B 0151:2018
(1)
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 分類······························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
B 0151:2018
(2)
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人配管
技術研究協会(JSPE)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格
を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格
である。
これによって,JIS B 0151:2001は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
日本工業規格 JIS
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鉄鋼製管継手用語
Iron and steel pipe fittings-Vocabulary
序文
この規格は,1973年に制定され,その後3回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は2001年に
行われたが,その後の関連する日本工業規格の改正などに対応するために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。
1
適用範囲
この規格は,蒸気,水,ガス,空気などの流体を通す鉄鋼製の配管に用いる鉄鋼製管継手に関する用語
及び定義について規定する。
2
分類
用語は,次のとおり分類する。
a) 基本
b) 接合方式
c) 固定式管継手
1) 管継手
2) ネック付き管継手
3) 管フランジ
d) 可動式管継手
1) 可動式
2) ベローズ形
3
用語及び定義
用語及び定義は,次による。
なお,対応英語を参考として示す。
注記1 用語の一部に,丸括弧“( )”を付けてあるものは,この丸括弧の中の用字を含めた用語及
び丸括弧の中の用字を省略した用語の二通りがあることを示し,丸括弧の中の用字を含めた
用語を優先する。
紛らわしくない場合は,丸括弧の部分を省略してもよい。
注記2 用語欄で,丸括弧内の仮名書きは読み方を示す。
注記3 定義欄で,用語の後に付けてある丸括弧内の数字は,この規格の用語番号を示す。
図は,一例を示す。
2
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a) 基本
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1001
管
流体を通す筒。
注記 管には,“くだ”又は“かん”の読み方がある。
pipe,
tube
1002
管継手
配管において,次の目的で管の接続などに用いる継手。
a) 流体の方向転換
b) 流体の分岐又は集合
c) 管の接続
d) 管径の異なるものとの接続
e) 管の末端の閉鎖
f) 計器,バルブなどの取付け
g) 膨張,収縮などの吸収
h) 管の回転又は屈曲
注記 管継手には,“くだつぎて”又は“かんつぎて”の読み方
がある。
connector,
pipe fittings,
pipe joint,
pipe coupling,
tube fittings,
tube coupling
1003
接合方式
管又は管継手を,管,管継手又は機器と接続する方式。
connection type
1004
固定式管継手
流体の分岐,集合若しくは方向転換,又は管の接続若しくは閉
鎖の目的のために用いる管継手。
注記 管継手自体は,接合する管の変位を調整しない。
fixed fittings
1005
可動式管継手
管の軸方向の伸縮,横方向の変位,曲げ変位,振動などに対応
する目的のために用いる管継手。
adjustable fittings
1006
同径管継手
(どうけいくだつ
ぎて)
径の呼びが全て同一の管継手。
equal fittings
1007
径違い管継手
(けいちがいくだ
つぎて)
二つ以上の異なる径の呼びをもつ管継手。
reducing fittings
1008
偏心管継手
相対する管の軸心を平行にずらして接続する管継手。
eccentric fittings
1009
同心管継手
相対する管の軸心を同一直線上に接続する管継手。
concentric fittings
1010
ネック付き管継手
端部に継目なく追加された直管部分をもつ管継手。
necked fittings
1011
管フランジ
管,機器などの接続に用いるつば状の管継手。
pipe flange
b) 接合方式
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2001
ねじ込み式
管用ねじで接続する接合方式(図1参照)。
threaded type,
screwed type
2002
ユニオン式
部品をユニオンナット及びユニオンねじで挟んで接続する接合
方式(図2参照)。
union type
2003
突合せ溶接式
(つきあわせよう
せつしき)
端部を突き合わせて溶接する接合方式(図3参照)。
butt welding type
2004
差込み溶接式
(さしこみようせ
つしき)
端部を差し込んで溶接する接合方式。
注記 差込み溶接式には,スリップオン溶接式(2005)及びソケ
ット溶接式(2006)がある。
slip-on welding type,
socket welding type
2005
スリップオン溶接式
差込み溶接式(2004)で端部の位置決め手段がないもの(図4
参照)。
slip-on welding type
2006
ソケット溶接式
差込み溶接式(2004)でストッパのあるもの(図5参照)。
socket welding type
2007
フランジ式
管フランジ(1011)を,ガスケットを挟んでボルト及びナット
で接続する接合方式(図6参照)。
flanged type
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
2008
くい込み式
金属製のスリーブを管の端部にくい込ませて接続する接合方式
(図7参照)。
bite type,
flareless type,
olive type
2009
フレア式
管の端部を円すい状に広げて接続する接合方式(図8参照)。
flared type
2010
メカニカル式
ゴム輪又はガスケットを押輪で締め付け,挿し口と受口とを密
着させる接合方式(図9参照)。
mechanical type
2011
ハウジング式
接続両端部に特殊形状のガスケットをはめ込み,その上からハ
ウジングをかぶせ,ボルト・ナット,ピンなどで締め付ける接
合方式(図10参照)。
housing type
c) 固定式管継手
1) 管継手
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3101
エルボ
互いにある角度をなす二つの管の接続に用い,曲率半径が比較
的小さい管継手(図11参照)。
elbow
3102
ベンド
互いにある角度をなす二つの管の接続に用い,曲率半径が比較
的大きい管継手(図12参照)。
注記 返しベンド(JIS B 2301参照)とは,曲率半径が著しく小
さいものをいう。
bend
3103
T
三つの管をT字状に接続するために用いるT形の管継手(図13
参照)。
注記 チーズともいう。
tee
3104
Y
三つの管をY字状に接続するために用いるY形の管継手(図14
参照)。
lateral
3105
クロス
四つの管を十字状に接続するために用いる十字形の管継手(図
15参照)。
cross
3106
レジューサ
直径が異なる二つの管を,同心又は偏心して接続するために用
いる主として突合せ溶接式の管継手(図16参照)。
注記 比較的大きな管継手では片落ち管ともいう。
reducer
3107
ソケット
二つの管を直線状に接続するために用いる主としてねじ込み式
の管継手(図17参照)。
socket
3108
カップリング
二つの管を直線状に接続するために用いる主としてソケット溶
接式の管継手(図18参照)。
coupling
3109
キャップ
管の末端を閉鎖するために用いる帽子状の管継手(図19参照)。 cap
3110
ボス
本管に引出し穴をあけ,枝管をねじ込み又は差込み溶接で接続
する管継手(図20参照)。
boss
3111
プラグ
管の末端及び管穴を閉鎖するために用いる栓状の管継手(図21
参照)。
plug
3112
ユニオン
ユニオン式(2002)の組立管継手(図22参照)。
union
3113
組みフランジ
管フランジ2個一組のフランジ式(2007)の管継手(図23参照)。 flange union
3114
ブッシング
内・外面に,径が異なるめねじ及びおねじが切ってある管継手
(図24参照)。
bushing
3115
(管用)止めナット
ねじ込み式管継手の緩み止めに用いるナット状の管継手(図25
参照)。
lock nut
3116
ニップル
直線軸の両端におねじが切ってある管継手(図26参照)。
nipple
3117
ハーフカップリング
一端を機器,管の側面などに溶接し,他端を管にねじ込み又は
差込み溶接で接続する管継手(図27参照)。
half coupling
3118
タッカ
主として排水配管の補修に用いる管継手(図28参照)。
tacker
4
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
3119
Uトラップ
排水配管に用いられるもので,U字部に水をため,下水道から
の気流を遮断する管継手(図29参照)。
U trap
3120
スタブエンド
端部につばをもち,遊合形フランジ(3307)と組み合わせて用
いる管継手(図30参照)。
注記 ラップジョイントともいう。
stub end,
lap joint
3121
アウトレット
本管に引出し穴をあけ,枝管を接続する管継手(図31参照)。
outlet
3122
マイタベンド
互いにある角度をなす二つの管の接続に用い,管を斜めに継い
で作られる管継手(図32参照)。
注記 曲管又は曲り管ともいう。
miter bends
2) ネック付き管継手
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3201
ネック付きエルボ
エルボの各端部に継目なく追加された直管部分をもつ管継手
(図33参照)。
necked elbow
3202
ネック付きT
Tの各端部に継目なく追加された直管部分をもつ管継手(図34
参照)。
necked tee
3203
ネック付きレジュー
サ
レジューサの各端部に継目なく追加された直管部分をもつ管継
手(図35参照)。
necked reducer
3204
ネック付きキャップ
キャップの端部に継目なく追加された直管部分をもつ管継手
(図36参照)。
necked cap
3) 管フランジ
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3301
板フランジ
平板状の管フランジ(1011)(図37参照)。
注記 ハブをもたないもので,丸形,角形及びオーバル形がある。
plate flange
3302
ハブフランジ
ハブをもつ管フランジ(図38参照)。
注記 ねじ込み式及び差込み溶接式がある。
hubbed flange
3303
ネックフランジ
主として突合せ溶接のための長いハブをもつ管フランジ(図39
参照)。
注記 突合せ溶接式フランジ(welding neck flange)ともいう。
neck flange
3304
閉止フランジ
(へいしフランジ)
管の末端を閉じるために用いる管フランジ(図40参照)。
注記 取っ手などの付いたものを“フランジ蓋”ともいう。
blank flange,
blind flange
3305
眼鏡フランジ
(めがねフランジ)
丸形の板フランジと閉止フランジとが眼鏡状に一体となってい
る管フランジ(図41参照)。
spectacle flange
3306
一体フランジ
配管部品の一部として一体に構成された管フランジ(図42参
照)。
integral flange
3307
遊合形フランジ
(ゆうごうがたフ
ランジ)
スタブエンド(3120)とともに使用する管フランジ(図43参照)。
注記 ラップジョイントともいう。
loose flange,
lapped flange,
lap joint
3308
Oリング形フランジ
(オーリングがた
フランジ)
Oリングを入れる溝をもつ管フランジ(図44参照)。
O ring flange
3309
デルタリング形フラ
ンジ
デルタリングを入れる溝をもつ管フランジ(図45参照)。
注記 デルタリングは,断面がギリシャ文字“デルタ(Δ)”に
似た形のガスケット。
delta ring flange
3310
レンズリング形フラ
ンジ
レンズリングを挟んで締め付けて接続する管フランジ(図46参
照)。
注記 レンズリングは,中央に穴をもった凸レンズの形状をした
ガスケット。
lens ring flange
5
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
3311
全面座
管フランジの接合面で,全面を平面に仕上げたもの(図47参照)。 flat face
3312
平面座
管フランジの接合面で,ボルト穴の内側に平らな座面を設けた
もの(図48参照)。
注記 ボルト穴の内側に,ほぼ接する平面座の大平面座[図48
a)]と,大平面座より小さい平面座の小平面座[図48 b)]
とに区別する場合がある。
raised face
3313
溝形
管フランジの接合面で,一方に設けられた溝に,他方の凸部が
入るように作られたもの(図49参照)。
tongue and groove
3314
タング座
溝形(3313)の凸部があるほうの接合面[図49 a)参照]。
tongue
3315
グルーブ座
溝形(3313)の溝があるほうの接合面[図49 b)参照]。
groove
3316
はめ込み形
管フランジの接合面で,おす・めすの形に作ったもの(図50参
照)。
male and female,
spigot and recess
3317
メール座
はめ込み形(3316)のおすのほうの接合面[図50 a)参照]。
male,
spigot
3318
フィメール座
はめ込み形(3316)のめすのほうの接合面[図50 b)参照]。
female,
recess
3319
リングジョイント座
管フランジの接合面で,リングジョイントガスケットが入る溝
をもつもの(図51参照)。
ring joint
d) 可動式管継手
1) 可動式
番号
用語
定義
対応英語(参考)
4101
回転管継手
定速で連続回転できる管継手(図52参照)。
rotary joint
4102
スイベル管継手
速度及び方向が不定で,穏やかに回転できる管継手(図53参照)。 swivel joint
4103
ボール管継手
内部に球面状の滑り面をもち,角変位を可能にする管継手(図
54参照)。
ball joint
4104
メカニカル形管継手
メカニカル式(2010)の管継手(図55参照)。
注記 管のたわみ及び伸縮を吸収することができる。
mechanical type joint
4105
ハウジング形管継手
ハウジング式(2011)の管継手(図56参照)。
注記 管のたわみ及び伸縮を吸収することができ,ショルダ形
[図56 a)],グルーブ形[図56 b)]及びリング形[図56 c)]
がある。
housing type joint
4106
滑り伸縮形管継手
本体のスタフィングボックスにグランドパッキンを詰め,グラ
ンドで押し込むことによって気密性を保つ管継手(図57参照)。
注記 管の伸縮を吸収することができる。
slip expansion joint
4107
フレキシブルメタル
ホース
屈曲運動,振動などを吸収するため,波形に加工した管(ベロ
ーズ)又はら(螺)旋形に加工した管(スパイラル)と固定式
管継手とが一組になっている管継手(図58参照)。
注記 管に金属編組を施してあるが,管が裸の場合もある。
corrugated flexible
metal hose
4108
インタロックメタル
ホース
屈曲運動,振動などを吸収するため,金属条帯をかみ合わせ,
ねじ状に連続して加工した管と固定式管継手とが一組になって
いる管継手(図59参照)。
interlocked flexible
metal hose
4109
伸縮ベンド
温度変動などによって発生する伸縮を吸収するU字形又はルー
プ状の管継手(図60参照)。
expansion loop
6
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2) ベローズ形
番号
用語
定義
対応英語(参考)
4201
ベローズ形伸縮管継
手
軸方向,軸曲げ,軸直角方向などの変位を,一つ以上のベロー
ズの伸縮・屈曲によって吸収する管継手(JIS B 2352及び図61
〜図72参照)。
注記 ベローズ素子1個を用いたものを単式,2個用いたものを
複式という。
bellows expansion
joint
4202
補強リングなしベロ
ーズ形伸縮管継手
ベローズと端管又は管フランジとで構成するベローズ形伸縮管
継手(図61参照)。
unreinforced bellows
expansion joint
4203
ロッド付きベローズ
形伸縮管継手
リミットロッド(4216)と両端管に取り付けたステー板とによ
って,異常時には内圧推力を支持し,主に軸方向変位を吸収す
るベローズ形伸縮管継手(図62参照)。
bellows expansion
joint with rods
4204
補強リング付きベロ
ーズ形伸縮管継手
ベローズの谷部に補強リング(4214)又は調整リング(4215)
を用いた構造をもち,主に高圧力に使用するベローズ形伸縮管
継手(図63参照)。
reinforced bellows
expansion joint
4205
外筒付きベローズ形
伸縮管継手
ベローズを外部障害から保護するための外筒を装備したベロー
ズ形伸縮管継手(図64参照)。
covered bellows
expansion joint
4206
圧力バランス式ベロ
ーズ形伸縮管継手
内部推力を伸縮管自体が吸収することができるベローズ形伸縮
管継手(図65参照)。
注記 直管部圧力バランス式[図65 a)],曲管部圧力バランス式
[図65 b)],及びユニバーサル圧力バランス式[図65 c)]
がある。
pressure balanced
bellows expansion
joint
4207
ジンバル式ベローズ
形伸縮管継手
ジンバルリング,ピン及びアームを両端管に取り付けた構造に
よって内圧推力を支持し,任意平面の軸曲げ変位を吸収するベ
ローズ形伸縮管継手(図66参照)。
gimbal bellows
expansion joint
4208
ヒンジ式ベローズ形
伸縮管継手
ヒンジアーム及びピンを両端管に取り付けた構造によって内圧
推力を支持し,一平面の軸曲げ変位を吸収するベローズ形伸縮
管継手(図67参照)。
hinged bellows
expansion joint
4209
ユニバーサル式ベロ
ーズ形伸縮管継手
タイロッドと両端管に取り付けたステー板とによって内圧推力
を支持し,2個のベローズを用いて主に軸直角方向の変位を吸収
するベローズ形伸縮管継手(図68参照)。
universal bellows
expansion joint
4210
スイング式ベローズ
形伸縮管継手
スイングバー及びピンを両端管に取り付けた構造によって内圧
推力を支持し,2個のベローズを用いて,一平面の軸直角方向の
変位,又は軸直角方向変位と軸曲げ変位との組合せ変位を吸収
するベローズ形伸縮管継手(図69参照)。
swing bellows
expansion joint
4211
パンタグラフ付きベ
ローズ形伸縮管継
手
調整リングにパンタグラフを取り付けることによって,ベロー
ズの各山が均等に伸縮するベローズ形伸縮管継手(図70参照)。
bellows expansion
joint with
pantographs
4212
リンク付きベローズ
形伸縮管継手
両端管と中間パイプとにパンタグラフを取り付けることによっ
て,2個のベローズが均等に伸縮するベローズ形伸縮管継手(図
71参照)。
pantograph linked
bellows expansion
joint
4213
外圧式ベローズ形伸
縮管継手
ベローズの外面に流体の圧力を受ける構造で,ドレン及びガス
のたまりをなくすことができるベローズ形伸縮管継手(図72参
照)。
external pressure type
bellows expansion
joint
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
4214
補強リング
ベローズの谷部外面又は山部内面の形状に合わせるように取り
付けるリングであって,内圧力又は外圧力による変形を防止す
るリング(図63参照)。
注記1 山数が2山以上の波形の間に設けるリングを中間補強
リングといい,端末に設けるものを端末補強リングとい
う。
注記2 補強リングには,ベローズの圧縮方向の動きを制限し,
座屈防止を兼ねる調整リングも含まれる。
root-reinforcing ring
4215
調整リング
補強リングの一種で,T字形の断面形状をもち,耐圧性能の強
化,及びベローズの各山に伸縮を配分する機能をもつもの。ま
た,内圧力による蛇行防止性能をもつ(図63参照)。
equalizing ring
4216
リミットロッド
正規の作動状態でベローズの軸方向・軸直角方向・軸曲げの変
位量を制限し,異常時には内圧力による軸方向の推力を支持す
る能力をもつもの。一般に,ロッド(バーと呼ぶ場合もある)
又はボルトの形でベローズ形伸縮管継手に取り付ける(図62及
び図63参照)。
limit rod
4217
コントロールロッド
ユニバーサル式ベローズ形伸縮管継手などの複数のベローズの
最大変位を配分する機能をもつもの。ただし,内圧力による軸
方向の推力は,支持できない。一般に,ロッド(バーと呼ぶ場
合もある)形でベローズ形伸縮管継手に取り付ける(図68参照)。
control rod
4218
タイロッド
軸方向に伸縮させるためのガイド,自重受けの役割,アンカ故
障による継手の損傷防止又は内圧力による推力を受けもつ役割
をする部品(図65及び図68参照)。
tie rod
8
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図1−ねじ込み式
図2−ユニオン式
図3−突合せ溶接式
図4−スリップオン溶接式
図5−ソケット溶接式
図6−フランジ式
図7−くい込み式
図8−フレア式
9
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図9−メカニカル式
図10−ハウジング式
図11−エルボ
図12−ベンド
図13−T
10
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図14−Y
図15−クロス
図16−レジューサ
図17−ソケット
図18−カップリング
図19−キャップ
図20−ボス
11
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図21−プラグ
図22−ユニオン
図23−組みフランジ
図24−ブッシング
図25−止めナット
図26−ニップル
図27−ハーフカップリング
図28−タッカ
図29−Uトラップ
図30−スタブエンド
12
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図31−アウトレット
図32−マイタベンド
図33−ネック付きエルボ
13
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図34−ネック付きT
図35−ネック付きレジューサ
図36−ネック付きキャップ
図37−板フランジ
図38−ハブフランジ
図39−ネックフランジ
図40−閉止フランジ
14
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図41−眼鏡フランジ
図42−一体フランジ
図43−遊合形フランジ
図44−Oリング形フランジ
図45−デルタリング形フランジ
図46−レンズリング形フランジ
図47−全面座
15
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a) 大平面座
a) タング座
b) 小平面座
b) グルーブ座
図48−平面座
図49−溝形
a) メール座
b) フィメール座
図50−はめ込み形
図51−リングジョイント座
図52−回転管継手
16
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図53−スイベル管継手
図54−ボール管継手
図55−メカニカル形管継手
a) ショルダ形
b) グルーブ形
c) リング形
図56−ハウジング形管継手
17
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図57−滑り伸縮形管継手
図58−フレキシブルメタルホース
図59−インタロックメタルホース
図60−伸縮ベンド
18
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図61−補強リングなしベローズ形伸縮管継手
図62−ロッド付きベローズ形伸縮管継手
図63−補強リング付きベローズ形伸縮管継手
図64−外筒付きベローズ形伸縮管継手
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a) 直管部圧力バランス式
b) 曲管部圧力バランス式
c) ユニバーサル圧力バランス式
図65−圧力バランス式ベローズ形伸縮管継手
20
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図66−ジンバル式ベローズ形伸縮管継手
図67−ヒンジ式ベローズ形伸縮管継手
図68−ユニバーサル式ベローズ形伸縮管継手
図69−スイング式ベローズ形伸縮管継手
21
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図70−パンタグラフ付きベローズ形伸縮管継手
図71−リンク付きベローズ形伸縮管継手
図72−外圧式ベローズ形伸縮管継手
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B 0151:2018
参考文献 JIS B 0142 油圧・空気圧システム及び機器−用語
JIS B 2220 鋼製管フランジ
JIS B 2239 鋳鉄製管フランジ
JIS B 2301 ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手
JIS B 2302 ねじ込み式鋼管製管継手
JIS B 2308 ステンレス鋼製ねじ込み式管継手
JIS B 2309 一般配管用ステンレス鋼製突合せ溶接式管継手
JIS B 2311 一般配管用鋼製突合せ溶接式管継手
JIS B 2312 配管用鋼製突合せ溶接式管継手
JIS B 2313 配管用鋼板製突合せ溶接式管継手
JIS B 2316 配管用鋼製差込み溶接式管継手
JIS B 2352 ベローズ形伸縮管継手
JIS G 3443-2 水輸送用塗覆装鋼管−第2部:異形管
JIS G 5527 ダクタイル鋳鉄異形管