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B 0162-2:2006  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき社団法人日本機械学会(JSME)/財団法人日本

規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査

会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 4378-2:1983,Plain bearings−Terms, 

definitions and classification−Part 2:Friction and wear を基礎として用いた。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。 

JIS B 0162-2には,次に示す附属書がある。 

附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 

JIS B 0162の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS B 0162-1 第1部:設計,軸受材料及びその特性 

JIS B 0162-2 第2部:摩擦及び摩耗 

JIS B 0162-3 第3部:潤滑 

JIS B 0162-4 第4部:計算パラメータ及びその記号 

B 0162-2:2006  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1. 適用範囲 ························································································································ 1 

2. 分類 ······························································································································ 1 

3. 用語及び定義 ·················································································································· 2 

附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ····································································· 9 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 0162-2:2006 

滑り軸受−用語,定義及び分類− 

第2部:摩擦及び摩耗 

Plain bearing-Terms,definitions and classification- 

Part 2:Friction and wear  

序文 この規格は,1983年に第1版として発行されたISO 4378-2,Plain bearings−Terms,definitions and 

classification−Part 2:Friction and wearを翻訳し,技術的内容を一部変更して作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変

更の一覧表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。 

1. 適用範囲 この規格は,滑り軸受の摩擦及び摩耗について,最も一般的に使用される用語,定義及び

分類について規定する。 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している),NEQ(同等でない)とする。 

ISO 4378-2:1983,Plain bearings−Terms, definitions and classification−Part 2:Friction and wear  

(MOD) 

2. 分類 用語の分類は次による。 

a) 一般的な用語 

b) 外部摩擦のタイプ及び特徴による分類 

c) 摩耗過程のタイプ及び特徴による分類 

d) 摩擦及び摩耗によって生じる現象及び過程 

e) 滑り軸受で支えられた回転軸における振動及び関連事項 

background image

B 0162-2:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3. 用語及び定義 用語及び定義は,次による。 

なお,参考として対応英語を示す。 

備考1. 用語及び対応英語(参考)欄で,二つの用語をコンマ“,”でつないで併記してある場合は,

その順位によって優先使用する。 

2. 用語及び対応英語(参考)欄で,用語の一部に丸括弧“( )”が付いている場合は,ISO規

格を基礎として用いた用語である。 

3. 定義欄の丸括弧“( )”で示した部分は,定義の内容を補足した内容である。 

a) 一般的な用語(general terms) 

番号 

用語 

定義 

備考 

対応英語(参考) 

1.1 

外部摩擦 

2物体間の接触面において,両個体
の接線方向の相対運動を妨げる力
及びその現象。 

− 

external friction 

1.2 

内部摩擦 

1個の物体内各部の相対運動を妨
げる力及びその現象。 

− 

internal friction 

1.3 

摩耗過程 

摩擦条件下における固体表面から
の物質の損失過程。まれには,広
く解釈して,物質の減量がなくて
もその表面の永久変形が増加する
過程も含める。 

参考 摩耗過程は,固体の寸法

及び/又は形状のゆるやか
な変化として現れる。 

 
 
 
 

− 

wear process 

1.4 

摩耗 

特定単位で表した摩耗過程の結
果。 
 参考 

摩耗は,長さ,体積,質
量などの単位で表しても
よい。 

− 

wear 

b) 外部摩擦のタイプ及び特徴による分類(types and characteristics of external friction,classification) 

− 相対運動の有無による分類(according to the presence of relative motion) 

番号 

用語 

定義 

備考 

対応英語(参考) 

2.1 

静摩擦, 
静止摩擦 

接触する2物体に外力を加えたと
き,接触面の相対運動が始まる直
前までに作用する摩擦。 

参考 

実用的には,極めて小さ
い相対速度で滑らせた場
合の摩擦を静摩擦という
場合もある。 

― 

static friction 

2.2 

動摩擦 

接触する2物体が相対運動してい
るときに作用する摩擦。 

― 

dynamic friction 

background image

B 0162-2:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− 相対運動の特徴による分類(according to the character of relative motion) 

番号 

用語 

定義 

備考 

対応英語(参考) 

2.2a 

滑り運動 

2物体間の接触面における接線速
度の大きさ及び/又は方向が異な
る運動。 

― 

sliding motion 

2.2b 

転がり運動 

2物体間において接触部が常に移
動し,接触部の接線速度の大きさ
と方向が同一である運動。 

― 

rolling motion 

2.3 

滑り摩擦 

2物体間の滑り運動を妨げる力と
その力が生じる現象。 

― 

sliding friction 

2.4 

転がり摩擦 

2物体間の転がり運動を妨げる力
とその力が生じる現象。 

― 

rolling friction 

2.5 

転がり−滑り摩擦 

2物体間の接触面において転がり
摩擦と滑り摩擦が同時に作用する
動摩擦。 

― 

combined rolling and sliding 

friction 

2.5a 

トラクション 

滑りを伴う転がり運動において接
触部に作用する接線方向に生じる
摩擦。これを動力伝達に利用する。 

― 

traction 

− 潤滑剤の有無による分類(according to the presence of lubricant) 

番号 

用語 

定義 

備考 

対応英語(参考) 

2.6 

無潤滑摩擦 

2物体間の摩擦面に意図的には潤
滑剤を用いない摩擦。 

― 

unlubricated friction 

2.7 

潤滑摩擦 

2物体間の摩擦面に潤滑剤を用い
た摩擦。 

― 

lubricated friction 

− 関連事項(relation items) 

番号 

用語 

定義 

備考 

対応英語(参考) 

2.8 

摩擦力 

外力の作用下にある物体が接触す
る他の物体に対し静止又は相対運
動するときに,2物体間の接触面の
接線方向に働く,相対運動を妨げ
る力。 

― 

friction force 

2.8a 

トラクション力 

滑りを伴う転がり運動において接
触部に作用する接線方向の力。 

― 

traction force 

2.9 

最大静摩擦力, 
最大静止摩擦力 

接触する2物体に外力を加えたと
き,接触面の相対運動が始まる直
前の摩擦力。 

― 

maximum static friction 

force 

2.10 

摩擦係数 

2物体間を垂直方向に押し付ける
力に対する2物体間の摩擦力の比。 
 

― 

coefficient of friction 

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B 0162-2:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

備考 

対応英語(参考) 

2.10a 

トラクション係数 

トラクション力を接触部の法線方
向の荷重で除した無次元係数。 

― 

coefficient of traction 

2.10b 

摩擦角 

摩擦力に対する垂直荷重の比(摩
擦係数)を正接とする角度。 

― 

angle of friction 

2.11 

滑り速度 

互いに接触して相対運動する2物
体間の接触面上のある1点におけ
る2物体の接線速度の差。 

― 

sliding velocity 

2.12 

滑り面 

摩擦にさらされる物体の表面。 

― 

sliding surface 

2.12a 

境界摩擦 

境界潤滑状態における摩擦。 

― 

boundary friction 

2.12b 

流体摩擦 

流体粒子相互又は流体と壁との間
の相対運動を妨げようとする摩擦
力。 

― 

fluid friction 

c) 摩耗過程のタイプ及び特徴による分類(types and characteristics of wear process,classification) 

− 機械的摩耗(mechanical wear) 

番号 

用語 

定義 

備考 

対応英語(参考) 

3.1 

機械的摩耗 

機械的作用による摩耗の過程。 

― 

mechanical wear 

3.2 

アブレイシブ摩耗, 
ざらつき摩耗 

硬い固体又は硬い粒子の削り又は
ひっかき作用による材料の機械的
摩耗の過程。 

― 

abrasive wear 

3.3 

ハイドロアブレイシブ摩

耗, 

(気体アブレイシブ摩耗) 

液体若しくは気体の流れによって
運ばれる硬い物体又は硬い粒子に
よる摩耗の過程。 

― 

hydroabrasive wear, 
gasabrasive wear 

3.4 

流体浸食 

液体又は気体の流れが原因となっ
て起こる摩耗の過程。 

― 

fluid erosion 

3.5 

疲労摩耗 

摩擦面材料の微小体積が繰返し応
力を受けるときに疲労破壊によっ
て起こる機械的摩耗の過程。 

参考 

疲労摩耗は,滑り摩擦及
び転がり摩擦のいずれで
も発生し得る。 

― 

fatigue wear 

3.6 

キャビテーション浸食, 
キャビテーション摩耗 

固体が液体に対し,又は液体が固
体に対し相対運動するときに,圧
力低下によって液体中に発生した
蒸気泡が固体表面近くでつぶれ,
局所的に高い衝撃圧力又は高温が
生じることによる機械的摩耗の過
程。 

JIS B 1583
参照 

cavitation erosion,  
cavitation wear 

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B 0162-2:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

備考 

対応英語(参考) 

3.7 

フレッチング摩耗,  
フレッチングコロ−ジョ

ン 

接触する2物体に微小な振動的相
対滑りを与えたときに生じる機械
的摩耗の過程。 

参考 

鉄系材料の場合,褐色の
酸化摩耗粉が発生する。 

― 

fretting wear,  
fretting corrosion 

3.8 

凝着摩耗 

接触面が摩擦によって互いに凝着
し,固体表面からの脱落又は移着
によって不規則な表面が生じる機
械的摩耗の過程。 

― 

adhesive wear 

− メカノケミカル摩耗(mechano-chemical wear) 

番号 

用語 

定義 

備考 

対応英語(参考) 

3.9 

メカノケミカル摩耗, 
トライボケミカル摩耗 

材料と雰囲気との化学的及び/又は
電気化学的相互作用を伴う機械的
摩耗の過程。 

― 

mechano-chemical wear, 
tribo-chemical wear 

3.10 

酸化摩耗 

酸素又は酸化性雰囲気との材料の
化学反応が支配するメカノケミカ
ル摩耗の過程。 

― 

oxidative wear 

− 電流によって起こる摩耗(wear under the action of electric current) 

番号 

用語 

定義 

備考 

対応英語(参考) 

3.12 

電食摩耗 

接触する2物体間に電流が流れる
ときに接触面間に起こる放電によ
る摩耗の過程。 

― 

electroerosive wear 

− 関連事項(relation items) 

番号 

用語 

定義 

備考 

対応英語(参考) 

3.13 

摩耗率 

単位滑り距離(又は時間)当たり
の摩耗量。 

備考 

摩耗率は(ある時点にお
ける)“瞬間値”及び(一
定時間内における)“平
均値”に区別される。 

― 

wear rate 

background image

B 0162-2:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

備考 

対応英語(参考) 

3.14 

比摩耗量 

摩耗量を滑り距離及び荷重で除し
た値。すなわち,摩耗率を荷重で
除した値。 

1)各パラメ
ータは各々
のケ−スに
ついて単位
を選択して
表す。 
2)比摩耗量
は“瞬間値”
と“平均値”
に区別され
る。 

specific wear rate,  
wear intensity 

3.15 

熱的摩耗 

周囲からの加熱によって摩擦部分
が軟化,溶融することによって生
じる摩耗。 

― 

thermal wear 

d) 摩擦及び摩耗によって生じる現象及び過程(phenomena and processes in friction and wear) 

番号 

用語 

定義 

備考 

対応英語(参考) 

4.1 

スティックスリップ 

相対的な滑りと静止状態が交互に
起こる現象又は動摩擦中に相対滑
り速度が自発的に増減する現象。 

参考 

スティックスリップの一
例として,滑り速度の増
加に伴って摩擦係数が減
少する場合に発生する自
励振動がある。 

― 

stick-slip 

4.2 

凝着 

分子間力によって二つの摩擦面間
に起こる局所的な付着現象。 

― 

adhesion in friction, 
adhesion 

4.3 

移着 

二つの物体が互いに摩擦するとき
に,一方の物体の材料の一部が他
方の物体に付着して離れ,他方の
物体の表面に留まる現象。 

― 

transfer of material 

4.4 

焼付き 

材料の凝着と移着による,摩擦面
の損傷の形成と進展の過程。 

参考 

焼付きは,相対運動の停
止を招くことがある。 

JIS B 1583
参照 

seizure 

4.5 

かじり, 
スコ−リング 

摩擦表面において滑り方向に激し
い引っかききずが生じる損傷。 

JIS B 1583
参照 

scoring 

4.6 

引っかききず 

硬度がより高い一方の滑り面の凹
凸又は硬い粒子の介在によって滑
り方向に細かいきずが滑り面に発
生する損傷。 

― 

scratching 

番号 

用語 

定義 

備考 

対応英語(参考) 

background image

B 0162-2:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4.7 

はく離, 
スポ−リング 

疲労摩耗によって摩擦面の材料の
一部が薄片の形で欠け落ちる現
象。 

JIS B 1583
参照 

spalling 

4.8 

ピッチング 

疲労摩耗によって材料粒子が欠け
落ちて摩擦面に小穴ができる現
象。 

参考 

主として転がり軸受,歯
車などに生じる現象。 

JIS B 1583
参照 

pitting 

4.9 

なじみ 

機械の運転の初期において,摩擦
面の幾何学形状並びに材料表面層
の物理的及び機械的性質が変化す
る現象。通常,外的条件一定の条
件下で摩擦力,温度及び比摩耗率
の減少として現れる。 

― 

running-in 

4.9a 

初期なじみ 

なじみの初期に生じる摩耗。 

― 

initial running-in 

4.9b 

片当たり 

軸の曲げ,傾き,軸受の組付け不
良などによって軸と軸受が軸受端
部において極端に接近又は接触す
る状態。 

参考 軸受に圧こん(痕)又は

摩耗こん(痕)が残る。 

― 

edge loading 

e) 滑り軸受で支えられた回転軸の振動及び関連事項(vibrations of rotating shaft supported by plain bearings 

and related items) 

番号 

用語 

定義 

備考 

対応英語(参考) 

5.1 

オイルホイップ 

滑り軸受で支えられた弾性回転軸
が油膜力の特性、回転軸の自重及
び曲げ剛性により定まる限界速度
を超すと不安定になり,軸の最低
曲げ振動数で大振幅の旋回運動を
する現象。 

参考 

機械が破壊に至ることが
ある。 

― 

oil whip 

5.2 

オイルホワール 

滑り軸受で支えられた剛体回転軸
が油膜力の特性及び回転軸の自重
により定まる限界速度を超すと不
安定になり,回転速度ωの1/2弱の
円振動数で旋回運動をする現象。 

― 

oil whirl 

5.3 

フリクションホワール 

回転軸が軸受内を固体接触しなが
ら触れ回る現象。 

― 

friction whirl 

5.4 

油膜の弾性係数 

軸受油膜のばね定数。軸心の微小
移動距離に対する油膜力の増加の
割合。 
 

― 

stiffness coefficient of oil 

film 

background image

B 0162-2:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

備考 

対応英語(参考) 

5.5 

油膜の減衰係数 

軸心の微小移動速度に対する油膜
力の増加の割合。 

― 

damping coefficient of oil 

film 

5.6 

軸受のクリ−プ 

回転荷重を受ける軸受がハウジン
グ内で軸の回転方向と逆にゆっく
りと滑る現象。 

参考 はめあい面に摩耗,焼け

つき,変形などの損傷が生じる。 

― 

creep of bearing 

関連規格 JIS B 1582 滑り軸受用ブシュ 

JIS B 1583 すべり軸受−損傷及び外観の変化に関する用語,特徴及び原因 

JIS D 3102 自動車機関用半割滑り軸受 

JIS D 3106 自動車機関用半割つば付き滑り軸受 

ISO 4378-1:1997,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 1:Design,bearing 

materials and their properties 

ISO 4378-2:1983,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 2:Friction and wear 

ISO 4378-3:1983,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 3:Lubrication 

ISO 4378-4:1997,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 4:Calculation parameters 

and their symbol 

参考文献 日本機械学会編:すべり軸受の静特性および動特性資料集,日本工業会出版1984 

日本機械学会編:すべり軸受の静特性および動特性資料集,日本工業会出版1984 

日本機械学会編:すべり軸受の静特性および動特性資料集,日本工業会出版1984 

トライボロジ−概論,養賢堂 

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B 0162-2:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 

JIS B 0162-2:2005 滑り軸受−用語,定義及び分類−第2部:摩擦及び摩耗 

ISO 4378-2:1983,滑り軸受−用語,定義及び分類−第2部:摩擦及び摩耗 

(Ⅰ) JISの規定 

(Ⅱ) 国際
規格番号 

(Ⅲ) 国際規格の規定 

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容 
 表示箇所:本体 
 表示方法:側線又は点線の下線 

(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策 

項目 
番号 

内容 

項目 
番号 

内容 

項目ごと
の評価 

技術的差異の内容 

1.適用範
囲 

滑り軸受の摩擦及び摩耗に
ついて,最も一般的に使用
される用語,定義及び分類
について規定。 

ISO 4378  
-2 

Scope 

JISと同じ。 

IDT 

− 

− 

2.分類 

用語を五つの群に分類。 

− 

− 

MOD/追 
加 

独立した項目で分類
を規定。ISO規格も分
類は同じであるが,独
立した項目はない。 

技術的差異はない。 

3.用語及
び定義 

ISO規格との差異は,改正を提案する予
定。 

 a) 

一般的な用語 

JISと同じ。 

IDT 

− 

− 

1.1 外部摩擦 

1.1 

JISとほぼ同じ。 

MOD/追 
加 

定義欄に,補足説明を
追加。 

実質的差異なし。 

1.2 内部摩擦 

1.2 

JISとほぼ同じ。 

MOD/追 
加 

定義欄に,補足説明を
追加。 

実質的差異なし。 

1.3 摩擦過程 

1.3 

JISとほぼ同じ。 

MOD/追 
加 

定義欄に,補足説明を
追加。 

追加提案を予定。 

background image

10 

B 0162-2:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(Ⅰ) JISの規定 

(Ⅱ) 国際
規格番号 

(Ⅲ) 国際規格の規定 

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容 
 表示箇所:本体 
 表示方法:側線又は点線の下線 

(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策 

項目 
番号 

内容 

項目 
番号 

内容 

項目ごと
の評価 

技術的差異の内容 

 b)  

外部摩擦のタイプ及び特徴
による分類 

JISと同じ。 

IDT 

− 

− 

2.1 静摩擦,静止摩擦 

2.1 

JISとほぼ同じ。 

MOD/変 
更 

定義内容を変更。 

改正提案を予定。 

2.2a 滑り運動 

− 

− 

MOD/追 
加 

一般的用語を追加。 

追加提案を予定。 

2.2b転がり運動 

− 

− 

MOD/追 
加 

一般的用語を追加。 

追加提案を予定。 

2.3滑り摩擦 

2.3 

JISとほぼ同じ。 

MOD/変 
更 

定義内容を変更。 

改正提案を予定。 

2.4 転がり摩擦 

2.4 

JISとほぼ同じ。 

MOD/変 
更 

定義内容を変更。 

改正提案を予定。 

2.5a トランクション 

− 

− 

MOD/追 
加 

一般的用語を追加。 

追加提案を予定。 

2.8 摩擦力 

2.8 

JISとほぼ同じ。 

MOD/追 
加 

定義欄に,補足説明を
追加。 

追加提案を予定。 

2.8a トランクション力 

− 

− 

MOD/追 
加 

一般的用語を追加。 

追加提案を予定。 

2.9 最大静摩擦力,最大静
止摩擦力 

2.9 

JISとほぼ同じ。 

MOD/変 
更 

定義内容を変更。 

改正提案を予定。 

2.10a トランクション係数 

− 

− 

MOD/追 
加 

一般的用語を追加。 

追加提案を予定。 

2.10b 摩擦角 

− 

− 

MOD/追 
加 

一般的用語を追加。 

追加提案を予定。 

2.12a 境界摩擦 

− 

− 

MOD/追 
加 

一般的用語を追加。 

追加提案を予定。 

2.12b 流体摩擦 

− 

− 

MOD/追 
加 

一般的用語を追加。 

追加提案を予定。 

background image

11 

B 0162-2:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(Ⅰ) JISの規定 

(Ⅱ) 国際
規格番号 

(Ⅲ) 国際規格の規定 

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容 
 表示箇所:本体 
 表示方法:側線又は点線の下線 

(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策 

項目 
番号 

内容 

項目 
番号 

内容 

項目ごと
の評価 

技術的差異の内容 

 c)  

摩擦過程のタイプ及び特徴
による分類 

JISと同じ。 

IDT 

− 

− 

3.5 疲労摩耗 

3.5 

JISとほぼ同じ。 

MOD/追 
加 

定義欄に,補足説明を
追加。 

追加提案を予定。 

3.6 キャビテーション浸
食,キャビテーション摩耗 

3.6 

JISとほぼ同じ。 

MOD/追 
加 

用語欄に,同義語の追
加。 

追加提案を予定。 

3.7 フレッチング摩耗,フ
レッチングコロージョン 

3.7 
3.11 

JISとほぼ同じ。 
− 

MOD/追 
加 
MOD/削 
除 

同義語を一つの用語
にまとめた。 

追加・削除提案を予定。 

3.9 メカノケミカル摩耗,
トライボケミカル摩耗 

3.18 

JISとほぼ同じ。 

MOD/追 
加 

用語欄に,同義語の追
加 

追加提案を予定。 

3.12 電食摩耗 

3.12 

JISとほぼ同じ。 

MOD/追 
加 

定義欄に,説明を追
加。 

追加提案を予定。 

3.13 摩耗率 

3.13 

JISとほぼ同じ。 

MOD/変 
更 

定義内容を変更。 

改正提案を予定。 

3.14 比摩耗量 

3.14 

JISとほぼ同じ。 

MOD/変 
更 

定義内容を変更。 

改正提案を予定。 

3.15 熱的摩耗 

− 

− 

MOD/追 
加 

一般的用語を追加。 

追加提案を予定。 

 d) 

摩擦及び摩耗によって生じ
る現象及び過程 

JISと同じ。 

IDT 

− 

− 

4.1 スティックスリップ 

4.1 

JISとほぼ同じ。 

MOD/追 
加 

定義欄に,参考を追
加。 

実質的差異なし。 

4.4 焼付き 

4.4 

JISとほぼ同じ。 

MOD/追 
加 

備考欄に,用語の補足
を追加。 

実質的差異なし。 

4.5 かじり,スコーリング 

4.5 

JISとほぼ同じ。 

MOD/追 
加 

備考欄に,用語の補足
を追加。 

実質的差異なし。 

background image

12 

B 0162-2:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(Ⅰ) JISの規定 

(Ⅱ) 国際
規格番号 

(Ⅲ) 国際規格の規定 

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容 
 表示箇所:本体 
 表示方法:側線又は点線の下線 

(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策 

項目 
番号 

内容 

項目 
番号 

内容 

項目ごと
の評価 

技術的差異の内容 

 d) 
(続き) 

4.7 はく離,スポーリング 

4.7 

JISとほぼ同じ。 

MOD/追 
加 

備考欄に,用語の補足
を追加。 

実質的差異なし。 

4.8 ピッチング 

4.8 

JISとほぼ同じ。 

MOD/追 
加 

定義欄に,参考を追
加。備考欄に,用語の
補足を追加。 

追加提案を予定。 

4.9a 初期なじみ 

− 

− 

MOD/追 
加 

一般的用語を追加。 

追加提案を予定。 

4.9b 片当り 

− 

− 

MOD/追 
加 

一般的用語を追加。 

追加提案を予定。 

 e) 

滑り軸受で支えられた回転
軸における振動及び関連事
項 

− 

− 

MOD/追 
加 

新しい分類を追加。 

追加提案を予定。 

5.1 オイルホイップ 

− 

− 

MOD/追 
加 

一般的用語を追加。 

追加提案を予定。 

5.2 オイルホワール 

− 

− 

MOD/追 
加 

一般的用語を追加。 

追加提案を予定。 

5.3 フリクションホワール 

− 

− 

MOD/追 
加 

一般的用語を追加。 

追加提案を予定。 

5.4 油膜の弾性係数。 

− 

− 

MOD/追 
加 

一般的用語を追加。 

追加提案を予定。 

5.5 油膜の減衰係数 

− 

− 

MOD/追 
加 

一般的用語を追加。 

追加提案を予定。 

5.6 軸受のクリープ 

− 

− 

MOD/追 
加 

一般的用語を追加。 

追加提案を予定。 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD 

13 

B 0162-2:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 

  ― IDT……………… 技術的差異がない。 
  ― MOD/削除……… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
  ― MOD/追加……… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
  ― MOD/変更……… 国際規格の規定内容を変更している。 
2. 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 

  ― MOD…………… 国際規格を修正している。