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B 0142:2011  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 分類······························································································································· 1 

4 用語及び定義 ··················································································································· 2 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 40 

B 0142:2011  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本フル

ードパワー工業会(JFPA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格

を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格

である。これによって,JIS B 0142:1994は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 0142:2011 

油圧・空気圧システム及び機器−用語 

Fluid power systems and components-Vocabulary 

序文 

この規格は,2008年に第2版として発行されたISO 5598を基とし,技術的内容を変更して作成した日

本工業規格である。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

適用範囲 

この規格は,航空機及び圧縮空気供給設備の分野を除く全ての油圧・空気圧システム及び機器に関する

用語及び定義について規定する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 5598:2008,Fluid power systems and components−Vocabulary(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 8393 空気圧−標準参考空気 

注記 対応国際規格:ISO 8778,Pneumatic fluid power−Standard reference atmosphere(IDT) 

分類 

この規格の用語の分類は,次による。 

a) 基本用語 

1) 一般 

2) 作動流体 

3) 流れ・流量 

4) 圧力 

5) 現象・特性 

6) 管路 

7) その他 

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B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

b) ポンプ,モータ及び空気圧縮機に関する用語 

1) ポンプ・空気圧縮機 

2) モータ 

3) ポンプ及びモータの特性 

c) シリンダに関する用語 

d) 弁,バルブに関する用語 

1) 制御・操作方式一般 

2) 制御弁 

3) 弁体の位置 

4) 圧力制御弁 

5) 流量制御弁 

6) 方向制御弁 

7) 取付方式 

e) 制御及び回路に関する用語 

f) 

アクセサリに関する用語 

1) 接続及び結合 

2) 電気機器,計測器及び表示器 

3) フィルタ・セパレータ・調質機器 

4) エネルギー容器(アキュムレータ・ガス容器) 

5) 熱交換器 

6) シール 

7) その他 

用語及び定義 

用語及び定義は,次による。 

注記1 用語の一部に角括弧[ ]を付けてある場合は,角括弧の中の用字を含めた用語と,角括弧

の中の用字を省略した用語の二通りあることを示す。 

注記2 二つ以上の用語を併記してある場合は,上位の用語を優先的に使用する。 

注記3 <油圧>又は<空気圧>と付記してある場合は,その用語がいずれかの分野に限定して用い

られることを示す。ただし,用語の使用分野が自明である場合は,この表示を省略してある。 

a) 基本用語 

1) 一般 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1101 

油圧・空気圧[技

術], 

油空圧[技術] 

加圧した流体(油及び空気)を媒体として信号及びエネルギー
を伝達,制御又は分配可能とする技術。 

fluid power 

1102 

油圧[技術] 

液体を動力伝達の媒体として用いる技術。 

hydraulics 

1103 

空気圧[技術] 

圧縮空気及び不活性ガスを動力伝達の媒体として用いる技術。 pneumatics 

1104 

フルードパワー 

油圧及び空気圧に水圧を加えた技術。 

fluid power 

1105 

流体力学 

流体の運動及び流体と境界との相互作用を論じる力学。 

hydrodynamics 

1106 

油圧静力学 

<油圧>静止液体が固体壁に,又は固体壁が流体に及ぼす力を
扱う油圧の一分野。 

hydrostatics 

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B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1107 

油圧動力学 

<油圧>発生させる力とは別に,液体の動きの結果として液体
によって生み出された力を扱う油圧の一分野。 

hydrokinetics 

1108 

油空圧システム 

油空圧のエネルギーを生成,伝達,制御及び変換するために相
互に依存する機器の集合。 

fluid power system 

1109 

サブシステム 

油空圧システム内で指定機能を提供する相互に連結したシス
テムの一部。 

sub-system 

1110 

油空圧源 

加圧流体を発生及び維持するエネルギー源。 

fluid power supply 

1111 

原動機 

システムの駆動に使うことを主目的とした動力発生装置。 
例 電気モータ,内燃機関 

prime mover 

1112 

設置動力 

設備に使用する原動機の動力の総和。 

installed power 

1113 

機器 

油空圧システムの機能部分となるように設計した一つ以上の
部品からなる配管を含まない独立した機器。 
例 シリンダ,モータ,バルブ,フィルタ 

component 

1114 

アセンブリ 

二つ以上の相互に連結した機器から構成するシステム又はサ
ブシステムの下位要素。 

assembly 

1115 

組立トルク 

連結を完成するために必要なトルク。 

assembly torque 

1116 

油圧動力 

<油圧>作動油の流量と圧力との積。 

hydraulic power 

1117 

静的状態 

関連するパラメタが時間によって変化しない状態。 

static conditions 

1118 

動的状態 

関連するパラメタが時間によって変化する状態。 

dynamic conditions 

1119 

定常状態 

動的状態でパラメタが時間によってほとんど変化しない状態。 steady state 

1120 

定常運転状態 

運転が安定した後に関連するパラメタが定常状態にある運転
状態。 

steady-state operating 

conditions 

1121 

断続運転状態 

休止(停止又は空転)期間によって分断された運転状態。 

intermittent operating 

conditions 

1122 

周期的安定状態 

関連するパラメタが周期的に変化する状態。 

cyclic stabilized 

conditions 

1123 

不安定運転状態 

関連するパラメタが運転中に安定しない運転状態。 

unstable operating 

conditions 

1124 

定格条件 

試験によって確認され,かつ,機器又は配管の寿命を満足する
条件。 

rated conditions 

1125 

運転条件 

機器,配管又はシステムが実際に機能する条件。 
注記 運転中に変化することがある。 

operating conditions 

1126 

無負荷条件 

機器,配管又はシステムにおいて,流れに外部負荷による抵抗
がない状態の条件。 

no-load conditions 

1127 

限界運転条件 

機器,配管又はシステムが,特定の使用方法において,所定の
時間,満足な運転が保証できる運転条件。最大値及び最小値で
表す。 

limiting operating 

conditions 

1128 

指定条件 

満足な稼動及び試験に必要な条件。 

specified conditions 

1129 

サイクル, 
周期 

定期的又は周期的に繰り返す事象又は状態における一つの完
結した組合せ。 

cycle 

1130 

周囲環境 

機器,配管又はシステムが稼動している環境の状態。 
例 圧力,温度 

ambient conditions 

1131 

周囲温度 

機器,配管又はシステムが稼動している環境の温度。 

ambient temperature 

1132 

定格温度 

試験によって確認され,かつ,機器又は配管の寿命が満足され
る温度。 

rated temperature 

1133 

実流体温度 

特定の時間及び位置で測定した流体の温度。 

actual fluid 

temperature 

1134 

実機器温度 

特定の時間及び位置で測定した機器の温度。 

actual component 

temperature 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1135 

機能試験 

入力に対して出力機能が正しく応答していることを確認する
試験。 

function test 

2) 作動流体 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1201 

作動流体 

油空圧システムにおいて,動力伝達媒体として使用する液体又
は気体。 

fluid 

1202 

ニュートン流体 

せん(剪)断速度に影響を受けない粘性をもった流体。 

Newtonian fluid 

1203 

適合性流体 

機器,配管,システム又は他の作動流体の特性及び寿命に影響
を与えない流体。 

compatible fluid 

1204 

非適合性流体 

機器,配管,システム又は他の作動流体の特性及び寿命に悪影
響を及ぼす流体。 

incompatible fluid 

1205 

作動油 

<油圧>油圧システム内で使用する作動流体。 

hydraulic fluid 

1206 

石油系作動油 

<油圧>各種精製法によって製造された石油系炭化水素を主
成分とする作動油。他の成分を含んでもよい。 

mineral oil,  
petroleum fluid 

1207 

難燃性作動油 

<油圧>火災の危険を最小限に抑える燃えにくい作動油。 

fire-resistant 

hydraulic fluid 

1208 

水溶性作動油 

<油圧>主成分として水を含む作動油。 
例 O/Wエマルション,W/Oエマルション,ポリグリコール溶

液 

aqueous fluid 

1209 

O/Wエマルション <油圧>小さな油滴が水の連続相の中に分散している液体。 

oil-in-water emulsion 

1210 

W/Oエマルション <油圧>乳化剤,安定化剤,防せい(錆)剤などが添加された

石油系作動油中に,小さな水滴が分散している液体。 

water-in-oil emulsion,  
invert emulsion 

1211 

ポリグリコール溶

液, 

ウォータポリマー

溶液 

<油圧>主成分が水と1種類以上のグリコール又はポリグリコ
ールとから成る難燃性作動油。 

polyglycol solution,  
water polymer 

solution 

1212 

合成系作動油 

<油圧>異なる製法によって合成されたエステル,ポリグリコ
ール,ポリアルファオレフィンなどを主な基油として用いる作
動油。他の成分物質を含んでもよい。 
注記 ここで定義する合成系作動油は,成分として水を含まな

い。 

synthetic fluid 

1213 

りん酸エステル系

作動油 

<油圧>りん酸エステルを主成分とする合成系作動油。 

phosphate ester fluid 

1214 

塩素系炭化水素作

動油 

<油圧>芳香族又はパラフィン系炭化水素中の一部水素原子
が,塩素に置き換わった作動油で,水を含まず,難燃性の合成
系作動油。 
注記 塩素系炭化水素作動油の使用は,環境への危険性及び生

態系蓄積の理由によって広く禁止されている。 

chlorinated 

hydrocarbon fluid 

1215 

生分解性作動油 

<油圧>環境に流出した場合でも,微生物によって速やかに分
解され,環境に悪影響を及ぼさない性質をもつ作動油。 
例 植物油(トリグリセリド),ポリグリコール,合成エステ

ル 

biodegradable fluid 

1216 

粘性 

内部摩擦によって生じる流れにおける流体の抵抗。 

viscosity 

1217 

粘性摩擦 

流体の粘性に起因する摩擦。 

fluid friction 

1218 

粘度 

作動流体の変形又は流れ抵抗の測定単位。作動油のせん断応力
とせん断速度との相関関係として表す。 

viscosity 

1219 

動粘度 

作動流体の流動抵抗で粘度と作動流体の密度との比で表す。 

kinematic viscosity 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1220 

粘度指数 

流体の粘度温度特性の便宜的尺度。 
注記 粘度変化が少ないと粘度指数は高い。 

viscosity index 

1221 

密度 

特定温度において流体の質量をその体積で除した値。 

fluid density 

1222 

体積弾性係数 

流体に加えられた圧力変化を,そのときに生じる体積変化で除
した値。 

bulk modulus of a 

fluid 

1223 

圧縮率 

流体の体積変化を圧力の変化で除した値。 
注記 体積弾性係数の逆数である。 

compressibility of a 

fluid 

1224 

潤滑性 

<油圧>規定された運転条件の下で,しゅう動面に形成された
油膜によって金属間同士の接触を防止する作動油の性能。 

anti-wear properties,  
lubricity 

1225 

防せい(錆)性 

<油圧>金属の腐食を防止する作動油の性能。 
注記 これは水溶性作動油の場合,特に重要である。 

anti-corrosive 

qualities 

1226 

せん断安定性 

<油圧>流体がせん断にさらされるときに粘性を維持する能
力。 

shear stability 

1227 

放気性 

<油圧>作動油中に発生した微細な分散気泡が浮上して外部
に分離する作動油の性能。 

air release capacity 

1228 

気泡分離性 

<油圧>作動油中に存在する気体が気泡として析出する作動
油の性質。 

air separation 

property 

1229 

消泡性 

<油圧>作動油表面に発生した気泡を早期に消失させる作動
油の性能。 

antiforming property 

1230 

液体混和性 

<油圧>どのような比率で混合しても他に悪影響を与えず,混
ぜ合わせることができる性能。 

liquid miscibility 

1231 

作動油の安定性 

<油圧>特定の条件の下において作動油特性の変化に対する
抵抗性。 

fluid stability 

1232 

エマルション安定

性 

<油圧>指定された条件の下での,エマルションを保持する能
力。 

emulsion stability 

1233 

エマルション不安

定性 

<油圧>エマルションが2相に分離する能力。 

emulsion instability 

1234 

作動油劣化 

<油圧>作動油の化学的又は物理的性能の低下。 

hydraulic fluid 

breakdown 

1235 

溶解空気 

<油圧>作動油の中に分子レベルで溶解している空気。 

dissolved air 

1236 

エアレーション 

<油圧>作動油中に空気が細かい気泡の状態で混じる現象,又
は混じっている状態。 

aeration 

1237 

混入空気 

<油圧>液体とエマルションとを形成している空気又はガス。
泡は液相から分離する傾向がある。 

entrained air 

1238 

空気混入量 

<油圧>システムの作動油中の混入空気の容積。 
注記 混入空気量は,容積比率(%)として表す。 

air inclusion 

1239 

溶解水分 

<油圧>作動油の中に分子レベルで溶け込んでいる水分。 

dissolved water 

1240 

含水量 

<油圧>作動油中に含有される水分量。 

water content 

1241 

遊離水 

<油圧>油圧システムにおいて作動油体との密度の違いによ
って分離した水分。 

free water 

1242 

引火点 

<油圧>指定された条件の下で作動油を徐々に加熱した場合
に,発生する可燃性ガスが着火源によって引火する最低温度。 

flash point 

1243 

燃焼点 

<油圧>指定された条件の下で,炎によって液体に引火したと
き,炎を遠ざけても作動油が十分な蒸気を放出して,空気中で
燃え続けることのできる温度。 

fire point 

1244 

自然発火温度 

<油圧>他に発火源がなくても,作動油が炎を上げて燃え上が
る温度。 
注記 実際の数値は幾つかの認定された試験のうちの一つの

試験によって定める。 

auto-ignition 

temperature 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1245 

高圧噴霧点火試験 

<油圧>制御された点火源を用いて,作動油の昇圧した噴射又
は微細化された噴霧の引火性を測定する試験。 

high-pressure spray 

test 

1246 

流動点 

<油圧>特定の条件の下で,作動油が流動状態を保つことがで
きる最低温度。 

pour point 

1247 

作動流体調整 

<油圧>所望する作動流体特性を得るための処理工程。 
例 加熱,冷却,洗浄,添加剤の添加 

fluid conditioning 

1248 

添加剤 

<油圧>新しい特性を得るために,又は機能向上のために作動
油に添加する化学物質。 

additive 

1249 

粘度指数向上剤 

<油圧>粘度の温度特性を改良するために加える化合物。 

viscosity index 

improver 

1250 

防止剤 

<油圧>腐食又は酸化のような化学反応を鈍らせる,抑制する
又は改良するために作動流体に添加する物質。 

inhibitor 

1251 

汚染 

汚染物質の混入又は存在。 

contamination 

1252 

蒸気汚染 

特定の使用温度における蒸気の質量当たりの汚染物質の質量
として表示される蒸気形態の汚染。 

vapour contamination 

1253 

汚染物質 

油空圧システムに悪影響を与える全ての物質又は混入物(固
体,液体又は気体)。 

contaminant 

1254 

発生汚染物質 

システム又は機器の作動によって生成する汚染物質。 

generated 

contamination 

1255 

周辺汚染物質 

システムを汚染する,周囲に存在する物質。 

environmental 

contaminant 

1256 

粒子 

固体又は液体の小さな固まり。 

particle 

1257 

汚染粒子 

粒子状の汚染物質。 

contaminant particle 

migration 

1258 

汚染度レベル 

<油圧>汚染の程度を定量的に表示する方法。 

contamination level 

1259 

清浄度レベル 

<空気圧>清浄の程度を定量的に表示する方法(JIS B 8392-1
参照)。 

cleanliness level 

1260 

汚染度コード 

<油圧>作動油中の汚染物質を,粒子径ごとの個数分布で簡潔
に表す方法。 
粒子個数を数字で置き換えるコードで表示する(JIS B 9933参
照)。 

contamination code 

1261 

汚染粒子分布 

粒子径範囲ごとの汚染粒子の数の分布。表又は図で表示する。 contaminant particle 

size distribution 

1262 

初期汚染 

作動流体,機器,配管,サブシステム及びシステムに存在又は
組立時に発生する使用前の汚染。 

initial contamination 

1263 

汚染感度 

<油圧>汚染物質で生じる性能低下の度合い。 

contaminant sensitivity 

1264 

流体採取 

システムからの流体サンプルの採取。 

fluid sampling 

1265 

粒子計数分析 

一定時間における一定サンプル量の流体中の固体粒子の大き
さの分布を測定するための計数方法を用いた汚染分析。 

particle count analysis 

1266 

自動粒子計数 

自動手段による流体中に浮遊している粒子状汚染物質の測定。 automatic particle 

counting 

1267 

目視粒子計数法 

光学的手段を用いた流体中の固体粒子汚染の測定。 

visual particle counting 

1268 

オフライン汚染分

析 

油空圧システムに直接接続していない計測器で流体サンプル
に対して行う汚染分析。 

off-line contamination 

analysis 

1269 

オンライン汚染分

析 

油空圧システムに直接接続した計測器に供給される流体に対
して行う汚染分析。 

on-line contamination 

analysis 

1270 

標準参考空気 

<空気圧>JIS B 8393に規定するとおり,温度20 ℃,絶対圧
力0.1 MPa,相対湿度65 %の湿り空気。 
単位の後に略号ANRを付けて表す。 

standard reference 

atmosphere 

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B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1271 

標準状態 

温度20 ℃,絶対圧力101.3 kPa,相対湿度65 %の空気の状態。 standard condition 

1272 

基準状態 

温度0 ℃,絶対圧力101.3 kPaでの乾燥気体の状態。 

normal condition 

1273 

比熱比 

定圧比熱と定積比熱との比。 

κ=Cp/Cv 

ここに,κ:比熱比 

Cp:定圧比熱 
Cv:定積比熱 

ratio of specific heat 

1274 

断熱変化 

比熱比をκ,圧力をp,体積をvとした場合pvκ=一定となる状

態変化。 
注記 比熱比κを断熱指数ともいう。 

adiabatic change 

1275 

ポリトロープ変化 

ポリトロープ指数をn,圧力をp,体積をvとした場合pvn=一

定となる状態変化。 

politropic change 

1276 

等温変化 

温度一定で,圧力をp,体積をvとした場合pv=一定となる状
態変化。 

isothermal change 

1277 

露点 

湿り空気を定圧のままで冷却していき,空気中の水蒸気が液化
し始める温度。 

dew point 

1278 

圧力露点 

圧力が加わっている状態における露点。 

pressure dew point 

1279 

大気圧露点 

大気圧における露点。 

atmospheric dew point 

1280 

相対湿度 

同一の温度における,飽和蒸気圧力に対する水蒸気の分圧の割
合(JIS B 8392-1参照)。 

relative humidity 

1281 

絶対湿度 

気体の単位体積中にある水蒸気の質量。 

absolute humidity 

1282 

圧縮空気 

動力伝達媒体として使用する,大気を圧縮した空気。 

compressed air 

1283 

自由空気 

標準参考空気で等量になるように表された実際の状態におけ
る空気。 

free air 

1284 

圧縮乾燥 

<空気圧>高圧に圧縮し冷却した後に凝縮した水分を抽出し,
最終的に要求圧力へ膨張させることによって行う乾燥。 

compression air 

drying 

1285 

蒸気 

等温圧縮によって液化する臨界温度以下にある気体。 

vapour 

3) 流れ・流量 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1301 

流れ 

圧力差によって発生する流体の運動。 

flow 

1302 

流量 

流路の断面を単位時間に通過する作動流体の量。 

flow rate 

1303 

体積流量 

流路の断面を単位時間に通過する作動流体の体積。 

volumetric flow rate 

1304 

質量流量 

流路の断面を単位時間に通過する作動流体の質量。 

mass flow rate 

1305 

定格流量 

試験によって確認され,かつ,機器又は配管が機能することを
保証する流量。 

rated flow 

1306 

吐出し量 

<油圧>一般にポンプが単位時間に吐き出す液体の体積。 

delivery 

1307 

供給流量 

供給源から供給する流量。 

supply flow rate 

1308 

入口流量 

入口ポートを通過する流量。 

inlet flow rate 

1309 

負荷流量 

負荷圧力によって弁の出口ポートを通過する流量。 

loaded flow rate 

1310 

制御流量 

制御を行うための流量。 

control flow rate 

1311 

総流量 

パイロット流量,内部漏れ流量及び出口流量の総和。 

total flow rate 

1312 

パイロット流量 

パイロット管路又はパイロット回路における流量。 

pilot flow rate 

1313 

漏れ 

有効な仕事をせず,エネルギー損失を引き起こす比較的少量の
流体流れ。 

leakage 

1314 

内部漏れ 

機器の内部隙間を通る漏れ。 

internal leakage 

1315 

外部漏れ 

機器又は配管の内部から外部への漏れ。 

external leakage 

1316 

空気消費量 

<空気圧>空気圧機器又はシステムがある条件の下で消費す
る空気量又は空気流量。 

air consumption 

background image

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1317 

排気 

<空気圧>大気への気体の流れ。 

exhaust 

1318 

層流 

流体の層が規則正しく通過することを特徴とする流れ。 

laminar flow 

1319 

乱流 

流体の無秩序な動作を特徴とする流れ。 

turbulent flow 

1320 

チョーク流れ 

機器の上流側圧力が下流側圧力に対して高いとき,流路のある
部分で速度が音速になる流れ。 

choked flow 

1321 

亜音速流れ 

流路内で気体の速度が音速に達しない流れ。 

subsonic flow 

1322 

レイノルズ数 

慣性力と粘性力との比で表した無次元数。 

Re=uD/ν 

ここに,Re:レイノルズ数 

u:流速 
D:物体の大きさを表す代表長さ 
ν:動粘度 

Reynolds number 

1323 

臨界レイノルズ数 

与えられた流れの条件によって,流れが層流か乱流かの境界を
示すレイノルズ数。 

critical Reynolds 

number 

1324 

流量脈動 

<油圧>作動油の流れにおける細かな流量変動。 

flow ripple 

1325 

流量サージ 

<油圧>ある時間幅で生じる流量変動。 

flow rate surge 

1326 

流量の非対称性 

正負の信号極性に対する公称定格流量ゲインの偏差。 
注記 二つのゲインの差を大きいほうのゲインで除して百分

率で表す。 

flow rate asymmetry 

1327 

流量の非線形性 

正規の流量曲線と,正規の流量ゲインと等しい傾きをもつ理想
化した流量曲線との間に生じる偏差。 

flow rate 

non-linearity 

1328 

流量回復率 

供給流量に対する吐出しポートの無負荷時流量の比。 

flow rate recovery 

1329 

縮流 

流体がオリフィスなどを通過して噴流となるとき,オリフィス
などの開口部の面積よりも噴流の断面積が狭くなる現象。 

contraction 

1330 

自由流れ 

流量を制御しない流れ。 

free flow 

1331 

制御流れ 

流量を制御した流れ。 

controlled flow 

1332 

インタフロー 

バルブの切換途中で,過渡的に生じるバルブポート間の流れ。 interflow 

1333 

ドレン<油圧> 

機器の通路(又は管路)からタンク(又はマニホールドなど)
に戻る液体又はその流れ。 

drain 

1334 

ドレン<空気圧> 

空気圧機器及び管路内で,流動若しくは沈殿状態にある水,又
は油水混合の白濁液。 

drain 

1335 

カットオフ 

ポンプ出口側圧力が設定圧力に近づいたとき,吐出し量制御が
働いて,流量を減少させること。 

cut-off 

1336 

フルカットオフ 

ポンプのカットオフ状態で流量がゼロになること。 

full cut-off 

4) 圧力 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1401 

圧力 

流体の拘束に対抗して発生する単位面積当たりの法線力。 
注記 p=F/A  ここに,p:圧力 F:力 A:面積 

pressure 

1402 

全圧 

流体の流れをせき止めたときの静圧。 

total pressure 

1403 

静圧 

流線に平行な面に及ぼす流体の圧力。 

static pressure 

1404 

動圧 

全圧と静圧との差で,非圧縮性の場合は,次の式で示される。 

2

2

1V

ρ

ここに,ρ:密度(kg/m3) 

V:速度(m/s) 

dynamic pressure 

1405 

大気圧 

特定の場所及び時間における大気の絶対圧力(図1及び図2参
照)。 

atmospheric pressure 

background image

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1406 

標準大気圧 

海面上の平均大気圧(=101 325 Pa)。 

standard atmospheric 

pressure 

1407 

真空 

大気圧より低い状態。 

vacuum 

1408 

絶対圧力 

絶対真空を基準として表した圧力(図1及び図2参照)。 

absolute pressure 

1409 

ゲージ圧力 

大気圧を基準として表した圧力(図1及び図2参照)。 
注記 ゲージ圧力は,絶対圧力の計測値から大気圧を減じた値

で,正又は負の圧力で表記する。 

gauge pressure 

1410 

呼び圧力 

呼称の便宜を図るために,機器又はシステムに対して用いる圧
力。 

nominal pressure 

1411 

差圧 

異なる二点間に生じる圧力の差。 

differential pressure 

1412 

破壊圧力 

機器又は配管の外壁が実際に破壊する内部圧力(図2参照)。 

burst pressure 

1413 

耐圧力 

定格圧力を超えた所定の圧力を所定の時間,機器又は配管に加
えた後,最高使用圧力に復帰したとき,性能が保証されなけれ
ばならない圧力(図2参照)。 

proof pressure 

1414 

最高圧力 

機器又はシステムの性能及び寿命に悪影響を与えない過渡的
に発生する最高の圧力(図1参照)。 

maximum pressure 

1415 

最高使用圧力 

機器,配管又はシステムを定常運転状態で運転をするための最
高圧力(図1参照)。 

maximum working 

pressure 

1416 

最低使用圧力 

機器,配管又はシステムを定常運転状態で運転をするための最
低圧力(図1参照)。 

minimum working 

pressure 

1417 

定格圧力 

試験によって確認され,かつ,機器又は配管の寿命を満足する
圧力で設計及び使用上の基準となる圧力(図2参照)。 

rated pressure 

1418 

最低作動圧力 

機器の作動を保証できる最低の圧力。 

minimum operating 

pressure 

1419 

始動圧力 

機器が作動を始める最低の圧力。 

breakaway pressure,  
breakout pressure 

1420 

試験圧力 

機器,配管,サブシステム又はシステムの試験のために供給す
る圧力(図2参照)。 

test pressure 

1421 

サイクル試験圧力 

サイクル試験中の試験圧力。 

cyclic test pressure 

1422 

サイクル試験最高

圧力 

サイクル試験の全てのサイクル中で必要な上限の圧力。 

upper cyclic test 

pressure 

1423 

サイクル試験最低

圧力 

サイクル試験の全てのサイクル中で必要な下限の圧力。 

lower cyclic test 

pressure 

1424 

使用圧力範囲 

システム又はサブシステムが定常運転状態で意図した運転を
するための圧力の限度の範囲(図1参照)。 

working pressure 

range 

1425 

運転圧力範囲 

機器,配管又はシステムが機能している間に加えられ,また発
生する圧力の範囲(図1参照)。 

operating pressure 

range 

1426 

参照基準圧力 

基準として確立している圧力の値。 

reference pressure 

1427 

要求圧力 

指定された位置及び時間において必要な圧力。 

required pressure 

1428 

実圧力 

特定の位置及び時間における実際の圧力。 

actual pressure 

1429 

設定圧力 

圧力制御機器で調節した圧力。 

set pressure,  
setting pressure 

1430 

内部圧力 

機器又はシステムの内部に作用している圧力。 

internal pressure 

1431 

外部圧力 

機器又はシステムに外部から作用する圧力。 

external pressure 

1432 

供給圧力 

圧力源から供給される圧力。 

supply pressure 

1433 

背圧 

回路の戻り側,排気側又は圧力作動面の背後に作用する圧力。 back pressure 

1434 

負荷圧力 

外部負荷によって生じる背圧。 

load pressure 

1435 

予負荷圧力 

<油圧>機器又はシステムにかけるあらかじめ設定された背
圧。 

pre-load pressure 

background image

10 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1436 

残圧 

圧力供給を遮断又は排気した後に,回路系又は機器内に残る望
ましくない圧力。 

residual pressure 

1437 

入口圧力 

機器,配管又はシステムの入口ポートにおける圧力。 

inlet pressure 

1438 

出口圧力 

機器,配管又はシステムの出口ポートにおける圧力。 

outlet pressure 

1439 

パイロット圧力 

パイロット管路又はパイロット回路の圧力。 

pilot pressure 

1440 

ヘッド 

液柱の基準からの高さ。 

head 

1441 

圧力ヘッド 

ある圧力で生成される液柱の高さ。 

pressure head 

1442 

応答圧力 

機器の機能し始める圧力。 

response pressure 

1443 

閉止圧力 

機器が定められた条件の下で閉じる圧力。 

closing pressure 

1444 

制御圧力 

制御機能を与えるため制御ポートに加える圧力。 

control pressure 

1445 

切換圧力 

機器又はシステムが起動,停止及び反転するときの応答圧力。 switching pressure 

1446 

圧力勾配 

定常状態時の流れ方向の圧力の変化率。 

pressure gradient 

1447 

圧力降下 

流れに対する抵抗の高圧力側と低圧力側との差(図1参照)。 

pressure drop 

1448 

圧力損失 

流れに対する抵抗によってエネルギーの損失を伴う圧力降下。 pressure loss 

1449 

圧力変動 

時間経過とともに生じる制御できない圧力変化(図1参照)。 

pressure fluctuation 

1450 

圧力パルス 

圧力の短時間における上昇及び下降,又はその逆(図1参照)。 pressure pulse 

1451 

圧力脈動 

圧力の周期的な変動(図1参照)。 

pressure pulsation 

1452 

圧力脈動 

流量脈動とシステムとの相互作用によって生じる流体におけ
る細かな圧力の変動。 

pressure ripple 

1453 

圧力波 

比較的低い振幅と長い周期とをもつ圧力の周期的変動。 

pressure wave 

1454 

圧力ピーク 

定常状態の圧力を超え,最高圧力も超える圧力パルス(図1参
照)。 

pressure peak,  
pressure spike 

1455 

圧力サージ 

流れの過渡的な変動によって生じる圧力変動(図1参照)。 

pressure surge 

1456 

圧力減衰時間 

流体圧力がある特定のレベルからそれより低い特定のレベル
へ減少するまでにかかる時間。 

pressure decay time 

1457 

クラッキング圧力 

弁が開き始める圧力で,ある一定の流量が認められるなどの条
件を満たす圧力。 

cracking pressure,  
valve opening pressure 

1458 

レシート圧力 

チェック弁,リリーフ弁などでバルブの入口側圧力が降下し,
バルブが閉じ始めて,バルブの漏れ量がある規定の量まで減少
したときの圧力。 

reseat pressure 

1459 

オーバライド圧力 

圧力制御弁で,ある最小流量から最大流量までの間に増大する
圧力。 

override pressure 

1460 

アイドリング圧力 

装置又は機器のアイドリング時に流量又は負荷の維持に必要
な圧力(図1参照)。 

idling pressure 

1461 

クッション圧力 

シリンダクッションの全運動質量の減速時に発生する圧力。 

cushioning pressure,  
damping pressure 

1462 

充てん圧力 

機器に充塡する圧力,又は機器を膨張させる圧力。 
注記 封入圧力(1466),予負荷圧力(1435)及び設定圧力(1429)

を参照。 

charge pressure 

1463 

チャージ圧力 

<油圧>作動油を補充するときの圧力。 
注記 通常,閉回路又は2段ポンプで用いる。 

boost pressure 

1464 

吸込み圧力 

<油圧>ポンプ入口の圧力。 

suction pressure 

1465 

循環圧力 

<油圧>再循環するときの,装置又は装置の一部の圧力。 

recirculating pressure 

1466 

封入圧力 

<油圧>作動油注入前のアキュムレータの気体圧力。 

precharge pressure 

1467 

戻り圧力 

<油圧>油の流れ又は密封タンクの抵抗によって生じる戻り
管路の圧力。 

return pressure 

1468 

ゼロ点圧力 

<油圧>油圧ゼロ点において連続制御弁の両方の作動接続口
に存在している均一にされた圧力。 

null pressure 

background image

11 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

5) 現象・特性 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1501 

動力消費量 

指定された条件の下で,機器及びシステムで消費した合計の動
力。 

power consumption 

1502 

動力損失 

機器及びシステムに吸収された動力。 

power losses 

1503 

圧力特性 

<空気圧>指定された流量で測定した,入口圧力の変化による
設定圧力からの出口圧力の変化。 

pressure regulation 

characteristics 

1504 

増幅率 

入力信号に対する出力信号の比率。 

amplification 

1505 

圧力ゲイン 

制御圧力変動に対する出力圧力変動の比。 

pressure amplification, 
pressure gain 

1506 

圧力補償 

機器又は回路内における圧力を所定の値に保持する機能。 

pressure compensation 

1507 

臨界圧力比 

<空気圧>機器の流路で気体の速度が音速に達したときの上
流側絶対圧力p1に対する下流側絶対圧力p2の比p2/p1。 

critical pressure ratio 

1508 

流動損失 

<油圧>液体の動きによって生じる動力の損失。 

hydrodynamic losses 

1509 

流量特性 

関係するパラメタの変化に対する流量変化の特性。 

flow characteristic 

1510 

流量係数 

油空圧機器及び配管流れの流量特性を表す係数。 

flow coefficient 

1511 

流量ゲイン 

制御流量変動に対する出力流量変動の比。 

flow gain,  
flow rate amplification 

1512 

音速コンダクタン

ス 

<空気圧>チョーク流れ状態の機器の体積流量を上流絶対圧
力で除した値。 

sonic conductance 

1513 

有効断面積 

<空気圧>空気圧機器と実流量とが等しいオリフィスの断面
積の値。 
注記 単位はmm2。 

effective area 

1514 

流体力 

通過する流体の流れによって機器の流路壁に及ぼされる力。 

flow force 

1515 

チャタリング 

減圧弁,チェック弁,リリーフ弁などで,弁座をたたいて比較
的高い音を発する一種の自励振動現象。 

chattering 

1516 

流体固着現象 

<油圧>圧力不均衡によってピストン又はスプールが固着す
る状態。 

hydraulic lock 

1517 

衝撃波 

高速気流中で発生する不連続波面。その波面を通して流速が超
音速から亜音速に急激に変化する。 

shock wave 

1518 

水撃, 
油撃 

<油圧>油圧回路内の急激な流速の低下による圧力の増加。 

water hammer,  
oil-hammer 

1519 

キャビテーション 

<油圧>流動している液体の圧力が局部的に低下して,蒸気及
び含有気体を含む泡が発生する現象。 

cavitation 

1520 

残留空気 

<油圧>油圧システムの中に入り込んでいる凝縮,乳化,又は
溶解していない圧縮性のあるガス,空気又は蒸気。 

free air 

1521 

シルティング 

流体によってシステムの特定の場所に運ばれた細かな汚染粒
子の蓄積。 

silting 

1522 

シルトロック 

汚染物によるピストン又はスプールの望ましくない固着。 

silt lock 

1523 

スティクション 

静止状態からの動き出しにおける望ましくない抵抗となる静
摩擦。 

stiction 

1524 

スティック 

望ましくない力による機器内の可動部品の固着。 

sticking 

1525 

スティクスリップ 

滑り面の運動が間欠的となる現象。 

stick-slip 

1526 

しきい値 

入力の大きさによって二つの異なる状態をとる機能をもつ制
御弁においてその境界となる入力の値。 

threshold 

1527 

膨張係数 

<空気圧>流れが亜音速のときに,気体の圧縮性の影響を考慮
する係数。 

expansion factor 

1528 

負荷曲線 

出力流量の関数として表した出力圧力の曲線。 

load line 

1529 

ヒステリシス 

全信号域の完全なサイクルで発生する同一入力信号に対する
出力量の最大差。 

hysteresis 

background image

12 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1530 

受動出力 

入力信号だけで得られる出力。 

passive output 

1531 

操作時間 

操作信号のONとOFFとを切り換える時間。 

actuated time 

1532 

応答時間 

バルブ,回路などに入力信号が加わったときから,出力がある
規定の値に達するまでの時間。 

response time 

1533 

立下り時間 

特定の高いレベルから低いレベルにパラメタが下がるのに要
する時間。 

fall time 

1534 

ドリフト 

基準値と比べ時間とともにゆっくりと変化していく好ましく
ない特性。 

drift 

1535 

ゼロ点ドリフト 

作動条件若しくは環境の変化又は入力信号に関する長期効果
の結果として生じるゼロ点バイアスの変化。 

null shift 

1536 

ゼロ点バイアス 

油圧ゼロ点にするためにバルブに必要な入力信号。 

null bias 

1537 

摩耗 

固体表面が他の物質の干渉によって,逐次減量する現象。 

abrasion,  
wearing,  
grinding,  
rubbing 

1538 

フレッチング摩耗 

二表面における周期的なしゅう動又は圧縮による摩耗の形態
で,微細な粒子状物質を発生する現象。 

fretting 

1539 

エロージョン 

流体若しくは浮遊する微粒子の衝突又は噴流によって表面に
生じる侵食。 

erosion 

1540 

破裂 

封入された内容物が外部に流出する過大圧力による外部構造
上の損傷。 

burst 

6) 管路 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1601 

流路 

流体の流れる通路。 

flow path 

1602 

圧力供給管路 

流体が,圧力源から制御機器まで供給されるときの流路。 

pressure supply line,  
supply line 

1603 

動力伝達管路 

アクチュエータに流体を送る流路。 

working line 

1604 

戻り管路 

<油圧>油タンクに戻る流体の流路。 

return line 

1605 

ドレン管路 

<油圧>内部漏れをタンクに戻す流路。 

drain line 

1606 

パイロット管路 

パイロット方式で作動させるための作動流体を導く流路。 

pilot line 

1607 

ポート 

配管を接続するための機器流路の開口部分。 

port 

1608 

ねじポート 

ねじのある配管ができるポート。 

threaded port 

1609 

フランジポート 

フランジ継手を取り付けることができるように設計されたポ
ート。 

flange port 

1610 

バルブメインポー

ト 

操作機構が動作することによって,接続が変わるバルブのポー
ト。 

valve main port 

1611 

入口ポート 

入口流量を通過させるポート。 

inlet port 

1612 

出口ポート 

出口流量を通過させるポート。 

outlet port 

1613 

動力伝達ポート 

動力伝達管路に使用するポート。 

working port 

1614 

戻りポート 

<油圧>油タンクに戻る管路に接続するポート。 

return port 

1615 

排気ポート 

<空気圧>排気するためのポート。 

air exhaust port 

1616 

ドレンポート<油

圧> 

ドレン管路に接続するポート。 

drain port 

1617 

ドレンポート<空

気圧> 

空気圧システムからドレンを排出するポート。 

air-line drain port 

1618 

パイロットポート 

パイロット管路を接続するポート。 

pilot port 

background image

13 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1619 

空気抜き 

<油圧>油圧システム中に閉じ込められた空気を除く操作。 

air bleed,  
system air bleeding 

1620 

空気抜き管路 

<油圧>空気抜きをするための管路。 

bleed line 

1621 

ベント<油圧> 

流体を外部に排出するための穴。 

vent 

1622 

ベント<空気圧> 

大気圧へ通じている穴。 

vent 

1623 

排水管 

<空気圧>た(溜)まった汚染物質を排出するために配置され
た圧縮空気管路の垂れ下がり部。 

drip leg 

7) その他 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1701 

スプール 

円筒形滑り面に内接し,軸方向に移動して流路の開閉を行う串
形の構成部品。 

spool 

1702 

スリーブ 

ピストン,スプールなどの案内をするハウジングに挿入する円
筒形の構成部品。 

sleeve 

1703 

絞り 

流れの断面積を減少し,管路又は流路内に抵抗をもたせる機
構。 

restrictor 

1704 

オリフィス 

長さが断面寸法に比べて比較的短い絞り。 

orifice 

1705 

チョーク 

長さが断面寸法に比べて比較的長い絞り。 

choke 

1706 

ノズル 

滑らかに形成された入口をもち,滑らかに形成された出口又は
急速に開放された出口をもつ絞り。 

nozzle 

1707 

呼び寸法 

参照するのに便利なように製造上の寸法を適切に丸めた数値。 nominal size 

1708 

フラッシング 

<油圧> 

特別な洗浄油(フラッシング油)を用い,低圧で内部通路及び
キャビティを洗浄するためのシステムの運転。 

system flushing 

1709 

フラッシング 

<空気圧> 

配管の内部のごみ,さびなどを除去するため,接続する前に空
気を吹き込んで清浄にする行為。 

flushing 

1710 

無給油機器 

<空気圧>あらかじめグリースなどを封入し,ルブリケータに
よる給油を必要としない機器。 

non-lubricated 

pneumatic device 

b) ポンプ,モータ及び空気圧縮機に関する用語 

1) ポンプ・空気圧縮機 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2101 

油圧ポンプ 

<油圧>機械的エネルギーを流体エネルギーに変える機器。 

hydraulic pump 

2102 

容積式ポンプ 

<油圧>ケーシングとそれに内接する可動部材などとの間に
生じる密閉空間の移動又は変化によって作動油を吸込み側か
ら吐出し側に押し出す形式のポンプ。 

displacement pump,  
positive-displacement 

pump 

2103 

ターボポンプ 

<油圧>羽根車をケーシング内で回転させ,作動油に運動エネ
ルギーを与え,作動油を吐き出す形式のポンプ。 

turbo-pump,  
rotodynamic pump 

2104 

定容量形ポンプ 

<油圧>1回転当たりの理論吐出し量が変えられないポンプ。 fixed displacement 

pump 

2105 

可変容量形ポンプ 

<油圧>1回転当たりの理論吐出し量が変えられるポンプ。 

variable displacement 

pump 

2106 

ギヤポンプ 

<油圧>ケーシング内でかみ合う2個以上の歯車によって,作
動油を吸込み側から吐出し側に押し出す形式のポンプ。 

gear pump 

2107 

外接ギヤポンプ 

<油圧>歯車が外接かみ合いをする形式のギヤポンプ。 

external gear pump 

2108 

内接ギヤポンプ 

<油圧>歯車が内接かみ合いをする形式のギヤポンプ。 

internal gear pump 

2109 

ベーンポンプ 

<油圧>ケーシングに接しているベーン(羽根)をロータ内に
もち,ベーン間に吸い込んだ作動油を吸込み側から吐出し側に
押し出す形式のポンプ。 

vane pump 

background image

14 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2110 

平衡形ベーンポン

プ 

<油圧>ロータにかかる半径方向の圧力が釣り合っているベ
ーンポンプ。 

balanced vane pump 

2111 

ピストンポンプ 

<油圧>ピストンを往復運動させて,作動油を吸込み側から吐
出し側に押し出す形式のポンプ。 

piston pump 

2112 

アキシアルピスト

ンポンプ 

<油圧>ピストンの往復運動の方向がシリンダブロック中心
軸にほぼ平行であるピストンポンプ。 

axial piston pump 

2113 

斜軸式アキシアル

ピストンポンプ 

<油圧>駆動軸とシリンダブロック中心軸とがある角度をも
った形式のアキシアルピストンポンプ。 

axial piston pump, 

bent axis design 

2114 

斜板式アキシアル

ピストンポンプ 

<油圧>駆動軸とシリンダブロック中心軸とが同一直線上に
ある形式のアキシアルピストンポンプ。 

axial piston pump, 

swashplate design 

2115 

回転斜板式アキシ

アルピストンポ
ンプ 

<油圧>駆動軸に斜板が固定されていて回転する斜板式アキ
シアルピストンポンプ。 

axial piston pump, 

wobble design 

2116 

ラジアルピストン

ポンプ 

<油圧>ピストンの往復運動の方向が駆動軸にほぼ直角で放
射状に配置されたピストンポンプ。 

radial piston pump 

2117 

インラインピスト

ンポンプ 

<油圧>共通平面上で互いに平行な軸に配列された幾つもの
ピストンをもつピストンポンプ。 

in-line piston pump 

2118 

オーバセンタポン

プ 

<油圧>駆動軸の回転方向を変えることなく流れ方向の反転
が可能なポンプ。 

over-center pump 

2119 

可逆回転形ポンプ 

<油圧>駆動軸の回転方向を変えることで流れ方向の反転が
可能なポンプ。 

reversible pump 

2120 

単流ポンプ 

<油圧>流れの方向が,駆動軸回転方向にかかわらず同じ方向
のポンプ。 

uni-flow pump 

2121 

ねじポンプ 

<油圧>ケーシング内で,ねじをもつロータを回転させて,作
動油を吸込み側から吐出し側に押し出す形式のポンプ。 

screw pump 

2122 

手動ポンプ 

<油圧>手動操作による油圧ポンプ。 

hand pump 

2123 

ジーロータポンプ 

<油圧>一つ以上のジーロータ要素をもつ油圧ポンプ。 

gerotor pump 

2124 

エアハイドロポン

プ 

<油圧>圧縮空気によって駆動する油圧ポンプ。 

hydropneumatic pump 

2125 

多段ポンプ 

<油圧>2個以上のポンプ作用要素が直列に作動するポンプ。 multi-stage pump,  

staged pump 

2126 

多連ポンプ 

<油圧>同一軸上に2個以上のポンプ作用要素をもち,それぞ
れが独立したポンプ作用を行う形式のポンプ。 

multiple pump 

2127 

チャージポンプ 

<油圧>他のポンプの吸込み圧力を上昇させるための油圧ポ
ンプ。 

charge pump 

2128 

空気圧縮機 

<空気圧>システム内で機械的エネルギーを空気の流体力へ
変換する補助装置。 

air compressor 

2129 

循環ポンプ 

<油圧>作動油を循環させて,冷却,フィルトレーション及び
潤滑を行うための油圧ポンプ。 

circulating pump 

2) モータ 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2201 

アクチュエータ 

流体エネルギーを機械的エネルギーに変換する機器。 
例 モータ,シリンダ 

actuator 

2202 

モータ 

回転運動を提供するアクチュエータ。 

motor 

background image

15 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2203 

揺動形アクチュエ

ータ 

出力軸の回転運動の角度が制限されている形式のアクチュエ
ータ。 

semi-rotary actuator 

2204 

油圧モータ 

<油圧>油圧によって駆動するモータ。 

hydraulic motor 

2205 

エアモータ 

<空気圧>圧縮空気によって駆動するモータ。 

air motor 

2206 

可逆モータ 

流れ方向の反転によって出力軸の回転方向を変えることが可
能なモータ。 

reversible motor 

2207 

容積式モータ 

流体の流入側から流出側への流動によって,ケーシングとそれ
に内接するロータなどとの間に生じる密閉空間を移動又は容
積変化させる形式のモータ。 

displacement motor,  
positive-displacement 

motor 

2208 

定容量形モータ 

1回転当たりの理論流入量が変えられないモータ。 

fixed displacement 

motor 

2209 

ギヤモータ 

流入流体によってケーシング内でかみ合う2個以上の歯車が回
転する形式のモータ。 

gear motor 

2210 

外接ギヤモータ 

<油圧>歯車が外接かみ合いをする形式のギヤモータ。 

external gear motor 

2211 

内接ギヤモータ 

<油圧>歯車が内接かみ合いをする形式のギヤモータ。 

internal gear motor 

2212 

ベーンモータ 

ケーシング(カムリング)に接している放射状に配列されたベ
ーン(羽根)をロータ内にもち,ベーンの間に流入した流体に
よってロータが回転する形式のモータ。 

vane motor 

2213 

平衡形ベーンモー

タ 

<油圧>ロータに作用する径方向の力が釣り合っているベー
ンモータ。 

balanced vane motor 

2214 

ピストンモータ 

<油圧>流入流体の圧力がピストン端面に作用し,その圧力に
よって斜板カム,クランクなどを介してモータ軸が回転する形
式のモータ。 

piston motor 

2215 

アキシアルピスト

ンモータ 

<油圧>ピストンの往復運動の方向が出力軸にほぼ平行であ
るピストンモータ。 

axial piston motor 

2216 

斜板式アキシアル

ピストンモータ 

<油圧>出力軸とシリンダブロック中心軸とが同一直線上に
ある形式のアキシアルピストンモータ。 

axial piston motor, 

swashplate design 

2217 

斜軸式アキシアル

ピストンモータ 

<油圧>出力軸とシリンダブロック中心軸とが,ある角度をも
った形式のアキシアルピストンモータ。 

axial piston motor, 

bent axis design 

2218 

ラジアルピストン

モータ 

ピストンの往復運動の方向が出力軸に放射状に配置されたピ
ストンモータ。 

radial piston motor 

2219 

ねじモータ 

<油圧>流入流体によってケーシング内のねじをもつロータ
が回転する形式のモータ。 

screw motor 

2220 

ジーロータモータ 

<油圧>1個以上のジーロータ要素をもつモータ。 
注記 ジーロータポンプ(2123)の図参照。 

gerotor motor 

2221 

オーバセンタモー

タ 

流れ方向を変えることなく出力軸の回転方向の反転が可能な
モータ。 

over-center motor 

2222 

多連モータ 

<油圧>共通の出力軸をもった2個以上のモータ。 

multiple motor 

2223 

油圧ステッピング

モータ 

階段状入力信号の指令に追従する油圧モータ。 

hydraulic stepping 

motor 

2224 

油圧ポンプモータ 

ポンプとしてもモータとしても機能させることができるエネ
ルギー変換機器。 

hydraulic pump-motor 

2225 

油圧伝動装置 

<油圧>油圧ポンプと油圧モータとの組合せによる動力伝達
装置。 

hydrostatic 

transmission 

2226 

一体形油圧伝動装

置 

<油圧>油圧ポンプと油圧モータとを配管を用いずに組み合
わせて出力軸が変速できる機器。 

integral hydrostatic 

transmission 

background image

16 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3) ポンプ及びモータの特性 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2301 

押しのけ容積 

ストローク,サイクル又は回転ごとに吸入又は吐出される流体
の容積。 

displacement 

2302 

理論押しのけ容積 

ストローク,サイクル又は回転ごとに吸入又は吐出される理論
上の流体の容積。 

swept volume 

2303 

理論押しのけ容積

(幾何学的) 

公差,クリアランス,変形を考慮せず幾何学的に算出された押
しのけ容積。 

geometric 

displacement 

2304 

実用押しのけ容積 

特定の条件の下で測定した結果から計算した押しのけ容積。 

derived displacement 

2305 

実用トルク 

特定の条件の下で測定した結果から計算したトルク。 

derived torque 

2306 

実用油圧動力 

特定の条件の下で測定した結果から計算した油圧動力。 

derived hydraulic 

power 

2307 

実出力 

装置の動力源から引き出される出力。 

active output 

2308 

ポンプ実用吐出し

量 

<油圧>実用押しのけ容積と回転数又は単位時間当たりのサ
イクル数との積。 

pump derived output 

flow 

2309 

ポンプ中立位置 

<油圧>ポンプの押しのけ容積がゼロの位置。 

pump zero position 

2310 

ポンプの全効率 

<油圧>流体出力と軸入力との比。 

pump overall 

efficiency 

2311 

ポンプの動力損失 

<油圧>流体動力に変換されなかった動力(容積,流体,機械
損失などを含む。)。 

pump power losses 

2312 

ポンプの容積効率 

<油圧>実際に測定した押しのけ容積と理論押しのけ容積(幾
何学的)との比。 

pump volumetric 

efficiency 

2313 

ポンプの容積損失 

<油圧>漏れによる出力損失。 

pump volumetric 

losses 

2314 

ポンプ吸収動力 

<油圧>瞬間,又は所定の負荷状況下においてポンプ駆動軸に
吸収される動力。 

pump absorbed power 

2315 

モータ出力 

モータの軸によって伝達された機械的出力。 

motor output power 

2316 

モータ中立位置 

モータへの流入量がゼロに調節された位置。 

motor neutral position 

2317 

モータ実用流入量 

実用流入容積と単位時間当たりの回転数との積。 

motor derived inlet 

flow 

2318 

モータの出力損失 

流体動力から出力に変換されなかった動力(容積,流体,機械
損失などを含む。)。 

motor power losses 

2319 

モータの全効率 

軸出力と流体入力との比。 

motor overall 

efficiency 

2320 

モータの容積効率 

流出流量と実用流入量との比。 

motor volumetric 

efficiency 

2321 

モータの容積損失 

漏れによる流量の損失。 
 

motor volumetric 

losses 

2322 

モータ又はポンプ

の剛性 

軸に与えられたトルク変化とその軸の角度の変化との比。 

stiffness of motor or 

pump 

2323 

ポンプのトルク効

率 

実用トルクと実トルクとの比。 

hydromechanical 

pump efficiency 

2324 

モータのトルク効

率 

基準トルクと実トルクとの比。 

hydromechanical 

motor efficiency 

2325 

ピストン変位 

ある位置からほかの位置へのピストンの移動距離。 

piston travel 

2326 

回転方向 

ポンプ,モータ又はその他の機器の回転軸を軸端から見た回転
方向。 

direction of rotation 

2327 

始動トルク 

モータを特定の条件の下で静止状態から始動するとき,モータ
から取り出される最低トルク。 

starting torque 

2328 

有効トルク 

特定の条件の下で出力軸において有効に使用できるトルク。 

effective torque 

background image

17 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2329 

整定時間 

定常運転状態に至るまでに要した時間。 

start-up time 

c) シリンダに関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3001 

シリンダ 

直線運動を行うアクチュエータ。 

cylinder 

3002 

単動シリンダ 

ピストンの片側にだけ流体圧力を作用させることができるシ
リンダ。 

single-acting cylinder 

3003 

複動シリンダ 

ピストンの両方向から流体圧力を作用させることができるシ
リンダ。 

double-acting 

cylinder 

3004 

片ロッドシリンダ 

ピストンロッドが片側から出ているシリンダ。 

single-rod cylinder 

3005 

両ロッドシリンダ 

ピストンロッドが両側から出ているシリンダ。 

through-rod cylinder,  
double-ended rod 

cylinder 

3006 

ダブルロッドシリ

ンダ 

互いに同期して平行に動く2本のピストンロッドをもつシリン
ダ。 

double-rod cylinder 

3007 

マルチロッドシリ

ンダ 

異なる軸上に,二つ以上のピストンロッドをもつシリンダ。 

multi-rod cylinder 

3008 

クッション付シリ

ンダ 

クッションを内蔵したシリンダ。 

cushioned cylinder 

3009 

タンデム形シリン

ダ 

串形に連結された複数のピストンをもつシリンダ。 

tandem cylinder 

3010 

テレスコープ形シ

リンダ 

中空のピストンロッドの中を別のピストンロッドが動く多段
のシリンダ。 

telescopic cylinder 

3011 

プランジャ形シリ

ンダ, 

ラム形シリンダ 

ピストンがなく,圧力が直接ピストンロッドに作用する単動シ
リンダ。 

plunger cylinder,  
ram cylinder 

3012 

ダイアフラム形シ

リンダ 

ダイアフラムに作用する圧力によって機械的な力が発生する
シリンダ。 

diaphragm cylinder 

3013 

ベローズアクチュ

エータ 

ピストン,ピストンロッドなどを使用せずに,柔軟なベローズ
の伸縮によって機械的な力及び動作を発生する単動アクチュ
エータ。 

bellows actuator 

3014 

ベローズ形シリン

ダ 

柔軟なベローズの伸縮によって機械的な力及び動作を発生す
る単動シリンダ。 

bellows cylinder 

3015 

インパクトシリン

ダ 

<空気圧>押し行程でピストンを急加速させるためのタンク
及びポペット弁を内蔵した複動シリンダ。 

impact cylinder 

3016 

差動シリンダ 

ピストンの両側の有効シリンダ断面積が異なり,その比が回路
機能上重要な複動形シリンダで,ピストンの両側に同時に加圧
することによって作動させるシリンダ。 

differential cylinder 

3017 

多位置形シリンダ 

ストロークの両端以外の停止位置があるシリンダ。 

multi-position cylinder 

3018 

デュアルストロー

クシリンダ 

二つのストロークをもつシリンダ。 

dual stroke cylinder 

3019 

サーボアクチュエ

ータ 

可変制御信号に応じて,規定された制御位置をとることのでき
るアクチュエータ。 

servo-actuator,  
position controller 

3020 

サーボシリンダ 

可変制御信号に応じて,規定されたストローク位置をとること
のできるシリンダ。 

servo-cylinder 

3021 

ハイドロチェッカ 

空気圧アクチュエータに結合して,その運動を規制する液体を
封入したアクチュエータ。閉回路を構成する管路,絞り弁など
を含む。 

hydro-check unit 

background image

18 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3022 

ロッドレスシリン

ダ 

ピストンに発生する力をピストンロッドを介さず外部に伝達
するシリンダ。 

rodless cylinder 

3023 

マグネット形ロッ

ドレスシリンダ 

ピストンに発生する力を磁力によって外部に伝達するロッド
レスシリンダ。 

rodless cylinder, 

magnetic type 

3024 

スリット形ロッド

レスシリンダ 

ピストンに発生する力をチューブをスリット構造にすること
で機械的に移動テーブルに伝達するロッドレスシリンダ。 

rodless cylinder, band 

type,  

rodless cylinder, 

split-seal type 

3025 

ケーブル形ロッド

レスシリンダ 

ピストンに発生する力をケーブルを介して外部に伝達するロ
ッドレスシリンダ。 

rodless cylinder, 

cable type 

3026 

可変ストロークシ

リンダ 

ストロークの範囲で停止位置を変えることができるシリンダ。 adjustable stroke 

cylinder 

3027 

磁石付シリンダ 

ピストンの位置確認のための磁気スイッチ用に,ピストンに永
久磁石を内蔵したシリンダ。 

magnetic piston 

cylinder 

3028 

回転止め付シリン

ダ 

シリンダチューブとピストンロッドとが相対的に回転しない
シリンダ。 

cylinder with 

non-rotating rod 

3029 

空気圧シリンダ用

ガイド機構 

<空気圧>シリンダを駆動源とし,シリンダ本体と平行に設置
されたガイド機構。 

pneumatic slide 

3030 

ピボット取付け 

シリンダの角度をもった動きを許容する取付形式。 

cylinder pivot 

mounting 

3031 

アイ取付け 

ピストンロッドの中心線に対して直角方向にピン又はボルト
が貫通する穴があるリング状の支持具でピボット取付けを行
う取付形式。 
注記 シリンダは,ピンを中心に揺動できる。 

cylinder eye mounting, 
cylinder pin mounting 

3032 

クレビス取付け 

ピストンロッドの中心線に対して直角方向にピン又はボルト
が貫通する穴があるU字形の支持具でピボット取付けを行う
取付形式。 
注記 シリンダは,ピンを中心に揺動できる。 

cylinder clevis 

mounting 

3033 

スフェリカル取付

け 

シリンダの軸を含む平面において角度をもった動きを許容す
る取付形式。 
例 クレビス形,アイ形取付けの球面軸受 

cylinder spherical 

mounting 

3034 

トラニオン取付け 

ピストンロッドの中心線に対して直交し,シリンダの両側に伸
びたおすめす一対のピボット取付けを行う取付形式。 
注記 シリンダは,ピボットを中心に揺動できる。 

cylinder trunnion 

mounting 

3035 

フート取付け 

シリンダの軸に平行な取付面がある取付足形状のシリンダの
取付形式。 
例 軸直角方向フート取付け,軸方向フート取付け 

cylinder foot mounting 

3036 

軸直角面取付け 

シリンダの軸に直角な取付面がある全てのシリンダの取付形
式。 
例 フランジ取付け,タイロッド取付け,ねじカバー取付け,

ロッドカバー又はキャップ取付け,スタッド,タイロッド
又はタップ取付け 

cylinder transverse 

mounting 

3037 

フランジ取付け 

シリンダの軸に直角な取付面をもつフランジを使用するシリ
ンダの取付形式。 

cylinder flange 

mounting 

3038 

ねじ端取付け 

シリンダ軸と同軸又は平行な,おねじ又はめねじを利用した取
付形式。 
例 タイロッド取付け,ねじカバー取付け,ロッドカバー又は

キャップ取付け,スタッド,タイロッド又はタップ取付け 

threaded-end cylinder 

mounting 

3039 

ねじカバー取付け 

ロッド側でシリンダ軸と同軸のおねじを使用する取付形式。 

cylinder nose 

mounting 

background image

19 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3040 

タイロッド取付け 

シリンダ本体に平行で,シリンダチューブの外側にあるタイロ
ッドを使った取付けで,シリンダカバーとシリンダチューブと
を一緒に固定し,その延長部分の一端又は両端でシリンダの取
付けを行う取付形式。 
例 両側スタッド又はタイロッド取付け,キャップ側(ロッド

側)スタッド又はタイロッド取付け 

cylinder tie rod 

mounting 

3041 

傾斜ブラケット取

付け 

傾斜形のブラケットを使用した取付形式。 
例 傾斜クレビスブラケット,傾斜アイブラケット 

cylinder angle 

mounting 

3042 

ピストンロッド先

端金具 

ピストンロッド先端に取り付けられるシリンダ外部との接続
部品。 
例 ねじ,プレン,アイ,クレビスなど 

cylinder piston rod 

attachment 

3043 

ピストン 

シリンダ内径に受けた流体圧力によって動作し,機械的な力又
は動きを伝達するシリンダの部品。 

cylinder piston 

3044 

ピストンロッド 

ピストンからの力又は動きを伝達するピストンに取り付けら
れた同軸の部品。 

cylinder piston rod 

3045 

シリンダチューブ,
シリンダボディ 

内部でピストンが動く中空の圧力容器。 

cylinder tube,  
cylinder body 

3046 

ロッド側 

シリンダのピストンロッドが出ている側。 

cylinder rod end,  
cylinder head end,  
cylinder front end 

3047 

キャップ側 

シリンダのピストンロッドが出ていない側。 

cylinder cap end,  
cylinder rear end,  
cylinder non-rod end 

3048 

シリンダ内径 

シリンダチューブの内側の直径。 

cylinder bore 

3049 

有効シリンダ断面

積 

シリンダ力を発生させるために,圧力が作用する有効なピスト
ンの断面積。 

effective cylinder area 

3050 

ロッド側有効ピス

トン断面積 

ロッド側の有効シリンダ断面積。 

effective rod-end area,
annulus area 

3051 

ピストンロッド断

面積 

ピストンロッドの断面積。 

cylinder piston rod 

area 

3052 

ストローク 

ピストンが移動する距離又は動作。 

cylinder stroke 

3053 

ストローク時間 

ストロークの開始から完了までの時間。 

cylinder stroke time 

3054 

押し行程 

ピストンロッドがシリンダ本体から出る動作,又は両ロッドシ
リンダ,ロッドレスシリンダが最初の位置を離れる動作。 

cylinder outstroke,  
cylinder extend stroke 

3055 

引き行程 

ピストンロッドがシリンダ本体に戻る動作,又は両ロッドシリ
ンダ,ロッドレスシリンダが最初の位置に戻る動作。 

cylinder instroke,  
cylinder retract stroke 

3056 

押し行程時間 

ピストンが押し行程に要する時間。 

cylinder outstroke time 

3057 

引き行程時間 

ピストンが引き行程に要する時間。 

cylinder instroke time 

3058 

押し側容積 

ピストンの1回の押し行程によって押しのけられる容積。 

cylinder outstroke 

displacement 

3059 

引き側容積 

ピストンの1回の引き行程によって押しのけられる容積。 

cylinder instroke 

displacement 

3060 

シリンダ力 

ピストン面積に作用する圧力によって生じる力。 

cylinder force 

3061 

理論シリンダ力 

背圧,摩擦力又は漏れの影響を無視した計算上のシリンダ力。 theoretical cylinder 

force 

3062 

有効シリンダ力 

理論シリンダ力から背圧,摩擦力,漏れなどの損失を見込んだ
シリンダ力。 

effective cylinder force 

background image

20 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3063 

押し側シリンダ力 

押し行程におけるシリンダ力。 

cylinder outstroke 

force,  

cylinder extend force 

3064 

引き側シリンダ力 

引き行程におけるシリンダ力。 

cylinder instroke force, 
cylinder retract force 

3065 

シリンダの推力効

率 

理論シリンダ力に対する有効シリンダ力の比。 

cylinder force 

efficiency 

3066 

クッション 

動作端で運動エネルギーを吸収し,衝撃を軽減する機能。 

cushioning 

3067 

クッションストロ

ーク 

クッションが始まってからストロークエンドまでの距離。 

cylinder cushioning 

length 

3068 

弾性体クッション 

摩擦又は弾力性のある材料によるクッション。 

mechanical cushioning 

3069 

流体クッション 

戻り流路又は排気流路を絞ることによるクッション。 

fluid cushioning 

3070 

シリンダ制御 

シリンダを使用するための制御機構。 

cylinder control 

3071 

ポジショナ 

アクチュエータに組み合わせて用い,ストローク又は回転角が
入力信号に対して一定の関数関係になるように位置決めする
機器。 

positioner 

d) 弁,バルブに関する用語 

1) 制御・操作方式一般 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4101 

人力式制御 

手又は足によって操作する制御方法。 

manual control 

4102 

機械式制御 

機械的手段によって操作する制御方法。 

mechanical control 

4103 

電気式制御 

電気的手段によって操作する制御方法。 

electrical control 

4104 

油圧式制御 

油圧によって操作する制御方法。 

hydraulic control 

4105 

空気圧式制御 

空気圧によって操作する制御方法。 

pneumatic control 

4106 

操作機器 

操作機構に入力信号を与える機器。 
例 カム,電気スイッチ 

operating device 

4107 

入力信号 

所定の出力を発生する機器への信号。 

input signal 

4108 

制御信号 

操作機構に使用する電気信号又は流体圧力信号。 

control signal 

4109 

操作機構 

入力信号を機器に伝える弁の作動装置。 
例 レバー,ソレノイド 

control mechanism 

4110 

オーバセンタ操作

機構 

弁体が中央死点位置で停止しないようにする機構。 

over-center control 

mechanism 

4111 

オーバライド操作 

正規の操作方法に優先して操作ができる代替操作手段。 

override control 

4112 

手動操作機構 

オーバライド操作をするためにバルブに備えられた手動機構。 manual override 

4113 

プランジャ操作機

構 

弁体を直接操作する棒状の操作機構。 

plunger control 

mechanism 

4114 

ローラ 

カム又はスライド操作を可能にする操作機構の回転部品。 

roller 

4115 

ローラプランジャ 

ローラをもつプランジャ操作機構。 

roller plunger 

4116 

ローラレバー 

ローラをもつレバー操作機構。 

roller lever 

4117 

ローラロッカ 

両端にローラをもつレバー操作機構。 

roller rocker 

4118 

一方向ローラレバ

ー 

一方向から動作した場合にだけ動作力が働く操作機構。 

one-way trip 

4119 

ペダル 

一方向だけに作動する足踏み制御機構。 

pedal 

4120 

両ぎきペダル 

2方向に作動する足踏み式の操作機構。 

treadle 

4121 

ノズル−フラッパ

制御 

ノズルとフラッパ(可変隙間を生み出す板)との間の隙間を変
え,圧力に変換する方式。 

flapper and nozzle 

control 

background image

21 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4122 

間接パイロット操

作 

弁体の位置が,パイロット装置に対する制御圧力の変化によっ
て操作する方式。 

indirect pressure 

control 

4123 

制御容量 

パイロット配管の容量も含む,制御作動に必要な作動流体の容
量。 

control fluid volume 

4124 

主増幅段 

<油圧>連続制御弁に使用する油圧増幅の最終増幅段。 

main stage 

4125 

スプリングセンタ 

中央位置が初期位置である3位置弁に対するスプリングリター
ンの別称。 

spring center 

4126 

プレッシャセンタ

<油圧> 

中央位置が初期位置である3位置弁に対するプレッシャリター
ンの別称。 

pressure center 

4127 

スプリングリター

ン 

操作力を取り去ったとき,ばね力によって弁体が初期位置に復
帰する方式。 

spring return 

4128 

プレッシャリター

ン 

操作力を取り去ったとき,流体圧力によって弁体が初期位置に
復帰する方式。 

fluid return,  
pressure offset 

4129 

デテント 

機械的に作り出された抵抗によって弁体を所定の位置に保持
する機構。 

detent 

4130 

ラッチ 

特定の条件が満たされるまで解除できない,弁体を所定の位置
に保持する機構。 

latch 

4131 

電気的ゼロ点 

電気入力信号がゼロのときの電気操作式連続制御弁の油圧又
は空気圧の状態。 

electric null 

4132 

油圧ゼロ点 

<油圧>制御流量の供給がゼロの連続制御弁の状態。 
注記 これは,連続圧力制御弁には適用しない。 

hydraulic null 

2) 制御弁 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4201 

バルブ 

流体の方向,圧力又は流量などを制御する機器。 

valve 

4202 

制御弁 

流体の方向,圧力又は流量を制御するバルブ。 

control valve 

4203 

弁体 

動作することによって,方向制御,圧力制御又は流量制御の基
本機能を提供するバルブの内部部品。 

valving element 

4204 

弁座 

弁体に相対する側。 

valve seat 

4205 

ポペット弁 

弁体が弁座シート面から直角方向に移動して流路を開閉する
バルブ。 

poppet valve 

4206 

滑り弁 

本体内に設けられた弁体が滑り動作をして,流路を開閉するバ
ルブ。 
注記 軸方向,回転方向又は両方向に動作する。 

slide valve 

4207 

スプール弁 

本体内に設けられた円筒形状の弁体によって,流路を開閉する
バルブ。 

spool valve 

4208 

ダイアフラム弁 

ダイアフラムの変形によって流路を開閉するバルブ。 

diaphragm valve 

4209 

バタフライ弁 

弁体が平らな円板状で流体の流れと直角の直径軸を中心に回
転することによって流路を開閉するバルブ。 

butterfly valve 

4210 

ボール弁 

流路を含む回転するボール形状の弁体によって流路を開閉す
るバルブ。 

ball valve 

4211 

プラグ弁 

円筒状又は円すい(錐)状の弁体を回転操作して流路を開閉す
るバルブ。 

plug valve 

4212 

ロータリ弁 

回転又は揺動する回転体の滑り面を利用して開閉の作動を行
う滑り弁。 

rotary valve 

4213 

2位置弁 

弁体の位置が二つある切換弁。 

two position valve 

4214 

3位置弁 

弁体の位置が三つある切換弁。 

three position valve 

4215 

4位置弁 

弁体の位置が四つある切換弁。 

four position valve 

background image

22 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4216 

2ポート弁 

二つのメインポートをもつバルブ。 

two-port valve 

4217 

3ポート弁 

三つのメインポートをもつバルブ。 

three-port valve 

4218 

4ポート弁 

四つのメインポートをもつバルブ。 

four-port valve 

4219 

5ポート弁 

五つのメインポートをもつバルブ。 

five-port valve 

4220 

6ポート弁 

六つのメインポートをもつバルブ。 

six-port valve 

4221 

スプリングセンタ

弁 

全ての外部制御力が取り除かれたとき,ばね力で弁体が中心位
置に戻る弁。 

spring-centered valve 

4222 

スプリングバイア

ス弁 

全ての外部制御力が取り除かれたとき,ばね力で弁体が所定位
置に戻るバルブ。 

spring-biased valve 

4223 

自動センタリング

弁 

全ての外部操作力が取り除かれたとき,弁体が中央位置に戻る
バルブ。 

self-centering valve 

4224 

残圧排気弁 

<空気圧>入口の供給を止める操作をすると同時に下流側圧
力を排気する遮断弁。 

dump valve 

4225 

鍵付残圧排気弁 

<空気圧>閉位置で施錠することができる残圧排気弁。 

lockout valve 

4226 

ドレン弁 

油及び汚染物をシステムから取り除くことができるようにす
るバルブ。 

drain valve 

4227 

遮断弁 

流れを遮断するための主要機能をもつバルブ。 

shut-off valve,  
isolating valve 

4228 

緊急遮断弁 

急激に増加した流量が弁内を通過することによって,設定値以
上に圧力降下が大きくなった場合,自動的に閉じるバルブ。 

automatic shut-off 

valve 

4229 

グローブ弁 

ある位置で通常の流れ方向に対し直角に流れ,また揚動又は着
座によって流路を開閉するポペット弁体をもつ遮断弁。 

globe valve 

4230 

ゲート弁 

入口と出口とが直線上にあり,開閉制御のため弁体がポート軸
と直角にスライドする2ポート遮断弁。 

gate valve 

4231 

受動弁 

<空気圧>入力だけで必要な出力をするバルブ。 
例 シャトル弁,遮断弁 

passive valve 

4232 

能動弁 

<空気圧>入力と別にパワー供給があるバルブ。 
例 入力よりも大きな出力が得られるバルブ 

active valve 

4233 

パイロット操作弁 

弁体がパイロット管路への油圧又は空気圧によって動作する
バルブ。 

pilot-operated valve 

4234 

パイロット弁 

制御信号を供給するために操作するバルブ。 

pilot valve 

4235 

間接操作弁 

制御信号が弁体に直接作用しないバルブ。 
注記 パイロット操作弁(4233)を参照。 

indirectly operated 

valve 

4236 

直動操作弁 

操作機構によって弁体を直接作動させるバルブ。 

directly operated valve 

4237 

機械操作弁 

機械的制御によって作動するバルブ。 

mechanically 

operated valve 

4238 

電気操作弁 

電気式制御によって作動するバルブ。 

electrically operated 

valve 

4239 

電磁弁 

電磁石によって操作されるバルブ。 

solenoid valve,  
solenoid controlled 

valve 

4240 

直動形電磁弁 

電磁石によって,直接,主弁を作動させる形式の電磁弁。 

solenoid operated 

directional control 
valve 

4241 

パイロット形電磁

弁 

電磁操作するパイロット弁を一体に組み立てたパイロット操
作の電磁弁。 

solenoid controlled 

pilot operated 
directional control 
valve 

background image

23 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4242 

サーボ弁 

電気その他の入力信号の関数として,流量又は圧力を制御する
バルブ。主に閉回路で使用する。 

servo-valve 

4243 

比例制御弁 

入力信号に比例した出力(圧力,流量)の制御ができるバルブ。
主に開回路で使用する。 

proportional control 

valve 

4244 

連続制御弁 

連続した入力信号に追従して連続的にシステムの流体のエネ
ルギーを制御する弁。 
注記 これには全てのタイプのサーボ弁及び比例制御弁を含

む。 

continuous control 

valve 

4245 

アンチキャビテー

ション弁 

<油圧>キャビテーション防止用のチェック弁。 

anti-cavitation valve 

3) 弁体の位置 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4301 

弁体の位置 

基本機能を制御している弁体の位置。 

valving element 

positions 

4302 

作動位置 

操作力が働いているときの弁体の終端位置。 

actuated position 

4303 

ノーマル位置 

操作力及び制御信号が働いていないときの弁体の位置。 

normal position 

4304 

初期位置 

主管路に圧力が加わった後,操作力によって予定の運転サイク
ルが始まる前の弁体の位置。 

initial position 

4305 

中央位置 

奇数位置をもつバルブの弁体の中央の位置。 

valve center position 

4306 

閉位置 

入口が出口に通じていない弁体の位置。 

closed position 

4307 

開位置 

入口が出口に通じている弁体の位置。 

open position 

4308 

フロート位置 

入口は閉じており,全ての出口が戻り口又は排気口に通じてい
る弁体の位置。 

float position 

4309 

常時閉バルブ 

ノーマル位置で,バルブの入口が閉状態であるバルブ。 
注記 常時閉は“NC”と表示してもよい。 

normally closed valve 

4310 

常時開バルブ 

ノーマル位置で,バルブの入口が開状態であるバルブ。 
注記 常時開は“NO”と表示してもよい。 

normally open valve 

4311 

クローズドセンタ

位置 

<油圧>全てのポートが閉じている弁体の位置。 

closed center position 

4312 

オープンセンタ位

置 

<油圧>供給ポートは戻りポートに通じ,作動ポートは閉じて
いる弁体の位置。 

open center position 

4313 

クローズドセンタ 

<空気圧>3位置弁の中央位置で全てのポートが閉じている流
れの形。 

closed center 

4314 

プレッシャセンタ 

<空気圧>3位置弁の中央位置で入口ポートと二つの出口ポー
トとが接続され,排気ポートが閉じている流れの形。 

center open to 

pressure 

4315 

エキゾーストセン

タ 

<空気圧>3位置弁の中央位置で出口ポートと排気ポートとが
接続され,入口ポートが閉じている流れの形。 

center open to exhaust 

4316 

オールポートオー

プン 

<油圧>全てのポートが通じている流れの形。 

all port open 

4317 

オールポートブロ

ック 

<油圧>全てのポートが閉じている流れの形。 

all port block 

background image

24 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4318 

ABT接続 

<油圧>AポートとBポートとはTポートに通じ,Pポートは
閉じている流れの形。 

ABT port connection 

4319 

PT接続 

<油圧>PポートはTポートに通じ,Aポート及びBポートは
閉じている流れの形。 

PT port connection,  
tandem connection 

4320 

PAB接続 

<油圧>PポートはAポート及びBポートに通じ,Tポートは
閉じている流れの形。 

PAB port connection 

4321 

スプール変位 

スプール弁の両終端間の変位。 

spool travel 

4322 

ラップ 

スプール弁などのランド部とポート部との間の重なりの状態,
又は重なりの量。 
注記 ゼロラップ(4323),オーバラップ(4324)及びアンダ

ラップ(4325)を参照。 

lap 

4323 

ゼロラップ 

スプール弁などで,バルブが中立点にあるときポートは閉じて
おり,バルブが少しでも変位するとポートが開き,流体が流れ
るような重なりの状態。 

zero lap 

4324 

オーバラップ 

スプール弁などで,バルブが中立点から少し変位して初めてポ
ートが開き,流体が流れるような重なりの状態。 

overlap 

4325 

アンダラップ 

スプール弁などで,バルブが中立点にあるとき既にポートが開
いており,流体が流れるような重なりの状態。 

underlap 

4) 圧力制御弁 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4401 

圧力制御弁 

圧力を制御するバルブ。 

pressure control valve 

4402 

ダイアフラム形圧

力制御弁 

ダイアフラムに作用する力によって圧力を制御する圧力制御
弁。 

diaphragm pressure 

control valve 

4403 

リリーフ弁 

回路内の圧力を設定値に保持するために,流体の一部又は全部
を逃がす圧力制御弁。 

pressure relief valve 

4404 

定比リリーフ弁 

パイロット圧力に対し回路の圧力を,所定の比率に調整(パイ
ロット操作)できるリリーフ弁。 

proportional pressure 

relief valve 

4405 

両方向リリーフ弁 

二つのポートをもち,バルブを変更又は調整することなく,ど
ちらのポートも入口又は出口として使用することができるリ
リーフ弁。 

bi-directional pressure 

relief valve 

4406 

クロスオーバリリ

ーフ弁 

共通のボディの中に二つのリリーフ弁を組み込むことによっ
て2方向に流すことができるバルブ。 
注記 油圧モータ,シリンダなどからの高圧サージをカットす

るために使用する。 

crossover 

pressure-relief valve 

4407 

安全弁 

機器,管などの破壊を防止するために回路の最高圧力を制限す
るバルブ。 

safety valve 

4408 

減圧弁<油圧> 

入口側の圧力に関係なく,出口側圧力を入口側圧力よりも低い
設定圧力に調整する圧力制御弁。 

pressure-reducing 

valve 

background image

25 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4409 

減圧弁<空気圧> 

入口圧力又は出口流量が変化しても,入口圧力より低い範囲で
出口圧力をほぼ一定に保つ圧力制御弁。 

pressure regulator 

4410 

リリーフ付減圧弁 

出口圧力が設定圧力を超えるのを防止するためのリリーフ機
能をもつ減圧弁。 

relieving 

pressure-reducing 
valve <hydraulic>, 

relieving pressure 

regulator 
<pneumatic> 

4411 

ノンリリーフ減圧

弁 

<空気圧>リリーフ機能をもたず,空気を放出しない減圧弁。 non-relieving 

pressure regulator 

4412 

フィルタレギュレ

ータ 

<空気圧>空気圧フィルタと減圧弁とが一体になった機器。 

compressed-air 

filter-regulator,  

pneumatic 

filter-regulator 

4413 

アンロード弁 

<油圧>外部パイロット圧力が所定の圧力に達すると,入口側
からタンク側への自由流れを許す圧力制御弁。 

unloading valve 

4414 

アンロードリリー

フ弁 

<油圧>回路の圧力が所定の値に達すると,アンロード弁とし
て作動し,圧力が所定の値まで低下するとリリーフ弁として作
動するバルブ。 

unloading relief valve 

4415 

シーケンス弁 

入口圧力又は外部パイロット圧力が所定の値に達すると,入口
側から出口側への流れを許す圧力制御弁。 

sequence valve 

4416 

カウンタバランス

弁 

負荷の落下を防止するため,背圧を保持する圧力制御弁。 

counterbalance valve 

4417 

ソフトスタート弁 

<空気圧>システムの入口に取り付け,設定した圧力に達する
まで少流量をシステムに供給し,設定圧力に達するとバルブが
全開するシーケンス弁。 

soft-start valve,  
slow-start valve 

4418 

サージ減衰弁 

流れの過渡的な変動を制限することによって,衝撃を和らげる
バルブ。 

surge damping valve 

5) 流量制御弁 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4501 

流量制御弁 

流量を制御するバルブ。 

flow control valve 

4502 

絞り弁 

絞り作用によって流量を規制する,圧力補償機能をもたない流
量制御弁。 

restrictor 

4503 

固定絞り弁 

断面積を変えることのできない絞り流路をもつ絞り弁。 

fixed-restrictor valve 

4504 

可変絞り弁 

断面積を変えることのできる絞り流路をもつ絞り弁。 

adjustable restrictor 

valve 

4505 

流量調整弁 

<油圧>入口圧力又は背圧の変化に関係なく,流量を所定の値
に保持することができる圧力補償機能をもつ流量制御弁。 

pressure-compensated 

flow control valve 

4506 

シリーズ形流量調

整弁 

<油圧>バルブに組み込んだ圧力補償機能の流路が,可変絞り
と直列に接続されている形式の2ポート流量調整弁。 

series flow control 

valve,  

two-port flow control 

valve 

4507 

バイパス形流量制

御弁 

<油圧>バルブに組み込んだ圧力補償機能の流路が可変絞り
の手前で分岐路となって,余剰流量を油タンク又は二次供給回
路へバイパスさせる形式の3ポート流量調整弁。 

three-port flow 

control valve,  

bypass flow control 

valve 

background image

26 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4508 

一方向絞り弁 

<油圧>一方向には自由流れを許し,他方向には流れを規制す
る絞り弁。 

one-way flow control 

valve throttle,  

non-return valve 

4509 

速度制御弁 

<空気圧>可変絞り弁とチェック弁とを一体に構成し,シリン
ダなどの速度を流量で制御する弁。 

one-way flow control 

valve 

4510 

デセラレーション

弁 

アクチュエータを減速させるために,カム操作などによって流
量を徐々に減少させるバルブ。 

deceleration valve 

4511 

プレフィル弁 

大形プレスなどの急速前進行程では,タンクからアクチュエー
タへの流れを許し,加圧化行程では,アクチュエータからタン
クへの逆流れを防止し,戻り行程では自由流れを許すバルブ。 

prefill valve 

4512 

最大流量規制弁 

バルブでの圧力損失があらかじめ決めた値を超えた場合に,流
れを制限するバルブ。 

maximum flow 

control valve,  

velocity fuse 

4513 

スロットル弁 

<油圧>溝(ノッチ)を付けた弁体で,ストロークにつれて溝
面積が変化し,流量調整する流量制御弁。 

throttle valve 

4514 

ニードル弁 

ニードル(針)状の弁を調整機構に用いた流量制御弁。 

needle valve 

4515 

エアヒューズ 

<空気圧>出口側の機器・配管の故障による過大な流量の超過
が起こり始めたとき,流量を減少させるように作動する流量制
御弁。 

air fuse 

4516 

真空ヒューズ 

<空気圧>吸着側で過大な流量の超過が起こり始めたとき,流
量を減少させるように作動する流量制御弁。 

vacuum cut-off valve 

4517 

分流弁 

圧力源から2本以上の管路に分流させるとき,それぞれの管路
の圧力に関係なく,一定比率で流量を分割して流すバルブ。 

flow divider 

4518 

集流弁 

2本以上の流入管路の圧力に関係なく,所定の出口流量が維持
されるように合流するバルブ。 

flow-combining valve 

4519 

流量増幅器 

流量を増幅する弁。 

flow rate amplifier 

6) 方向制御弁 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4601 

方向制御弁 

流れの方向を制御するバルブ。 

directional-control 

valve 

4602 

チェック弁, 
逆止め弁 

一方向だけに流体の流れを許し,反対方向の流れを阻止するバ
ルブ。 

check valve,  
non-return valve 

4603 

パイロット操作チ

ェック弁 

開閉をパイロット圧力によって操作するチェック弁。 

pilot controlled check 

valve 

4604 

ばね付チェック弁 

流体圧力がばね力を超えるまで,ばねによって閉位置に保持す
るチェック弁。 

spring-loaded 

non-return valve,  

spring-loaded check 

valve 

4605 

シャトル弁 

二つの入口と一つの出口とをもち,出口が入口圧力の作用によ
って入口のいずれか一方に自動的に接続されるバルブ。 

shuttle valve 

4606 

優先シャトル弁 

二つの入口に等しい圧力がかかった場合に,一方が他方に優先
するシャトル弁。 

priority shuttle valve 

4607 

高圧優先シャトル

弁 

高圧側の入口が低圧側に優先して出口に接続される優先シャ
トル弁。 

higher-pressure 

priority shuttle 
valve 

4608 

低圧優先シャトル

弁 

低圧側の入口が高圧側に優先して出口に接続される優先シャ
トル弁。 

lower pressure priority 

shuttle valve 

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B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4609 

セレクタ弁 

<空気圧>操作によって複数の入口ポートのいずれかから一
つの出口ポートに接続することができる方向制御弁。 

selector valve 

4610 

ディバータ弁 

<空気圧>操作によって一つの入口ポートから複数の出口ポ
ートのいずれかに接続することができる方向制御弁。 

diverter valve 

4611 

急速排気弁 

<空気圧>入口圧力が出口圧力より低下している間,出口ポー
トと排気ポートとを接続するバルブ。 

quick-exhaust valve 

7) 取付方式 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4701 

取付け 

機器,配管及びシステムを結合する方法。 

mounting 

4702 

取付面 

機器又は製造物の表面に設けられた他の機器・部品を取り付け
るための面。 

mounting surface 

4703 

取付インタフェー

ス 

二つの取付面が互いに結合するときの占有面。 

mounting interface 

4704 

取付機器 

機器,配管及びシステムを結合する機器。 

mounting device 

4705 

マニホールド 

外部に2個以上の機器を取り付けるため,内部に配管の役目を
する通路を形成したブロック。 

manifold 

4706 

サブプレート 

<油圧>配管接続用の外部ポートをもち,一つのサブプレート
弁を取り付けることができる取付用部品。 

subplate 

4707 

サブベース 

<空気圧>配管ポートをもち,一つのサブベース弁を取り付け
ることができる部品。 

subbase 

4708 

サブプレート弁 

<油圧>主要な外部ポートを取付面に設け,サブプレート又は
マニホールドブロックなどへの取付けによって,外部流路との
接続ができる形式のバルブ。 

subplate valve 

4709 

サブベース弁 

<空気圧>サブベース,マニホールドブロック又はマニホール
ドベースと組み合わせて使用するバルブ。 

subbase valve 

4710 

サンドイッチ弁 

別のバルブボディとそれを取り付けるベースとの間に挟み込
んで取り付けるバルブ。 

sandwich valve 

4711 

連結弁 

バルブボディに共通の供給ポートと戻り又は排気ポートをも
ち,マニホールドベースによらず結合することができるバル
ブ。 

ganged valves 

4712 

積層弁 

マニホールドベース上に機能の異なる各種のバルブを積み重
ねて使用するバルブ。 

stack valve 

4713 

モノブロック形弁 

<油圧>数個の同種のバルブを共通の本体に組み込んで,一体
にした形式のバルブユニット。 

mono-block valve 

4714 

多連サブプレート 

<油圧>幾つかのサブプレート弁の取付けができ,配管接続口
がある取付台。 

multiple sub-plate 

4715 

バルブターミナル 

電気接続部を含む積層弁アセンブリ又はマニホールドアセン
ブリ。 

valve island,  
valve terminal 

4716 

マニホールドアセ

ンブリ 

マニホールド上にバルブを搭載することによって完成したア
センブリ。 
注記 バルブターミナル(4715)参照。 

manifold assembly 

4717 

マニホールドセク

ション 

マニホールドベース及び搭載バルブの一組からなるマニホー
ルドアセンブリの構成部品。 

manifold section,  
manifold station 

4718 

マニホールドブロ

ック 

カートリッジ形弁又はサブプレート取付形弁の取付けができ
る立方形状のブロックで,回路図に基づき流路を相互に連通さ
せたブロック。 

manifold block 

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B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4719 

マニホールドベー

ス 

連結マニホールドの一区分となる部品。 
注記 出口通路を除く通路は,共通通路を構成し,互いに結合

できるようにした同形のベース。 

manifold base 

4720 

共通給排気マニホ

ールド 

<空気圧>共通の供給通路,排気通路をもち,出口ポートをも
たないマニホールド。 

inlet-exhaust manifold, 
IEM 

4721 

連結サブプレート 

<油圧>共通の供給又は戻りシステムのために一緒に固定し
た二つ以上の類似設計サブプレート。 

ganged subplates 

4722 

連結マニホールド 

搭載バルブなしで2連以上を接続固定するためのマニホール
ド。 

ganged manifold 

bases 

4723 

カートリッジ弁 

ハウジングに挿入して用いるバルブで,ハウジングの流路と対
応するポートをもつ,本体が円筒形のバルブ。 

cartridge valve 

4724 

ねじ込み式カート

リッジ弁 

ハウジングにねじ込んで用いるカートリッジ弁で,本体がねじ
切りされた円筒形のバルブ。 

screw-in cartridge 

valve 

4725 

スリップインカー

トリッジ弁 

ハウジングにはめ込んで用いるカートリッジ弁で,本体が円筒
形のバルブ。 

slip-in cartridge valve 

e) 制御及び回路に関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5001 

制御システム 

操作機構及び制御信号の発信源に接続して,油空圧システムを
制御する手段。 

control system 

5002 

非常操作 

正規の操作手段が故障した場合の代替操作方法としてバルブ
又は回路に備える操作。通常は,人力方式の操作方法。 

emergency control 

5003 

フィードバック 

実際の機器の出力状態を,制御システムへ伝達する,又は制御
機構に戻す手段。 

feedback 

5004 

圧力操作制御 

制御ラインにおいて,流れの圧力変化によって操作する制御方
法。 

pressure-operated 

control 

5005 

圧力制御系 

流体をアクチュエータに加圧し制御するシステムの一部。 

power control system 

5006 

開回路, 
オープン回路 

<油圧>戻り油が再循環する前に,一旦油タンクに戻る回路。 open circuit 

5007 

閉回路 

<油圧>戻り油をポンプの吸込み口に直接接続する回路。 

closed circuit 

5008 

方向制御回路 

回路内の流れの方向を変える制御回路。 

directional control 

circuit 

5009 

圧力制御回路 

システム内の流体圧力を調整,減圧することを目的とした回
路。 

pressure control circuit 

5010 

速度制御回路 

回路内の流れの制御によって,アクチュエータの作動速度を制
御することを目的とした回路。 

speed control circuit 

5011 

メータアウト制御 

アクチュエータの排出側管路内の流れを制御することによっ
て,速度の制御を行う回路。 

meter-out control 

5012 

メータイン制御 

アクチュエータの供給側管路内の流れを制御することによっ
て,速度の制御を行う回路。 

meter-in control 

5013 

ブリードオフ回路 

アクチュエータの供給側管路に設けたバイパス管路の流れを
制御することによって,速度の制御を行う回路。 

bleed-off circuit 

5014 

差動回路, 
再生回路 

<油圧>シリンダから排出した流体をタンクに戻さず,シリン
ダの入口側に流入させ,シリンダの前進速度を増加させる回
路。 

regenerative circuit 

5015 

同期回路 

複数の機器を同じ時間で動作するように制御する回路。 

synchronizing circuit 

5016 

アンロード回路 

<油圧>油圧回路への供給が必要でない場合に,ポンプ吐出し
量を最小圧力で油タンクに戻す回路。 

unloading circuit 

5017 

パイロット回路 

パイロット方式で作動させるための作動流体を導く回路。 

pilot circuit 

background image

29 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

5018 

補充ライン 

<油圧>システムに要求された損失を補うための流体供給配
管の一部。 

make-up line 

5019 

休止位置 

<油圧>エネルギーが供給されていない稼動開始前の油圧装
置,機器の状態。 

ready-to-start position 

5020 

レディスタート位

置 

<空気圧>空気圧システムに圧力が供給され,作動サイクルが
開始できる機器又は装置の状態。 

ready-to-start position 

5021 

直動形圧力制御 

可動部品の位置を,制御圧力の変化によって直接,制御する制
御方法。 

direct pressure control 

5022 

両手制御ユニット 

二つの押しボタン操作機構をもち,二つのボタンを同時に押し
た状態のときだけ信号を出力する機器。 

two-hand control unit 

5023 

インタロック 

危険又は異常動作を防止するため,ある動作に対して異常を生
じる他の動作が起こらないように制御回路上防止する手段。 

interlock 

5024 

安全回路 

偶発的な異常運転,過負荷運転などのとき,事故を防止して正
常な運転を確保する回路。 

safety circuit 

5025 

オン−オフ制御回

路 

制御動作が,弁の開閉のような二つの定まった状態だけをとる
制御回路。 

ON-OFF control 

circuit 

5026 

流体論理回路 

流体圧機器を使った,信号及び情報処理のための論理回路。 

fluid logic 

5027 

流体素子 

流体論理システムに使用する素子。 

fluid logic element 

5028 

可動形素子 

可動部をもった流体素子。 

moving part fluid logic 

5029 

純流体素子 

可動部をもたない流体素子。 

fluidics 

5030 

油抜き 

<油圧>システムからの流体の排出。 

system draining 

5031 

給油 

<油圧>油圧システムへの規定量の流体の供給。 

system filling 

f) 

アクセサリに関する用語 

1) 接続及び結合 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

6101 

配管 

流体が機器間を流れるための,継手,カップリング,チューブ,
ホースなどの結合体。 

piping 

6102 

スタッドエンド 

ねじポートに接続する管継手のおねじ端部。 

stud end 

6103 

めすスタッドエン

ド 

おねじに接続する,管継手のめねじ端部。 

female stud end 

6104 

導管 

継手間をつなぐチューブ又はホース。 

conductor 

6105 

チューブ 

流体の流路として用いる剛性のある管及び樹脂製の柔軟性の
ある管。 

tube,  
pipe 

6106 

ホース 

ゴム,樹脂又はそれらに補強を施して作った柔軟性のある管。 hose 

6107 

ホースアセンブリ 

一端又は両端に継手の付いたホース。 

hose assembly 

6108 

管継手, 
ホース継手 

チューブ,ホース若しくは配管の接続又は機器への取付けのた
めに用いる流路のある着脱できる接続金具。 

connector,  
hose fitting 

6109 

フレア式管継手 

シールのためにフレア加工したチューブ端と合わせて使用す
る管継手。 

flared connector 

6110 

くい込み式管継手 

<油圧>密封するためにスリーブをナットで圧縮して使用す
る管継手。 

compression connector 

6111 

締込み継手 

<空気圧>密封するためにスリーブをナットで圧縮して使用
する管継手。 

compression connector 

6112 

プッシュイン継手 

<空気圧>工具を全く使わずに,チューブの端をコネクタ本体
の穴に押し込むことによって接続できる管継手。 

push-in connector 

6113 

急速継手 

工具を使わず結合・分離できる管の連結具。 
注記 自動遮断弁を内蔵するものを含む。 

quick-action coupling, 
quick-release coupling 

background image

30 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

6114 

差込回転式急速継

手 

継手の一部分を1/4回転することによって分離接続する急速継
手。 

quick-action coupling, 

bayonet (claw) type 

6115 

緊急離脱式急速継

手 

あらかじめ決めた軸方向の力がかかると継手接続部が完全で
はなく半ばまで自動分離する急速継手。 

quick-action coupling, 

breakaway 
(pull-break) type 

6116 

バーブ継手 

チューブ又はホース内に挿入することによって固定する継手。 tailpiece 

6117 

フランジ継手 

流体の流れの軸と垂直なシール面のあるフランジ同士をねじ
締めして固定する,管用ねじのない管継手。 

flange connector 

6118 

フラットフェース

式管継手 

流体の流れの軸方向と垂直なシール面にシールを付けたねじ
込み式管継手。 
例 Oリング面シール管継手 

flat-face connector 

6119 

スウェッジホース

管継手 

ホース継手の片端が金具の永久の変形によって締め付けてホ
ースに接続された管継手。 

crimped hose fitting,  
swaged hose fitting 

6120 

エルボ継手 

関係するライン間に角度を形成する管継手。 
注記1 角度は別途の説明がなければ90°である。 
注記2 45°のエルボ継手は45°エルボ継手という。 

elbow connector 

6121 

ティー継手 

T字形をした管継手。 

tee connector 

6122 

ワイ継手 

Y字形をした管継手。 

Y connector 

6123 

クロス継手 

十字形をした管継手。 

cross connector 

6124 

ラン 

ティー継手又はクロス継手の軸直線上にある主な二つの接続
口。 

run 

6125 

ブランチ 

ティー又はクロスの側面の接続口。 

branch 

6126 

ユニオン継手 

管を回転させずに,管を接続したり分離したりすることができ
る管継手。 

union connector 

6127 

スイベル継手 

限定された回転はできるが,連続回転はできない管継手。 

swivel connector 

6128 

ロータリ継手 

連続的な回転が可能な管継手。 

rotary connector 

6129 

アジャスタブルス

タッドエンド継
手 

締付け時に方向を決めることができるスタッドエンド管継手。 adjustable stud end 

connector 

6130 

ノンアジャスタブ

ルスタッドエン
ド継手 

締付け時に方向を決めることができないスタッドエンド管継
手。 

non-adjustable stud 

end connector 

6131 

バンジョー継手 

取付面に対して直角の接続ポートの方向決めが360°可能で,流
路となる中空ボルトで締付け固定する管継手。 

banjo connector 

6132 

アダプタ 

サイズ又は種類の異なる取付部を接続する取付具。 

adaptor 

6133 

おねじ・おねじア

ダプタ 

両端がおねじのアダプタ。 

male, male threaded 

adaptor 

6134 

おねじ・めねじア

ダプタ 

一端がおねじで他端がめねじのアダプタ。 

male,female threaded 

adaptor 

6135 

めねじ・めねじア

ダプタ 

両端がめねじのアダプタ。 

female, female 

threaded adaptor 

6136 

異径継手 

他方に比べて一方の端の接続サイズが小さい管継手。 

reducing connector 

6137 

隔壁継手 

壁・隔壁を通過して流体を流すことができ,壁・隔壁を挟んで
両側にチューブ又はホースを付ける管継手。 

bulkhead connector 

6138 

コレット 

チューブを保持する軸方向に平行に分割したリング。シール機
能はない。 

collet 

6139 

スリーブ 

チューブの外側に装着し,継手のナットを締め付けることによ
ってシール及び固定するためのリング状の部品。 

cutting ring,  
ferrule,  
olive 

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31 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

6140 

プラグ 

めねじポートを密封するおねじをもった配管要素。 

plug 

6141 

コネクタキャップ 

おねじのスタッドエンドを密封するめねじをもった配管要素。 connector cap 

6142 

フラットフェース

カップリング 

二つのフラットフェース継手を用いた組立品で,機器の結合又
は配管を延長するために使用し,二つの部位を横方向にスライ
ドさせることによって分離できるように設計した継手。 

flat-face coupling 

6143 

自動封止カップリ

ング 

分離時に自動的に一方又は両方のラインを封止できる継手。 

self-sealing coupling 

6144 

取外しポイント 

流体の供給若しくは測定のための機器又は配管上にある補助
接続部。 

take-off point 

6145 

パイプクランプ 

配管を保持又は支持する器具。 

piping clamp 

6146 

溶接ニップル 

溶接又はろう付けによって,永久的に配管に取り付けられる継
手の一部。 

weld-on nipple,  
spud coupling 

6147 

ブロック継手 

<空気圧>パイロット信号を除いたときに,空気をシリンダに
閉じ込めるようにシリンダポートに直接ねじ込めるパイロッ
ト操作チェック弁を内蔵した継手。 

blocking connector 

2) 電気機器,計測器及び表示器 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

6201 

センサ 

システム又は機器の状態を検出し出力信号を出す機器。 

sensor 

6202 

油タンク用計器 

<油圧>油タンク内の液面高さ,容量及び圧力を測定し,その
値を示す計器。 

reservoir contents 

gauge 

6203 

インパルス発生器 

入力ポートに連続した空気圧信号を加えると,単発のパルスを
出口ポートに発生させることのできる機器。 

impulse generator 

6204 

温度コントローラ 

<油圧>規定範囲内で,流体温度を制御する装置。 

temperature controller 

6205 

パルスカウンタ 

加えられたパイロットインパルスの数を,視覚的に表示する機
器。 

pulse counter 

6206 

パルス発生器 

<空気圧>連続的な空気圧信号が入力ポートに加えられると
き,出力ポートで反復的なパルスを出力する機器。 

pulse generator 

6207 

流体コントローラ 

流体特性(例 圧力,温度)の変化を感知し,あらかじめ決め
た特性限界値内になるよう自動的に調整し,維持する装置。 

fluid controller 

6208 

流量計 

流体の流量を直接的に計測及び表示する機器。 

flowmeter 

6209 

積算流量計 

計測点を通過した流体の総流量を測定し,表示する機器。 

integrating flowmeter 

6210 

流量インジケータ 

流体の流れの有無を表示する機器。 

flow indicator 

6211 

流量変換器 

流量を電気信号に変換する機器。 

flow rate transducer 

6212 

流量記録計 

流量の永続的な記録を提供する機器。 

flow rate recorder 

6213 

流量スイッチ 

流量が所定の値(しきい値)に達したとき,電気接点(回路)
を開閉する機器。 

flow rate switch 

6214 

レベルゲージ 

液面のレベルを測定及び表示する機器。 

liquid level measuring 

instrument 

6215 

レベルスイッチ 

所定の液面で電気接点(回路)を開閉する機器。 

liquid level switch 

6216 

圧力測定器 

圧力又は差圧を測定表示する機器。 

pressure-measuring 

instrument 

6217 

圧力計 

ゲージ圧力を測定し表示する機器。 

pressure gauge 

6218 

圧力インジケータ 

圧力の有無を示す機器。 

pressure indicator 

6219 

圧力変換器 

圧力を電気信号に変換する機器。 

pressure transducer 

6220 

圧力スイッチ 

圧力が所定の値(しきい値)に達したとき,電気接点(回路)
を開閉する機器。 

pressure switch 

6221 

真空計 

真空を測定し,表示する機器。 

vacuum gauge 

background image

32 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

6222 

U字管圧力計 

液体を充塡したU字管の液面の高低差によって流体の圧力を
測定する圧力測定器。 

U-tube manometer 

6223 

差圧計 

2点の圧力差を測定又は表示する圧力計。 

differential pressure 

gauge 

6224 

差圧スイッチ 

流体の差圧力が所定の値(しきい値)に達したとき,電気接点
(回路)を開閉する機器。 

differential pressure 

switch 

6225 

圧力ゲージプロテ

クタ 

過度の圧力変化から圧力計を保護するために,圧力計の入口な
どに取り付ける機器。 

pressure gauge 

protector 

6226 

空気圧スイッチ 

<空気圧>パイロット圧力があらかじめ設定した値に達した
ときに,空気圧信号を発生又は遮断する方向制御弁。 

pneumatic pressure 

switch 

6227 

空気圧タイマ 

<空気圧>設定した時間及び時間遅れ後に出力信号が現れる
バルブ。 

delay valve,  
pneumatic timer 

6228 

空気圧センサ 

<空気圧>空気圧を利用してものの有無,位置,状態などを検
出し,空気圧信号を送る機器。 

pneumatic sensor 

3) フィルタ・セパレータ・調質機器 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

6301 

フィルタ 

粒子の大きさ別に流体から汚染物質を捕捉する機器[セパレー
タ(6302)参照]。 

filter 

6302 

セパレータ 

フィルタエレメント以外の方法(例 密度差,磁性,化学的特
性,密度などの物性の差)によって汚れを分離する機器[フィ
ルタ(6301)参照]。 

separator 

6303 

ストレーナ 

汚染粒子を捕集する金網などで作られた目の粗いフィルタ。 

strainer 

6304 

2段式フィルタ 

流れに対し直列に二つのフィルタエレメントをもつフィルタ。 two-stage filter 

6305 

ダブルフィルタ 

平行に二つのフィルタエレメントをもつフィルタ。 

double filter 

6306 

インラインフィル

タ 

配管の一部に接続するフィルタで,入口ポート及び出口ポート
の中心軸が同軸であるフィルタ。 

in-line filter 

6307 

遠心分離形セパレ

ータ 

流体中から密度の異なる液体又は固体の粒子を分離するため
に,遠心力を利用して分離するセパレータ。 

centrifugal separator 

6308 

切換式フィルタ 

二つのフィルタのいずれかに全量流すことが選択できる弁操
作機能をもつフィルタ。 

duplex filter 

6309 

着脱式サクション

フィルタ 

<油圧>ハウジングを直接タンク壁を貫通して取り付け,交換
可能なフィルタを使用し,ポンプ吸込み配管への作動油をろ過
する油圧フィルタ。 

attachable suction 

filter 

6310 

着脱式戻りライン

フィルタ 

<油圧>ハウジングを直接タンク壁を貫通して取り付け,交換
可能なフィルタを使用し,戻り配管からの作動油をろ過する油
圧フィルタ。 

attachable return filter 

6311 

スピンオンフィル

タ 

フィルタエレメントを組み込んだ容器をねじ込んだフィルタ。 spin-on filter 

6312 

クリーナブルフィ

ルタエレメント 

異物などが詰まったとき,適切な再生洗浄によって,当初の定
格流量/差圧に近い特性で再使用が可能なエレメント。 

cleanable filter 

element 

6313 

給油用フィルタ 

<油圧>油タンクへの給油時に油圧作動油をろ過するフィル
タ。 

fill filter 

6314 

バイパス付フィル

タ 

あらかじめセットした差圧に達すると,フィルタエレメントを
回避する代替流路を備えたフィルタ。 

filter with bypass 

6315 

フィルタエレメン

ト 

ろ過作用が実際に行われる多孔質部分を含むフィルタの構成
部品。 

filter element 

6316 

フィルタバイパス

弁 

所定の差圧に達すると,ろ過されていない流体をフィルタエレ
メントを回避させて流すバルブ。 

filter bypass valve 

background image

33 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

6317 

フィルタエレメン

ト疲労 

周期的差圧又は流れの発生によって生じる繰返し力によるろ
材の性能劣化で,ろ材が所定の機能を満足しなくなった状態。 

filter element fatigue 

6318 

フィルタ目詰表示

器 

フィルタエレメントの目詰まりを表示する機器。 
例 背圧表示器,差圧表示器 

filter-clogging 

indicator 

6319 

フィルタ効率 

特定の条件の下で汚染物質を捕捉するフィルタの能力の尺度。 filter efficiency 

6320 

マグネットセパレ

ータ 

磁力によって磁性体粒子を保持する分離するエレメント。 

magnetic separator 

element 

6321 

マルチパスフィル

タ性能試験 

フィルタエレメントに作動流体を循環させた状態でフィルタ
エレメントの性能を評価する試験方法。 

multi-pass test 

6322 

両方向フィルタ 

双方向に流れる流体をろ過できるフィルタ。 

bi-directional filter 

6323 

ろ過比率 

ある寸法以上の粒子についてフィルタに流入する流体の単位
体積当たりの個数に対するフィルタから流出する流体の単位
体積当たりの個数の比率(JIS B 8356-8参照)。 
注記 粒子サイズの分類は指数として表現されβ値で説明され

る。例えば,β10(c)=75は10 μm(c)及びそれ以上大きな粒
子の数がフィルタの下流よりも上流で75倍以上多いこ
とを意味している。 

filtration ratio 

6324 

公称ろ過度精度 

ろ過の程度を示す,製造業者が示す公称値。 
注記 単位はμmで表す。 

nominal filtration 

rating 

6325 

目詰まり 

固体粒子,液体粒子などの堆積による流量低減又は差圧の増
大。 

clogging 

6326 

使い捨てフィルタ 

使用後,廃棄することを意図しているフィルタ。 

disposable filter 

6327 

使い捨てフィルタ

エレメント 

使用後,廃棄することを意図しているフィルタエレメント。 

disposable filter 

element 

6328 

複合フィルタエレ

メント 

2種類以上の形態,等級又はろ材構成で,単一構成のろ材では
提供できない特性をもつフィルタエレメント。 

composite filter 

element 

6329 

有効ろ過面積 

フィルタエレメントにおいて流量を受ける多孔質ろ材の総面
積。 

effective filtration area 

6330 

つぶれ 

差圧の上昇に伴って生じるろ材の性能劣化で,ろ材が所定の機
能を満足しなくなった状態。 

collapse 

6331 

エアドライヤ 

<空気圧>圧縮空気に含まれる水蒸気を減少させるための機
器。 

air dryer 

6332 

膜式エアドライヤ 

<空気圧>圧縮空気に含まれる水蒸気を除去するため中空の
繊維状(中空糸)の浸透膜を使用するエアドライヤ。 

membrane air dryer 

6333 

非潮解性吸湿剤式

エアドライヤ 

<空気圧>非潮解性吸湿剤によって湿気を除去するエアドラ
イヤ。 

desiccant air dryer 

6334 

潮解性吸湿剤式エ

アドライヤ 

<空気圧>潮解性吸湿剤によって湿気を除去するエアドライ
ヤ。 

deliquescent air dryer 

6335 

吸着式エアドライ

ヤ 

<空気圧>吸着剤を用い,分子吸着によって特定の溶解性及び
不溶解性汚染物質(気体)を捕捉するエアドライヤ。 

adsorbent air dryer 

6336 

吸収式エアドライ

ヤ 

<空気圧>吸湿剤によって湿分を除去するエアドライヤ。 

absorbent air dryer 

6337 

冷凍式エアドライ

ヤ 

<空気圧>空気温度を凝縮を生じる温度まで冷却することに
よって,圧縮空気中の湿分を分離するエアドライヤ。 

refrigerant air dryer 

6338 

空気圧調整ユニッ

ト 

<空気圧>圧縮空気を適切な状態で供給するために,通常,フ
ィルタ及び減圧弁,又はフィルタ,減圧弁及びルブリケータで
構成されるアセンブリ。 

air preparation unit,  
FRL unit 

6339 

空気圧フィルタ 

<空気圧>圧縮空気中にある固体及び液体の汚染物質を除去
し,捕捉する機器。 

compressed-air filter,  
pneumatic filter 

background image

34 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

6340 

吸込みフィルタ 

<空気圧>大気からの汚染物質を捕捉する機能をもつ機器。 

air filter 

6341 

コアレッシングフ

ィルタ 

<空気圧>圧縮空気に混入したオイルミストを内部で発生す
る凝集効果によって捕捉する空気圧フィルタ。 

coalescing filter 

6342 

エアピュリファイ

ア 

<空気圧>規定された清浄レベルにするため又は特定汚染物
質を除去するために特定のフィルタエレメントを備えている
空気圧フィルタ。 
例 除菌フィルタ 

air purifier 

6343 

オイルミストセパ

レータ 

<空気圧>圧縮空気中のオイルミストを分離除去する機器。 

oil mist separator 

6344 

オイルリムーバセ

パレータ 

<空気圧>圧縮空気の残留油分を分離除去する機器。 

oil remover-separator 

6345 

排気ミストセパレ

ータ 

<空気圧>大気へ排気する前に圧縮空気から潤滑油を除去す
る機器。 

reclassifier,  
exhaust oil mist 

separator 

6346 

自動ドレン排出器 

<空気圧>ドレンが所定のレベルに達したときに自動的に排
出するバルブ又は機構。 

automatic drain valve 

6347 

差圧式ドレン排出

器 

<空気圧>間欠的な空気消費による圧力変化を利用して断続
的にドレンを排出するバルブ又は機構。 

semi-automatic drain 

valve 

6348 

ケースガード 

<空気圧>フィルタ,ルブリケータの合成樹脂ケースの外側に
装着し,万一ケースが破損しても人体に危害を加えるような破
片の飛散を防ぐための保護カバー。 

bowl guard 

6349 

ルブリケータ 

<空気圧>油を霧状にして空気の流れに自動的に送り込む,空
気圧機器への給油機器。 

compressed-air 

lubricator,  

pneumatic lubricator 

6350 

選択式ルブリケー

タ 

<空気圧>霧状にした油を選択し,粒子の細かい油霧だけを空
気に送り込む空気圧ルブリケータ。 

recirculating lubricator 

6351 

全量式ルブリケー

タ 

<空気圧>霧状にした油を全て空気に送り込む空気圧ルブリ
ケータ。 

non-recirculating 

lubricator 

6352 

最小滴下流量 

<空気圧>ルブリケータで指定された条件の下で油が滴下さ
れるのに必要な最小の空気流量。 

minimum flow rate 

for charging 

4) エネルギー容器(アキュムレータ・ガス容器) 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

6401 

アキュムレータ, 
蓄圧器 

<油圧>作動油をエネルギー源などに用いるために,加圧状態
で蓄える容器。 

hydraulic accumulator 

6402 

気体式アキュムレ

ータ 

<油圧>作動油が気体圧で加圧されているアキュムレータ。 

gas-loaded 

accumulator 

6403 

おもり式アキュム

レータ 

<油圧>作動油がおもりなどの重量物による重力で加圧され
ているアキュムレータ。 

weight-loaded 

accumulator 

6404 

ばね式アキュムレ

ータ 

<油圧>作動油がばね力がかかるピストンで加圧されている
油圧アキュムレータ。 

spring-loaded 

accumulator 

6405 

ブラダ形アキュム

レータ 

<油圧>ブラダゴムによって作動油とガスとが分離された気
体式アキュムレータ。 

bladder accumulator 

6406 

ダイアフラム形ア

キュムレータ 

<油圧>ダイアフラムによって作動油とガスとが分離された
気体式アキュムレータ。 

diaphragm 

accumulator 

6407 

ピストン形アキュ

ムレータ 

<油圧>シール機構が組み込まれた可動ピストンによって作
動油とガスとが分離された気体式アキュムレータ。 

piston accumulator 

background image

35 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

6408 

トランスファバリ

ア形アキュムレ
ータ 

<油圧>ガス容積を増大させるための一つ以上の補助ガス容
器と接続するポートをもつ気体式アキュムレータ。 

transfer accumulator 

6409 

空油変換器 

増圧なしに空気圧から油圧に力を伝達する機器。 

air-oil tank 

6410 

増圧器 

一次側作動流体の入口圧力を,より高い二次側作動流体の出口
圧力に変換するための機器。 

intensifier 

6411 

単動増圧器 

一方向だけの作動をする増圧器。 

single-acting 

intensifier 

6412 

二種流体増圧器 

異なる種類の流体が一次側回路と二次側回路とで使われる増
圧器。 

dual fluid intensifier 

6413 

連続増圧器 

入口ポートに一次圧を連続して加えることで二次圧を連続的
に発生させる増圧器。 

continuous pressure 

intensifier 

5) 熱交換器 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

6501 

熱交換器 

他の液体又は気体との熱交換によって作動流体の温度を維持
又は変化させる装置。 

heat exchanger 

6502 

クーラ 

作動流体を冷却する熱交換器。 

cooler 

6503 

ヒータ 

作動流体に熱を加える装置。 

heater 

6504 

アフタクーラ 

<空気圧>空気圧縮機から吐出された空気を冷却するために
使用する熱交換器。 

after cooler 

6) シール 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

6601 

密封装置 

流体の漏れ又は外部からの異物の侵入を防止するために用い
る装置の総称。 

sealing device 

6602 

シール 

密封装置及び密封部材をいう[密封装置(6601)参照]。 

seal 

6603 

運動用シール 

回転,往復運動などのような運動部分の密封に用いるシールの
総称。 

dynamic seal 

6604 

固定用シール 

配管用フランジなどのように,静止部分の密封に用いるシール
の総称[ガスケット(6606)参照]。 

static seal 

6605 

パッキン 

回転,往復運動などのような運動部分の密封に用いるシールの
総称。 

packing 

6606 

ガスケット 

静止部分の密封に用いるシールの総称。 

gasket 

6607 

軸シール 

円筒の内面又は外面を伝わる流体漏れの密封に用いるシール
の総称。 

axial seal 

6608 

しゅう(摺)動用

シール 

往復運動する部分の密封に用いるシールの総称。 

sliding seal 

6609 

オイルシール 

回転運動する部分の密封に用いるシールの総称。 

rotary seal 

6610 

ラジアルシール 

リップが軸,ハウジングと径方向で接触して密封を行うシール
の総称。 
リップ開口部を密封する側に装着する。 

radial seal 

6611 

ゴム状シール 

ゴム状材料で作られているシール。 

elastomeric seal 

6612 

複合シール 

2種類以上の異なる材料を一体的に組み合わせたシール。 
例 接着シール,オイルシール 

composite seal 

6613 

接着シール 

ゴム状材料などと接着,硬化させて構成したシールで室温硬化
形と加熱硬化形とがある。 

bonded seal 

background image

36 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

6614 

Oリング 

断面が円形のリング状のスクイーズパッキンで,ガスケットに
も用いられる。 

O-ring 

6615 

ワイパリング, 
スクレーパ 

余剰流体膜又は異物を除くため,往復運動のパッキンに付随し
て使用するシール。 
注記1 フェルトのワイパリングは,潤滑油の保持・補給も行

う。 

注記2 スクレーパシール又はダストシールともいう。 

wiper ring,  
scraper 

6616 

リップシール 

Vパッキン,Uパッキン,オイルシールなどのようなリップを
もつシールの総称。 

lip seal 

6617 

バックアップリン

グ 

軸とハウジング間の隙間にシールがはみ出すのを防止するた
め,隙間とシールとの間に挿入する円環状の板。 
注記 一般に四ふっ化エチレン樹脂が用いられる。 

anti-extrusion ring,  
back-up ring 

6618 

ゴム付き座金 

座金にゴム状材料を接着した固定用シール。 

bonded washer 

6619 

ダストキャップ 

異物侵入防止及び/又は損傷の保護の目的で開口部に取り付
ける蓋。 

dust cap 

6620 

ダストプラグ 

異物侵入防止及び/又は損傷の保護の目的で開口部に取り付
ける栓。 

dust plug 

6621 

ハウジング, 
シールハウジング 

シールを取り付ける溝。 

seal housing 

6622 

シールのはみ出し 

圧力を受けたシールの一部が,ハウジングと相手面の隙間に粘
弾性又はクリープによる過度の変形によって入り込むこと。 
注記 はみ出しは,隙間,圧力及びシールの硬さが関係してい

る。はみ出しの防止には,バックアップリングを使用す
る。 

seal extrusion 

6623 

ゴム状材料 

きわめて伸びやすく(弾性率が普通の固体の約10万分の1),
また,僅かな応力で元の長さの数倍も破断することなく伸び,
外力を除くと瞬時に戻る,ゴム及び類似材料。 

elastomeric material 

6624 

NBR 

ニトリルゴム 

nitrile rubber 

6625 

HNBR 

水素化ニトリルゴム 

hydrogenated NBR 

6626 

FKM 

ふっ素ゴム 

fluorocarbon rubber 

6627 

EPDM 

エチレンプロピレンゴム 

ethylene propylene 

diene rubber 

6628 

VQM 

シリコーンゴム 

silicone rubber 

6629 

ACM 

アクリルゴム 

polyacrylate rubber 

6630 

CR 

クロロプレンゴム 

chloroprene rubber 

6631 

AU, 
EU 

ウレタンゴム 

polyurethane rubber 

6632 

PTFE 

四ふっ化エチレン樹脂 

polytetrafluoroethylene 

resin 

6633 

PA 

ポリアミド樹脂 

polyamide resin 

6634 

シール材料の適合

性 

シールのゴム状材料と使用する流体との適切な組合せ。 

seal-material 

compatibility 

6635 

熱可塑性材料 

常温ではゴム弾性を示すが,高温では容易に可塑化され成型可
能となる高分子材料。 

thermoplastic material 

6636 

シールキット 

特定の部品及び装置に使用するシール一式。 

seal kit 

6637 

保管期限 

シールが安全に保管でき,仕様を満足する性能が期待でき,か
つ,十分な使用寿命をもつことができる保管期間。 

shelf-life 

background image

37 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

7) その他 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

6701 

パワーユニット, 
パワーパック 

<油圧>ポンプ,駆動用電動機,タンク及びリリーフ弁などで
構成した油圧源装置,又はこの油圧源装置に制御弁も含めて,
一体に構成した油圧装置。 

power unit,  
powerpack 

6702 

油タンク 

<油圧>油圧回路の作動油を貯蔵する容器。 

reservoir 

6703 

大気開放タンク 

<油圧>作動油を大気圧で貯蔵するためのタンク。 

atmospheric reservoir 

6704 

加圧タンク 

<油圧>大気圧より高い状態で作動油を貯蔵した密閉された
油タンク。 

pressure-sealed 

reservoir 

6705 

密封タンク 

<油圧>大気状態から作動油が遮断されている油タンク。 

sealed reservoir 

6706 

タンク容量 

<油圧>油タンク中に貯蔵される流体の最大許容容積。 

reservoir fluid capacity 

6707 

サージタンク 

<空気圧>圧力脈動を減少させるために圧縮空気又は加圧下
の気体を貯蔵するレシーバの下流側に設置する補助容器。 

surge tank 

6708 

補助サージタンク 

<空気圧>局所的な消費に対応するためにシステム内に設置
した補助用のサージタンク。 

auxiliary surge tank 

6709 

レシーバ 

<空気圧>圧縮空気又は圧縮した気体を貯蔵するための圧縮
機に直接接続する容器。 

receiver 

6710 

のぞき窓 

液体の表面の位置(高さ)を示すために機器に設けた透明な装
置。 

sight glass,  
sight gauge 

6711 

バッフル 

直接の流れを遮り,流れを他の方向にそらす装置。 

baffle 

6712 

ドレントラップ 

<空気圧>ドレンを集めるためにシステム内に設置した機器。 water trap 

6713 

エアブリーザ 

機器(例 油タンク)と大気との間で空気の入替えを可能とす
る機器。 

air breather 

6714 

エアブリーザ流量 

エアブリーザを通過する空気流量。 

air breather capacity 

6715 

パルスダンパ 

<油圧>圧力変動の振幅及び圧力パルスを減少させる機器。 

pressure pulsation 

damper 

6716 

気泡除去装置 

<油圧>油圧システム内の流体中に存在する空気又はガスを
除去するのに使う機器。 

de-aerator 

6717 

消音器 

<空気圧>排気の騒音レベルを低減する機器。 

pneumatic silencer,  
muffler 

6718 

油圧緩衝器 

運動エネルギーを吸収し,衝撃を軽減するために用いる附属油
圧機器。 

hydraulic shock 

absorber 

6719 

真空エジェクタ 

<空気圧>圧縮空気を使用しベンチュリの原理によって真空
を発生させる機器。 

vacuum generator 

6720 

真空吸着パッド 

<空気圧>真空を利用して吸着力を発生させる弾性体のパッ
ド。 

vacuum suction cup 

6721 

エアガン 

<空気圧>ノズルから噴出する圧縮空気で作業する手持ち用
のエアブロー機器。 

blowgun 

6722 

ディフューザ<油

圧> 

戻り流れの流速を落とすためにタンクへの戻り配管の中に設
けられたじゃま板を組み込んだ油圧機器。 

diffuser 

6723 

ディフューザ<空

気圧> 

動圧を静圧に回復させる緩やかな広がり流路。 

diffuser 

background image

38 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

記号 
X 時間 
Y 圧力 

絶対圧力 

負のゲージ圧力 

正のゲージ圧力 

圧力定常状態 

圧力脈動 

圧力パルス 

圧力ピーク 

圧力サージ 

圧力変動 

10 アイドリング圧力 
11 圧力降下 
12 大気圧 
13 最低使用圧力 
14 使用圧力範囲 
15 最高使用圧力 
16 最高圧力 
17 運転圧力範囲 

図1−油空圧システムに関連する圧力の説明図 

background image

39 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

記号 
Y 絶対圧力 

正のゲージ圧力 

負のゲージ圧力 

破壊圧力,実際値 

破壊圧力,最低値 

耐圧力 

最高サイクル試験圧力 

最高定格圧力 

最低定格圧力(空気圧) 

最低サイクル試験圧力 

10 大気圧 
11 最低定格圧力(油圧) 

図2−油空圧機器及び配管に関連する圧力の説明図 

参考文献 JIS B 8356-8:2002 油圧用フィルタ性能評価方法−第8部:フィルタエレメントのろ過性能試

験(マルチパステスト法) 

JIS B 8392-1:2003 圧縮空気−第1部:汚染物質及び清浄等級 

JIS B 9933:2000 油圧−作動油−固体微粒子に関する汚染度のコード表示 

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40 

B 0142:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

JIS B 0142:2011 油圧・空気圧システム及び機器−用語 

ISO 5598:2008 Fluid power systems and components−Vocabulary 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

分類 

− 

追加 

対応国際規格はアルファベット順
に配列されているが,この規格では
用語の分類を追加して,その順に並
び替えている。 

言語の相違のため,特に対処しな
い。 

用語及び定義 

用語及び定義 

削除 

3.1形容詞は日本語には対応できな
いものがあるため削除した。 

言語の相違のため,特に対処しな
い。 

追加 

対応国際規格にはないが必要な用
語を追加した。 

変更 

ヒステリシスの定義を変更した。 

図1 

Fig.1   

変更 

図の一部に誤りがあるため修正し
た。 

ISOに指摘済み。 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 5598:2008,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 
 

− 削除 ················ 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 

− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 

− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 
 

− MOD ··············· 国際規格を修正している。 

2

B

 0

1

4

2

2

0

11

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。