B 1136:2014
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 引用規格 ························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 3
4 形状・寸法 ······················································································································ 3
5 製品仕様及び適用規格 ······································································································· 7
6 製品の呼び方 ··················································································································· 8
7 表示······························································································································· 8
7.1 製品の表示 ··················································································································· 8
7.2 包装の表示 ··················································································································· 8
附属書A(参考)鋼製ボルトの質量 ························································································· 9
附属書JA(参考)公差域クラス5g6gの許容限界寸法································································· 10
附属書JB(参考)強度区分12.9 ····························································································· 11
附属書JC(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 12
B 1136:2014
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本ねじ研究協会
(JFRI)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS B 1136:2004は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
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日本工業規格 JIS
B 1136:2014
ヘクサロビュラ穴付きボルト
Hexalobular socket head cap screws
序文
この規格は,2011年に第2版として発行されたISO 14579を基に,対応する部分(形状・寸法,製品仕
様及び適用規格,製品の呼び方)については対応国際規格を翻訳し,技術的内容及び構成を変更すること
なく作成した日本工業規格であるが,対応国際規格に規定されていない規定項目(用語及び定義,表示)
を日本工業規格として追加している。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施した箇所,附属書JA及び附属書JBは,対応国際規格にはな
い事項である。変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JCに示す。
1
適用範囲
この規格は,部品等級Aで,ねじの呼びがM2からM20までのヘクサロビュラ穴付きボルトの特性につ
いて規定する。
鋼製ボルトの概略質量については,附属書Aを参照。
なお,この規格の規定する寸法及び製品仕様以外の要求がある場合は,受渡当事者間の協定によって,
例えば,JIS B 0205-2,JIS B 0209-2,JIS B 0209-3,JIS B 1009,JIS B 1021,JIS B 1051及びJIS B 1054-1
から選択する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 14579:2011,Hexalobular socket head cap screws(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0101 ねじ用語
JIS B 0143 締結用部品−ねじ部品の寸法の記号及び意味
注記 対応国際規格:ISO 225:2010,Fasteners−Bolts,screws,studs and nuts−Symbols and descriptions
of dimensions(IDT)
JIS B 0205-2 一般用メートルねじ−第2部:全体系
注記 対応国際規格:ISO 261:1998,ISO general purpose metric screw threads−General plan(IDT)
JIS B 0209-2 一般用メートルねじ−公差−第2部:一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法−中(は
めあい区分)
2
B 1136:2014
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注記 対応国際規格:ISO 965-2:1998,ISO general purpose metric screw threads−Tolerances−Part 2:
Limits of sizes for general purpose external and internal screw threads−Medium quality(IDT)
JIS B 0209-3 一般用メートルねじ−公差−第3部:構造体用ねじの寸法許容差
注記 対応国際規格:ISO 965-3:1998,ISO general purpose metric screw threads−Tolerances−Part 3:
Deviations for constructional screw threads(IDT)
JIS B 1003 締結用部品−メートルねじをもつおねじ部品のねじ先
注記 対応国際規格:ISO 4753:1999,Fasteners−Ends of parts with external ISO metric thread(IDT)
JIS B 1009 おねじ部品−呼び長さ及びボルトのねじ部長さ
注記 対応国際規格:ISO 888:1976,Bolts, screws and studs−Nominal lengths, and thread lengths for
general purpose bolts(MOD)
JIS B 1010 締結用部品の呼び方
JIS B 1015 おねじ部品用ヘクサロビュラ穴
注記 対応国際規格:ISO 10664:2005,Hexalobular internal driving feature for bolts and screws(IDT)
JIS B 1021 締結用部品の公差−第1部:ボルト,ねじ,植込みボルト及びナット−部品等級A,B
及びC
注記 対応国際規格:ISO 4759-1:2000,Tolerances for fasteners−Part 1: Bolts, screws, studs and nuts−
Product grades A, B and C(IDT)
JIS B 1041 締結用部品−表面欠陥 第1部 一般要求のボルト,ねじ及び植込みボルト
注記 対応国際規格:ISO 6157-1:1988,Fasteners−Surface discontinuities−Part 1: Bolts,screws and
studs for general requirements(IDT)
JIS B 1043 締結用部品−表面欠陥 第3部 特殊要求のボルト,ねじ及び植込みボルト
注記 対応国際規格:ISO 6157-3:1988,Fasteners−Surface discontinuities−Part 3: Bolts, screws and
studs for special requirements(IDT)
JIS B 1044 締結用部品−電気めっき
注記 対応国際規格:ISO 4042:1999,Fasteners−Electroplated coatings(IDT)
JIS B 1046 締結用部品−非電解処理による亜鉛フレーク皮膜
注記 対応国際規格:ISO 10683:2000,Fasteners−Non-electrolytically applied zinc flake coatings(IDT)
JIS B 1051 炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質−第1部:ボルト,ねじ及び植込みボルト
注記 対応国際規格:ISO 898-1:1999,Mechanical properties of fasteners made of carbon steel and alloy
steel−Part 1: Bolts, screws and studs(IDT)
JIS B 1054-1 耐食ステンレス鋼製締結用部品の機械的性質−第1部:ボルト,小ねじ及び植込みボル
ト
注記 対応国際規格:ISO 3506-1:2009,Mechanical properties of corrosion-resistant stainless steel
fasteners−Part 1: Bolts, screws and studs(IDT)
JIS B 1057 非鉄金属製ねじ部品の機械的性質
注記 対応国際規格:ISO 8839:1986,Mechanical properties of fasteners−Bolts, screws, studs and nuts
made of non-ferrous metals(MOD)
JIS B 1091 締結用部品−受入検査
注記 対応国際規格:ISO 3269:2000,Fasteners−Acceptance inspection(IDT)
JIS B 1099 締結用部品−ボルト,小ねじ,植込みボルト及びナットに対する一般要求事項
3
B 1136:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
注記 対応国際規格:ISO 8992:2005,Fasteners−General requirements for bolts, screws, studs and nuts
(IDT)
3
用語及び定義
この規格で用いる用語及び定義は,JIS B 0101による。
4
形状・寸法
ヘクサロビュラ穴付きボルトの形状・寸法は,図1及び表1による。
なお,寸法の記号及び意味は,JIS B 0143による。
4
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
首下丸みの最大値
l f, max = 1.7rmax
2
max
s,
max
a,
max
d
d
r
−
=
rminは,表1による。
注a) dsは,l sの最小値が規定されているものに適用する。
b) ねじ先は,面取り先とする。ただし,M4以下は,あら先でもよい。JIS B 1003参照。
c) ねじ先の不完全ねじ部長さ u≦2P
d) 頭部頂面の角部は,丸み又は面取りとし,その選択は,製造業者の任意とする。
e) 頭部座面の角部は,dwまで丸み又は面取りとし,ばり,かえりなどがあってはならない。
f) dwを測定する位置を示す。
図1−ヘクサロビュラ穴付きボルト
5
B 1136:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1−寸法
単位 mm
ねじの呼び d
M2
M2.5
M3
M4
M5
M6
M8
P a)
0.4
0.45
0.5
0.7
0.8
1
1.25
b b)
(参考)
16
17
18
20
22
24
28
dk
最大c)
3.80
4.50
5.50
7.00
8.50
10.00
13.00
最大d)
3.98
4.68
5.68
7.22
8.72
10.22
13.27
最小
3.62
4.32
5.32
6.78
8.28
9.78
12.73
da
最大
2.6
3.1
3.6
4.7
5.7
6.8
9.2
ds
最大
2.00
2.50
3.00
4.00
5.00
6.00
8.00
最小
1.86
2.36
2.86
3.82
4.82
5.82
7.78
lf
最大
0.51
0.51
0.51
0.6
0.6
0.68
1.02
k
最大
2.00
2.50
3.00
4.00
5.00
6.0
8.00
最小
1.86
2.36
2.86
3.82
4.82
5.7
7.64
r
最小
0.1
0.1
0.1
0.2
0.2
0.25
0.4
v
最大
0.2
0.25
0.3
0.4
0.5
0.6
0.8
dw
最小
3.48
4.18
5.07
6.53
8.03
9.38
12.33
w
最小
0.55
0.85
1.15
1.4
1.9
2.3
3.3
ヘク
サロ
ビュ
ラ穴e)
穴の番号No.
6
8
10
20
25
30
45
A
参考
1.75
2.4
2.8
3.95
4.5
5.6
7.95
t
最大
0.84
1.04
1.27
1.80
2.03
2.42
3.31
最小
0.71
0.91
1.01
1.42
1.65
2.02
2.92
l g)
l s及びl g
呼び
長さ
最小
最大
l s
最小
l g
最大
l s
最小
l g
最大
l s
最小
l g
最大
l s
最小
l g
最大
l s
最小
l g
最大
l s
最小
l g
最大
l s
最小
l g
最大
3
2.8
3.2
4
3.76
4.24
5
4.76
5.24
6
5.76
6.24
8
7.71
8.29
10
9.71 10.29
12
11.65 12.35
16
15.65 16.35
20
19.58 20.42
2
4
25
24.58 25.42
5.75
8
4.5
7
30
29.58 30.42
9.5
12
6.5
10
4
8
35
34.5
35.5
11.5
15
9
13
6
11
40
39.5
40.5
16.5
20
14
18
11
16
5.75
12
45
44.5
45.5
19
23
16
21
10.75
17
50
49.5
50.5
24
28
21
26
15.75
22
55
54.4
55.6
26
31
20.75
27
60
59.4
60.6
31
36
25.75
32
65
64.4
65.6
30.75
37
70
69.4
70.6
35.75
42
80
79.4
80.6
45.75
52
6
B 1136:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1−寸法(続き)
単位 mm
ねじの呼び(d)
M10
M12
(M14) f)
M16
(M18) f)
M20
P a)
1.5
1.75
2
2
2.5
2.5
b b)
(参考)
32
36
40
44
48
52
dk
最大c)
16.00
18.00
21.00
24.00
27.00
30.00
最大d)
16.27
18.27
21.33
24.33
27.33
30.33
最小
15.73
17.73
20.67
23.67
26.67
29.67
da
最大
11.2
13.7
15.7
17.7
20.2
22.4
ds
最大
10.00
12.00
14.00
16.00
18.00
20.00
最小
9.78
11.73
13.73
15.73
17.73
19.67
lf
最大
1.02
1.45
1.45
1.45
1.87
2.04
k
最大
10.00
12.00
14.00
16.00
18.00
20.00
最小
9.64
11.57
13.57
15.57
17.57
19.48
r
最小
0.4
0.6
0.6
0.6
0.6
0.8
v
最大
1
1.2
1.4
1.6
1.8
2
dw
最小
15.33
17.23
20.17
23.17
25.87
28.87
w
最小
4
4.8
5.8
6.8
7.8
8.6
ヘク
サロ
ビュ
ラ穴e)
穴の番号No.
50
55
60
70
80
90
A
参考
8.95
11.35
13.45
15.7
17.75
20.2
t
最大
4.02
5.21
5.99
7.01
8.00
9.20
最小
3.62
4.82
5.62
6.62
7.50
8.69
l g)
l s及びl g
呼び
長さ
最小
最大
l s
最小
l g
最大
L s
最小
l g
最大
l s
最小
l g
最大
l s
最小
l g
最大
l s
最小
l g
最大
l s
最小
l g
最大
16
15.65 16.35
20
19.58 20.42
25
24.58 25.42
30
29.58 30.42
35
34.5
35.5
40
39.5
40.5
45
44.5
45.5
5.5
13
50
49.5
50.5
10.5
18
55
54.4
55.6
15.5
23
10.25
19
60
59.4
60.6
20.5
28
15.25
24
10
20
65
64.4
65.6
25.5
33
20.25
29
15
25
11
21
70
69.4
70.6
30.5
38
25.25
34
20
30
16
26
9.5
22
80
79.4
80.6
40.5
48
35.25
44
30
40
26
36
19.5
32
15.5
28
90
89.3
90.7
50.5
58
45.25
54
40
50
36
46
29.5
42
25.5
38
100
99.3 100.7 60.5
68
55.25
64
50
60
46
56
39.5
52
35.5
48
110
109.3 110.7
65.25
74
60
70
56
66
49.5
62
45.5
58
120
119.3 120.7
75.25
84
70
80
66
76
59.5
72
55.5
68
130
129.2 130.8
80
90
76
86
69.5
82
65.5
78
140
139.2 140.8
90
100
86
96
79.5
92
75.5
88
150
149.2 150.8
96
106
89.5
102
85.5
98
160
159.2 160.8
106
116
99.5
112
95.5
108
180
179.2 180.8
119.5
132
115.5
128
200
199.1 200.9
135.5
148
7
B 1136:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1−寸法(続き)
注a) Pは,ねじのピッチ。
b) 破線から下の長さのものに適用する。
c) ローレットがない頭部に適用する。
d) ローレットがある頭部に適用する。
e) ヘクサロビュラ穴及びその検査ゲージについては,JIS B 1015を参照。
f) ねじの呼びに括弧を付けたものは,なるべく用いない。
g) ねじの呼びに対する推奨する呼び長さの範囲は,太い階段線の枠内とする。破線より上のものは全ねじとし,
首下部における不完全ねじ部の長さは,3P以内とする。
破線より下の長さは,l g及びl sの値を示し,次の式による。
l g, max=l nom−b l s, min=l g, max−5P
5
製品仕様及び適用規格
製品仕様及び適用規格は,表2による。
表2−製品仕様及び適用規格
材料
鋼
ステンレス鋼
非鉄金属
一般要求事項
適用規格
JIS B 1099
ねじ
公差域クラス
強度区分12.9及び12.9(附属書JB参照)は5g6g(表JA.1参照):他の強度区分
は6g
適用規格
JIS B 0205-2,JIS B 0209-2,JIS B 0209-3
機械的性質
強度区分
<M3:受渡当事者間の協定
≧M3及び≦M20:
8.8,9.8,10.9,12.9,
12.9(附属書JB参照)
A2-70, A4-70 b)
A3-70, A5-70
受渡当事者間の協定に
よる。
適用規格
JIS B 1051 a)
JIS B 1054-1
JIS B 1057
公差
部品等級
A
適用規格
JIS B 1021
ヘクサロビュラ
穴
適用規格
JIS B 1015
仕上げ−皮膜
製造された状態
製造された状態
製造された状態
電気めっきの要求がある
場合は,JIS B 1044による。
電気めっきの要求があ
る場合は,JIS B 1044に
よる。
非電解液を用いる亜鉛フ
レーク皮膜の要求がある
場合は,JIS B 1046による。
追加の要求事項又はその他の仕上げ若しくは皮膜を施す場合には,受渡当事者間
の協定による。
表面欠陥
表面欠陥の限界は,JIS B
1041による。ただし,強度
区分12.9及び12.9(附属書
JB参照)に対しては,JIS B
1043を適用する。
−
−
受入検査
受入検査手順は,JIS B 1091による。
注a) 引張試験ができないボルトは,ねじ部断面の硬さの要求を満たさなければならない。
b) 棒材から削り出しで造られるステンレス鋼製のボルトは,M12以下のものにはA1-70,M12を超えるものには
A1-50を用いてもよいが,製品の表示は,それぞれの鋼種区分・強度区分に沿って行う。
8
B 1136:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6
製品の呼び方
ヘクサロビュラ穴付きボルトの製品の呼び方は,JIS B 1010による(例参照)。
例 ねじの呼びがM5,呼び長さl=20 mmで強度区分8.8のヘクサロビュラ穴付きボルト
ヘクサロビュラ穴付きボルト JIS B 1136−ISO 14579−M5×20−8.8
7
表示
7.1
製品の表示
この規格の全ての要求事項に適合した製品の表示は,次による。
a) 鋼ボルトに対する製品の表示は,JIS B 1051の9.3(製品の表示)による。
b) ステンレス鋼ボルトに対する製品の表示は,JIS B 1054-1の4.2(表示)による。
c) 非鉄金属ボルトに対する製品の表示は,JIS B 1057の9.1(製品表示)による。
7.2
包装の表示
この規格の全ての要求事項に適合した製品の包装の外面の表示は,次による。
a) 規格番号又は規格名称
b) 部品等級
c) ねじの呼び×呼び長さ
d) ねじの公差域クラス
e) 強度区分(JIS B 1051を適用した鋼ボルトの場合),鋼種区分・強度区分(JIS B 1054-1を適用したス
テンレス鋼ボルトの場合),又は材質区分(JIS B 1057を適用した非鉄金属ボルトの場合)
f)
材料1)
g) 数量
h) 指定事項(ねじ部の長さが指定された場合は,“ねじの呼び×呼び長さ”の後に括弧を付けて示す。)
i)
製造業者名又はその略号
注1) 材料の表示は,機械的性質が受渡当事者間の協定で決められた場合(JIS B 1051,JIS B 1054-1
及びJIS B 1057を適用した場合は除く。)について行う。その他のボルトについては省略し
てもよい。
なお,材料の表示は,材料の一般名称によるものであってもよい。
9
B 1136:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書A
(参考)
鋼製ボルトの質量
表A.1に,一般に流通している表1の呼び長さの鋼製ボルトの概略質量を,参考として示す。
表A.1−鋼製ボルトの概略質量
ねじの呼び
d
M2
M2.5
M3
M4
M5
M6
M8
M10
M12
(M14)
M16
(M18)
M20
呼び長さ
l
mm
1 000個当たりの概略質量(参考)
kg(ρ=7.85 kg/dm3)
3
0.155
4
0.175
0.345
5
0.195
0.375 0.67
6
0.215
0.405 0.71
1.50
8
0.255
0.465 0.80
1.65
2.45
10
0.295
0.525 0.88
1.80
2.70
4.70
12
0.355
0.585 0.96
1.95
2.95
5.07
10.9
16
0.415
0.705 1.16
2.25
3.45
5.75
12.1
20.9
20
0.495
0.825 1.36
2.65
4.01
6.53
13.4
22.9
32.1
25
0.975 1.61
3.15
4.78
7.59
15.0
25.4
35.7
48.0
71.3
30
1.86
3.65
5.55
8.30
16.9
27.9
39.3
53.0
77.8
111
128
35
4.15
6.32
9.91
18.9
30.4
42.9
58.0
84.4
120
139
40
4.65
7.09
11.0
20.9
32.9
46.5
63.0
91.0
129
150
45
7.86
12.1
22.9
36.1
50.1
68.0
97.6
138
161
50
8.63
13.2
24.9
39.3
54.5
73.0
106
147
172
55
14.3
26.9
42.5
58.9
78.0
114
156
183
60
15.4
28.9
45.7
63.4
84.0
122
165
194
65
31.0
48.9
67.8
90.0
130
174
205
70
33.0
52.1
71.3
96.0
138
183
216
80
37.0
58.5
80.2
108
154
203
241
90
64.9
89.1
120
170
223
266
100
71.2
98.0
132
186
243
291
110
107
144
202
263
316
120
116
156
218
283
341
130
168
234
303
366
140
180
250
323
391
150
266
343
416
160
282
363
441
180
403
491
200
541
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B 1136:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書JA
(参考)
公差域クラス5g6gの許容限界寸法
JIS B 0205-4及びJIS B 0209-3に基づいて計算した,ねじの有効径及び外径に対する公差域クラス5g6g
の許容限界寸法を,参考として表JA.1に示す。
表JA.1−並目ねじの公差域クラス5g6gの許容限界寸法
単位 mm
ねじの
呼び
ピッチ
P
有効径
外径
d2, max
d2, min
dmax
dmin
M2
0.4
1.721
1.668
1.981
1.886
M2.5
0.45
2.188
2.132
2.480
2.380
M3
0.5
2.655
2.595
2.980
2.874
M4
0.7
3.523
3.452
3.978
3.838
M5
0.8
4.456
4.381
4.976
4.826
M6
1
5.324
5.234
5.974
5.794
M8
1.25
7.160
7.065
7.972
7.760
M10
1.5
8.994
8.888
9.968
9.732
M12
1.75
10.829
10.711
11.966
11.701
M14
2
12.663
12.538
13.962
13.682
M16
2
14.663
14.538
15.962
15.682
M20
2.5
18.334
18.202
19.958
19.623
注記 有効径は5g,外径は6gの値を示している。
11
B 1136:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書JB
(参考)
強度区分12.9
表JB.1に,おねじ部品の強度区分12.9に対する鋼材の化学成分の限界及び最低焼戻し温度を,参考と
して示す。
表JB.1−鋼材の化学成分及び焼戻し温度(ISO 898-1から抜粋)
強度区分
材料及び熱処理
化学成分(溶鋼分析値,%)
焼戻し温度
℃
C
P
S
B
最小
最大
最大
最大
最大
最低
12.9
添加物(例えば,B,Mn,Cr,Mo)入り炭素鋼
焼入焼戻し
0.28
0.50
0.025
0.025
0.003
380
参考文献
[1] JIS B 0205-4 一般用メートルねじ−第4部:基準寸法
[2] ISO 898-1:2009,Mechanical properties of fasteners made of carbon steel and alloy steel−Part 1: Bolts, screws
and studs with specified property classes−Coarse thread and fine pitch thread
12
B 1136:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書JC
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS B 1136:2014 ヘクサロビュラ穴付きボルト
ISO 14579:2011 Hexalobular socket head cap screws
(I)JISの規定
(II)
国際規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
1 適用範
囲
ヘクサロビュラ穴付
きボルトの特性につ
いて規定。
ISO 14579
1
追加
附属書Aの引用を明示。
技術的な差異はない。
2 引用規
格
3 用語及
び定義
用語及び定義の引用
規格を規定。
−
−
追加
JIS B 0101を引用。
用語の適合性のために必要。
4 形状・
寸法
形状及び寸法を規
定。
3
JISに同じ。
一致
−
5 製品仕
様及び適
用規格
製品仕様及び適用規
格を規定。
4
JISに同じ。
追加
附属書JA及び附属書JBの参照
を追加。
技術的な差異はない。
6 製品の
呼び方
製品の呼び方を規
定。
5
JISに同じ。
一致
−
7 表示
製品の表示及び包装
の表示を規定。
−
−
追加
製品の表示及び包装の表示を追
加。
適合性評価のために必要。
附属書A
(参考)
鋼製ボル
トの質量
製品のボルトの概略
質量
附属書A JISに同じ。
一致
−
2
B
1
1
3
6
:
2
0
1
4
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
13
B 1136:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(I)JISの規定
(II)
国際規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
附属書JA
(参考)
公差域ク
ラス5g6g
の許容限
界寸法
5g6gの許容限界寸法
を記載。
−
−
追加
ISO規格にはないが,JISでは
JIS B 0205-4及びJIS B 0209-3
に基づいて5g6gの許容限界寸
法を記載。
規格利用者の利便性を考えて,附
属書として示したもので,技術的
な差異はない。
附属書JB
(参考)
強度区分
12.9
強度区分12.9の最低
焼戻し温度等を記
載。
−
−
追加
強度区分12.9の規定がJIS規格
にはなく,ISO規格から引用。
技術的な差異はない。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 14579:2011,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 一致……………… 技術的差異がない。
− 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD…………… 国際規格を修正している。
2
B
1
1
3
6
:
2
0
1
4