B 0162-2:2006
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき社団法人日本機械学会(JSME)/財団法人日本
規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査
会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 4378-2:1983,Plain bearings−Terms,
definitions and classification−Part 2:Friction and wear を基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
JIS B 0162-2には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS B 0162の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 0162-1 第1部:設計,軸受材料及びその特性
JIS B 0162-2 第2部:摩擦及び摩耗
JIS B 0162-3 第3部:潤滑
JIS B 0162-4 第4部:計算パラメータ及びその記号
B 0162-2:2006
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 分類 ······························································································································ 1
3. 用語及び定義 ·················································································································· 2
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ····································································· 9
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 0162-2:2006
滑り軸受−用語,定義及び分類−
第2部:摩擦及び摩耗
Plain bearing-Terms,definitions and classification-
Part 2:Friction and wear
序文 この規格は,1983年に第1版として発行されたISO 4378-2,Plain bearings−Terms,definitions and
classification−Part 2:Friction and wearを翻訳し,技術的内容を一部変更して作成した日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変
更の一覧表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。
1. 適用範囲 この規格は,滑り軸受の摩擦及び摩耗について,最も一般的に使用される用語,定義及び
分類について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 4378-2:1983,Plain bearings−Terms, definitions and classification−Part 2:Friction and wear
(MOD)
2. 分類 用語の分類は次による。
a) 一般的な用語
b) 外部摩擦のタイプ及び特徴による分類
c) 摩耗過程のタイプ及び特徴による分類
d) 摩擦及び摩耗によって生じる現象及び過程
e) 滑り軸受で支えられた回転軸における振動及び関連事項
2
B 0162-2:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3. 用語及び定義 用語及び定義は,次による。
なお,参考として対応英語を示す。
備考1. 用語及び対応英語(参考)欄で,二つの用語をコンマ“,”でつないで併記してある場合は,
その順位によって優先使用する。
2. 用語及び対応英語(参考)欄で,用語の一部に丸括弧“( )”が付いている場合は,ISO規
格を基礎として用いた用語である。
3. 定義欄の丸括弧“( )”で示した部分は,定義の内容を補足した内容である。
a) 一般的な用語(general terms)
番号
用語
定義
備考
対応英語(参考)
1.1
外部摩擦
2物体間の接触面において,両個体
の接線方向の相対運動を妨げる力
及びその現象。
−
external friction
1.2
内部摩擦
1個の物体内各部の相対運動を妨
げる力及びその現象。
−
internal friction
1.3
摩耗過程
摩擦条件下における固体表面から
の物質の損失過程。まれには,広
く解釈して,物質の減量がなくて
もその表面の永久変形が増加する
過程も含める。
参考 摩耗過程は,固体の寸法
及び/又は形状のゆるやか
な変化として現れる。
−
wear process
1.4
摩耗
特定単位で表した摩耗過程の結
果。
参考
摩耗は,長さ,体積,質
量などの単位で表しても
よい。
−
wear
b) 外部摩擦のタイプ及び特徴による分類(types and characteristics of external friction,classification)
− 相対運動の有無による分類(according to the presence of relative motion)
番号
用語
定義
備考
対応英語(参考)
2.1
静摩擦,
静止摩擦
接触する2物体に外力を加えたと
き,接触面の相対運動が始まる直
前までに作用する摩擦。
参考
実用的には,極めて小さ
い相対速度で滑らせた場
合の摩擦を静摩擦という
場合もある。
―
static friction
2.2
動摩擦
接触する2物体が相対運動してい
るときに作用する摩擦。
―
dynamic friction
3
B 0162-2:2006
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− 相対運動の特徴による分類(according to the character of relative motion)
番号
用語
定義
備考
対応英語(参考)
2.2a
滑り運動
2物体間の接触面における接線速
度の大きさ及び/又は方向が異な
る運動。
―
sliding motion
2.2b
転がり運動
2物体間において接触部が常に移
動し,接触部の接線速度の大きさ
と方向が同一である運動。
―
rolling motion
2.3
滑り摩擦
2物体間の滑り運動を妨げる力と
その力が生じる現象。
―
sliding friction
2.4
転がり摩擦
2物体間の転がり運動を妨げる力
とその力が生じる現象。
―
rolling friction
2.5
転がり−滑り摩擦
2物体間の接触面において転がり
摩擦と滑り摩擦が同時に作用する
動摩擦。
―
combined rolling and sliding
friction
2.5a
トラクション
滑りを伴う転がり運動において接
触部に作用する接線方向に生じる
摩擦。これを動力伝達に利用する。
―
traction
− 潤滑剤の有無による分類(according to the presence of lubricant)
番号
用語
定義
備考
対応英語(参考)
2.6
無潤滑摩擦
2物体間の摩擦面に意図的には潤
滑剤を用いない摩擦。
―
unlubricated friction
2.7
潤滑摩擦
2物体間の摩擦面に潤滑剤を用い
た摩擦。
―
lubricated friction
− 関連事項(relation items)
番号
用語
定義
備考
対応英語(参考)
2.8
摩擦力
外力の作用下にある物体が接触す
る他の物体に対し静止又は相対運
動するときに,2物体間の接触面の
接線方向に働く,相対運動を妨げ
る力。
―
friction force
2.8a
トラクション力
滑りを伴う転がり運動において接
触部に作用する接線方向の力。
―
traction force
2.9
最大静摩擦力,
最大静止摩擦力
接触する2物体に外力を加えたと
き,接触面の相対運動が始まる直
前の摩擦力。
―
maximum static friction
force
2.10
摩擦係数
2物体間を垂直方向に押し付ける
力に対する2物体間の摩擦力の比。
―
coefficient of friction
4
B 0162-2:2006
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番号
用語
定義
備考
対応英語(参考)
2.10a
トラクション係数
トラクション力を接触部の法線方
向の荷重で除した無次元係数。
―
coefficient of traction
2.10b
摩擦角
摩擦力に対する垂直荷重の比(摩
擦係数)を正接とする角度。
―
angle of friction
2.11
滑り速度
互いに接触して相対運動する2物
体間の接触面上のある1点におけ
る2物体の接線速度の差。
―
sliding velocity
2.12
滑り面
摩擦にさらされる物体の表面。
―
sliding surface
2.12a
境界摩擦
境界潤滑状態における摩擦。
―
boundary friction
2.12b
流体摩擦
流体粒子相互又は流体と壁との間
の相対運動を妨げようとする摩擦
力。
―
fluid friction
c) 摩耗過程のタイプ及び特徴による分類(types and characteristics of wear process,classification)
− 機械的摩耗(mechanical wear)
番号
用語
定義
備考
対応英語(参考)
3.1
機械的摩耗
機械的作用による摩耗の過程。
―
mechanical wear
3.2
アブレイシブ摩耗,
ざらつき摩耗
硬い固体又は硬い粒子の削り又は
ひっかき作用による材料の機械的
摩耗の過程。
―
abrasive wear
3.3
ハイドロアブレイシブ摩
耗,
(気体アブレイシブ摩耗)
液体若しくは気体の流れによって
運ばれる硬い物体又は硬い粒子に
よる摩耗の過程。
―
hydroabrasive wear,
gasabrasive wear
3.4
流体浸食
液体又は気体の流れが原因となっ
て起こる摩耗の過程。
―
fluid erosion
3.5
疲労摩耗
摩擦面材料の微小体積が繰返し応
力を受けるときに疲労破壊によっ
て起こる機械的摩耗の過程。
参考
疲労摩耗は,滑り摩擦及
び転がり摩擦のいずれで
も発生し得る。
―
fatigue wear
3.6
キャビテーション浸食,
キャビテーション摩耗
固体が液体に対し,又は液体が固
体に対し相対運動するときに,圧
力低下によって液体中に発生した
蒸気泡が固体表面近くでつぶれ,
局所的に高い衝撃圧力又は高温が
生じることによる機械的摩耗の過
程。
JIS B 1583
参照
cavitation erosion,
cavitation wear
5
B 0162-2:2006
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番号
用語
定義
備考
対応英語(参考)
3.7
フレッチング摩耗,
フレッチングコロ−ジョ
ン
接触する2物体に微小な振動的相
対滑りを与えたときに生じる機械
的摩耗の過程。
参考
鉄系材料の場合,褐色の
酸化摩耗粉が発生する。
―
fretting wear,
fretting corrosion
3.8
凝着摩耗
接触面が摩擦によって互いに凝着
し,固体表面からの脱落又は移着
によって不規則な表面が生じる機
械的摩耗の過程。
―
adhesive wear
− メカノケミカル摩耗(mechano-chemical wear)
番号
用語
定義
備考
対応英語(参考)
3.9
メカノケミカル摩耗,
トライボケミカル摩耗
材料と雰囲気との化学的及び/又は
電気化学的相互作用を伴う機械的
摩耗の過程。
―
mechano-chemical wear,
tribo-chemical wear
3.10
酸化摩耗
酸素又は酸化性雰囲気との材料の
化学反応が支配するメカノケミカ
ル摩耗の過程。
―
oxidative wear
− 電流によって起こる摩耗(wear under the action of electric current)
番号
用語
定義
備考
対応英語(参考)
3.12
電食摩耗
接触する2物体間に電流が流れる
ときに接触面間に起こる放電によ
る摩耗の過程。
―
electroerosive wear
− 関連事項(relation items)
番号
用語
定義
備考
対応英語(参考)
3.13
摩耗率
単位滑り距離(又は時間)当たり
の摩耗量。
備考
摩耗率は(ある時点にお
ける)“瞬間値”及び(一
定時間内における)“平
均値”に区別される。
―
wear rate
6
B 0162-2:2006
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番号
用語
定義
備考
対応英語(参考)
3.14
比摩耗量
摩耗量を滑り距離及び荷重で除し
た値。すなわち,摩耗率を荷重で
除した値。
1)各パラメ
ータは各々
のケ−スに
ついて単位
を選択して
表す。
2)比摩耗量
は“瞬間値”
と“平均値”
に区別され
る。
specific wear rate,
wear intensity
3.15
熱的摩耗
周囲からの加熱によって摩擦部分
が軟化,溶融することによって生
じる摩耗。
―
thermal wear
d) 摩擦及び摩耗によって生じる現象及び過程(phenomena and processes in friction and wear)
番号
用語
定義
備考
対応英語(参考)
4.1
スティックスリップ
相対的な滑りと静止状態が交互に
起こる現象又は動摩擦中に相対滑
り速度が自発的に増減する現象。
参考
スティックスリップの一
例として,滑り速度の増
加に伴って摩擦係数が減
少する場合に発生する自
励振動がある。
―
stick-slip
4.2
凝着
分子間力によって二つの摩擦面間
に起こる局所的な付着現象。
―
adhesion in friction,
adhesion
4.3
移着
二つの物体が互いに摩擦するとき
に,一方の物体の材料の一部が他
方の物体に付着して離れ,他方の
物体の表面に留まる現象。
―
transfer of material
4.4
焼付き
材料の凝着と移着による,摩擦面
の損傷の形成と進展の過程。
参考
焼付きは,相対運動の停
止を招くことがある。
JIS B 1583
参照
seizure
4.5
かじり,
スコ−リング
摩擦表面において滑り方向に激し
い引っかききずが生じる損傷。
JIS B 1583
参照
scoring
4.6
引っかききず
硬度がより高い一方の滑り面の凹
凸又は硬い粒子の介在によって滑
り方向に細かいきずが滑り面に発
生する損傷。
―
scratching
番号
用語
定義
備考
対応英語(参考)
7
B 0162-2:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4.7
はく離,
スポ−リング
疲労摩耗によって摩擦面の材料の
一部が薄片の形で欠け落ちる現
象。
JIS B 1583
参照
spalling
4.8
ピッチング
疲労摩耗によって材料粒子が欠け
落ちて摩擦面に小穴ができる現
象。
参考
主として転がり軸受,歯
車などに生じる現象。
JIS B 1583
参照
pitting
4.9
なじみ
機械の運転の初期において,摩擦
面の幾何学形状並びに材料表面層
の物理的及び機械的性質が変化す
る現象。通常,外的条件一定の条
件下で摩擦力,温度及び比摩耗率
の減少として現れる。
―
running-in
4.9a
初期なじみ
なじみの初期に生じる摩耗。
―
initial running-in
4.9b
片当たり
軸の曲げ,傾き,軸受の組付け不
良などによって軸と軸受が軸受端
部において極端に接近又は接触す
る状態。
参考 軸受に圧こん(痕)又は
摩耗こん(痕)が残る。
―
edge loading
e) 滑り軸受で支えられた回転軸の振動及び関連事項(vibrations of rotating shaft supported by plain bearings
and related items)
番号
用語
定義
備考
対応英語(参考)
5.1
オイルホイップ
滑り軸受で支えられた弾性回転軸
が油膜力の特性、回転軸の自重及
び曲げ剛性により定まる限界速度
を超すと不安定になり,軸の最低
曲げ振動数で大振幅の旋回運動を
する現象。
参考
機械が破壊に至ることが
ある。
―
oil whip
5.2
オイルホワール
滑り軸受で支えられた剛体回転軸
が油膜力の特性及び回転軸の自重
により定まる限界速度を超すと不
安定になり,回転速度ωの1/2弱の
円振動数で旋回運動をする現象。
―
oil whirl
5.3
フリクションホワール
回転軸が軸受内を固体接触しなが
ら触れ回る現象。
―
friction whirl
5.4
油膜の弾性係数
軸受油膜のばね定数。軸心の微小
移動距離に対する油膜力の増加の
割合。
―
stiffness coefficient of oil
film
8
B 0162-2:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
備考
対応英語(参考)
5.5
油膜の減衰係数
軸心の微小移動速度に対する油膜
力の増加の割合。
―
damping coefficient of oil
film
5.6
軸受のクリ−プ
回転荷重を受ける軸受がハウジン
グ内で軸の回転方向と逆にゆっく
りと滑る現象。
参考 はめあい面に摩耗,焼け
つき,変形などの損傷が生じる。
―
creep of bearing
関連規格 JIS B 1582 滑り軸受用ブシュ
JIS B 1583 すべり軸受−損傷及び外観の変化に関する用語,特徴及び原因
JIS D 3102 自動車機関用半割滑り軸受
JIS D 3106 自動車機関用半割つば付き滑り軸受
ISO 4378-1:1997,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 1:Design,bearing
materials and their properties
ISO 4378-2:1983,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 2:Friction and wear
ISO 4378-3:1983,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 3:Lubrication
ISO 4378-4:1997,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 4:Calculation parameters
and their symbol
参考文献 日本機械学会編:すべり軸受の静特性および動特性資料集,日本工業会出版1984
日本機械学会編:すべり軸受の静特性および動特性資料集,日本工業会出版1984
日本機械学会編:すべり軸受の静特性および動特性資料集,日本工業会出版1984
トライボロジ−概論,養賢堂
9
B 0162-2:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS B 0162-2:2005 滑り軸受−用語,定義及び分類−第2部:摩擦及び摩耗
ISO 4378-2:1983,滑り軸受−用語,定義及び分類−第2部:摩擦及び摩耗
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体
表示方法:側線又は点線の下線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
1.適用範
囲
滑り軸受の摩擦及び摩耗に
ついて,最も一般的に使用
される用語,定義及び分類
について規定。
ISO 4378
-2
Scope
JISと同じ。
IDT
−
−
2.分類
用語を五つの群に分類。
−
−
MOD/追
加
独立した項目で分類
を規定。ISO規格も分
類は同じであるが,独
立した項目はない。
技術的差異はない。
3.用語及
び定義
ISO規格との差異は,改正を提案する予
定。
a)
一般的な用語
1
JISと同じ。
IDT
−
−
1.1 外部摩擦
1.1
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
定義欄に,補足説明を
追加。
実質的差異なし。
1.2 内部摩擦
1.2
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
定義欄に,補足説明を
追加。
実質的差異なし。
1.3 摩擦過程
1.3
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
定義欄に,補足説明を
追加。
追加提案を予定。
10
B 0162-2:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体
表示方法:側線又は点線の下線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
b)
外部摩擦のタイプ及び特徴
による分類
2
JISと同じ。
IDT
−
−
2.1 静摩擦,静止摩擦
2.1
JISとほぼ同じ。
MOD/変
更
定義内容を変更。
改正提案を予定。
2.2a 滑り運動
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
2.2b転がり運動
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
2.3滑り摩擦
2.3
JISとほぼ同じ。
MOD/変
更
定義内容を変更。
改正提案を予定。
2.4 転がり摩擦
2.4
JISとほぼ同じ。
MOD/変
更
定義内容を変更。
改正提案を予定。
2.5a トランクション
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
2.8 摩擦力
2.8
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
定義欄に,補足説明を
追加。
追加提案を予定。
2.8a トランクション力
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
2.9 最大静摩擦力,最大静
止摩擦力
2.9
JISとほぼ同じ。
MOD/変
更
定義内容を変更。
改正提案を予定。
2.10a トランクション係数
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
2.10b 摩擦角
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
2.12a 境界摩擦
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
2.12b 流体摩擦
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
11
B 0162-2:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体
表示方法:側線又は点線の下線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
c)
摩擦過程のタイプ及び特徴
による分類
3
JISと同じ。
IDT
−
−
3.5 疲労摩耗
3.5
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
定義欄に,補足説明を
追加。
追加提案を予定。
3.6 キャビテーション浸
食,キャビテーション摩耗
3.6
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
用語欄に,同義語の追
加。
追加提案を予定。
3.7 フレッチング摩耗,フ
レッチングコロージョン
3.7
3.11
JISとほぼ同じ。
−
MOD/追
加
MOD/削
除
同義語を一つの用語
にまとめた。
追加・削除提案を予定。
3.9 メカノケミカル摩耗,
トライボケミカル摩耗
3.18
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
用語欄に,同義語の追
加
追加提案を予定。
3.12 電食摩耗
3.12
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
定義欄に,説明を追
加。
追加提案を予定。
3.13 摩耗率
3.13
JISとほぼ同じ。
MOD/変
更
定義内容を変更。
改正提案を予定。
3.14 比摩耗量
3.14
JISとほぼ同じ。
MOD/変
更
定義内容を変更。
改正提案を予定。
3.15 熱的摩耗
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
d)
摩擦及び摩耗によって生じ
る現象及び過程
4
JISと同じ。
IDT
−
−
4.1 スティックスリップ
4.1
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
定義欄に,参考を追
加。
実質的差異なし。
4.4 焼付き
4.4
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
備考欄に,用語の補足
を追加。
実質的差異なし。
4.5 かじり,スコーリング
4.5
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
備考欄に,用語の補足
を追加。
実質的差異なし。
12
B 0162-2:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体
表示方法:側線又は点線の下線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
d)
(続き)
4.7 はく離,スポーリング
4.7
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
備考欄に,用語の補足
を追加。
実質的差異なし。
4.8 ピッチング
4.8
JISとほぼ同じ。
MOD/追
加
定義欄に,参考を追
加。備考欄に,用語の
補足を追加。
追加提案を予定。
4.9a 初期なじみ
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
4.9b 片当り
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
e)
滑り軸受で支えられた回転
軸における振動及び関連事
項
−
−
MOD/追
加
新しい分類を追加。
追加提案を予定。
5.1 オイルホイップ
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
5.2 オイルホワール
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
5.3 フリクションホワール
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
5.4 油膜の弾性係数。
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
5.5 油膜の減衰係数
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
5.6 軸受のクリープ
−
−
MOD/追
加
一般的用語を追加。
追加提案を予定。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD
13
B 0162-2:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― IDT……………… 技術的差異がない。
― MOD/削除……… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
― MOD/追加……… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
― MOD/変更……… 国際規格の規定内容を変更している。
2.
JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― MOD…………… 国際規格を修正している。