B 0203 : 1999
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS B 0203-1982は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,めねじ基準径の位置を除き,改正された国際規格との整合を図った。
JIS B 0203には,次に示す附属書がある。
附属書1(規定) ISO 7-1に規定されていない管用テーパねじ
附属書2(参考) 耐密性の向上を目的とした管用テーパおねじの基準寸法及び精度
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 0203 : 1999
管用テーパねじ
Taper pipe threads
序文 この規格は,1994年に第3版として発行されたISO 7-1, Pipe threads where pressure-tight joints are
made on the threads−Part 1:Dimensions, tolerances and designationを元に,本体には国際規格の技術的内容
(めねじ基準径の位置の規定を除く。)を変更することなく作成した日本工業規格である。また,附属書(規
定)には,従来,日本工業規格で規定していた種類とこれらの形状・寸法,表し方及び検査とを規定して
いる。
なお,点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,管用(1)テーパねじについて規定したもので,管,管用部品,流体機器などの
接合において,ねじ部の耐密性を主目的とするねじ(2)に適用する。
なお,ねじの呼びPT31/2及びPT7〜PT12の管用テーパねじ,並びにPS31/2及びPS7〜PS12の管用平行
めねじは,附属書(規定)による。
注(1) “くだよう”と読む。
(2) 油井管その他,特定のもののねじには適用しない。
備考1. ねじは,この規格の本体に規定するものを優先して使用する。
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 7-1 : 1994 Pipe threads where pressure-tight joints are made on the threads−Part 1:Dimensions
tolerances and designation
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0101 ねじ用語
JIS B 0202 管用平行ねじ
JIS B 0253 管用テーパねじゲージ
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義はJIS B 0101によるほか,次による。
a) 基準径 (gauge diameter) 基準面におけるおねじの外径又はめねじの谷の径。
b) 主円すい (major cone) テーパおねじの山の頂又はテーパめねじの谷底に接する仮想的な円すい。
c) 基準面(基準径の位置) (gauge plane) 主円すいが基準径をもつ位置における,テーパねじの軸線
に垂直な面。
備考 おねじの基準面は,ねじの小径端から基準長さの位置にある。めねじの基準面は,ねじを切っ
た部分の端面の位置にある。
2
B 0203 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
d) 基準長さ (gauge length) おねじの基準面からねじの小径端までの距離。
e) 参照面 (reference plane) ねじの検査においてゲージの読みを容易にするための,めねじを切った部
分及びおねじを切った部分の可視面。
めねじについては,ねじを切った部分の端面であり,おねじについては,おねじを切った部分の小
径端である。
f)
完全ねじ部 (complete thread) 山の頂と谷底とが完全な形状になっているねじの部分。
備考 1ピッチ相当の長さ以下のねじ端の面取りは,完全ねじに含める。
g) 不完全ねじ部 (incomplete thread) 谷底は完全な形状であるが,製品の円筒面との干渉によって山の
頂が切り取られたねじの部分。
h) 切上げねじ部 (washout thread ; vanish thread) 谷底が完全な形状でないねじの部分。
備考 切上げねじは,ねじ切り工具の端部の食付き部によって生ずる。
i)
有効ねじ部 (useful thread) 完全ねじ部に不完全ねじ部を加えたもの。切上げねじ部は加えない。
j)
接合しろ (fitting allowance) 許容差上限のめねじと接合するための,おねじの基準面からの有効ね
じ部の長さ。
備考 めねじをもつ部品は,ぬすみのある場合を除き,接合しろを受け入れるのに十分な長さがある
はずである。
k) 工具締めしろ (wrenching allowance) 手締めの位置からの工具締めに必要な,おねじを切った部分
の端部とめねじを切った部分との相対運動を受け入れるための有効ねじ部の長さ。接合しろから,め
ねじの基準面の位置の許容差上限を減じて得られる。
4. 種類 管用テーパねじの種類は,管用テーパおねじ,管用テーパめねじ及び管用平行めねじ(3)とする。
注(3) この管用平行めねじは,管用テーパおねじに対して使用するもので,JIS B 0202に規定する管用
平行めねじとは寸法許容差が異なる。
5. 形状・寸法及び寸法許容差
5.1
基準山形,基準寸法及び寸法許容差 管用テーパねじの基準山形,基準寸法及び寸法許容差は,付
表1による。
5.2
おねじの長さ おねじの有効ねじ部の長さは,基準長さの最小値に接合しろを加えたもの以上でな
くてはならない。
5.3
めねじの長さ テーパめねじを切った部品は,基準面からの有効ねじ部の長さが,基準長さの最大
値に工具締めしろを加えたおねじの長さ以上でなくてはならない。また,平行めねじを切った部品は,端
面からの有効ねじ部の長さが,基準長さの最大値に接合しろを加えたおねじの長さ以上でなくてはならな
い。
5.4
ぬすみのある場合のめねじの長さ ぬすみのある場合のめねじの有効ねじ部の最小長さは,基準長
さの最小値に接合しろを加えたおねじの長さの80%以上でなくてはならない。
参考 この規格の管用平行めねじと,JIS B 0202に規定する管用平行おねじとを組み合わせる場合は,
関連する製品規格でめねじの寸法許容差を考慮しなければならない。
このようなねじの組合せでは,耐密性を確保できないことがある。
3
B 0203 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6. 表し方 この規格の本体によるねじの表し方は,付表1に示すねじの呼びによる。ただし,記号Rは
テーパおねじを示し,テーパめねじはRc,平行めねじはRpの記号を用いて表す。
左ねじの場合は,それらの後にLHの記号をつける。
例1. テーパおねじの場合 R11/2
例2. テーパめねじの場合 Rc11/2
例3. 平行めねじの場合 Rp11/2
例4. 左ねじの場合 R11/2LH
7. 検査 この規格によって製作したねじの検査は,原則としてJIS B 0253に規定するテーパねじゲージ
による。
4
B 0203 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表1 基準山形,基準寸法及び寸法許容差
5
B 0203 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表1 基準山形,基準寸法及び寸法許容差(続き)
単位mm
(4)ねじ
の呼び
ねじ山
基準径
基準径の位置
平行め
ねじの
D,D2
及び
D1の
許容差
有効ねじ部の長さ(最小)
配管用炭
素鋼鋼管
の寸法
(参考)
ねじ
山数
25.4
mm
に
つき
n
ピッチ
P
(参考)
山の
高さ
h
丸み
r
又は
r'
おねじ
おねじ
めねじ
おねじ
めねじ
外径
d
有効径
d2
谷の径
d1
管端から 管端部
基準径
の位置
から大
径側に
向かっ
て
f
不完全ねじ部
がある場合
不完全ね
じ部がな
い場合
基準の
長さ
a
軸線方
向の許
容差
b
軸線方
向の許
容差
c
テーパ
めねじ
平行
めねじ
テーパ
めねじ,
平行め
ねじ
めねじ
谷の径
D
有効径
D2
内径
D1
基準径の
位置から
小径側に
向かって
l
管又は
管継手端
から
l'
(5)
t
外径 厚さ
R1/16
28
0.907 1 0.581
0.12
7.723
7.142
6.561
3.97 ±0.91 ±1.13 ±0.071 2.5
6.2
7.4
4.4
−
−
R1/8
28
0.907 1 0.581
0.12
9.728
9.147
8.566
3.97 ±0.91 ±1.13 ±0.071 2.5
6.2
7.4
4.4 10.5 2.0
R1/4
19
1.336 8 0.856
0.18
13.157 12.301 11.445
6.01 ±1.34 ±1.67 ±0.104 3.7
9.4
11.0
6.7 13.8 2.3
R3/8
19
1.336 8 0.856
0.18
16.662 15.806 14.950
6.35 ±1.34 ±1.67 ±0.104 3.7
9.7
11.4
7.0 17.3 2.3
R1/2
14
1.814 3 1.162
0.25
20.955 19.793 18.631
8.16 ±1.81 ±2.27 ±0.142 5.0
12.7
15.0
9.1 21.7 2.8
R3/4
14
1.814 3 1.162
0.25
26.441 25.279 24.117
9.53 ±1.81 ±2.27 ±0.142 5.0
14.1
16.3
10.2 27.2 2.8
R1
11
2.309 1 1.479
0.32
33.249 31.770 30.291 10.39 ±2.31 ±2.89 ±0.181
6.4
16.2
19.1
11.6 34
3.2
R11/4
11
2.309 1 1.479
0.32
41.910 40.431 38.952 12.70 ±2.31 ±2.89 ±0.181
6.4
18.5
21.4
13.4 42.7 3.5
R11/2
11
2.309 1 1.479
0.32
47.803 46.324 44.845 12.70 ±2.31 ±2.89 ±0.181
6.4
18.5
21.4
13.4 48.6 3.5
R2
11
2.309 1 1.479
0.32
59.614 58.135 56.656 15.88 ±2.31 ±2.89 ±0.181
7.5
22.8
25.7
16.9 60.5 3.8
R21/2
11
2.309 1 1.479
0.32
75.184 73.705 72.226 17.46 ±3.46 ±3.46 ±0.216
9.2
26.7
30.1
18.6 76.3 4.2
R3
11
2.309 1 1.479
0.32
87.884 86.405 84.926 20.64 ±3.46 ±3.46 ±0.216
9.2
29.8
33.3
21.1 89.1 4.2
R4
11
2.309 1 1.479
0.32 113.030 111.551 110.072 25.40 ±3.46 ±3.46 ±0.216 10.4
35.8
39.3
25.9 114.3 4.5
R5
11
2.309 1 1.479
0.32 138.430 136.951 135.472 28.58 ±3.46 ±3.46 ±0.216 11.5
40.1
43.5
29.3 139.8 4.5
R6
11
2.309 1 1.479
0.32 163.830 162.351 160.872 28.58 ±3.46 ±3.46 ±0.216 11.5
40.1
43.5
29.3 165.2 5.0
注(4) この呼びは,テーパおねじに対するもので,テーパめねじ及び平行めねじの場合は,Rの記号をRc又はRpとす
る(4.参照)。
(5) テーパのねじは基準径の位置から小径側に向かっての長さ,平行めねじは管又は管継手端からの長さ。
備考1. ねじ山は中心軸線に直角とし,ピッチは中心軸線に沿って測る。
2. 有効ねじ部の長さとは,完全なねじ山の切られたねじ部の長さで,最後の数山だけは,その頂に管又は管継手
の面が残っていてもよい。また,管又は管継手の末端に面取りがしてあっても,この部分を有効ねじ部の長さ
に含める。
3. a,f又はtがこの表の数値によりがたい場合は,別に定める部品の規格による。
6
B 0203 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書1(規定) ISO 7-1に規定されていない管用テーパねじ
1. 適用範囲 この附属書は,ISO 7-1に規定されていない管用テーパねじについて規定したもので,管,
管用部品,流体機器などの接続においてねじ部の耐密性を主目的とするねじに適用する。
なお,この附属書のねじは,次回改正時に廃止年限を明らかにする。
2. 種類 管用テーパねじの種類は,管用テーパおねじ,管用テーパめねじ及び管用平行めねじ(1)とする。
注(1) この管用平行めねじは,管用テーパおねじに対して使用するもので,JIS B 0202の附属書(規定)
に規定する管用平行めねじとは寸法許容差が異なる。
3. 基準山形,基準寸法及び寸法許容差 管用テーパねじの基準山形,基準寸法及び寸法許容差は,附属
書1付表1による。
4. 表し方 この附属書によるねじの表し方は,附属書1付表1に示すねじの呼びによる。ただし,テー
パおねじにはめあう平行めねじを表す場合は,記号PTの代わりにPSを用いる。
例 テーパおねじ及びテーパめねじの場合 PT31/2
テーパおねじとはめあう平行めねじの場合 PS31/2
5. 検査 この附属書によって製作したねじの検査は,一般にJIS B 0253の附属書(規定)に規定するテ
ーパねじゲージによる。
7
B 0203 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書1付表1 基準山形,基準寸法及び寸法許容差
8
B 0203 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書1付表1 (続き)
単位mm
(2)ねじ
の呼び
ねじ山
基準径
基準径の位置
平行め
ねじの
D,D2
及び
D1の
許容差
有効ねじ部の長さ(最小)
配管用炭
素鋼鋼管
の寸法
(参考)
ねじ
山数
25.4
mm
に
つき
n
ピッチ
P
(参考)
山の
高さ
h
丸み
r
又は
r'
おねじ
おねじ
めねじ
おねじ
めねじ
外径
d
有効径
d2
谷の径
d1
管端から 管端部
基準径
の位置
から大
径側に
向かっ
て
f
不完全ねじ部があ
る場合
不完全な
ねじ部が
ない場合
基準の
長さ
a
軸線方
向の許
容差
b
軸線方
向の許
容差
c
テーパ
めねじ
平行
めねじ
テーパめ
ねじ,平
行めねじ
めねじ
谷の径
D
有効径
D2
内径
D1
基準径の
位置から
小径側に
向かって
l
管又は
管継手端
から
l'
(参考)
基準径
又は管・
管継手端
から
t
外径 厚さ
PT1/8
28
0.907 1 0.581
0.12
9.728
9.147
8.566 3.97 ±0.91 ±1.13 ±0.071 2.5
6.2
7.4
4.4
10.5 2.0
PT1/4
19
1.336 8 0.856
0.18
13.157 12.301
11.445 6.01 ±1.34 ±1.67 ±0.104 3.7
9.4
11.0
6.7
13.8 2.3
PT3/8
19
1.336 8 0.856
0.18
16.662 15.806 14.950 6.35 ±1.34 ±1.67 ±0.104 3.7
9.7
11.4
7.0
17.3 2.3
PT1/2
14
1.814 3 1.162
0.25
20.955 19.793 18.631 8.16 ±1.81 ±2.27 ±0.142 5.0
12.7
15.0
9.1
21.7 2.8
PT3/4
14
1.814 3 1.162
0.25
26.441 25.279
24.117 9.53 ±1.81 ±2.27 ±0.142 5.0
14.1
16.3
10.2
27.2 2.8
PT1
11
2.309 1 1.479
0.32
33.249 31.770 30.29110.39 ±2.31 ±2.89 ±0.181
6.4
16.2
19.1
11.6
34.0 3.2
PT11/4
11
2.309 1 1.479
0.32
41.910 40.431 38.95212.70 ±2.31 ±2.89 ±0.181
6.4
18.5
21.4
13.4
42.7 3.5
PT11/2
11
2.309 1 1.479
0.32
47.803 46.324 44.84512.70 ±2.31 ±2.89 ±0.181
6.4
18.5
21.4
13.4
48.6 3.5
PT2
11
2.309 1 1.479
0.32
59.614 58.135 56.65615.88 ±2.31 ±2.89 ±0.181
7.5
22.8
25.7
16.9
60.5 3.8
PT21/2
11
2.309 1 1.479
0.32
75.184 73.705 72.22617.46 ±3.46 ±3.46 ±0.216
9.2
26.7
30.1
18.6
76.3 4.2
PT3
11
2.309 1 1.479
0.32
87.884 86.405 84.92620.64 ±3.46 ±3.46 ±0.216
9.2
29.8
33.3
21.1
89.1 4.2
PT31/2
11
2.309 1 1.479
0.32
100.330 98.851 97.37222.23 ±3.46 ±3.46 ±0.216
9.2
31.4
34.9
22.4 101.6 4.2
PT4
11
2.309 1 1.479
0.32
113.030111.551110.07225.40 ±3.46 ±3.46 ±0.216 10.4
35.8
39.3
25.9 114.3 4.5
PT5
11
2.309 1 1.479
0.32
138.430136.951135.47228.58 ±3.46 ±3.46 ±0.216 11.5
40.1
43.5
29.3 139.8 4.5
PT6
11
2.309 1 1.479
0.32
163.830162.351160.87228.58 ±3.46 ±3.46 ±0.216 11.5
40.1
43.5
29.3 165.2 5.0
PT7
11
2.309 1 1.479
0.32
189.230187.751186.27234.93 ±5.08 ±5.08 ±0.318 14.0
48.9
54.0
35.1 190.7 5.3
PT8
11
2.309 1 1.479
0.32
214.630213.151211.67238.10 ±5.08 ±5.08 ±0.318 14.0
52.1
57.2
37.6 216.3 5.8
PT9
11
2.309 1 1.479
0.32
240.030238.551237.07238.10 ±5.08 ±5.08 ±0.318 14.0
52.1
57.2
37.6 241.8 6.2
PT10
11
2.309 1 1.479
0.32
265.430263.951262.47241.28 ±5.08 ±5.08 ±0.318 14.0
55.3
60.4
40.2 267.4 6.6
PT12
11
2.309 1 1.479
0.32
316.230314.751313.27241.28 ±6.35 ±6.35 ±0.397 17.5
58.8
65.1
41.9 318.5 6.9
9
B 0203 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位mm
(2)ねじ
の呼び
ねじ山
基準径
基準径の位置
平行め
ねじの
D,D2
及び
D1の
許容差
有効ねじ部の長さ(最小)
配管用炭
素鋼鋼管
の寸法
(参考)
ねじ
山数
25.4
mm
に
つき
n
ピッチ
P
(参考)
山の
高さ
h
丸み
r
又は
r'
おねじ
おねじ
めねじ
おねじ
めねじ
外径
d
有効径
d2
谷の径
d1
管端から 管端部
基準径
の位置
から大
径側に
向かっ
て
f
不完全ねじ部があ
る場合
不完全な
ねじ部が
ない場合
基準の
長さ
a
軸線方
向の許
容差
b
軸線方
向の許
容差
c
テーパ
めねじ
平行
めねじ
テーパめ
ねじ,平
行めねじ
めねじ
谷の径
D
有効径
D2
内径
D1
基準径の
位置から
小径側に
向かって
l
管又は
管継手端
から
l'
(参考)
基準径
又は管・
管継手端
から
t
外径 厚さ
注(2) この呼びは,テーパおねじ及びテーパめねじに対するもので,テーパおねじとはまりあう平行めねじの場合は,
PTの記号をPSとする(附属書1の4.参照)。
備考1. 管用テーパねじを表す記号(PT及びPS)は,必要に応じて省略してもよい。
2. ねじ山は中心軸線に直角とし,ピッチは中心軸線に沿って測る。
3. 有効ねじ部の長さとは,完全なねじ山が切られたねじ部の長さで,最後の数山だけは,その頂に管又は管継手
の面が残っていてもよい。また,管又は管継手の末端に面取りがしてあっても,この部分を有効ねじ部の長さ
に含める。
4. a,f又はtがこの表の数値によりがたい場合は,別に定める部品の規格による。
5. この表における
の部分は,この附属書の規定外事項であるが,その内容は,本体の付表1に規定するね
じの呼びR1/8〜R3及びR4〜R6に対するものと同じである。しかし,ねじの呼びが異なっているので,ISO規
格との整合性上使用しないのがよい。
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B 0203 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書2(参考) 耐密性の向上を目的とした
管用テーパおねじの基準寸法及び精度
この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではな
い。
テーパおねじで,耐密性の向上を目的とする場合は,本体付表1に示す基準寸法の一部を附属書2表1
のとおりとすることができる。また,ねじの精度は用途によって1種又は2種を選択する。1種を附属書2
表2に,2種を附属書2表3に示す。
附属書2表1 耐密性の向上を目的とした管用テーパおねじの基準寸法
単位mm
ねじの
呼び
ねじ山
基準径
山の頂ま
での高さ
h1
谷底まで
の深さ
h2
外径
d
谷の径
d1
R1/4
0.478
0.378
13.257
11.545
R3/8
0.478
0.378
16.762
15.050
R1/2
0.631
0.531
21.055
18.731
R3/4
0.631
0.531
26.541
24.217
R1
0.789 5
0.689 5
33.349
30.391
R11/4
0.789 5
0.689 5
42.010
39.052
R11/2
0.789 5
0.689 5
47.903
44.945
R2
0.789 5
0.689 5
59.714
56.756
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B 0203 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書2表2 耐密性の向上を目的とした管用テーパおねじの精度(1種)
単位mm
ねじの
呼び
テーパ角
真円度(1)
ねじ山頂の
盛上がり
高圧用(2)
低圧用(2)
高圧用(2)
低圧用(2)
R1/4
3°17'〜
3°52'
0.03以下
0.08以下
0.01以下
0.02以下
R3/8
R1/2
R3/4
R1
R11/4
0.05以下
0.10以下
注(1) ねじの谷底で測定した最大半径と最小半径との差。
(2) 高圧用は,1MPaを超える圧力の配管に適用し,低圧用は,1MPa
以下の圧力の配管に適用する。
附属書2表3 耐密性の向上を目的とした管用テーパおねじの精度(2種)
単位mm
ねじの
呼び
テーパ角
真円度(3)
ねじ山頂の
盛上がり
高圧用(4)
低圧用(4)
高圧用(4)
低圧用(4)
R1/4
3°17'〜
4°00'
0.04以下
0.10以下
0.02以下
0.03以下
R3/8
R1/2
R3/4
R1
0.07以下
0.12以下
R11/4
R11/2
R2
注(3) ねじの谷底で測定した最大半径と最小半径との差。
(4) 高圧用は,1MPaを超える圧力の配管に適用し,低圧用は,1MPa
以下の圧力の配管に適用する。