B 1250:2008 (ISO 887:2000)
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 内径······························································································································· 2
4 外径······························································································································· 2
5 厚さ······························································································································· 2
6 公差······························································································································· 2
7 平座金の各部の基準寸法 ···································································································· 2
附属書A(参考)平座金の使用に当たっての手引 ······································································· 6
B 1250:2008 (ISO 887:2000)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本ねじ研究協会(JFRI)及び財団法人日本規
格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会
の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は,JIS B 1256:1998(平座金)の本体と附属書1(規定)とを分割して,附属書1の部分を対
応国際規格ISO 887:2000と一致させて制定した日本工業規格である。これによって,JIS B 1256:1998は改
正され,その附属書1は,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 1250:2008
(ISO 887:2000)
一般用ボルト,小ねじ及びナットに
用いる平座金−全体系
Plain washers for metric bolts, screws and nuts for
general purposes-General plan
序文
この規格は,2000年に第2版として発行されたISO 887を基に,技術的内容及び対応国際規格の構成を
変更することなく作成した日本工業規格である。
1
適用範囲
この規格は,ねじの呼び径1〜150 mmの一般用ボルト,小ねじ及びナットに用いる部品等級A及びC
の平座金の基準寸法について規定する。
座金組込みねじ用の平座金に対しては,この規格による内径及び厚さを適用しない。
平座金の使用に当たっての手引を,附属書Aに示す。
注記1 この規格は,平座金の基準寸法を示すためのものであり,この規格によって適合性評価を行
うことは意図していない。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 887:2000,Plain washers for metric bolts, screws and nuts for general purposes−General plan
(IDT)
なお,対応の程度を表す記号(IDT)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,一致していることを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 1001 ボルト穴径及びざぐり径
注記 対応国際規格:ISO 273:1979,Fasteners−Clearance holes for bolts and screws (MOD)
JIS B 1022 締結用部品の公差−第3部:ボルト,小ねじ及びナット用の平座金−部品等級A及びC
注記 対応国際規格:ISO 4759-3:2000,Tolerances for fasteners−Part 3:Plain washers for bolts, screws
and nuts−Product grades A and C (IDT)
JIS B 1256 平座金
注記 対応国際規格:ISO 7089:2000 Plain washers−Normal series−Product grade A,ISO 7090:2000
Plain washers, chamfered−Normal series−Product grade A,ISO 7091:2000 Plain washers−
Normal series−Product grade C,ISO 7092:2000 Plain washers−Small series−Product grade A,
ISO 7093-1:2000 Plain washers−Large series−Part 1:Product grade A,ISO 7093-2:2000 Plain
2
B 1250:2008 (ISO 887:2000)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
washers−Large series−Part 2:Product grade C及びISO 7094:2000 Plain washers−Extra Large
series−Product grade C(全体評価:MOD)
3
内径
平座金の内径d1(図1参照)の基準寸法は,次による。
− 部品等級Aで厚さの基準寸法が6 mm未満の平座金の場合は,JIS B 1001によるボルト穴径の1級。
− 部品等級Aで厚さの基準寸法が6 mm以上の平座金,及び部品等級Cの平座金の場合は,JIS B 1001
によるボルト穴径の2級。
JIS B 1001の付表に参考として示されているボルト穴径の許容差は,平座金に対しては適用しない(箇
条6参照)。
4
外径
平座金の外径d2(図1参照)の基準寸法は,表1に示す値から選択する。
表1−外径d2 の基準寸法
単位 mm
2.5
3
3.5
4
4.5
5
6
7
8
9
10
11
12
14
15
16
18
20
22
24
28
30
34
37
39
44
50
56
60
66
72
78
80
85
92
98
105
110
115
120
125
135
140
145
160
165
175
180
185
200
210
220
230
240
250
5
厚さ
平座金の厚さh(図1参照)の基準寸法は,表2に示す値から選択する。
表2−厚さh の基準寸法
単位 mm
0.3
0.5
0.8
1
1.6
2
2.5
3
4
5
6
8
10
12
14
16
18
6
公差
平座金の各部の公差は,JIS B 1022による。
7
平座金の各部の基準寸法
部品等級A及びCの平座金に対する基準寸法d1,d2及びh(図1参照)を,表3に示す。平座金は,外
径d2の大きさによって,小形,並形,大形及び特大形の4系列とする。
3
B 1250:2008 (ISO 887:2000)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図1−寸法
表3−平座金の基準寸法
単位 mm
平座金の呼
び径
(ねじの呼
び径d)
系列
小形
並形
大形
特大形
部品等級A
部品等級A
部品等級C
部品等級A
部品等級C
部品等級C
内
径
外
径
厚
さ
J
IS
B
1
2
5
6
内
径
外
径
厚
さ
J
IS
B
1
2
5
6
a
)
J
IS
B
1
2
5
6
b
)
内
径
外
径
厚
さ
J
IS
B
1
2
5
6
内
径
外
径
厚
さ
J
IS
B
1
2
5
6
内
径
外
径
厚
さ
J
IS
B
1
2
5
6
内
径
外
径
厚
さ
J
IS
B
1
2
5
6
d1
d2
h
d1
d2
h
d1
d2
h
d1
d2
h
d1
d2
h
d1
d2
h
1
1.2
1.4
1.1
1.3
1.5
2.5
3
3
0.3
0.3
0.3
―
―
―
1.1
1.3
1.5
3
3.5
4
0.3
0.3
0.3
―
―
―
―
―
―
1.2
1.4
1.6
3
3.5
4
0.3
0.3
0.3
―
―
―
1.6
1.8
2
1.7
2
2.2
3.5
4
4.5
0.3
0.3
0.3
×
―
×
1.7
2
2.2
4
4.5
5
0.3
0.3
0.3
×
―
×
―
―
―
1.8
2.1
2.4
4
4.5
5
0.3
0.3
0.3
×
―
×
1.7
2
2.2
5
―
6
0.3
―
0.5
―
―
―
1.8
2.1
2.4
5
―
6
0.3
―
0.5
―
―
―
2.2
2.5
3
2.4
2.7
3.2
4.5
5
6
0.3
0.5
0.5
―
×
×
2.4
2.7
3.2
6
6
7
0.5
0.5
0.5
―
×
×
―
―
―
2.6
2.9
3.4
6
6
7
0.5
0.5
0.5
―
×
×
2.4
2.7
3.2
―
8
9
―
0.5
0.8
―
―
×
2.6
2.9
3.4
―
8
9
―
0.5
0.8
―
―
×
3.5
4
4.5
3.7
4.3
4.8
7
8
9
0.5
0.5
0.8
×
×
―
3.7
4.3
4.8
8
9
10
0.5
0.8
0.8
×
×
―
―
―
―
3.9
4.5
5
8
9
10
0.5
0.8
0.8
×
×
―
3.7
4.3
4.8
11
12
15
0.8
1
1
×
×
―
3.9
4.5
5
11
12
15
0.8
1
1
×
×
―
5
6
7
5.3
6.4
7.4
9
11
12
1
1.6
1.6
×
×
―
5.3
6.4
7.4
10
12
14
1
1.6
1.6
×
×
―
×
×
―
5.5
6.6
7.6
10
12
14
1
1.6
1.6
×
×
―
5.3
6.4
7.4
15
18
22
1
1.6
2
×
×
―
5.5
6.6
7.6
15
18
22
1
1.6
2
×
×
―
5.5
6.6
7.6
18
22
24
2
2
2
×
×
―
8
10
12
8.4
10.5
13
15
18
20
1.6
1.6
2
×
×
×
8.4
10.5
13
16
20
24
1.6
2
2.5
×
×
×
×
×
×
9
11
13.5
16
20
24
1.6
2
2.5
×
×
×
8.4
10.5
13
24
30
37
2
2.5
3
×
×
×
9
11
13.5
24
30
37
2
2.5
3
×
×
×
9
11
13.5
28
34
44
3
3
4
×
×
×
14
16
18
15
17
19
24
28
30
2.5
2.5
3
×
×
×
15
17
19
28
30
34
2.5
3
3
×
×
×
×
×
×
15.5
17.5
20
28
30
34
2.5
3
3
×
×
×
15
17
19
44
50
56
3
3
4
×
×
×
15.5
17.5
20
44
50
56
3
3
4
×
×
×
15.5
17.5
20
50
56
60
4
5
5
×
×
×
20
22
24
21
23
25
34
37
39
3
3
4
×
×
×
21
23
25
37
39
44
3
3
4
×
×
×
×
×
×
22
24
26
37
39
44
3
3
4
×
×
×
21
23
25
60
66
72
4
5
5
×
×
×
22
24
26
60
66
72
4
5
5
×
×
×
22
24
26
72
80
85
6
6
6
×
×
×
27
30
33
28
31
34
44
50
56
4
4
5
×
×
×
28
31
34
50
56
60
4
4
5
×
×
×
×
×
×
30
33
36
50
56
60
4
4
5
×
×
×
30
33
36
85
92
105
6
6
6
×
×
×
30
33
36
85
92
105
6
6
6
×
×
×
30
33
36
98
105
115
6
6
8
×
×
×
36
39
42
37
60
5
× 37
42
45
66
72
78
5
6
8
×
×
×
×
×
×
39
42
45
66
72
78
5
6
8
×
×
×
39
42
45
110
120
125
8
8
10
×
―
―
39
42
45
110
120
125
8
8
10
×
―
―
39
42
125
140
8
10
×
―
3
B
1
2
5
0
:
2
0
0
8
(I
S
O
8
8
7
:
2
0
0
0
)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5
B 1250:2008 ISO 887:2000
表3−平座金の基準寸法(続き)
単位 mm
平座金の呼
び径
(ねじの呼
び径d)
系列
小形
並形
大形
特大形
部品等級A
部品等級A
部品等級C
部品等級A
部品等級C
部品等級C
内
径
外
径
厚
さ
J
IS
B
1
25
6
内
径
外
径
厚
さ
J
IS
B
1
25
6
a
)
J
IS
B
1
25
6
b
)
内
径
外
径
厚
さ
J
IS
B
1
25
6
内
径
外
径
厚
さ
J
IS
B
1
25
6
内
径
外
径
厚
さ
J
IS
B
1
25
6
内
径
外
径
厚
さ
J
IS
B
1
25
6
d1
d2
h
d1
d2
h
d1
d2
h
d1
d2
h
d1
d2
h
d1
d2
h
45
48
52
48
52
56
85
92
98
8
8
8
×
×
×
×
×
×
48
52
56
85
92
98
8
8
8
×
×
×
48
52
56
135
145
160
10
10
10
―
―
―
48
52
56
135
145
160
10
10
10
―
―
―
56
60
64
62
66
70
105
110
115
10
10
10
×
×
×
×
×
×
62
66
70
105
110
115
10
10
10
×
×
×
68
72
76
74
78
82
120
125
135
10
10
10
―
―
―
―
―
―
74
78
82
120
125
135
10
10
10
―
―
―
80
85
90
86
91
96
140
145
160
12
12
12
―
―
―
―
―
―
86
91
96
140
145
160
12
12
12
―
―
―
95
100
105
101
107
112
165
175
180
12
14
14
―
―
―
―
―
―
101
107
112
165
175
180
12
14
14
―
―
―
110
115
120
117
122
127
185
200
210
14
14
16
―
―
―
―
―
―
117
122
127
185
200
210
14
14
16
―
―
―
125
130
140
150
132
137
147
158
220
230
240
250
16
16
18
18
―
―
―
―
―
―
―
―
132
137
147
158
220
230
240
250
16
16
18
18
―
―
―
―
注記 表中の×印は,JIS B 1256で採用しているものを示す。
注a) 面取りなし。
b) 面取りあり。
3
B
1
2
5
0
:
2
0
0
8
(I
S
O
8
8
7
:
2
0
0
0
)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6
B 1250:2008 (ISO 887:2000)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書A
(参考)
平座金の使用に当たっての手引
序文
この附属書は,平座金をボルト,小ねじ又はナットに用いる場合の手引であって,規定の一部ではない。
A.1 平座金の使用の手引
強度(硬さ)区分及び部品等級について,平座金と,ボルト,小ねじ又はナットとの適切な組合せの概
要を,表A.1に示す。
平座金の種類及びボルト又は小ねじの頭部形状を含む詳細な情報は,JIS B 1256の表1による。
表A.1−平座金と,ボルト,小ねじ又はナットとの適切な組合せ
平座金
硬さ区分
100 HV
200 HV
300 HV
部品等級
C
A
A
ボルト,小ねじ,ナット
部品等級
A
×
○
○
B
×
○
○
C
○
×
×
ボルト,小ねじ
強度区分
≦6.8
○
○
○
8.8
×
○
○
9.8,10.9
×
×
○
12.9
×
×
×
ナット
強度区分
≦6
○
○
○
8
×
○
○
9,10
×
×
○
12
×
×
×
浸炭焼入れを施したスレッドローリングねじ
○
○
○
ステンレス鋼製のボルト,小ねじ及びナット
○
注記 ○印は望ましい組合せを示し,×印は望ましくない組合せを示す。