B 0146-5:2012
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 分類······························································································································· 1
4 用語及び定義 ··················································································································· 2
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 15
B 0146-5:2012
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本クレーン協会(JCA)及び財団
法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本
工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS B 0146の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 0146-1 第1部:一般
JIS B 0146-2 第2部:移動式クレーン
JIS B 0146-3 第3部:タワークレーン
JIS B 0146-5 第5部:天井走行クレーン及び橋形クレーン
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 0146-5:2012
クレーン用語−
第5部:天井走行クレーン及び橋形クレーン
Cranes-Vocabulary-Part 5: Bridge and gantry cranes
序文
この規格は,2005年に第1版として発行されたISO 4306-5を基に作成した日本工業規格であるが,国
内で稼働する天井走行クレーン及び橋形クレーンに関して対応国際規格に規定されていない用語及びその
定義を追加して作成した日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格に追加している事項である。
用語の定義だけでは分かりにくいものには参照の図を付した。変更の一覧表にその説明を付けて,附属書
JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,天井走行クレーン及び橋形クレーンの主な形式,パラメータ,一般概念,構成要素などに
関する用語及び定義について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 4306-5:2005,Cranes−Vocabulary−Part 5: Bridge and gantry cranes(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用
規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0146-1 クレーン用語−第1部:一般
3
分類
用語の分類は,次による。
a) 形式
1) 形式による分類
2) つり具(用途別)による分類
3) ガーダの形式
4) 特殊形式
b) パラメータ
1) 荷重パラメータ
2
B 0146-5:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2) 寸法パラメータ
3) 動作・速度パラメータ
4) 走行路パラメータ
c) 一般概念
1) 動作
2) 安定度(風・地震)
d) 構成要素
e) 制御装置
f)
荷重
4
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0146-1によるほか,次による。
注記 用語で丸括弧“( )”を付してあるものは,丸括弧の中の用語を含める場合と丸括弧の中の用
語を省く場合との二通りを用いてよいことを示すが,丸括弧の中を含める用語を優先する。
a) 形式
1) 形式による分類
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1101
天井走行クレーン
レールなどの走行路上又はガイドレールから懸垂して
移動するサドル,ガーダ(けた)からなる構造でその
上に巻上装置をもつクレーン(図1101参照)。
overhead travelling crane,
bridge crane
1102
橋形クレーン
レールなどの走行路上のサドル,剛脚及び揺脚に支え
られたガータ及びその上に巻上装置をもつクレーン
(図1102参照)。
gantry crane
1103
ガントリークレーン
橋形クレーンの別称。
gantry crane
1104
起重機
クレーン及び移動式クレーンの別称。
load lifting equipment
1105
クラブトロリ式
巻上装置と横行装置とをトロリに設けた方式。
crab trolley type
1106
グラブバケット付天
井クレーン
グラブバケットをつり具とする天井クレーン。
bridge crane with grab
bucket
1107
クレーン
荷を,動力を用いてつり上げ,かつ,これを水平に運
搬することを目的とする機械装置。
crane
1108
セミロープトロリ式
横行装置だけをトロリ上に設置したロープトロリ式。
semi-rope trolley type
1109
マントロリ式
巻上装置,横行装置及び運転室をトロリに設けた方式。 man trolley type
1110
連続式アンローダ
コンベヤ式のバケットによって,連続的に陸揚げがで
きるアンローダ。
unloader with continuous
buckets
1111
ロープトロリ式
巻上装置と横行装置とをトロリ上ではなく,機械室な
どに設け,ワイヤロープを介して巻上げ及び横行をさ
せる形式。
rope trolley type
1112
普通形天井クレーン
天井クレーンの中分類名称の一つ。小分類にホイスト
式とトロリ式とがある。
conventional overhead
travelling crane
1113
ホイスト式天井クレ
ーン
クラブトロリの代わりにホイストを用いた天井クレー
ン。
overhead travelling crane
with hoist
1114
トロリ式天井クレー
ン
ホイスト式ではない天井クレーン。クラブトロリ式と
ロープトロリ式とがある。
overhead travelling crane
with trolley
1115
クラブトロリ式天井
クレーン
巻上装置と横行装置とをトロリに設けた方式の天井ク
レーン。
overhead travelling crane
with crab trolley
3
B 0146-5:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1116
ロープトロリ式天井
クレーン
JIS B 0146-1の1103による。
overhead travelling crane
with rope trolley
1117
特殊形天井クレーン
天井クレーンの中分類で,普通形天井クレーン以外の
ものであり,小分類に旋回マントロリ式,滑り出し式,
旋回式及び製鋼用天井クレーンをもつもの。
special type bridge cranes
1118
旋回マントロリ式天
井クレーン
懸垂形旋回ジブを備えたトロリをもつ天井クレーン
(図1118参照)。
bridge crane with slewing
trolley
1119
滑り出し式天井クレ
ーン
JIS B 0146-1の1106による。
overhead travelling crane
with shuttle girder
1120
製鋼用天井クレーン
製鉄及び製鋼プロセスで使用される天井クレーン。
steel mill cranes
1121
焼入れクレーン
JIS B 0146-1の1108による。
quenching crane
1122
普通形橋形クレーン
橋形クレーンの中分類名称。小分類にホイスト式とト
ロリ式とがある。
conventional gantry crane
1123
ホイスト式橋形クレ
ーン
JIS B 0146-1の1112による。
portal bridge crane with
hoist
1124
トロリ式橋形クレー
ン
横行トロリをもつ橋形クレーン。クラブトロリ式,ロ
ープトロリ式及びマントロリ式がある。
bridge crane with trolley
1125
クラブトロリ式橋形
クレーン
巻上装置と横行装置とをトロリに設けた方式の橋形ク
レーン。
gantry crane with crab
trolley
1126
ロープトロリ式橋形
クレーン
JIS B 0146-1の1113による。
portal bridge crane with
rope-trolley
1127
マントロリ式橋形ク
レーン
マントロリをもつ橋形クレーン。
gantry crane with
man-trolley
1128
アンローダ
船舶又は,はしけから,ばら物の陸揚げ専用に使用す
るホッパ内蔵のグラブバケット付のクレーン。
unloader
1129
橋形クレーン式アン
ローダ
橋形クレーン形状のアンローダ。
gantry crane type unloader
1130
クラブトロリ式アン
ローダ
巻上装置と横行装置とをトロリに設けた方式のアンロ
ーダ。
crab trolley type unloader
1131
ロープトロリ式アン
ローダ
ロープトロリをもつアンローダ。
rope trolley unloader
1132
マントロリ式アンロ
ーダ
マントロリをもつアンローダ。
man trolley type unloader
1133
特殊形アンローダ
アンローダの中分類名称。小分類に旋回マントロリ式
と引込みクレーン式とがある。
special type unloader
1134
引込みクレーン式ア
ンローダ
ガーダ上に引込みクレーンを載せて横行させるアンロ
ーダ。
level luffing type unloader
1135
トーションビームク
レーン
1本ガーダの片側にクラブトロリを張り出した形状の
天井クレーン又は橋形クレーン。
torsion beam crane
1136
陸揚げ橋形クレーン
岸壁に設置され,船舶とふ(埠)頭との間で荷を運搬
することを目的とする橋形クレーン(図1136参照)。
ship-to-shore gantry crane
1137
ラバータイヤ式橋形
クレーン
ゴムタイヤを装着し,平面上を方向自在に走行できる
橋形クレーン(図1137参照)。
rubber tyred gantry crane
1138
カンチレバー付き橋
形クレーン
走行レールの外側,片側又は両側に張り出しをもつ形
状の橋形クレーン。
cantilever gantry crane
4
B 0146-5:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2) つり具(用途別)による分類
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1201
鋳なべクレーン
レードルクレーンの別称。
ladle crane
1202
チャージングクレー
ン
装入クレーンの別称。
charging crane
1203
装入クレーン
JIS B 0146-1の1206による。
charging crane
1204
レードルクレーン
JIS B 0146-1の1210による。
ladle crane
1205
鋼塊クレーン
つり具として鋼塊又は鋼片扱い用の装置をもつクレー
ン。
ingot crane
1206
原料クレーン
平炉に装入する原料を地上から装入床の受け台に運搬
するクレーン。
material handling crane
1207
製鋼クレーン
製鉄及び製鋼プロセスで使用されるクレーン。
steel mill crane
1208
製品クレーン
鋼材,コイルなど製品になっているものを取り扱うク
レーン。
products handling crane
1209
鍛造クレーン
JIS B 0146-1の1212による。
forge crane
3) ガーダの形式
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1301
プレートガーダ式
主けたフランジとウエブとの溶接構造で垂直荷重を受
ける形式のもの。
plate girder type
1302
箱形ガーダ式
鋼板を溶接し,断面を箱形として曲げモーメントの比
較的小さい部分でボルト接合とし一連のはりとしたも
の。
box girder type
1303
トラスガーダ式
アングル材,鋼管などを溶接してトラスを組んだけた。 truss girder type
1304
パイプガーダ式
鋼管パイプを使ったガーダ。
pipe girder type
4) 特殊形式
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1401
旋回式天井クレーン
高架ランウエイが円又は円弧でガーダが旋回する天井
クレーン(図1401参照)。
polar crane
1402
特殊形橋形クレーン
橋形クレーンの中分類名称の一つで,普通形橋形クレ
ーン以外のもの。小分類に旋回マントロリ式,ジブク
レーン式及び引込みクレーン式がある。
special type gantry crane
1403
旋回マントロリ式橋
形クレーン
旋回機構をもつマントロリを備えた橋形クレーン(図
1403参照)。
gantry crane with slewing
man-trolley
1404
ジブクレーン式橋形
クレーン
ガーダ上にジブクレーンを載せて横行させる橋形クレ
ーン(図1404参照)。
gantry crane with
traversing jib crane
1405
引込みクレーン式橋
形クレーン
ガーダ上に引込みクレーンを載せて横行させる橋形ク
レーン(図1405参照)。
gantry crane with level
luffing crane
b) パラメータ
1) 荷重パラメータ
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2101
つり上げ荷重
クレーンに負荷させることができる最大の質量。
lifting capacity
5
B 0146-5:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2) 寸法パラメータ
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2201
アウトリーチ
クレーンガーダが外側の走行レールから張り出した部
分でフック(つり具)が到達できる最遠距離(図1136
参照)。
outreach
2202
キャンバ
たわみを予測しガーダに事前に与えておくそり。
bridge girder camber
2203
製作キャンバ
自重のかからない状態での水平線に対するガーダの変
位量。
built-in camber
2204
カンチレバー
クレーンガーダが走行レールから張り出した部分。
cantilever
3) 動作・速度パラメータ
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2301
定格速度
定格荷重をつって巻上げ・巻下げ,起伏,横行,走行
などを行うときの,設計上定められた速度。
rated speed
4) 走行路パラメータ
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2401
車輪間隔
JIS B 0146-1の2406による。
wheel pitch
c) 一般概念
1) 動作
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3101
地切り
巻上げによってつり荷を地面から僅かに離す動作。
lifting off the ground
3102
主巻
複数のつりフックをもつクレーンで,そのうちの最大
つり上げ能力をもつ巻上装置。
main hoist
3103
補巻
複数のつりフックをもつクレーンで主フックでないフ
ックを上げ下げする巻上装置。
auxiliary hoist
3104
横引き
巻上げが垂直でない場合,巻上げワイヤに水平方向に
働く分力。
side pull
2) 安定度(風・地震)
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3201
逸走防止装置
屋外に設置された走行式クレーンにおいて,風速60
m/sの風荷重に対してクレーンが逸走しないための固
定装置。
anchoring device
3202
転倒防止装置
クレーン休止時(風速55 m/s)における風による転倒
を防止するための装置。走行路の定められた係留位置
でクレーンと地上の基礎とをリンクプレートなどによ
って連結し,クレーンの浮き上がりを防止する(図3202
参照)。
safety device for
overturning
d) 構成要素
番号
用語
定義
対応英語(参考)
4101
運転室
クレーンの操作機器を置いてある部屋。クレーンに付
く場合と建屋設置の場合とがある。
cabin
4102
ケージ
開放形の運転室の別称。
cage
4103
駆動輪
電動機などで駆動されている車輪。
drive wheel
6
B 0146-5:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
4104
従動輪
駆動されていない車輪。
idle wheel
4105
構造部分
荷をつり上げるための支持部分以外の部分及び機械部
分を除いた部分。
structural part
4106
主げた
荷重を主に受けるけた。
main girder
4107
補げた
荷重を補助的に受けるけた。
auxiliary girder
4108
補剛材
構造部分板の座屈を防止するために板面に取り付けら
れる部材。
stiffener
4109
トロリ
荷をつってガーダ上を移動する台車。
trolley
4110
主トロリ
複数のつりフックをもつクレーンで主荷重をつるフッ
クをもつトロリ。
main trolley
4111
補トロリ
複数のつりフックをもつクレーンで補助のつり作業を
行うフックをもつトロリ。
auxiliary trolley
4112
ランウエイ
クレーンの走行軌道。
runway
4113
固定スプレッダ
コンテナサイズに合わせたビーム長さ固定のつり具。
spreader
4114
伸縮スプレッダ
各種コンテナサイズに合わせてビーム長さが変えられ
るつり具(図4114参照)。
telescopic spreader
4115
給電方式
クレーン,トロリなどの移動体に電力を供給する方法。 power feeder system
4116
絶縁トロリ線
導体の周囲がビニールなどで被覆され,下側から集電
子がその間をしゅう(摺)動する構造のトロリ線。
insulated conductor
4117
荷重計
つり荷の質量を計測し表示する装置。
load measuring device
4118
カンチレバー・クラブ
トロリ
ガーダから張り出して支持されたクラブトロリ
(図4118参照)。
cantilevered crab,
cantilevered trolley
4119
旋回トロリ
巻上装置を水平面内において回転できるようにしたク
ラブトロリ。
slewing crab,
slewing trolley
4120
滑り出しガーダ
クラブトロリを支持するけたが水平で,ローラなどに
よってもう1本のけたと同軸方向に移動するもの。
shuttle beam,
shuttle girder
4121
レール上走行天井ク
レーン
ランウエイ上面のレールの上を走行する天井クレー
ン。
top running bridge crane
4122
つり下げ式天井クレ
ーン
ランウエイの下面に沿って走行する天井クレーン。
under slung bridge crane
4123
剛脚
ガーダとの接続をボルトなどで強固に固定した脚。
gantry fixed leg
4124
揺脚
ガーダとの接続をピンなどで揺動可能とした脚。
gantry hinged leg
4125
サドル
JIS B 0146-1の4504による(図1101参照)。
end carriage,
end truck
4126
ガイドローラ
レール方向への移動を維持するため垂直軸に取り付け
られた車輪。
guide roller
4127
シングルガーダ天井
クレーン
1本のガーダで構成される天井クレーン。
single-girder bridge crane
4128
ダブルガーダ天井ク
レーン
2本のガーダで構成される天井クレーン。
double-girder bridge crane
4129
複数ガーダ天井クレ
ーン
2本以上のガーダで構成される天井クレーン。
multi girder bridge crane
4130
ブーム
カンチレバーをもつ橋形クレーンで,走行時の干渉を
避けるために引き起こすか折りたたむようになってい
るカンチレバー部(図1136参照)。
boom
4131
ブームフック
いっぱいに引き上げられたブームを固定する金物(図
1136参照)。
boom latch
4132
上部支柱
陸揚げ橋形クレーンの前後ステーの上端又はブーム巻
上げロープ端を受ける門形若しくは塔形の構造物。
pylon
7
B 0146-5:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
4133
フロントステー
カンチレバー又はブームを脚頂から支えている棒,ロ
ープ又はビーム(図1136参照)。
front stay
4134
バックステー
フロントステーにかかる水平部材の力を下部構造体に
伝える棒,ロープ又はビーム(図1136参照)。
back stay
4135
端部つなぎ
天井クレーンのガーダの端部間をつなぐ構造部材。
end tie
4136
横行給電
クラブトロリに動力及び操作電源を供給する装置。
bridge conductors
4137
運転室移動装置
運転室をクレーン本体と別に移動させる装置。
bridge cabin drive
e) 制御装置
番号
用語
定義
対応英語(参考)
6101
直接制御方式
操作カムスイッチ指令によって直接モータの回路を開
閉させる制御方式。
direct controller
6102
間接制御方式
操作カムスイッチ指令を電磁コイルを介してモータの
回路を開閉させる制御方式。
indirect controller
6103
半間接制御方式
操作用カムスイッチ及び巻線形電動機の二次側回路を
直接開閉させる制御方式。
semi-indirect controller
6104
ゼロインタロック
制御器のハンドルが停止位置になければ主回路電磁接
触器を投入しても動作しないようにするインタロッ
ク。オフインタロックともいう。
zero-interlock
6105
つり荷姿勢調整シス
テム
主にコンテナを扱うクレーンにみられるつり具の小さ
な傾き,ねじれを修正するロープ掛け機構(図6105参
照)。
trimming system
f)
荷重
番号
用語
定義
対応英語(参考)
7101
熱荷重
気温又は雰囲気が昇温,降温するときに,部材の伸縮
が妨げられることによって生じる荷重。
heat load
7102
垂直荷重
つり荷,本体質量などによって生じる垂直方向に作用
する荷重。
vertical load
7103
水平荷重
走行,横行などによって生じる慣性力,制動力などの
水平方向に作用する荷重。
horizontal load
7104
静荷重
クレーンの作動中にその位置及び大きさを変えない荷
重。
dead load
7105
動荷重
クレーンの作動中にその位置及び大きさを変える荷
重。
live load
7106
衝撃荷重
クレーン又はつり荷の急加速,急減速,衝突などによ
って生じる荷重。
impact load
7107
繰返し荷重
反復して作用する荷重。
repeat load
7108
風荷重
風によってクレーンの構造部分に作用する荷重。
wind load
7109
雪荷重
積雪によってクレーンに作用する荷重。
snow load
7110
地震荷重
地震によって生じる荷重。
seismic load
8
B 0146-5:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図1101−天井走行クレーン
図1102−橋形クレーン
9
B 0146-5:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図1118−旋回マントロリ式天井クレーン
図1136−陸揚げ橋形クレーン
10
B 0146-5:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図1137−ラバータイヤ式橋形クレーン
図1401−旋回式天井クレーン
11
B 0146-5:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図1403−旋回マントロリ式橋形クレーン
図1404−ジブクレーン式橋形クレーン
旋回マントロリ
12
B 0146-5:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図1405−引込みクレーン式橋形クレーン
図3201−逸走防止装置
13
B 0146-5:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図3202−転倒防止装置
図4114−伸縮スプレッダ
14
B 0146-5:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図4118−カンチレバー・クラブトロリ
図6105−つり荷姿勢調整システム
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS B 0146-5:2012 クレーン用語−第5部:天井走行クレーン及び橋形クレーン
ISO 4306-5:2005 Cranes−Vocabulary−Part 5: Bridge and gantry cranes
(I)JISの規定
(II)
国際規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差異の
理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
3 分類
形式,パラメータ,
一般概念,構成要
素,制御装置及び荷
重の6分類。
32用語が選定,定義され
ているが分類は規定され
ていない。
追加
JISとして必要な分類を追加。 国際規格の見直し時に提案を行う。
4 用語及
び定義
a) 形式
形式に関する56用
語を選定,定義。
この関係では5用語を規
定している。
追加
JISはISOの5用語を含め関連
の用語を取り入れている。
国際規格の見直し時に提案を行う。
b) パラメータ
パラメータに関す
る7用語を選定,定
義。
この関係では4用語を規
定している。
追加
JISはISOの4用語を含め関連
の用語を取り入れている。
国際規格の見直し時に提案を行う。
c) 一般概念
動作,安定度に関す
る6用語を選定,定
義。
この関係では1用語を規
定している。
追加
JISはISOの1用語を含め関連
の用語を取り入れている。
国際規格の見直し時に提案を行う。
d) 構成要素
37用語を選定,定
義。
この関係では20用語を規
定している。
追加
JISはISOの20用語を含め関
連の用語を取り入れている。
国際規格の見直し時に提案を行う。
e) 制御装置
制御に関する5用語
を選定,定義。
運動に関する1用語を選
定。
追加
JISはISOの1用語を含め関連
の用語を取り入れている。
国際規格の見直し時に提案を行う。
3
B
0
1
4
6
-5
:
2
0
1
2
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(I)JISの規定
(II)
国際規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差異の
理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
4 用語及
び定義
(続き)
f) 荷重
荷重に関する10用
語を選定,定義。
−
荷重に関する用語は規定
されていない。
追加
JISとして必要な用語を規定し
た。
国際規格の見直し時に提案を行う。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 4306-5:2005,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD…………… 国際規格を修正している。
3
B
0
1
4
6
-5
:
2
0
1
2
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。