B 0137:2007
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人ビジネス
機械・情報システム産業協会(JBMIA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業
規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業
規格である。これによって,JIS B 0137:1985は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS B 0137には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)ジアゾ複写機及び直接静電複写機用語
B 0137:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 分類 ······························································································································ 1
3. 用語及び定義 ·················································································································· 1
附属書(参考)ジアゾ複写機及び直接静電複写機用語 ································································ 13
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 0137:2007
間接静電複写機用語
Glossary of terms for indirect method electrostatic process copying
machines
1. 適用範囲 この規格は,一般に用いられる間接静電複写機の主な用語及びその定義について規定する。
2. 分類 用語の分類は,次のとおりとする。
a) 一般名称
b) 部品
c) 消耗品
d) その他
なお,現時点ではほとんど使われないジアゾ複写機及び直接静電複写機の用語については,改正で削除
した用語として附属書(参考)に記載したする。
3. 用語及び定義 用語及び定義は,次による。
なお,対応英語を参考として示す。
a) 一般名称
1) 仕様
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1001
複写機
文書,図面などを複製する機械。
copying machine
1002
静電複写機
半導体の光導電性を応用した複写機。
electrostatic process
copying machine
1003
間接静電複写機
均一に帯電した感光体表面に,原稿像の静電潜像を
形成し,これを原版として紙上に可視像を形成する
静電複写機。
indirect method
electrostatic process
copying machine
1004
乾式間接静電複写機
粉状の現像剤を用いて可視像を形成する間接静電複
写機。
dry process indirect
method electrostatic
photocopying machine
1005
アナログ複写機
光学レンズを介して,原稿像を直接感光体に結像さ
せて静電潜像をつくり,可視像を形成する複写機。
analog copier
1006
デジタル複写機
画像を(デジタル)電気信号に変換した後,この電
気信号によって静電潜像を作り可視像を形成する複
写機。
備考 JIS X 6910参照。
digital copier
1007
カラー複写機
原稿と同じ色彩画像が得られる3原色以上の発色機
能をもつ複写機。フルカラー複写機ともいう。
color copying
machine
2
B 0137:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1008
複合機
複写機にスキャナ機能,プリンタ機能,ファクシミ
リ機能などを付加した機器。また,プリンタに複写
機機能をもたせたものも複合機の範囲に含める [複
写機機能をもつとは,市場にて付加機器(オプショ
ン)などの付加によって,その機能をもつものも含
める。さらに,拡張機能付デジタル複写機も複合機
の範ちゅう(疇)に含む。]。
備考 JIS X 6910参照。
multifunction
device/peripheral,
(MFD/MFP)
1009
拡張機能付デジタル複
写機
プリンタ機能,ファクシミリ機能などを後付けでき
る複写機。
upgradable digital copier
1010
大判複写機
A2サイズ又は432×539mm(17×22インチ)以上の
用紙にコピー可能な複写機。
large format copier
1011
大判複合機
プリンタ機能,ファクシミリ機能などが付加された
A2サイズ又は432×539mm (17×22インチ)以上の用
紙にコピー可能な複写機。
large format multifunction
devices/peripheral
1012
複写機機能
原稿台ガラスをもち,パソコンを介さずに,複写可
能な機能。
copier function
1013
コピーボリューム
ある単位期間に複写されるコピー枚数のことで,通
常“1か月”のコピー枚数。
copy volume
1014
レディモード
既にウォームアップが完了しているが低電力モード
には移行しておらず,すぐにコピーが可能な状態。
ready mode
1015
主走査(方向)
読取り系では,光学系の走査方向に対し直角の方向。
書込み系では,感光体の軸方向。
備考 JIS X 6910参照。
main scanning
1016
副走査(方向)
読取り系では,光学系の走査方向。書込み系では,
感光体の回転方向。
備考 JIS X 6910参照。
sub scanning
1017
解像度
デジタル複写機における分解能を表す尺度。読取り
解像度は,読取りセンサの画素密度。
書込み解像度は,レーザ書込みなどによるドット密
度。単位長さは25.4 mmでdpiで表す。
resolution
1018
解像力
近接した線が,1 mm幅の中に何本分離して判別でき
るかの限界値。一般的には,解像力チャートを用い
て判別する。
resolving power
1019
階調
同一色で表現可能な異なった濃度の数。
tone number
1020
複写サイズ
複写可能な最大及び最小の寸法。用紙サイズ及び画
像欠け幅で決まる。
copy size
1021
画像欠け幅
ある寸法の用紙に,余白なく書き込まれた原稿を複
写した場合に,用紙の周辺の記録できない範囲。
image loss
1022
ウォームアップ
タイム
電源スイッチを入れてから複写動作の開始が可能に
なるまでの時間。ウェイトタイムともいう。
warm-up time
1023
ファーストコピー
タイム
スタートキーを押してから1枚目のコピー用紙が排
出し終わるまでの時間。
first copy time
1024
連続複写速度
連続コピーの場合,2枚目以降に排出されるコピー
の単位時間当たりのコピー枚数。ただし,連続巻取
式の複写機では排出部を通過する単位時間当たりの
長さをいう。コピースピードともいう。
copy speed
1025
複写倍率
原稿の画像寸法に対する,複写された画像寸法の倍
率。
magnification
3
B 0137:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1026
給紙容量
給紙部(カセット,トレイ,デッキなど)に一度に
収容できるコピー用紙枚数。ロールペーパの場合は,
長さ又は換算枚数。
paper capacity
1027
リカバリタイム
国際エネルギースタープログラムが規定する低電力
モードからレディモ−ドまでの復帰時間。
recovery time
1028
ファーストジョブタイ
ム
電源スイッチを入れてからコピーが1枚排紙される
までの時間。
first job time
1029
カートリッジ方式
複写機においては,一般に,現像剤,トナー機構部
などを容器ごと簡便に交換する方式。
cartridge type
1030
タンデム方式
機器を複数台つなげて出力する方式,又はカラー複
写機において,感光体を含むプロセスユニットを3
セット以上(例 C, M, Y, K用)もち,画像形成をする
方式。
tandem method
2) 給紙・搬送
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1100
給紙
コピー用紙を機内へ送り込む工程。
paper feeding
1101
自動給紙方式
給紙を自動的に行う方式。
automatic paper feed
1102
手差し給紙方式
給紙を手で行う方式。マルチ手差し給紙及びシング
ル手差し給紙がある。
manual paper feed,
feed bypass
1103
エアー給紙
空気の吸引によってコピー用紙を機内へ送り込む給
紙方式。
air suction feed
3) 帯電
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1200
帯電
露光に先だって,感光体に一様に静電気を帯びさせ
る工程。通常,コロナ放電による。
electrostatic charge
1201
コロナ帯電
タングステンワイヤなどの電極にコロナ放電開始電
圧以上の電圧を印加し,コロナ放電によって感光体
を帯電させる方式。
corona charging
1202
接触帯電
電圧を印加したローラ,ブラシ,ブレードなどの帯
電デバイスを感光体表面に押し当てて帯電させる方
式。
contact charging
1203
ローラ帯電
電圧を印加した導電性弾性ロールを感光体に押し当
て感光体とともに接触回転させて帯電させる方式。
roller charging
1204
ブラシ帯電
導電性繊維から成るブラシ状繊維を感光体に押し当
て電圧を印加して帯電させる方式。
brush charging
1205
注入帯電
接触帯電方式において帯電デバイスと感光体の間と
の微小ギャップでの放電現象にはよらない帯電方
式。
injection charging
4) 露光・読取り・書込み
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1300
露光
帯電させた感光体に光像を照射して潜像を形成させ
る工程。
exposure
4
B 0137:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1301
静電潜像
露光された感光体表面に形成された電荷像。
帯電された感光体表面に露光によって光像を結像さ
せるか,又は電気信号に変換された原稿像を照射し,
光の当たった部分の電荷を消失させることで形成さ
れる電荷の像。
latent image
1302
画像メモリ
読取り後,電気信号に変換された原稿像をいっ
たん保持するための記憶装置。
memory
1303
フラットベッド
原稿台ガラスをもち,光学系で走査し原稿を読み取
る方式。
flat-bed
1304
シートスルー
原稿を移動させて読み取る方式。
sheet-through
1305
ホームポジション
原稿台,光学系などの反復機構,感光体などの回転機構
におけるの複写開始時のにおける基準位置。
home position
5) 現像
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1400
現像
静電潜像を可視像に変える工程。
developing
1401
乾式現像
感光体をトナーと呼ばれる粉体で現像する方式。
dry developing
1402
一成分現像
キャリア粒子を用いず,トナーだけで現像する方式。
トナーは,磁性及び非磁性の両方がある。
mono-component
development
1403
ニ成分現像
キャリアと呼ばれる磁性粒子及びトナーが混合され
た現像剤を用いた現像方式。
two-component
development
1404
磁気ブラシ現像
現像剤をマグネットに吸着させ,感光体に接触させ
ることによってトナーを潜像部に付着させて現像す
る方式。
magnetic brush
developing
1405
複写濃度
コピーの画像部の濃度。
image density
1406
かぶり濃度
コピーの非画像部の濃度。通常,局部的よごれは,
除く。地かぶり濃度ともいう。
fog density
1407
コントラスト
原稿又はコピーにおいて,非画像部濃度と画像部濃
度との比。通常,白黒の差のはっきりしたものをコ
ントラストが高いと表現する。
contrast
1408
階調再現性
写真のような中間調を含む原稿をコピーしたときの
濃淡再現性。一般的には,グレースケールで判別す
る。
tone reproduction
1409
ハーフトーン
色の濃淡の中間色調。
halftone
1410
グレースケール
白及び黒を含め,その間の中間色(ハーフトーン)を
段階的に濃度を変えて並べたチャート。
gray scale
1411
黒べた
線及び文字画像と違い,ある程度以上の幅又は面積
のある一様な黒色部分。べたくろともいう。
solid
1412
ラインコピー
線及び文字によって構成された原稿のコピー。線画
像ともいう。
line copy
1413
エッジ現象
コピー上の幅広い面積のべた部において,その中央
部の濃度が周辺部より薄くなる現象。エッジ効果と
もいう。
edge effect
1414
現像剤濃度自動調整
2成分現像剤のキャリア及びトナーの混合比率を自
動的に制御する機能。
automatic toner density
control
1415
現像バイアスコントロ
ール
見やすいコピー画像が得られるように,原稿の種類
に応じた電圧を現像器にかける方式。
developing bias control
5
B 0137:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1416
ロータリ現像
シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックなど複数の
現像器を回転体に取り付け,各色の現像器を順次感
光体に対向させて現像する方式。
rotary development
1417
カラーパッチ
色の再現性を見るために,標準的な有彩色の短冊を
パッチワーク上に並べたチャート。
color patch
6) 転写
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1500
転写
感光体上の可視像をコピー用紙上に移す工程。
transfer
1501
コロナ転写
感光体と接触する複写用紙の背面から,コロナ放電
によって電荷を与え,感光体表面のトナー像をコピ
ー用紙上に転写する方式。
corona transfer
1502
ローラ転写
表面に電荷を与えたローラを用いて,感光体上の像をコ
ピー用紙上に転写する方式。
roller transfer
1503
ベルト転写方式
ベルトに電荷を付与して,複写用紙を吸着搬送するととも
に,感光体上のトナー像を用紙上に転写する方式。
belt transfer method
1504
中間転写方式
カラー複写機において,各色の感光体上に作像したトナー
像を,あらかじめ中間転写体に転写してから転写紙に転写
する方式。
intermediate transfer
method
1505
多重転写方式
感光体上に形成された各色トナー像を順次用紙上に転写
して,トナー画像を重ね合わせる転写方式。又は,いった
ん中間転写体上にトナー像を重ね合わせた後,用紙上に一
括転写する中間転写方式。
multi-transfer method
7) 分離・はく(剥)離
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1600
分離,はく(剥)離
転写後のコピー用紙を感光体からは(剥)がす工程。 separation
1601
静電分離
コロナ放電によって感光体からコピー用紙を分離す
る方式。除電分離ともいう。
corona separation
1602
エアー分離
空気の吸引又は吹きつけによって感光体からコピー
用紙を分離する方式。サクション分離ともいう。
air separation,
(suction separation)
1603
つめ(爪)分離
(爪)状の部品を用いて感光体,定着ローラなどか
らコピー用紙を分離する方式。
claw separation
8) 定着
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1700
定着
転写された用紙上のトナーを固着させる工程。
fixing,
fusing
1701
熱定着
熱を利用してコピー用紙上のトナーを定着させる方
式。
heat fixing
1702
熱ローラ定着
加熱されたローラ間を通過させることによって,用
紙上のトナーを定着させる方式。ヒートローラ定着
ともいう。
heat roller fixing
1703
ベルト定着
加圧ローラの代わりにベルトを用いて,コピー用紙
を熱ローラに圧着させることによって,定着を行う
方式。
belt fixing
6
B 0137:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1704
フィルム定着
耐熱性及び離型性をもつ薄膜フィルムを介して,コ
ピー用紙に熱を供給する定着方式。
film fixing
1705
IH定着,
(電磁誘導加熱定着)
熱ローラなどの芯金を加熱させる手段に,高周波に
よる電磁誘導現象(渦電流)を利用した定着方式。
induction heat fixing
1706
オンデマンド定着
コピー作成の稼動時だけ,定着装置に熱を供給して
定着を行う方式。
on-demand fixing
1707
フラッシュ定着
キセノンランプなどのせん光によって,コピー用紙上の
トナーを定着させる方式。
flash fixing
1708
圧力定着
圧力をかけたローラ間を通過させることによって,
圧力だけでコピー用紙上のトナーを定着させる方
式。
pressure fixing
9) クリーニング
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1800
クリーニング
転写後,感光体上のトナー残り,紙粉などを清掃す
る工程。
cleaning
1801
ブレードクリーニング 板状の弾性ゴムを押し当てて,清掃する方式。
blade cleaning
1802
ブラシクリーニング
回転する毛ブラシを押し当てて,清掃する方式。
brush cleaning
10) 機能
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1901
可変倍率機能
原稿に対して拡大又は縮小する機能。
variable magnification
function
1902
定形変倍
定形サイズの原稿及び用紙間で,適切なコピーとな
るように設定された複写倍率選択機能。
preset zoom
1903
自動倍率選択機能
原稿サイズ及びコピーする用紙サイズに合わせて,
自動的にコピーする倍率を選択する機能。
automatic magnification
selection
1904
自動用紙選択機能
原稿サイズを自動的に検知し,倍率を指定した場合
には,適切な用紙(サイズ)を選択する機能。
automatic copy-paper
selection
1905
ズーム
設定可能な範囲で任意の複写倍率を選択できる縮小
拡大コピー機能。一般に縮小拡大の上下限内で1 %
刻みの設定が行える。
zoom magnification
1906
独立変倍
原稿に対して縦横独自に複写倍率を設定できる機
能。
x/y independent
magnification (scaling)
1907
自動濃度調整
原稿の種類に応じて,自動的に画像の濃度を調整す
る機能。
automatic density
control
1908
オートクリア機能
コピー終了後,所定の時間が経過すると自動的に初期
状態に復帰する機能。例えば,用紙サイズ,コピー濃
度,コピー枚数変更などに用いる。自動復帰ともい
う。
auto clear function
1909
割込み機能
連続コピー中,一時中断して他のコピーをとり,そ
の後,元の連続コピーの状態に復帰する機能。割込
みコピーともいう。
interruption function
1910
オートシャットオフ機
能
コピー終了後,所定の時間が経過すると自動的に電
源を切る機能。ただし,小容量の結露防止ヒータな
どの電源が残る場合もある。
auto shutoff function
7
B 0137:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1911
文字・写真モード
文字だけの原稿ではなく,写真などの中間調が混在
した原稿を,より忠実に再現するために設定された
モード。
text/photographic mode
1912
単色カラー
原稿の色に関係なく,黒以外の単色でコピーする機
能。モノカラーともいう。
single color copy
1913
自動カラー選択機能
カラー原稿又は白黒原稿を,自動的に識別する機能。 automatic color selection
1914
両面機能
用紙片面への複写後,用紙を表裏反転させて,再び
複写画像形成部に送る機構をもち,次の複写指示に
よって両面複写を行う機能。自動原稿送り装置との
組合わせで“片面→両面”,“両面→両面”及び“両
面→片面”のコピーが容易に行える。
duplex function
1915
ワンツーワンモード,
1 to 1モード
自動原稿送り装置を用いて,複数の原稿から1部の
コピーを行う動作。
1 (one) to 1 (one) mode
1916
ページ集約
複数の原稿を1枚の用紙上にまとめてレイアウトし
てコピーする機能。
N-in-1
1917
イメージリピート
同一原稿を1枚の用紙に複数レイアウトしてコピー
する機能。
repeat function
1918
自己診断機能
複写機の異常又は動作状態を自己検知し,その内容
を表示又は通知する機能。使用時又は保守作業時の
処理を容易にする機能。
self-diagnosis function
1919
トナーセーブモード
コピー濃度が低くなる画像処理を行い,トナーの消
費を抑えるためのモード。
toner saving mode
11) 周辺機器
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2001
原稿送り装置
1枚ずつ手で挿入した原稿を自動的に原稿台ガラス
上に送り込み,コピー完了後,自動的に原稿を排出す
る装置。
document feeder
2002
自動原稿送り装置
あらかじめセットした原稿を,1枚ずつ自動的に原
稿台ガラス上に送り込み,コピー完了後,自動的に
原稿を排出する装置。
automatic document
feeder, (ADF)
2003
フィニッシャ
複数原稿を1部ずつ仕上げて排出し,積載する装置。
備考 JIS X 6910参照。
finisher
2004
ソータ
多数枚のコピーをとる場合,自動的に分類及びペー
ジ揃えをする装置。
sorter
2005
ビン
ソータにおいて,排出されたコピーを受ける棚又は
容器。
bin
2006
大容量(給紙)トレイ
一般に数千枚以上の用紙を収容できる給紙トレイ。
大容量給紙デッキともいう。
large capacity (paper feed)
tray
2007
シフトトレイ
1部ずつ仕上げるフィニッシャにおいて,排出方向
と直角の方向に1部ごとにずらして排出させるトレ
イ。オフセットキャッチトレイともいう。
shift tray,
offset catch tray
2008
両面ユニット
定着後の用紙の先後端を反転させる用紙搬送機構を
用いて,用紙の裏面にコピーを行うための装置。
duplex unit
2009
シートスルー装置
読取り装置(スキャナなど)を固定し,原稿を移動
させて画像を読みとる装置。シングルパスフィーダ
ともいう。
sheet-through device
8
B 0137:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2010
ステープル
ビン又はトレイに収容した用紙を,自動的に針でと
じる機能又は装置。
備考 JIS X 6910参照。
staple
2011
パンチ
コピー用紙にファイルのための穴をあける機能又は
装置。
備考 JIS X 6910参照。
punch
2012
中とじ
複写された用紙の中央部に自動的にステープルを行
い,二つ折に製本する機能。
備考 JIS X 6910参照。
saddle stitch
2013
Z折り
二つ折りされた用紙の一方を更に二つ折りして,断
面がZ形状になる折り様式。
z-fold
2014
シートインサータ
コピーされた用紙束に,区切り又は表紙として用紙
を挿入する装置。
sheet- inserter
b) 部品
1) 操作パネル
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3101
液晶タッチパネル
指で触れることによって入力設定を行える液晶画面
の操作パネル。LCDパネルともいう。
LCD touch panel
3102
枚数セットキー
必要コピー枚数をあらかじめ設定するキー。単にテ
ンキーともいう。
copy quantity keys
3103
スタートキー
コピー動作を始めさせるキー。コピーキーともいう。 start key
3104
ストップキー
連続コピー動作中に,途中の任意の枚数でコピーを
終了するときに使用するキー。ストップキーともい
う。
copy stop key
3105
クリアキー
入力した数値を取り消すためのキー。
clear key
3106
リセットキー
すべての入力情報を初期値に戻すキー。
reset key
3107
給紙トレイ選択キー
給紙トレイ又はコピー用紙を選択するキー。用紙サ
イズ選択キーともいう。カセットをもつ機械におい
ては給紙カセット選択キーともいう。
paper tray select key
3108
節電キー
エネルギー消費を削減するために省エネモードを入
切するキー。
energy-saver key
3109
紙詰り表示
紙詰り状態又はその場所を示すランプ若しくは表
示。紙詰り点検(位置)表示ランプ又はジャム表示
ともいう。
paper jam indicator
2) 給紙・搬送・駆動
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3201
給紙ユニット
給紙機能を構成する部品の集合体。
paper feed unit
3202
給紙ローラ
給紙トレイ又は給紙カセットから用紙を機内へ1枚
ずつ送り込むためのローラ。
paper feed roller
3203
分離ローラ
重送紙を機内へ送り込むのを防ぐローラ。さば(捌)
きローラ又はリタードローラともいう。
separation roller
3204
レジストローラ
用紙が感光体上のトナー像と同期して転写されるよ
うに用紙搬送タイミングを制御するローラ対。ペー
パストップローラともいう。
paper stop roller
9
B 0137:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3205
ピックアップローラ
給紙トレイ又は給紙カセットから用紙を機内へ送り
出すローラ。紙送り出しローラともいう。
pick-up roller
3206
搬送ローラ
機内の紙搬送経路に配置され,用紙を搬送するロー
ラ。
conveyance roller
3207
ドライブローラ
動力伝達のもととなるローラ。
drive roller
3208
テンションローラ
ベルトなどを張るためのローラ。
tension roller
3209
アイドルローラ
ベルトなどを支持するだけのローラ。
idle roller
3210
給紙カセット
シート状のコピー用紙を格納し,着脱ができ,本体
と連動して給紙ができるように構成された箱。
paper feed cassette
3211
給紙トレイ
自動給紙のため,あらかじめ多数のコピー用紙をセ
ットしておくトレイ。通常は機械本体と一体となっ
ているものが多い。給紙デッキともいう。
paper feed tray
3212
排紙トレイ
複写されたコピー用紙を受けるトレイ。
exit tray
3213
除電ブラシ
複写工程で用紙に付与された電荷を放電消去するた
めの導電性ブラシ。除電針ともいう。
discharging brush
3) 帯電
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3301
チャージャ
チャージワイヤを電極とした感光体を帯電させる装
置。帯電器ともいう。
charger
3302
チャージワイヤ
チャージャの電極となるワイヤ。一般的にタングス
テン線が用いられる。帯電ワイヤともいう。
charging wire
3303
帯電ローラ
感光体を均一に帯電させるために電圧が印加され接
触回転するローラ。
roller charging device
3304
感光体
光導電性をもち,画像(光情報像)を静電潜像とし
て記録するもの。形状としてドラム,シート又はベ
ルトがあり,感光ドラム,感光ベルトなどという。
photoreceptor,
(photoconductor)
3305
高圧ユニット
高電圧を発生させる電源装置。高圧電源(HVPS)とも
いう。
high voltage power
supply,
(HVPS)
4) 露光・読取り・書込み
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3401
光学(系)ユニット
原稿を照明する露光ランプ,反射笠などの部品及び
ミラー,光学レンズなどによって,原稿像を感光体
に露光するための装置。デジタル機(ディジタル機)
の場合には読取りのためのラインセンサ及び感光体
へのレーザ書込みにかかわる部品・ユニットが含ま
れる。
optical unit
3402
原稿台ガラス
原稿面に使用する透明な板ガラス。プラテンガラスと
もいう。
original glass plate
3403
原稿(台)カバー
原稿台ガラス上の原稿を押さえる板。原稿押さえ,
プラテンカバーともいう。
original cover
3404
露光ランプ
露光のための光源。蛍光ランプ(fluorescent lamp),ハ
ロゲンランプ(halogen lamp),キセノンランプ(xenon
lamp)などがある。
exposure lamp
3405
レンズハウジング
レンズを支持し,遮光を目的とした箱。
lens housing
10
B 0137:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3406
レンズアレイ
ガラス又はプラスチックでできたマイクロレンズを,
光軸と直角方向に1列又は複数列,帯状に並べたレン
ズ集合体。
lens array
3407
CCDラインセンサ
数ミクロン角の受光素子を数千個1列に並べたワン
チップの光電変換素子。走査線1ラインを読み取る
ことができるのでラインイメージセンサともいう。
CCD line sensor
3408
レーザスキャンユニッ
ト
高速回転のポリゴンミラーにレーザ光を照射し,そ
の反射光を結像レンズ,ミラーなどを経て感光体表
面に照射する装置。書込みユニットともいう。
laser scanning unit
3409
ポリゴンミラー
感光体へレーザ光を走査するために高速回転する多
面体のミラー。
polygon mirror
3410
LEDアレイ
発光ダイオードを1列に並べた素子。
LED array
5) 現像
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3501
現像ユニット
感光体表面に形成された静電潜像を現像して可視像
化する装置。現像器又は現像槽ともいう。
developing unit
3502
現像ローラ
感光体表面に形成された静電潜像を現像するための
ローラ。
developing roller
6) 転写
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3601
転写帯電器,
転写チャージャ
コロナ帯電を用いて感光体上のトナー像を用紙に転
写するユニット。
transfer charger
3602
転写ローラ
表面に電荷を与えたローラを用いて,感光体上のトナー
像を用紙上に転写するローラ。
transfer roller
3603
転写ベルト
ベルト表面に与えられた電荷で,複写用紙を吸着搬送す
るとともに,感光体上のトナー像を用紙に転写するベルト
部品。
transfer belt
3604
転写ドラム
カラー複写機において,感光体の静電潜像が現像さ
れ,シアン,マゼンタ,イエロー及びブラックの各
色トナーの可視像を順次転写するために感光体と対
面し,複写用紙を保持するドラム。
transfer drum
3605
中間転写体
カラー複写機において,4色の各色トナー像をいっ
たん順次転写(1次転写)させ,全色を蓄積し,そ
の後,用紙に一括転写させる(2次転写)際の媒体。
ドラム又はベルトのタイプがある。
intermediate transfer unit
7) 分離・はく(剥)離
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3701
分離チャージャ
転写帯電器によって,トナー像が転写された用紙を
感光体から引きは(剥)がすための帯電器[はく(剥)
離チャージャともいう。]。
separation charger
3702
分離つめ(爪)
転写後のコピー用紙を感光体から引きは(剥)がす
ため,又は,定着後の用紙を定着ローラ(ヒートロ
ーラ,加圧ローラ)から引きは(剥)がすためのつ
め(爪)。はく(剥)離つめ(爪)ともいう。
separation claw
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B 0137:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
8) 定着
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3801
定着ユニット
転写後のコピー用紙上のトナーを固着させる装置。
定着器ともいう。
fixing unit,
fusing unit
3802
定着ローラ
圧力定着,熱ローラ定着などに用いられるローラの
総称。
fixing roller,
fusing roller
3803
ヒートローラ
コピー用紙にトナーを融着させるための加熱圧着を
行うローラ。加熱ローラともいう。
heat roller
3804
加圧ローラ
ヒートローラに圧着して,用紙に対するトナーの投
びょう(錨)効果を上げ,送りを行うローラ。
pressure roller
3805
定着ヒータ
コピー用紙にトナーを融着させる加熱器。
fixing heater
9) クリーニング
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3901
クリーニングユニット
不要な現像剤を除去及び清掃するための装置。クリ
ーナユニット,クリーニング装置ともいう。
cleaning unit
3902
クリーニングブレード
不要な現像剤を除去及び清掃するためのブレード。
主として感光体,定着ローラなどに用いる。
cleaning blade
3903
クリーニングローラ
不要な現像剤を除去及び清掃するためのローラ。主
として感光体,定着ローラなどに用いる。
cleaning roller
3904
クリーニングウェブ
不要な現像剤を除去及び清掃するための布又は紙な
どの部材。主として感光体,定着ローラなどに用い
る。
cleaning web
3905
クリーニングパッド
不要な現像剤を除去及び清掃するための厚手の布又
は紙。定着ローラなどに用いる。クリーニングフェル
トともいう。
cleaning pad
3906
クリーニングブラシ
不要な現像剤を除去及び清掃するためのブラシ。主
として感光体などに用いる。ファーブラシともいう。
cleaning brush
3907
廃トナーボトル
クリーニングユニットで清掃及び除去され集められ
た現像剤の回収容器。
waste toner bottle
c) 消耗品
番号
用語
定義
対応英語(参考)
4001
現像剤
現像のために用いられる消耗品(トナー,キャリア,
一成分トナー,スタート現像剤など)の総称。
developer
4002
トナー
静電式の現像に用いる微細な着色粒子。
toner
4003
スタート現像剤
トナー及びキャリアを所定の比率で配合した現像
剤。
start developer
4004
一成分トナー
キャリアを必要としない現像方式で用いるトナー。
キャリアレストナーともいう。これには磁性粉をも
つ磁性トナーと磁性粉をもたない非磁性トナーとが
ある。
monocomponent toner,
single-component toner
4005
二成分現像剤
一般にトナー及びその保持剤であるキャリアを所定
の比率で混合した現像剤。
two component developer
4006
キャリア
静電式(乾式)現像に用いるトナーの保持剤。トナ
ーと混合する微細な鉄粉,マグネタイトなどの磁性
粒子。
carrier
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B 0137:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
4007
トナーカートリッジ
電子写真方式を利用した複写機,複合機,プリンタ
ファクシミリなどの機器に使用されるトナーを充て
ん(填)したトナー容器,ドラム及び現像ユニット
のいずれか二つ以上を組み合わせて構成される印字
のためのカートリッジ。
toner cartridge
4008
トナー容器
機体にセットしてトナーの補充を行う容器。筒型を
トナーボトル,箱形をトナーコンテナ ともいう。
toner bottle,
toner container
4009
第二原図用紙
原稿から第二の原稿を複製するために用いる用紙。
通常は,透過露光方式の複写に適した紙質のもの。
intermediate paper
4010
フォーム用紙
伝票,証券などあらかじめ各種の書式が印刷された
用紙。
form paper
4011
ラベル用紙
のり付はく(剥)離用紙。ダイレクトメールの宛名,
荷札,ラベルなどに用いられる。
label paper
d) その他
番号
用語
定義
対応英語(参考)
5001
エネルギー消費効率
エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)
の規定による1時間当たりの消費電力量。
energy consumption
efficiency
5002
国際エネルギースター
プログラム(1)
省エネ機器を対象とした,日米間で合意した任意登
録制度。
energy star program
5003
省エネモード
レディモードにおいて,一定時間,コピー動作及び
外部からの信号がないときに自動的に移行する節電
状態。国際エネルギースタープログラム規定による
低電力モード,オフモード(オートオフモード),ス
リープモード及びマニュアルで切り替わる節電状態
がある。
power saving mode
5004
除湿ヒータ
機内を暖め,性能に影響を与えるおそれのある相対
湿度を下げるヒータ。結露防止ヒータも含む。
anti-humidity heater
注(1) 国際エネルギースタープログラムの詳細については,次に示すホームページを参照。
http://www.eccj.or.jp/ene-star/index̲esj.html
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B 0137:2007
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附属書(参考)ジアゾ複写機及び直接静電複写機用語
この附属書(参考)は,ジアゾ複写機及び直接静電複写機の用語について記述するもので,規定の一部
ではない。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
R001 ジアゾ複写機
ジアゾ化合物の光分解性を応用した複写機。
diazo copying machine
R002 湿式ジアゾ複写機
現像に液体を使用するジアゾ複写機。
semidry process diazo
copying machine
R003 乾式ジアゾ複写機
アンモニア蒸気によって現像を行うジアゾ複写機。 ammonia process diazo
copying machine
R004 熱式ジアゾ複写機
熱によって現像を行うジアゾ複写機。
thermal process diazo
copying machine
R005 加圧式ジアゾ複写機
微量のアルカリ溶液を圧力を加えて転写することに
よって現像を行うジアゾ複写機。
pressure development
process diazo copying
machine
R006 直接静電複写機
光導電性物質を塗布した感光紙を用いて,これに直
接可視像を作成する複写機。
direct method
electrostatic process
copying machine
R007 乾式直接静電複写機
粉状の現像剤を用いて可視像を形成する直接静電複
写機。
dry process direct
method electrostatic
copying machine
R008 湿式間接静電複写機
液状の現像剤を用いて可視像を形成する間接静電複
写機。
liquid process indirect
method electrostatic
copying machine
R009 シート自動給紙方式
あらかじめ裁断されたコピー用紙を自動的に給紙す
る方式。
automatic sheet paper
feed
R010 ロール自動給紙方式
ロール状のコピー用紙又は感光紙を自動的に切断し
て給紙する方式。
automatic roll paper
feed
R011 ステップカット方式
コピー用紙又は感光紙の切断長さを段階的に選択で
きる方式。
step cut
R012 ランダムカット方式
コピー用紙又は感光紙の切断長さを自由に決めるこ
とができる方式。
random cut
R013 シンクロカット方式
コピー用紙又は感光紙の切断長さが,原稿の長さに
応じて自動的に決められる方式。
synchro cut
R014 シングルコロナ帯電
感光体又は感光紙の感光面に特定の極性の放電電極
を設け,コロナ放電によって帯電させること。
single-corona charging
R015 ダブルコロナ帯電
感光紙の両面に異極性の放電電極を設け,コロナ放
電によって帯電させること。
double-corona charging
R016 全面露光方式
全画像を同時に露光する方式。
whole image exposure
type
R017 スリット露光方式
感光体又は感光紙,原稿及び光学系を一定関係にし
て移動させながら順次露光する方式。
slit exposure type
R018 透過式露光方式
原稿側から光を当てて露光を行う方式。
contact printing of
transparence
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B 0137:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
R019 原稿固定式露光方式
原稿を固定して露光を行う方式。
stationary original
exposure type
R020 原稿移動式露光方式
原稿を移動させながら露光を行う方式。
moving original
exposure type
R021 色地の原稿
原稿の地の色が白くないもの,例えば,色紙,新聞
のようなもの。
colored original
R022 熱現像
感光紙面に熱を当てて,現像すること。
heat developing
R023 ガス現像
アンモニア水を蒸発させ,感光紙面に当てて現像す
ること。
ammonia gas developing
R024 湿式現像
感光体又は感光紙を湿潤状態で現像すること。
wet developing
R025 塗布式現像
現像液を現像ローラで感光紙面に塗布して現像する
方式。
coat-type developing
R026 浸せき式現像
現像液中に感光紙を通過させて現像する方式。
dip-type developing
R027 潜像転写方式
感光体表面に形成された潜像をそのままコピー用紙
に転写する方式。
electrostatic atent image
transfer process
R028 リテンション方式
1回の露光によって感光体に作られた一つの潜像から多
数枚のコピーを取る方式。
retention system
R029 ベルト分離
ベルトを用いて感光体からコピー用紙を分離するこ
と。
belt separation
R030 オーブン定着
ランプヒータ,リボンヒータなどのふく射熱で定着
させること。ランプヒータ定着,リボンヒータ定着,
ヒータ定着ともいう。
oven fixing
R031 熱板定着
加熱された金属板等に接触させることによって,定
着させること。
heat plate fixing
R032 原稿排出装置
必要なコピー枚数がコピーされた後,原稿を自動的
に排出する装置。
document assist device,
(DAD)
R033 オーバレイ
原稿を何ら変えることなく,追加,変更,抹消など,
複写物の構成を変える装置。
overlay
R034 インジケータ
機械のいろいろの使用状態を示す表示器。
indicator
R035 リピートカウンタ
必要複写枚数があらかじめ設定できる枚数計で,あ
らかじめ設定した枚数をコピーした後,再び設定し
た枚数値へ自動復帰するもの。
repeat counter
R036 プリセットカウンタ
必要コピー枚数をあらかじめ設定できる枚数計で,
あらかじめ設定した枚数をコピーした後,再び設定
した枚数値へ自動復帰しないもの。
preset counter
R037 露光調整レバー
複写濃度を調整するレバー又はつまみ。
濃度調整レバーということもある。また見やすいコピ
ー画像が得られるように,原稿の種類に応じて選択す
るキーを使用することもある。このキーは,プリント
キーを兼ねている場合もある。
exposure control lever
R038 速度つまみ
ジアゾ複写機において,複写濃度を調整するため,紙送
り速度を調節するつまみ。
speed control knob
R039 準備中表示
コピー動作が可能となるように機械が準備している
間であることを示すランプ又は表示。
waiting indicator
R040 給紙トレイ表示
選択した給紙トレイを示すランプ又は表示。
paper tray indicator
R041 用紙サイズ表示
コピー用紙のサイズを示すランプ又は表示。
paper size indicator
R042 現像剤点検表示
現像剤の補給状態を点検する必要があることを示す
ランプ又は表示。湿式現像の場合,ボトル交換ラン
プ又は表示という場合もある。
developer check
indicator
15
B 0137:2007
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
R043 マスタ交換表示
マスタシート(シート状の感光体)を交換する必要
があることを示すランプ又は表示。単にマスタラン
プ又は巻取りインジケータということもある。
master sheet change
indicator
R044 ペーパ軸
ロール状のコピー用紙又は感光紙に通す軸。
paper supporting shaft
R045 巻取軸
複写の終わったコピー用紙又は感光紙を巻き取る
軸。
paper winding shaft
R046 カッタ
コピー用紙又は感光紙を切断する刃の組合せ。
cutter
R047 案内板
原稿(原図),コピー用紙,感光紙などを正しい位置
に誘導するための装置を構成している板。
guide plate
R048 テーブル
ジアゾ複写機において,原稿(原図)及び感光紙の
挿入を容易にするための台。
table
R049 原稿受
露光部を通った後の原稿又は原図を受けるもの。
original receiving tray
R050 安定器
ランプを適切に点灯させるための機器で,水銀ラン
プ用と蛍光ランプ用とがある。
ballast choke
(stabilizer)
R051 焦点面ガラス
映像のぼけを防止するために複写用レンズの焦点面
上に取り付ける透明な板ガラス。
focal glass plate
R052 スリットガイド
焦点面ガラスと相対した感光紙裏面に接する案内
板。
slit guide plate
R053 シリンダガラス
焼付部に使用する透明な円筒状のガラス。
cylinder glass
R054 焼付ベルト
シリンダガラスを回転させ,原稿と感光紙とを密着
させて搬送するベルト。
printer belt
R055 冷却タイマ
複写作業終了後,シリンダガラス内の温度を下げる
ためにファンなどを一定時間作動させるもの。
cooling timer
R056 絞りローラ
2本一組で又は現像ローラとともに働いて余分の現
像液を絞るローラ。
squeezing roller
R057 気化ヒータ
アンモニア水を蒸発させるための加熱器。
evaporating heater
R058 補助ヒータ
現像タンク内の温度を保つための加熱器。
space heater
R059 現像ざら
感光体又は感光紙を現像する目的で現像液をためる
皿。
developing tray
R060 現像ざら受
現像皿を載せ,現像皿からあふれ出た液を受けるも
の。
developing tray
retainer
R061 現像液ポンプ
現像液を循環させるポンプ。
developer pump
R062 フロート
現像液タンク中の液量を検出するための浮子。
float
R063 ガス現像タンク
アンモニアガスをため,現像する容器。
developing tank
R064 気化ざら
アンモニア水を受け,蒸発させるための皿。
evaporating tray
R065 アンモニア滴下ガラス アンモニア水の滴下状態を観察するためのもの。
drip gauge
R066 ゴムスリーブ
ガス現像タンク開口部に接し,感光紙を搬送する筒
状のベルト。
sealing sleeve
R067 給液ボトル
機体にセットして液の補充を行う容器。
現像用給液ボトル,溶剤用給液ボトルなどがある。
補充液ボトルともいう。
supplying bottle
R068 給液キャップ
給液ボトルのふた。給液弁付きのものもある。
supplying cap
R069 給液弁
給液キャップに付いているバルブ。
supplying valve
R070 排液チューブ
液を排出させるための管。
drain tube
R071 巻付防止づめ
ローラに感光紙が巻きつかないように設けられたつ
め。
guide
R072 原稿はがし
原稿又は原図と感光紙とをシリンダガラスからはが
すもの。
original separator
R073 乾燥ヒータ
コピーを乾燥させる加熱器。
drying heater
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
R074 ドライヤ
風を送り,コピーを乾燥させるもの。
dryer
R075 ヒータホルダ
ヒータを支持するもの。
heater holder
R076 フィルタバッグ
感光体から取り除かれた不要な現像剤を回収する袋
又は容器。
filter bag
R077 現像液
現像するための液で,ジアゾ式ではあらかじめ現像
剤と水とを調合した既製のものと,使用者が現像剤
を水に溶かし調合して作ったものとがある。また,
静電式ではトナーを分散剤で分散させたものをい
う。
liquid developer
R078 分散剤
静電式(湿式)現像に用いるトナーを分散させる液。
複写機の分野では,慣用語として,溶剤ともいわれ
ている。
dispersing agent,
dispersant
R079 補充現像剤
現像によって変化した現像剤の配合比率を適当な比率
に戻すための現像剤。液体の場合は,特に補充現像液
ともいう。
なお,プレミックス現像剤ともいう。
replenishment developer
R080 オフセットマスタ紙
原稿からオフセット印刷用のマスタを作成するため
に用いる用紙。
offset master paper
関連規格 JIS X 6910 事務機器−複写機・複合機の仕様書様式及びその関連試験方法