B 0131:2017
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 分類······························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
B 0131:2017
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人ター
ボ機械協会(TSJ)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改
正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格であ
る。
これによって,JIS B 0131:2002は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 0131:2017
ターボポンプ用語
Glossary of terms for turbopumps
序文
この規格は,1975年に制定され,その後3回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は2002年に
行われたが,その後の関連するJIS及び学術用語との整合性を図るとともに,キャビテーションなどに関
する近年の用語に対応するために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。
1
適用範囲
この規格は,一般に使用されるターボポンプ及びその部品,並びに関連する水力学の用語(以下,用語
という。)の定義について規定する。
2
分類
用語は,次のとおり分類する。
a) 形式
b) 性能・設計
c) 運転・試験
d) 部分・部品
e) 附属品
f)
機場関係
g) 水力学
3
用語及び定義
用語及び定義は,次のとおりとする。
なお,参考のため慣用語,対応英語,量記号及び単位記号を示す。
注記1 用語の一部に丸括弧( )を付けてある場合は,丸括弧の中の用字を含めた用語と,丸括弧
の中の用字を省略した用語の二通りあることを示す。
注記2 二つ以上の用語を並べてある場合は,その順位に従って優先的に使用する。
注記3 用語欄で,用語の下の( )内の平仮名書きは,読み方を示す。
2
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a) 形式
a.1) 主分類
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1101
ターボポンプ インペラをケーシング内で回転させ,液体
に旋回を付与してエネルギーを与える機
械。
遠心ポンプ,斜流ポンプ,軸流ポンプなど
の総称。
turbopump,
rotodynamic pump
1102
遠心ポンプ
インペラから吐き出される流れが主として
主軸に垂直な面内にあるポンプ(図1〜図7,
図10〜図26及び図28〜図31参照)。
centrifugal pump,
radial flow pump
1103
渦巻ポンプ
遠心ポンプで,インペラの吐出し側に直接
渦巻ケーシングをもつポンプ(図1〜図3,
図5〜図7,図10〜図16,図19,図21,図
24〜図26及び図28〜図31参照)。
二重渦巻ケーシングをもつものを二重渦巻
ポンプ(double volute pump)という(図3
参照)。
volute pump
1104
ディフューザ
ポンプ
遠心ポンプで,インペラの吐出し側にガイ
ドベーン形のディフューザをもつポンプ。
ディフューザの外側に渦巻ケーシングがあ
っても,このようにいう(図17,図18,図
20,図39,図40及び図12参照)。
diffuser pump
1105
斜流ポンプ
インペラから吐き出される流れが主軸の中
心線を軸とする円すい面内にあるポンプ
(図32,図33及び図36〜図38参照)。
mixed flow pump,
diagonal flow
pump
1106
渦巻斜流ポン
プ
斜流ポンプで,インペラの吐出し側に直接
渦巻ケーシングをもつポンプ(図38参照)。
volute type mixed
flow pump
1107
ディフューザ
形斜流ポン
プ
斜流ポンプで,インペラの吐出し側にガイ
ドベーン形のディフューザをもつポンプ
(図32,図33,図36及び図37参照)。
diffuser type
mixed flow
pump
1108
軸流ポンプ
インペラから吐き出される流れが主軸と同
心の円筒面内にあるポンプ(図34,図35及
び図41参照)。
axial flow pump
a.2) 一般的な形式を示す呼び方
a.2.1) 主軸の方向による呼び方
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1201
横軸(形)
主軸が水平に配置されているもの(図1〜図
3,図5,図7,図10〜図21,図29及び図
32〜図35参照)。
horizontal (type)
1202
立軸(形)
主軸が鉛直に配置されているもの(図6,図
22〜図26,図28,図30,図31及び図36〜
図42参照)。
vertical (type)
1203
斜軸(形)
主軸が水平面に対してある角度傾いて配置
されているもの。
inclined (type)
3
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a.2.2) ケーシングの割り方による呼び方
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1210
軸垂直割形
ケーシングを主軸に垂直な平面で分割する
構造(図1,図2,図5〜図7,図10,図11,
図14〜図18及び図29参照)。
radially split type
1211
輪切形
軸垂直割形の多段ポンプで,1段ごとに分割
する構造(図15〜図18参照)。
sectional type
1212
サイドカバー
形
軸垂直割形の単段ポンプで,ケーシングの
一側面をカバーにした構造(図1,図2,図
5〜図7,図10,図11及び図14参照)。
side cover type
1213
両カバー形
軸垂直割形の単段ポンプで,ケーシングの
両側面をカバーにした構造(図29参照)。
1214
中央割形
軸垂直割形でケーシングのボリュート中央
断面で分割した構造。
centrally split type
1215
軸平行割形
ケーシングを軸平面で分割した構造(図13
及び図19参照)。
axially split type
1216
水平割形
軸平行割形で分割面が水平の構造(図13及
び図19参照)。
horizontally split
type
1217
鉛直割形
軸平行割形で分割面が鉛直の構造。
vertically split type
1218
斜め割形
軸平行割形で分割面が水平面に対してある
角度傾いている構造。
diagonally split
type
a.2.3) インペラの段数による呼び方
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1221
単段(形)
インペラが1段だけ設置された構造(図1,
図2,図5〜図7,図10〜図14,図23〜図
26,図28〜図38及び図41参照)。
single stage
1222
多段(形)
インペラが直列に2段以上設置された構造。
インペラの段数によって2段,3段,…と呼
ぶ(図15〜図22,図39,図40及び図42参
照)。
multi-stage
a.2.4) 羽根の取付け方による呼び方
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1231
可動羽根
羽根が可動な構造。
adjustable vane,
movable vane
1232
固定羽根
羽根が固定されている構造。
fixed vane
a.2.5) インペラの吸込形式による呼び方
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1241
片吸込(形) インペラの吸込口が片側だけにあるもの
(図1,図2,図5〜図7,図10〜図12,図
15〜図17,図20,図22〜図26,図28〜図
34及び図36〜図42参照)。
single suction
(type)
1242
両吸込(形) インペラの吸込口が両側にあるもの(図13,
図14,図19及び図21参照)。
double suction
(type)
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a.2.6) ポンプの支持方式による呼び方
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1251
フートサポー
ト(形)
ポンプケーシングに脚を設け,支持する構
造。
foot support (type)
1252
ブラケットサ
ポート(形)
軸受ケーシングでポンプケーシングを支持
する構造。
bracket support
(type)
1253
センタライン
サポート
(形)
横軸高温用ポンプで,駆動部との熱膨張に
よる軸心の狂いを防ぐため,軸心を含む水
平面,又はこれに近い水平面をポンプ脚下
面とした構造。
centerline
support(type)
a.2.7) インペラの支持方式による呼び方
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1261
片持(形)
インペラの片側だけに軸受がある構造(図
1,図2,図5〜図7,図10〜図12,図23〜
図26,図28〜図31,図36〜図38及び図41
参照)。
overhang mounted
(type),
overhang (type)
1262
両持(形)
インペラの両側に軸受がある構造(図13〜
図22,図32,図39及び図42参照)。
straddle mounted
(type)
a.2.8) 軸封構造による呼び方
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1271
シール(形) パッキン,メカニカルシールなどの軸封を
用いる構造(図1,図2,図5〜図7,図12
〜図26,図28〜図32,図36,図38及び図
40〜図42参照)。
軸
封
(形)
sealed (type)
1272
シールレス
(形)
軸封を用いない構造(図10及び図11参照)。
seal-less (type)
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a.2.9) ポンプの駆動方式による呼び方
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1281
直結式
原動機とポンプとを軸継手によって結合す
る方式。
direct coupled type
1282
直動式
単一の軸を原動機とポンプとが共有する方
式(図5,図6,図10,図24〜図26及び図
28参照)。
close coupled type
1283
ベルト駆動式 原動機とポンプとの間にベルト装置を設け
て駆動する方式。
belt driven type
1284
変速機付き
原動機とポンプとの間に歯車などの変速機
構を設けて駆動する方式。
transmission type
a.3) 特殊な形式を示す呼び方
a.3.1) ポンプの据付け方を示す呼び方
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1301
インライン形 管路の一部に簡易に取り付けることができ
る構造(図6参照)。
inline type
1302
一床式
(いっしょう
しき)
立軸ポンプで,駆動部をポンプのケーシン
グ上部に直接取り付けた構造[図44 a)参
照]。
single-floor type
1303
二床式
(にしょうし
き)
立軸ポンプで,ポンプと駆動部とを上下
別々の床に据え付ける構造。
ほかにもっと細かく三床,四床に分けるこ
ともある[図44 b)参照]。
double-floor type
1304
可搬式
ポンプ及びその原動機を固定位置に据え付
けず,希望の場所に運搬して使用すること
ができる構造。
portable type
a.3.2) ポンプの特殊構造を示す呼び方及び特有なポンプ
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1311
槽内形
立軸ポンプで,ポンプ本体を吸込水槽内液
中につり下げて据え付ける構造(図30,図
36,図37,図39,図41及び図44参照)。
wet pit type
1312
槽外形
立軸ポンプで,ポンプ本体を吸込水槽外側
のドライピットに据え付ける構造。
通常は管路でポンプ吸込口と水槽とを連結
する(図31参照)。
dry pit type
1313
二重ケーシン
グ形
摩耗,腐食などによるケーシングの保守・
取替えを容易にするためケーシングを二重
にした構造。
主に外部ケーシングによって強度を保た
せ,内部ケーシングは耐摩耗材又は耐腐食
材で構成される。
double casing type
1314
バレル形
内部ケーシングの外側に,更に吐出し圧を
保持する円筒状の外部ケーシングを設けた
構造。
主に高圧多段ポンプに用いられる。
barrel type
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1315
ピットバレル
形
立軸ポンプで,主に有効吸込ヘッドを大き
くとる手段として,そのピットがケーシン
グの一部を形成する構造。
復水ポンプなどに用いられる(図40参照)。
pit barrel type,
vertical barrel type,
caisson type
1316
プルアウト形 大形立軸ポンプで,その分解点検を容易に
するため,つり下げ管は据え付けられたま
まで,インペラ,ガイドベーンなど点検に
必要な部分を取り出すことができる構造
(図37参照)。
pull-out type,
withdrawable type
1317
バックプルア
ウト形
横軸片吸込遠心ポンプで,軸受側にケーシ
ングカバーをもち,吸込管,吐出し管を外
すことなく,回転部を軸受ハウジングごと
取り外すことができる構造(図1参照)。
back pull-out type
1318
自吸ポンプ
揚液用のインペラが呼び水作用も行うこと
ができるようにした構造のポンプ。
self-priming pump
1319
チューブラポ
ンプ
槽外に置き,円筒状ケーシングの内部に駆
動部をもつ構造の軸流又は斜流ポンプ(図
43参照)。
tubular pump
1320
水中モータポ
ンプ
ポンプ全体を電動機ごと液中につけて使用
するポンプ。
この目的に用いられる電動機には,内部を
水封入,ガス封入又はキャンドとしたもの
がある。
ガスを封入してポンプとの間にメカニカル
シールを設けて電動機内へ流体が浸入する
のを防ぐ構造のものは乾式水中モータポン
プと呼ばれる(図23〜図26及び図28参照)。
submergible motor
pump
1321
ダウンホール
ポンプ
水中モータポンプの一種で地熱水のくみ上
げなどに用いられるポンプ。
downhole pump
1322
キャンドモー
タポンプ
固定子の内側に密閉用キャンをもつ電動機
が駆動するポンプ。
キャンの内側はポンプ内部と連通してお
り,軸封部がないので揚液の漏れが生じな
い。回転子の外側にもキャンを設けて回転
子の腐食を防ぐようにしたものもある(図
10参照)。
canned motor
pump
1323
マグネット駆
動ポンプ
原動機に取り付けられた駆動マグネット
と,ポンプ軸に直結する従動マグネットと
が非接触カップリングを形成する構造をも
ち,その間にある圧力保持ケーシングによ
って軸封部をなくしたポンプ(図11参照)。
magnetic drive
pump
1324
ノンクロッグ
ポンプ
遠心又は斜流ポンプで流体中の繊維又は固
形物などのきょう(夾)雑物が内部に塞が
らないような通路形状をもつポンプ(図25
参照)。
non-clogging
pump
1325
スクリューイ
ンペラ渦巻
ポンプ
インペラが,ら旋状に形成された一つの流
路をもち,固形物が容易に通過するような
構造のポンプ(図12参照)。
volute pump with
screw type
impeller
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1326
ブレードレス
ポンプ
インペラが一つの流路で形成され,流入し
た固形物が内部に詰まることのないような
構造のポンプ。
bladeless pump
1327
ボルテックス
ポンプ
片吸込形ポンプのオープンインペラをケー
シングの軸受側に設けた部屋に後退させた
構造のポンプ。
インペラによってケーシング内に旋回流を
生じさせ,その遠心力によって揚水する。
インペラが揚液流路中にないため,固形物
が混在しても通過することができる(図26
参照)。
vortex pump
a.3.3) ポンプの軸スラストバランス方式を示す呼び方
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1331
バランスピス
トン形
ポンプの軸スラストを,バランスピストン
を用いて釣り合わせる形式(図16参照)。
balancing piston
type,
balancing drum
type
1332
バランスディ
スク形
ポンプの軸スラストを,バランスディスク
を用いて釣り合わせる形式(図15,図17及
び図20参照)。
balancing disc type
1333
セルフバラン
ス形
多段ポンプで,軸スラストをインペラの配
列方法によって釣り合わせる形式(図18及
び図19参照)。
self-balancing type
1334
バランスホー
ル形
インペラにバランスホールを設けて軸スラ
ストを釣り合わせる形式(図1及び図40参
照。
なお,図5〜図7,図30,図31及び図39も
バランスホール形ポンプである)。
balancing hole
type
a.3.4) 軸受潤滑方式を示す呼び方
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1341
グリース形
グリースを軸受潤滑材として使用する方
式。
内外輪間に取り付けたシール又はシールド
によって封入されたグリースで転がり軸受
を潤滑する方式。
grease lubrication
type,
shielded bearing
type
8
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1342
オイルバス形
(油浴形)
軸受の一部を油槽に浸し潤滑する方式。
横軸形の軸受ハウジング下部の油槽から,
軸に掛かって回転するリングによって上部
の回転軸受を潤滑するオイルリング方式,
及び回転軸に固定された油か(掻)きによ
って,油槽から潤滑油を軸受に給油するオ
イルフリンガ方式とがある。
oil bath lubrication
type,
oil ring lubrication
type,
oil flinger
lubrication type
1343
強制潤滑形
油ポンプを用いて潤滑油に圧力を与え,強
制的に軸受に給油する方式。
強制的に軸受にミスト状で給油するオイル
ミスト方式もある。
forced lubrication
type,
oil mist lubrication
type
1344
自己液潤滑形 ポンプの自己吐出し揚液を軸受潤滑材とし
て使用する方式。
self lubrication
type
a.4) 用途別ポンプの呼び方
a.4.1) 主として上水道関係に用いるポンプ
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1401
取水ポンプ,
原水ポンプ
河川の水,海水,又は地下水を取り入れる
ポンプ。
intake pump,
raw water
conveying pump
1402
送水ポンプ
浄水を浄水場から送水するポンプ。
conveying pump
1403
配水ポンプ
浄水を末端需要先まで配水するポンプ。
service pump,
distributing pump
1404
表洗ポンプ
ろ過池の表面にたまった汚泥を洗い取るポ
ンプ。
surface wash pump
1405
逆洗ポンプ
ろ過池内にたまった汚泥を,水を下方から
逆流させて洗い取るポンプ。
back wash pump
1406
増圧ポンプ,
ブースタポン
プ
送水管路の途中に取り付け,主として圧力
を増大させることを目的とした加圧ポン
プ。
booster pump
1407
洗浄排水ポン
プ
ろ過池から逆洗によって排出させた濁質を
含む洗浄排水を水処理施設へ返送するポン
プ。
washing and
drainage pump
1408
排泥ポンプ
沈殿池にたまった汚泥を排出するポンプ。
sludge drainage
pump
a.4.2) 主として下水道関係に用いるポンプ
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1411
雨水ポンプ
主として雨水を河川,海などに排出するポ
ンプ。
storm sewage
pump
1412
汚水ポンプ
下水(雨水又は汚水)を処理場に送るポン
プ。
sanitary sewage
pump
1413
汚泥ポンプ
汚泥を輸送するポンプ。
sludge pump
1414
汚物ポンプ
汚物,固形物,残し(滓)などの混入した
汚水をくみ上げるポンプ。
下水処理場,建物の汚水槽などで用い,ノ
ンクロッグ形になっている。
non-clogging
(type) sewage
pump
9
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1415
中継ポンプ
下水を地表近くまで揚水し,次のポンプ場
又は処理場へ送水する汚水ポンプ。
特にマンホールの中に組み込まれたものを
マンホールポンプと呼ぶこともある。
relay pump
1416
グラインダポ
ンプ
吸込口にグラインダ(破砕)機構を装備し,
揚液中のビニール,布などを細かく破砕し
圧送するポンプ。
grinder pump
1417
先行待機ポン
プ
降雨などによって急激な出水が予想される
場合に,事前にポンプ運転を開始しておき,
始動時間による対応の遅れを防止する運転
方法を採用するポンプ。
stand-by operation
pump
a.4.3) 主として農業及び河川関係に用いるポンプ
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1421
かんがいポン
プ
かんがい用として河川から水をくみ上げる
ポンプ。
直接田畑に水をくみ上げるものを“用水ポ
ンプ”,高所のかんがい用貯水池まで水を送
るものを“揚水ポンプ”ということもある。
irrigation pump
1422
排水ポンプ
大雨などで田畑,市街地などがかん水する
のを防ぐために,比較的小さな河川から大
きな河川,海などに排水する目的のポンプ。
低揚程大水量のポンプが多い。
drainage pump
1423
救急排水ポン
プ
台風,大雨などの非常時に中小河川の氾濫
による洪水を防ぐために配置される可搬式
水中ポンプ。
dewatering pump
for emergency
use
a.4.4) 主として発電関係に用いるポンプ
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1431
ボイラ給水ポ
ンプ
加圧したボイラ内に水を送り込むポンプ。
boiler feed pump
1432
復水ポンプ
復水器内の復水を抽出するポンプ。
吸込側が高真空になるので高い吸込性能が
要求される。
condensate pump
1433
循環水ポンプ 復水器へ冷却水(主に海水)を送るポンプ。
circulating water
pump
1434
ボイラ循環ポ
ンプ
ボイラ水を循環させるために使用するポン
プ。
boiler circulation
pump
1435
主給水ポンプ 沸騰水型原子力発電設備で原子炉に給水す
るポンプ,又は加圧水型原子力発電設備で
蒸気発生器に給水するポンプ。
原子炉
給水ポ
ンプ
feed water pump
1436
一次冷却材ポ
ンプ
加圧水型原子力発電設備で,原子炉の冷却
材(水)を循環するポンプ。
reactor coolant
pump
1437
(原子炉冷却
材)再循環
ポンプ
沸騰水型原子力発電設備で,原子炉の冷却
材(水)を循環するポンプ。
reactor
recirculation
pump
1438
インターナル
ポンプ
改良沸騰水型原子力発電設備で,原子炉圧
力容器に直接取り付けられ,原子炉の冷却
材(水)を循環するポンプ。
internal pump
10
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1439
溶融金属ポン
プ,
液体金属ポン
プ
溶融金属(ナトリウムなどの)を送るポン
プ。
高速増殖炉による原子力発電設備で,冷却
材を循環するポンプなどがある。
liquid metal pump
a.4.5) 主として船舶関係に用いるポンプ
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1441
カーゴオイル
ポンプ
油輸送船で主に船内の原油を船外に送り出
すポンプ。
cargo oil pump
1442
バラストポン
プ
船荷に応じて船内の水槽へ海水を出し入れ
して適切な喫水を保たせるポンプ。
ballast pump
1443
ヒーリングポ
ンプ
船の釣り合いをとるために,右げんと左げ
んとの水槽間に水を移動させるポンプ。
heeling pump
1444
トリミングポ
ンプ
船首尾の喫水差(トリム)を調整するため
に,船首尾内の水槽へ海水を出し入れする
ポンプ。
trimming pump
1445
ウォータジェ
ット推進ポ
ンプ
船底から水を吸い込んで加速し,後方へ噴
出した反力で,船を動かすポンプ。
water jet pump
1446
ビルジポンプ 船底にたまった水を船外に排水するポン
プ。
bilge pump
a.4.6) 主として鉱山,鉄鋼関係に用いるポンプ
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1451
採炭ポンプ
水力採炭用モニタに圧力水を送る高圧ポン
プ。
monitor pump
1452
坑内排水ポン
プ
坑内の湧き水を坑外に排出するポンプ。
mine dewatering
pump,
mining pump
1453
石炭輸送ポン
プ
坑内の石炭を水に混入させて坑外に送るポ
ンプ。
coal conveying
pump
1454
デスケーリン
グポンプ
製鉄工場で,製造中の鋼材表面のスケール
を取り除くために用いる高圧ポンプ。
descaling pump
a.4.7) 主として土木関係に用いるポンプ
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1461
ドレッジポン
プ
主に水底の土砂を水とともに吸い上げて輸
送するポンプ。
耐摩耗材料を用いた大動力のポンプが多
い。
dredging pump
1462
サンドポンプ 土砂を含有した水を送る耐摩耗材料ででき
ているポンプ。
sand pump
1463
ボアホールポ
ンプ
原動機が地上にある深井戸用くみ上げポン
プ。
建物の冷房用などの目的に使用される。
bore hole pump
11
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
a.4.8) 主として建築設備関係に用いるポンプ
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1465
揚水ポンプ
建築物の衛生設備などで一般清水の供給用
として使用されるポンプ。
water supply pump
1466
自動給水ポン
プ
建築物の飲料水などの加圧給水に使用さ
れ,圧力タンク,制御盤などを附属したポ
ンプユニット。
インバータなど仕様によってポンプ回転速
度を運転制御するものがある。
packaged booster
pump
1467
循環ポンプ
建築物の空調設備などで温水又は冷却水の
循環用として使用されるポンプ。
hot-water,
cold-water
circulation pump
1468
消火ポンプ
火災に対して消火のために用いられるポン
プ。
可搬式のものもある。
fire pump,
fire fighting pump
a.4.9) 主として化学及び石油化学工業関係に用いるポンプ
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1471
プロセスポン
プ
化学及び石油化学工業用装置で製造工程中
の原料又は製品を輸送するポンプの総称。
process pump
1472
パイプライン
ポンプ
原油又は精製油を遠隔地へ輸送するための
パイプラインで使用するポンプ。
pipeline pump
1473
パルプポンプ 製紙用として紙パルプを送るポンプ。
pulp pump
1474
ブラインポン
プ
冷媒を送るポンプ。
濃縮海水を送る用途のポンプも,この名称
で呼ばれる。
brine pump
1475
耐酸ポンプ
硫酸などの酸を送るポンプ。
acid pump
1476
熱媒ポンプ
熱媒を送るポンプ。
heat pump
1477
熱油ポンプ
石油精製などで高温の油を送るポンプ。
hot oil pump
1478
LPGポンプ
液化石油ガスを送るポンプ。
LPG pump
1479
LNGポンプ
液化天然ガスを送るポンプ。
LNG pump
1480
極低温ポンプ 液体水素など極低温の液化ガスを送るポン
プの総称。
cryogenic pump
1481
スラリポンプ スラリを含有した溶液を送るポンプ。
slurry pump
a.4.10) その他特殊分野に用いるポンプ
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1491
ロケット用液
体燃料ポン
プ
液体水素(LH),炭化水素系などの燃料をロ
ケット燃焼器に移送するポンプ。
fuel pump for
rocket engine
1492
ロケット用酸
化剤ポンプ
液体酸素(LOX)などの酸化剤をロケット
燃焼器に移送するポンプ。
oxidizer pump for
rocket engine
1493
マンガン団塊
揚鉱用ポン
プ
水深4 000〜6 000 mの海底に分布している,
マンガンモジュールを海水とともに採鉱船
まで長距離スラリ輸送するポンプ。
manganese module
lifting pump
1494
血液ポンプ
血液を送るポンプ。
blood pump
12
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
1495
人工心臓ポン
プ
血液を圧送する心臓の機能を補助,又は代
替する血液ポンプ。
弱った心臓を補助する血液ポンプを補助人
工心臓(ventricular assist device),摘出した
心臓の機能を代替する血液ポンプを全人工
心臓(total artificial heart)と呼ぶ。
artificial heart
pump
b) 性能・設計
b.1) 作動状態
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2101
運転点
性能曲線図上で実際にポンプが運転される
状態を示す点。
そのときの揚程曲線と抵抗曲線との交点と
なる。
operating point
2102
仕様点
性能曲線図において,使用者の示す揚程及
び流量とから決まる点。
specified
(operating) point
2103
規定点
ポンプ性能が仕様点から許容値範囲内であ
ることを製造業者(又は供給者)が保証し
た点。
定
格
(
運
転)点
rated (operating)
point
2104
多点仕様
複数の仕様点を規定している仕様。
二つの仕様点を規定した場合,二点仕様又
は二点要求と呼ぶ。
specification with
multiple
requirements,
specification with
two requirements
2105
設計点
性能曲線図に示された設計揚程と設計吐出
し量とから決まる点。
design point
2106
規定条件
吐出し量,全揚程,動力,効率,NPSH,吸
込圧力,温度,密度,粘度及び回転速度を
含む,指定された保証点における運転条件。
rated conditions
2107
運転条件
与えられた用途及び揚液によって定まる全
ての条件(例えば,運転温度,運転圧力)。
注記 これらの要素は,構造及び構成材料に
影響を及ぼす。
operating
conditions
2108
常用条件
通常の運転が想定される条件。
normal condition
2109
許容運転範囲 供給されるポンプの,指定された運転条件
における吐出し量又は全揚程の範囲。
この範囲は,キャビテーション,温度上昇,
振動,騒音及びその評価基準によって制約
される。
許容運転範囲の上限及び下限を,それぞれ,
最大連続吐出し量及び最小連続吐出し量と
いう。
allowable
operating region
2110
最高効率点
ポンプ効率が最高となる運転点。
BEP
maximum
efficiency point,
best efficiency
point
13
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
b.2) 流量
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2151
吐出し量
ポンプが単位時間に吐き出す液体の体積。
流量
discharge,
discharge quantity,
capacity of pump
Q
m3/s
2152
規定吐出し量 受渡当事者間の契約で取り決めた吐出し
量。
規定流
量
specified discharge,
rated discharge
Qsp
m3/s
2153
設計吐出し量 ポンプを設計するときに設定する吐出し
量。
規定流
量
design discharge
Q
m3/s
2154
部分流量域
最高効率点より少ない吐出し量の運転域。
低流量域ともいう。
partial capacity
range,
partial discharge
range,
low capacity range
2155
過大流量域
最高効率点より多い吐出し量の運転域。
over capacity range,
over discharge
range
b.3) ポンプ揚程
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2201
揚程
ポンプによって作動流体が得る単位重量当
たりのエネルギー。
高さの次元をもつ。通称でヘッドと呼ばれ
る。
(pump) head
H
m
2202
全揚程
ポンプの吐出し口及び吸込口における全ヘ
ッドの差。
全揚程は,次の式で定義される。
h
V
V
ρ
p
p
H
+
−
+
−
=
g
g
2
2
1
2
2
1
2
ここに,
H: 全揚程(m)
p2: ポンプの吐出し口の静圧(Pa)
p1: ポンプの吸込口の静圧(Pa)
V2:ポンプの吐出し口の断面平均速度
(m/s)
V1:ポンプの吸込口の断面平均速度(m/s)
h: ポンプの吐出し口と吸込口との高さ
の差(m)
ρ: 密度(kg/m3)
g: 重力加速度(m/s2)
total (pump) head
H
m
2203
実揚程
ポンプ装置における吐出し液面と吸込液面
との間の実高さに,吐出し液面と吸込液面
との圧力ヘッド差を加えたもの。
actual (pump) head
Ha
m
14
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2204
理論揚程
インペラ流路内で損失ヘッドがないと仮定
した場合にインペラが流体に与える全揚
程。
g
1
1
2
2
u
u
th
C
u
C
u
H
−
=
ここに,
Hth:理論揚程(m)
u1: インペラの羽根入口の周速度(m/s)
u2: インペラの羽根出口の周速度(m/s)
Cu1:インペラの羽根入口直前における流
体の絶対速度の周方向成分(m/s)
Cu2:インペラの羽根出口直後における流
体の絶対速度の周方向成分(m/s)
g: 重力加速度(m/s2)
なお,上記の式は,インペラ羽根入口半径
をr1,出口半径をr2,軸トルクをT,流体の
密度をρとするときの角運動量の式
(
)
1
1
2
2
r
C
r
C
Q
T
u
u
−
=ρ
及び流体の得る単位時間当たりの仕事(仕
事率)P=TωがP=ρQ(gHth)とも表し得るこ
とから導くことができる。
theoretical (pump)
head
Hth
m
2205
締切揚程
締切運転時の全揚程。
shutoff head,
no-discharge head
Ho
m
2206
規定揚程
受渡当事者間の契約上で取り決められた規
定吐出し量における全揚程。
rated pump head
m
2207
設計揚程
ポンプを設計するときに設定する全揚程。
design head
H
m
2208
ポンプ基準面 吐出しヘッド,吸込ヘッドなどを計算する
とき,位置ヘッドの基準となる水平面。
ポンプの外面に,ポンプ基準面の位置が明
示されていることがある。
reference plane
m
15
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2209
NPSH基準面
NPSHを計算するときに位置ヘッドの基準
となる水平面。
ポンプの形式によって定められている。一
般的にはインペラの羽根入口外周端を通る
円の中心点を含む水平面として規定する。
a) 多段ポンプの場合は,一段目のインペラ
について上記の規定を適用する。
b) 両吸込ポンプの立軸又は傾斜軸の場合
は,上側になる羽根部分に上記の規定を
適用する。
c) 可動羽根の場合は羽根板の回転中心軸
とインペラの回転軸との交点を含む水
平面とする。
NPSH datum plane
2210
吐出し全ヘッ
ド
ポンプ吐出し口の全ヘッド。
total discharge
head
Hd
m
2211
吸込全ヘッド ポンプ吸込口の全ヘッド。
total suction head
Hs
m
2212
吐出し(圧力)
ヘッド
ポンプ吐出し口の圧力ヘッド。
discharge head
m
2213
吸込(圧力)
ヘッド
ポンプ吸込口の圧力ヘッド。
suction head
m
2214
吐出し圧力
ポンプ吐出し口における静圧。
discharge pressure,
delivery pressure
Pd
Pa
2215
吸込圧力
ポンプ吸込口における静圧。
suction pressure
Ps
Pa
2216
押込圧力
大気圧以上の吸込圧力。
boost pressure
Pa
2217
吸込高さ
吸込液面から測ったポンプ基準面の高さ。
ポンプ基準面が吸込液面より上にあるとき
は正(+),下にあるときは負(−)とする。
static suction head
hs
m
2218
吐出し高さ
ポンプ基準面から測った吐出し液面の高
さ。
ポンプ基準面より吐出し液面が上にあると
きは正(+),下にあるときは負(−)とす
る。
static discharge
head
hd
m
2219
実高さ
吸込液面から測った吐出し液面の高さ。
total static head
ha
m
16
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
b.4) 軸,軸回転
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2251
回転速度
回転体が単位時間に回転する数。
speed of rotation,
rotational speed
n
l/s
2252
規定回転速度 受渡当事者間の契約で取り決められた回転
速度。
rated speed
nsp
l/s
2253
試験回転速度 性能試験時に運転されるポンプの回転速
度。
設備の都合などで変更することができる。
変更可能な範囲については,ポンプごとに
試験方法のJISで規定されている。
test rotational
speed
l/s
2254
最大許容連続
回転速度
製造業者(又は供給者)が連続運転を許容
する最高回転速度。
maximum
allowable speed
2255
トリップ回転
速度
原動機を停止させるため,独立した緊急過
速度防止装置が作動する回転速度。
trip speed
2256
危険速度
回転系が共振する回転速度。
critical speed
2257
一次危険速度 軸及び軸受系の質量,並びに剛性によって
決まる一次(最低)横固有振動数にジャイ
ロ効果を補正した回転周波数に対応する軸
の回転速度。
first critical speed
2258
無拘束速度
ポンプ入力遮断時の逆転逆流領域における
ポンプの最大回転速度。
runaway speed
1/s,
1/min
2259
主軸の振れ
主軸に軸受を取り付けて水平状態で手回し
し,軸受ハウジングに対して主軸の位置を
測定するとき,計器が示す半径方向の全変
位(ランナウト)。
主軸の半径方向の円周振れ。
shaft runout
2260
面振れ
主軸に軸受を取り付けて水平状態で手回し
するとき,主軸と共に回転する計器が示す,
スタフィングボックスの外側垂直面におけ
る軸方向の全変位(ランナウト)。
注記 垂直面とは,シール構成部品の心出し
の基準となる面である。
face runout
2261
主軸のたわみ インペラに作用する半径スラストによって
起こる,主軸の幾何学的中心からの変位量。
注記 主軸のたわみは,軸受隙間内における
傾きに起因する主軸の動き,及びイン
ペラの不釣り合い又は軸振れによる
曲げは含めない。
shaft deflection
17
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
b.5) 仕事,エネルギー
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2301
水動力,
ポンプ出力
ポンプが単位時間に液体に与える有効エネ
ルギー。
次の式のPwをいう。
Pw=ρgQH
ここに,
Pw:水動力(W)
ρ: 密度(kg/m3)
g: 重力加速度(m/s2)
Q:吐出し量(m3/s)
H: 全揚程(m)
hydraulic power,
liquid power,
water power,
pump output
(power)
Pw
W
2302
軸動力,
ポンプ入力
原動機がポンプ軸に伝達する動力。
shaft power,
pump input (power)
P
W
2303
駆動機動力
ポンプの駆動機によって吸収される動力。
power of drive
Pgr
W
2304
規定軸動力
規定条件においてポンプに必要な動力。
注記 ポンプの保証点(仕様点)における計
画軸動力をいう。
rated power input
2305
締切軸動力
締切運転したときのポンプ軸動力。
shutoff power,
zero discharge
power
Po
W
2306
原動機入力
原動機に供給される動力。
driver input power
Pi
W
2307
軸継手サービ
スファクタ
ポンプ及び原動機からの周期的なトルク変
動に対する十分な余裕を見込み,十分な軸
継手寿命を確保するために原動機の呼びト
ルクTnに乗じる係数。
定格トルクTnと呼びトルクとの間には,Tk
=κTnが成り立つ。
coupling service
factor
2308
原動機定格出
力
明確に指定された条件下で許容される原動
機の最大連続出力。
driver rated power
output
b.6) 効率
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2351
ポンプ効率
水動力と軸動力との比。
次の式のηをいう。
P
P
η
w
=
ここに,
η: ポンプ効率(−)
Pw:水動力(W)
P: 軸動力(W)
ηは水力効率,機械効率及び体積効率の積に
等しくなる。
pump efficiency
η
−
2352
ボウル効率
立軸ディフューザポンプで吐出しケーシン
グを吐出しボウルだけとみなしたときのポ
ンプ効率。
吐出しエルボ又は揚水管内の損失ヘッドが
ないとしたときのポンプ効率となる。
bowl efficiency
ηbowl
−
18
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2353
機械損失
軸受,軸封装置などに働く機械的な摩擦抵
抗及びインペラシュラウドの外側面に働く
流体摩擦抵抗(円板摩擦抵抗)のために消
費する動力。
mechanical loss
Pm
W
2354
機械効率
インペラを通過する液体に伝達される動力
と軸動力との比。
次の式のηmをいう。
P
P
P
η
m
m
−
=
ここに,
ηm:機械効率(−)
Pm:機械損失(W)
P: 軸動力(W)
mechanical
efficiency
ηm
−
2355
漏れ損失
インペラが液体に与える動力のうち,ケー
シング内で高圧側から低圧側へ漏れる液体
又はケーシング外部へ漏れる液体に与えた
損失動力。
leakage loss
Pv
W
2356
体積効率
ポンプ吐出し量とインペラを通る流量との
比。
次の式のηvをいう。
Q
Q
ηv
′
=
ここに,
ηv: 体積効率(−)
Q: 吐出し量(m3/s)
Q':インペラを通る流量(m3/s)
吐出し量よりも漏れ流量ΔQ分だけ多い。
Q'=Q+ΔQ
volumetric
efficiency
ηv
−
2357
水力効率
全揚程と理論揚程との比で,次の式のηhを
いう。
v
m
v
m
w
th
h
η
η
η
η
P
P
P
H
H
η
=
−
=
=
)
(
ここに,
ηh: 水力効率(−)
H: 全揚程(m)
Hth:理論揚程(m)
Pw:水動力(W)
P: 軸動力(W)
Pm:機械損失(W)
η: ポンプ効率(−)
ηm:機械効率(−)
ηv: 体積効率(−)
水動力と,ポンプから吐き出される液体に
インペラが伝達した動力との比と一致す
る。
hydraulic
efficiency
ηh
−
19
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2358
総合効率
ポンプ,伝達装置及び原動機を含めたポン
プ装置全体としての効率。
原動機駆動の場合は,水動力と原動機入力
との比。
次の式のηgrをいう。
t
d
w
gr
η
η
η
P
P
η
=
=
1
ここに,
ηgr:総合効率(−)
Pw:水動力(W)
P1:原動機入力(W)
η: ポンプ効率(−)
ηd: 原動機効率(−)
ηt: 伝達装置効率(−)
overall efficiency,
combined
efficiency
ηgr
−
2359
最高効率
効率曲線上で最高の効率を示す点の値。
可動羽根の場合,効率曲線群中の最高の点
の値。
maximum
efficiency
ηmax
−
2360
保証効率
製造業者(又は供給者)の保証するポンプ
のポンプ効率。総合効率の場合もある。
guaranteed
efficiency
−
b.7) 性能,性能曲線
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2401
性能
ポンプを運転したときの回転速度,全揚程,
吐出し量,軸動力,効率などの値及びその
相互関係。
(pump)
performance
2402
特性
ポンプの種類と形状とが定まれば,ポンプ
の大小に関係なく決まるポンプの性能上の
特徴。
(pump)
characteristics
2403
性能曲線
ポンプの性能をグラフ上に示した曲線。
このグラフを“性能曲線図”という。
performance curve
2404
特性曲線
ポンプの特性をグラフ上に示した曲線。
百分率表示,無次元表示などがある。この
グラフを“特性曲線図”という。
characteristic
curve
2405
代表性能曲線 同一機種で同一仕様のポンプの基準となる
性能を示した曲線。
一般的には“機種の基準となる代表性能曲
線”と表現。量産の汎用ポンプに多く利用
されている。
typical
performance
curve,
representative
characteristic
curve
2406
裕度
ポンプの性能の保証値と試験結果との差の
許容範囲。
tolerance
2407
揚程曲線
性能曲線の中で,吐出し量と全揚程との関
係を示す曲線。
head curve,
head-discharge
curve,
head-capacity
curve
20
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2408
効率曲線
性能曲線の中で,吐出し量と効率との関係
を示す曲線。
効率には,主にポンプ効率をとるが,総合
効率の場合もある。
efficiency curve
2409
軸動力曲線
性能曲線の中で,吐出し量と軸動力との関
係を示す曲線。
shaft power curve
2410
完全特性
ポンプの正転逆転,正流逆流領域にわたる
全般的な特性。
通常のポンプの特性は正転正流の領域で,
逆転逆流を水車領域,正転逆流を制動領域,
逆転正流を逆転ポンプ領域という。
complete
characteristics,
four quadrant
characteristics
2411
等効率曲線
ポンプの回転速度,インペラの外径又は羽
根の取付け角度を変えたときの数本の揚程
曲線上で,ポンプ効率の値が等しい点を結
んだ曲線。
iso-efficiency
curve
2412
抵抗曲線
吸込管入口と吐出し管出口とにおける全ヘ
ッド差に管路系の損失ヘッドを加えたもの
と,吐出し量との関係を示す曲線。
system head curve
2413
下降(右下が
り)特性
吐出し量の増加とともに全揚程が減少する
ポンプ特性。
rising
characteristic,
stable head curve
2414
山形(右上が
り)特性
全揚程の最大値が締切揚程よりも大きいポ
ンプ特性。
drooping
characteristic,
unstable head curve
2415
不安定領域
ポンプの運転状態が不安定となるような運
転範囲。
unstable region
b.8) 相似則
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2451
比速度
次の式のnsをいう。
ns=n・Q1/2/H3/4
ここに,
ns: 比速度(1/min,m3/min,m)
n: 軸回転速度(1/min)
Q: 吐出し量(両吸込インペラのときは,
吐出し量の半分をとる。)(m3/min)
H: 全揚程(多段ポンプのときは一段当た
りの全揚程をとる。)(m)
この式はポンプの水力学的相似則から導か
れる。通常,比速度は最高効率点の性能に
対して求め,相似形のポンプにおいては,
大きさ,回転速度の大小にかかわらずほぼ
一定となる。したがって,比速度はポンプ
分類の目安となる。
ns(エ
ヌ・エ
ス)
specific speed
ns
21
B 0131:2017
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2452
形式数
(けいしきす
う,かたし
きすう)
次の式の無次元量(K)をいう。
K=2πnQ1/2/(gH)3/4
ここに,
K: 形式数
n: 回転速度(l/s)
Q: 吐出し量(m3/s)
H: 全揚程(m)
g: 重力加速度(m/s2)
この式はポンプの水力学的相似則から導か
れる。形式数は比速度と同じく最高効率点
での初段の全揚程,インペラ目玉当たりの
通過流量に対して用いられる場合と,仕様
点に対して用いられる場合とがある。した
がって,形式数を示すときは,その条件を
明示する必要がある。
type number
K
2453
吸込比速度,
限界吸込比速
度
次の式のSをいう。
S=nQ1/2/Hsv3/4
ここに,
S: 吸込比速度(1/min,m3/min,m)
n: 軸回転速度(1/min)
Q: 吐出し量(両吸込インペラのときは,
吐出し量の半分をとる。)(m3/min)
Hsv:必要吸込ヘッド(m)
吸込比速度は,ポンプのキャビテーション
に対する吸込性能及び特性を示す。
特に記載がない場合は最高効率点での値を
使う。
suction specific
speed
S
2454
運転吸込比速
度
吸込比速度の式において必要吸込ヘッドHsv
の替わりに有効吸込ヘッドhsvを用いたも
の。
2455
流量係数
ポンプ特性のうち,吐出し量を表す無次元
数。
次の式のφをいう。
2
2u
A
Q
φ=
ここに,
φ: 流量係数
Q: 吐出し量(m3/s)
A2:インペラ出口面積(m2)
u2: インペラの羽根出口代表径での周速
度(m/s)
discharge
coefficient,
flow coefficient
φ
22
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2456
揚程係数
ポンプ特性のうち全揚程を表す無次元数。
次の式のψをいう。
=
g
2
/
2
2
u
H
ψ
ここに,
ψ: 揚程係数
H: 全揚程(m)
u2: インペラの羽根出口代表径での周速
度(m/s)
g: 重力加速度(m/s2)
なお,
(
)
g
/
/
2
2u
H
ψ=
と定義する場合もある。
head coefficient,
pressurized head
coefficient
ψ
2457
軸動力係数
ポンプ特性のうち,軸動力を表す無次元数。
次の式のνをいう。
=
3
2
2
2
u
A
ρ
P
v
ここに,
ν: 軸動力係数
P: 軸動力(W)
ρ: 密度(kg/m3)
A2:インペラ出口面積(m2)
u2: インペラの羽根出口代表径での周速
度(m/s)
なお,ν=P/(ρA2 u23)と定義する場合もある。
shaft power
coefficient
ν
2458
周速度定数
インペラ出口周速度とポンプ全揚程との間
の関係を与える定数。
次の式のKuをいう。
H
u
Ku
g
2
2
=
ここに,
Ku:周速度定数
u2: インペラの羽根出口代表径での周速
度(m/s)
g: 重力加速度(m/s2)
H: ポンプ全揚程(m)
speed constant
Ku
2459
流量定数
インペラ出口のメリディアン速度成分とポ
ンプ全揚程との関係を与える定数。
次の式のKmをいう。
H
c
K
m
m
g
2
2
=
ここに,
Km:流量定数
cm2:インペラ出口のメリディアン速度成
分(m/s)
g: 重力加速度(m/s2)
H: ポンプ全揚程(m)
capacity constant
Km
23
B 0131:2017
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b.9) キャビテーション・混相流
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2501
ポンプのキャ
ビテーショ
ン
ポンプ内部に生じるキャビテーション。
羽根入口などの高速低圧部に発生し,騒音
及び振動の原因となり,キャビテーション
にさらされた面に損傷が生じることがあ
る。発達すると性能の低下を生じる。
cavitation in pump
2502
キャビテーシ
ョン係数,
キャビテーシ
ョン数
キャビテーションの発生条件を表す係数。
次の式のkをいう。
2
2/
−
ρV
p
p
k
v
=
ここに,
k: キャビテーション係数
p: 十分上流における静圧(Pa)
pv: 飽和蒸気圧(Pa)
ρ: 密度(kg/m3)
V: 十分上流における流速(m/s)
cavitation
coefficient,
cavitation number
2503
トーマのキャ
ビテーショ
ン係数
有効吸込ヘッド又は必要有効吸込ヘッドを
全揚程で除した値。
Thoma's cavitation
constant,
Thoma's cavitation
factor
σ,
σth
2504
NPSH
Net Positive Suction Headの略。
NPSH基準面において液体がもつ全圧(絶対
圧)がその液体のその温度における飽和蒸
気圧(絶対圧)よりどれだけ高いかをヘッ
ドで表したもの。
キャビテーションに対する余裕度を表す。
キャビテーションを検討するときに用い,
次の式で定義する。
g
ρ
v
s
sv
P
P
h
−
=
ここに,
hsv(m)
Ps: 全圧(絶対圧)(Pa)
Pv:飽和蒸気圧(絶対圧)(Pa)
ρ: 密度(kg/m3)
g: 重力加速度(m/s2)
NPSH
hsv
m
2505
NPSP
NPSHを圧力の単位で表したもの。
NPSP (net positive
suction pressure)
Pa
2506
NPSE
NPSHを比エネルギーの単位で表したもの。
NPSE (net positive
suction energy)
m2/s2
2507
有効吸込ヘッ
ド,
NPSHA
ポンプの据え付け状態等を考慮した,実際
の運転状態におけるNPSH。
available NPSH
(net positive
suction head),
NPSHA (available)
hsv
m
2508
規定有効吸込
ヘッド
規定の運転状態における有効吸込ヘッド。
rated net positive
suction head,
rated NPSH
NPSHar
m
24
B 0131:2017
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2509
必要有効吸込
ヘッド,
NPSHR
ポンプのある運転状態において,キャビテ
ーションによる性能低下を避けるためにポ
ンプとして必要な有効吸込ヘッドで,ポン
プに固有な値。
吸込比速度,トーマのキャビテーション係
数又は実験から求める。
NPSHR (net
positive suction
head required),
required NPSH
Hsv
m
2510
有効吸込ヘッ
ド曲線,
NPSHA曲線
吐出し量と有効吸込ヘッドとの関係を示す
曲線。
available NPSH
curve,
NPSHA curve
2511
必要有効吸込
ヘッド曲
線,
NPSHR曲線
性能曲線の中で,吐出し量と必要有効吸込
ヘッドとの関係を示す曲線。
required NPSH
curve,
NPSHR curve
2512
初生NPSH
NPSHを下げていったときキャビテーショ
ンが発生しはじめるNPSH。
incipient NPSH
Hsvi
m
2513
NPSH3
ポンプ1段目の全揚程が3 %低下するとき
の必要有効吸込ヘッド。
性能曲線図で標準的な基準として用いる。
NPSH3
NPSH3
m
2514
キャビテーシ
ョン性能,
吸込性能
キャビテーション発生状態におけるポンプ
性能。
cavitation
performance,
suction
performance
2515
キャビテーシ
ョン脈動
キャビテーション発生によって引き起こさ
れる圧力及び流量の変動。
oscillation caused
by cavitation
2516
混相流性能
固液,気液,又は固気液の混相流動時のポ
ンプ性能。
multi phase flow
performance
2517
エアロック現
象
ポンプへの気体の混入によって揚水不能に
なる現象。
air lock
phenomena
b.10) インペラの流れ
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2551
絶対速度
静止座標系における流れの速度。
absolute velocity
c,v
m/s
2552
相対速度
回転する羽根に対する流れの速度。
relative velocity
w
m/s
2553
周速度
回転体の円周方向の速度。
peripheral velocity
u
m/s
2554
メリディアン
速度(成分)
流れの子午面(回転軸を含む平面)上の速
度成分。
meridian velocity
m/s
2555
相対予旋回量
1
1
1uc
δ
u
r
−
=
ここに,
cu1:インペラ羽根入口における絶対流速
の周方向成分
u1: インペラ羽根入口半径における周速
通常,予旋回はcu1/u1で表される。
relative
prerotational
factor
δr
2556
目玉周速
インペラ羽根入口端チップ部の円周方向速
度。
遠心羽根車においては,羽根入口部の目玉
径Deにおける周方向速度を用いる場合があ
る。
peripheral velocity
at impeller eye
ue
m/s
25
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2557
速度三角形,
速度線図
流れの絶対速度,相対速度及びインペラの
周速度の関係を示すベクトル線図。
c: 流れの絶対速度
w: 流れの相対速度
u: インペラの周速度
cm:絶対速度cのメリディアン方向成分
cu: 絶対速度cの円周方向成分
wu:相対速度wの円周方向成分
α: 絶対速度方向と円周方向とのなす角
度
β: 相対速度方向と円周方向とのなす角
度
velocity triangle,
velocity diagram
2558
すべり率,
すべり係数
羽根出口におけるすべりを表す無次元数。
次の式のμをいう。
μ=cu2/cu2∞
ここに,
μ: すべり率
cu2:羽根数が有限な場合のインペラ出口
における絶対速度の円周方向成分
cu2∞:羽根数が無限大と仮定した(流体が
羽根出口角と同じ流出角度で流出
する)場合のインペラ出口における
絶対速度の円周方向成分
slip factor
μ
2559
(羽根の)取
付け角
軸流ポンプのインペラの外周又は斜流ポン
プのオープンインペラの側面において翼弦
が円周方向となす角。
setting angle
rad
(deg.)
2560
圧力面
羽根板のインペラの回転方向に面した側。
2561
負圧面
羽根板の圧力面の裏側。
2562
予旋回
インペラに流入する液体がインペラ直前で
もつ周方向速度成分。
prerotation
(pre-rotation),
prewhirl
(pre-whirl),
preswirl (pre-swirl)
2563
入口逆流
低流量域運転でインペラ入口ケーシング側
に発生する逆流。
reverse flow at
impeller inlet,
backflow
2564
逆流開始流量 インペラの吸込側の逆流が始まる流量。
incipient discharge
of reverse flow
Qre
m3/s
b.11) スラスト
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2601
軸(方向)ス
ラスト,
軸(方向)推
力
主軸に働く軸方向の流体力。
主としてポンプ回転体に作用する圧力によ
る力の軸方向分力と流体の運動量変化によ
って生じる力の軸方向分力との和で表され
る。
axial thrust
Fa
N
26
B 0131:2017
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2602
半径(方向)
スラスト,
半径(方向)
推力,
心向きスラス
ト
主軸に働く半径方向の流体力。
主としてポンプの運転状態に応じて生じる
インペラ下流の固定水路内の圧力分布の不
均一に起因する。
radial thrust
Fr
N
2603
設計ラジアル
荷重
最高回転速度による性能曲線上で,設計揚
液(通常1 000 kg/m3)を用いて製造業者(又
は供給者)が規定する範囲内で運転する場
合の,インペラに作用する半径スラスト。
design radial load
2604
最大ラジアル
荷重
指定された最大密度の揚液を用いて最高回
転速度による性能曲線上の全ての点で運転
する場合の,インペラに作用する最大の半
径スラスト。
maximum radial
load
b.12) 寸法,スケール
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2651
口径
ポンプの吸込口又は吐出し口の直径。
bore,
nozzle size
Dd(吐
出し
口径),
Ds
(吸込
口径)
mm
2652
ハブ比
軸流ポンプにおけるハブの直径とインペラ
外径との比。
hub ratio
2653
(ポンプの)
大きさ
ポンプの寸法を代表する数値。
吸込口径と吐出し口径との呼び径によって
表す。
吸込口径と吐出し口径とが等しいものでは
その呼び径,異なるものでは両者の呼び径
を併記して表す。例えば,吸込口径の呼び
径150,吐出し口径の呼び径100の場合には
150×100と表す。口径のほかにインペラ外
径を併記する場合がある。
nominal size of
pump
2654
寸法効果
幾何学的に相似なポンプで,流入状態が同
一でも大きさ又は回転速度が異なることに
よって性能が相違すること。
主としてレイノルズ数の相違による摩擦損
失の相違によって引き起こされる。
scale effect
2655
性能換算
模型性能の実測値から実物のポンプの性能
を予測する計算。
主に寸法効果を考慮する。
performance
conversion
2656
粘度補正
流体の粘度が異なる場合のポンプ性能補
正。
correction for
viscosity
27
B 0131:2017
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2657
表面粗さ
壁面の凹凸の大きさ。
算術平均粗さ(Ra),最大高さ粗さ(Rz),
十点平均粗さ(Rz JIS)などで表す。
実用管については,等価砂粒粗さεが求めら
れている。流体力学的には,粗さレイノル
ズ数Re=εV*/ν(V*は摩擦速度)によって,
水力学的滑らかな面,還移領域の面,完全
粗面に分けられる。
surface roughness
m
2658
運転隙間
回転体外周面とこれに対向する固定壁との
運転中の隙間。
running clearance
m
2659
先端隙間
軸流ポンプのインペラの外周端,又は斜流
及び遠心ポンプのオープンインペラの側面
と,これに対向する壁との隙間。
tip clearance
m
b.13) 設計
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2701
設計値
ポンプの性能,最小許容肉厚及び部品ごと
の物理的特性を決定するために,設計にお
いて用いる値。
注記 全ての用語において設計という用語
(例えば,設計圧力,設計動力,設計
温度又は設計回転速度)は,使用者の
仕様書の中では使用しないほうがよ
い。この用語は,装置設計者及び製造
業者(又は供給者)だけが使用するこ
とが望ましい。
design values
2702
許容配管荷重 配管によってポンプが受ける力で,ポンプ
の強度及び運転の面から許容できる力。
permissible forces
due to pipe loads
N
2703
許容配管モー
メント
配管によってポンプが受けるモーメント
で,ポンプの強度及び運転の面から許容で
きるモーメント。
permissible
moments due to
pipe loads
Nm
2704
最大許容作用
圧力
使用材料及び計算規則に基づいて求められ
る,指定運転温度における圧力保持部品の
耐圧力。
maximum
allowable
working pressure
2705
基本設計圧力 使用材料の許容応力から求められる,20 ℃
における圧力保持部品の耐圧力。
basic design
pressure
2706
最大吐出し圧
力
規定条件における,最大吸込圧力及び供給
インペラによる最大差圧の和。
maximum
discharge
pressure
2707
規定吐出し圧
力
規定吐出し量,規定回転速度,規定吸込圧
力及び規定密度での保証点におけるポンプ
の吐出し圧力。
rated discharge
pressure
2708
最大吸込圧力 運転中にポンプが受ける最大吸込圧力。
maximum suction
pressure
2709
規定吸込圧力 保証点における運転条件としての吸込圧
力。
rated suction
pressure
2710
最大許容温度 指定された運転圧力において指定された揚
液を取り扱う場合に,装置(又は装置の特
定部分)が許容する連続運転が可能な最高
温度。
maximum
allowable
temperature
28
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
2711
最大動的シー
ル圧力
始動時及び停止時を含む全ての指定された
運転条件において,軸シール部に予想され
る最大圧力。
注記 この圧力の決定には,最大吸込圧力,
セルフフラッシング圧力又はエクス
ターナルフラッシング圧力及び内部
隙間変化の影響を考慮する。
maximum dynamic
sealing pressure
2712
最小許容吐出
し量(ステ
ーブルフロ
ー)
規定された振動の制限値を超えずにポンプ
が運転できる吐出し量。
一般に最小連続安定吐出し量として使われ
る。
minimum
continuous
stable flow
2713
最小許容吐出
し量(サー
マルフロー)
ポンプ作動流体の温度が上昇しても運転が
阻害されない最小の吐出し量。
minimum
continuous
thermal flow
2714
腐食代
最も厳しい運転条件で,与えられた圧力限
界に耐える理論上の肉厚を超えて附与され
る揚液接液部の肉厚。
corrosion
allowance
c) 運転・試験
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
3101
操作
入力又はその他の方法によって,対象とす
る機器に所定の状態変化を行わせること。
operation
3102
制御
対象とする機器に所定の操作を加えなが
ら,ある目的に適合する状態を保持させる
こと。
control
3103
作動
ある操作が行われることによって,機器が
その操作されたように状態の変化を行うこ
と。
actuation
3104
手動操作
人力によって,直接的又は間接的に行う操
作。
manual operation
3105
自動操作
人力によらず,電気的又は機械的にある操
作の必要を検知し,機器に行わせる操作。
automatic operation
3106
手動運転
手動操作による運転。
manual operation
3107
自動運転
自動操作による運転。
automatic operation
3108
連動運転
操作しようとするポンプを含む数個の機器
類を1回の手動操作によって順次自動操作
させ始動停止するか,又は運転状態を変え
る運転。
sequential
operation
3109
単独運転
ポンプを含む数個の機器類を,各々独立に
手動操作する運転。
individual
operation
3110
機側操作
(きそくそう
さ)
操作場所が機械の近くにあり,各機器の状
態を直接確認しながら行う手動操作。
field operation
3111
遠隔操作
機器から離れた場所で行う操作。
多くの場合,操作される機器を直接見るこ
とができないので,機器の状態を知る信号
などによって操作を行う。
remote operation
3112
遠方連動操作 連動運転を遠隔操作によって行う操作。
remote sequential
operation
29
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
3113
機側単独操作
(きそくたん
どくそうさ)
単独運転を機側操作によって行う操作。
field individual
operation
3114
自動制御
制御装置によって,自動的に行わせる制御。
automatic control
3115
回転速度制御 回転速度を変化させることによって行われ
る制御方法。
よく使われる方法として,インバータ(周
波数変換装置)による電動機の回転速度制
御がある。
speed control
3116
交互運転
2台以上のポンプを一つの管路系に並列に
設置している場合,並列運転するほど流量
がない場合に一定時間ごとに切り替えて運
転する方式。
alternative
operation
3117
並列運転
2台以上のポンプの揚水が,一つの管路に合
流するように送水する運転方法。
parallel operation,
parallel running
3118
直列運転
2台以上のポンプを,一つの管路系に直列に
置いて送水する運転方法。
series operation,
series running
3119
締切運転
ポンプ吐出し側のバルブなどを締め切っ
て,吐出し量をゼロにした状態の運転方法。
shutoff operation,
no-discharge
operation
3120
待機運転
先行待機ポンプにおいて,流入量の変動に
よって吸込水位が低下した場合に揚水を停
止して,水位の急上昇に備えて全速運転を
続ける運転方法。
待機運転状態として,インペラが没水せず
に空運転される状態の“気中運転”と,イ
ンペラ入口部に空気層ができインペラの回
転でポンプ内の水を保持する状態の“揚水
遮断(エアロック)運転”とがある。水位
上昇に伴って,ポンプに空気を吸い込みな
がら揚水される状態の“気水混合運転”を
経て,通常能力での揚水運転に移る。
stand by operation
3121
管理運転
使用したいときに正常に稼働できるよう
に,システムの故障発見又は機器・操作制
御設備の機能保持を目的として実負荷又は
それに近い状態で行う運転。
management
operation
3122
遠方監視運転 ポンプの運転状態を機場から離れた制御室
で監視しながら行う運転。
remote operation
under
observation
3123
ターニング運
転
分解点検などで組み立てた後,起動前に行
う初期なじみ運転。
turning operation
3124
クーリングダ
ウン
高温ポンプなどにおいて,軸の曲がり防止
などの理由から温度を降下させ冷却しなが
ら停止させること。
cooling down
3125
呼び水
始動前にポンプ及び吸込管内を満水にする
こと。
priming
3126
水封
外気の侵入を防ぐために軸封部に注水する
こと。
water sealing,
water seal
3127
外部注水
ポンプの軸封部,水中軸受などへ,外部水
源を用いて行う注水。
external water
feeding
30
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
3128
自己注水
ポンプの軸封部,水中軸受などへ,そのポ
ンプの揚液の一部を利用して行う注水。
self water feeding
3129
暖機
高温用ポンプで,始動前あらかじめポンプ
及び管路などを暖めること。
warm up
3130
性能試験
全揚程,吐出し量,回転速度,軸動力,効
率などのポンプ性能を求める試験。
performance test
3131
運転試験
ポンプの振動,騒音,漏水,軸受温度など
の運転状態を確かめる試験。
running test
3132
実負荷試験
ポンプが実負荷で異常な振動,騒音,軸受
の温度上昇などがなく,しかも連続して運
転に耐え得ることを確認する試験。
actual loading test
3133
水圧試験,
耐水圧試験
液圧を受ける部分に所定の水圧をかけて,
異常の有無を確かめる試験。
hydrostatic test
3134
模型試験
実物ポンプの性能を推定するために模型を
用いて行う試験。
model test
3135
キャビテーシ
ョン試験
所定の運転条件でキャビテーション発生に
よる運転状態の異常の有無を確かめる試
験。
cavitation test,
cavitation testing
3136
必要有効吸込
ヘッド試験,
NPSH試験
必要有効吸込ヘッドを求める試験。
NPSH test
3137
水撃試験
ポンプを含めた管路系の水撃作用及びこれ
に対する装置の機能を確かめる試験。
water hammer test
3138
工場試験
ポンプの性能その他について,製作工場で
行う試験。
shop test
3139
現地試験
ポンプの運転状態その他について,使用場
所で据え付け後に行う試験。
field test
3140
試験揚液
性能試験,運転試験などの際に使用する液。
testing liquid
3141
臨界没水深さ 吸込水槽水位が低下して水面に渦が発生
し,空気が連続して吸込口に入るような状
態になるときの吸込口の没水深さ。
critical
submergence
3142
ミニマムフロ
ー
異常な温度上昇,騒音,振動などを生じる
ことなく,ポンプを連続運転できる最小の
吐出し量。
minimum flow
3143
つれまわり
流体継手,油圧クラッチなどにおいて,継
手,クラッチを断の状態にしても油の粘度
の影響でポンプ軸が回る現象。
creep
3144
水柱分離
ポンプが動力を失った後,管路の状態によ
っては,その一部に著しい負圧を生じ,管
中の水柱が分離する現象。
この分離した水柱は,その後再結合するが,
この際に急激な圧力上昇が発生することが
ある。
water column
separation
3145
浸食,
壊食
主に揚液中の土砂,スラリなどによって,
材料が物理的に侵される現象。
erosion
3146
腐食
海水,酸,アルカリ,その他の腐食性揚液
によるか又は接液部材料の電位差によっ
て,材料が化学的に侵される現象。
corrosion
3147
ピッチング
局部的又は点状に生じた浸食又は腐食。
pitting
31
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
3148
キャビテーシ
ョン損傷
キャビテーションによって羽根などが物理
的,化学的又は双方の相乗作用によって侵
される現象。
cavitation damage
3149
ゲージ圧
大気圧を基準にとった圧力。
gauge pressure
pgauge
Pa
3150
セルフフラッ
シング
シールで発生する熱の除去,軸封部の正圧
維持又はシールの使用環境を改善するため
の処置として,外部配管又は内部通路によ
って高圧領域から軸封部への揚液の戻し。
注記 場合によっては,軸封部から低圧領域
(例えば,吸込側)へ循環させるほう
が望ましいことがある。
self-flushing
3151
エクスターナ
ルフラッシ
ング
適切な(清浄性,相性)液体を,外部の供
給源から軸封部へ注入し,揚液内へ導くこ
と。
注記 エクスターナルフラッシングの目的
は,セルフフラッシングと同一である
が,特にシールの使用環境の改善であ
る。
external flushing
3152
クエンチ
メインシールの大気側に,スタフィングボ
ックス内よりも低圧の適切な(清浄性,相
性など)流体を連続的又は間欠的に導くこ
と。
注記 クエンチの目的は,空気又は湿気の排
除,堆積物(氷を含む。)の防止又は
除去,補助シールの潤滑,発火の防止,
及び漏れの希釈・加熱・冷却である。
quenching
3153
バリア
プロセス液を周囲環境から完全に切り離す
ために,二つのメカニカルシールの間に流
体を注入すること。これに用いる流体をバ
リア流体という。
注記 バリア流体の圧力は,シールされてい
るプロセス圧力よりも常に高い。通
常,バリア流体は揚液よりもシールす
ることが容易で,漏れたとしても危険
の発生は少ない。
barrier
3154
バッファ
潤滑剤又は緩衝材として,二つのメカニカ
ルシールの間に流体を注入すること。これ
に用いる流体をバッファ流体という。
注記 バッファ流体の圧力は,シールされて
いるプロセス圧力よりも常に低い。通
常,バッファ流体は揚液よりもシール
することが容易で,漏れたとしても危
険の発生は少ない。
buffer
d) 部分・部品
d.1) ケーシング関係
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
4101
ケーシング
揚液の流路を形成するポンプの胴殻の総
称。
casing
32
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
4102
渦巻ケーシン
グ,
ボリュート
インペラから吐き出される揚液を集めるた
めの渦巻状のケーシング(図3参照)。
volute casing,
spiral casing,
volute
4103
二重渦巻ケー
シング
インペラの吐出し側に,渦巻ケーシングの
中に仕切壁を設けて二重の流路を形成した
ケーシング。
半径方向スラストを低減させるために用い
られる。
double volute
casing,
double spiral
casing
4104
ディフューザ
ケーシング
インペラの吐出し側に,ガイドベーン形の
ディフューザをもつケーシング(ディフュ
ーザの外側に渦巻ケーシング部をもつケー
シングもディフューザケーシングとい
う。)。
diffuser casing
4105
上部ケーシン
グ
水平割形ポンプのケーシングの上の半分。
casing-upper half
4106
下部ケーシン
グ
水平割形ポンプのケーシングの下の半分。
casing-lower half
4107
吐出しケーシ
ング
軸垂直割形ポンプで,吐出し口をもつか,
吐出し口に通じるケーシング。
このケーシングが複数部品からできている
ときはそれらを総称して吐出しケーシング
という。
discharge casing
4108
吸込ケーシン
グ
軸垂直割形ポンプで,吸込口をもつか吸込
口に通じるケーシング。
このケーシングが複数部品からできている
ときは,それらを総称して吸込ケーシング
という。
suction casing
4109
中間ケーシン
グ
軸垂直割形ポンプで,吸込ケーシング又は
吸込カバーと吐出しケーシングとの間に取
り付けられるケーシング。
stage casing,
interstage casing
4110
吐出しボウル 立軸ポンプで,斜流ポンプ又は軸流ポンプ
のガイドベーンをもつ吐出しケーシング。
(discharge) bowl
(米),
(pump) bowl(欧)
4111
吐出しエルボ 立軸ポンプの吐出し口をもつ曲管部。
discharge elbow
4112
揚水管
立軸ポンプで,その下部にある揚水作用を
行う部分から吐出し口へ液体を導く垂直
管。
つり下げ管を兼ねている場合もある。
lifting pipe(つり
下げ管と区別
する場合),
column pipe(つり
下げ管兼用の
場合)
4113
つ(吊)り下
げ管
立軸ポンプで,その下部にある揚水作用を
行う部分をつり下げている管。
揚水管を兼ねる場合は“揚水管”と呼ぶ。
column pipe
4114
吸込エルボ
ポンプの吸込側に付ける曲管状のケーシン
グ。
suction elbow
4115
ベルマウス,
吸込ベル
らっぱ状に広がった吸込ケーシング又は吸
込カバー。
suction bell,
bellmouth
4116
中間ボウル
立軸多段斜流ポンプ又は立軸多段軸流ポン
プのガイドベーンをもつ中間ケーシング。
(stage) bowl(米),
(pump) bowl(欧)
33
B 0131:2017
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
4117
内部ケーシン
グ
バレル形,ピットバレル形,プルアウト形
及び二重ケーシング形ポンプの内側のケー
シングの総称。
inner casing
4118
外部ケーシン
グ
バレル形,ピットバレル形,プルアウト形
及び二重ケーシング形ポンプの外側のケー
シングの総称。
バレル形ポンプの場合は,その外部ケーシ
ングを“バレル”(barrel)と呼ぶこともある。
outer casing
4119
エルボ台
立軸ポンプの揚水管と吐出しエルボとの間
に置かれ,ソールプレートにポンプを固定
する部分。
elbow pedestal
4120
圧力ケーシン
グ
ユニットの全ノズル及び取り付け部品を含
む,全ての圧力保持部品類。
pressure casing
4121
吸込口
ポンプの揚液を吸い込む入口。
suction opening
4122
吐出し口
ポンプの揚液を吐き出す出口。
discharge opening
4123
吸込流路
ポンプの吸込口からインペラ入口に近づく
流路の部分。
suction passage
4124
クロスオーバ 多段ポンプで,前段から後段に揚液を導く
管状の流路の部分。
crossover
4125
戻り流路
多段ポンプの中間段の流路で,外周からイ
ンペラアイに向かって内向きに揚液を導く
部分。
return channel,
return passage
4126
(ボリュート)
巻き始め,
舌部
渦巻ケーシング(ボリュート)の巻き始め
の部分。
(volute) tongue,
cut water
4127
スロート
渦巻ケーシング(ボリュート)から吐出し
口に至る管状流路の入口部分。
throat
4128
ディフューザ インペラの吐出し側で,速度ヘッドの一部
を圧力ヘッドに変換する広がり流路。
ガイドベーンを設ける場合(vaned diffuser)
と設けない場合(vaneless diffuser)とがある
が,ポンプでは前者を用いる場合が多い。
diffuser
4129
回り止め
インペラ上流側で予旋回を防止又は制限す
る作用をもつ板状の部分。
baffle,
whirl-stop
d.2) カバー関係
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
4201
ケーシングカ
バー
ケーシングに取り付け,ケーシングの一部
を形成するカバー。
バレル形ポンプの場合は,“バレルカバー”
(barrel cover)と呼ぶこともある。
casing cover
4202
吸込カバー
吸込口をもつか吸込口に通じるケーシング
カバー。
suction cover
4203
バランス室カ
バー
軸スラスト釣合い装置が設けられている室
に取り付けるカバー。
cover of balancing
chamber
4204
点検(孔)カ
バー
ポンプ内部を点検するための窓に取り付け
るカバー。
handhole cover,
manhole cover
4205
ジャケットカ
バー
水冷室又は保温室に取り付けるカバー。
jacket cover
34
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
4206
メカニカルシ
ールカバー
メカニカルシールの固定環を支持するカバ
ー。
mechanical seal
cover
4207
グランドカバ
ー
軸封部の外部に水が飛散するのを防ぐため
に取り付けるカバー。
gland cover
d.3) インペラ関係
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
4301
インペラ,
羽根車
揚液にエネルギーを与えるための羽根をも
つ回転体。
揚液の流れの方向によって遠心インペラと
軸流インペラ及び両者の中間の斜流インペ
ラの区別がある。
impeller
4302
クローズドイ
ンペラ
遠心ポンプ及び斜流ポンプで側板のあるイ
ンペラ(図4参照)。
closed impeller
4303
オープンイン
ペラ
遠心ポンプ及び斜流ポンプで側板のないイ
ンペラ。
このうち主板が羽根外周まであるものを
“セミオープン形インペラ(semi-open type
impeller)”,主板を極力短くしたものを“フ
ルオープン形インペラ(full open type
impeller)”と区別して呼ぶこともある(図4
参照)。
open impeller
4304
ノンクロッグ
形(インペ
ラ)
主に遠心ポンプ及び斜流ポンプで,揚液中
の固形物が内部に詰まらないような通路形
状にしたインペラ(図25及び図29参照)。
non-clogging type
(impeller)
4305
(インペラの)
羽根,
(羽根車の)
羽根
インペラハブに取り付け,揚液にエネルギ
ーを与える部品。
特に裏羽根と区別する場合は,“主羽根(し
ゅばね)”と呼ぶ。
(impeller) vane,
(impeller) blade
4306
(インペラ)
ハブ
主軸に固定され,インペラの羽根を取り付
ける回転体。
(impeller) hub
4307
インペラリン
グ
ライナリングの滑り部に対向してインペラ
に取り付けるリング。
impeller ring
4308
インペラキャ
ップ
インペラハブの先端に設けるキャップ。
impeller cap
4309
インデューサ 吸込性能を向上させるために,インペラ(多
段ポンプの場合には,初段インペラ)の直
前に,それと同軸に取り付ける補助インペ
ラ。
inducer
4310
主板
インペラを形成する側壁のうち,ハブに連
なる側。
“心板(しんばん)”と呼ぶこともある。
main shroud,
back shroud(横軸
片吸込形の場
合)
4311
側板
(そくばん)
インペラを形成する側壁のうち,羽根に支
えられる側。
シュラ
ウド
shroud,
front shroud(横軸
片吸込形の場
合)
4312
(インペラ)
アイ
インペラの羽根直前の円形流路部分。
目玉部分ともいう。
(impeller) eye
35
B 0131:2017
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
4313
(インペラの)
中間羽根
遠心羽根車の正規の羽根より半径方向長さ
の短い,正規の羽根の間の羽根。
half vane,
splitter blade
4314
裏羽根
軸スラストを軽減する目的で,主板又は側
板の裏側に取り付けられる補助羽根。
主板に付くものを“後(うしろ)裏羽根”,
側板に付くものを“前(まえ)裏羽根”と
呼ぶ。
pump-out vane
4315
側板滑り部
(そくばんす
べりぶ)
ライナリングに対向する側板の滑り部。
wearing part of
impeller skirt
4316
バランスホー
ル
インペラの主板に設けられた軸スラストを
軽減するための孔。
釣合い
孔
balancing hole
d.4) 主軸関係
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
4401
主軸
インペラに動力を伝達する軸。
shaft,
pump shaft
4402
上部軸
立軸ポンプの最上部の主軸。
upper shaft
4403
下部軸
立軸ポンプの最下部の主軸。
lower shaft
4404
中間軸
立軸ポンプの上部軸と下部軸との中間にあ
る主軸。
intermediate shaft
4405
中間軸継手
ポンプケーシング内で2本の主軸を連結す
るための継手の総称。
スリーブ形(sleeve type),ねじ込み形
(screwed type),フランジ形(flange type)
などがある。
intermediate shaft
coupling
4406
スプラインシ
ャフト
断面が多角形の形状をした軸。
プレス型の多段ポンプに多く採用される。
インペラなどの回転体の内径も軸と同様形
状とし,両者のはめあいで回転体にトルク
を伝達する。
spline shaft
d.5) 軸スリーブ,ナット,その他主軸に取り付ける部品
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
4501
(軸)スリー
ブ
主軸にはめる円筒形の部品。
shaft sleeve
4502
パッキンスリ
ーブ
主軸のパッキン滑り部にはめる軸スリー
ブ。
packing sleeve
4503
水中軸受スリ
ーブ
主軸の水中軸受滑り部にはめる軸スリー
ブ。
bearing sleeve
4504
中間スリーブ 多段ポンプの,各インペラパブの間にはめ
る軸スリーブ。
interstage sleeve
4505
スリーブナッ
ト
軸スリーブを主軸に固定するためのナッ
ト。
sleeve nut
4506
減圧スリーブ 軸封部の圧力を減らすために用いる軸スリ
ーブ。
pressure reducing
sleeve
4507
バランススリ
ーブ
軸スラスト釣合いに用いる軸スリーブ。
バランスブッシュに対向して用いられる。
balancing sleeve
36
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
4508
バランスディ
スク
軸スラスト釣合い装置で,バランスシート
に対向して回転側に設ける滑り端面をもつ
円板状の部品。
balancing disc
(米),
balancing disk(英)
4509
バランスディ
スクシート
必要に応じてバランスディスク側面に取り
付け,滑り端面を構成する部品。
balancing disc
wear seat
4510
バランスピス
トン,
バランスドラ
ム
軸スラスト釣合い装置で,バランスリング
に対抗して,回転側に設ける滑り外周面を
もつ円筒状の部品。
balancing piston,
balancing drum
4511
バランスピス
トンリング
バランスピストン外周にはめ込まれ,滑り
外周面を構成する管状の部品。
balancing piston
wear ring
4512
インペラナッ
ト
インペラを主軸に固定するためのナット。
impeller nut
4513
割りリング
インペラなどを主軸に固定するための二つ
割りのリング。
split ring
4514
調整リング
部品相互の軸方向の位置調整のため,主軸
にはめるリング。
adjustable ring
4515
インペラキー 主軸とインペラとを固着するためのキー。
impeller key
4516
水切りつば,
デフレクタ
回転する主軸に沿って流れる液体を振り切
り,又は異物が軸受部に侵入するのを防ぐ
ため,主軸に取り付けるつば。
deflector
4517
砂よけカラー 水中に混入している土砂及び異物が水中軸
受などに侵入するのを防ぐため,主軸に取
り付けるつば。
deflector
4518
メカニカルシ
ールスリー
ブ
メカニカルシール装着部の主軸にはめられ
る軸スリーブ。
shaft sleeve
d.6) 軸封装置に用いる部品
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
4601
(グランド)
パッキン
スタフィングボックスに収容する軸封用詰
め物。
gland packing
4602
メカニカルシ
ール
軸にほぼ垂直な二つの平面間の接触圧力に
よって,回転部分の密封を行う緩衝機構。
一つの軸封部に一つのメカニカルシールを
使用する方式をシングルシール,二つのメ
カニカルシールをセットにして一組のシー
ルとした方式をデュアルシールと呼ぶ。ま
た,二つのシールを同方向に向けて取り付
けた形式をタンデム形と,二つのシールを
逆方向に向けて取り付けた形式をダブル形
と呼ぶ。デュアルシールは一般に,毒性,
可燃性など,大気へ漏れてはならない揚液
に対して使用される(図8及び図9参照)。
mechanical seal
4603
オイルシール フェルト,合成ゴム,合成樹脂などの変形
可能な材料を用い,先端を軸などの回転部
と摩擦接触させて密封作用を行う部品。
oil seal
37
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
4604
フローティン
グリング
軸封部に,軸にもケーシングにも固定され
ないリングを,ケーシングに固定されるリ
ングと交互に重ねて挿入し,ごく狭い流路
を構成して水の漏れを制限する機構。
floating ring
4605
フラッシング
配管
主としてメカニカルシールを使用するポン
プで,取扱い液又は外部からの清浄液をス
タフィングボックスへ導く配管。
メカニカルシール周辺の液を入替えて,し
ゅう(摺)動面に発生する摩擦熱の除去,
又は液中のごみを流し去り,シール周辺の
温度を下げるために用いられる。
flushing piping
4606
クエンチング
配管
メカニカルシールの冷却,しゅう動面の凝
固防止,しゅう動面付近の洗浄又は氷結防
止のため,清水,スチーム,N2ガスなどを
大気側からしゅう動面へ送り込むための配
管。
quenching piping
4607
シールクーラ フラッシング配管の途中に取り付け,フラ
ッシング液を冷却する装置。
seal cooler
d.7) ケーシングに取り付ける部品
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
4701
ガイドベーン,
案内羽根
揚液の流れを望む方向に導くため又は速度
ヘッドの一部を圧力ヘッドに替えるための
羽根をもつ部品。その羽根部分だけを指す
場合もある。
guide vane,
diffuser,
diffusion vane
4702
仕切板
多段ポンプのケーシングなどに取り付け,
圧力の異なる二つの部屋を区切る部品。
diaphragm,
interstage
diaphragm(多
段ポンプの場
合)
4703
ケーシングラ
イナ
オープンインペラ又は裏羽根の羽根滑り部
に対向して,ケーシング内面に取り付ける
固定側のライナ。
インペラの前後両側に設けられる場合は,
それぞれ“前(まえ)ケーシングライナ”“後
(うしろ)ケーシングライナ”と呼ぶ。
casing liner,
side plate(主にオ
ープンインペ
ラに対向する
とき),
wear plate(主に耐
摩耗用として
取り付けると
き)
4704
ライナリング インペラ又はインペラリングの滑り部に対
抗して,ケーシングに取り付けるリング。
casing (wearing)
ring
4705
軸封部,
スタフィング
ボックス
主軸がケーシングの外部に貫通する箇所
で,外部への液漏れ又は空気の吸込みを防
止する装置が施されている部分。グランド
パッキン及びメカニカルシールをその内部
に収容するための部品。
stuffing box
4706
パッキン押さ
え
スタフィングボックス内のグランドパッキ
ンを押さえる部品。
パッキンと主軸との密着性を増大させるた
めに用いられる。
(packing) gland
38
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
4707
ランタンリン
グ
スタフィングボックスの内部に液封,減圧,
潤滑,冷却などのために設ける溝付きのリ
ングの総称。
seal cage(米),
lantern ring(欧)
4708
封水リング
主に水封のために設けるランタンリング。
seal cage(米),
lantern ring(欧)
4709
ネックブッシ
ュ
スタフィングボックスの最も奧に取り付け
るつば付きのブッシュ。
throat bushing,
stuffing box
bushing(米),
neck bush(欧)
4710
中間ブッシュ 中間スリーブ又はインペラハブの滑り部に
対向して取り付ける固定側のブッシュ。
interstage bushing
4711
減圧ブッシュ 減圧スリーブの滑り部に対向して取り付け
る固定側のブッシュ。
pressure reducing
bushing
4712
バランスブッ
シュ
バランススリーブの滑り部に対向して取り
付ける固定側のブッシュ。
balancing bushing
4713
バランスシー
ト
バランスディスクの滑り部に対向して取り
付ける固定側のシート。
balancing seat
4714
バランスリン
グ
バランスピストンの滑り部に対向して取り
付ける固定側のリング。
balancing ring
4715
封水管
水封用の液体を注入する管。
sealing pipe
4716
バランスパイ
プ
主に軸スラストを釣り合わせるため,釣合
室を減圧する目的で釣合室と低圧部とを結
ぶ管。
balancing pipe,
balance pipe
4717
排気管
ポンプ始動時に,真空ポンプなどでポンプ
内の空気を抜き出す管。
air release pipe
4718
通気管
ポンプ内に入ってくる空気及び気体を外部
に出す管。
vent pipe
4719
締付ボルト
主として輪切形ポンプの中間ケーシングを
吸込ケーシングと吐出しケーシングとによ
って締め付けているボルト。
tie bolt
4720
パッキン押さ
えボルト
パッキンを締め付け,その締め加減によっ
てパッキンの状態を適正に保つための調整
用ボルト。
gland bolt
4721
ガスケット
静止部分に用い,液体の漏れを止めるため
のパッキン。
配管継手フランジ面,ポンプケーシング割
り面などからの揚液の漏れを止めるのに用
いる。
gasket
4722
スロットルブ
ッシュ
シールが破損した場合に漏れを減少させる
ために,メカニカルシールの外側に設けて,
主軸(又はスリープ)との隙間を小さく制
限するためのブッシュ。
throttle bush,
throttle bushing
d.8) 軸受部品
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
4801
転がり軸受
回転軸にかかる力を支え,かつ,相対運動
する部品間の転がりで機能する軸受。
rolling bearing
4802
すべり軸受
回転軸にかかる力を支え,かつ,相対運動
する部品間のすべりで機能する軸受。
journal bearing
39
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
4803
水中軸受
揚液又は潤滑水に直接とり囲まれ,その揚
液又は潤滑水で潤滑を行う軸受。
submerged bearing
4804
玉軸受
転がり軸受の一種で,球によって軸を支え
るもの。
ball bearing
4805
ころ軸受
転がり軸受の一種で,ころによって軸を支
えるもの。
roller bearing
4806
動圧流体軸受 対向面を持ち,その相対運動によって,金
属接触を起こさずに回転軸に加わる力を支
えるためのくさび状油膜を形成する軸受。
hydrodynamic
bearing
4807
動圧流体ラジ
アル軸受
ジャーナル又はティルティングパッド形式
の構造の軸受。
hydrodynamic
radial bearing
4808
動圧流体スラ
スト軸受
マルチセグメント又はティルティングパッ
ド形式の構造の軸受。
hydrodynamic
thrust bearing
4809
静圧軸受
軸と軸受との間に潤滑のための流体を充満
しその圧力によって軸を保持する軸受。
hydrostatic bearing
4810
磁気軸受
軸を磁気浮上によって支持する軸受。
潤滑油が不要であるため真空機器等にも用
いられる。
(active) magnetic
bearing
4811
駆動側軸受
原動機に近い方の軸受。
inboard bearing
4812
反駆動側軸受 原動機に遠い方の軸受。
outboard bearing
4851
軸受カバー
軸受ハウジングに取り付けられるカバー。
bearing (housing)
cover
4852
軸受ハウジン
グ
軸受の支持,潤滑の維持,潤滑油飛散防止,
放熱及び軸受の保護を目的とした軸受を内
蔵する箱。
bearing housing
4853
軸受支え
軸受を支持する部品。
bearing support
4854
水中軸受支え 立軸ポンプで,水中軸受を支持する部品。
bearing spider
4855
オイルリング 横軸形の軸受ハウジング下部の油槽から上
部の軸受に給油するために,軸に掛かって
回転するリング。
oil ring
4856
オイルフリン
ガ
軸受ハウジング下部の油槽から上部の軸受
に給油するために,軸に固定される油か
(掻)き揚げ用部品。
oil flinger
4857
オイラ
重力又は圧力によって,潤滑油を軸受に自
動的に供給する部品。
oiler
d.9) シールレスポンプ用部品
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
4901
ステータ組立
(品)
主にモータの固定子と,固定子を密閉する
部品とで構成されるユニット部品。
stator assembly
4902
ロータ組立
(品)
主にモータの回転子と主軸(モータ軸がポ
ンプ主軸を兼ねている。)とから構成される
ユニット部品。
通常回転子は完全に密閉されている。
rotor assembly
4903
ステータキャ
ン
モータ固定子を揚液から保護するために,
固定子の内側を密閉する薄い非磁性体の耐
食性スリーブ。
containment shell
(stator can)
40
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
4904
ロータキャン モータ回転子を揚液から保護するために,
回転子外周を密閉する薄い非磁性体の耐食
性スリーブ。
rotor can
4905
サーキュレー
ションチュ
ーブ
ポンプの差圧を利用し,揚液をモータ部分
に導くためのチューブ。
ベアリングの潤滑,及びモータ冷却のため
に用いられる。
circulation tube
4906
駆動マグネッ
ト
原動機軸に取り付けられる磁石で,リアケ
ーシングの外周(大気側)からリアケーシ
ング内の従動マグネットを駆動する磁石。
outer magnet
assembly
4907
従動マグネッ
ト
ポンプ主軸に取り付けられ,リアケーシン
グ内(揚液内)で回転する磁石。
通常,磁石を揚液から保護するために,非
磁性体の薄い耐食スリーブで密閉されてい
る。
inner magnet
assembly
4908
リアケーシン
グ
駆動マグネットと従動マグネットとの間に
位置し,揚液の圧力を保持する非磁性体の
耐食性隔壁。
containment shell
4909
ブラケット
駆動マグネット及び原動機をポンプ部分に
正確に組み付けるための部品。
シェルが破損した場合の2次的な圧力容器
として設計される場合がある。
bracket
d.10) その他の部品
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
4951
原動機架台
立軸ポンプで原動機,ギヤヘッドなどを載
せる台。
driver pedestal
4952
吸気管
先行待機ポンプで使用されるポンプ内に空
気を導くための管。
air suction pipe
4953
保護管
立軸ポンプで,つり下げ管,揚水管中の軸
及び軸受を周囲から保護し,かつ,その軸
受の潤滑液の通路となる軸を取り巻く固定
管。
shaft enclosing
tube
4954
吸込ストレー
ナ
槽内形立軸ポンプ,水中モータポンプなど
の吸込口に取り付けるストレーナ。
suction strainer
4955
フレーム
ポンプケーシング,軸受などを支持する台。
区別して用いる必要がある場合には“ケー
シングフレーム”,“軸受フレーム”という。
frame
4956
管内クーラ
ポンプの吐出し管の途中に設置され,ポン
プ吐出し液によって直接冷却される熱交換
器。
inline cooler
e) 附属品
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
6101
ベース
機器をその上に取り付けて基礎に固定する
台の総称。
base,
base plate
41
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
6102
共通ベース
一つのベースで,その上に二つ以上の機器
を一緒に取り付けるもの。
明確さを必要とする場合には,上に載せる
機器の名称を入れ,例えば“ポンプと歯車
変速機との共通ベース”という。
common base
6103
単独ベース
一つの機器を取り付けるベース。
single base
6104
割りベース
製作上又は輸送上の必要性から二つ以上に
分割したベース。
split base
6105
張付けベース 機械の側面に取り付けたベース。
attached base
6106
架台
主に形鋼を組み合わせたベースで,その上
に立軸ポンプ,変速機,駆動機などを載せ
る台。
フレー
ム
frame
6107
ソールプレー
ト
機器の脚(あし)を載せるため,コンクリ
ートに埋め込む金属の板。
sole plate(米),
pump floor pad(s)
(欧)
6108
連結軸
ポンプと駆動部とが離れて設置されている
場合に,それらをつなぐ主軸。
connecting shaft
6109
軸継手,
カップリング
ポンプの主軸と駆動部の主軸とを連結する
ための継手の総称。
フランジ形固定軸継手(rigid flanged shaft
coupling),フランジ形たわみ軸継手(flexible
flanged shaft coupling),自在軸継手(universal
joint),スペーサカップリング(spacer type
coupling)などがある。
(shaft) coupling
6110
軸継手ガード,
カップリング
ガード
軸継手の周囲に設ける安全のための囲い。
coupling guard
6111
呼び水じょう
ご
呼び水を行うための注水じょうご。
(priming) funnel
6112
満水検知器
呼び水が完了したことを検知する機器。
priming detector
6113
真空破壊弁
ポンプの停止の際,外部からケーシング内
部へ空気を導入して真空を破壊する弁。
vacuum breaker
6114
過熱防止装置 締切運転又はそれに近い運転の際に,ポン
プ内部の水の過熱を防止するため,適量の
水を循環させる装置。
minimum flow
recirculation
system
6115
空気抜き弁
ポンプ始動時にケーシング内の空気を抜く
弁。
air vent valve
6116
自動空気抜き
弁
内圧によって,ポンプ及び配管内部にある
空気を外部へ完全に排除すると,自動的に
閉鎖する空気抜き弁。
槽内形立軸ポンプなどの空気抜きに使用す
る。
(auto) air valve
6117
空気抜きコッ
ク
ポンプ始動時にケーシング内の空気を抜く
コック。
air vent cock
6118
排気弁
排気管に取り付け,ポンプ始動時に真空ポ
ンプに空気を送り出す弁。
air release valve
6119
ドレン弁
ポンプ内の残留液を抜く弁。
drain valve
6120
ドレンコック ポンプ内の残留液を抜くコック。
drain cock
6121
呼び水弁
呼び水を行うための注水弁。
priming valve
6122
呼び水コック 呼び水を行うための注水コック。
priming cock
42
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
6123
止水弁
止水を目的とした弁。
主に仕切弁(gate valve)が用いられる。
stop valve
6124
逆止め弁
流体の背圧によって弁体が逆流を防止する
ように作動する弁の総称。
チェッ
キ弁,
逆止弁
check valve,
non-return valve
6125
フート弁
ポンプの吸込管下端に取り付ける逆止め
弁。
foot valve
6126
フラップ弁
低揚程ポンプの吐出し管先端に取り付ける
逆流防止用弁。
flap valve
6127
吐出し弁
ポンプの吐出し側をせき止めたり吐出し量
を調整する目的に使用する弁の総称。
discharge valve,
delivery valve
6128
逃がし弁
上流側の液体の圧力が所定の値以上になる
と,自動的に開く機能をもつ弁。
relief valve
6129
安全弁
主に蒸気又はガスを逃がし,機器の安全確
保のために取り付ける弁。
上流側の圧力が所定の値以上になると自動
的に瞬時に作動する機能をもつ。
safety valve
6130
圧力計
流体の圧力を測定する計器の総称。
特に真空計又は連成計と対比して用いる場
合は,正のゲージ圧を測定する計器。
pressure gauge
6131
連成計
正及び負のゲージ圧を測定する計器。
compound
(pressure) gauge
6132
真空計
負のゲージ圧を測定する計器。
vacuum gauge
6133
差圧計
二点間の圧力差を測定する計器。
differential
pressure gauge
6134
圧力スイッチ 流体の圧力が,設定値に達したときに作動
するスイッチ。
pressure switch
6135
フローリレー 管内の流量が設定値になったことを検知
し,電気的信号を発する計器。
flow relay
6136
サイクロン
(セパレー
タ)
流入速度を利用して流体を旋回させ,その
遠心力によって流体中の異物又は気泡を分
離させ取り除く機器。
cyclone (separator)
6137
ストレーナ
土砂,ごみなどの機器への流入を防ぐため
に設けるこし器。
strainer
6138
逆流防止器
主に水道本管から取水するポンプ設備内に
おいて,液体が逆流によって水道本管へ混
入することを防止するための装置又は弁。
back-flow
preventer
6139
基礎ボルト
機械及び構造物を土台に据え付けるための
ボルト。
foundation anchor
bolt
6140
浸水検知器
広義には密閉された室内又は装置内へ水が
浸入したことを検知する検知器。
狭義には乾式水中モータの軸封装置から漏
水が発生し,室内に水が浸入したことを検
知する検知器。
flood sensor
6141
着脱装置
主に水中ポンプにおいてポンプを上下に移
動させるための装置の総称(図27参照)。
guide rail fitting
system,
connecting device
6142
安全カバー
原動機台などの開口部に設ける安全のため
のカバー。
safety cover
6143
電磁弁
主に電磁力で開閉する弁。
solenoid valve
43
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
6144
オリフィス
管路の断面積を急激に絞るための板で,板
の前後の圧力差から流量を求める。
orifice,
orifice plate
f)
機場関係
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
7101
吸込水槽
ポンプ装置で,吸水のためにポンプ又は吸
込管を水中に潜没させた水槽。
一般には,水槽の水面上が大気圧の場合を
いう(図45参照)。
suction sump
7102
吐出し水槽
ポンプ装置で,吐出し管につながる水槽。
一般には,水槽の水面上が大気圧の場合を
いう。
discharge sump
7103
沈砂池
(ちんさち)
主として吸込水槽の上流側に設け,水中に
含まれる土,砂,れきなどを流速を落とす
ことによって沈殿させるための池。
sand basin
7104
スクリーン
水中の大形浮遊物がポンプ内に流入するの
を防ぐため,吸込水槽又は沈砂池の上流側
に設ける格子状の設備。
screen
7105
除じん機
大水量の施設又は多量のごみ類の流入があ
る場合,スクリーンに付着するごみ類のか
き揚げ装置。
auto-screen
7106
スルースゲー
ト
沈砂池,吸込水槽などの入口又は大きなポ
ンプ設備において個々のポンプ吸込管の入
口に取り付ける上下に開閉する扉。
sluice gate
7107
角落し
(かくおと
し)
開水路の両壁に設けた垂直の溝に角材又は
板材をはめ込んで水をせき止める装置,又
はそのような仕切り用角材若しくは板材。
stop-log
7108
せき,
越流せき
(えつりゅう
せき)
流量を測定するか,又は上流側の水位を高
めることを目的として,水路の途中又は先
端を板又は壁でせき止め,その上を越流さ
せる装置。
weir
7109
分割壁
一つの吸込水槽から2台以上のポンプが吸
水する場合,各吸込口の中間で流水方向に
設けた壁(図45参照)。
separating wall
7110
渦流防止壁
(かりゅうぼ
うしへき)
吸込口付近の旋回流防止のため,吸込水槽
に設けた構造物(図45参照)。
splitter
7111
整流壁
水路,吸込水槽などで,水流が一様化する
ように設けた壁(図45参照)。
straightening vane
7112
吸込管
ポンプの吸込側に接続する配管。
suction pipe
7113
取入れ口
河川,海などから水を取り入れる構造物。
intake
7114
吐出し管
ポンプの吐出し側に接続する配管。
discharge pipe,
delivery pipe
7115
たわみ管継手 取付部分がある程度たわみ得る管継手。
基礎の不等沈下による管路に働く力の軽減
対策又は既設配管間の接続などに使用す
る。
flexible pipe joint
7116
吐出しヘッダ ポンプ吐出し管路に設け,流入圧力を一様
化させることを目的として,複数配管を集
めた1本の共通な太い管。
discharge header
44
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
7117
導水路,
水路
水を必要な目的地まで導くための構造物。
(driving) channel,
headrace,
conduit
7118
吸込水路,
引込水路
取入れ口から沈砂池又は吸込水槽に至る水
路。
feed channel,
suction channel
7119
吐出し水路
吐出し水槽から貯水池などまでに水を送る
水路。
discharge channel
7120
開水路
大気に接する自由水面をもつ流れの水路。
open channel
7121
管路
自由水面をもたず加圧状態になっている流
れの水路。
pipe line
7122
暗きょ
主に地中に埋設した管又は密閉蓋のある水
路。
自由水面をもつ場合と,もたない場合とが
ある。
closed conduit,
covered conduit
7123
開きょ
上部に蓋がない水路。
open conduit
7124
アキュムレー
タ
ポンプ吐出し管に連結し,吐出し量及び吐
出し圧力の瞬時的変動を緩和する装置。
上部の空気だまりによって,この作用を行
うタンクを“エアチャンバ(air chamber)”
と呼ぶことがある。
accumulator
7125
圧力タンク
ポンプの吐出し管に連結した密閉タンク。
タンク上部の空気だまりによって揚液を加
圧状態に保持し,ポンプ停止中でもこのタ
ンクから給水ができるようにしたもの。
pressure (water)
tank
7126
調圧水槽
ポンプ吐出し管に連結し,主に吐出し管の
圧力変動を緩和する目的に用いる水槽。
pressure adjusting
sump
7127
サージタンク 管路において,主に負圧防止の目的で設け
る水槽。
surge tank
7128
水位
基準水平面から水面までの高さ。
water level
7129
高水位,
満水位
水槽,タンクなどで,常時到達する水位の
うち最も高い水位。
high water level
HWL
7130
低水位
水槽,タンクなどで,常時到達する水位の
うち最も低い水位。
low water level
LWL
7131
始動水位
ポンプが始動するときの水位。
starting water level
7132
停止水位
ポンプが停止するときの水位。
stopping water level
7133
水位計,
水面計
水位を測る計器。
水槽に取り付けて直接水面の高さを測る目
盛を“量水標(りょうすいひょう)”と呼ぶ
ことがある。
water (level) gauge
7134
水位検知器
水位が設定された値に一致したときに作動
するスイッチ。
level switch
7135
軸心高さ
横軸ポンプで,基準水平面からポンプ基準
面までの高さ。
shaft center height
7136
羽根車入口高
さ
基準水平面からポンプ基準面までの高さ。
impeller center
height
7137
真空ポンプ
主に起動時にポンプ内に水を充満させるた
め,一般にポンプの最上部から抽気する補
助ポンプ。
vacuum pump
45
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
7138
(真空ポンプ
の)補水槽
水封式真空ポンプに水を供給する水槽。
water supply tank
(for vacuum
pump)
7139
注水ポンプ
主として軸封部,水中軸受などに注水する
ポンプ。
sealing water
pump(軸封部
の場合),
lubricating water
pump(水中軸
受の場合)
7140
ドレン排水ポ
ンプ
主として機場内又はピット内の機器のドレ
ンを排水するポンプ。
drainage sump
pump
7141
冷却水ポンプ 主として軸封部,軸受などを冷却するため,
冷却水を送るポンプ。
cooling water
pump
7142
給水タンク
給水を行うためのタンクの総称。圧力タン
ク,ヘッドタンクなどがある。
feed water tank
7143
ヘッドタンク,
高架水槽
給水を行うため,高い位置に据え付けたタ
ンク。
head tank,
elevated tank
7144
圧油タンク
密閉状態で上部の空気だまりによって油を
加圧状態に保持し,必要に応じて給油する
密閉タンク。
主にバルブ又はポンプの可動羽根機構の動
力源及び潤滑用として用いる。
pressure oil tank
7145
排水ピット
主として機器のドレンなどを集合させ排水
するためのピット。
sump pit
7146
吐出樋管
(としゅつひ
かん)
吐出し水槽から河川などへ水を送るために
堤防の中を横断して設けられたかんきょ
(函渠)。
discharge conduit
7147
冷却水槽
冷却水を貯水する水槽。
cooling water tank
g) 水力学
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
8101
密度
単位体積当たりの質量。
density
ρ
kg/m3
8102
圧縮性
圧力に応じて流体の体積が変形する性質。
この規格の適用対象であるターボポンプが
扱う液体の場合は,一般に無視できる。
compressibility
8103
粘性
流体を変形させるときに抵抗を示す性質。
せん断変形に対するせん断粘性と,体積変
化に対する体積粘性とがある。通常はせん
断粘性をいう。
viscosity
8104
粘度
粘性の大小を示す物性値で,次の式のμを
いう。
dy
du
τ
μ
/
=
ここに,
μ: 粘度(Pa・s)
τ: 層流において,流れ方向に作用する粘
性せん断応力(Pa)
du/dy:流れに直角方向の速度勾配(l/s)
水,空気などのニュートン流体の場合は一
定値となる。
粘性係
数
coefficient of
viscosity,
dynamic viscosity
μ
Pa・s
46
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
8105
動粘度
次の式のνをいう。
ρ
μ
ν=
ここに,
ν: 動粘度(m2/s)
μ: 粘度(Pa・s)
ρ: 密度(kg/m3)
動粘性
係数
kinematic viscosity
ν
m2/s
8106
重力加速度,
自由落下の加
速度
物体を自由落下させたとき,重力によって
生じる加速度(m/s2)。
一般に9.8(m/s2)又は9.81(m/s2)の値を
用いる。より正確な標準値としては9.806 65
(m/s2)を用いる。実際の重力加速度の値は
場所によって異なるため,より正確な値が
必要な場合には緯度と標高とから計算す
る。
gravitational
acceleration,
acceleration of
gravity
g
m/s2
8111
流線
流動している流体中に,ある瞬間一つの曲
線を考え,その線上の全ての点の接線の方
向が,その点における流れの速度の方向と
一致するような曲線。
stream line
8112
流管
側壁が流線によって形成される流れ中の仮
想的な管。
stream tube
8113
流量
流路の断面を単位時間内に通過する流体の
体積。体積流量とも呼ぶ。
discharge,
flowrate
Q
m3/s
8114
質量流量
流路の断面を単位時間当たりに通過する質
量
mass flowrate
qm
kg/s
8115
平均速度
流れの軸方向平均速度で,吐出し量Qを管
の断面積Aで除したもの。
Vave=Q/A
average velocity
Vave
m/s
8121
圧力
流体中のある点における単位面積に垂直に
働く力。
pressure
p
Pa
8122
静圧
一般に流れに平行な面に及ぼす流体の圧
力。
単に“圧力”と呼ぶ場合もある。
static pressure
p,
ps
Pa
8123
動圧
流れの運動エネルギーを圧力に換算したも
の。
次の式のqをいう。
2
2
V
ρ
q=
ここに,
q: 動圧(Pa)
ρ: 密度(kg/m3)
V: 流速(m/s)
dynamic pressure
q,
pd
Pa
8124
全圧
静圧と動圧との和。
total pressure
pt
Pa
47
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
8131
レイノルズ数 流体のもつ慣性力と粘性力との比に対応す
る無次元数。
次の式のReをいう。
ν
Vl
Re=
ここに,
Re:レイノルズ数
V: 流れの場の代表速度(m/s)
l: 物体の代表寸法(m)
ν: 動粘度(m2/s)
Reynolds number
Re
8132
フルード数
流体のもつ慣性力とそれに働く重力との比
に対応する無次元数。
次の式のFrをいう。
L
V
Fr
g
=
ここに,
Fr: フルード数
V: 流れの場の代表速度(m/s)
L: 物体の代表寸法(m)
g: 重力加速度(m/s2)
Froude number
Fr
8133
ストローハル
数
周期的に変動する流動現象の非定常性を表
す無次元数。
次の式のStをいう。
V
l
f
St=
ここに,
St: ストローハル数
f: 周波数(1/s)
l: 代表寸法(m)
V: 流速(m/s)
Strouhal number
St
8141
粘性流れ
流体の粘性によるせん断応力の影響を無視
できない流れ。
viscous flow
8142
せん断流れ
速度勾配のある平行流。
shear flow
8143
定常流
規定する座標系の任意の点で速度,圧力,
密度などの全ての状態が時間的に変わらな
い流れ。
乱流の場合には,その時間的平均値が変わ
らない流れ。
steady flow
8144
非定常流
規定する座標系の任意の点で,速度,圧力,
密度などが時間的に変わる流れ。
乱流の場合には,その時間的平均値が変動
する流れ。
unsteady flow
8145
一次元流れ
一つの曲線に沿う流れで,その状態が曲線
に垂直な方向に変わらないもの。
流れの状態が一つの曲線上の値で代表でき
る流れ。
one-dimensional
flow
8146
二次元流れ
一平面に沿う流れで,その状態が平面に垂
直な方向に変わらないもの。
流れの状態が一つの曲面上の値で代表でき
る流れ。
two-dimensional
flow
48
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
8147
三次元流れ
流線が三次元曲線で表される流れ。各点の
速度は,三次元の速度成分をもつ。
一次元又は二次元流れでない一般の流れ。
three-dimensional
flow
8148
軸対称流れ
一つの軸に関して対称な流れ。
axisymmetric flow
8149
層流
流体の粒子が巨視的なスケール又は時間平
均の速度の方向にだけ移動している流れ。
レイノルズ数が小さい場合に見られる。
laminar flow
8150
乱流
流れの中に大小様々の大きさの渦が存在
し,この渦によって流体の粒子が巨視的な
スケール又は時間平均速度の向きとは異な
る方向にも運動している流れ。
レイノルズ数が大きい場合に見られる。
turbulent flow
8151
混相流
気体,液体又は固体の混合した流れ。
溶解しない異種の液体の流れも含む。この
うち二相からなる場合を“二相流(two-phase
flow)”と呼ぶ。
multi-phase flow
8152
縮流
流体がオリフィスなどを通過して噴流とな
るとき,オリフィスなどの開口部の面積よ
り噴流の断面積が狭くなる現象。
contraction of flow
8153
縮流係数
次の式で表される係数。
o
c
c
A
A
C=
ここに,
Cc:縮流係数
Ac:噴流の最小断面積(m2)
Ao:オリフィスなどの開口部の面積(m2)
coefficient of
contraction
Cc
8154
ひろがり流れ 流路の断面積が流れの方向に増大する流
れ。
divergent flow,
divergent current
8155
細まり流れ
流路の断面積が流れの方向に減少する流
れ。
convergent flow,
convergent current
8156
境界層
物体表面付近の流れにおいて,速度が表面
上のゼロから主流の値まで急激に変化する
範囲。
boundary layer
8157
剝離
物体表面付近の主流が物体に沿って流れ
ず,物体から剝がれる現象。主流が剝離す
る点を剝離点といい,その下流では逆流域
又は死水域が生じる。
separation
8158
ポテンシャル
流れ
特異点を除いた大半の領域で渦度が0とな
る,非粘性流体(μ=0)の仮想的な流れ。
“渦なし流れ”又は“非回転流れ”ともい
う。
potential flow
8161
渦度
(うずど)
流れている流体の微小部分の変形は,一般
に伸縮,せん断変形及び回転運動の合成と
して表され,そのうちの回転運動を表すベ
クトル又はその成分。ベクトルの方向は回
転運動の回転軸に平行であり,回転角速度
の2倍の大きさをもつ。
vorticity
ω
l/s
49
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
8162
循環
流体中に閉曲線を考え,この曲線上の各点
における速度の接線方向の成分を,この曲
線に沿って線積分した値。
周囲の流れに旋回を誘起する強さを示す。
circulation
Γ
m2/s
8163
渦
回転運動をしている流体の部分。
vortex
8164
自由渦
渦度が中心に集中した渦。
“渦なしの渦”ともいう。流線は同心円と
なり,周方向速度の大きさは半径に逆比例
する。エネルギー損失を伴わない。
外力が作用せず流れに乗って対流する渦を
いう場合もある。
free vortex
8165
強制渦,
剛体渦
至るところ一定の渦度をもつ渦。エネルギ
ー損失を伴う。
流線は同心円となり,周方向速度の大きさ
は半径に比例する。
forced vortex
8166
組合せ渦,
ランキン渦
回転軸からある半径以内は強制渦,それよ
り外側は,自由渦となっている渦。
combined vortex,
compound vortex,
Rankine vortex
8167
カルマン渦列 流れの中に置かれた物体背後で,交互に吐
き出される回転方向が逆な周期的な渦の
列。
von Karman's
vortex street
8168
チップボルテ
ックス
インペラの羽根端(チップ)から発生する
渦。
tip vortex
8169
空気吸込渦
吸込水槽の自由表面からベルマウスまで,
断続的又は連続的な空気の吸込みを伴う
渦。
aerated vortex,
air entraining
vortex
8170
水中渦
一端が吸込口内にあり,他端は水槽底面,
側壁又は後壁面にある渦で,渦中心が空洞
を形成しているもの。
non-aerated vortex,
submerged vortex
8171
没水深さ
自由表面をもつ吸込水槽において,吸込液
面とポンプ吸込管の入口管端との距離。
depth of
submergence
8201
基準面からの
高さ
基準面から当該点までの高さ。
height from datum
plane
z
m
8202
比エネルギー 流体の単位質量当たりのエネルギー。
specific energy
E
J/kg
8203
ヘッド,
水頭
単位重量の流体がもつ機械的エネルギー。
通常その流体柱の高さで表す。
head
m
8204
圧力ヘッド,
圧力水頭
単位重量当たりの圧力エネルギー。
圧力に対して流体を押し込むのに必要なエ
ネルギー。
g
ρ
pで表される。
ここに,
p: 静圧(Pa)
ρ: 密度(kg/m3)
g: 重力加速度(m/s2)
pressure head
m
8205
位置ヘッド,
位置水頭
流体がもつ単位重量当たりの位置のエネル
ギーで,基準面からの高さで与えられる。
potential head
m
50
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
8206
速度ヘッド,
速度水頭
流体がもつ単位重量当たりの運動エネルギ
ーで,V2/2gで与えられる。
ここに,
V: 流速(m/s)
g: 重力加速度(m/s2)
velocity head
m
8207
全ヘッド,
全水頭
流体がもつ圧力ヘッド,位置ヘッド及び速
度ヘッドの総和。
total head
m
8208
損失ヘッド,
損失水頭
流体が粘性によって失う機械的エネルギー
をヘッドで表したもの。
loss head,
loss of head
m
8209
摩擦損失ヘッ
ド,
摩擦損失水頭
流体が固定表面との摩擦によって失う機械
的エネルギーをヘッドで表したもの。
friction head
m
8210
圧力勾配
単位長さ当たりの圧力の変化割合。
通常は流れに沿った変化割合をいう。圧力
をp,主流方向をxとするとき,dp/dx>0を
逆圧力勾配,dp/dx<0を順圧力勾配という。
pressure gradient
Pa/m
8211
圧力係数
流れの場における圧力と基準圧力との差
を,流れの代表速度の動圧で割って無次元
化した値。
次の式のCpをいう。
2
Δ
2
V
ρ
p
Cp=
ここに,
Cp:圧力係数
Δp:流れの場における圧力と基準圧力と
の差(Pa)
V: 流れの代表速度(m/s)
ρ: 密度(kg/m3)
pressure
coefficient
Cp
8212
摩擦抵抗係数 流体の摩擦によって生じる抵抗力の無次元
量。
次の式で表される。
A
ρV
F
Cf
2
2
1
=
ここに,
Cf: 摩擦抵抗係数
F: 摩擦によって生じる力(N)
ρ: 密度(kg/m3)
V: 流体の代表流速(m/s)
A: 流れに接している固体の表面積(m2)
coefficient of skin
friction
Cf
51
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
8213
管摩擦係数
管内面の摩擦力によって生じる管軸方向の
圧力勾配の無次元量。
次の式のλをいう。
λ=Δp/[(l/d)ρV2/2]
ここに,
λ: 管摩擦係数
Δp:管内の定常流による長さlの間の圧力
降下(Pa)
l: 管の長さ(m)
d: 管の内径(m)
ρ: 密度(kg/m3)
V: 管内の断面平均流速(m/s)
円管以外の場合には,上記の式のdの代わ
りに等価直径deを使用する。
pipe friction
coefficient
λ
8214
円板摩擦
流体中で円板を回転させるとき,流体摩擦
によって生じる抵抗。
disc friction
8215
相対粗度,
相対粗さ
壁面の凹凸の大きさの平均値εと,物体の代
表寸法Lとの比ε/L。
relative roughness
ε/L
8216
水力学的滑ら
か
壁面粗さが乱流における粘性底層内にある
こと。
hydraulically
smooth
8217
水力半径
(すいりきは
んけい),
水力平均深さ
(すいりきへ
いきんふか
さ)
管路又は水路内の流れの代表長さ。次の式
のrhをいう。
S
A
rh=
ここに,
rh: 水力半径(m)
A: 流れの断面積(m2)
s: 流体に接する周辺の長さ(ぬれ縁長
さ)(m)
hydraulic radius,
hydraulic mean
depth
rh
m
8218
等価直径
次の式のdeをいう。
de=4rh
ここに,
de: 等価直径(m)
rh: 水力半径(m)
円形以外の断面形状をもつ管又は水路の摩
擦を,ほぼこれと等しい円形断面に置き換
えたときの等価な直径に相当する。
equivalent
diameter
de
m
8219
バイパス(管
路)
必要に応じて一つの送水系の2か所を結ぶ
補助管路。
bypath,
bypass(line)
8220
サイホン
液体が充満している逆U字形管路で最高点
の圧力が大気圧以下のもの。
syphon,
siphon
8221
相当管長,
等価管長
管路中の曲管,バルブなどの抵抗値を,そ
れと同一の抵抗値となる同径の直管に置き
換えた場合の直管の全長。
equivalent pipe
length
8231
翼形
羽根断面の形状。
blade profile,
aerofoil,
airfoil,
hydrofoil
8232
翼弦
翼形の前縁(ぜんえん)と後縁(こうえん)
とを結ぶ線分。
chord (of blade)
52
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
8233
翼弦長
翼弦の長さ。
chord length
l,
c
m
8234
翼列
同じ形状の翼が規則的に配列されているも
の。
一平面上で一直線に並んだものを“直線翼
列”,円周上に並んだものを“円形翼列”と
いう。また,流れが翼列を通過して圧力上
昇を伴うものを“減速翼列(ポンプ翼列)”,
圧力低下を伴うものを“増速翼列(タービ
ン翼列)”という。
cascade
8235
ピッチ,
スペーシング
翼列の隣り合った翼の対応する点の間の距
離。
円形翼列では,円周に沿った距離をいう。
pitch
spacing
t,
s
m
8236
節弦比
ピッチと翼弦長との比。
節弦比の逆数を“ソリディティ”と呼ぶ。
pitch-chord ratio
8237
そり
翼形の中心線をキャンバ線といい,その曲
がりの程度を中心線と翼弦との距離によっ
て表した値。
そりの翼弦長に対する比率の最大値で曲が
りの程度を代表させることが多い。
camber
8238
翼形の入口角 翼前縁でキャンバ線の接線と翼列線への垂
線とのなす角。
blade inlet angle
8239
翼形の出口角 翼後縁でキャンバ線の接線と翼列線への垂
線とのなす角。
blade outlet angle
8240
羽根入口角
インペラ又はガイドベーンの入口で,円周
に対する接線と羽根中心線の接線とがなす
角。
vane inlet angle,
blade inlet angle,
inlet angle of a
vane,
inlet angle of a
blade
β1
8241
羽根出口角
インペラ又はガイドベーンの出口で,円周
に対する接線と羽根中心線の接線とがなす
角。
vane outlet angle,
blade outlet angle,
outlet angle of a
vane,
outlet angle of a
blade
β2
8242
流入角
流入速度の方向と翼列線への垂線とがなす
角。
inflow angle,
inlet angle
8243
流出角
流出速度の方向と翼列線への垂線とがなす
角。
discharge angle,
outlet angle
8244
入射角
翼前縁における翼キャンバ線の接線と流入
速度とがなす角。
incidence angle
8245
偏差角
流出角と翼形の出口角との差。
deviation angle
8246
転向角
流入角と流出角との差。
deflection angle
8247
揚力
翼に働く力の流入速度方向に垂直な分力。
直線翼列では,流入速度と流出速度との幾
何平均速度の方向に垂直な分力。
lift
L
N
53
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
8248
揚力係数
次の式のCLをいう。
2
2
V
Aρ
L
CL=
ここに,
CL:揚力係数
L: 揚力(N)
V: 流入速度(単独翼)又は平均速度(直
線翼列)(m/s)
A: 翼面積(m2)
ρ: 密度(kg/m3)
lift coefficient
CL
8249
抗力
物体に働く力の流入速度方向の分力。
直線翼列では,流入速度と流出速度との幾
何平均速度方向の分力。
drag
D
N
8250
抗力係数
次の式のCDをいう。
2
2
V
Aρ
D
CD=
ここに,
CD:抗力係数
D: 抗力(N)
V: 流入速度(単独翼)又は平均速度(直
線翼列)(m/s)
A: 基準面積。ただし,翼では翼面積,円
柱及び角柱では流れに垂直な最大断
面積(m2)
ρ: 密度(kg/m3)
drag coefficient
CD
8251
迎え角
翼への流入速度方向と翼弦とのなす角。
直線翼列では,流入速度と流出速度との幾
何平均速度方向と翼弦とのなす角(揚力が
ゼロの場合の迎え角を“無揚力角”と呼
ぶ。)。
attack angle,
angle of attack
8252
失速
迎え角が過大になり翼面に顕著な剝離が起
こる現象。
失速を生じると揚力係数は減少し,抗力係
数は増大する。
stall
8253
旋回失速
失速域が翼列の揚力方向に次々と伝ぱ(播)
する現象。
動翼列,又は静止翼列のどちらにおいても
迎え角が大きくなると発生し得る。
ディフューザポンプを低流量で運転すると
ガイドベーンに発生することがよくある。
rotating stall
8301
サージング
ポンプ及び配管を含めた系で,特に周期的
な負荷変動などを与えないのに一種の自励
振動が発生し,周期的に圧力及び流量が変
動する現象。
系に空気だまりのようなばね作用が存在す
る場合に発生し,配管などに激しい振動を
伴うことがある。
surging
8302
サージ圧(力) 配管系統内において,過渡的に上昇した圧
力の最大値。
surge pressure
Pa
54
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
8303
水撃
配管系において,流量を急に変化させると
き,揚液の圧縮性が原因となって起こる激
しい過度的圧力変動。
(−ΔV)の急減速によって
Δp=−ρaΔV
の圧力上昇が生じる。
ここで,
Δp:圧力上昇量(Pa)
ΔV:瞬時減速量(m/s)
a: 音速(m/s)
ρ: 密度(kg/m3)
water hammer
8304
キャビテーシ
ョン
流動している液体の圧力が局部的に低下し
て相変化を生じ,蒸気の泡が発生する現象。
さらに流れが低圧になるか高速になって,
その部分に空洞を生じる現象もキャビテー
ションという。
なお,圧力の低下と共に含有気体の泡が発
生する現象はエアレーションというが,こ
の現象もキャビテーションに含められるこ
とがある。
cavitation
8305
キャビテーシ
ョン流れ
キャビテーションを伴った流れ。
cavitation flow,
cavitating flow
8306
気泡
キャビテーション中に発生している個々の
気体の泡。
bubble
8307
ボイド率
気液二相流体における気相の占める体積比
率。
void fraction
α
8308
キャビティ
キャビテーション中に発生している個々の
気泡集団の領域を表現する場合に使用す
る。
cavity
8309
キャビテーシ
ョンの初生
流速を増加させたとき又は圧力を低下させ
たとき,気泡発生が開始すること。
キャビテーションの初生点は,目視,音響
など観測方法によって異なるので注意が必
要である。
incipient of
cavitation
8310
キャビテーシ
ョンの消滅
流速を減少させたとき又は圧力を増加させ
たとき,発生していた気泡が発生しなくな
ること。
一般に,キャビテーションの消滅点のキャ
ビテーション係数は,初生点のそれより高
い。
descent of
cavitation
8311
初生キャビテ
ーション
流動している流体の圧力が低下したとき,
最初に発生するキャビテーション。
incipient cavitation
8312
バブルキャビ
テーション
低圧部で発生し,下流側に流出しながら成
長・崩壊する気泡。
トラベリングキャビテーション(traveling
cavitation)とも呼ばれる。
bubble cavitation
55
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番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
8313
シートキャビ
テーション
羽根に付着して発生する気泡。
前縁付近に先端をもち,気泡後端は変動し,
気泡群の放出を行う場合もある。フィック
スドキャビテーション(fixed cavitation)と
も呼ばれる。
sheet cavitation
8314
渦キャビテー
ション
渦中心の低圧部に発生する気泡で,多数の
気泡列又は集合体からなる糸状のキャビテ
ーション。
vortex cavitation
8315
クラウドキャ
ビテーショ
ン
シートキャビテーションなどの後端から流
れの中に放出される多数の気泡の集合体。
この中心は渦キャビテーションからなって
いる場合が多い。シートキャビテーション
及びクラウドキャビテーションを総称して
クラウドキャビテーションという場合もあ
る。
cloud cavitation
8316
パーシャル
(サブ,部
分)キャビ
テーション
羽根(翼)面に生じるキャビテーションの
うち,キャビティ長が羽根よりも短いキャ
ビテーション。
partial cavitation
8317
スーパーキャ
ビテーショ
ン
羽根(翼)面に生じるキャビテーションの
うち,キャビティ長が羽根よりも長いキャ
ビテーション。
通常,明瞭な気液界面が観察される。
supercavitation,
super cavitation
8318
負圧面キャビ
テーション
羽根負圧面上に発生するキャビテーショ
ン。
cavitation on
suction side
8319
圧力面キャビ
テーション
羽根正圧面上に発生するキャビテーショ
ン。
cavitation on
pressure side
8320
隙間キャビテ
ーション
オープンインペラのケーシングとの隙間に
発生するキャビテーション。
leakage cavitation
8321
チップボルテ
ックスキャ
ビテーショ
ン
オープンインペラのチップ隙間の漏れ流れ
とチップボルテックスとによって発生する
渦キャビテーション。
tip vortex
cavitation
8322
逆流渦キャビ
テーション
低流量域で運転する場合など,インペラ入
口部の逆流中に発生する渦キャビテーショ
ン。
vortex cavitation
in reverse flow
8323
噴流キャビテ
ーション
水中噴流中において,噴流界面の渦に起因
するキャビテーション。
cavitation liquid
jet
8324
キャビテーシ
ョンサージ
キャビテーションの発生によるサージング
現象。
cavitation surge
8325
旋回キャビテ
ーション
ポンプインペラ入口部にキャビティが非軸
対称に発生し,その発生パターンがインペ
ラの回転速度と異なる速度で円周方向に伝
ぱ(播)する現象。
rotating cavitation
8326
キャビテーシ
ョン強さ
キャビテーションの崩壊に伴い発生する単
位面積当たりかつ単位時間当たりのエネル
ギー。
cavitation intensity
I
(W/m2)
8327
エロージョ
ン・コロー
ジョン
流れによる機械的作用と腐食とが重畳して
起こる損傷。
56
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
慣用語
対応英語
量記号 単位記号
8328
キャビティ長
さ,
キャビテーシ
ョン長さ
羽根面上に発生するキャビテーションにお
いて,先端から後端までのキャビティの長
さ。
キャビテーションの観測ができず,キャビ
テーションの損傷痕がある場合は,羽根前
縁から損傷痕後端までの長さ。
cavity length,
cavitation length
Lcav
m
8329
音響インピー
ダンス
音圧に対する媒質粒子速度の比。
キャビテーションによるエロージョンに影
響を与える。
acoustic
impedance
Pa・s/m
8401
流れ解析
液体及び気体が対象をどのように流れる
か,速度及び量を表して解析すること。
flow analysis
8402
数値流体力学,
CFD
流体の運動に関する方程式をコンピュータ
で解くことによって流れをシミュレートし
解析する手法。略称CFD。
Computational
Fluid Dynamics
57
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4101
ケーシング
4201
ケーシングカバー
4301
インペラ
4316
バランスホール
4401
主軸
4512
インペラナット
4601
グランドパッキン
4704
ライナリング
4705
軸封部
4706
パッキン押さえ
4708
封水リング
4720
パッキン押さえボルト
4955
フレーム
6102
共通ベース
6109
軸継手
6111
呼び水じょうご
6139
基礎ボルト
図1−横軸片吸込渦巻ポンプ(フートサポート形)
番号
用語
4102
ボリュート
4121
吸込口
4122
吐出し口
4123
吸込流路
4305
(インペラの)羽根
4306
(インペラ)ハブ
4310
主板
4311
側板
4312
(インペラ)アイ
4315
側板滑り部
4705
軸封部
6117
空気抜きコック
6122
呼び水コック
図2−横軸片吸込渦巻ポンプ(ブラケットサポート形)
58
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図3−渦巻ケーシング(ボリュート)
番号
用語
4305
(インペラの)羽根
4310
主板
4311
側板
図4−インペラ
番号
用語
4102
ボリュート
4122
吐出し口
4126
(ボリュート)巻き始め
4127
スロート
4128
ディフューザ
4305
(インペラの)羽根
59
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4101
ケーシング
4201
ケーシングカバー
4301
インペラ
4401
主軸
4512
インペラナット
4602
メカニカルシール
4704
ライナリング
6102
共通ベース
図5−横軸直動式片吸込渦巻ポンプ
番号
用語
4101
ケーシング
4201
ケーシングカバー
4301
インペラ
4401
主軸
4512
インペラナット
4602
メカニカルシール
4704
ライナリング
6117
空気抜きコック
図6−インラインポンプ
60
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4101
ケーシング
4201
ケーシングカバー
4206
メカニカルシールカバー
4301
インペラ
4307
インペラリング
4401
主軸
4512
インペラナット
4515
インペラキー
4518
メカニカルシールスリーブ
4602
メカニカルシール
4704
ライナリング
4851
軸受カバー
4852
軸受ハウジング
4856
オイルフリンガ
4857
オイラ
図7−横軸片吸込渦巻ポンプ
図8−シングルメカニカルシール
61
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図9−ダブルメカニカルシール
番号
用語
4101
ケーシング
4301
インペラ
4803
水中軸受
4901
ステータ組立(品)
4902
ロータ組立(品)
4903
ステータキャン
4904
ロータキャン
4905
サーキュレーション
チューブ
図10−キャンドモータポンプ
62
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4101
ケーシング
4201
ケーシングカバー
4301
インペラ
4803
水中軸受
4906
駆動マグネット
4907
従動マグネット
4908
リアケーシング
4909
ブラケット
図11−マグネット駆動ポンプ
番号
用語
4107
吐出しケーシング
4108
吸込ケーシング
4201
ケーシングカバー
4301
インペラ
4401
主軸
4502
パッキンスリーブ
4515
インペラキー
4601
(グランド)パッキン
4706
パッキン押さえ
4708
封水リング
4851
軸受カバー
4852
軸受ハウジング
図12−スクリューインペラ渦巻ポンプ
63
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4105
上部ケーシング
4106
下部ケーシング
4301
インペラ
4307
インペラリング
4401
主軸
4502
パッキンスリーブ
4505
スリーブナット
4512
インペラナット
4515
インペラキー
4516
水切りつば
4601
(グランド)パッキン
4704
ライナリング
4706
パッキン押さえ
4708
封水リング
4709
ネックブッシュ
4715
封水管
6109
軸継手
図13−横軸水平割り形両吸込渦巻ポンプ
番号
用語
4101
ケーシング
4201
ケーシングカバー
4301
インペラ
4401
主軸
4501
(軸)スリーブ
4505
スリーブナット
4515
インペラキー
4601
(グランド)パッキン
4704
ライナリング
4706
パッキン押さえ
4708
封水リング
4715
封水管
図14−横軸サイドカバー形両吸込渦巻ポンプ
64
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4107
吐出しケーシング
4108
吸込ケーシング
4109
中間ケーシング
4203
バランス室カバー
4301
インペラ
4401
主軸
4502
パッキンスリーブ
4505
スリーブナット
4508
バランスディスク
4516
水切りつば
4601
(グランド)パッキン
4704
ライナリング
4706
パッキン押さえ
4707
ランタンリング
4708
封水リング
4710
中間ブッシュ
4712
バランスブッシュ
4713
バランスシート
4716
バランスパイプ
4719
締付ボルト
6109
軸継手
6111
呼び水じょうご
図15−横軸輪切形渦巻ポンプ(バランスディスク形)
番号
用語
4107
吐出しケーシング
4109
中間ケーシング
4203
バランス室カバー
4301
インペラ
4401
主軸
4502
パッキンスリーブ
4505
スリーブナット
4510
バランスピストン
4515
インペラキー
4516
水切りつば
4601
(グランド)パッキン
4704
ライナリング
4706
パッキン押さえ
4708
封水リング
4710
中間ブッシュ
4714
バランスリング
図16−横軸輪切形ポンプ(バランスピストン形)
65
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4107
吐出しケーシング
4108
吸込ケーシング
4109
中間ケーシング
4203
バランス室カバー
4301
インペラ
4401
主軸
4501
(軸)スリーブ
4505
スリーブナット
4508
バランスディスク
4515
インペラキー
4516
水切りつば
4601
(グランド)パッキン
4701
ガイドベーン
4704
ライナリング
4706
パッキン押さえ
4708
封水リング
4710
中間ブッシュ
4712
バランスブッシュ
4713
バランスシート
4715
封水管
4716
バランスパイプ
4719
締付ボルト
6109
軸継手
6111
呼び水じょうご
図17−横軸輪切形ディフューザポンプ(バランスディスク形)
番号
用語
4107
吐出しケーシング
4109
中間ケーシング
4201
ケーシングカバー
4301
インペラ
図18−横軸輪切形ディフューザポンプ(セルフバランス形)
66
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4105
上部ケーシング
4106
下部ケーシング
4206
メカニカルシールカバー
4301
インペラ
4307
インペラリング
4401
主軸
4501
(軸)スリーブ
4504
中間スリーブ
4505
スリーブナット
4518
メカニカルシールスリーブ
4602
メカニカルシール
4704
ライナリング
4705
スタフィングボックス
4710
中間ブッシュ
4711
減圧ブッシュ
4853
軸受支え
図19−横軸水平割り形多段渦巻ポンプ(セルフバランス形)
番号
用語
4107
吐出しケーシング
4108
吸込ケーシング
4109
中間ケーシング
4201
ケーシングカバー
4206
メカニカルシールカバー
4301
インペラ
4307
インペラリング
4401
主軸
4508
バランスディスク
4515
インペラキー
4516
水切りつば
4602
メカニカルシール
4701
ガイドベーン
4704
ライナリング
4705
スタフィングボックス
4712
バランスブッシュ
4719
締付ボルト
4802
すべり軸受
4852
軸受ハウジング
図20−横軸輪切形多段ディフューザポンプ
67
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4117
内部ケーシング
4118
外部ケーシング
4201
ケーシングカバー
4202
吸込カバー
4206
メカニカルシールカバー
4301
インペラ
4401
主軸
4501
(軸)スリーブ
4507
バランススリーブ
4513
割りリング
4515
インペラキー
4516
デフレクタ
4602
メカニカルシール
4704
ライナリング
4710
中間ブッシュ
4712
バランスブッシュ
図21−横軸多段渦巻ポンプ(バレル形)
68
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4105
上部ケーシング
4106
下部ケーシング
4108
吸込ケーシング
4109
中間ケーシング
4118
外部ケーシング
4201
ケーシングカバー
4301
インペラ
4406
スプラインシャフト
4512
インペラナット
4602
メカニカルシール
4704
ライナリング
4719
締付ボルト
4803
水中軸受
4951
原動機架台
6109
軸継手
図22−立軸多段ポンプ
69
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4101
ケーシング
4108
吸込ケーシング
4301
インペラ
4401
主軸
4512
インペラナット
4517
砂よけカラー
4602
メカニカルシール
4704
ライナリング
4954
吸込ストレーナ
6109
軸継手
図23−設備排水用水中モータポンプ上軸内装形(キャンド式)
70
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4101
ケーシング
4301
インペラ
4401
主軸
4512
インペラナット
4515
インペラキー
4602
メカニカルシール
4721
ガスケット
4954
吸込ストレーナ
6101
ベース
図24−設備排水用水中モータポンプ下軸外装形(乾式)(セミオープンインペラ使用)
番号
用語
4101
ケーシング
4111
吐出しエルボ
4201
ケーシングカバー
4202
吸込カバー
4301
インペラ
4401
主軸
4512
インペラナット
4602
メカニカルシール
4951
原動機架台
図25−設備排水用水中モータポンプ下軸外装形(乾式)(ノンクロッグポンプ)
71
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4101
ケーシング
4111
吐出しエルボ
4201
ケーシングカバー
4301
インペラ
4401
主軸
4512
インペラナット
4602
メカニカルシール
4951
原動機架台
図26−設備排水用水中モータポンプ下軸外装形(乾式)(ボルテックスポンプ)
図27−着脱装置
72
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4101
ケーシング
4118
外部ケーシング
4202
吸込カバー
4301
インペラ
4401
主軸
4512
インペラナット
4515
インペラキー
4602
メカニカルシール
4954
吸込ストレーナ
図28−工事用水中ポンプ(内装形)
73
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4101
ケーシング
4201
ケーシングカバー
4202
吸込カバー
4301
インペラ
4314
裏羽根
4401
主軸
4502
パッキンスリーブ
4601
(グランド)パッキン
4703
ケーシングライナ
4705
スタフィングボックス
4706
パッキン押さえ
4708
封水リング
図29−横軸片吸込渦巻ポンプ(ドレッジポンプ)
74
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4101
ケーシング
4112
揚水管
4113
つり下げ管
4202
吸込カバー
4301
インペラ
4402
上部軸
4403
下部軸
4405
中間軸継手
4512
インペラナット
4704
ライナリング
4803
水中軸受
4854
水中軸受支え
4951
原動機架台
4954
吸込ストレーナ
4955
フレーム
6109
軸継手
図30−立軸片吸込渦巻ポンプ(槽内形)
75
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4101
ケーシング
4111
吐出しエルボ
4112
揚水管
4114
吸込エルボ
4202
吸込カバー
4301
インペラ
4401
主軸
4512
インペラナット
4704
ライナリング
図31−立軸片吸込渦巻ポンプ(槽外形)
番号
用語
4105
上部ケーシング
4106
下部ケーシング
4108
吸込ケーシング
4204
点検(孔)カバー
4301
インペラ
4308
インペラキャップ
4401
主軸
4502
パッキンスリーブ
4503
水中軸受スリーブ
4515
インペラキー
4516
水切りつば
4601
(グランド)パッキン
4704
ライナリング
4706
パッキン押さえ
4708
封水リング
4803
水中軸受
6109
軸継手
図32−横軸斜流ポンプ(クローズドインペラ)
76
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4107
吐出しケーシング
4108
吸込ケーシング
4301
インペラ
4401
主軸
4513
割りリング
4703
ケーシングライナ
図33−横軸斜流ポンプ(オープンインペラ)
番号
用語
4107
吐出しケーシング
4301
インペラ
4401
主軸
4512
インペラナット
4703
ケーシングライナ
4803
水中軸受
図34−横軸軸流ポンプ(インペラ一体形)
番号
用語
4107
吐出しケーシング
4305
(インペラの)羽根
4306
(インペラ)ハブ
図35−横軸軸流ポンプ(インペラ組立形)
77
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4110
吐出しボウル
4111
吐出しエルボ
4112
揚水管
4115
吸込ベル
4301
インペラ
4402
上部軸
4403
下部軸
4405
中間軸継手
4502
パッキンスリーブ
4512
インペラナット
4601
(グランド)パッキン
4703
ケーシングライナ
4704
ライナリング
4706
パッキン押さえ
4707
ランタンリング
4803
水中軸受
4854
水中軸受支え
4953
保護管
6107
ソールプレート
6109
軸継手
図36−立軸斜流ポンプ(オープンインペラ)
78
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4110
吐出しボウル
4112
揚水管
4115
吸込ベル
4118
外部ケーシング
4301
インペラ
4512
インペラナット
4703
ケーシングライナ
4803
水中軸受
4953
保護管
図37−立軸斜流ポンプ(プルアウト形)
番号
用語
4101
ケーシング
4201
ケーシングカバー
4301
インペラ
4401
主軸
4512
インペラナット
4706
パッキン押さえ
4955
フレーム
図38−立軸渦巻斜流ポンプ(オープンインペラ)
79
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4110
吐出しボウル
4112
揚水管
4115
吸込ベル
4116
中間ボウル
4301
インペラ
4402
上部軸
4403
下部軸
4405
中間軸継手
4704
ライナリング
4803
水中軸受
4953
保護管
図39−立軸多段ディフューザポンプ(オープンインペラ)
80
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4101
ケーシング
4110
吐出しボウル
4112
揚水管
4115
吸込ベル
4116
中間ボウル
4118
外部ケーシング
4301
インペラ
4316
バランスホール
4401
主軸
4502
パッキンスリーブ
4503
水中軸受スリーブ
4704
ライナリング
4706
パッキン押さえ
4707
ランタンリング
4803
水中軸受
4854
水中軸受支え
4951
原動機架台
6109
軸継手
図40−立軸多段ディフューザポンプ(ピットバレル形,クローズドインペラ)
81
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4110
吐出しボウル
4111
吐出しエルボ
4112
揚水管
4115
吸込ベル
4305
(インペラの)羽根
4306
(インペラ)ハブ
4402
上部軸
4403
下部軸
4405
中間軸継手
4503
水中軸受スリーブ
4512
インペラナット
4601
(グランド)パッキン
4705
スタフィングボックス
4706
パッキン押さえ
4803
水中軸受
4854
水中軸受支え
4951
原動機架台
4953
保護管
6107
ソールプレート
6109
軸継手
図41−立軸軸流ポンプ
82
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
4101
ケーシング
4202
吸込カバー
4301
インペラ
4405
中間軸継手
4501
(軸)スリーブ
4504
中間スリーブ
4512
インペラナット
4515
インペラキー
4517
砂よけカラー
4704
ライナリング
4710
中間ブッシュ
4803
水中軸受
4954
吸込ストレーナ
4955
フレーム
6101
ベース
6115
空気抜き弁
7114
吐出し管
図42−水中モータポンプ(深井戸用)
83
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
1319
チューブラポンプ
6124
逆止め弁
6127
吐出し弁
7112
吸込管
4115
ベルマウス
7114
吐出し管
7115
たわみ管継手
図43−チューブラポンプ
番号
用語
4110
吐出しボウル
4111
吐出しエルボ
4112
揚水管
4115
吸込ベル
4951
原動機架台
6106
架台
6108
連結軸
6109
軸継手
a) 一床式
b) 二床式
図44−ポンプ据付方法の例
84
B 0131:2017
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
7101
吸込水槽
7109
分割壁
7110
渦流防止壁
7111
整流壁
図45−吸込水槽