2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 0115 - 1991
電子式金銭登録機用語
Electronic cash registers−Vocabulary
1. 適用範囲 この規格は,電子式金銭登録機に関する用語について規定する。
2. 分類 用語の分類は,次による。
(1) 名称に関する用語
(2) 機能・構造に関する用語
(a) 登録,訂正,キー入力,表示,その他に関する用語
(b) 印字に関する用語
(c) 合計器に関する用語
(d) 引出し・キャビネットに関する用語
(3) システムに関する用語
3. 用語及び定義 用語及び定義は,次のとおりとする。
なお,対応英語を参考として示す。
備考 用語及び対応英語で括弧を付けてある部分は,紛らわしくない場合に用いてもよい。
(1) 名称に関する用語
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1001
電子式金銭登録機
取引の記録,演算,金銭管理などを電子的操作で
行う機械。情報の収集及び分類集計機能を備えた
ものもある。
備考 電子レジスタ又はECRともいう。
electronic cash register,
ECR
1002
独立形電子式金銭登録
機
単独で機能する電子式金銭登録機。
electronic cash register
(stand alone type)
1003
システム形電子式金銭
登録機
クレジットオーソリゼーション,オンライン処理,
マスタ/サテライトなどのシステムを構築できる
電子式金銭登録機。
electronic cash register
(for system use)
1004
端末機形電子式金銭登
録機
スキャナなどをもち,ストアプロセッサなどと接
続して単品情報管理を行うための端末機。
備考 POSターミナルともいう。
POS terminal
1005
ストアコントローラ形
電子式金銭登録機
ストアコントローラの機能をもつPOS端末機。
備考 ストアコントローラ機能付きPOSター
ミナルともいう。
POS terminal
(store controller type)
2
B 0115 - 1991
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(2) 機能・構造に関する用語
(a) 登録,訂正,キー入力,表示,その他に関する用語
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2001
登録
売上金額,部門別,取引別の区分などを登録機に
入力し,その処理内容の表示,印字などをする一
連の動作。
例えば,売上,戻し,入金,支払など。
registration
2002
部門登録
あらかじめ,割り振られた分類(部門)ごとに行
われる商品の登録。
department entry
2003
単品登録
1件だけの商品の金額及び記号の登録。
single item entry
2004
明細登録
個々の商品の金額及び記号を登録し,内部で集計
すること。
itemized entry
2005
乗算登録
複数の同一商品の登録について乗算によって行う
登録。
multiplication entry
2006
リピート登録
複数の同一商品の登録について,金額の入力を省
略して繰り返して行う登録。
repeat entry
2007
プリセット登録
あらかじめ決められている数値(単価,料率など)
を簡便に入力するために,その数値を記憶させ,
簡単なキー操作でこれを読み出して行う登録。
Preset entry
2008
PLU登録,
プライスルックアップ
登録
記憶された商品コードを入力することによって,
商品名,部門番号,単価などを読み出して行う登
録。
price look up
(PLU)
2009
プリセットオープン登
録
プリセット登録機能を一時的に解除し,金額又は
料率を入力して行う登録。
preset open
2010
直前訂正
直前に登録した誤登録の内容を取り消すこと。
last item correction
2011
指定訂正
一回の取引の中で,既に登録された誤登録の内容
を任意に指定して取り消すこと。
designated void
2012
返品登録
返品の登録。
return
2013
取引終了後訂正
取引終了後に誤登録の内容を取り消すこと。取引
全体を取り消す方法と,誤登録だけを取り消す方
法とがある。
register minus/transaction
(item) void
2014
ボトルリターン登録
ビン代などの返金に用いる登録。
bottle return
2015
値引き登録
売上金額に対しての値引き額の登録。部門登録に
対しての値引き登録と,小計額とに対しての値引
き登録とがある。
discount
2016
割引き登録
売上金額に対しての割引き額の登録。部門登録に
対しての割引き登録と,小計額とに対しての割引
き登録とがある。
percent minus
2017
割増し登録
売上金額に対しての割増し額の登録。部門登録に
対しての割増し登録と小計額とに対しての割増し
登録とがある。
税金計算などの簡便的に使用することがある。
percent plus
2018
小計
一回の取引の中間における合計確認のための操作
及び金額。
subtotal
2019
単品売上登録
単一商品売上時,部門登録と売上登録とを一方だ
けの操作によって,一括して処理する方式。
single item sales
2020
明細売上登録
明細登録,及びこれに続く売上操作までの一連の
登録。
itemized sales
2021
売上登録
商品を登録後,支払い形態に応じて行う売上の締
め操作。
finalize
3
B 0115 - 1991
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2022
現計登録
商品登録後,現金支払いのとき行う売上の締め操
作。
cash sales
2023
預り登録
現金支払いの時,預り金を入力し,つり銭額を自
動算出するための操作。
amount tender
2024
掛計登録
商品登録後,掛売りのとき行う売上の締め操作。
charge sales
2025
信計登録,
カード売上登録
商品登録後,信用売り(カード売り)のとき行う
売上の締め操作。
credit sales
2026
万券登録
1万円札による支払い時,操作を簡略化するため
に専用キーによって入力して行う登録。
−
2027
クーポン登録
クーポン券などによって,取引が行われる場合の
売上金額に対する受領額の登録。
coupon
2028
複合取引登緑
一取引の中で,支払い方法が現金,クレジットカ
ード,クーポン,サービス券及び掛売の組合せの
場合,取引別金額,及び取引総額を明示した1枚
の領収証を発行する登録。
split tender
2029
人数登録,
客数登録
飲食店などでの税金計算のため,登録時に人数を
入力すること。
number of persons,
number of guests
2030
奉仕料登録
明細登録後,設定された料率で奉仕料を計算する
こと。通常は,税金計算と同時に自動算出される。
service charge
2031
税金登録
税率,免税店などをあらかじめプリセット登録し
ておき,明細登録後,税金額を計算すること。通
常は,奉仕料計算と同時に自動算出される。
tax charge
2032
前残登録
前回の繰越額を入力し,継続処理させるための登
録。
繰越額によって,前残プラス,前残マイナスに分
かれる。
previous balance
2033
前受金登録
あらかじめ前受金などの名目で預かった金額を入
力し,以降の登録内容から,その金額を減算する
ための登録。
deposit
2034
繰越登録
登録内容以降に繰越すための仮締め操作。
transfer
2035
両替登録
両替のために,引出しを開く操作。
no sale
2036
不加算登録
入力数値を合計に加算しない登録。コード番号の
登録などに用いる。
non add
2037
入金登録
引出しの中の現金在高などを把握するために,入
金額を入力する操作。
received on account
2038
支払登緑
引出しの中の現金在高などを把握するために,支
払金額を入力する操作。
paid out
2039
釣り銭準備金登録
現金売上時の釣り銭などのため,準備金を引出し
の中に収納するときに,その金額を入力し,引出
しの中の現金在高などを明確にするための操作。
loan
2040
回収金登録
売上途中で売上額の一部を回収するときに,その
金額を入力し,引出しの中の現金在高などを明確
にするための操作。
pick up
2041
置数制限
誤登録防止のため,入力のけた数又は金額を制限
すること。
listing limit
2042
割込み登録
現在の売上登録を一時保留し,他の登録を割り込
ませること。
overlap
2043
モード
電子レジスタの各種機能(登録,点検,精算,停
止など)の動作の状態。モード切替えはコントロ
ールロック式,又はキー操作による方式がある。
mode
4
B 0115 - 1991
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2044
コントロールロック
モードを設定し,操作する錠。一般的にプログラ
ム用,登録用,点検用,精算用など複数個のかぎ
(鍵)をもち,所定のモードを設定した上で電子
レジスタを操作する。
モードロックともいう。
control lock
2045
登録モード
売上などを電子レジスタへ登録するモード。
register mode
2046
点検モード
登録された金額,回数などを点検するモード。
点検の範囲を全体,特定グループなど,個別に指
定できる場合もある。Xモードともいう。
read mode
2047
精算モード
登録された金額,回数などを,読み出すと同時に
零に戻すモード。
精算の範囲を全体,特定グループなど,個別に指
定できる場合もある。Zモードともいう。
reset mode
2048
設定モード
電子レジスタの各種操作及び機能を設定するため
のモード。
program mode
2049
訂正モード
取引終了後に,誤登録の内容を訂正するモード。
登録された内容は,すべて電子レジスタの売上か
ら減算される。
void mode (minus mode)
2050
管理者モード
店の管理者が,電子レジスタの各種の合計器又は
プログラムなどの保全,記録などを処理するため
のモード。
supervisor mode
2051
訓練モード
電子レジスタの操作訓練に使用するためのモー
ド。登録の点数,金額などは,売上合計には関係
しない。
training mode
2052
自己診断モード
電子レジスタ各部の状態の検査,故障部分の発見
などに用いられるモード。
self-diagnostic mode
2053
置数キー
金額の登録に使用するキー。金額のほかに数量,
コードなどの置数にも使用する。
numeric key
2054
機能キー
電子レジスタに各種処理内容を指示するキーの総
称。小計,%,乗算,不加算,訂正キーなどがあ
る。取引別キーを含めていう場合もある。
function key
2055
部門別キー
商品を部門別に分類して登録するキー。
department key
2056
担当者別キー
電子レジスタ取扱いの担当者を区分するキー。
clerk key
2057
取引別キー
各種取引を区分するキー。例えば,現金,掛売,
信用売(クレジット),入金,支払キーなど。
transaction key
2058
クリアキー
置数誤りなど登録における誤りを正すための目的
で使用するキー。
clear key
2059
領収紙送りキー
領収紙の送りに使用するキー。このキーを押して
いる間,領収紙は送られる。
receipt feed key
2060
記録紙送りキー
記録紙の送りに使用するキー。このキーを押して
いる間,記録紙は送られる。
journal feed key
2061
修飾キー,
モディファイキー
直後に続く登録操作などを修飾するためのキー。
返品登録,置数制限解除,メニューのシフト操作
などに使用される。
modifier key
2062
ダミーキー
使用しないキーの部分を覆うふた。ブラインドキ
ーともいう。
dummy key
2063
複機能キー
2種類の処理機能をもったキー。
double function key
2064
ステイダウンキー
押し下げられたキーを再度押すか,他のキーに押
換えを行わない限り,その状態を保つキー。
stay down key
5
B 0115 - 1991
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2065
領収紙発行/停止スイ
ッチ
領収紙を発行,又は停止するときに使用するスイ
ッチ。
receipt on-off switch
2066
制御パネル
電子レジスタの操作開始の際,モードを定めるた
めのスイッチ,コントロールロックなどが配置さ
れたパネル。
control panel
2067
バッファリング
操作が通常の処理能力より早い場合,一時的にそ
の操作内容を記憶し,入力順に処理すること。キ
ー操作内容を記憶するものをキーバッファ,印字
内容を記憶するものをプリントバッファという。
buffering
2068
登録確認音
置数キーなどを押したとき,その動作が有効に入
力されたことを確認する音。
key depress tone
2069
防水カバー
ぬれた手で操作するときなど,水滴を防ぐための
キーボードのカバー。
waterproof cover
2070
ディスプレイ
表示器に入力内容などを明示すること,又は表示
器そのものの総称。ディスプレイには,前面表示
器及び客面表示器がある。
display
2071
前面表示器
取扱者が,主に登録又は合計時に,入力内容,合
計金額などの確認に使用する表示器。
上下首振り式,左右首振り式など,取扱者の姿勢
及び位置などに合わせて表示の角度を調整できる
ものもある。
operator display
2072
客面表示器
顧客が,取扱者の入力状況及び合計金額の確認に
使用する表示器。上下移動式,左右首振式など,
顧客の位置に合わせて最も見やすい高さ及び角度
が選択できるものがある。
customer display
2073
7−区分ディスプレイ
表示管をの字形に7−区分(構成素子)で構成し,
それらの区分の組合せで,数字又は記号などを表
示する表示器。ドットマトリックスディスプレイ
に比較して,表示内容に制限がある。
7-segment display
2074
ドットマトリックスデ
ィスプレイ
ドット(点)の組合せによって数字又は記号だけ
でなく,仮名,漢字,アルファベット,数字など
を表示する表示器。
dot matrix display
2075
状態表示
電子レジスタの動作状態の表示。取扱者への指針
又は登録の誤りなどを,三角マーク又はメッセー
ジで示す。
status display
2076
インタロック
誤操作防止のため,相互に関連して働く制御回路,
又は機構。
interlock
2077
アラーム
誤操作,あふれなどを知らせる警報。
alarm
2078
ゼロスキップ
点検又は精算で合計が零の部分を印字させずにと
ばすこと。
zero data skipping
2079
ゼロ消去
不要な零の表示又は印字を省略すること。
zero suppression
2080
登録時消費力
登録操作を行っているときの最大消費電力。
maximum operating power
consumption
2081
待機時消費力
電源を入れた状態で,登録操作を行っていないと
きに消費される電力。
stand-by power
consumption
2082
記憶保持時間
電源を切った状態で,揮発性メモリに記憶されて
いるデータを完全に保持できる時間。
memory holding time
6
B 0115 - 1991
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(b) 印字に関する用語
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2101
(レジスタ用)プリン
タ
営業記録,領収書及び伝票に金額,記号などを印
刷する装置。
printer
2102
キッチンプリンタ
レストランで,注文されたメニューを印刷するた
めに,厨房に設置されたプリンタ。
kitchen printer
2103
パーシャルカット
領収紙の一部分を残して切り取ること。
スタブレシートに利用することもある。
partial cut
2104
スタブレシート
領収書に付加して発行される半券。
stub receipt
2105
領収書後発行
取引終了後,顧客の要求によって,領収書を発行
すること。
buffered receipt issue
2106
記録紙巻取り器
記録紙を巻き取る装置。
journal paper roller
2107
印字速度
領収書,営業記録などを印刷する速さ。
printing speed
2108
印字けた数
領収書,営業記録などに印刷できるけた数。
printing capacity
2109
カッタ
領収書を切り取る装置。
cutter
2110
オートカッタ
自動的に領収書を切り取る装置。
auto cutter
2111
ニアエンド検出器
ロール紙が終わりに近づいたときに,それを検出
する装置。
near end sensor
2112
伝票検出器
伝票の挿入状態を検出する装置。
slip sensor
2113
領収紙
領収書用紙。
receipt paper roll
2114
記録紙
営業記録用紙。
journal paper roll
2115
インクリボン
営業記録,領収書などの印刷に使用するインクを
含んだリボン。
ink ribbon
2116
インクリボンスプール
インクリボン巻取枠。
ink ribbon spool
2117
インクリボンカセット
営業記録,領収書などの印刷に使用するカセット
式のインクリボン。
ink ribbon cassette
2118
インクローラ
営業記録,領収書などの印刷に使用するインクを
含んだローラ。
ink roller
2119
店名スタンプ
店名などを刻印したスタンプ。
logo stamp
2120
インク補給装置
インクリボン,インクローラなどにインクを補給
する装置。
ink supplier
2121
店名スタンプインク
店名スタンプに補給するインク。
stamp ink
(c) 合計器に関する用語
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2301
合計器
登録した金額を積算する装置。
totalizer
2302
回数器
取引の回数,客数,点数(売上品目の数量)など
を積算する装置。
counter
2303
合計器容量
合計器が積算できる最大けた数。
totalizer capacity
2304
回数器容量
回数器が積算できる最大けた数。
counter capacity
2305
部門別合計
商品の部門別区分によって登録された売上合計。
department total
2306
PLU合計,
(ぷるごうけい)
プライスルックアップ
合計
PLU別商品の売上合計。
PLU total
2307
総売上合計
値引き前の各部門別合計の総計。
gross sales total
2308
値引き合計
値引き登録の合計。
discount total
2309
純売上合計
総売上合計から値引き合計を減じた合計。
net sales total
2310
税金合計
取引ごとに計算された税金の合計。
tax total
2311
奉仕料合計
取引ごとに計算された奉仕料の合計。
service charge total
2312
訂正合計
訂正した登録の合計。
void total
7
B 0115 - 1991
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2313
担当者別合計
取扱者別の売上合計。
clerk total
2314
取引別合計
取引区分別の売上合計。
transaction total
2315
グループ別合計
部門別合計,PLU合計などに基づいて,グループ
別にまとめた合計。
group total
2316
時間帯別合計
指定された時間帯ごとの売上合計。
hourly total
2317
現金在高
引出しの中にあるべき現金の合計。現金売上合計
に入金額,釣り銭準備金などを加え,支払額など
を減じた金額。
cash in drawer
2318
日計
1日の売上合計。
daily total
2319
期間計
週間売上又は月間売上など,ある一定期間の売上
合計。
accumulated total
2320
部門別点数
部門別合計における取引点数。
department count
2321
PLU点数
(ぷるてんすう)
PLU合計における取引点数。
PLU count
2322
担当者別回数
担当者別合計における取引回数。
clerk count
2323
取引別回数
取引別合計における取引回数。
transaction count
2324
一連番号
記録紙,領収紙などに印刷される一続きの番号。
consecutive number
2325
精算回数
精算するごとに加える回数。
reset count
(d) 引出し・キャビネットに関する用語
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2401
ベース
電子レジスタ本体を載せ,引出しを収める台。
base
2402
引出し
電子レジスタで管理された現金,小切手,商品券
などを収納しておく引出し。
cash drawer
2403
現金箱
引出しから取り出すことができる硬貨入れ及び札
入れ。
till
2404
硬貨入れ
硬貨を入れる箱。
coin tray
2405
札入れ
紙幣を入れる箱。
bill tray
2406
札押さえレバー
紙幣を押さえるレバー。
bill hold lever
2407
補充硬貨入れ
補充用の硬貨などを入れる箱。
sub-coin tray
2408
現金箱ふた
現金箱を持ち運ぶ際,金銭が落ちないようにする
ためのふた。
tirl lid
2409
引出し解放レバー
手動で引出しを開けるときに使用するレバー。レ
バーでなくかぎで開ける形式もある。
drawer release lever
2410
引出し保護錠
引出しを開放できないようにする錠。
cash drawer lock
2411
収納台
海綿など小物を置く台。吟味台ともいう。
cashier's table
2412
札受け
金銭授受時,札を一時的に置く場所。
bill holder
2413
ベル
引出しが開くときに鳴るベル。
bell
2414
キャビネット
電子レジスタ本体を保護・装飾するケース。
cabinet
2415
プリンタカバー
印刷用紙(領収書,記録紙),インクリボン(又は
インクローラ),店名スタンプなどの交換の際に開
閉する覆い。
printer cover
2416
プリンタカバー錠
プリンタカバーを開放できないようにする錠。
printer cover lock
2417
インクリボンカバー
インクリボン(又はインクローラ)交換の際に開
閉する覆い。プリンタカバーで併用する場合もあ
る。
ink ribbon cover
2418
記録窓
記録紙に備考などを書き込むときに使用する窓。
journal paper window
2419
認証伝票挿入口
認証印字するための伝票の挿入口。
validation opening
2420
表示フィルタ
外光の反射及び表示のまぶしさを取り除くため
の,表示器の覆い。
display filter
8
B 0115 - 1991
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2421
ダストカバー
ちりを防ぐための覆い。
dust cover
(3) システムに関する用語
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3001
POS,
ポス
販売時点の情報を管理する装置,又はそのシステ
ム。マスタ端末機(又はストアプロセッサ)と複
数のサテライト端末機とが並列に接続されてシス
テムを構成する場合が多い。主として走査を装備
して単品情報管理を行う。
POS,
point of sales
3002
ストアプロセッサ
店舗内の販売,在庫などの情報を総合管理する装
置。
POS端末機の集計データを再加工し,店舗レベル
の管理記録を作成する。
store processor
3003
ストアコントローラー
POS端末機の上位の制御装置で,主にPLUなどの
共通ファイルの制御,並列回線の制御などを行う
もの。
store controller
3004
ホストコンピュータ
POSシステムの中核となるコンピュータ。ストア
プロセッサ又はマスタ端末機の情報を収集して本
部レベルの管理レポートを作成し,また端末機本
部情報を各店舗に配信する。(遠隔地のホストコ
ンピュータ,付加業者のコンピュータも含まれる
場合がある。)
host computer
3005
インテリジェント端末
機
高度の処理能力がある端末機。ストアプロセッサ
などがなくても,単独で店頭レベルの情報を処理
し記憶できる。
対語:インタラクティブ端末機
intelligent terminal
3006
インタラクティブ端末
機
キーボード,プリンタ,表示器などを装備し,通
常のPOS端末として使用されるが,端末機自身は
データの処理,記憶能力がなく,すべて制御装置
でデータ処理される方式の端末機をいう。
interactive terminal
3007
サテライト端末機
POSシステムに使用される端末子機。売上げ登録
を行う装置で一般に走査が接続され,価格情報な
どを上位機から並列でもらって登録が行われる。
satellite terminal
3008
マスタ端末機
サテライト端末機の親機(上位機)。通常サテライ
ト機能に加えサテライト端末機との通信を制御し
情報の収集,集計,レポート発行などを行う。ス
トアプロセッサ又はリモートコンピュータとの通
信機能をもつ場合が多い。
PLUファイルを内蔵する場合もある。
master terminal
3009
フローティングキャッ
シャシステム
複数の端末機と複数キャッシャとで運営する場
合,各々のキャッシャが随時任意の端末機を操作
しても,キャッシャごとの売上げなどの管理がで
きるシステム。
floating cashier system
3010
集落システム
マスタ端末機(又はストアプロセッサ)を中心に
複数のサテライト端末機が並列接続されたシステ
ム。集落にはホストコンピュータなどの上位コン
ピュータが含まれる場合もある。
cluster system
3011
マスタ/サテライトシ
ステム
マスタ端末機とサテライト端末機とで構成された
最小規模の集落システム。
master/satellite system
9
B 0115 - 1991
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
3012
データ収集
複数のサテライト端末機のデータを収集するこ
と。並列オンライン,又はオフラインによる方法
がある。
data capture
3013
レジスタ統合
複数のサテライト端末機のデータを集計するこ
と。並列,オンライン,又はオフラインによる方
法がある。
register consolidation
3014
現金収納者ファイル
現金収納者(又は照合者)別の売上げ,取引情報
などを集計するためのメモリファイル。
cashier file
3015
予備ファイル
常時使用しているファイルが故障したときに,元
の機能を維持するための補助ファイル。
通常,補助のマスタ端末機又は補助のストアプロ
セッサなどに組み込まれる。
back up file
3016
バッチファイル
ある時間に一括して処理(伝送,データの加工な
ど)をするために設けられたファイル。
磁気テープ,フロッピーディスクなどに蓄えた情
報を指す場合もある。
batch file
3017
更新用ファイル
主(メイン)ファイルを一括して更新(変更,追
加,削除など)するために,一時的に更新情報を
記憶しておくファイル。用途別に,変更ファイル,
追加ファイル,削除ファイルという場合もある。
maintenance file
3018
ファイル更新
ファイル情報を更新すること。メンテナンスファ
イルの情報によって更新する方法や,ターミナル
のキーボード,カセットテープ,フロッピーディ
スクなどから更新データを入力して行う方法があ
る。
file maintenance
3019
無効クレジットファイ
ル
紛失又は盗難届けがあったカード,信用の不確か
な自社のカード,クレジットカードなどのカード
番号を記憶したファイル。通常POSに組み込まれ
て使用される。単にネガファイルと呼ぶ場合もあ
る。
negative credit file
3020
在庫商品識別番号,
SKU
在庫する商品につける識別のための記号。部門,
クラス,その他の識別番号を含み,単品レベルの
売上げ又は発注管理などに利用される。
stock keeping unit,
SKU
3021
価格検索,
PLU,
プライスルックアップ
価格が含まれていない商品コードをスキャナで読
み取り,又は手入力によって,そのコードに対応
した商品情報(価格,商品名,部門コードなど)
を記憶装置から検索すること。単品レベルの売上
登録,在庫管理などに使われる。この商品情報記
憶装置をPLUファイルということがある。
price look up,
PLU
3022
セーブ
情報をカセットテープ,フロッピーディスクなど
にコピーすること,又は空き記憶装置に待避する
ことをいう。
save
3023
ロード
カセットテープ,フロッピーディスクなどの情報
を端末機又はストアプロセッサなどの記憶装置へ
書き込むこと。
load
3024
プログラマブルオプシ
ョン
プログラミングによって選択できる機能。あらか
じめ用意されている機能から二者択一したり,条
件設定によって機能を変更できる。
programmable option
10
B 0115 - 1991
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3025
ターミナルIDコード
通信相手(主に屋内通信において)を認識するた
めに,各ターミナルに割り当てられた呼び出し番
号。ポールコードともいう。
terminal identification code
3026
集信
オンライン又は並列で,データなどを収集するこ
と。例えば複数のサテライト端末機のデータをマ
スタ端末機,又はホストコンピュータから屋内通
信線を介して収集すること。
up load
3027
配信
オンライン又は並列で,データなどの情報を配る
こと。例えば日付又はプリセットされたデータな
どをマスタ端末機,又はホストコンピュータから
サテライト端末機に通信線を介して伝送するこ
と。ダウンロードともいう。
down load
3028
バーコードシンボル
数字を,太さが異なる黒い線と白い線との組合せ
で表現したもの。スキャナで光学的に読み取る。
線の組合せは数字ごとに標準化されているととも
に,標準化されたコード体系の中でソースマーキ
ングとインストアマーキングとに大別され,商品
個々の識別などに利用される。
bar code symbol
3029
バーコードスキャナ
一般にバーコード情報の読み取り装置をいうが,
光学的読取り装置を指す場合もある。バーコード
上を走査(スキャニング)することによって読み
取ることからスキャナと呼ばれる。固定式,ペン
式,ワンド式などがある。
bar code scanner
3030
リーダ
データ読み取り装置。例えば,バーコードリーダ
はバーコードのシンボルを読み取って電気信号に
変換する装置である。
reader
3031
磁気カードリーダ,
MCR
磁気記録されたクレジットカード,銀行カード,
自社カードなどの読取り装置。
magnetic card reader,
MCR
3032
ライタ
データ書込み装置。例えば,磁気カード又はICカ
ードに更新,又は追加データを書き込む装置であ
って,ほとんどがリーダと一体になっている。
writer
3033
マーキング
印をつけること。ソースマーキング,インストア
マーキングなどがある。
marking
3034
ソースマーキング
生産者が国別コード,商品メーカーコード,商品
アイテムコードなどをバーコード化して製品に印
刷すること。標準コードと短縮コードがある。(国
別コードによって,UPCコード,EANコード,JAN
コードなどがある。)
source marking
3035
納入業者マーキング
納入業者が独自の商品管理番号(商品コード,価
格,その他)をバーコード又はOCRによって表示
すること。通常インストアマーキングと同じコー
ド体系をとる。
vendor marking
3036
小売業者マーキング
小売業者などが独自の商品管理番号をバーコード
又はOCR化して,その商品に表示すること。
価格などを含む場合もある。
in-store marking
3037
ラベリング
値札,商品の管理番号などをはること。
labeling
3038
PINパッド
顧客が,本人照合のために暗証番号を入力する小
さなキーボード。
PIN pad
(personal identification
number pad)
11
B 0115 - 1991
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3039
一括処理,
バッチ処理
ある時間内のデータを一括して伝送したり,加工
処理を行うこと。
batch processing
3040
即時処理,
リアルタイム処理
データの発生時点で直ちに伝送,又は加工処理を
行うこと。
real-time processing
3041
タイムアウト
定められた時間内に正常な応答がない場合の処理
手段。例えば,データ通信で相手を呼び出しても
一定時間無応答の場合,タイムアウトとして通信
を中断する。
time-out
3042
端末機オープン
開店時,又はレジ係が作業を開始するときに,日
付,レジ係の暗証番号などを入力して,端末機を
動作可能状態にすること。
terminal open
3043
端末機クローズ
レジ係が作業を終了したり,閉店したときに,暗
証番号などを入力して,端末機を動作不能状態に
すること。
terminal close
3044
サインイン
端末機を使用開始するために,現金収納者が,暗
証番号を入力すること。
sign in
3045
サインアウト
レジ係が作業を終了し,レジから離れるときに,
端末機の動作を閉じるために暗証番号を入力する
こと。
sign out
3046
ロック
端末機は使用開始されているが,一時的にレジか
ら離れるときなど,簡単な操作でターミナルの動
作を不能にすること。
lock
3047
プリセット
あらかじめデータを設定(記憶)しておくこと。
商品名,単価,割引き率,その他のデータ設定な
どがある。
通常プログラムモードで設定される。
preset
関連規格 JIS B 0117 事務機械用語
JIS B 9510 電子式金銭登録機の仕様書様式
12
B 0115 - 1991
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
神 保 泰 雄
東海大学工学部精密機械工学科
志 村 正 道
東京工業大学情報工学科
桑 原 茂 樹
通商産業省機械情報産業局
吉 田 藤 夫
工業技術院標準部
小 畑 祐 士
オフィスオートメーション学会(日本橋女学館短期大学)
篠 崎 徳 量
社団法人日本経営協会
鈴 木 耀太郎
社団法人日本オフィスオートメーション協会
矢 代 良 雄
社団法人日本印刷技術協会
岡 本 巌
社団法人用度需要者協会
小 野 耕 三
財団法人流通システム開発センター情報システム部
小 野 昶 二
富士ゼロックス株式会社技術管理部
松 川 勝 弘
富士通株式会社情報機器事業本部企画部
山 本 一 男
東京電気株式会社システム機器事業部第二技術部
熊 谷 唯智郎
株式会社リコーシステム事業本部事業企画室
山 田 克 彦
キャノン株式会社事務機標準推進室
(事務局)
漆 田 茂 雄
社団法人日本事務機械工業会
桐 谷 俊 雄
社団法人日本事務機械工業会