B 0904 : 2001
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,財団法人日本規格
協会 (JSA) から,日本工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調
査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって,JIS B 0904 : 1995は改
正され,この規格に置き換えられる。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 0904 : 2001
テーパ比1 : 10円すい軸端
Conical shaft ends for cone taper ratio 1 : 10
1. 適用範囲 この規格は,一般に用いる伝動用回転軸の軸端のうち,はめあい部のテーパ比が1 : 10の
円すい形体(以下,軸端という。)で,軸端に基本直径が6〜630mmのものの主要寸法について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0205 メートル並目ねじ
JIS B 0207 メートル細目ねじ
JIS B 0209 メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差
JIS B 0211 メートル細目ねじの許容眼界寸法及び公差
JIS B 0215 メートルねじ公差方式
JIS B 0405 普通公差−第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
JIS B 0614 円すい公差方式
JIS B 1301 キー及びキー溝
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) 基本直径 はめあい部の円すいテーパの大端径(表2のd1寸法)。
b) 短軸端 円すい形体の,長さが大端径又はそれに近い軸端。
c) 長軸端 円すい形体の,長さが大端径の1.5倍又はそれに近い軸端。
4. 種類 軸端は,短軸端及び長軸端の2種類とし,その長さの関係を表1に示す。
2
B 0904 : 2001
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1 短軸端と長軸端との長さの関係
3
B 0904 : 2001
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5. 寸法 軸端の寸法は,表2による。
表2 寸法
単位 mm
軸
端
の
基
本
直
径
d1
短軸端
長軸端
ねじ
キー及びキー溝
l1
l2
l3
l1
l2
l3
おねじ
めねじ
平行キー
ねじの呼び
d3
(参考)
面取り
c
ねじの
呼び
d4
キー溝
キーの呼
び寸法
短軸端
長軸端
b1又
はb2
t1又
はt2
b×h
d2
(参考)
l4又は
l5
d2
(参考)
l4又は
l5
6 −
−
−
16
10
6 M4
0.8
−
−
−
−
−
−
5.5
−
7 −
−
−
16
10
6 M4
0.8
−
−
−
−
−
−
6.5
−
8 −
−
−
20
12
8 M6
1
−
−
−
−
−
−
7.4
−
9 −
−
−
20
12
8 M6
1
−
−
−
−
−
−
8.4
−
10 −
−
−
23
15
8 M6
1
−
−
−
−
−
−
9.25
−
11 −
−
−
23
15
8 M6
1
−
2 1.2
2×2
−
−
10.25
12
12 −
−
−
30
18
12 M8×1
1
M4
2 1.2
2×2
−
−
11.1
16
14 −
−
−
30
18
12 M8×1
1
M4
3 1.8
3×3
−
−
13.1
16
16
28
16
12
40
28
12 M10×1.25
1.2
M4
3 1.8
3×3
15.2
14
14.6
25
18
28
16
12
40
28
12 M10×1.25
1.2
M5
4 2.5
4×4
17.2
14
16.6
25
19
28
16
12
40
28
12 M10×1.25
1.2
M5
4 2.5
4×4
18.2
14
17.6
25
20
36
22
14
50
36
14 M12×1.25
1.2
M6
4 2.5
4×4
18.9
20
18.2
32
22
36
22
14
50
36
14 M12×1.25
1.2
M6
4 2.5
4×4
20.9
20
20.2
32
24
36
22
14
50
36
14 M12×1.25
1.2
M6
5 3
5×5
22.9
20
22.2
32
4
B 0904 : 2001
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
軸
端
の
基
本
直
径
d1
短軸端
長軸端
ねじ
キー及びキー溝
l1
l2
l3
l1
l2
l3
おねじ
めねじ
平行キー
ねじの呼び
d3
(参考)
面取り
c
ねじの
呼び
d4
キー溝
キーの呼
び寸法
短軸端
長軸端
b1又
はb2
t1又
はt2
b×h
d2
(参考)
l4又は
l5
d2
(参考)
l4又は
l5
25
42
24
18
60
42
18 M16×1.5
1.5
M8
5 3
5×5
23.8
22
22.9
36
28
42
24
18
60
42
18 M16×1.5
1.5
M8
5 3
5×5
26.8
22
25.9
36
30
58
36
22
80
58
22 M20×1.5
1.5
M10
5 3
5×5
28.2
32
27.1
50
32
58
36
22
80
58
22 M20×1.5
1.5
M10
6 3.5
6×6
30.2
32
29.1
50
35
58
36
22
80
58
22 M20×1.5
1.5
M10
6 3.5
6×6
33.2
32
32.1
50
38
58
36
22
80
58
22 M24×2
2
M12
6 3.5
6×6
36.2
32
35.1
50
40
82
54
28 110
82
28 M24×2
2
M12
10 5
10×8
37.3
50
35.9
70
42
82
54
28 110
82
28 M24×2
2
M12
10 5
10×8
39.3
50
37.9
70
45
82
54
28 110
82
28 M30×2
2
M16
12 5
12×8
42.3
50
40.9
70
48
82
54
28 110
82
28 M30×2
2
M16
12 5
12×8
45.3
50
43.9
70
50
82
54
28 110
82
28 M36×3
3
M16
12 5
12×8
47.3
50
45.9
70
55
82
54
28 110
82
28 M36×3
3
M20
14 5.5
14×9
52.3
50
50.9
70
56
82
54
28 110
82
28 M36×3
3
M20
14 5.5
14×9
53.3
50
51.9
70
60 105
70
35 140 105
35 M42×3
3
M20
16 6
16×10
56.5
63
54.75
100
63 105
70
35 140 105
35 M42×3
3
M20
16 6
16×10
59.5
63
57.75
100
65 105
70
35 140 105
35 M42×3
3
M20
16 6
16×10
61.5
63
59.75
100
70 105
70
35 140 105
35 M48×3
3
M24
18 7
18×11
66.5
63
64.75
100
71 105
70
35 140 105
35 M48×3
3
M24
18 7
18×11
67.5
63
65.75
100
75 105
70
35 140 105
35 M48×3
3
M24
18 7
18×11
71.5
63
69.75
100
80 130
90
40 170 130
40 M56×4
4
M30
20 7.5
20×12
75.5
80
73.5
110
85 130
90
40 170 130
40 M56×4
4
M30
20 7.5
20×12
80.5
80
78.5
110
90 130
90
40 170 130
40 M64×4
4
M30
22 9
22×14
85.5
80
83.5
110
95 130
90
40 170 130
40 M64×4
4
M36
22 9
22×14
90.5
80
88.5
110
100 165 120
45 210 165
45 M72×4
4
M36
25 9
25×14
94
110
91.75
140
110 165 120
45 210 165
45 M80×4
4
M42
25 9
25×14 104
110
101.75
140
120 165 120
45 210 165
45 M90×4
4
M42
28 10
28×16 114
110
111.75
140
125 165 120
45 210 165
45 M90×4
4
M48
28 10
28×16 119
110
116.75
140
130 200 150
50 250 200
50 M100×4
4
−
28 10
28×16 122.5
125
120
180
140 200 150
50 250 200
50 M100×4
4
−
32 11
32×18 132.5
125
130
180
150 200 150
50 250 200
50 M110×4
4
−
32 11
32×18 142.5
125
140
180
160 240 180
60 300 240
60 M125×4
4
−
36 12
36×20 151
160
148
220
170 240 180
60 300 240
60 M125×4
4
−
36 12
36×20 161
160
158
220
180 240 180
60 300 240
60 M125×6
6
−
40 13
40×22 171
160
168
220
190 280 210
70 350 280
70 M140×6
6
−
40 13
40×22 179.5
180
176
250
200 280 210
70 350 280
70 M160×6
6
−
40 13
40×22 189.5
180
186
250
220 280 210
70 350 280
70 M160×6
6
−
45 15
45×25 209.5
180
206
250
240 −
−
−
410 330
80 M180×6
6
−
50 17
50×28
−
−
223.5
280
250 −
−
−
410 330
80 M180×6
6
−
50 17
50×28
−
−
233.5
280
260 −
−
−
410 330
80 M200×6
6
−
50 17
50×28
−
−
243.5
280
280 −
−
−
470 380
90 M220×6
6
−
56 20
56×32
−
−
261
320
300 −
−
−
470 380
90 M220×6
6
−
63 20
63×32
−
−
281
320
320 −
−
−
470 380
90 M250×6
6
−
63 20
63×32
−
−
301
320
340 −
−
−
550 450 100 M280×6
6
−
70 22
70×36
−
−
317.5
400
5
B 0904 : 2001
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
軸
端
の
基
本
直
径
d1
短軸端
長軸端
ねじ
キー及びキー溝
l1
l2
l3
l1
l2
l3
おねじ
めねじ
平行キー
ねじの呼び
d3
(参考)
面取り
c
ねじの
呼び
d4
キー溝
キーの呼
び寸法
短軸端
長軸端
b1又
はb2
t1又
はt2
b×h
d2
(参考)
l4又は
l5
d2
(参考)
l4又は
l5
360 −
−
−
550 450 100 M280×6
6
−
70 22
70×36
−
−
337.5
400
380 −
−
−
550 450 100 M300×6
6
−
70 22
70×36
−
−
357.5
400
400 −
−
−
650 540 110 M320×6
6
−
80 25
80×40
−
−
373
−
420 −
−
−
650 540 110 M320×6
6
−
80 25
80×40
−
−
393
−
440 −
−
−
650 540 110 M350×6
6
−
80 25
80×40
−
−
413
−
450 −
−
−
650 540 110 M350×6
6
−
90 28
90×45
−
−
423
−
460 −
−
−
650 540 110 M380×6
6
−
90 28
90×45
−
−
433
−
480 −
−
−
650 540 110 M380×6
6
−
90 28
90×45
−
−
453
−
500 −
−
−
650 540 110 M420×6
6
−
90 28
90×45
−
−
473
−
530 −
−
−
800 680 120 M420×6
6
−
100 31
100×50
−
−
496
−
560 −
−
−
800 680 120 M450×6
6
−
100 31
100×50
−
−
526
−
600 −
−
−
800 680 120 M500×6
6
−
100 31
100×50
−
−
566
−
630 −
−
−
800 680 120 M550×6
6
−
100 31
100×50
−
−
596
−
備考1. おねじの呼びM4及びM6は,JIS B 0205による。M8×1以上M300×6以下については,JIS B 0207による。
M320×6以上については,JIS B 0207の基準山形及び公式による。
ねじの許容限界寸法及び公差は,JIS B 0209及びJIS B 0211の6g又は6Hによる。ただし,おねじの呼び
M320×6以上については,JIS B 0215の6gによる。
2. めねじの呼びM4以上M48以下については,JIS B 0205による。
めねじの許容限界寸法及び公差は,JIS B 0209の6Hによる。
3. 平行キーを用いる場合には,JIS B 1301による。
4. 軸端の長さ (l2) の普通公差は,JIS B 0405のmによる。
5. ねじ部の長さ (l3) の普通公差は,JIS B 0405のmによる。
6. 円すいテーパの公差 円すいテーパの公差は,JIS B 0614による。
6
B 0904 : 2001
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
軸端等JIS原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
桑 田 浩 志
トヨタ自動車株式会社
(幹事)
川 合 雄 二
社団法人日本建設機械化協会
(委員)
八 田 勲
工業技術院標準部標準業務課
吉 岡 武 雄
工業技術院機械技術研究所極限技術部精密機構研究室
吉 本 京 香
東京理科大学工学部機械工学科
中 里 為 成
東京工業高等専門学校機械工学科
岡 本 勲
社団法人自動車技術会(日産ディーゼル工業株式会社)
森 口 千 秋
社団法人日本電機工業会(富士電機モータ株式会社)
三 浦 芳 雄
社団法人日本産業機械工業会(株式会社荏原製作所)
山 下 富 雄
社団法人日本工作機械工業会(黒田精工株式会社)
佐々木 好 洋
社団法人日本事務機械工業会(平成11年10月まで)
小 林 繁 雄
社団法人日本事務機械工業会(平成11年11月から)
下 条 光 則
社団法人日本ベアリング工業会(株式会社不二越)
天 野 謙
社団法人日本農業機械工業会
橋 本 進
財団法人日本規格協会技術部規格開発課
(事務局)
杉 田 光 弘
財団法人日本規格協会技術部規格開発課
増 森 かおる
財団法人日本規格協会技術部規格開発課
文責 桑田浩志