B 0148:2006
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本産業
機械工業会 (JSIM)/財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ
きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。こ
れによってJIS B 0148 : 1998は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,新しい巻上機の種類,仕様などを追加し,一般化した用語を大幅に削除し,巻上機で
用いる用語を整理した。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
B 0148:2006
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 分類 ······························································································································ 2
4. 用語及び定義 ·················································································································· 2
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日本工業規格 JIS
B 0148:2006
巻上機−用語
Lifting equipment-Terminology
序文 この規格は,1984年に第1版として制定され,1993年及び1998年に改正された。巻上機の用語及
びその定義を統一し,かつ,分類して作成した日本工業規格である。
なお,巻上機の用語に関連した対応国際規格はない。
1. 適用範囲 この規格は,チェーンブロック,チェーンレバーホイスト,ワイヤ式レバーホイスト,電
気チェーンブロック,電気ホイスト,電動ウインチ,空気チェーンホイストなどの巻上機(以下,巻上機
という。),巻上用関連品(スリング及び附属品を含む。)などに関連する用語及びその定義について規定す
る。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0101 ねじ用語
JIS B 2803 フック
JIS B 2809 ワイヤグリップ
JIS B 8802 チェーンブロック
JIS B 8812 チェーンブロック用リンクチェーン
JIS B 8813 電動ウインチ
JIS B 8815 電気チェーンブロック
JIS B 8816 巻上用チェーンスリング
JIS B 8817 ワイヤロープスリング
JIS B 8818 ベルトスリング
JIS B 8819 チェーンレバーホイスト
JIS B 8841 リンクチェーンのじん(靭)性試験−チェーンリンク衝撃試験方法
JIS C 0930 電気機器の防爆構造総則
JIS C 0931 電気機器の耐圧防爆構造
JIS C 0932 電気機器の内圧防爆構造
JIS C 0934 電気機器の安全増防爆構造
JIS C 4034-1 回転電気機械−第1部:定格及び特性
JIS C 9620 電気ホイスト
JIS C 60079-0 爆発性雰囲気で使用する電気機械器具−第0部:一般要件
JIS G 3525 ワイヤロープ
2
B 0148:2006
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3. 分類 用語の分類は,次による。
a) 共通の用語
1) 種類
2) 仕様及び負荷
3) 管理
4) 構成部品
5) 機能及び操作
6) 試験及び検査
b) 種類別の用語
1) チェーンブロック
2) チェーンレバーホイスト
3) ワイヤ式レバーホイスト
4) 電気チェーンブロック
5) 電気ホイスト
6) 電動ウインチ
7) 空気チェーンホイスト・空気ワイヤホイスト
8) 巻上用関連品(スリング及び附属品を含む。)
4. 用語及び定義 用語及び定義は,次による。
なお,参考として,対応英語,慣用語及び図を示す。
備考 用語の下に( )を付けて示してあるのは,読み方である。
a) 共通の用語
1) 種類
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
1000
巻上機
荷の巻上げ・巻下げ・走行・横行・横引きなどを目的
に使用する装置の総称。
lifting equipment
1050
ホイスト
電気チェーンブロック,電気ホイストなどの装置の総
称。原動機,減速装置,巻上装置(ワイヤロープ式に
おけるドラム,チェーン式におけるロードシーブ),
フックブロック,制御装置などを,ベースを使用せず
に,一体にまとめた巻上装置。横行装置を備えたもの
もある。
motor driven hoist,
power driven hoist
1100
チェーンブロック
ロードチェーンがかみ合っているロードシーブを,減
速機構,制動機構を介して手鎖車を操作することによ
って,荷を巻上げ・巻下げする装置。
備考 JIS B 8802及び参考付図1 1) 参照。
hand chain operated
chain hoist,
hand chain block
1210
チェーンレバーホイ
スト
レバーの反復操作によって,荷の巻上げ・巻下げ・横
引きなどを行う装置。ロードチェーンとしてリンクチ
ェーン又はローラチェーンが使用される。
備考 JIS B 8819及び参考付図1 2) 参照。
chain lever hoist,
manually operated
lever hoist
3
B 0148:2006
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番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
1220
ワイヤ式レバーホイ
スト
レバーの反復操作によって,ワイヤロープを使用して
荷の巻上げ・巻下げ・横引きなどを行う装置。手動又
は油圧駆動によるものがある。
備考 参考付図1 3) 及び4) 参照。
wire rope lever hoist
1300
電気チェーンブロッ
ク
電動機を用い,ロードチェーンがかみ合っているロー
ドシーブを減速回転させて,荷の巻上げ・巻下げを行
う装置。
備考 JIS B 8815,参考付図1 5) 及び19) 参照。
electric chain hoist
1310
空気チェーンホイス
ト
エアモータを用い,ロードチェーンがかみ合っている
ロードシーブを減速回転させて,荷の巻上げ・巻下げ
を行う装置。
備考 参考付図1 10) 参照。
air chain hoist,
pneumatic chain hoist
エアホイ
スト
1400
電気ホイスト
電動機を用い,ワイヤロープを巻き付けてあるドラム
を減速回転させて,荷の巻上げ・巻下げを行う装置。
備考 JIS C 9620及び参考付図1 6) 参照。
electric wire rope
hoist
1410
電気ベルトホイスト 電動機を用い,合成繊維で作られたベルトを巻き付け
てあるドラムを減速回転させて,荷の巻上げ・巻下げ
を行う装置。
備考 参考付図1 8) 参照。
electric belt hoist
1420
手動ワイヤロープホ
イスト
手鎖を用い,ワイヤロープを巻き付けてあるドラムを
減速回転させて,荷の巻上げ・巻下げを行う装置。
備考 参考付図1 9) 参照。
manually operated
wire rope hoist
1430
空気ワイヤホイスト エアモータを用い,ワイヤロープを巻き付けてあるド
ラムを減速回転させて,荷の巻上げ・巻下げを行う装
置。
air wire rope hoist,
pneumatic wire rope
hoist
1500
電動ウインチ
電動機を用い,ベース又は台車(クラブ)の上に減速
機,ドラム(巻胴),ブレーキを配置し,ワイヤロー
プなどをドラムに巻き取り,荷の巻上げ・巻下げ・横
引きなどを行う装置。
備考 JIS B 8813及び参考付図1 7) 参照。
electric winch
1510
空気ウインチ
エアモータを用い,ワイヤロープを巻き付けてあるド
ラム又はワイヤロープのつかみ装置を減速回転させ
て,荷の巻上げ・巻下げ・横引きなどを行う装置。
pneumatic winch
1520
油圧ウインチ
油圧モータを用い,ワイヤロープを巻き付けてあるド
ラムを回転させて,荷の巻上げ・巻下げ・横引きなど
を行う装置。
備考 参考付図1 12) 参照。
hydraulic winch
1530
手動ウインチ
手動ハンドルを用い,ワイヤロープを巻き付けてある
ドラムを回転させて,荷の巻上げ・巻下げなどを行う
装置。
備考 参考付図1 13) 参照。
manually operated
winch
1550
バキュームホイスト ブロア,コンプレッサ,真空ポンプなどを使用し,ホ
ース内に負圧を発生させて,荷の吸着脱と巻上げ・巻
下げを行う装置。
備考 参考付図1 11) 参照。
vacuum hoist
1620
スリング
玉掛け用具の総称。
sling
4
B 0148:2006
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番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
1630
つりクランプ
つり荷の質量と,カム及びリンク機構の作用によっ
て,鋼材などのつり上げ及び運搬に用いる装置。a) 縦
づりクランプ(くわえ口が鉛直),b) 横づりクランプ
(くわえ口が水平),c) ねじ式クランプ(締付けねじ
でつり荷を締付け),d) 無きず(傷)クランプ(つり
荷に無駄なきずが付かない)などがある。
備考 参考付図1 51) 参照。
lifting clamp
a) vertical lifting
clamp
b) lateral lifting
clamp
c) screw clamp
d) non-marring lifting
clamp
クランプ
1640
チェーンスリング
リンクチェーンを用いたスリング。
備考 JIS B 8816及び参考付図1 15) 参照。
chain sling
1650
ワイヤロープスリン
グ
ワイヤロープを用いたスリング。
備考 JIS B 8817及び参考付図1 16) 参照。
wire rope sling
1660
ベルトスリング
合成繊維で作られたベルトを用いたスリング。
備考 JIS B 8818及び参考付図1 17) 参照。
webbing sling
1670
ラウンドスリング
合成繊維のより糸をエンドレスに回旋した心体を織
物で被覆したスリング。
備考 参考付図1 14) 参照。
round sling
1710
定置式
巻上機を定位置において使用する方式。
備考 参考付図1 18) 及び19) 参照。
stationary type
1715
据置形
巻上機をフレームなどで固定して使用する形態。
備考 JIS B 8815,JIS C 9620及び参考付図1 18)
参照。
frame mounted type
1720
懸垂形
巻上機を懸垂して使用する形態。
備考 JIS B 8802,JIS B 8815,JIS C 9620及び参
考付図1 19) 参照。
suspended type
1730
トロリ式
巻上機をトロリによって横行する方式。トロリに上フ
ックなどを使用して,巻上機を懸垂したもの(トロリ
式),上フックなどを使用せず直接結合したもの(ト
ロリ結合式)がある。
備考 JIS B 8802,JIS B 8815,JIS C 9620及び参
考付図1 5) 参照。
trolley type,
trolley suspended
type
1731
ロープトロリ式
巻上げ用ワイヤロープを掛けたトロリが,横行する方
式。モータ駆動方式と,横行用ウインチ方式とがある。
備考 参考付図1 20) 参照。
rope trolley type
1732
手押横行式
巻き上げた荷を押して,横行する方式。
備考 JIS B 8802,JIS B 8815及びJIS C 9620参
照。
plain trolley type
プレント
ロリ式
1733
鎖動横行式
(さどうおうこう
しき)
手鎖の操作によって,巻上機を横行する方式。
備考 JIS B 8802,JIS B 8815及びJIS C 9620参
照。
geared trolley type
ギヤード
トロリ
式
1734
電動横行式
電動機によって,巻上機を横行する方式。
備考 JIS B 8815,JIS C 9620及び参考付図1 6)
参照。
motorized trolley
type
電気トロ
リ式,
電動トロ
リ式
1735
空気横行式
エアモータによって,巻上機を横行する方式。
pneumatic trolley
type
エアトロ
リ式
5
B 0148:2006
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番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
1740
ホイスト式
巻上装置にホイストを用いた方式。横行装置を備えた
ホイストを単独で用いた方式,y及び横行装置をもた
ないホイストと横行台車とを組み合わせた方式のも
のがある。
motor driven hoist
type
1745
モノレール式
固定されたI形鋼などのレールに沿って巻上機が横行
する方式。
monorail type
テルハ
1750
軽量形クレーン
けた,走行レールに鋼板成形材,軽量形鋼,アルミニ
ウム成形材などを使用し,建屋のはり(梁)などに直
接取り付けできる軽荷重搬送用クレーン。
備考 参考付図1 21) 及び22) 参照。
light crane
1760
サスペンション式ク
レーン
I形鋼などのガーダの下部フランジをレールとして,
巻上機が横行する方式。
suspension type
1765
トップランニング式
クレーン
ガーダの上部に取り付けられたレールを,巻上機が横
行する方式。
top running type
オーバヘ
ッド式
1770
ダブルガーダ式クレ
ーン
2本のガーダに沿って巻上機が横行する方式。
double girder type
ダブルレ
ール式
1775
シングルガーダ式ク
レーン
1本のガーダに沿って巻上機が横行する方式。
single girder type
1780
ローヘッド形巻上機 上下フック間,又は横行レールと下フックとの間の距
離を小さくした巻上機の方式。
備考 JIS C 9620及び参考付図1 23) 参照。
low head room type,
short head room type
ショート
ヘッド
形
1785
高揚程形
標準の揚程を超える揚程の巻上機。
high lift type
1790
多点づり式
形の大きな荷及び長尺物をつるために,一つの巻上機
に複数個のフックのあるもの。
multi load-block
suspension type
1791
2点づり形
形の大きな荷及び長尺物をつるために,一つの巻上機
に2個のフックのあるもの。
double load block
type,
twin hook type
1810
可変速式
巻上げ・巻下げ・横行・走行などの速度を変えられる
方式。
variable speed type
1820
2速形
巻上げ・巻下げ・横行・走行などの速度を2段階に変
えられる方式。
dual speed type,
two speed type
2段速形
1830
無段速形
巻上げ・巻下げ・横行・走行などの速度を無段階に変
えられる方式。
stepless variable
speed type
1840
直切り操作形
(じかぎりそうさ
がた)
巻上機を,押ボタン,引きひもなどによって電動機を
直接制御する方式。
power supply
direct-control
device
1850
間接操作形
巻上機を,電磁接触器を使用して電動機を制御する方
式。
electro-magnetic
controlled type
1860
無線操作式
巻上機を,電波,光,音などの無線によって操作する
方式。
wireless controlled
type
1870
防爆形
爆発性のガス,粉じん,蒸気などの存在する場所で,
引火及び爆発の原因を作らず使用できる構造。
備考 JIS C 0930,JIS C 0931,JIS C 0932,JIS C
0934及びJIS C 60079-0参照。
explosion-proof type
6
B 0148:2006
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2) 仕様及び負荷
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
2110
巻上機の等級
巻上機において,スペクトル係数と総運転時間などの
使用条件によって分類される等級。
備考 JIS B 8802,JIS B 8813,JIS B 8815及びJIS
C 9620参照。
grade of lifting
equipment
2113
スリングの等級
チェーンスリング,ベルトスリング及びこれらに使用
される金具において,強さ又は最大使用荷重によって
分類される等級。
備考 JIS B 8816,JIS B 8817及びJIS B 8818参
照。
grade of sling
2115
フックの等級
フックにおいて,強さによって分類される等級。
備考 JIS B 2803参照。
grade of hook
2118
リンクチェーンの等
級
リンクチェーンにおいて,強さによって分類される等
級。M,T,V,4,8,10などに分類される。
備考 JIS B 8812及びJIS B 8816参照。
grade of link chain
2210
(巻上機の)つり上げ
荷重
巻上機に負荷させることのできる最大の荷の質量。
lifting load,
hoisting load
2215
最大使用荷重
チェーンスリング,ワイヤロープスリング,ベルトス
リングなどのスリングにおいて,1本のスリングに負
荷することのできる最大の荷の質量。略記号として
WLLを使用する。
備考 JIS B 8816,JIS B 8817及びJIS B 8818参
照。
working load limit,
maximum working
load
2216
(つりクランプの)最
小使用荷重
1個のつりクランプに負荷することのできる最小の荷
の質量。
minimum clamping
load
2217
モード係数
チェーンスリング,ワイヤロープスリング及びベルト
スリングにおいて,つり本数,つり角度などによる最
大使用荷重と使用荷重との比。
備考 JIS B 8816,JIS B 8817及びJIS B 8818参
照。
mode factor
2230
定格荷重
巻上機のフックなどに負荷させることのできる最大
の荷の質量で,つり上げ荷重からフックなどの質量を
差し引いた質量。
備考 JIS B 8802,JIS B 8815,JIS B 8819及びJIS
C 9620参照。
rated load,
capacity
容量
2240
使用荷重
リンクチェーン,フック,スリングなどにおいて,つ
り角度,使用雰囲気などを考慮したうえで使用できる
最大の荷の質量。略記号としてWLを使用する。
備考 JIS B 2803,JIS B 8816,JIS B 8817及びJIS
B 8818参照。
working load
2250
(電動ウインチの)定
格荷重
電動ウインチの基準層において,ワイヤロープに負荷
することのできる最大の質量。
備考 JIS B 8813参照。
rated load
2261
掛数
巻上機において,本体と下フックなどの間に掛けられ
たロードチェーン又はワイヤロープの本数。
備考 JIS B 8802,JIS B 8815及びJIS B 8819参
照。
number of chain fall
line
掛け本数,
条数
7
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
2270
作動荷重
チェーンブロック,チェーンレバーホイストなどにお
いて,作動試験に用いる荷の質量。
備考 JIS B 8802及びJIS B 8819参照。
test load of manually
operated hoist
2280
過負荷
定格荷重又は使用荷重を超えて荷の質量がかかるこ
と。
over load
オーバー
ロード
2290
安全率
リンクチェーン,ワイヤロープ,フック,スリングな
どの破断荷重を,最大使用荷重に相当する力で除した
値。
safety factor
安全係数
2310
揚程
荷を巻上げ及び巻下げできる最大距離。
備考 JIS B 8802,JIS B 8815,JIS B 8819,JIS C
9620,参考付図1 1),2),23),24) 及び41)
参照。
lift,
hook path
2313
標準揚程
チェーンブロック,チェーンレバーホイストなどにお
ける標準の揚程。
備考 JIS B 8802及びJIS B 8819参照。
standard lift,
standard hook path
2315
ロープ巻取長さ
電動ウインチにおいて,ワイヤロープをドラムに密着
整列に巻いたとき,ドラムのつばの外周から一層以上
残して巻き取ったときの余巻きを含むロープの全長。
備考 JIS B 8813参照。
winding length,
winding capacity
2320
フック間最小距離
下フック又はフックブロックを上限まで巻き上げた
ときの,上フックの荷重支持点又は横行レール下面か
ら,下フック荷重支持点までの距離。
備考 JIS B 8802,JIS B 8815,JIS B 8819,JIS C
9620,参考付図1 1),2),23),24) 及び41)
参照。
minimum head room ミニマム
ディス
タンス,
最小距離
2410
巻上速度
定格電圧,定格周波数で,定格荷重を巻き上げる速度。
備考 JIS B 8815及びJIS C 9620参照。
lifting speed
2415
巻下速度
定格電圧,定格周波数で,定格荷重を巻き下げる速度。
備考 JIS B 8815及びJIS C 9620参照。
lowering speed
2420
定格ロープ速度
ドラムの基準層において,定格荷重で巻き込まれると
きのロープ速度。
備考 JIS B 8813参照。
rated wire rope speed
2430
走行速度
クレーンサドルなどが,定格電圧,定格周波数で定格
荷重をつり,移動する速度。
travelling speed
2440
横行速度
(おうこうそくど)
トロリが,定格電圧,定格周波数で定格荷重をつり,
移動する速度。
備考 JIS B 8815及びJIS C 9620参照。
traversing speed
2510
(巻上機の)短時間定
格
基準負荷サイクルで,一定時間巻上機を運転すると
き,電動機などに定められた温度上昇限度を超過せ
ず,また,その他の制限に外れない定格。
備考 JIS B 8813,JIS B 8815及びJIS C 9620参
照。
short time rating
2520
反復定格
指定された条件下で巻上機を使用する場合,運転停止
を交互に繰り返したとき,電動機などに,定められた
温度上昇限度を超過せず,また,その他の制限に外れ
ない定格。
備考 JIS B 8813,JIS B 8815,JIS C 4034-1及び
JIS C 9620参照。
intermittent rating
8
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
2530
総合入力
電動機,電磁ブレーキ,電磁開閉器などに対する総合
入力。
備考 JIS B 8813,JIS B 8815及びJIS C 9620参
照。
total input power
2610
リーチ
チェーンスリングの有効長さ。
備考 JIS B 8816及び参考付図1 15) 参照。
reach of chain sling
2620
(ワイヤロープスリ
ング)長さ
ワイヤロープスリングの有効長さ。
備考 JIS B 8817及び参考付図1 16) 参照。
2630
(ベルトスリング,ラ
ウンドスリング)長
さ
ベルトスリング,ラウンドスリングの有効長さ。
備考 JIS B 8818,参考付図1 14) 及び17) 参照。
2640
(つりクランプの)有
効板厚
つりクランプが保持することのできる鋼材の厚さを
いい,最大板厚から最小板厚までの範囲。
effective clamping
thickness
2650
(つりクランプの)開
口寸法
鋼材などを保持する部分のつりクランプ本体の開き
口。
jaw opening
2700
制動トルク
ブレーキの制動力を与えるトルク。電磁ブレーキ及び
機械ブレーキのあるものはその和。
備考 JIS B 8813及びJIS B 8815参照。
braking torque
2720
ドラム軸トルク
ドラム軸におけるトルク。
備考 JIS B 8813参照。
torque on drum shaft
2730
D/d
(でーばいでー)
ドラム又はシーブのピッチ円直径と,ワイヤロープ直
径との比。
備考 JIS B 8813及びJIS C 9620参照。
D/d
3) 管理
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
3110
運転時間
負荷,無負荷,インチングにかかわらず運転された時
間。
備考 JIS B 8813,JIS B 8815及びJIS C 9620参
照。
operating hour
3120
総運転時間
運転時間の累計。
備考 JIS B 8813,JIS B 8815及びJIS C 9620参
照。
total operating hour
3130
1日の平均運転時間
1年間の総運転時間を運転日数で除した時間。
備考 JIS B 8813,JIS B 8815及びJIS C 9620参
照。
average operating
time per day in
hours
3140
負荷時間率
電動機の休み時間を含めた作業時間に対する,電動機
の運転時間との割合。パーセントED (%ED) ともい
う。
備考 JIS B 8813,JIS B 8815及びJIS C 9620参
照。
cyclic duration factor
(CDF),
percentage duty cycle
3150
始動頻度
一定時間当たりの電動機のインチングを含む始動回
数。
備考 JIS B 8813,JIS B 8815及びJIS C 9620参
照。
number of starts per
hour
3160
負荷サイクル
巻上機における負荷と操作時間とのサイクル。
備考 JIS B 8813,JIS B 8815及びJIS C 9620参
照。
duty cycle
9
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
3170
基準負荷サイクル
定格電圧,定格周波数及び定格荷重で行う一定の負荷
サイクル。
備考 JIS B 8813,JIS B 8815及びJIS C 9620参
照。
rated duty cycle
3205
負荷スペクトル係数 運転状態における負荷の値と負荷時間との割合から
総合的に求められる係数。
load spectrum factor
3210
荷重率
定格荷重又は使用荷重に対し,実際に負荷される質量
との割合。
備考 JIS B 8813,JIS B 8815及びJIS C 9620参
照。
rate of loading
3310
基準層
電動ウインチにおいて,ワイヤロープをドラムに密着
整列に巻いたときの層。(ドラム径+ドラムのつば
径)/2とする。
備考 JIS B 8813及び参考付図1 25) 参照。
standard layer of
drum
3311
最外層
電動ウインチにおいて,ドラムにワイヤロープを巻き
取るときの最外周層。
備考 JIS B 8813及び参考付図1 25) 参照。
outermost layer of
drum
3410
(ワイヤロープの)
キンク
ワイヤロープがよじれ変形した状態。負荷されるとプ
ラスキンク逃げ又はマイナスキンク逃げとなる。
備考 JIS B 8813,JIS C 9620及び参考付図1 26)
参照。
kink of wire rope
3420
(チェーンの)キン
ク
リンクチェーンの縦リンクと横リンクとが不規則に
結合された状態。
備考 参考付図1 27) 参照。
kink of chain
3510
(フックの)開き
フックの開口部の内側寸法。
備考 JIS C 9620及び参考付図1 28) 参照。
opening of hook
4) 構成部品
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
4110
リンクチェーン
長円環に形成されたリンクからなるチェーン。
備考 JIS B 8802,JIS B 8812,JIS B 8815,JIS B
8816,JIS B 8819及び参考付図1 29) 参照。
link chain
鎖
4120
ローラチェーン
まゆ(繭)形リンクをピンで連結したチェーン。
roller chain
4130
ロードチェーン
ロードシーブとかみ合い,荷を支えるリンクチェー
ン。
備考 JIS B 8802,JIS B 8812,JIS B 8815及びJIS
B 8819参照。
load chain,
hoist chain,
fine tolerance chain
荷鎖
4131
チェーンの線径
リンクチェーンの溶接部を除いた平行部の線径
(dn)。
備考 JIS B 8812,JIS B 8815及びJIS B 8816参
照。
nominal size,
nominal diameter,
wire diameter
4132
(リンク)チェーン
のピッチ
リンクチェーンの長径側の内面長さ (ρ)。
備考 JIS B 8812,JIS B 8815及びJIS B 8816参
照。
pitch of link chain
4133
(リンク)チェーン
の外面幅
リンクチェーンの短径方向の溶接部を除いた最大外
面幅。
備考 JIS B 8812及びJIS B 8816参照。
nominal outside
width
10
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
4134
(リンク)チェーン
の平行部
リンクチェーンの曲線部以外の部分。
備考 JIS B 8812及びJIS B 8816参照。
straight part of link
chain
4135
(リンク)チェーン
の肩
リンクチェーンの曲線部外面付近の部分。
crown of chain link
4136
負荷側ロードチェー
ン
負荷がかかる側のロードチェーン。
chain on load side
4137
無負荷側ロードチェ
ーン
負荷がかからない側のロードチェーン。
備考 JIS B 8819参照。
chain on no load side 遊び側チ
ェーン
4140
熱処理チェーン
リンクチェーンを,定められた性質及び状態にするた
め,熱処理したチェーン。焼入焼戻し,浸炭焼入焼戻
しなどがある。
heat treated chain
4141
表面硬化チェーン
リンクチェーンに耐摩耗性及び耐疲れ性を与えるた
め,チェーン表面に硬い層を形成する浸炭焼入焼戻し
などをしたチェーン。
備考 JIS B 8815参照。
surface hardened
chain,
case hardened chain
浸炭チェ
ーン
4142
調質チェーン
リンクチェーンに強度と伸びを与えるため,焼入焼戻
しをしたチェーン。
quenched and
tempered chain,
through hardened
chain
焼入れチ
ェーン
4150
表面処理チェーン
リンクチェーンに耐食性,耐摩耗性などを与えるた
め,めっき,各種コーティングなどを施したチェーン。
surface treated chain
4160
ワイヤロープ
鋼線をより合わせて作られ,巻上げ,けん引,スリン
グなどに使用されるワイヤロープ。
備考 JIS B 8813,JIS B 8817,JIS C 9620及びJIS
G 3525参照。
wire rope
4161
ロープエンド
電動ウインチ,電気ホイストなどに使用されるワイヤ
ロープの加工された端末。
備考 JIS C 9620参照。
rope end
4162
ロープソケット
ロープエンドの抜け止め部品。
rope socket
ロープ押
さえ
4165
ワイヤグリップ
ワイヤロープの接続,又は折返しに用いる締付金具。
備考 JIS B 2809参照。
wire grip
4170
(ワイヤロープの)
ストランド
心線の周囲に巻いた数本又は数十本の素線をより合
わせたもの。
備考 JIS G 3525参照。
strand
4175
(ワイヤロープの)S
より
ワイヤロープのより方向がS字状になるより(縒り)。
備考 JIS G 3525参照。
S twist
4180
(ワイヤロープの)Z
より
ワイヤロープのより方向がZ字状になるより(縒り)。
備考 JIS G 3525参照。
Z twist
4185
非自転性ロープ
ストランドとロープとのより方向を反対向きにして
自転しにくくしたワイヤロープ。
anti-rotate rope
4210
フック
荷を引っ掛けて,つり上げ,つり下げ,横引きなどに
用いられるかぎ形の金具。
備考 JIS B 2803及びJIS C 9620参照。
lifting hook,
hook
4220
片フック
片かぎ形状のフック。
備考 JIS B 2803及び参考付図1 30) 参照。
point hook
片かぎフ
ック,
シングル
フック
11
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
4230
両フック
両かぎ形状のフック。
ramshorn hook
両かぎフ
ック,
ダブルフ
ック
4235
ロッキングフック
荷がかかると,ラッチが閉まり,ロック装置が働く片
かぎ形のフック。
備考 JIS B 2803及び参考付図1 31) 参照。
self-locking hook
4240
上フック
巻上機本体に取り付けられるフック,又はつり上げ状
態では,本体より上に位置するフック。
備考 JIS B 8802,JIS B 8815及びJIS B 8819参
照。
top hook
4250
下フック
ロードチェーン,ワイヤロープにフックブロックなど
で結合されるフック,又はつり上げ状態では,本体よ
り下に位置するフック。
備考 JIS B 8802,JIS B 8815及びJIS B 8819参
照。
bottom hook
4260
フックブロック
下フック,シーブ又はアイドルシーブと枠などによる
構成部品。
備考 JIS C 9620参照。
hook block
ロードブ
ロック
4270
外れ止め
フックから,玉掛け用ワイヤロープなどの外れを防止
するための金具。
備考 JIS B 2803,JIS B 8802,JIS B 8815,JIS B
8816,JIS B 8819及びJIS C 9620参照。
latch
安全レバ
ー,
ラッチ
4310
トロリ
巻上機と結合し,荷を水平に横行させる装置。横行駆
動方式として,電動横行,鎖動横行,手押横行などが
ある。
備考 JIS B 8802,JIS B 8815,JIS C 9620,参考
付図1 5),6),23) 及び41) 参照。
trolley
4320
ガイドローラ
トロリなどの横走行を案内するためのローラ。
備考 JIS C 9620及び参考付図1 32) 参照。
guide roller
サイドロ
ーラ
4410
メカニカルブレーキ 荷重に比例した制動力が働き,巻下げのとき,駆動側
回転と負荷側回転とが一致するブレーキ。
備考 JIS B 8802,JIS B 8813,JIS B 8815及びJIS
C 9620参照。
mechanical load
brake
4420
電磁ブレーキ
電磁作動によるブレーキ。
備考 JIS B 8813,JIS B 8815及びJIS C 9620参
照。
electro-magnetic
brake
4430
乾式ブレーキ
ブレーキの摩擦面が乾燥状態で作動するブレーキ。
dry condition brake
4440
湿式ブレーキ
ブレーキの摩擦面が,油浴,強制潤滑状態などで作動
するブレーキ。
wet oiling brake
4450
オフブレーキ
電源を遮断したとき,ばね力によって制動する装置。 powered-off brake
無励磁動
作形ブ
レーキ
4460
ディスクブレーキ
平板状摩擦面で,摩擦力によって制動するブレーキ。 disc brake
4470
ドラムブレーキ
円筒状摩擦面で,摩擦力によって制動するブレーキ。 drum brake
4480
円すいブレーキ
円すい状摩擦面で,摩擦力によって制動するブレー
キ。
conical-shaped brake コーンブ
レーキ
12
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
4510
つめ車
メカニカルブレーキを構成する部品で,つめとかみ合
う歯のある車。
備考 JIS B 8802,JIS B 8815,JIS B 8819,JIS C
9620及び参考付図1 33) 参照。
ratchet wheel
4515
つめ
つめ車とかみ合い,つめ車の回転を一方向だけに制御
する部品。
備考 JIS B 8802,JIS B 8815,JIS B 8819,JIS C
9620及び参考付図1 33) 参照。
pawl
4520
(つりクランプの)
カム
歯を備え,つり荷をジョーと挟み込む移動側の金具。
備考 参考付図1 51) 参照。
cam
歯板
4525
(つりクランプの)
ジョー
歯を備え,つり荷をカムと挟み込む固定側の金具。
備考 参考付図1 51) 参照。
jaw
受金,
旋回あご
うす
4530
(つりクランプの)
ロック装置
つり荷の質量がつりクランプに作用していない状態
において,つり荷に初期締付力を作用させる装置。
備考 参考付図1 51) 参照。
latch lock
安全ラッ
チレバ
ー,
安全ロッ
ク
4610
ダイナミックブレー
キ装置
電動機の一次側に直流励磁を与えて発電制動を行う
電気的ブレーキ装置。
dynamic brake
equipment
4620
回生ブレーキ
電動機が,負荷によって発電機として作用し,運動エ
ネルギーの一部が電気エネルギーに変換され,制動す
るようにしたブレーキ。
regenerative brake
4710
巻取装置
ロードシーブ,チェーンガイド,ドラムなどによって
構成され,ロードチェーン,ローラチェーン,ワイヤ
ロープなどを巻き取る装置。
備考 JIS B 8802参照。
winding device
4720
ロードシーブ
ロードチェーンと適切にかみ合うように,正確に形成
されたポケット及び歯をもつ車。
備考 JIS B 8802,JIS B 8815,JIS B 8819,参考
付図1 1),2) 及び34) 参照。
load chain wheel,
load sheave
荷鎖車
4722
(ロードシーブの)
ピッチ円
ロードシーブで,ロードチェーンとかみ合う作用点を
表す円。その直径は,次の式による。
Dp=2N・p/π
ここに,Dp:ピッチ円の直径 (mm)
N:ロードシーブの歯数
p:ロードチェーンのピッチ (mm)
備考 JIS B 8802参照。
pitch circle of load
chain wheel
4724
スプロケット
ローラチェーンと適切にかみ合うように正確に形成
された歯をもつ車。
sprocket wheel
4726
チェーンストッパ
無負荷側ロードチェーンが,ロードシーブから抜ける
ことを防ぐための金具。チェーン止め金具ともいう。
備考 JIS B 8802,JIS B 8819,参考付図1 1) 及
び2) 参照。
chain end stop
4728
チェーンバケット
無負荷側のロードチェーンを収納するための容器。
備考 JIS B 8815,参考付図1 5),10),19),23),
41) 及び52) 参照。
chain container
チェーン
収納器
13
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
4730
ドラム
ワイヤロープを巻き取る円筒体。
備考 JIS B 8813,JIS C 9620,参考付図1 6),7),
9),12),13),25),35) 及び45) 参照。
drum
巻胴
4732
整列装置
ワイヤロープを,ドラムに強制的に整列させて,巻き
取る機構。
array apparatus
4733
(ドラムの)つば径 ドラムのつばの外径。
備考 JIS B 8813,参考付図1 25) 及び35) 参照。
flange diameter
4734
(ドラムの)つば
ドラムの両端のフランジ。
備考 JIS B 8813,参考付図1 7),25) 及び35) 参
照。
flange
つば板
4735
溝なしドラム
らせん溝がないドラム。
備考 JIS B 8813参照。
grooveless drum
4736
溝付ドラム
らせん溝があるドラム。
grooved drum
4737
鼓形ドラム
(つづみがたどら
む)
ロープ巻取用の鼓形をしたドラム。
warping drum
4738
(ドラムの)ピッチ
円直径
ドラムに,ワイヤロープを巻き付けたときの,ワイヤ
ロープの中心における円。その直径は,次の式による。
D=D0+d
ここに,D :ドラムのピッチ円直径 (mm)
D0 :ドラム径 (mm)
d :ロープ径 (mm)
備考 JIS B 8813,JIS C 9620及び参考付図1 36)
参照。
pitch circle diameter
(of drum)
4739
(ワイヤロープの)
コッタ
ワイヤロープを固定するために用いるくさび状の金
具。
cotter,
wedge
4740
シーブ
ワイヤロープを案内する溝付車。
備考 JIS C 9620参照。
sheave
4742
アイドルシーブ
リンクチェーンを掛け,自由回転によってチェーンを
案内する鎖車。
備考 JIS B 8802,JIS B 8815及びJIS B 8819参
照。
idle sheave
4743
エコライザシーブ
ワイヤロープの張力を釣り合わせる溝付車。
備考 JIS C 9620参照。
compensating sheave
4745
チェーンガイド
ロードチェーンを,ロードシーブに案内する部品。
chain guide
4746
ロープガイド
ワイヤロープを,ドラムに案内する部品。
rope guide
4750
過巻防止装置
(かまきぼうしそ
うち)
巻上げ過ぎ・巻下げ過ぎを防止するための装置。
備考 JIS B 8815,JIS C 9620,参考付図1 5),10),
19) 及び23) 参照。
over winding
protector
巻過防止
装置
(まきす
ぎぼう
しそう
ち)
4755
リミットレバー
巻上げ過ぎ・巻下げ過ぎ位置に取り付けられ,リミッ
トスイッチへ作動を伝えるレバー。
備考 JIS B 8815及びJIS C 9620参照。
limit lever
4756
リミットスイッチ
巻上げ過ぎ・巻下げ過ぎを防止するためのスイッチ。 limit switch,
over winding limit
switch
14
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
4810
逆相防止装置
三相電源の巻上機において,逆相の場合,電源回路又
は電動機回路の遮断などによって,逆相を防止する装
置。
備考 JIS B 8815参照。
negative phase
protector
4820
過速度検出装置
巻上機などが,過速して,ある設定した速度に到達し
た場合に,信号などを発生する装置。
over speed control
device
4830
ロードリミッタ
巻上機に,設定荷重以上の負荷がかかる場合,性能に
有害な影響を与えないように,巻上げ又はけん引を防
ぐ装置。
備考 JIS B 8815参照。
over load limiter
過負荷防
止装置
4840
フリクションクラッ
チ
回転力を伝える装置に,摩擦力を介して動力伝達を行
うようにし,定められたトルク以上は伝達を行わせな
い装置。
slip clutch,
friction clutch
スリップ
クラッ
チ
5) 機能及び操作
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
5110
巻上げ
荷をつり上げる操作又は状態。
lifting
5112
巻下げ
荷をつり下げる操作又は状態。
lowering
5113
横行
トロリが,レールに沿って移動する操作又は状態。
備考 JIS C 9620参照。
traversing
5114
走行
クレーンなどが,レールに沿って移動する操作又は状
態。
travelling
5115
横引き
荷を水平方向に引く操作又は状態。
horizontal pulling
5116
斜め引き
荷を斜め方向に引く操作又は状態。
slant pulling
5121
過巻き
(かまき)
巻上げ限度以上に巻上げを行う誤操作。
over winding
5122
過戻し
(かもどし)
巻下げ限度を超えて巻下げを行う誤操作。
over lowering
5123
余巻き
(よまき)
ワイヤロープが,最も繰り出された状態で,ドラムに
残されているロープの長さ又は巻き数。
備考 JIS B 8813及びJIS C 9620参照。
dead turn of rope
すて巻き
5124
逆巻き
巻下げ限度を超えて巻き下げ,ワイヤロープが逆にド
ラムに巻き込まれる状態。
reverse winding
5125
整列巻き
ワイヤロープが,ドラムに整然と巻き込まれる状態。 normal rope winding
5126
乱巻き
ワイヤロープが,ドラムに交差,重複して巻き込まれ
る状態。
備考 JIS B 8813参照。
irregular winding
5127
段落ち
乱巻きによって生じるワイヤロープの崩れ。
rope layer down
脱落
5128
フリートアングル
ワイヤロープが,溝付ドラム以外のドラムに巻き込ま
れるときの,ドラムに対する角度。
備考 JIS B 8813及び参考付図1 37) 参照。
fleet angle
5131
インチング
巻上げ,巻下げなどを,短時間に繰り返し,微少移動
を行う操作。
備考 JIS B 8813,JIS B 8815及びJIS C 9620参
照。
inching
5132
プラッギング
運転方向の急激な逆転操作。
plugging
5141
地切り
荷が床から離れる瞬間の負荷される状態。
lift off
5142
宙づり
荷をつったままの状態。
suspended load
15
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
5143
地球づり
床,又は地面など固定物をつり,無限大の負荷をかけ
る状態。
備考 JIS C 9620及び参考付図1 38) 参照。
lifting a rigid load
大地づり
5144
2台づり
二組の巻上機で,1個の荷をつり上げる操作。
備考 JIS C 9620参照。
two-hoist lifting
2丁づり,
共づり
5151
とんぼ
下フック又はフックブロックが,正常な位置から360
度回転することによって,ロードチェーン又はワイヤ
ロープがねじれた状態。
備考 参考付図1 39) 参照。
capsized bottom hook
block
5161
荷振れ
つり荷の振れ。
swing of load
5171
遠隔操作
巻上機本体から離れた場所で行う操作。
remote control
operation
5172
自動運転
自動的に行う操作システム。
automatic operation
5173
逆相
三相電源の巻上機において,電動機の回転方向が所定
の方向と逆である状態。
mis-phase
5174
単相運転
三相電源を動力とする巻上機において,欠相のまま運
転する状態。
single-phasing
5181
過負荷防止
定格荷重を超える荷の質量がかからないようにする
方式。
over load protection
5191
制動距離
操作を停止した瞬間からの荷の降下距離。
braking distance
ブレーキ
停止距
離
5195
非常停止
緊急時に全動作を停止させる方式。
emergency stop
6) 試験及び検査
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
6112
形式検査
(かたしきけん
さ)
巻上機において,新規設計,製作による場合,及び改
造によって新規設計とみなされるものについて,形式
に関して行われる検査。
備考 JIS B 8802,JIS B 8813,JIS B 8815及びJIS
C 9620参照。
type inspection
6114
受渡検査
巻上機において,既に形式試験を終了し,品質が確認
されるものについて,出荷又は納入時に行われる検
査。
備考 JIS B 8802,JIS B 8813,JIS B 8815及びJIS
C 9620参照。
shipping inspection
6121
試験荷重
試験を行うとき,負荷する荷の質量又は荷に相当する
力。
備考 JIS B 8802,JIS B 8813,JIS B 8815及びJIS
C 9620参照。
test load,
test force
6122
プルーフロード
リンクチェーン,フック,スリングなどの品質を保証
するための引張力。
備考 JIS B 2803,JIS B 8816,JIS B 8817及びJIS
B 8818参照。
proof force
保証荷重
16
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
6123
破断荷重
リンクチェーン,ワイヤロープ,フック,スリングな
どの静的強さ試験において,これらが耐えた最大の引
張力。破断力ともいう。
備考 JIS B 8812,JIS B 8816,JIS B 8817,JIS B
8818及びJIS G 3525参照。
breaking force
6124
(チェーンの)破断
応力
リンクチェーンの破断荷重を,チェーンのもとの断面
積で除した値。
備考 JIS B 8812参照。
breaking stress for
link chain
6125
初荷重
リンクチェーン,フックなどの試験において,あらか
じめ負荷される比較的軽量の引張力。初引張力ともい
う。
備考 JIS B 8812参照。
initial testing force
6126
標点距離
リンクチェーン,フックなどの試験において,伸び測
定の基準となる二つの標点間の距離。
リンクチェーンの試験においては,定められた一連
のリンク数のピッチの和。
備考 JIS B 2803及びJIS B 8812参照。
gauge length
6127
(チェーンの)永久
伸び
リンクチェーンの引張力試験において,次の式によっ
て求めた値。
100
0
0
c
×
−
=ll
l
ε
ここに,εc:永久伸び (%)
l0:初標点距離 (mm)
l:プルーフロードを加え,更に初荷
重に戻したときの標点距離
(mm)
備考 JIS B 8812及びJIS B 8816参照。
permanent elongation
for link chain
6128
(チェーンの)破断
全伸び
リンクチェーンの静的強さ試験において,次の式によ
って求めた値。
100
0
c
×
=LL
Δ
δ
ここに,δc :破断全伸び (%)
L0 :標点距離 (mm)
∆L:破断時におけるチェーンの伸び量
(mm)
備考 JIS B 8812及びJIS B 8816参照。
total ultimate
elongation
6131
プリセット処理
リンクチェーンを熱処理後,プルーフロード以上の引
張荷重を加えて,寸法の調整及び過荷重試験のために
行う処理。熱処理を施さないチェーンでは,溶接後負
荷する。
備考 JIS B 8812及びJIS B 8816参照。
preset process
6132
製造業者試験荷重
リンクチェーン,フックなどでプルーフロード以上の
引張荷重を加えて,過荷重試験のために行う処理の引
張荷重。MPFともいう。
manufacturing proof
force,
MPF
6211
作動距離
チェーンブロック,チェーンレバーホイストなどで,
作動試験又は連続性能のための試験揚程。
備考 JIS B 8802及びJIS B 8819参照。
test working distance
17
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
6215
連続性能
チェーンブロック,チェーンレバーホイストなどで,
規定の作動荷重,作動距離及び作動回数で,連続して
巻上げ,巻下げなどを行った場合における巻上機の性
能。
備考 JIS B 8802及びJIS B 8819参照。
continuous
performance
6311
チェーンリンク衝撃
試験
チェーンリンク衝撃試験機を用い,これに固定したJ
形試験片に,ハンマーによる衝撃エネルギーを加え,
チェーンリンクの衝撃値を測定する試験。
備考 JIS B 8841参照。
chain link impact test
6312
J形試験片
チェーンリンクをJ形状に加工した試験片。
備考 JIS B 8841参照。
J-shaped test piece
6313
チェーンリンク衝撃
値
試験によって求められたJ形試験片の吸収エネルギ
ーから,次の式によって算出した値。
Tc=E/d3
ここに,Tc:チェーンリンク衝撃値 (J/mm3)
E :J形試験片の吸収エネルギー (J)
d :J形試験片の線径(実測値)(mm)
備考 JIS B 8841参照。
chain link impact
value,
impact value of chain
link (Tc)
18
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
b) 種類別の用語
1) チェーンブロック
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
7111
平歯車チェーンブロ
ック
平歯車の組合せによる歯車機構をもつチェーンブロ
ック。
備考 JIS B 8802参照。
spur geared chain
hoist
7121
手鎖
チェーンブロック,トロリなどの操作に用いるリンク
チェーン。
備考 JIS B 8802,JIS B 8812,JIS B 8815及びJIS
C 9620参照。
hand chain
ハンドチ
ェーン
7122
手鎖長さ
手鎖車上端から手鎖下端までの長さ。
備考 JIS B 8802及び参考付図1 1) 参照。
length of hand chain ハンドチ
ェーン
長さ
7123
つなぎリンク
手鎖を環状にするとき用いるリンクで,手鎖と同形寸
法のもの。
備考 JIS B 8802参照。
hand chain
connecting link
ジョイン
トリン
ク
7131
手鎖車
手鎖とかみ合う鎖車。
hand chain wheel
ハンドホ
イール
7140
(チェーンブロック
の)効率
チェーンブロックで,定格荷重をつるし,巻き上げた
とき,次の式によって求めた値。
100
×
=
R
P
W
η
ここに,η:効率 (%)
W:定格荷重×9.806 65 (kN)
P:巻上げの平均手動力 (kN)
R:(歯車比)×(手鎖車とロードシ
ーブのピッチ円比)
備考 JIS B 8802参照。
efficiency of
manually operated
chain hoist
2) チェーンレバーホイスト
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
7211
レバー
チェーンレバーホイストにおいて,巻上げ・巻下げ・
けん引などをするレバー。
備考 JIS B 8819及び参考付図1 2) 参照。
lever
7212
(レバーの)有効長
さ
レバーの回転中心から操作位置までの距離。
備考 参考付図1 40) 参照。
lever effective length
7213
巻き・戻し切換装置 チェーンレバーホイストで,巻上げ・中立及び巻下げ
の切換え操作をする装置。
備考 JIS B 8819及び参考付図1 2) 参照。
selector device
7214
早巻き装置
チェーンレバーホイストで,ロードチェーンを必要と
する位置に迅速に移動する装置。
quick operating
device
7215
遊転装置
(ゆうてんそう
ち)
チェーンレバーホイストで,無負荷のとき,ロードチ
ェーンを必要とする位置に迅速に移動できる装置。
備考 JIS B 8819及び参考付図1 2) 参照。
free chaining device
19
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3) ワイヤ式レバーホイスト
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
7311
つかみ装置
ワイヤ式レバーホイストにおいて,ワイヤロープをつ
かみ移動させる装置。前つかみ装置及び後つかみ装置
がある。
jaw block
ブロック
7312
前進レバー
ワイヤ式レバーホイストで,ワイヤロープ前進操作用
のレバー。
備考 参考付図1 4) 参照。
forward lever
7313
バックレバー
ワイヤ式レバーホイストで,ワイヤロープ後退操作用
のレバー。
備考 参考付図1 4) 参照。
backward lever
7314
解放レバー
つかみ装置を解放させるレバー。
備考 参考付図1 4) 参照。
rope release lever
7315
ポンピング
ワイヤ式レバーホイストで,ワイヤロープが同じ所を
一進一退してロープが進まない状態。
pumping
4) 電気チェーンブロック
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
7350
2点づり形電気チェ
ーンブロック
2本の同期するロードチェーンによって,長尺物など
を2点でつる,1台からなる電気チェーンブロック。
備考 参考付図1 41) 参照。
electric chain hoist
with two load
blocks,
twin hook electric
chain hoist
7353
2速形電気チェーン
ブロック
巻上げ・横行モータに極数変換モータなどを使用し,
高速と低速の2速で動く電気チェーンブロック。
dual speed electric
chain hoist
7356
インバータ電気チェ
ーンブロック
交流電源の周波数を変化させて,電動機の回転数を制
御することによって,巻上げ及び横行速度を変えられ
るようにした電気チェーンブロック。
variable frequency
driven electric
chain hoist
7358
逆さづり形電気チェ
ーンブロック
巻上機本体が下に位置し,ロードチェーン側フックを
上部の構造物などに掛けることによって,巻上機本体
とともに荷を巻き上げるチェーンブロック。
備考 参考付図1 52) 参照。
climbing electric
chain hoist,
up side down electric
chain hoist
5) 電気ホイスト
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
7411
補巻付電気ホイスト 大容量(主巻)ホイストに小容量(補巻)ホイストを
付加した構成とし,重量物は低速,軽量物は高速作業
を可能にした電気ホイスト。
備考 参考付図1 42) 参照。
electric hoist with
auxiliary hoist
7421
インバータ電気ホイ
スト
交流電源の周波数を変化させ,電動機の回転数を制御
することによって,巻上げ及び横行速度を変えられる
ようにした電気ホイスト。
variable frequency
driven electric
hoist
7425
トロリスパン
トップランニング式ダブルレール形電気ホイストの
横行レール中心間隔。
備考 参考付図1 43) 参照。
trolley span
レールゲ
ージ
20
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6) 電動ウインチ
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
7471
上巻き
ドラムの上方からワイヤロープを巻き込む方式。
upper winding
7473
下巻き
ドラムの下方からワイヤロープを巻き込む方式。
lower winding
7475
摩擦ドラムウインチ 摩擦ドラムをもつ主巻と,繰り出された低張力のワイ
ヤロープを巻き取るロープリールからなる一層巻き
のウインチ方式。
備考 参考付図1 44) 参照。
friction winch
7480
(電動ウインチの)
エンドレス
ワイヤロープの端末を,ドラムなどに固定せずに巻き
付け,摩擦力によって,巻上げ,巻下げ,横行などが
できるワイヤ掛け。
endless for electric
winch
7482
双胴ドラム
2本のワイヤロープを,同時に巻取りできるように仕
切板を設けたドラム。
twin rope drum
7484
(ドラムの)端末止
め
ワイヤロープを,ドラムに固定する金具。
備考 参考付図1 7) 参照。
end socket for drum
ドラムの
尻手
(しって)
7) 空気チェーンホイスト・空気ワイヤホイスト
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
7511
エアモータ
空気圧を動力とするモータ。
air motor
7512
スピードアジャスタ 空気チェーンホイスト及び空気ワイヤホイストにお
いて,空気の流量を変えることによって,速度を変化
させる装置。
speed controller
8) 巻上用関連品(スリング及び附属品を含む。)
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
7611
シャンクフック
フックの本体でない部分が,ストレートで,ねじ又は
特殊形状のフック。
備考 JIS B 2803及び参考付図1 30) 参照。
shank hook
7615
アイフック
フックの本体でない部分が,アイ(目玉)になってい
るフック。
備考 JIS B 2803,JIS B 8816,JIS B 8817及び参
考付図1 46) 参照。
eye hook
7620
スイベルフック
水平に360°回転可能なフック。
swivel hook
7622
首振り形フック
フックの取付け部分でスイングするようにしたフッ
ク。
swing hook
7623
絶縁フック
電気絶縁体を組み合わせたフック。
insulation hook
7624
ファンドリフック
口の開きの大きなフック。
備考 JIS B 8816及び参考付図1 47) 参照。
foundry hook
7625
グラブフック
チェーンを掛けることができるチェーンスリング用
のフック。
備考 JIS B 8816参照。
grab hook
7630
C形フック
形状がC形をした,懐の広いフック。
備考 参考付図1 48) 参照。
C hook
7632
つりハッカー
先端が,つめ状になっているフック。
備考 参考付図1 49) 参照。
plate hooks
21
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
7640
つり金具
チェーンスリング,ワイヤロープスリング,ベルトス
リングなどにおいて,荷重を支持するために使用され
る金具の総称。
備考 参考付図1 15) 参照。
lifting component
7645
マスターリンク
チェーンスリング,ワイヤロープスリング,ベルトス
リングなどにおいて,フックなどを掛けるためのつり
金具。O形,ペア形,ペア組立形などがある。
備考 JIS B 8816,JIS B 8817,参考付図1 15),
47) 及び50) 参照。
link
7647
中間リンク
チェーンスリング,ワイヤロープスリング,ベルトス
リングなどにおいて,マスターリンクと結合金具,結
合リンク,シンブルなどとの中間にあるリンク。
備考 JIS B 8816,JIS B 8817,参考付図1 15) 及
び50) 参照。
intermediate link
7650
結合金具
チェーンスリングにおいて,チェーン,マスターリン
ク又は中間リンクを機械的に結合する金具。
備考 JIS B 8816,参考付図1 15) 及び47) 参照。
mechanical joining
device
カップリ
ング
7652
結合リンク
チェーンスリングにおいて,チェーン,マスターリン
ク又は中間リンクを溶接式で結合する金具。
備考 JIS B 8816及び参考付図1 50) 参照。
welded connecting
link
7665
トング
つり荷の質量と,リンク機構などの作用によって,荷
をつかみ保持する装置。手動,電動又は油圧によって,
操作するものがある。
tong
7667
パレットハンガ
パレットの上に置かれた品物を,パレットごと運搬す
るつり具。
pallet hanger
7711
クレーンサドル
主として天井クレーンにおいて,走行車輪を備えた台
車。
end carriage,
end truck
7713
トップランニング式
クレーンサドル
建物と並行に,その両壁,柱などを利用して,天井近
くに施設された左右2本のランウェイの上を走行す
る形式の天井クレーン用サドル。
top running end
carriage,
top running end truck
オーバー
ヘッド
式サド
ル
7715
サスペンション式ク
レーンサドル
建物の天井又は,はりに設置されたレールの下を走行
する天井クレーン用サドル。
suspension end
carriage,
underhung end truck
ローヘッ
ド式サ
ドル
7717
無軌条クレーンサド
ル
レールを用いずに,直接ランウェイ(主にH形鋼)
の上を走行するクレーンサドル。
non rail type crane
saddle
無軌条サ
ドル
7719
門形クレーンサドル
(もんがたくれー
んさどる)
地上又は床上に平行に施設された2本のレール上を
走行する両脚付きクレーンのサドル。
gantry crane end
truck,
gantry crane end
carriage
門形サド
ル,
橋形クレ
ーンサ
ドル
7721
車輪止め
走行車輪を受け,クレーンサドルなどを停止させる部
材。
wheel stopper
ストッパ
7731
輪重
車輪1個に加わる垂直力。
wheel load
輪圧
7733
最大輪重
ガーダの寄り寸法位置で,定格荷重をつり上げたと
き,車輪1個に加わる垂直力。
maximum wheel load
7735
ホイールベース
同一レール上にある車輪又はホイール群の中心間距
離。
wheel base
22
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
慣用語
7751
シャックル
U字形本体と,ボルト又はピンからなり,スリング,
チェーン,ワイヤロープなどの結合に使用される金
具。ストレートシャックルとバウシャックルとがあ
る。
備考 JIS B 2801参照。
shackle
7755
アイボルト
フックなどを掛ける穴のあるアイ部と,ボルト部から
なる金具。
備考 JIS B 0101参照。
eyebolt
7757
自在形アイボルト
アイ部がつり方向によって,自在に方向を変えること
ができるアイボルト。
備考 参考付図1 53) 参照。
rotating lifting point
23
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
1) チェーンブロック
2) チェーンレバーホイスト
参考付図 1
24
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3) ワイヤ式レバーホイスト(手動式)
4) ワイヤ式レバーホイスト(油圧式)
参考付図 1(続き)
25
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5) 電気チェーンブロック(トロリ結合式の例)
6) 電気ホイスト(トロリ式の例)
参考付図 1(続き)
26
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
7) 電動ウインチ
8) 電気ベルトホイスト
参考付図 1(続き)
27
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
9) 手動ワイヤロープホイスト
10) 空気チェーンホイスト
参考付図 1(続き)
28
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
11) バキュームホイスト
12) 油圧ウインチ
13) 手動ウインチ
参考付図 1(続き)
29
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
14) ラウンドスリング
15) チェーンスリング
(組立式3本つりの例)
16) ワイヤロープスリング
(1本形,両端シンブルなしの例)
参考付図 1(続き)
30
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
17) ベルトスリング(両端アイ形の例)
18) 定置式(定置式据置形電気チェーンブロックの例)
参考付図 1(続き)
31
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
19) 懸垂形
(定置式懸垂形電気チェーンブロックの例)
20) ロープトロリ式
21) 軽量形クレーン
参考付図 1(続き)
32
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
22) 軽量形クレーン
23) ローヘッド形(電気チェーンブロックの例)
参考付図 1(続き)
33
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
24) 揚程,フック間最小距離(天井クレーンの例)
25) 基準層,最外層
(電動ウインチの例)
26) (ワイヤロープの)キンク
参考付図 1(続き)
34
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
27) (チェーンの)キンク
28) (フックの)開き
29) リンクチェーン
30) 片フック(シャンクフック)
31) ロッキングフック
参考付図 1(続き)
35
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
32) ガイドローラ
33) つめ車,つめ
34) ロードシーブ
35) (ドラムの)つば径,
(ドラムの)つば,(ドラムの)仕切板
36) (ドラムの)ピッチ円直径
参考付図 1(続き)
36
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
37) フリートアングル
ドラムが溝付きの場合の巻き込まれるロープの方向と溝の角度 (α)
38) 地球づり
39) とんぼ
参考付図 1(続き)
37
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
40) (レバーの)有効長さ(チェーンレバーホイスト)
41) 2点づり形電気チェーンブロック
参考付図 1(続き)
38
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
42) 補巻付電気ホイスト
43) トロリスパン(トップランニング式ダブルレール形)
参考付図 1(続き)
39
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
44) 摩擦ドラムウインチ
45) (ドラムの)外れ止め(電動ウインチの例)
46) アイフック
47) ファンドリフック
参考付図 1(続き)
40
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
48) C形フック
49) つりハッカー
50) 結合リンク
51) つりクランプ
参考付図 1(続き)
41
B 0148:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
52) 逆さづり形電気チェーンブロック
53) 自在形アイボルト
参考付図 1(続き)