B 0162-4:2006
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本機械学会(JSME)/財団法人日
本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調
査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 4378-4:1997,Plain bearings−Terms,
definitions and classification−Part 4:Calculation parameters and their symbolを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
JIS B 0162-4には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS B 0162の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 0162-1 第1部:設計,軸受材料及びその特性
JIS B 0162-2 第2部:摩擦及び摩耗
JIS B 0162-3 第3部:潤滑
JIS B 0162-4 第4部:計算パラメータ及びその記号
B 0162-4:2006
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 分類 ······························································································································ 1
3. 用語及び定義 ·················································································································· 2
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ····································································· 8
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 0162-4:2006
滑り軸受−用語,定義及び分類−
第4部:計算パラメータ及びその記号
Plain bearing-Terms,definitions and classification-
Part 4:Calculation parameters and their symbol
序文 この規格は,1997年に第1版として発行されたISO 4378-4,Plain bearings−Terms,definitions and
classification−Part 4:Calculation parameters and their symbolを翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工
業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変
更の一覧表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。
1. 適用範囲 この規格は,滑り軸受の計算に用いる主要なパラメータについての定義及びその記号につ
いて規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 4378-4:1997,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 4:Calculation parameters
and their symbol (MOD)
2. 分類 用語の分類は、次による。
a) 固定座標系
b) 幾何学的パラメータ
c) 軸受ユニットのトライボロジパラメータ
d) 潤滑剤に関するパラメータ
e) 軸受に関するパラメータ
f)
軸受ハウジングに関するパラメータ
2
B 0162-4:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3. 用語及び定義 用語及び定義は,次による。
なお,参考として対応英語を示す。
備考1. 用語及び対応英語(参考)欄で,二つの用語をコンマ“,”でつないで併記してある場合は,
その順位によって優先使用する。
2. 用語及び対応英語(参考)欄で,用語の一部に丸括弧“( )”が付いている場合は,ISO規
格を基礎として用いた用語である。
3. 定義欄の丸括弧“( )”で示した部分は,定義の内容を補足した内容である。
a) 固定座標系(fixed system of coordinates)
番号
用語
定義
記号
対応英語(参考)
1.1
運動(回転)方向座標
運動(回転)方向の位置を定義す
る座標。
x , (θ,φ
など)
coordinate in the direction of
movement (rotation)
1.2
潤滑膜厚さ方向座標
潤滑膜厚さ方向の位置を定義する
座標。
y
coordinate across the
lubrication film
1.3
軸受幅方向座標
軸受幅方向の位置を定義する座
標。
z
coordinate parallel to the
bearing axis
b) 幾何学的パラメータ(geometrical parameters)
番号
用語
定義
記号
対応英語(参考)
2.1
真円円筒軸受の半径クリ
アランス
真円円筒軸受の内半径と軸半径と
の差。
CR
radial clearance of a circular
cylindrical bearing
2.2
真円円筒軸受の半径クリ
アランス比
真円円筒軸受の半径クリアランス
CRと軸受内半径Rとに対する比。
CR/R
Ψ
relative radial clearance of a
circular cylindrical
bearing
2.3
軸受幅,
軸受長さ
軸受の軸方向の寸法。
B,
L
bearing width,
bearing length
2.4
軸受有効幅,
軸受有効長さ
軸受幅又は軸受長さ(B,L)から
油溝幅と面取り幅を差し引いた寸
法。
B eff ,
L eff
effective bearing width,
effective bearing length
2.5
ジャーナル直径(半径)
軸受内径に接する部分の軸の直径
(半径)。
DJ,(RJ)
journal diameter (radius)
2.6
真円円筒軸受内径(半径) 真円円筒軸受の軸に対し直角な断
面の内径(半径)。
D,(R)
journal bearing bore
diameter (radius)
2.7
ハウジング内径
滑り軸受が挿入されるハウジング
の内径。
DH
housing bore diameter
2.8
油穴径
潤滑剤を供給及び分配するため
に,滑り軸受の裏金及びしゅう動
面に設けた貫通穴の径。
dL
lubricant hole diameter,
oil hole diameter
2.9
潤滑溝幅,
油溝幅
しゅう動面へ潤滑剤を供給及び分
配するために,しゅう動面に設け
た溝の幅。
bG
width of lubricant groove,
width of oil groove
3
B 0162-4:2006
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2.10
油だまり幅
滑り面上での油だまり(オイルポ
ケット)の幅。
bP
width of oil pocket
番号
用語
定義
記号
対応英語(参考)
2.11
部分軸受の円弧角度
部分ジャーナル軸受の円弧の角
度。
Ω
angular span of partial
bearing
2.12
表面粗さパラメータ
輪郭曲線方式による表面性状(粗
さ曲線,うねり曲線及び断面曲線)
を表すためのパラメータ(JIS B
0601参照)。
―
surface roughness parameter
2.12a
最大高さ粗さ
基準長さにおける粗さ曲線の山高
さZpの最大値と谷深さZvの最大
値との和。
JIS B 0601参照)。
Rz
maximum height of profile
2.12b
算術平均粗さ
基準長さにおけるZ(x)の絶対値の
平均。
ℓ
Ra = 1/ℓ ∫ |Z(x)| dx
0
(JIS B 0601参照)。
Ra
arithmetical mean deviation
of the assessed profile
2.12c
十点平均粗さ
粗さ曲線から抜取った基準長さ内
の,最高の山頂から5番目までの
高い順に数えた粗さ曲線の山頂の
高さの和の平均値と最深の谷底か
ら5番目までの谷底の深さの和の
平均値(JIS B 0601参照)。
Rz JIS
ten point height of
roughness profile
2.13
軸受ハウジング表面の熱
放射面積
運転中に発生した熱がハウジング
を通って外部へ放散される際の,
軸受ハウジング表面の面積。
A
heat-emitting bearing
housing surface area
c) 軸受ユニットのトライボロジパラメータ(tribological parameters of a plain bearing unit)
番号
用語
定義
記号
対応英語(参考)
3.1
軸受荷重
軸受に加わる荷重。
F,W
bearing load,
bearing force
3.2
軸受面圧
単位軸受投影面積当たりの軸受荷
重。F /(D×B)
p
specific bearing load
3.3
最大許容軸受面圧
軸受損傷を発生しない限界の軸受
面圧。
plim
maximum permissible
specific bearing load
3.4
軸受(軸)円周速度
軸受内周(軸外周)の円周方向の
速度
UB,(UJ)
circumferential velocity of
bearing(journal)
3.5
軸受(軸)角速度
軸受(軸)が単位時間に回転する
角度。
ωB,(ωJ) angular velocity of
bearing(journal)
3.6
偏心量
運転中のジャーナル中心軸と軸受
中心軸との距離。
e
absolute eccentricity
4
B 0162-4:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3.7
偏心率
偏心量の,真円円筒軸受(2.1参照)
の半径クリアランスに対する比。
e/CR
ε
relative eccentricity,
eccentricity ratio
3.8
偏心角
軸受荷重方向に対する偏心方向の
角度。
β
attitude angle
3.9
ゾンマーフェルト数
ジャーナル滑り軸受の流体潤滑状
態における軸受荷重を表す無次元
数。
So
Sommerfeld number
番号
用語
定義
記号
対応英語(参考)
3.10
レイノルズ数
流体流れ場の粘性摩擦力に対する
慣性力の比。
Re
Reynolds number
3.11
油膜厚さ,
潤滑剤膜厚さ,
潤滑膜厚さ
半径方向(ジャーナル軸受)又は
軸方向(スラスト軸受)における
軸受と軸滑り面との距離。
h
oil film thickness,
lubricant film thickness
3.12
最小油膜厚さ,
最小潤滑剤膜厚さ
与えられた運転条件下での軸受内
の潤滑剤膜厚さhの最小値。
hmin
minimum oil film thickness,
minimum lubricant film
thickness
3.13
最小許容油膜厚さ,
最小許容潤滑剤膜厚さ
軸と軸受表面とを完全に分離する
ことができる最小油膜厚さhminの
最小値(流体潤滑と混合潤滑との
境界における最小油膜厚さの値)。
hlim
minimum permissible oil
film thickness,
minimum permissible
lubricant film thickness
3.14
油膜圧力,
潤滑剤膜圧力
滑り軸受内で流体力学的作用及び
外部からの供給圧力によって発生
する圧力。
p
oil film pressure,
lubricant film pressure
3.15
潤滑剤供給圧力
軸受内に潤滑剤を供給する圧力。
pen
lubricant feed pressure
3.16
摩擦力
接触する2物体が,外力の作用の
下で滑り又は転がり運動すると
き,あるいはしようとするときに,
その接触面においてそれらの運動
を妨げる方向に生じる力。
Ff
frictional force
3.17
摩擦係数
摩擦力を垂直荷重で除した値。
f,μ
coefficient of friction
3.18
雰囲気温度
軸受周辺の温度。
Tamb
ambient temperature
3.19
潤滑剤供給口温度
軸受に入る直前の潤滑剤の温度。
Tin
lubricant inlet temperature
3.19a
潤滑剤出口温度
軸受から出た直後の潤滑剤の温
度。
Tout
lubricant outlet temperature
3.20
潤滑剤膜温度,
潤滑膜温度
潤滑剤膜の温度。
T
lubricant film temperature
3.21
限界潤滑膜温度
ある種の潤滑作用が失われる限界
の潤滑膜の最高温度。
Tlim
lubricant film limiting
temperature
5
B 0162-4:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3.22
潤滑膜有効温度(有効温
度)
熱的に平衡な状態における潤滑膜
の温度。
Teff
lubricant film effective
temperature (effective
temperature)
3.22a
軸受温度
軸受の温度(JIS B 0132参照)。
TB
bearing temperature
3.23
最高許容軸受温度
軸受の信頼性を損なわない限界の
軸受材料の温度。
TB,lim
maximum permissible
bearing temperature
3.24
軸温度
運転中の軸の平均温度。
TJ
journal temperature
3.25
熱流量
単位時間当たりに潤滑膜中で発生
する,又は熱伝達若しくは質量移
動によって伝達される熱量。
P
heat flow rate
番号
用語
定義
記号
対応英語(参考)
3.26
潤滑剤流量
単位時間当たりに軸受を通過する
潤滑剤の体積。
Q
lubricant flow rate
3.27
相対潤滑剤流量
滑り軸受の幾何的形状及び速度特
性によって定まる理論潤滑剤流量
に対する実際の潤滑剤流量の比。
Q*
relative lubricant flow rate
d) 潤滑剤に関するパラメータ(parameters of the lubricant)
番号
用語
定義
記号
対応英語(参考)
4.1
絶対粘度
粘性の大きさを表す物性値で,せ
ん断応力をせん断速度で除した
値。
備考 SI単位はパスカル秒
(Pa・s)。CGS単位はポアズ
(P)又はセンチポアズ
(CP)。なお,1Pa・s=10P。
η
dynamic viscosity,
absolute viscosity
4.1a
動粘度
粘度と密度の比(ν=η/ρ)。
備考 SI単位は平方メートル毎
秒(m2/s)。CGS単位はスト
-クス(St)又はセンチス
ト-クス (cSt)。な
お,1m2/s=104St。
ν
kinematic viscosity
4.2
比熱
単位質量の物質を単位温度だけ高
めるのに必要な熱量。
cp
specific heat
4.3
密度
物質の単位体積の質量。
ρ
density
4.4
熱伝導率
熱の流れに垂直な単位面積を通り,
単位温度こう」配につき1秒間に
流れる熱量。
λ
coefficient of thermal
conductivity
4.5
潤滑膜と軸受表面間の熱
伝達率
2物体の温度が異なる時,高温側
から低温側へ熱が流れる割合。
κ, κi
coefficient of heat transfer at
the boundary of lubricant
film and bearing surface
6
B 0162-4:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
e) 軸受に関するパラメータ(parameters of the bearing)
番号
用語
定義
記号
対応英語(参考)
5.1
比熱
単位質量の物質を単位温度だけ高
めるのに必要な熱量。
cB
specific heat
5.2
密度
物質の単位体積の質量。
ρB
density
5.3
熱伝導率
物体内部の等温面の単位面積を通
り,単位時間に垂直に流れる熱量
と、この方向の温度こう配との比。
λB
coefficient of thermal
conductivity
5.4
軸受と軸受ハウジング間
の熱伝達率
温度差のある軸受金と軸受ハウジ
ング間の単位断面積・単位時間当
りの熱移動量と温度差との比。
κB
coefficient of heat transfer
between bearing and
bearing housing
f)
軸受ハウジングに関するパラメータ(parameters of the bearing housing)
番号
用語
定義
記号
対応英語(参考)
6.1
比熱
単位質量の物質を単位温度だけ高
めるのに必要な熱量。
cH
specific heat
番号
用語
定義
記号
対応英語(参考)
6.2
密度
物質の単位体積の質量。
ρH
density
6.3
熱伝導率
物体内部の等温面の単位面積を通
り,単位時間に垂直に流れる熱量
と,この方向の温度こう配との比。
λH
coefficient of thermal
conductivity
6.4
軸受ハウジング外表面の
熱伝達率
軸受ハウジング外表面とその雰囲
気間に温度差がある場合に、単位
ハウジング外表面積・単位時間当
りの熱移動量と温度差との比。
κH
coefficient of heat transfer of
bearing housing outside
surface
関連規格 JIS B 0601 製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状
パラメータ
JIS B 1582 滑り軸受用ブシュ
JIS B 1583 すべり軸受−損傷及び外観の変化に関する用語,特徴及び原因
JIS D 3102 自動車機関用半割滑り軸受
JIS D 3106 自動車機関用半割つば付き滑り軸受
ISO 4378-1:1997,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 1:Design,bearing
materials and their properties
ISO 4378-2:1983,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 2:Friction and wear
ISO 4378-3:1983,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 3:Lubrication
7
B 0162-4:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
ISO 4378-4:1997,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 4:Calculation parameters
and their symbol
ISO 7902-1:1998,Hydrodynamic plain journal bearings under steady-state conditions−Circular
cylindrical bearings−Part 1:Calculation procedure
ISO 7902-2:1998,Hydrodynamic plain journal bearings under steady-state conditions−Circular
cylindrical bearings−Part 2:Functions used in the calculation procedure
ISO 7902-3:1998,Hydrodynamic plain journal bearings under steady-state conditions−Circular
cylindrical bearings−Part 3:Permissible operational parameters
ISO 12129-3,Plain bearings−Recommendations for bearing enviroments−Part 3:Automotive
crankshaft bearings
ISO 12130-1:2001,Plain bearings−Hydrodynamic plain tilting pad thrust bearings under steady-state
conditions−Part 1:Calculation of tilting pad thrust bearings
ISO 12130-2:2001,Plain bearings−Hydrodynamic plain tilting pad thrust bearings under steady-state
conditions−Part 2:Functions for calculation of tilting pad thrust bearings
ISO 12130-3:2001,Plain bearings−Hydrodynamic plain tilting pad thrust bearings under steady-state
conditions−Part 3:Guide values for the calculation of tilting pad thrust bearings
ISO 12131-1:2001,Plain bearings−Hydrodynamic plain thrust pad bearings under steady-state
conditions−Part 1:Calculation of thrust pad bearings
ISO 12131-2:2001,Plain bearings−Hydrodynamic plain thrust pad bearings under steady-state
conditions−Part 2:Functions for the calculation of thrust pad bearings
ISO 12131-3:2001,Plain bearings−Hydrodynamic plain thrust pad bearings under steady-state
conditions−Part 3:Guide values for the calculation of thrust pad bearings
ISO 12167-1:2001,Plain bearings−Hydrostatic plain journal bearings with drainage grooves under
steady-state conditions−Part 1:Calculation of oil-lubricated plain journal bearings with drainage
grooves
ISO 12167-2:2001,Plain bearings−Hydrostatic plain journal bearings with drainage grooves under
steady-state conditions−Part 2:Characteristic values for the calculation of oil-lubricated plain
journal bearings with drainage grooves
ISO 12168-1:2001,Plain bearings−Hydrostatic plain journal bearings without drainage grooves under
steady-state conditions−Part 1:Calculation of oil-lubricated plain journal bearings without
drainage grooves
ISO 12168-2:2001,Plain bearings−Hydrostatic plain journal bearings without drainage grooves under
steady-state conditions−Part 2: Characteristic values for the calculation of oil-lubricated plain
journal bearings without drainage grooves
8
B 0162-4:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS B 0162-4:2005 すべり軸受−用語,定義及び分類−第4部:計算パラメータ及びそ
の記号
ISO 4378-4:1997,すべり軸受−用語,定義及び分類−第4部:計算パラメ
ータ及びその記号
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体
表示方法:側線又は点線の下線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
1.適用範
囲
すべり軸受の計算に用いる
主要なパラメータ及びその
記号について規定。
ISO 4378-4 Scope
JISとほぼ同じ。
MOD/削
除
適用範囲の備考を削
除。
技術的差異はない。
−
−
引用規格
ISO 7904-1
ISO 7904-2
MOD/削
除
−
適用範囲の備考削除による。
2.分類
用語を六つの群に分類。
−
−
MOD/追
加
独立した項目で分類
を規定。ISO規格も分
類は同じであるが,独
立した項目はない。
技術的差異はない。
3.用語及
び定義
差異のある箇所は,ISO規格の改正を提
案する予定。
a)
固定座標系
1
JISと同じ。
IDT
−
−
1.1運動(回転)方向座標
1.1
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
記号欄に,一般的記号
を追加。
追加提案を予定。
b)
幾何学的パラメータ
2
幾何学的パラメータ
IDT
−
−
2.3軸受(ブシュ)幅,(軸
受長さ)
2.3
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
用語欄に,同義語の追
加。
記号欄に,その同義語
の記号を追加。
追加提案を予定。
9
B 0162-4:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体
表示方法:側線又は点線の下線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
b)
(続き)
2.4 軸受有効幅,軸受有効
長さ
2.4
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
用語欄に,同義語を追
加。
同義語の定義及び記
号を追加。
追加提案を予定。
2.12 表面粗さパラメータ
2.12
JISとほぼ同じ。
MOD/削
除
記号を削除し,次の三
つのパラメータに分
けた。
削除提案を予定。
2.12a 最大高さ
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
2.12b 算術平均粗さ
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
2.12c 十点平均粗さ
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
c)
軸受ユニッットのトライボ
ロジパラメータ
3
滑り軸受ユニットの
パラメータ
MOD/変
更
表題名が不適切なた
め変更。
改正提案を予定。
3.1 軸受荷重
3.1
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
用語欄に,記号を追
加。
追加提案を予定。
3.7偏心率
3.7
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
対応英語欄に,同義語
を追加。
追加提案を予定。
3.10 レイノルズ数
3.10
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
用語の定義を規定
(ISO規格には定義が
ない)。
追加提案を予定。
3.11 油膜厚さ,潤滑剤膜厚
さ,潤滑膜厚さ
3.11
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
用語欄に,同義語を追
加。
追加提案を予定。
3.12最小油膜厚さ,最小潤
滑剤膜厚さ
3.12
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
用語欄に,同義語を追
加。
追加提案を予定。
10
B 0162-4:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体
表示方法:側線又は点線の下線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
c)
(続き)
3.13最小許容油膜厚さ,最
小許容潤滑剤膜厚さ
3.13
JISとほぼ同じ。
MOD/変
更
用語欄に,同義語を追
加。記号の変更。
改正提案を予定。
3.14 油膜圧力,潤滑剤膜圧
力
3.14
JISとほぼ同じ。
MOD/変
更
用語欄に,同義語を追
加。
定義欄に,用語の補足
を追加。
追加提案を予定。
3.17 摩擦係数
3.17
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
記号欄に,記号の追
加。
追加提案を予定。
3.19 潤滑剤供給口温度
3.19
JISとほぼ同じ。
MOD/変
更
適切な用語名に変更。
記号欄の,記号を変
更。
改正提案を予定。
3.19a潤滑剤出口温度
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
3.20 潤滑剤膜温度,潤滑膜
温度
3.20
JISとほぼ同じ
MOD/追
加
用語の定義を規定
(ISO規格には定義が
ない)。
追加提案を予定。
3.22a 軸受温度
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
d)
潤滑剤に関するパラメータ
4
潤滑材料に関するパ
ラメータ
MOD/変
更
表題名が不適切なた
め変更。
改正提案を予定。
4.1 絶対粘度
4.1
JISとほぼ同じ
MOD/追
加
用語の定義を規定。
追加提案を予定。
4.1a 動粘度
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
4.5 潤滑膜と軸受表面間の
熱伝達率
4.5
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
記号欄に,記号の追
加。
追加提案を予定。
e)
軸受に関するパラメータ
−
−
MOD/追
加
新しい類を追加。
追加提案を予定。
11
B 0162-4:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体
表示方法:側線又は点線の下線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
e)
(続き)
5.1 比熱
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
5.2 密度
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
5.3 熱伝導率
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
5.4 軸受と軸受ハウジング
間の熱伝達率
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
f)
軸受ハウジングに関するパ
ラメータ
−
−
MOD/追
加
新しい類を追加。
追加提案を予定。
6.1 比熱
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
6.2 密度
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
6.3 熱伝導率
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
6.4 軸受ハウジング外表面
の熱伝達率
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― IDT……………… 技術的差異がない。
― MOD/削除……… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
― MOD/追加……… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
― MOD/変更……… 国際規格の規定内容を変更している。
2.
JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― MOD…………… 国際規格を修正している。