2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 1002-1985
二面幅の寸法
Dimensions of Widths Across Flats
1. 適用範囲 この規格は,ねじ部品及びスパナ類(1)に適用する二面幅の寸法並びに六角ボルト,六角ナ
ット,六角穴付き止めねじ及び六角穴付きボルトのねじの呼び径に対する二面幅の寸法について規定する。
注(1) 一般的な丸形スパナ,やり方スパナのほか,ソケットレンチ用ソケット(ボックススパナ),め
がねレンチ,棒スパナなども含むものとする。
備考 この規格の付表1に規定する二面幅の系列には,ISO 272-1982 (Fasteners−Hexagon products−
Widths across flats) ,ISO 2343-1972 (Hexagon socket set screws−Metric series) 及びISO 4762-1977
(Hexagon socket head cap screws−Product grade A) に規定されている六角部の二面幅が含まれて
いる。
また,付表2には,ISO 272の六角ボルト,六角ナットの二面幅並びにISO 2343及びISO 4762
の六角穴の二面幅が含まれている。
引用規格:
JIS B 1021 ねじ部品の公差方式
JIS B 1176 六角穴付きボルト
JIS B 1177 六角穴付き止めねじ
JIS B 1180 六角ボルト
JIS B 1181 六角ナット
JIS B 1186 摩擦接合用高力六角ボルト・六角ナット・平座金のセット
対応国際規格:
ISO 272-1982 Fasteners−Hexagon products−Widths across flats
ISO 2343-1972 Hexagon socket set screws−Metric series
ISO 4762-1977 Hexagon socket head cap screws−Product grade A
2. 二面幅の寸法 ねじ部品及びスパナ類に適用する二面幅の寸法は,付表1による。
3. 六角ボルト,六角ナット,六角穴付き止めねじ及び六角穴付きボルトの二面幅 六角ボルト・六角ナ
ットのねじの呼び径,六角穴付き止めねじ・六角穴付きボルトのねじの呼び径に対する二面幅の寸法は,
付表2による。
2
B 1002-1985
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表1 二面幅の寸法
単位mm
二面幅
の呼び
二面幅(s及
びs')
対角距離(参考)(2)
二面幅
の呼び
二面幅(s及
びs')
対角距離(参考)(2)
基準
寸法 許容差 d1
d2
e1
e2
e3
基準
寸法 許容差 d1
d2
e1
e2
e3
*0.7 0.7
−
− 0.81
−
−
34
34
40
45 39.3 48.1 36.8
*0.9 0.9
−
− 1.04
−
−
36
36
42
48 41.6 50.9 39.0
*1.3 1.3
−
− 1.50
−
−
41
41
48
54 47.3 58.0 44.4
*1.5 1.5
−
− 1.73
−
−
46
46
55
60 53.1 65.1 49.8
*2
2
−
− 2.31
−
−
50
50
60
65 57.7 70.7 54.1
*2.5 2.5
−
− 2.89
−
−
55
55
65
71 63.5 77.8 59.6
*3
3
−
− 3.46
−
−
60
60
70
80 69.3 84.9 65.0
3.2 3.2
4
4.2 3.70 4.53
−
65
65
75
85 75.0 91.5 70.3
4
4
5
5.3 4.62 5.66
−
70
70
85
92 80.8 99.0 75.7
4.5 4.5
5.5 6.0 5.20 6.36
−
75
75
90
98 86.5 106
81.2
5
5
6
6.5 5.77 7.07
−
80
80
95 105 92.4 113
86.6
5.5 5.5
7
7.1 6.35 7.78
−
85
85
100
112 98.1 120
92.0
*6
6
7
8
6.93 8.49
−
90
90
105
118 104
127
97.4
7
7
8
9
8.08 9.90
−
95
95
110
125 110
134
103
8
8
9
10
9.24 11.3
−
100
100
115
132 115
141
108
10
10
(4) 12
13
11.5 14.1
−
105
105
(4)
120
138 121
148
114
11
11
13
14.5 12.7 15.6
−
110
110
130
145 127
156
119
*12
12
14
16
13.9 17.0
−
115
115
135
152 133
163
124
13
13
15
17
15.0 18.4
−
120
120
140
160 139
170
130
*14
14
16
18
16.2 19.8
−
130
130
−
− 150
− 141
15(3) 15
17
19
17.3 21.2
−
135
135
−
− 156
− 146
16
16
18
20
18.5 22.6
−
145
145
−
− 167
− 157
*17
17
19
22
19.6 24.0
−
150
150
−
− 173
− 162
18
18
20
23
20.8 25.5
−
155
155
−
− 179
− 168
*19
19
22
25
21.9 26.9
−
165
165
−
− 191
− 179
21
21
24
27
24.2 29.7
−
170
170
−
− 196
− 184
*22
22
26
29
25.4 31.1
−
180
180
−
− 208
− 195
24
24
28
32
27.7 33.9
−
185
185
−
− 214
− 200
27
27
32
36
31.2 38.2
−
200
200
−
− 231
− 216
30
30
36
40
34.6 42.4
−
210
210
−
− 242
− 227
32
32
38
42
37.0 45.3 34.6
220
220
−
− 254
− 238
3
B 1002-1985
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
注(2) この欄に示すe1, e2及びe3の値は,それぞれの二面幅 (s) が基準寸法であるときの計算値である。
また,ねじ部品側の二面幅 (s) に対する対角距離の最小値はJIS B 1021(ねじ部品の公差方式)
又はねじ部品の個別規格による。
(3) この二面幅は,フランジ付き六角ボルト及びフランジ付き六角ナット以外には用いない。
(4) ねじ部品側の二面幅 (s) に対する許容差は,JIS B 1021又はねじ部品の個別規格による。
なお,スパナ類側の二面幅 (s') に対する許容差は,スパナ類の個別規格による。
備考 二面幅の呼びに*印を付けたもの及びあみかけ ( ) をしたもの以外は,ISO 272によってい
る二面幅である。
なお,*印のものは,ISO 2343及びISO 4762によっており,あみかけをしたものは,これら
のISO規格に規定されていない二面幅である。
付表2 六角ボルト,六角ナット,六角穴付き止めねじ及び六角穴付きボルトの二面幅
単位mm
ねじの
呼び径
d
六角の二面幅(5) (s)
六角穴の二面幅 (s)
ねじの
呼び径
d
六角の二面幅(5) (s) 六角穴の二面幅 (s)
基準寸法
許
容
差
基準寸法
許
容
差
基準寸法
許
容
差
基準寸法
許
容
差
小形系列
並形系列
大形系列
止めねじ
の場合
ボルト
の場合
並形系列
ボルトの場
合
1.6
−
3.2
−
−
0.7
1.5
42
65
32
2
−
4
−
−
0.9
1.5
45
70
32
2.2
−
−
4.5 −
−
0.9
1
48
75
36
※2.3
−
−
4.5 −
−
−
−
52
80
36
2.5
−
5
−
−
1.3
2
56
85
−
※2.6
−
−
5
−
−
−
−
60
90
−
3
−
5.5
−
−
1.5
2.5
64
95
−
3.5
−
−
6
−
−
−
−
68
100
−
4
−
7
−
−
2
3
72
105
−
4.5
−
−
8
−
−
−
−
76
110
−
5
−
8
−
−
−
(6)
2.5
4
(6)
80
115
(6)
−
(6)
6
−
10
−
−
−
3
5
85
120
−
7
−
11
−
−
−
−
−
90
130
−
8
12
13
−
−
−
4
6
95
135
−
10
14
16
17
−
−
5
8
100
145
−
12
17
18
19
21
22
6
10
105
150
−
14
19
21
22
24
−
−
12
110
155
−
16
22
24
−
27
−
8
14
115
165
−
18
24
27
−
30
−
−
14
120
170
−
20
27
30
−
34
32
10
17
125
180
−
22
30
34
32
36
−
−
17
130
185
−
24
32
36
−
41
−
12
19
140
200
−
27
36
41
−
46
−
−
19
150
210
−
30
41
46
−
50
−
−
22
33
46
50
−
55
−
−
24
36
50
55
−
60
−
−
27
39
55
60
−
65
−
−
27
4
B 1002-1985
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
注(5) この二面幅は,六角ボルト・六角ナットに適用するほか,形状が六角以外のものにも準用する。
(6) 六角及び六角穴の二面幅 (s) に対する許容差は,JIS B 1021又はねじ部品の個別規格による。
備考1. ねじの呼び径に対する“六角の二面幅”のうち,あみかけ( )をしたもの以外はISO 272によってい
る。
また,ねじの呼び径に対する“六角穴の二面幅”のうち,“止めねじの場合”は,ISO 2343によって
おり,“ボルトの場合”は,あみかけをしたものを除きISO 4762によっている。
2. “六角の二面幅”における“小形系列”は,JIS B 1180(六角ボルト)及びJIS B 1181(六角ナット)の
附属書の小形六角ボルト・小形六角ナットの二面幅によっており,“並形系列”には,これらの附属書
の並形の六角ボルト・六角ナットの二面幅が,また“大形系列”には,JIS B 1186(摩擦接合用高力六
角ボルト・六角ナット・平座金のセット)の六角ボルト・六角ナットの二面幅が含まれている。
3. “六角穴の二面幅”における“止めねじの場合”には,JIS B 1177(六角穴付き止めねじ)の六角穴の
二面幅が,“ボルトの場合”にはJIS B 1176(六角穴付きボルト)の六角穴の二面幅が含まれている。
4. ねじの呼び径に※印を付けたものは,ISO 261 (ISO general purpose metric screw threads−General plan) に
規定されていないものである。
機械要素部会 ねじ部品の形状・寸法専門委員会 構成表
氏名
所属
(委員会長)
北 郷 薫
工学院大学
吉 本 勇
東京工業大学
江 藤 元 大
千葉工業大学
宇田川 鉦 作
日本ねじ研究協会
田 辺 俊 彦
通商産業省機械情報産業局
山 崎 宗 重
工業技術院標準部
青 野 雄 勝
ミネベア株式会社技術管理室
伊 藤 順一郎
黒田精工株式会社技術企画室
佐 藤 義 朗
株式会杜サトーラシ
田 中 誠之助
株式会社佐賀鉄工所開発部
中 田 重 平
株式会社互省製作所製造部
永 峯 威 如
日東精工株式会社ファスナー事業部
林 完
株式会社名古屋螺子製作所第1営業部
須 永 順 一
いすゞ自動車株式会社特許部
田 中 英 夫
株式会社東芝開閉装置部
田 中 宏
三菱電機株式会社技術本部
松 井 博
株式会社彌満和製作所技術本部
矢 作 博 美
日産自動車株式会社設計管理部
山 口 太 郎
全国作業工具工業組合
山 本 巌
東急車輛製造株式会社技術研究室
高 山 和 男
株式会社ネジの高山(日本ねじ商業協同組合連合会)
中 村 智 男
日本ねじ研究協会
(事務局)
高 橋 和 敬
工業技術院標準部機械規格課