2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 0408-1991
金属プレス加工品の普通寸法公差
General dimensional tolerances for parts formed
by press working from sheet metal
1. 適用範囲 この規格は,金属プレス加工品の普通寸法公差について規定する。
なお,ここでいう金属プレス加工品とは,金属板を打抜き・曲げ・絞りによってプレス加工したものを
いい,金属板のせん断加工品は含まない。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 0405 普通公差−第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
JIS B 0410 金属板せん断加工品の普通公差
JIS Z 8114 製図用語
2. 金属板のせん断加工品には,JIS B 0410を適用する。
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 8114によるほか,次による。
(1) 打抜き プレス機械を用いて,金属板から所定の形状に型抜きすること。
(2) 曲げ プレス機械を用いて,金属板を所定の形状に曲げること。
(3) 絞り プレス機械を用いて,金属板を所定のカップ形状に成形すること。
3. 打抜きの普通寸法公差 打抜きの普通寸法公差の等級はA級,B級及びC級の3等級とし,それぞれ
の寸法許容差は表1による。
表1 打抜きの普通寸法許容差
単位 mm
基準寸法の区分
等級
A級
B級
C級
6以下
±0.05
±0.1
±0.3
6を超え
30以下
±0.1
±0.2
±0.5
30を超え
120以下
±0.15
±0.3
±0.8
120を超え
400以下
±0.2
±0.5
±1.2
400を超え 1 000以下
±0.3
±0.8
±2
1 000を超え 2 000以下
±0.5
±1.2
±3
備考 A級,B級及びC級は,それぞれJIS B 0405の公差等級f,m及びc
に相当する。
4. 曲げ及び絞りの普通寸法公差 曲げ及び絞りの普通寸法公差の等級はA級,B級及びC級の3等級と
し,それぞれの寸法許容差は表2による。
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B 0408-1991
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2 曲げ及び絞りの普通寸法許容差
単位 mm
基準寸法の区分
等級
A級
B級
C級
6以下
±0.1
±0.3
±0.5
6を超え
30以下
±0.2
±0.5
±1
30を超え
120以下
±0.3
±0.8
±1.5
120を超え
400以下
±0.5
±1.2
±2.5
400を超え 1 000以下
±0.8
±2
±4
1 000を超え 2 000以下
±1.2
±3
±6
備考 A級,B級及びC級は,それぞれJIS B 0405の公差等級m,c及びv
に相当する。
5. 図面上の指示 図面又は関連文書には,この規格の規格番号及び等級を指示する。
なお,打抜きの普通寸法公差と曲げ及び絞りの普通寸法公差とを異なる等級で指示する場合には,その
ことを明記する。
例 打抜きの普通寸法公差 JIS B 0408-B
曲げ及び絞りの普通寸法公差 JIS B 0408-C
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B 0408-1991
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
原案作成委員会 委員構成表
氏名
所属
(委員長)
吉 本 勇
拓殖大学(東京工業大学名誉教授)
(幹事)
桑 田 浩 志
トヨタ自動車株式会社設計管理部
鈴 木 茂 光
工業技術院標準部
前 田 禎 三
東京電機大学(東京大学名誉教授)
藤 原 孝 誌
工業技術院機械技術研究所
大 園 茂 夫
東京大学
杉 浦 守 彦
石川島播磨重工業株式会社技術本部
三 町 勲
日立精機株式会社我孫子工場
渡 辺 昭 俊
新技術コンサルタント
黒 柳 啓太郎
三菱重工業株式会社技術管理部
佐々木 茂 夫
株式会社東芝生産技術研究所
金 子 昌 雄
社団法人日本ダイカスト協会
天 野 健 郎
株式会社北沢バルブ技術本部
中 鏡 肇
社団法人日本塑性加工学会(日本電気オートメーション株式会社)
川 崎 陽 康
社団法人日本金属プレス工業協会(株式会社川崎精工所)
田 仁 哲
社団法人日本工作機械工業会
中 込 常 雄
財団法人日本規格協会
(事務局)
大 熊 敬 尚
財団法人日本規格協会