B 1199-3 : 2001
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本ねじ研究協会 (JFRI) /財団法人日本規
格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査
会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
今回の制定は,日本工業規格を国際規格に整合させるため,ISO 7043 : 1997, Prevailing torque type hexagon
nuts with flange (with non-metallic insert) −Product grades A and B及びISO 12125 : 1997, Prevailing torque type
hexagon nuts with flange (with non-metallic insert) with metric fine pitch thread−Product grades A and Bを基礎と
して用いた。
JIS B 1199-3には,次に示す附属書がある。
附属書1(規定) フランジ付き六角ナットに対するゲージ検査
附属書2(参考) プリベリングトルク形ナットの日本工業規格
附属書3(参考) JISと対応する国際規格との対比表
JIS B 1199の規格群には,次に示す部編成がある。
第1部:非金属インサート付き六角ナット
第2部:全金属製六角ナット
第3部:非金属インサート付きフランジ付き六角ナット
第4部:全金属製フランジ付き六角ナット
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 1199-3 : 2001
プリベリングトルク形ナット−
第3部:非金属インサート付き
フランジ付き六角ナット
Prevailing torque type nuts−
Part 3 : Hexagon nuts with flange with non-metallic insert
序文 この規格は,1997年に第2版として発行されたISO 7043, Prevailing torque type hexagon nuts with
flange (with non-metallic insert) −Product grades A and B及び1997年に第1版として発行されたISO 12125,
Prevailing torque type hexagon nuts with flange (with non-metallic insert) with metric fine pitch thread−Product
grades A and Bを元に,対応する部分(形状・寸法,製品仕様及び製品の呼び方)についてこれを編集し,
技術的内容を変更することなく一体化して作成した日本工業規格である。
なお,プリベリングトルク形ナットの製品について規定しているJIS B 1199は,4部から構成されてい
る。各々の部及びそれと対応する国際規格との関係を,附属書2(参考)に示す。
1. 適用範囲 この規格は,一般に用いる非金属インサート付きのプリベリングトルク形フランジ付き六
角ナットについて規定する。
この規格で規定する寸法及び製品仕様以外の要求がある場合には,それらの要求を,例えば,JIS B 0205,
JIS B 0207,JIS B 0209,JIS B 0211及びJIS B 1056から選択するのがよい。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 7043 : 1997 Prevailing torque type hexagon nuts with flange (with non-metallic insert) −
Product grades A and B (MOD)
ISO 12125 : 1997 Prevailing torque type hexagon nuts with flange (with non-metallic insert) with
metric fine pitch thread−Product grades A and B (MOD)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで発効年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成
するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最
新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0143 ねじ部品各部の寸法の呼び及び記号
備考 ISO 225 : 1983, Fasteners−Bolts, screws, studs and nuts−Symbols and designations of dimensions
2
B 1199-3 : 2001
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS B 0205 : 1997 メートル並目ねじ
備考 ISO 68 : 1973, ISO general purpose screw threads−Basic profileからの引用事項は,この規格の
該当事項と同等である。
ISO 261 : 1973, ISO general-purpose metric screw threads−General planからの引用事項は,この
規格の該当事項と同等である。
ISO 724 : 1993, ISO general-purpose metric screw threads−Basic dimensionsからの引用事項は,
この規格の該当事項と同等である。
JIS B 0207 : 1982 メートル細目ねじ
備考 ISO 68 : 1973, ISO general purpose screw threads−Basic profileからの引用事項は,この規格の
該当事項と同等である。
ISO 261 : 1973, ISO general-purpose metric screw threads−General planからの引用事項は,この
規格の該当事項と同等である。
ISO 262 : 1973, ISO general-purpose metric screw threads−Selected sizes for screws, bolts and nuts
からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
ISO 724 : 1993, ISO general-purpose metric screw threads−Basic dimensionsからの引用事項は,
この規格の該当事項と同等である。
JIS B 0209 : 1997 メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差
備考 ISO 965-1 : 1980, ISO general-purpose metric screw threads−Tolerances−Part 1 : Principles and
basic dataからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
ISO 965-2 : 1980, ISO general-purpose metric screw threads−Tolerances−Part 2 : Limits of sizes
for general purpose external and internal screw threads−Medium qualityからの引用事項は,
この規格の該当事項と同等である。
ISO 965-3 : 1980, ISO general-purpose metric screw threads−Tolerances−Part 3 : Deviations for
constructional screw threadsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS B 0211 : 1997 メートル細目ねじの許容限界寸法及び公差
備考 ISO 965-1 : 1980, ISO general-purpose metric screw threads−Tolerances−Part 1 : Principles and
basic dataからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
ISO 965-2 : 1980, ISO general-purpose metric screw threads−Tolerances−Part 2 : Limits of sizes
for general purpose external and internal screw threads−Medium qualityからの引用事項は,
この規格の該当事項と同等である。
ISO 965-3 : 1980, ISO general-purpose metric screw threads−Tolerances−Part 3 : Deviations for
constructional screw threadsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS B 1021 ねじ部品の公差方式
備考 ISO 4759-1 : 1978, Tolerances for fasteners−Part 1 : Bolts, screws and nuts with thread diameters
between 1, 6 (inclusive) and 150 mm (inclusive) and product grades A, B and Cからの引用事項
は,この規格の該当事項と同等である。
ISO 4759-2 : 1979, Tolerances for fasteners−Part 2 : Bolts, screws and nuts with thread diameters
from 1 up to 3 mm and product grade F, for fine mechanicsからの引用事項は,この規格の
該当事項と同等である。
3
B 1199-3 : 2001
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS B 1042 締結用部品−表面欠陥 第2部:ナット
備考 ISO 6157-2 : 1995, Fasteners−Surface discontinuities−Part 2 : Nutsが,この規格と一致している。
JIS B 1044 ねじ部品−電気めっき
備考 ISO 4042 : 1989, Fasteners−Electroplated coatingsが,この規格と一致している。
JIS B 1056 プリベリングトルク形鋼製六角ナット−機械的性質及び性能
備考 ISO 2320 : 1997, Prevailing torque type steel hexagon nuts−Mechanical and performance properties
が,この規格と一致している。
JIS B 1091 締結用部品−受入検査
備考 ISO 3269 : 1988, Fasteners−Acceptance inspectionが,この規格と一致している。
JIS B 1190 フランジ付き六角ナット
備考 ISO 4161 : 1983, Hexagon nuts with flange−Coarse threadからの引用事項は,この規格の該当事
項と同等である。
3. 種類 この規格で規定するプリベリングトルク形ナット−非金属インサート付きフランジ付き六角ナ
ットの種類は,表1による。
表1 プリベリングトルク形ナット−非金属インサート付き
フランジ付き六角ナットの種類
種類
強度区分 ねじの呼び径範囲
対応国際規格
並目ねじ 8, 9, 10
5〜20mm
ISO 7043 : 1997
細目ねじ 6, 8, 10
8〜20mm
ISO 12125 : 1997
4. 形状・寸法,製品仕様及び製品の呼び方 この規格で規定するプリベリングトルク形ナット−非金属
インサート付きフランジ付き六角ナットの形状・寸法,製品仕様及び製品の呼び方は,表2による。
表2 形状・寸法,製品仕様及び製品の呼び方
種類
形状・寸法
製品仕様 製品の呼び方
並目ねじ 図1及び付表1.1 付表1.2
付表1.3
細目ねじ 図1及び付表2.1 付表2.2
付表2.3
備考 非金属インサート付きフランジ付き六角ナットの形状・寸法は,JIS B 1190本体で規定するフ
ランジ付き六角ナットの外形に対する形状・寸法を基とし,これにプリベリングトルク発生部
を加えたものである。
4
B 1199-3 : 2001
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
注(1) プリベリングトルク発生部の形状は,任意とする。
(2) mwは,六角部の有効高さ(付表1.1の備考を参照)。
(3) θ=90°〜120°
(4) δ=15°〜25°
(5) cは,dw最小の位置で測定する。
(6) 角部の輪郭形状は,任意とする。
備考 記号及び寸法の表示は,JIS B 0143による。
図1 形状
5
B 1199-3 : 2001
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表1.1 寸法(並目ねじ)
単位 mm
ねじの呼び
d
M5
M6
M8
M10
M12
(M14)(7)
M16
M20
P(8)
0.8
1
1.25
1.5
1.75
2
2
2.5
c
最小
1
1.1
1.2
1.5
1.8
2.1
2.4
3
da
最大
5.75
6.75
8.75
10.8
13
15.1
17.3
21.6
最小
5.00
6.00
8.00
10.0
12
14.0
16.0
20.0
dc
最大
11.8
14.2
17.9
21.8
26
29.9
34.5
42.8
dw
最小
9.8
12.2
15.8
19.6
23.8
27.6
31.9
39.9
e
最小
8.79
11.05
14.38
16.64
20.03
23.36
26.75
32.95
h
最大
7.10
9.10
11.1
13.5
16.1
18.2
20.3
24.8
最小
6.52
8.52
10.4
12.8
15.4
16.9
19.0
22.7
m(9)
最小
4.7
5.7
7.64
9.64
11.57
13.3
15.3
18.7
mw
最小
2.5
3.1
4.6
5.6
6.8
7.7
8.9
10.7
s
最大
8.00
10.00
13.00
15.00
18.00
21.00
24.00
30.00
最小
7.78
9.78
12.73
14.73
17.73
20.67
23.67
29.16
r(10)
最大
0.3
0.36
0.48
0.6
0.72
0.88
0.96
1.2
備考 製品が附属書1に規定するゲージ検査に合格すれば,e,c及びmwの寸法に対する要求事項を満足
するものとみなす。
注(7) ねじの呼びに括弧を付けたものは,なるべく用いない。
(8) Pは,ねじのピッチ。
(9) ねじ部の高さ(プリベリングトルク発生部以外の高さ)。
(10) rは,六角部(対辺及び対角の両方)とフランジ部との接触部分に適用する。
付表1.2 製品仕様(並目ねじ)
材料
ナット本体
鋼
インサート
例えば,ポリアミド
ねじ
公差
6H
規格
JIS B 0205,JIS B 0209
機械的性質
及び性能
強度区分
8
9
10
機械的性質のための適用スタイル(11)
d≦M16
スタイル1
d>M16
スタイル2
スタイル2
スタイル1
規格
JIS B 1056
公差
部品等級
d≦16mm : A
d>16mm : B
規格
JIS B 1021
表面状態
一般には,表面処理は行わない。ただし,電気めっきを施
す場合には,JIS B 1044による。
JIS B 1044によらない電気めっき又はその他の表面処理を
施す場合には,受渡当事者間の協定による。
表面欠陥の限界は,JIS B 1042による。
受入検査
受入検査手順は,JIS B 1091による。
注(11) ねじ部の高さ(m最小の寸法)を基に規定したこの規格のナットは,スタイル2であるが,スタイル2
に対して,JIS B 1056では,この規格で規定しているすべての強度区分及びすべてのねじの呼びにつ
いて機械的性質を規定していない。したがって,ある場合には,スタイル1の機械的性質を適用する。
6
B 1199-3 : 2001
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表1.3 製品の呼び方(並目ねじ)
例
製品
ねじの呼びがM12,強度区分8,非金属インサート付きのプリベリングトルク形フランジ付き六角ナット
呼び方 プリベリングトルク形ナットJIS B 1199-3−ISO 7043-M12-8
備考 付表1.1及び付表1.2は,ISO
7043 : 1997に一致している。
付表2.1 寸法(細目ねじ)
単位 mm
ねじの呼び
d×P(8)
M8×1
M10×1
M10×1.25
M12×1.25
M12×1.5
(M14×1.5)(7)
M16×1.5
M20×1.5
c
最小
1.2
1.5
1.8
2.1
2.4
3
da
最大
8.75
10.8
13
15.1
17.3
21.6
最小
8.00
10.0
12
14.0
16.0
20.0
dc
最大
17.9
21.8
26
29.9
34.5
42.8
dw
最小
15.8
19.6
23.8
27.6
31.9
39.9
e
最小
14.38
16.64
20.03
23.36
26.75
32.95
h
最大
11.1
13.5
16.1
18.2
20.3
24.8
最小
10.4
12.8
15.4
16.9
19.0
22.7
m(9)
最小
7.64
9.64
11.57
13.3
15.3
18.7
mw
最小
4.6
5.6
6.8
7.7
8.9
10.7
s
最大
13.00
15.00
18.00
21.00
24.00
30.00
最小
12.73
14.73
17.73
20.67
23.67
29.16
r(10)
最大
0.48
0.6
0.72
0.88
0.96
1.2
備考 製品が附属書1に規定するゲージ検査に合格すれば,e,c及びmwの寸法に対する要求事
項を満足するものとみなす。
注(7) ねじの呼びに括弧を付けたものは,なるべく用いない。
(8) Pは,ねじのピッチ。
(9) ねじ部の高さ(プリベリングトルク発生部以外の高さ)。
(10) rは,六角部(対辺及び対角の両方)とフランジ部との接触部分に適用する。
7
B 1199-3 : 2001
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表2.2 製品仕様(細目ねじ)
材料
ナット本体
鋼
インサート
例えば,ポリアミド
ねじ
公差
6H
規格
JIS B 0207,JIS B 0211
機械的性質
強度区分
6
8
10
及び性能
機械的性質のための適用スタイル(11)
スタイル1
d≦M16
スタイル2
d>M16
スタイル1
スタイル2
規格
JIS B 1056
公差
部品等級
d≦16mm : A
d>16mm : B
規格
JIS B 1021
表面状態
一般には,表面処理は行わない。ただし,電気めっきを施
す場合には,JIS B 1044による。
JIS B 1044によらない電気めっき又はその他の表面処理を
施す場合には,受渡当事者間の協定による。
表面欠陥の限界は,JIS B 1042による。
受入検査
受入検査手順は,JIS B 1091による。
注(11) ねじ部の高さ(m最小の寸法)を基に規定したこの規格のナットは,スタイル2であるが,スタイル2
に対して,JIS B 1056では,この規格で規定しているすべての強度区分及びすべてのねじの呼びにつ
いて機械的性質を規定していない。したがって,ある場合には,スタイル1の機械的性質を適用する。
付表2.3 製品の呼び方(細目ねじ)
例
製品
ねじの呼びがM12×1.5,強度区分8,非金属インサート付きのプリベリングトルク形フランジ付き六角ナット
呼び方 プリベリングトルク形ナットJIS B 1199-3−ISO 12125-M12×1.5-8
備考 付表2.1及び付表2.2は,ISO 12125 : 1997に一致している。
8
B 1199-3 : 2001
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書1(規定) フランジ付き六角ナットに対するゲージ検査
1.1
六角部に対する推奨するゲージ検査方法(附属書1図1及び附属書1表1参照) 六角部の高さ,
六角部の有効高さ,角の隅肉の盛上がり及び対角距離が規定値を同時に満足しているかどうかを実証する
ために,二つの平リングゲージA及びBを用いて検査する。ゲージAは,ナットの頂面から挿入して,
フランジ部の上に着座させる。ゲージBは,ナットの軸線と直角になるように,ナット頂面側に載せる。
二つのゲージは接触してはならない。
1.2
フランジ部に対する推奨するゲージ検査方法(附属書1図1及び附属書1表1参照) ゲージCは,
平たいフィーラ又はリングゲージとし,ゲージAの下面と接触するナットの位置において,フランジが規
定値の厚さを超えているかどうかを検証するのに用いる。平板の上にナットを置き,ゲージAとゲージC
が接触しなければ合格とする。
備考 Wa, 最小=e理論(対角距離の理論値)
Wb, 最大=e最小−0.01mm(最小対角距離−0.01mm)
Ta, 最大=mw, 最小(最小有効高さ)
附属書1図1
附属書1表1
単位 mm
ねじの呼び
ゲージA
ゲージB
ゲージC
Wa
Ta
Wb
Tb
Wc
Tc
並目ねじ
細目ねじ
最大 最小 最大 最小 最大 最小 最小 最小 最大 最小
M5
−
9.25 9.24 2.50 2.49 8.78 8.77
3
14
1.08 1.07
M6
−
11.56 11.55 3.10 3.09 11.04 11.03
4
16
1.19 1.18
M8
M8×1
15.02 15.01 4.60 4.59 14.37 14.36
4
20
1.31 1.30
M10
M10×1, M10×1.25 17.33 17.32 5.60 5.59 16.63 16.62
5
24
1.81 1.80
M12
M12×1.5, M12×1.25 20.79 20.78 6.80 6.79 20.02 20.01
5
29
2.20 2.19
M14
M14×1.5
24.26 24.25 7.70 7.69 23.35 23.34
6
32.5 2.55 2.54
M16
M16×1.5
27.72 27.71 8.90 8.89 26.74 26.73
6
37
2.96 2.95
M20
M20×1.5
34.65 34.64 10.70 10.69 32.94 32.93
6
45
3.70 3.69
9
B 1199-3 : 2001
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書2(参考) プリベリングトルク形ナットの日本工業規格
この附属書2(参考)は,プリベリングトルク形ナットの製品に関する日本工業規格及びこれらの日本
工業規格と対応する国際規格との関係を示すものであって,規定の一部ではない。
1. プリベリングトルク形ナットの製品に関する日本工業規格には,次のものがある。
JIS B 1199-1 プリベリングトルク形ナット−第1部:非金属インサート付き六角ナット
JIS B 1199-2 プリベリングトルク形ナット−第2部:全金属製六角ナット
JIS B 1199-3 プリベリングトルク形ナット−第3部:非金属インサート付きフランジ付き六角ナット
JIS B 1199-4 プリベリングトルク形ナット−第4部:全金属製フランジ付き六角ナット
2. これらの日本工業規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 7040 : 1997 Prevailing torque type hexagon nuts (with non-metallic insert), style 1−Property
classes 5, 8 and 10
ISO 7041 : 1997 Prevailing torque type hexagon nuts (with non-metallic insert), style 2−Property
classes 9 and 12
ISO 7042 : 1997 Prevailing torque type all-metal hexagon nuts, style 2−Property classes 5, 8, 10 and
12
ISO 7043 : 1997 Prevailing torque type hexagon nuts with flange (with non̲metallic insert) −
Product grades A and B
ISO 7044 : 1997 Prevailing torque type all-metal hexagon nuts with flange−Product grades A and B
ISO 7719 : 1997 Prevailing torque type all-metal hexagon nuts, style 1−Property classes 5, 8 and 10
ISO 7720 : 1997 Prevailing torque type all-metal hexagon nuts, style 2−Property class 9
ISO 10511 : 1997 Prevailing torque type hexagon thin nuts (with non-metallic insert)
ISO 10512 : 1997 Prevailing torque type hexagon nuts (with non-metallic insert), style 1, with metric
fine pitch thread−Property classes 6, 8 and 10
ISO 10513 : 1997 Prevailing torque type all-metal hexagon nuts, style 2, with metric fine pitch thread
−Property classes 8, 10 and 12
ISO 12125 : 1997 Prevailing torque type hexagon nuts with flange (with non-metallic insert) with
metric fine pitch thread−Product grades A and B
ISO 12126 : 1997 Prevailing torque type all-metal hexagon nuts with flange with metric fine pitch
thread−Product grades A and B
10
B 1199-3 : 2001
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3. 日本工業規格と対応する国際規格との関係を,附属書2表1に示す。
附属書2表1 プリベリングトルク形ナットの日本工業規格と国際規格(網掛け部:JIS B 1199-3)
グループ
種類
強度区分
国際規格
日本工業規格
形状
プリベリング
トルク機構
スタイル
ねじ
六角
非金属
インサート
スタイル1 並目ねじ
5, 8, 10
ISO 7040
JIS B 1199-1
細目ねじ
6, 8, 10
ISO 10512
スタイル2 並目ねじ
9, 12
ISO 7041
低形
並目ねじ
04, 05
ISO 10511
全金属製
スタイル1 並目ねじ
5, 8, 10
ISO 7719
JIS B 1199-2
スタイル2 並目ねじ
5, 8, 10, 12
ISO 7042
並目ねじ
9
ISO 7720
細目ねじ
8, 10, 12
ISO 10513
フランジ付き
六角
非金属
インサート
−
並目ねじ
8, 9, 10
ISO 7043
JIS B 1199-3
−
細目ねじ
6, 8, 10
ISO 12125
全金属製
−
並目ねじ
8, 9, 10, 12
ISO 7044
JIS B 1199-4
−
細目ねじ
6, 8, 10
ISO 12126
11
B
1
1
9
9
-3
:
2
0
0
1
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書3(参考) JISと対応する国際規格との対比表
JIS B 1199-3:2001 プリベリングトルク形ナット−第3部:非金属インサート付
きフランジ付き六角ナット
ISO 7043:1997 プリベリングトルク形フランジ付き六角ナット(非金属インサ
ート付き)−部品等級A及びB
ISO 12125:1997 プリベリングトルク形フランジ付き六角ナット(非金属インサ
ート付き),メートル細目ねじ−部品等級A及びB
(I)JISの規定
(II)国際規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の項
目ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技
術的差異の理由及び今
後の対策
項目番号
内容
ISO 7043
ISO 12125
項目番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
1.適用範囲
非金属インサート付きのプ
リベリングトルク形フラン
ジ付き六角ナットについて
規定
1.
JISに包含
MOD/追加 JISは,二つのISO規格を包
含して規定
2.引用規格
JIS B 0143ほかを引用
2.
ISO 225ほかを引用
IDT
JISでは,ISOの引用規格と
整合したJISを引用してい
る。
JIS B 0143ほかの規格は,
ISOと一致又は整合して
いる。
3.種類
並目ねじと細目ねじに対す
る強度区分及び呼び径の範
囲
MOD/追加 JISは,二つの規格(並目ね
じ,細目ねじ)で規定する強
度区分及び呼び径の範囲を
種類として規定
JISは,二つのISO規格で
規定する強度区分及び呼
び径の範囲を一つにまと
めた。
4.形状・寸法,
製品仕様及び
製品の呼び方
並目ねじ,細目ねじに対する
形状・寸法,製品仕様及び製
品の呼び方
3.形状・
寸法
JISに同じ
IDT
−
4.製品仕
様及び
引用規
格
JISに同じ
IDT
−
5.製品の
呼び方
JISに同じ
IDT
−
附属書3
フランジ付き六角ナットに
対するゲージ検査
附属書A JISに同じ
IDT
−
1
2
B
1
1
9
9
-3
:
2
0
0
1
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
− IDT…………… 技術的差異がない。
− MOD/追加…… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
− MOD………… 国際規格を修正している。
13
B 1199-3 : 2001
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
プリベリングトルク形ナットJIS原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
吉 本 勇
東京工業大学名誉教授
(幹事)
大 橋 宣 俊
湘南工科大学
(委員)
丸 山 一 男
東京工業大学
賀 勢 晋 司
信州大学
石 村 光 敏
湘南工科大学
藤 田 昌 宏
通商産業省機械情報産業局
藤 井 慎 一
通商産業省工業技術院標準部
橋 本 進
財団法人日本規格協会
稲 葉 元 成
元・ミネベア株式会社藤沢製作所
谷 口 良 憲
トヨタ自動車株式会社
近 藤 清 隆
いすゞ自動車株式会社
古 田 光
日産自動車株式会社
藤 沢 敏 夫
シチズン時計株式会社
大 森 邦 夫
日本ねじ商業協同組合連合会
笠 原 隆 之
株式会社冨士精密
田 中 誠之助
株式会社佐賀鉄工所
井 上 英 夫
株式会社フセラシ
横 森 潔
株式会社サトーラシ
(事務局)
中 村 智 男
日本ねじ研究協会
文責 大橋 宣俊