B 1111:2017
(1)
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 3
4 種類······························································································································· 3
5 形状・寸法,製品仕様及び製品の呼び方 ··············································································· 3
6 表示······························································································································· 4
6.1 製品の表示 ··················································································································· 4
6.2 包装の表示 ··················································································································· 4
附属書JA(規定)ISO 7045〜ISO 7048によらない十字穴付き小ねじ············································· 19
附属書JB(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 31
B 1111:2017
(2)
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本ねじ研究協会
(JFRI)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきと
の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS B 1111:2006は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成30年3月20日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS B 1111:2006によることができる。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
日本工業規格 JIS
B 1111:2017
十字穴付き小ねじ
Cross recessed head screws
序文
この規格は,2011年に第3版として発行されたISO 7045及びISO 7047並びに第2版として発行された
ISO 7046-1,ISO 7046-2及びISO 7048を基とし,対応する部分(形状・寸法,製品仕様及び製品の呼び方)
についてはこれを編集し,技術的内容を変更することなく一体化して作成した日本工業規格であるが,対
応国際規格には規定されていない規定項目を日本工業規格として追加している。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。変更の一覧表に
その説明を付けて,附属書JBに示す。
また,我が国における生産・使用の実態を反映するため,ISO規格にはない次の附属書を示す。
附属書JA ISO 7045〜ISO 7048によらない十字穴付き小ねじ
1
適用範囲
この規格は,十字穴付き小ねじの特性について規定する。
この規格で規定する寸法及び製品仕様以外の要求がある場合には,受渡当事者間の協定によって,例え
ば,JIS B 0205-2,JIS B 0209-3,JIS B 1009,JIS B 1051及びJIS B 1054-1から選択できる。
なお,ISO 7045〜ISO 7048によらない十字穴付き小ねじは,附属書JAによる。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 7045:2011,Pan head screws with type H or type Z cross recess−Product grade A
ISO 7046-1:2011,Countersunk flat head screws (common head style) with type H or type Z cross recess
−Product grade A−Part 1: Steel screws of property class 4.8
ISO 7046-2:2011,Countersunk flat head screws (common head style) with type H or type Z cross recess
−Product grade A−Part 2: Steel screws of property class 8.8, stainless steel screws and
non-ferrous metal screws
ISO 7047:2011,Raised countersunk head screws (common head style) with type H or type Z cross
recess−Product grade A
ISO 7048:2011,Cross-recessed cheese head screws(全体評価:MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
2
B 1111:2017
JIS B 0101 ねじ用語
JIS B 0143 締結用部品−ねじ部品の寸法の記号及び意味
注記 対応国際規格:ISO 225:2010,Fasteners−Bolts, screws,studs and nuts−Symbols and descriptions
of dimensions(IDT)
JIS B 0205-2 一般用メートルねじ−第2部:全体系
注記 対応国際規格:ISO 261:1998,ISO general purpose metric screw threads−General plan(IDT)
JIS B 0205-3 一般用メートルねじ−第3部:ねじ部品用に選択したサイズ
JIS B 0209-2 一般用メートルねじ−公差−第2部:一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法−中(は
めあい区分)
注記 対応国際規格:ISO 965-2:1998,ISO general purpose metric screw threads−Tolerances−Part 2:
Limits of sizes for general purpose external and internal screw threads−Medium quality(IDT)
JIS B 0209-3 一般用メートルねじ−公差−第3部:構造体用ねじの寸法許容差
JIS B 1003 締結用部品−メートルねじをもつおねじ部品のねじ先
JIS B 1009 締結用部品−おねじ部品−呼び長さ及びねじ部長さ
注記 対応国際規格:ISO 888:2012,Fasteners−Bolts, screws and studs−Nominal lengths and thread
lengths(IDT)
JIS B 1012 ねじ用十字穴
注記 対応国際規格:ISO 4757:1983,Cross recesses for screws(MOD)
JIS B 1013 皿頭ねじ−頭部の形状及びゲージによる検査
注記 対応国際規格:ISO 7721:1983,Countersunk head screws−Head configuration and gauging(IDT)
JIS B 1014 皿頭ねじ−第2部 十字穴のゲージ沈み深さ
注記 対応国際規格:ISO 7721-2:1990,Countersunk flat head screws−Part 2: Penetration depth of cross
recesses(IDT)
JIS B 1021 締結用部品の公差−第1部:ボルト,ねじ,植込みボルト及びナット−部品等級A,B
及びC
注記 対応国際規格:ISO 4759-1:2000,Tolerances for fasteners−Part 1: Bolts, screws, studs and nuts−
Product grades A, B and C(IDT)
JIS B 1041 締結用部品−表面欠陥 第1部 一般要求のボルト,ねじ及び植込みボルト
注記 対応国際規格:ISO 6157-1:1988,Fasteners−Surface discontinuities−Part 1: Bolts, screws and
studs for general requirements(IDT)
JIS B 1044 締結用部品−電気めっき
注記 対応国際規格:ISO 4042:1999,Fasteners−Electroplated coatings(IDT)
JIS B 1046 締結用部品−非電解処理による亜鉛フレーク皮膜
注記 対応国際規格:ISO 10683:2000,Fasteners−Non-electrolytically applied zinc flake coatings(IDT)
JIS B 1047 耐食ステンレス鋼製締結用部品の不動態化
注記 対応国際規格:ISO 16048:2003,Passiviation of corrosion-resistant stainless-steel fasteners(IDT)
JIS B 1051 炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質−強度区分を規定したボルト,小ねじ及び
植込みボルト−並目ねじ及び細目ねじ
注記 対応国際規格:ISO 898-1:2013,Mechanical properties of fasteners made of carbon steel and alloy
steel−Part 1: Bolts, screws and studs with specified property classes−Coarse thread and fine pich
3
B 1111:2017
thread(IDT)
JIS B 1054-1 耐食ステンレス鋼製締結用部品の機械的性質−第1部:ボルト,小ねじ及び植込みボル
ト
注記 対応国際規格:ISO 3506-1:2009,Mechanical properties of corrosion-resistant stainless steel
fasteners−Part 1: Bolts, screws and studs(IDT)
JIS B 1057 非鉄金属製ねじ部品の機械的性質
注記 対応国際規格:ISO 8839:1986,Mechanical properties of fasteners−Bolts, screws, studs and nuts
made of non-ferrous metals(MOD)
JIS B 1071 締結用部品−精度測定方法
JIS B 1091 締結用部品−受入検査
注記 対応国際規格:ISO 3269:2000,Fasteners−Acceptance inspection(IDT)
JIS B 1099 締結用部品−ボルト,小ねじ,植込みボルト及びナットに対する一般要求事項
注記 対応国際規格:ISO 8992:2005,Fasteners−General requirements for bolts, screws, studs and nuts
(IDT)
JIS G 4315 冷間圧造用ステンレス鋼線
JIS H 3260 銅及び銅合金の線
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0101による。
4
種類
十字穴付き小ねじの種類は,頭部の形状によって,表1のとおり区分する。
表1−十字穴付き小ねじの種類
種類
十字穴
ねじの呼びの範囲
対応国際規格(参考)
十字穴付きなべ小ねじ
H形又はZ形
M1.6〜M10
ISO 7045
十字穴付き皿小ねじ−タイプ1
M1.6〜M10
ISO 7046-1
十字穴付き皿小ねじ−タイプ2
M2〜M10
ISO 7046-2
十字穴付き丸皿小ねじ
M1.6〜M10
ISO 7047
十字穴付きチーズ小ねじ
M2.5〜M8
ISO 7048
5
形状・寸法,製品仕様及び製品の呼び方
十字穴付き小ねじの形状・寸法,製品仕様及び製品の呼び方は,表2による。
4
B 1111:2017
表2−十字穴付き小ねじの形状・寸法,製品仕様及び製品の呼び方
種類
形状・寸法
製品仕様
製品の呼び方(例)
十字穴付きなべ小ねじ
図1及び表3
表4
表5
十字穴付き皿小ねじ−タイプ1
図2及び表6
表7
表8
十字穴付き皿小ねじ−タイプ2
図3〜図5及び表9
表10
表11
十字穴付き丸皿小ねじ
図6及び表12
表4
表13
十字穴付きチーズ小ねじ
図7及び表14
表4
表15
− 形状・寸法の記号は,JIS B 0143による。
注記 製品の呼び方は,JIS B 1010参照。
6
表示
6.1
製品の表示
十字穴付き小ねじの製品に対する表示は,通常,施さない。
6.2
包装の表示
この規格の全ての要求事項に適合した製品の包装には,外面に次の事項を表示する。
a) 規格名称又は規格番号(“規格本体”であることを明示する。)
b) 種類
c) 十字穴の種類(H形,Z形の別を示す。)
d) ねじの呼び×呼び長さ
e) 機械的性質(強度区分,鋼種区分−強度区分又は材質区分の記号)
f)
材料(強度区分,鋼種区分−強度区分又は材質区分の記号を表示した場合には,省略してもよい。)
g) 数量
h) 指定事項(必要がある場合,例えば,表面処理の指定。)
i)
製造業者名又はその略号(略号には,なるべく登録商標を用いる。)
j)
製造ロット番号(製造業者独自のバーコードなどによる表示でもよい。)
5
B 1111:2017
a) 十字穴−H形
b) 十字穴−Z形
− 円筒部の径は,ほぼねじの有効径又はねじの外径とする。ただし,ねじの外径を超えてはならない。
注a) ねじ先は,JIS B 1003によるあら先(RL)とする。
図1−十字穴付きなべ小ねじ
6
B 1111:2017
表3−十字穴付きなべ小ねじの寸法
単位 mm
ねじの呼び d
M1.6
M2
M2.5
M3
(M3.5)a)
M4
M5
M6
M8
M10
P b)
0.35
0.4
0.45
0.5
0.6
0.7
0.8
1
1.25
1.5
a
最大
0.7
0.8
0.9
1
1.2
1.4
1.6
2
2.5
3
b
最小
25
25
25
25
38
38
38
38
38
38
da
最大
2
2.6
3.1
3.6
4.1
4.7
5.7
6.8
9.2
11.2
dk
呼び=最大
3.2
4.0
5.0
5.6
7.00
8.00
9.50
12.00
16.00
20.00
最小
2.9
3.7
4.7
5.3
6.64
7.64
9.14
11.57
15.57
19.48
k
呼び=最大
1.30
1.60
2.10
2.40
2.60
3.10
3.70
4.6
6.0
7.50
最小
1.16
1.46
1.96
2.26
2.46
2.92
3.52
4.3
5.7
7.14
r
最小
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.2
0.2
0.25
0.4
0.4
rf
約
2.5
3.2
4
5
6
6.5
8
10
13
16
x
最大
0.9
1
1.1
1.25
1.5
1.75
2
2.5
3.2
3.8
十字穴の番号
0
1
2
3
4
十
字
穴
H
形
m
参考
1.7
1.9
2.7
3
3.9
4.4
4.9
6.9
9
10.1
ゲージ沈み深さ
(q)
最大
0.95
1.2
1.55
1.8
1.9
2.4
2.9
3.6
4.6
5.8
最小
0.70
0.9
1.15
1.4
1.4
1.9
2.4
3.1
4.0
5.2
Z
形
m
参考
1.6
2.1
2.6
2.8
3.9
4.3
4.7
6.7
8.8
9.9
ゲージ沈み深さ
(q)
最大
0.90
1.42
1.50
1.75
1.93
2.34
2.74
3.46
4.50
5.69
最小
0.65
1.17
1.25
1.50
1.48
1.89
2.29
3.03
4.05
5.24
l a), c)
(参考)1 000個当たりの概略質量・単位 kg(密度:7.85 kg/dm3)
呼び長さ
最小
最大
3
2.8
3.2
0.099
0.178
0.336
4
3.76
4.24
0.111
0.196
0.366
0.544
5
4.76
5.24
0.123
0.215
0.396
0.588
0.891
1.3
6
5.76
6.24
0.134
0.223
0.462
0.632
0.951
1.38
2.32
8
7.71
8.29
0.157
0.27
0.486
0.72
1.07
1.53
2.57
4.37
10
9.71
10.29
0.18
0.307
0.546
0.808
1.19
1.69
2.81
4.72
9.96
12
11.65
12.35
0.203
0.344
0.606
0.896
1.31
1.84
3.06
5.07
10.6
19.8
(14)
13.65
14.35
0.226
0.381
0.666
0.984
1.43
2
3.31
5.42
11.2
20.8
16
15.65
16.35
0.245
0.418
0.726
1.07
1.55
2.15
3.56
5.78
11.9
21.8
20
19.58
20.42
0.492
0.846
1.25
1.79
2.46
4.05
6.48
13.2
23.8
25
24.58
25.42
0.996
1.47
2.09
2.85
4.67
7.36
14.8
26.3
30
29.58
30.42
1.69
2.39
3.23
5.29
8.24
16.4
28.8
35
34.5
35.5
2.68
3.62
5.91
9.12
18
31.3
40
39.5
40.5
4.01
6.52
10
19.6
33.9
45
44.5
45.5
7.14
10.9
21.2
36.4
50
49.5
50.5
11.8
22.8
38.9
(55)
54.05
55.95
12.6
24.4
41.4
60
59.05
60.95
13.5
26
43.9
− ねじの呼びに対して推奨する呼び長さは,太い階段線の枠内とする。
注a) ねじの呼び及び呼び長さに括弧を付けたものは,なるべく用いないほうがよい。
b) Pは,ねじのピッチ。
c) 破線の位置より短い呼び長さのものは,全ねじとする。この場合,b=l−aとする。
7
B 1111:2017
表4−十字穴付きなべ小ねじ,十字穴付き丸皿小ねじ,十字穴付きチーズ小ねじの製品仕様
材料
鋼
ステンレス鋼
非鉄金属
一般要求事項 適用規格
JIS B 1099
ねじ
公差域クラス
6g
適用規格
JIS B 0205-3,JIS B 0209-2
機械的性質a) 強度区分
4.8
−
−
鋼種区分−強度区分
−
A2-50,A2-70
−
材質区分
−
−
受渡当事者間の協定b)
適用規格
JIS B 1051
JIS B 1054-1
JIS B 1057
公差
部品等級
A
適用規格
JIS B 1021
十字穴
適用規格
JIS B 1012
仕上げ−皮膜
表面処理なし
電気めっきの要求があ
る場合は,JIS B 1044に
よる。
不動態化処理の方法は,
JIS B 1047を参照。
電気めっきの要求があ
る場合は,JIS B 1044に
よる。
非電解処理による亜鉛
フレーク皮膜の要求が
ある場合は,JIS B 1046
による。
付加的な要求又は他の仕上げ及び皮膜については,受渡当事者間の協定によ
る。
表面状態
表面欠陥の限界は,JIS
B 1041による。
−
−
受入検査
受入検査手順は,JIS B 1091による。
注a) ねじり試験を行った場合,小ねじは軸部又はねじ部で破断し,頭部と軸部との移行域で破断してはならない。
b) JIS B 1057で規定する材料区分の中のいずれかを,受渡当事者間で協定する。
表5−十字穴付きなべ小ねじの製品の呼び方の例
例
製品
ねじの呼びM5,呼び長さl=20 mm,強度区分が4.8,十字穴がZ形の十字穴付きなべ小ねじの場合
呼び方
十字穴付きなべ小ねじ−JIS B 1111−ISO 7045−M5×20−4.8−Z
8
B 1111:2017
a) 十字穴−H形
b) 十字穴−Z形
− 円筒部の径は,ほぼねじの有効径又はねじの外径とする。ただし,ねじの外径を超えてはならない。
注a) ねじ先は,JIS B 1003によるあら先(RL)とする。
b) かど部は,平らでも丸みでもよい。
図2−十字穴付き皿小ねじ−タイプ1
9
B 1111:2017
表6−十字穴付き皿小ねじ−タイプ1の寸法
単位 mm
ねじの呼び d
M1.6
M2
M2.5
M3
(M3.5)a)
M4
M5
M6
M8
M10
ピッチ P b)
0.35
0.4
0.45
0.5
0.6
0.7
0.8
1
1.25
1.5
a
最大
0.7
0.8
0.9
1
1.2
1.4
1.6
2
2.5
3
b
最小
25
25
25
25
38
38
38
38
38
38
dk c)
理論寸法の最大
3.6
4.4
5.5
6.3
8.2
9.4
10.4
12.6
17.3
20
実寸法
呼び=最大
3.0
3.8
4.7
5.5
7.30
8.40
9.30
11.30
15.80
18.30
最小
2.7
3.5
4.4
5.2
6.94
8.04
8.94
10.87
15.37
17.78
k c)
呼び=最大
1
1.2
1.5
1.65
2.35
2.7
2.7
3.3
4.65
5
r
最大
0.4
0.5
0.6
0.8
0.9
1
1.3
1.5
2
2.5
x
最大
0.9
1
1.1
1.25
1.5
1.75
2
2.5
3.2
3.8
十字穴の番号
0
1
2
3
4
d)
十
字
穴
H
形
m
参考
1.6
1.9
2.9
3.2
4.4
4.6
5.2
6.8
8.9
10
ゲージ沈み
深さ(q)
最大
0.9
1.2
1.8
2.1
2.4
2.6
3.2
3.5
4.6
5.7
最小
0.6
0.9
1.4
1.7
1.9
2.1
2.7
3.0
4.0
5.1
シリーズ
1
(深形)
Z
形
m
参考
1.6
1.9
2.8
3
4.1
4.4
4.9
6.6
8.8
9.8
ゲージ沈み
深さ(q)
最大
0.95
1.20
1.73
2.01
2.20
2.51
3.05
3.45
4.60
5.64
最小
0.70
0.95
1.48
1.76
1.75
2.06
2.60
3.00
4.15
5.19
l a), e)
(参考)1 000個当たりの概略質量・単位 kg(密度:7.85 kg/dm3)
呼び長さ
最小
最大
3
2.8
3.2
0.058
0.101
0.176
4
3.76
4.24
0.069
0.119
0.206
0.291
5
4.76
5.24
0.081
0.137
0.236
0.335
0.573
0.825
6
5.76
6.24
0.093
0.152
0.266
0.379
0.633
0.903
1.24
8
7.71
8.29
0.116
0.193
0.326
0.467
0.753
1.06
1.48
2.38
10
9.71
10.29
0.139
0.231
0.386
0.555
0.873
1.22
1.72
2.73
5.68
12
11.65
12.35
0.162
0.268
0.446
0.643
0.993
1.37
1.96
3.08
6.32
9.54
(14)
13.65
14.35
0.185
0.306
0.507
0.731
1.11
1.53
2.2
3.43
6.96
10.6
16
15.65
16.35
0.208
0.343
0.567
0.82
1.23
1.68
2.44
3.78
7.6
11.6
20
19.58
20.42
0.417
0.687
0.996
1.47
2
2.92
4.48
8.88
13.6
25
24.58
25.42
0.838
1.22
1.77
2.39
3.52
5.36
10.5
16.1
30
29.58
30.42
1.44
2.07
2.78
4.12
6.23
12.1
18.7
35
34.5
35.5
2.37
3.17
4.72
7.11
13.7
21.2
40
39.5
40.5
3.56
5.32
7.98
15.3
23.7
45
44.5
45.5
5.92
8.86
16.9
26.2
50
49.5
50.5
6.52
9.73
18.5
28.8
(55)
54.05
55.95
10.6
20.1
31.3
60
59.05
60.95
11.5
21.7
33.8
− ねじの呼びに対して推奨する呼び長さは,太い階段線の枠内とする。
注a) ねじの呼び及び呼び長さに括弧を付けたものは,なるべく用いないほうがよい。
b) Pは,ねじのピッチ。
c) JIS B 1013参照
d) JIS B 1014参照
e) 破線の位置より短い呼び長さのものは,全ねじとする。この場合,b=l−(k+a) とする。
10
B 1111:2017
表7−十字穴付き皿小ねじ−タイプ1の製品仕様
材料
鋼
一般要求事項
適用規格
JIS B 1099
ねじ
公差域クラス
6g
適用規格
JIS B 0205-3,JIS B 0209-2
機械的性質a)
強度区分
4.8
適用規格
JIS B 1051
公差
部品等級
A
適用規格
JIS B 1021
十字穴
適用規格
JIS B 1012
仕上げ−皮膜
表面処理なし
電気めっきの要求がある場合は,JIS B 1044による。
非電解処理による亜鉛フレーク皮膜の要求がある場合には,JIS B 1046による。
付加的な要求又は他の仕上げ及び皮膜については,受渡当事者間の協定による。
表面欠陥
表面欠陥の限界は,JIS B 1041による。
受入検査
受入検査手順は,JIS B 1091による。
注a) ねじり試験を行った場合,小ねじは軸部又はねじ部で破断し,頭部と軸部との移行域で破断してはならない。
表8−十字穴付き皿小ねじ−タイプ1の製品の呼び方の例
例
製品
ねじの呼びM5,呼び長さl=20 mm,強度区分が4.8,十字穴がZ形の十字穴付きなべ小ねじタイプ
1の場合
呼び方
十字穴付き皿小ねじ−タイプ1−JIS B 1111−ISO 7046-1−M5×20−4.8−Z
11
B 1111:2017
amax=2.5 P
Pは,ねじのピッチ。
− 円筒部の径は,ほぼねじの有効径又はねじの外径とする。ただし,ねじの外径を超えてはならない。
− 他の寸法は,図4及び図5参照。
図3−十字穴付き皿小ねじ−タイプ2−シリーズ1(深形)
amax=2 P
Pは,ねじのピッチ。
− 円筒部の径は,ほぼねじの有効径又はねじの外径とする。ただし,ねじの外径を超えてはならない。
注a) ねじ先は,JIS B 1003によるあら先(RL)とする。
b) かど部は,平らでも丸みでもよい。
図4−十字穴付き皿小ねじ−タイプ2−シリーズ2(浅形)
a) 十字穴−H形
b) 十字穴−Z形
図5−十字穴付き皿小ねじ−タイプ2の十字穴
12
B 1111:2017
表9−十字穴付き皿小ねじ−タイプ2の寸法
単位 mm
ねじの呼び d
M2
M2.5
M3
(M3.5)a)
M4
M5
M6
M8
M10
ピッチ P b)
0.4
0.45
0.5
0.6
0.7
0.8
1
1.25
1.5
b
最小
25
25
25
38
38
38
38
38
38
dk c)
理論寸法の最大
4.4
5.5
6.3
8.2
9.4
10.4
12.6
17.3
20
実寸法
呼び=最大
3.8
4.7
5.5
7.3
8.4
9.3
11.3
15.8
18.3
最小
3.5
4.4
5.2
6.9
8.0
8.9
10.9
15.4
17.8
k
呼び=最大
1.2
1.5
1.65
2.35
2.7
2.7
3.3
4.65
5
r
最大
0.5
0.6
0.8
0.9
1
1.3
1.5
2
2.5
x
最大
1
1.1
1.25
1.5
1.75
2
2.5
3.2
3.8
十字穴の番号
0
1
2
3
4
十
字
穴
シリーズ
1 d)
H
形
m
参考
1.9
2.9
3.2
4.4
4.6
5.2
6.8
8.9
10
ゲージ沈み
深さ(q)
最大
1.2
1.8
2.1
2.4
2.6
3.2
3.5
4.6
5.7
最小
0.9
1.4
1.7
1.9
2.1
2.7
3.0
4.0
5.1
(
深
形
)
Z
形
m
参考
1.9
2.8
3
4.1
4.4
4.9
6.6
8.8
9.8
ゲージ沈み
深さ(q)
最大
1.20
1.73
2.01
2.20
2.51
3.05
3.45
4.60
5.64
最小
0.95
1.48
1.76
1.75
2.06
2.60
3.00
4.15
5.19
シリーズ
2 d)
H
形
m
参考
1.9
2.7
2.9
4.1
4.6
4.8
6.6
8.7
9.6
ゲージ沈み
深さ(q)
最大
1.2
1.55
1.8
2.1
2.6
2.8
3.3
4.4
5.3
最小
0.9
1.25
1.4
1.6
2.1
2.3
2.8
3.9
4.8
(
浅
形
)
Z
形
m
参考
1.9
2.5
2.8
4
4.4
4.6
6.3
8.5
9.4
ゲージ沈み
深さ(q)
最大
1.20
1.47
1.73
2.05
2.51
2.72
3.18
4.32
5.23
最小
0.95
1.22
1.48
1.61
2.06
2.27
2.73
3.87
4.78
l a), e)
呼び長さ
最小
最大
3
2.8
3.2
4
3.76
4.24
5
4.76
5.24
6
5.76
6.24
8
7.71
8.29
10
9.71
10.29
12
11.65
12.35
(14)
13.65
14.35
16
15.65
16.35
20
19.58
20.42
25
24.58
25.42
30
29.58
30.42
35
34.5
35.5
40
39.5
40.5
45
44.5
45.5
50
49.5
50.5
(55)
54.05
55.95
60
59.05
60.95
− ねじの呼びに対して推奨する呼び長さは,太い階段線の枠内とする。
注a) ねじの呼び及び呼び長さに括弧を付けたものは,なるべく用いないほうがよい。
b) Pは,ねじのピッチ。
c) JIS B 1013参照
d) JIS B 1014参照
e) 破線の位置より短い呼び長さのものは,全ねじとする。この場合,b=l−(k+a) とする。
13
B 1111:2017
表10−十字穴付き皿小ねじ−タイプ2の製品仕様
材料
鋼
ステンレス鋼
非鉄金属
一般要求事項 適用規格
JIS B 1099
ねじ
公差域クラス
6g
適用規格
JIS B 0205-3,JIS B 0209-2
機械的性質a)
強度区分
8.8
−
−
鋼種区分−強度区分
−
A2-70
−
材質区分
−
−
CU2,CU3 b)
適用規格
JIS B 1051
JIS B 1054-1
JIS B 1057
公差
部品等級
A
適用規格
JIS B 1021
十字穴
適用規格
JIS B 1012
仕上げ−皮膜
表面処理なし
電気めっきの要求があ
る場合は,JIS B 1044に
よる。
不動態化処理の方法は,
JIS B 1047を参照。
電気めっきの要求があ
る場合は,JIS B 1044に
よる。
非電解処理による亜鉛
フレークの要求がある
場合は,JIS B 1046によ
る。
付加的な要求又は他の仕上げ及び皮膜については,受渡当事者間の協定によ
る。
表面状態
表面欠陥の限界は,JIS
B 1041による。
−
−
受入検査
受入検査手順は,JIS B 1091による。
注a) ねじり試験を行った場合,小ねじは軸部又はねじ部で破断し,頭部と軸部との移行域で破断してはならない。
b) 材質の選択は,製造業者の任意とする。
表11−十字穴付き皿小ねじ−タイプ2の製品の呼び方の例
例
製品
ねじの呼びM5,呼び長さl=20 mm,強度区分が8.8,十字穴がZ形,十字穴のシリーズ1又はシ
リーズ2の十字穴付き皿小ねじ−タイプ2の場合
呼び方
十字穴付き皿小ねじ−タイプ2−JIS B 1111−ISO 7046-2−M5×20−8.8−Z
製品
ねじの呼びM5,呼び長さl=20 mm,強度区分が8.8,十字穴がZ形,十字穴のシリーズ1の十字
穴付き皿小ねじ−タイプ2の場合
呼び方
十字穴付き皿小ねじ−タイプ2−JIS B 1111−ISO 7046-2−M5×20−8.8−Z1
14
B 1111:2017
a) 十字穴−H形
b) 十字穴−Z形
− 円筒部の径は,ほぼねじの有効径又はねじの外径とする。ただし,ねじの外径を超えてはならない。
注a) ねじ先は,JIS B 1003によるあら先(RL)とする。
b) かど部は,平らでも丸みでもよい。
図6−十字穴付き丸皿小ねじ
15
B 1111:2017
表12−十字穴付き丸皿小ねじの寸法
単位 mm
ねじの呼び d
M1.6
M2
M2.5
M3
(M3.5)a)
M4
M5
M6
M8
M10
P b)
0.35
0.4
0.45
0.5
0.6
0.7
0.8
1
1.25
1.5
a
最大
0.7
0.8
0.9
1
1.2
1.4
1.6
2
2.5
3
b
最小
25
25
25
25
38
38
38
38
38
38
dk c)
理論寸法の最大
3.6
4.4
5.5
6.3
8.2
9.4
10.4
12.6
17.3
20
実寸法 呼び=最大
3.0
3.8
4.7
5.5
7.30
8.40
9.30
11.30
15.80
18.30
最小
2.7
3.5
4.4
5.2
6.94
8.04
8.94
10.87
15.37
17.78
f
約
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
1
1.2
1.4
2
2.3
k c)
呼び=最大
1
1.2
1.5
1.65
2.35
2.7
2.7
3.3
4.65
5
r
最大
0.4
0.5
0.6
0.8
0.9
1
1.3
1.5
2
2.5
rf
約
3
4
5
6
8.5
9.5
9.5
12
16.5
19.5
x
最大
0.9
1
1.1
1.25
1.5
1.75
2
2.5
3.2
3.8
十字穴の番号
0
1
2
3
4
十
字
穴
H
形
m
参考
1.9
2
3
3.4
4.8
5.2
5.4
7.3
9.6
10.4
ゲージ沈み深さ
(q)
最大
1.2
1.5
1.85
2.2
2.75
3.2
3.4
4.0
5.25
6.0
最小
0.9
1.2
1.50
1.8
2.25
2.7
2.9
3.5
4.75
5.5
Z
形
m
参考
1.9
2.2
2.8
3.1
4.6
5
5.3
7.1
9.5
10.3
ゲージ沈み深さ
(q)
最大
1.20
1.40
1.75
2.08
2.70
3.10
3.35
3.85
5.20
6.05
最小
0.95
1.15
1.50
1.83
2.25
2.65
2.90
3.40
4.75
5.60
l a), d)
(参考)1 000個当たりの概略質量・単位 kg(密度:7.85 kg/dm3)
呼び長さ
最小
最大
3
2.8
3.2
0.067
0.119
0.212
4
3.76
4.24
0.078
0.138
0.242
0.351
5
4.76
5.24
0.09
0.156
0.272
0.395
0.669
0.99
6
5.76
6.24
0.102
0.175
0.302
0.439
0.729
1.07
1.49
8
7.71
8.29
0.125
0.212
0.362
0.527
0.849
1.23
1.73
2.79
10
9.71
10.29
0.145
0.249
0.422
0.615
0.969
1.39
1.97
3.14
6.89
12
11.65
12.35
0.165
0.287
0.482
0.703
1.09
1.54
2.21
3.49
7.53
11.4
(14)
13.65
14.35
0.185
0.325
0.543
0.791
1.21
1.7
2.45
3.84
8.17
12.5
16
15.65
16.35
0.205
0.362
0.603
0.879
1.33
1.85
2.69
4.19
8.81
13.5
20
19.58
20.42
0.436
0.723
1.06
1.57
2.17
3.17
4.89
10.1
15.5
25
24.58
25.42
0.874
1.28
1.87
2.56
3.77
5.77
11.7
18
30
29.58
30.42
1.5
2.17
2.95
4.37
6.64
13.3
20.6
35
34.5
35.5
2.47
3.34
4.97
7.52
14.9
23.1
40
39.5
40.5
3.73
5.57
8.39
16.5
25.6
45
44.5
45.5
6.16
9.27
18.1
28.1
50
49.5
50.5
6.76
10.1
19.7
30.7
(55)
54.05
55.95
11
21.3
33.2
60
59.05
60.95
11.9
22.9
35.7
− ねじの呼びに対して推奨する呼び長さは,太い階段線の枠内とする。
注a) ねじの呼び及び呼び長さに括弧を付けたものは,なるべく用いないほうがよい。
b) Pは,ねじのピッチ。
c) JIS B 1013参照
d) 破線の位置より短い呼び長さのものは,全ねじとする。この場合,b=l−(k+a) とする。
16
B 1111:2017
表13−十字穴付き丸皿小ねじの製品の呼び方の例
例
製品
ねじの呼びM5,呼び長さl=20 mm,強度区分が4.8,十字穴がZ形の十字穴付き丸皿小ねじの場合
呼び方
十字穴付き丸皿小ねじ−JIS B 1111−ISO 7047−M5×20−4.8−Z
a) 十字穴−H形
b) 十字穴−Z形
− 円筒部の径は,ほぼねじの有効径又はねじの外径とする。ただし,ねじの外径を超えてはならない。
注a) ねじ先は,JIS B 1003によるあら先(RL)とする。
b) かど部は,平らでも丸みでもよい。
図7−十字穴付きチーズ小ねじ
17
B 1111:2017
表14−十字穴付きチーズ小ねじの寸法
単位 mm
ねじの呼び d
M2.5
M3
(M3.5)a)
M4
M5
M6
M8
P b)
0.45
0.5
0.6
0.7
0.8
1
1.25
a
最大
0.9
1
1.2
1.4
1.6
2
2.5
b
最小
25
25
38
38
38
38
38
dk
最大
4.50
5.50
6.00
7.00
8.50
10.00
13.00
最小
4.32
5.32
5.82
6.78
8.28
9.78
12.73
da
最大
3.1
3.6
4.1
4.7
5.7
6.8
9.2
k
最大
1.80
2.00
2.40
2.60
3.30
3.9
5.0
最小
1.66
1.86
2.26
2.46
3.12
3.6
4.7
r
最小
0.1
0.1
0.1
0.2
0.2
0.25
0.4
x
最大
1.1
1.25
1.5
1.75
2
2.5
3.2
十字穴
十字穴の番号
1
2
2
2
2
3
3
H
形
m
参考
2.7
3.5
3.8
4.1
4.8
6.2
7.7
ゲージ沈み深さ
(q)
最大
1.62
1.43
1.73
2.03
2.73
2.86
4.36
最小
1.20
0.86
1.15
1.45
2.14
2.25
3.73
Z
形
m
参考
2.4
3.5
3.7
4.0
4.6
6.1
7.5
ゲージ沈み深さ
(q)
最大
1.35
1.47
1.80
2.06
2.72
2.92
4.34
最小
1.10
1.22
1.34
1.60
2.26
2.46
3.88
l c)
(参考)1 000個当たりの概略質量・単位 kg(密度:7.85 kg/dm3)
呼び長さ
最小
最大
2
1.8
2.2
3
2.8
3.2
0.272
4
3.76
4.24
0.302
0.515
5
4.76
5.24
0.332
0.560
0.786
1.09
6
5.76
6.24
0.362
0.604
0.845
1.17
2.06
8
7.71
8.29
0.422
0.692
0.966
1.33
2.20
3.56
10
9.71
10.29
0.482
0.780
1.08
1.47
2.55
3.92
7.85
12
11.65
12.35
0.542
0.868
1.20
1.63
2.08
4.27
8.49
16
15.65
16.35
0.662
1.04
1.44
1.95
3.30
4.98
9.77
20
19.58
20.42
0.782
1.22
1.68
2.25
3.78
5.69
11.0
25
24.58
25.42
0.932
1.44
1.98
2.64
4.40
6.56
12.6
30
29.58
30.42
1.66
2.28
3.02
5.02
7.45
14.2
35
34.5
35.5
2.57
3.41
5.62
8.25
15.8
40
39.5
40.5
3.80
2.25
9.20
17.4
45
44.5
45.5
6.88
10.0
18.9
50
49.5
50.5
7.50
10.9
20.6
60
59.05
60.95
12.7
23.7
70
69.05
70.95
26.8
80
79.05
80.95
29.8
− ねじの呼びに対して推奨する呼び長さは,太い階段線の枠内とする。
注a) ねじの呼び及び呼び長さに括弧を付けたものは,なるべく用いないほうがよい。
b) Pは,ねじのピッチ。
c) 破線の位置より短い呼び長さのものは,全ねじとする。この場合,b=l−aとする。
18
B 1111:2017
表15−十字穴付きチーズ小ねじの製品の呼び方の例
例
製品
ねじの呼びM5,呼び長さl=20 mm,強度区分が4.8,十字穴がZ形の十字穴付きチーズ小ねじの
場合
呼び方
十字穴付きチーズ小ねじ−JIS B 1111−ISO 7048−M5×20−4.8−Z
19
B 1111:2017
附属書JA
(規定)
ISO 7045〜ISO 7048によらない十字穴付き小ねじ
JA.1 一般
この附属書は,ISO 7045〜7048によらない十字穴付き小ねじの特性について規定する。
注記1 この附属書で規定する十字穴付きなべ小ねじ,十字穴付き皿小ねじ及び十字穴付き丸皿小ね
じは,それぞれISO 7045,ISO 7046-1,ISO 7046-2及びISO 7047に規定するものとは異な
り,将来廃止するので新規設計の機器,部位などには使用しないほうがよい。
注記2 この附属書で規定する鋼製,ステンレス鋼製及び黄銅製十字穴付き小ねじは,以下,それぞ
れ鋼小ねじ,ステンレス小ねじ及び黄銅小ねじといい,それらを総称する場合は,単に“小
ねじ”という。
JA.2 種類
小ねじの種類は,表JA.1による。
表JA.1−十字穴付き小ねじの種類
種類
十字穴
ねじの呼びの範囲
十字穴付きなべ小ねじ
H形
M2〜M8
十字穴付き皿小ねじ
十字穴付き丸皿小ねじ
十字穴付きトラス小ねじ
十字穴付きバインド小ねじ
十字穴付き丸小ねじ
JA.3 形状・寸法
小ねじの形状・寸法は,表JA.2による。ただし,小ねじの呼び長さ(l)及びねじ部長さ(b)は,表JA.9
による。
表JA.2−小ねじの形状・寸法
種類
形状・寸法
十字穴付きなべ小ねじ
表JA.3
十字穴付き皿小ねじ
表JA.4
十字穴付き丸皿小ねじ
表JA.5
十字穴付きトラス小ねじ
表JA.6
十字穴付きバインド小ねじ
表JA.7
十字穴付き丸小ねじ
表JA.8
JA.4 ねじ
小ねじのねじは,JIS B 0205-3のメートル並目ねじとし,その公差域クラスはJIS B 0209-2の6gとする。
なお,めっきを施したねじの最大許容寸法は,JIS B 0209-3による4hの最大許容寸法とする。
20
B 1111:2017
JA.5 材料及び機械的性質
小ねじの材料及び機械的性質は,表JA.12による。
表JA.12−小ねじの材料及び機械的性質
区分
材料
機械的性質
鋼小ねじ
JIS B 1051の箇条6(材料)
JIS B 1051の箇条7(機械的及び物理的
性質)の強度区分4.8 a), b)
ステンレス小ねじc)
JIS B 1054-1の箇条5(化学成分)
JIS B 1054-1の箇条6(機械的性質)
JIS G 4315
受渡当事者間の協定
黄銅小ねじ
JIS H 3260のC 2700 W
受渡当事者間の協定
注a) フルサイズおねじ部品の破断伸びAfは,適用しない。
b) 受渡当事者間の協定によって,保証荷重応力Spは,適用しなくてもよい。
c) 特に支障のない限り,JIS B 1054-1の材料及び機械的性質を適用するのがよい。
JA.6 表面状態
小ねじの表面は,滑らかで使用上有害な割れ,きず,かえり,ばり,さびなどの欠陥があってはならな
い。
なお,M5以上の小ねじの表面欠陥に対する許容限界は,特に指定がない限り,JIS B 1041によるのがよ
い。
JA.7 表面処理
小ねじに,めっき,その他の表面処理を施す場合は,注文者が指定する。
なお,電気めっきを施す場合はJIS B 1044,非電解処理による亜鉛フレーク皮膜を施す場合は,JIS B 1046
による。
JA.8 検査
JA.8.1 形状・寸法検査
小ねじの形状・寸法検査は,次による。
a) 十字穴の形状・寸法検査は,ゲージ沈み深さ(q)及び十字穴とゲージとの食い付きを調べる。
ゲージ沈み深さ(q)については,JIS B 1012の3.2.2(H形十字穴のゲージ沈み深さq)によって測
定し,その値が,表JA.3〜表JA.8の値(q)に適合しなければならない。
また,十字穴とゲージとの食い付きについては,JIS B 1012の3.2.3(H形十字穴とゲージとの食い
付き)によって行い,小ねじが質量によって脱落しなければよい。ただし,呼び長さ(l)が呼び径(d)
の7倍以上のものには適用しない。
なお,十字穴の翼長さ(m)は,検査の対象としない。
b) 十字穴を除く部分の形状・寸法検査は,JIS B 1071の各部寸法の測定方法又はそれに代わる方法によ
って行い,JA.3に適合しなければならない。
JA.8.2 ねじ検査
ねじ検査は,JIS B 1071の測定方法又はこれに代わる方法によって行い,JA.4に適合しなければならな
い。
なお,めっきを施したねじに対する通り側ねじリングゲージは,4h用のものを用いる。
21
B 1111:2017
JA.8.3 機械的性質検査
小ねじの機械的性質検査は,表JA.13によって行い,JA.5に適合しなければならない。
表JA.13−小ねじの機械的性質の試験方法
区分
試験方法
鋼小ねじ
JIS B 1051の箇条8(試験方法の適用)及び箇条9(試験方法)
ステンレス小ねじ
JIS B 1054-1の箇条7(試験)
JIS G 4315のステンレス鋼線材を用いた場合には,受渡当事者間の協定による。
黄銅小ねじ
受渡当事者間の協定による。
− 皿小ねじ及び丸皿小ねじの引張試験は,90°皿穴に入れて行う。
− 受渡し時における機械的性質の検査は,受渡当事者間の協定によって試験成績表を確認するなどの方法に
よって試験の一部を省略することができる。
JA.8.4 表面状態検査
表面状態の検査は,目視によって行い,JA.6に適合しなければならない。
JA.8.5 受入検査
受入検査手順は,特に指定がない限り,JIS B 1091による。
JA.9 製品の呼び方
小ねじの呼び方は,規格番号,種類,ねじの呼び(d)×呼び長さ(l),機械的性質の強度区分又は鋼種
区分−強度区分の記号,材料及び指定事項による。ただし,JIS B 1051及びJIS B 1054-1を適用したもの
は材料を省略してもよい。
− 規格番号及び種類の後に“(附属書)”を付ける。
− 規格番号は,特に必要がないときは省略してもよい。ただし,規格番号を省略した場合は,種類の前
に“(附属書)”を付ける。
− 指定事項は,表面処理,ねじ先の形状などを必要に応じて示す。
さらに,ねじ部長さ(b)を指定によって表JA.9に示す値以外の値にした場合は,lの後に括弧を付けて
bの値を付け加える。
例
区分
規格番号又は
規格名称
種類
d×l(b)
機械的
性質
材料
指定
事項
鋼小ねじの場合
JIS B 1111(附属書) 十字穴付き皿小ねじ
−M5×25
−4.8
−A2K a)
ステンレス小ねじ
の場合
十字穴付き小ねじ
(附属書)
十字穴付きなべ小ねじ −M5×25(40) −A2-50
十字穴付きなべ小ねじ
(附属書)
−M5×25(40)
−XM-7
黄銅小ねじの場合
十字穴付き皿小ねじ
(附属書)
−M2×10
−C2700W −平先
注a) A2Kは,JIS B 1044の附属書E(ねじ部品の電気めっきのための呼び方のコード,システムA)の記号によ
る。
22
B 1111:2017
JA.10 表示
JA.10.1 製品の表示
十字穴付き小ねじの製品に対する表示は,通常,施さない。
JA.10.2 包装の表示
この規格の全ての要求事項に適合した製品の包装には,外面に次の事項を表示する。
a) 規格名称又は規格番号(規格の“附属書”であることを明示する。)
b) 種類
c) ねじの呼び×呼び長さ(ねじ部長さを指定した場合には,呼び長さの後に括弧を付けてその値を示す。)
d) 機械的性質(強度区分,鋼種区分−強度区分の記号)
e) 材料(強度区分又は鋼種区分−強度区分の記号を表示した場合には,省略してもよい。)
f)
数量
g) 指定事項(必要がある場合,例えば,ねじ先の指定,表面処理の指定。)
h) 製造業者名又はその略号(略号には,なるべく登録商標を用いる。)
i)
製造ロット番号(製造業者独自のバーコードなどによる表示でもよい。)
23
B 1111:2017
表JA.3−十字穴付きなべ小ねじの形状・寸法
単位 mm
ねじの呼び
d
ピッチ
(P)
十字
穴の
番号
dk
k
rf1
rf2
m
q a)
r
da
E b) F b)
G
基準
寸法
許容
差
基準
寸法
許容
差
約
約 参考 最大 最小 最小 最大 最大 最大 最大
M2
0.4
1
3.5 0
−0.4
1.3 ±0.1
4.5 0.6
2.2
1.01 0.60
0.1
2.6 0.15 0.1
2°
M2.5
0.45
4.5
1.7
6
0.8
2.6
1.42 1.00
0.1
3.1 0.2
0.15
M3
0.5
2
5.5 0
−0.5
2
±0.15 7
1.0
3.6
1.43 0.86
0.1
3.6 0.25 0.2
(M3.5)
0.6
6
2.3
8
1.1
3.9
1.73 1.15
0.1
4.1 0.25 0.2
M4
0.7
7
2.6
9
1.3
4.2
2.03 1.45
0.2
4.7 0.3
0.2
M5
0.8
9
0
−0.6
3.3
12
1.6
4.9
2.73 2.14
0.2
5.7 0.35 0.25
M6
1
3
10.5 0
−0.7
3.9 ±0.2 14
1.9
6.3
2.86 2.26 0.25
6.8 0.4
0.3
M8
1.25
14
0
−0.8
5.2
18
2.6
7.8
4.36 3.73
0.4
9.2 0.5
0.4
− 表中,ねじの呼びに括弧を付けたものは,なるべく用いないほうがよい。
− 十字穴の形状・寸法は,JIS B 1012のH形とする。
− 呼び長さ(l)及びねじ部長さ(b)は,表JA.9による。
− ねじがない部分の径(ds)の値は,ほぼねじの有効径とする。
なお,必要に応じて(ds)の値をほぼねじの外径に等しくしてもよい。この場合dsは,ねじの外径の最大値
より小さくなければならない。
− xは,約2山とする。
− ねじ先の形状は,指定がない限りあら先とし,面取り先,平先などを必要とする場合は,注文者が指定する。
ただし,ねじ先の形状・寸法は,通常,JIS B 1003による。
注a) qは,十字穴のゲージ沈み深さを示す。
b) E及びFは,軸部を基準とした場合の偏心とする。
24
B 1111:2017
表JA.4−十字穴付き皿小ねじの形状・寸法
単位 mm
ねじの呼び
d
ピッチ
(P)
十字
穴の
番号
dk
k a)
c
m
q b)
r
E c)
F c)
G
基準
寸法
許容
差
基準
寸法
許容
差
約
参考 最大 最小
約
最大 最大 最大
M2
0.4
1
4
0
−0.4
1.2
0
−0.2
0.2
2.2
1.01
0.65
0.2
0.15
0.1
2°
M2.5
0.45
5
1.45
0.2
2.6
1.42
1.05
0.25
0.2
0.15
M3
0.5
2
6
0
−0.5
1.75
0
−0.3
0.25
3.6
1.43
0.91
0.3
0.25
0.2
(M3.5)
0.6
7
2
0.25
4.1
1.93
1.40
0.35
0.25
0.2
M4
0.7
8
2.3
0.3
4.5
2.33
1.79
0.4
0.3
0.2
M5
0.8
10
0
−0.6
2.8
0.3
5.1
2.93
2.38
0.5
0.35
0.25
M6
1
3
12
0
−0.7
3.4
0
−0.4
0.4
6.7
3.26
2.70
0.6
0.4
0.3
M8
1.25
16
0
−0.8
4.4
0.4
8.4
4.96
4.36
0.8
0.5
0.4
− 表中,ねじの呼びに括弧を付けたものは,なるべく用いないほうがよい。
− 十字穴の形状・寸法は,JIS B 1012のH形とする。
− 呼び長さ(l)及びねじ部長さ(b)は,表JA.9による。
− ねじがない部分の径(ds)の値は,ほぼねじの有効径とする。
なお,必要に応じて(ds)の値をほぼねじの外径に等しくしてもよい。この場合dsは,ねじの外径の最大値
より小さくなければならない。
− xは,約2山とする。
− ねじ先の形状は,指定がない限りあら先とし,面取り先,平先などを必要とする場合は,注文者が指定する。
ただし,ねじ先の形状・寸法は,通常,JIS B 1003による。
注a) 頭の高さ(k)は,ねじの呼び径の延長線と皿面又はその延長線と交わる点を起点として設定した値とする。
b) qは,十字穴のゲージ沈み深さを示す。
c) E及びFは,軸部を基準とした場合の偏心とする。
25
B 1111:2017
表JA.5−十字穴付き丸皿小ねじの形状・寸法
単位 mm
ねじの呼び
d
ピッチ
(P)
十字
穴の
番号
dk
k a)
c
f
k+f
m
q b)
r
E c) F c)
G
基準
寸法
許容
差
基準
寸法
許容
差
約
約 基準
寸法
許容
差
参考 最大 最小 約 最大 最大 最大
M2
0.4
1
4 0
−0.4
1.2 0
−0.2
0.2
0.4
1.6 0
−0.4
2.4 1.21 0.85 0.2
0.15 0.1
2°
M2.5
0.45
5
1.45
0.2
0.55 2
2.9 1.72 1.34 0.25 0.2
0.15
M3
0.5
2
6 0
−0.5
1.75 0
−0.3
0.25 0.7
2.45 0
−0.5
3.8 1.63 1.11 0.3
0.25 0.2
(M3.5)
0.6
7
2
0.25 0.8
2.8
4.3 2.13 1.60 0.35 0.25 0.2
M4
0.7
8
2.3
0.3
0.9
3.2
4.7 2.53 1.99 0.4
0.3
0.2
M5
0.8
10 0
−0.6
2.8
0.3
1.2
4
5.3 3.13 2.58 0.5
0.35 0.25
M6
1
3
12 0
−0.7
3.4 0
−0.4
0.4
1.4
4.8 0
−0.6
6.9 3.46 2.90 0.6
0.4
0.3
M8
1.25
16 0
−0.8
4.4
0.4
1.8
6.2
8.6 5.16 4.56 0.8
0.5
0.4
− 表中,ねじの呼びに括弧を付けたものは,なるべく用いないほうがよい。
− 十字穴の形状・寸法は,JIS B 1012のH形とする。
− 呼び長さ(l)及びねじ部長さ(b)は,表JA.9による。
− ねじがない部分の径(ds)の値は,ほぼねじの有効径とする。
なお,必要に応じて(ds)の値をほぼねじの外径に等しくしてもよい。この場合dsは,ねじの外径の最大値
より小さくなければならない。
− xは,約2山とする。
− ねじ先の形状は,指定がない限りあら先とし,面取り先,平先などを必要とする場合は,注文者が指定する。
ただし,ねじ先の形状・寸法は,通常,JIS B 1003による。
− cの部分の角には,丸みがあってもよい。
注a) 頭の高さ(k)は,ねじの呼び径の延長線と皿面又はその延長線と交わる点を起点として設定した値とする。
b) qは,十字穴のゲージ沈み深さを示す。
c) E及びFは,軸部を基準とした場合の偏心とする。
26
B 1111:2017
表JA.6−十字穴付きトラス小ねじの形状・寸法
単位 mm
ねじの呼び
d
ピッチ
(P)
十字
穴の
番号
dk
k
rf
m
q a)
r
da
E b)
F b)
G
基準
寸法
許容
差
基準
寸法
許容
差
約
参考 最大 最小 最小 最大 最大 最大 最大
M2
0.4
1
4.5 0
−0.4
1.2 ±0.1
3
2.2
1.01
0.65
0.1
2.6
0.15
0.1
2°
M2.5
0.45
5.7
1.5
3.7
2.5
1.32
0.95
0.1
3.1
0.2
0.15
M3
0.5
6.9 0
−0.5
1.9 ±0.15
4.6
2.9
1.72
1.34
0.1
3.6
0.25
0.2
(M3.5)
0.6
2
8.1
2.2
5.4
4.0
1.83
1.30
0.1
4.1
0.25
0.2
M4
0.7
9.4
2.5
6.1
4.3
2.13
1.60
0.2
4.7
0.3
0.2
M5
0.8
11.8 0
−0.6
3.1
7.7
5.0
2.83
2.29
0.2
5.7
0.35
0.25
M6
1
3
14
0
−0.7
3.7 ±0.2
9.1
6.3
2.86
2.31
0.25
6.8
0.4
0.3
M8
1.25
17.8 0
−0.8
4.8
11.7
7.8
4.36
3.78
0.4
9.2
0.5
0.4
− 表中,ねじの呼びに括弧を付けたものは,なるべく用いないほうがよい。
− 十字穴の形状・寸法は,JIS B 1012のH形とする。
− 呼び長さ(l)及びねじ部長さ(b)は,表JA.9による。
− ねじがない部分の径(ds)の値は,ほぼねじの有効径とする。
なお,必要に応じて(ds)の値をほぼねじの外径に等しくしてもよい。この場合dsは,ねじの外径の最大値
より小さくなければならない。
− xは,約2山とする。
− ねじ先の形状は,指定がない限りあら先とし,面取り先,平先などを必要とする場合は,注文者が指定する。
ただし,ねじ先の形状・寸法は,通常,JIS B 1003による。
注a) qは,十字穴のゲージ沈み深さを示す。
b) E及びFは,軸部を基準とした場合の偏心とする。
27
B 1111:2017
表JA.7−十字穴付きバインド小ねじの形状・寸法
単位 mm
ねじの呼び
d
ピッチ
(P)
十字
穴の
番号
dk
k
f
k+f
m
q a)
r
da E b) F b) G
基準
寸法
許容
差
約 基準
寸法
許容
差
基準
寸法
許容
差
参考 最大 最小 最小 最大 最大 最大 最大
M2
0.4
1
4.3 0
−0.4
0.85 0.35 ±0.1
1.2 ±0.15 2.2 1.01 0.65 0.1
2.6 0.15 0.1
2°
M2.5
0.45
5.3
1
0.5
1.5
2.5 1.32 0.95 0.1
3.1 0.2
0.15
M3
0.5
2
6.3 0
−0.5
1.3
0.6
1.9
3.7 1.53 1.01 0.1
3.6 0.25 0.2
(M3.5)
0.6
7.3
1.5
0.7 ±0.15 2.2 ±0.2
4.0 1.83 1.30 0.1
4.1 0.25 0.2
M4
0.7
8.3
1.7
0.8
2.5
4.3 2.13 1.60 0.2
4.7 0.3
0.2
M5
0.8
10.3 0
−0.6
2.1
1
3.1
5.0 2.83 2.29 0.2
5.7 0.35 0.25
M6
1
3
12.4 0
−0.7
2.4
1.3
3.7
6.3 2.86 2.31 0.25 6.8 0.4
0.3
M8
1.25
16.4 0
−0.8
3.1
1.7 ±0.2
4.8 ±0.3
7.8 4.36 3.78 0.4
9.2 0.5
0.4
− 表中,ねじの呼びに括弧を付けたものは,なるべく用いないほうがよい。
− 十字穴の形状・寸法は,JIS B 1012のH形とする。
− 呼び長さ(l)及びねじ部長さ(b)は,表JA.9による。
− ねじがない部分の径(ds)の値は,ほぼねじの有効径とする。
なお,必要に応じて(ds)の値をほぼねじの外径に等しくしてもよい。この場合dsは,ねじの外径の最大値
より小さくなければならない。
− xは,約2山とする。
− ねじ先の形状は,指定がない限りあら先とし,面取り先,平先などを必要とする場合は,注文者が指定する。
ただし,ねじ先の形状・寸法は,通常,JIS B 1003による。
注a) qは,十字穴のゲージ沈み深さを示す。
b) E及びFは,軸部を基準とした場合の偏心とする。
28
B 1111:2017
表JA.8−十字穴付き丸小ねじの形状・寸法
単位 mm
ねじの呼び
d
ピッチ
(P)
十字
穴の
番号
dk
k
rf1
rf2
m
q a)
r
da
E b) F b)
G
基準
寸法
許容
差
基準
寸法
許容
差
約
約 参考 最大 最小 最小 最大 最大 最大 最大
M2
0.4
1
3.5 0
−0.4
1.3 ±0.1 2.1 1.2
2.1
0.91 0.50 0.1
2.6
0.15 0.1
2°
M2.5
0.45
4.5
1.7
2.7 1.5
2.5
1.32 0.90 0.1
3.1
0.2
0.15
M3
0.5
2
5.5 0
−0.5
2
±0.15 3.3 1.8
3.5
1.33 0.76 0.1
3.6
0.25 0.2
(M3.5)
0.6
6
2.3
3.6 2
3.8
1.63 1.06 0.1
4.1
0.25 0.2
M4
0.7
7
2.6
4.2 2.3
4.1
1.93 1.35 0.2
4.7
0.3
0.2
M5
0.8
9
0
−0.6
3.4
5.4 3
4.8
2.63 2.04 0.2
5.7
0.35 0.25
M6
1
3
10.5 0
−0.7
4
±0.2 6.3 3.5
6.2
2.76 2.16 0.25
6.8
0.4
0.3
M8
1.25
14
0
−0.8
5.4
8.4 4.6
7.7
4.26 3.63 0.4
9.2
0.5
0.4
− 表中,ねじの呼びに括弧を付けたものは,なるべく用いないほうがよい。
− 十字穴の形状・寸法は,JIS B 1012のH形とする。
− 呼び長さ(l)及びねじ部長さ(b)は,表JA.9による。
− ねじがない部分の径(ds)の値は,ほぼねじの有効径とする。
なお,必要に応じて(ds)の値をほぼねじの外径に等しくしてもよい。この場合dsは,ねじの外径の最大値
より小さくなければならない。
− xは,約2山とする。
− ねじ先の形状は,指定がない限りあら先とし,面取り先,平先などを必要とする場合は,注文者が指定する。
ただし,ねじ先の形状・寸法は,通常,JIS B 1003による。
注a) qは,十字穴のゲージ沈み深さを示す。
b) E及びFは,軸部を基準とした場合の偏心とする。
29
B 1111:2017
表JA.9−小ねじの呼び長さ(l)及びねじ部長さ(b)
ねじの呼び
M2
M2.5
M3
M3.5
M4
M5
M6
M8
b
8
12
12
14
16
20
25
30
l
4
○*
5
○
○*
○*
○*
6
○
○
○
○*
○*
8
○
○
○
○
○
○*
○*
10
○
○
○
○
○
○
○*
○*
12
○
○
○
○
○
○
○
○*
14
○
○
○
○
○
○
○
○
16
○
○
○
○
○
○
○
○
20
○
○
○
○
○
○
○
○
25
○
○
○
○
○
○
○
30
○
○
○
○
○
○
○
35
○
○
○
○
○
○
40
○
○
○
○
○
○
45
○
○
○
○
50
○
○
○
○
55
○
○
60
○
○
− 太線の枠内は,各ねじの呼びに対して推奨する呼び長さ(l)を示したもので,* 印を付
けたものは,皿小ねじ及び丸皿小ねじには適用しない。
なお,呼び長さ(l)は,必要に応じてこの表以外のものを使用することができるが,
60 mmを超える呼び長さ(l)を必要とする場合は,表JA.10によるのがよい。ただし,
括弧を付けたものは,なるべく用いないほうがよい。
− 呼び長さ(l)の許容差は,表JA.11による。
− ねじ部長さ(b)は,受渡当事者間の協定によって,この表以外のものを使用すること
ができる。
− ねじ部長さ(b)の許容差は,特に指定がない限り03P
+とする。ただし,Pは,ねじのピ
ッチとする。
表JA.10−表JA.9以外の呼び長さ(l)
単位 mm
65 70 75 80 85 90 (95) 100 (105) 110 (115) 120 (125) 130 140 150 160 170 180 190 200
30
B 1111:2017
表JA.11−呼び長さ(l)の許容差
単位 mm
lの区分
ねじの呼びの区分
M2.5以下
M2.5を超えM4以下
M4を超えるもの
4以下
0
−0.3
−
−
4を超え 10以下
0
−0.4
0
−0.6
0
−0.8
10を超え 20以下
0
−0.6
0
−0.6
0
−1
20を超え 40以下
0
−0.8
0
−0.8
0
−1
40を超えるもの
−
0
−1
0
−1
参考文献 JIS B 1010 締結用部品の呼び方
31
B 1111:2017
附属書JB
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS B 1111:2017 十字穴付き小ねじ
ISO 7045:2011,Pan head screws with type H or type Z cross recess−Product grade A
ISO 7046-1:2011,Countersunk flat head screws (common head style) with type H or type
Z cross recess−Product grade A−Part 1: Steel screws of property class 4.8
ISO 7046-2:2011,Countersunk flat head screws (common head style) with type H or type
Z cross recess−Product grade A−Part 2: Steel screws of property class 8.8, stainless steel
screws and non-ferrous metal screws
ISO 7047:2011,Raised countersunk head screws (common head style) with type H or type
Z cross recess−Product grade A
ISO 7048:2011,Cross-recessed cheese head screws
(I)JISの規定
(II)国際
規格番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
1 適用範囲 十字穴付き小ねじ
の特性について規
定。
ISO 7045
1
十字穴付きなべ小ね
じについて規定。
変更
JISは,十字穴付き小ねじについて
規定しているが,ISO規格は,頭部
形状ごとに分けて1規格としてい
る。
JISは,ISO規格の5規格を1規
格にまとめており,技術的差異は
ない。
ISO
7046-1
1
十字穴付き皿小ねじ
−タイプ1について規
定。
ISO
7046-2
1
十字穴付き皿小ねじ
−タイプ2について規
定。
ISO 7047
1
十字穴付き丸皿小ね
じについて規定。
ISO 7048
1
十字穴付きチーズ小
ねじについて規定。
2 引用規格
3 用語及び
定義
用語及び定義の引
用規格を規定。
追加
JIS B 0101を引用。
用語の整合性のために必要。
4
B
1
11
1
:
2
0
1
7
32
B 1111:2017
(I)JISの規定
(II)国際
規格番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
4 種類
ISO 7045,ISO
7046-1,ISO 7046-2,
ISO 7047及びISO
7048に規定する五
つの頭部形状を種
類として規定。
追加
JISは,頭部形状のなべ,皿,丸皿
及びチーズを種類として規定。
JISは,対応する五つのISO規格
を包含して規定したもので,技術
的差異はない。
5 形状・寸
法,製品仕
様及び製品
の呼び方
種類,形状・寸法,
製品仕様及び呼び
方を規定。
3 寸法 JISに同じ
変更
JISは,対応する五つのISO規格の
ものを各表で規定。
JISは,対応する五つのISO規格
を包含して規定したもので,技術
的差異はない。
4 製品
仕様及
び引用
規格
JISに同じ
5 製品
の呼び
方
JISに同じ
6 表示
製品及び包装の表
示について規定。
追加
JISは,JISマーク表示制度を適用
しているため表示の規定を追加。
附属書JA
(規定)
追加
ISO規格によらない我が国独自の
小ねじを附属書として規定。
我が国における小ねじの生産・使
用の実態は,附属書による製品の
ものが圧倒的に多いため,附属書
の規定を残置した。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:(ISO 7045:2011,ISO 7046-1:2011,ISO 7046-2:2011,ISO 7047:2011,ISO 7048:2011,MOD)
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD ··············· 国際規格を修正している。
4
B
1
11
1
:
2
0
1
7