2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 0113-1989
工業用燃焼装置用語
Glossary of Terms−Relating to Industrial Combustion Equipments
1. 適用範囲 この規格は,液体及び気体燃料を用いる工業用燃焼装置に関する主な用語について規定す
る。
2. 分類 用語は,次のとおりに分類する。
(1) 種類及び形式
(2) 構造
(3) 附帯設備
(4) 燃焼一般
(5) 性能及び試験
3. 用語及び意味 用語及び意味は,次のとおりとする。
なお,参考のために,対応英語を示す。
備考1. 用語の下の括弧内の仮名書きは,読み方を示す。
2. この用語の中で { } を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
(1) 種類及び形式
番号
用語
意味
参考
慣用語
対応英語
101
バーナ
燃料を燃焼させるための器具及び装置。
burner
102
油バーナ
液体燃料を燃焼させるバーナの総称。
oil burner
103
ガスバーナ
気体燃料を燃焼させるバーナの総称。
gas burner
104
油圧式油バーナ
油圧エネルギーだけで油を霧化する形式
の油バーナ。
圧力噴霧式
バーナ,
メカニカル
バーナ
pressure jet type oil
burner,
mechanical atomizing oil
burner
105
戻り油形油圧式油バー
ナ
バーナ本体に送り込んだ油を戻すことが
できる油圧噴霧式油バーナ。
リターン形
オイルバー
ナ
wide range type oil
burner,
oil return type oil burner
106
非戻り油形油圧式油バ
ーナ
バーナ本体に送り込んだ油を戻すことが
できない油圧噴霧式油バーナ。
ストレート
形オイルバ
ーナ,
ノンリター
ン形オイル
バーナ
straight type oil burner,
non-return type oil burner
2
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番号
用語
意味
参考
慣用語
対応英語
107
低圧空気式油バーナ
油の霧化を比較的低圧[一般には20kPa
{0.2kgf/cm2} 以下]の空気で行う形式の油
バーナ。
低圧バーナ
low pressure air
atomizing oil burner,
low pressure air jet type
oil burner
108
連動形低圧空気式油バ
ーナ
油量及び空気量の調節装置が連動できる
低圧空気噴霧式油バーナ。
低圧ワンレ
バー形オイ
ルバーナ
proportioning single lever
type oil burner
109
非連動形低圧空気式油
バーナ
油量及び空気量の調節装置が連動できな
い低圧空気噴霧式油バーナ。
低圧手動形
オイルバー
ナ
individual control type oil
burner
110
高圧気流式油バーナ
比較的高圧[一般には100kPa {1kgf/cm2}
以上]の空気又は蒸気を用いて油の霧化を
行う形式の油バーナ。
高圧バーナ
steam or air jet type oil
burner,
steam or air atomizing oil
burner
111
内部混合形高圧気流式
油バーナ
バーナの内部で,油と空気又は蒸気とを混
合した後に噴霧する形式の高圧気流噴霧
式油バーナ。
内部混気式
オイルバー
ナ
intermixing type oil
burner
112
外部混合形高圧気流式
油バーナ
バーナの外部で,油を空気又は蒸気で噴霧
する形式の高圧気流噴霧式油バーナ。
外部混合形
オイルバー
ナ
injector atomizer,
steam or air jet type oil
burner
113
回転式油バーナ
バーナ先端部の霧化筒又は円板の回転に
よる遠心力及び空気流で油の霧化を行う
形式の油バーナ。
ロータリバ
ーナ
rotary oil burner
114
横形回転式油バーナ
バーナの回転する主軸が横になっている
回転霧化式油バーナ。
horizontal rotary oil
burner
115
立形回転式油バーナ
バーナの回転する主軸が垂直になってい
る回転霧化式油バーナ。
立形ロータ
リバーナ
vertical rotary oil burner
116
超音波バーナ
超音波エネルギーによって油の霧化を行
う形式のバーナ。
音波バーナ
ultrasonic burner
117
蒸発式油バーナ
バーナ内部で油を蒸発させて燃焼を行う
形式の油バーナ。
ポットタイ
プバーナ,
気化式バー
ナ
vaporizing type oil burner
118
予混合式ガスバーナ
バーナの内部又は別に設けた混合室で,ガ
スと燃焼用空気の全量又は一部とを混合
して,バーナから吹き出して燃焼を行う形
式のガスバーナ。
元混合式ガ
スバーナ,
プレミック
スガスバー
ナ
premixing type gas
burner
119
全予混合式ガスバーナ
ガスと燃焼用空気の全量を内部混合して
燃焼を行う形式のガスバーナ。
premixing type gas
burner
120
部分予混合式ガスバー
ナ
ガスと燃焼用空気の一部を内部混合して
燃焼を行う形式のガスバーナ。
セミプレミ
ックスガス
バーナ
partial premixing type
gas burner
121
外部混合式ガスバーナ
ガスバーナノズルの先端部で,ガスと燃焼
用空気とを接触混合して燃焼させる形式
のガスバーナ。
先混合式ガ
スバーナ,
ノズルミッ
クス形ガス
バーナ
non-premixing type gas
burner,
nozzle mixing type gas
burner
3
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番号
用語
意味
参考
慣用語
対応英語
122
誘導混合式ガスバーナ
ガス又は空気の噴射によって空気又はガ
スを誘導して混合する形式のガスバーナ。
ベンチュリ
式ガスバー
ナ,
インスピレ
ータ式ガス
バーナ
inspirator type gas
burner,
induced mixing type gas
burner,
injector type gas burner
123
強制混合式ガスバーナ
ガスと空気を加圧して,強制的に混合する
形式のガスバーナ。
ブラストバ
ーナ
forced mixing type gas
burner
124
大気圧バーナ
燃焼用空気の一部を混合管などによって
燃料ガスの動圧で大気中から吸引する予
混合式ガスバーナ。
アトモスヘ
リックバー
ナ
atmospheric burner
125
そで火付バーナ
主ノズルの周囲に多数の小口径ノズルを
配置した予混合式ガスバーナ。
flame retention burner,
piloted gas burner
126
拡散炎形ガスバーナ
燃料と空気とを拡散混合させながら燃焼
させるガスバーナ。
diffusion type gas burner
127
エキセスエアガスバー
ナ
特に多量の過剰空気でも安定燃焼が得ら
れるような構造をもったガスバーナ。
excess air gas burner
128
バリアブルフレームバ
ーナ
火炎の長さを自由に変えることができる
外部混合式ガスバーナ。
variable flame burner
129
フラットフレームバー
ナ
炉壁に沿って平面的な炎を作る外部混合
式ガスバーナ。
flat flame burner
130
油・ガス混焼式バーナ
油とガスとを同時又は単独に燃焼できる
形式のバーナ。
コンビネー
ションバー
ナ
combination burner,
combination oil and gas
burner
131
油・ガス切換式バーナ
油又はガスをいずれか一方に切り換えて
燃焼できる形式のバーナ。
切替専焼式
バーナ
dual fuel burner
132
ガンタイプバーナ
形状が砲のような形をしていて,送風機・
点火装置などが組み込まれ,筒状の送風管
及びその先端に燃料噴出口をもつバーナ。
ガンタイプ
gun type burner
133
放射バーナ
附属したタイルその他の耐火物を燃料の
燃焼によって加熱し,その放射を熱の伝達
に利用することを主目的とするバーナ。
ふく射バー
ナ,
赤外線バー
ナ
radiant burner
134
酸素バーナ
酸素又は酸素富化空気を用いて燃焼させ
るバーナ。
fuel oxygen burner,
oxy-fuel burner
135
ウォールフレームバー
ナ
軸線方向に対し,直角の方向に平面的に火
炎を形成し,炉内壁面に沿って火炎を伸長
させる構造をもつバーナ。
wall flame burner
136
低NOxバーナ
(ていえぬおっくすば
ーな)
燃焼におけるNOx生成を抑制する構造を
バーナ本体に組み込んだバーナ。
low NOx burner
137
分割火炎形バーナ
低NOxバーナの一種で,形成される火炎
を数個の独立した小火炎に分割させるも
の。
divided flame type burner
138
セラミックバーナ
バーナの主な機能に関係する部分にセラ
ミック材料を使用したバーナ。
ceramic burner
139
輝炎バーナ
火炎からの放射率が高い輝炎を生成する
ようにしてあるバーナ。
luminous flame burner
4
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番号
用語
意味
参考
慣用語
対応英語
140
直接点火バーナ
点火用バーナを使用しないで,主バーナに
直接高電圧の電弧などによって点火させ
るバーナ。
direct igniting burner
141
熱交換器付バーナ
燃焼排ガスによって燃焼用空気を予熱す
る熱交換器を組み込んだバーナ。
レキュペレ
ータ付バー
ナ
recuperative burner
142
ラジアントチューブバ
ーナ
ラジアントチューブ(放射管)を備え,そ
の中で長炎燃焼させるバーナ。
radiant tube burner
143
フレアスタック
石油精製プラントなどから出る可燃性廃
ガスを煙突などの上端部で燃焼させる装
置。
flare stack
(2) 構造
番号
用語
意味
参考
慣用語
対応英語
201
ノズルチップ
燃料の噴出口。
nozzle tip
202
送油管
油を送る管。
導油管
oil tube,
feed tube
203
戻り油管
油を戻す管。
oil return tube
204
たわみ管
配管系統における管の軸方向の伸縮,横方
向の変位,曲げ変位などに適応してたわみ
が可能な管。
フレキシブ
ルチューブ,
可とう(撓)
管
flexible tube
205
油旋回室
バーナ頭部で油が旋回する室。
swirl chamber
206
送風管
燃焼用空気を送る管。
blast tube,
blower tube
207
エアレジスタ
燃焼用空気を燃焼に適した流れ及び量に
整える部分で,保炎器,エアコーン,案内
羽根などによって構成する。
air register
208
保炎器
火炎を安定させる機能をもつバーナの部
分。スワラとディフューザの二つの形式に
大別される。
スタビライ
ザ
flame stabilizer
209
スワラ
火炎を旋回させる形式の保炎器。
旋回器
swirler
210
ディフューザ
火炎を保炎板によって安定させる形式の
保炎器。
保炎板,
フレームホ
ルダ
diffuser,
flame holder
211
エアコーン
バーナ先端部の空気流を整える部品。
air cone
212
案内羽根
空気又はガスに,整流又は旋回を与える羽
根。
guide vane,
air whirl
213
ノズルアダプタ
ノズルを取り付ける金具。
nozzle adapter
214
霧化筒
遠心力によって油を霧化させるための筒。 アトマイジ
ングカップ
atomizing cup
215
空気ノズル
霧化用及び燃焼用空気の吹出口。
エアノズル
air nozzle
216
油量調整装置
油量を増減する装置。
oil controller
217
空気量調整ハンドル
空気量を増減するときに操作するハンド
ル。
エアハンド
ル
air handle
218
油量調整ハンドル
油量を増減するときに操作するハンドル。 オイルハン
ドル
oil handle
219
油量調整弁
油量を増減するバルブ。
oil regulating valve
5
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番号
用語
意味
参考
慣用語
対応英語
220
混合室
燃料と空気又は蒸気とを混合させる室。
ミキシング
チャンバ
mixing chamber
221
アトマイザ
液体燃料を微粒化させる器具。
オイルガン
atomizer
(3) 附帯設備
番号
用語
意味
参考
慣用語
対応英語
301
貯蔵タンク
燃料を貯蔵するためのタンク。
ストレージ
タンク
storage tank
302
油供給タンク
油をバーナに供給しやすくするため,一時
蓄えておく小容量のタンク。
油サービス
タンク
service tank
303
ヘッドタンク
重力によって一定圧力の油をバーナに供
給する小容量のタンク。
重力給油タ
ンク
head tank
304
検油タンク
蒸気式油加熱器からの凝縮水を集め,油の
混入の有無を検視する小容量のタンク。
備考 主として船舶で用いる。
オブザベー
ションタン
ク
observation tank
305
油面調整装置
自動的に容器の油面を一定に保持させる
装置。
レベラ,レベ
ルコントロ
ーラ
oil level controller
306
移送ポンプ
油をタンクに送るポンプ。
oil transfer pump
307
噴燃ポンプ
油をタンクからバーナに送るポンプ。
oil feed pump
308
油加熱器
油を加熱する器具。
オイルプレ
ヒータ
oil preheater
309
油ろ過器
油をろ過する器具。
オイルスト
レーナ,
油こし器
oil strainer
310
ガスろ過器
ガスをろ過する器具。
ガスストレ
ーナ
gas strainer
311
油圧調整弁
送油の圧力を調整するバルブ。
pressure control valve
312
差圧調整弁
流体間の圧力差を規定値に保つように調
整するバルブ。
differential pressure
control valve
313
油温調整弁
送油の温度を調整するバルブ。
oil temperature control
valve
314
逃がし弁
容器内の異常昇圧を避ける安全弁。
relief valve
315
ベント弁
排気又は放出管に取り付けるバルブ。
vent valve
316
逆止め弁
(ぎゃくどめべん)
弁体が流体の背圧によって閉じ,逆流を防
止するように作動するバルブ。
逆止弁,
チェッキ弁
check valve,
non-return valve
317
監視コック
全閉確認のスイッチを具備した手動開閉
式のコック。
supervising cock
318
ゼ口ガバナ
二次側のガス圧をほぼ大気圧に調整する
ガス圧力調節器。
zero governor
319
均圧弁
二次側のガス圧を,加えた空気圧と等しく
する機能をもつバルブ。
gas-air-ratio regulator
320
ガス圧調整弁
ガスの供給圧力を一定圧に制御保持する
バルブ。
ガバナ
gas pressure regulator
321
安全遮断弁
緊急時に短時間で燃料の噴出停止を行い,
自動的に復帰しない形で使用するバルブ。
緊急遮断弁
safety shut-off valve
322
燃料遮断弁
燃料の噴出停止を行うためのバルブ。
fuel shut-off valve
6
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番号
用語
意味
参考
慣用語
対応英語
323
電磁弁
電磁力で開閉を行うバルブ。
ソレノイド
バルブ
solenoid valve
324
スローオープニングバ
ルブ
低燃焼始動をさせるために徐々に開くバ
ルブ。
slow opening valve
325
バーナタイル
バーナの燃焼孔に置く耐火物。
バーナコー
ン
burner tile,
burner block
326
風箱
(かざばこ)
燃焼用空気を適当な状態で供給するため
の箱。
ウインドボ
ックス
wind box
327
バーナ前板
バーナを炉に取り付ける板。
mounting plate
328
点火孔
バーナに点火するための穴。
ignition hole
329
のぞき穴
バーナの燃焼状態を見るための穴。
inspection hole
330
点火棒
バーナに点火する棒。
torch
331
点火装置
バーナに点火させるための装置。
ignition device
332
点火用バーナ
主バーナに点火する小形のバーナ。
パイロット
バーナ
lighting-up burner,
pilot burner,
igniton burner
333
点火用電極
燃料に点火するための電極。
ignition electrode
334
点火用変圧器
点火用電極と共に用いる変圧器。
イグニショ
ントランス
ignition transformer
335
カーテンバーナ
炉内に過剰空気の侵入を防ぐため炉の開
閉部に置くバーナ。
curtain burner
336
逆火防止装置
予混合ガスの逆火を防止する装置。
フレームア
レスタ
flame arrester
337
押込送風機
燃焼に必要な空気を送り込むファン。
押込ファン
forced draft fan
338
誘引通風機
燃焼ガスを炉から吸い出して煙突に送り
込むファン。
誘引ファン
induced draft fan
339
火炎検出器
火炎の有無を検出する機器。
フレームセ
ンサ
flame sensor,
flame detector
340
主制御装置
負荷の変動を検出して,それに対応する制
御を行うための主な装置。
マスタコン
トローラ
master controller
341
燃焼管制装置
バーナの点火から燃焼を含む運転に係る
総括的な制御を行う装置。
burner operation and
control system
342
燃焼安全制御装置
燃焼の安全制御を行う装置。
combustion safety and
control system
343
安全スイッチ
安全時間の経過後バーナが自動的に再始
動しないようにする機能をもった手動復
帰形のスイッチ。
safety switch
(4) 燃焼一般
番号
用語
意味
参考
慣用語
対応英語
401
燃焼
燃料が一定温度に達した後,酸素又は空気
によって光及び熱を伴いながら激しく酸
化すること。
combustion
402
燃焼停止
燃焼を止めること。
消火
shut-off
403
断火
燃焼に異常が生じて火炎が消えた状態又
はこれに近い状態。
異常消火
flame failure
404
専焼
1種類の燃料だけを燃焼させること。
mono-fuel combustion
7
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番号
用語
意味
参考
慣用語
対応英語
405
混焼
2種類以上の燃料を同時に燃焼させるこ
と。
multi-fuel combustion
406
切換専焼
主として液体燃料・気体燃料のいずれかに
切り換えて燃焼させること。
dual-fuel (switched)
combustion
407
予混合燃焼
あらかじめ燃料と空気とを混合して燃焼
させること。
premix combustion
408
拡散燃焼
燃料と空気とを混合しながら燃焼させる
こと。
diffusion combustion
409
通風
燃焼に必要な空気を燃焼室内に送り込み,
燃焼排ガスを外気に排出することの総称。
通風力,
ドラフト
draft,
ventilation
410
自然通風
煙突又は排気筒の吸引力による通風。
natural draft
411
押込み通風
空気を強制的に押し込んで行う通風。
forced draft
412
誘引通風
排気を強制的に誘引して行う通風。
induced draft
413
平衡通風
押込み通風及び誘引通風を同時に行う通
風。
balanced draft
414
霧化
油を微粒化させること。
微粒化
atomization
415
噴霧
油を噴出して霧化させること,又は霧化さ
れたもの。
spray
416
噴霧角度
噴霧の流れの開き角度。
spray angle
417
噴霧粒径
噴霧された油の粒の大きさ。
granularity of spray
418
長炎
長い火炎。
long flame
419
短炎
短い火炎。
short flame
420
平面炎
平面的に伸長形成される火炎。
flat flame
421
シャープフレーム
方向性が強い火炎。
sharp flame
422
ソフトフレーム
軟らかい火炎。
soft flame
423
輝炎
輝きがある火炎。
luminous flame
424
不輝炎
輝きが少ない火炎。
non-luminous flame
425
還元炎
還元性をもっている火炎。
reducing flame
426
酸化炎
酸化性をもっている火炎。
oxidizing flame
427
乱流炎
燃料ガスと空気との混合気を噴出口から
乱流状態で吹き出して燃焼させたときの
火炎。
turbulent flame
428
層流炎
燃料ガスと空気とを噴出口から層流状態
で吹き出して燃焼させたときの火炎。
laminar flame
429
拡散炎
燃料ガスと空気とを徐々に混合させなが
ら燃焼させたときの火炎。
diffusion flame
430
火炎伝ぱ速度
予混合燃焼における火炎の伝ぱ(播)速度,
すなわち火炎面の移動速度。
flame propagation
velocity
431
理論空気量
燃料の完全燃焼に理論上必要な空気量。
theoretical amount of air,
stoichiometric air
432
過剰空気量
実際に燃焼に使用した空気量と理論空気
量との差。
excess air
433
過剰空気率
過剰空気量の理論空気量に対する割合。通
常は,容積百分率で表す。
空気過剰率
percentage of excess air,
excess air ratio
434
空気比
実際空気量の理論空気量に対する比。
空気過剰係
数
air ratio
435
噴霧用媒体
液体燃料を霧化するための補助的な気体。 霧化媒体
atomizing medium
8
B 0113-1989
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
意味
参考
慣用語
対応英語
436
一次空気
空気を分割供給する場合に,燃料に最初に
供給する空気。
primary air
437
二次空気
一次空気以外に,主に燃焼用に供給する空
気。
secondary air
438
引火点
油面に小さな炎を近付けたときに着火す
る最低油温。
flash point
439
爆発上限界濃度
空気中で燃焼が持続できる燃料ガスの濃
度の上限界。
可燃上限界
upper explosive limit
440
爆発下限界濃度
空気中で燃焼が持続できる燃料ガスの濃
度の下限界。
可燃下限界
lower explosive limit
441
点火
燃料に火を付けること。
ignition
442
連続点火
主燃料の燃焼中も,停止中も,連続して維
持される点火源による点火方式。
continuous ignition
443
重複点火
主燃料の燃焼中は,連続的に維持される点
火源による点火方式。
intermittent ignition
444
時限点火
主燃料の点火時だけ作動する点火源によ
る点火方式。
interrupted ignition
445
着火
バーナに火が付くこと。
light-up
446
低燃焼スタート
点火の際に燃焼範囲の低位置で着火させ
ること。
low fire start
447
プレパージ
点火前に,炉内又は燃焼室内から残留ガス
を排除すること。
pre-purge
448
ポストパージ
燃焼停止後に,炉内又は燃焼室内から残留
ガスを排除すること。
post-purge,
after-purge
449
油たれ
(あぶらたれ)
油がバーナ先端部からたれ落ちること。
oil dripping
450
逆火
(ぎゃっか)
爆発的な戻り火。
backfire,
flash back
451
リフト炎
炎口から離れた位置で燃える火炎。
飛び火,
浮き上がり
火炎
lifted flame
452
吹き消え
炎が吹き飛んで消えること。
ブローオフ
blow-off
453
保炎
火炎を安定させること。
flame holding,
flame stabilizing
454
完全燃焼
燃料が未燃分を残さないで燃焼し尽くす
こと。
complete combustion
455
不完全燃焼
燃焼生成物中に,一酸化炭素などの可燃物
が含まれている燃焼。
incomplete combustion
456
低空気比燃焼
少ない過剰空気量で完全燃焼をはかる燃
焼方式。
低過剰空気
燃焼
low excess air
combustion
457
多段燃焼
燃焼用空気を多段階に分けて供給し燃焼
する方式。
二段燃焼が多く使われる。
multi-stage combustion
458
振動燃焼
燃焼室内で燃焼が周期的な圧力変動をす
るとき,不安定な燃焼状態になること。
oscillating combustion
459
息づき燃焼
着火部分の変動などによって生じる不安
定な燃焼。
pulsating combustion
460
表面燃焼
燃料ガスと空気との混合気体を高温固体
面に接触させて燃焼させること。
界面燃焼
surface combustion
9
B 0113-1989
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
意味
参考
慣用語
対応英語
461
加圧燃焼
大気圧以上の圧力下で行われる燃焼。
圧力燃焼
combustion under
positive pressure
462
二次燃焼
排ガス中の未燃分が所定の燃焼室以外で
再燃焼すること。
secondary combustion
463
自己再循環燃焼
炉内の燃焼ガスをバーナノズル近くで再
循環させNOxを低減する燃焼方法。
self recirculate
combustion
464
排ガス再循環燃焼
燃焼排ガスの一部を燃焼用空気に混入さ
せNOxを低減する燃焼方法。
EGR
exhaust gas recirculate
combustion
465
濃淡燃焼
燃焼火炎に空気過剰部分と空気不足部分
を作りNOxを低減する燃焼方法。
バイアス燃
焼
thick and thin fuel
combustion
466
パルス燃焼
燃焼室に燃料若しくは空気又は両方を間
欠的に送って燃焼させること。
pulse combustion
467
液中燃焼
燃焼生成ガスを液中に噴出させるバーナ
による燃焼。
submerged combustion
468
触媒燃焼
触媒の接触反応による燃焼。
catalytic combustion
469
流動層燃焼
けい砂などの不活性粒子を流動させた層
で燃焼させる燃焼方法。
fluidized bed combustion
470
酸素富化燃焼
通常の空気より酸素濃度が高い空気を使
用する燃焼。
oxygen-enriched
combustion
471
高負荷燃焼
燃焼室容積当たりで,通常の燃焼よりも多
量の燃料を完全に燃焼させること。
high intensity combustion
472
低騒音燃焼
燃焼によって生じる騒音を低減する燃焼
方法。
low noize levels
combustion
473
燃焼速度
燃焼が進行する速さ。
combustion velocity
474
燃焼室
燃焼が行われる室。
combustion chamber
475
炉内圧力
燃焼室又は炉内の圧力と大気圧力との差
圧。
炉圧
furnace pressure
476
燃焼室熱負荷
燃焼室の単位容積及び単位時間当たりの
発生熱量。
燃焼室熱発
生率
calorific capacity of
combustion chamber,
heat intensity
477
断面積熱負荷
燃焼室の単位断面積及び単位時間当たり
の発生熱量。
calorific capacity of
combustion chamber
section
478
炎孔
(えんこう)
混合したガス及び空気の噴出口。
burner port
479
炎孔負荷
炎孔の単位面積及び単位時間当たりの熱
発生量。
calorific capacity for
burner port area
480
理論燃焼ガス量
理論空気量で完全燃焼したとするときに,
発生する燃焼ガス量。
theoretical quantity of
combustion gas
481
理論燃焼温度
理論空気量で完全燃焼し,放散熱を零とし
たときの燃焼ガスの温度。
theoretical combustion
temperature
482
乾き燃焼ガス量
燃焼排ガス中の水蒸気を除外した燃焼ガ
ス量。
dry base combustion
products
483
湿り燃焼ガス量
燃焼排ガス中に水蒸気を含めた燃焼ガス
量。
wet base combustion
products
484
燃焼生成物
燃料を燃焼させたときに生成される種々
の物質。
combustion products
485
未燃ガス
燃焼生成物に含まれる可燃性ガス。
unburnt gas
10
B 0113-1989
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
意味
参考
慣用語
対応英語
486
最大炭酸ガス量
燃料を理論空気量で完全燃焼したときの
燃焼ガス中の炭酸ガスの濃度。
CO maximum
(5) 性能及び試験
番号
用語
意味
参考
慣用語
対応英語
501
定格燃焼量
そのバーナで定められた最大連続燃焼が
可能な燃焼量。
定格燃焼容
量
rated burring capacity
502
表示油量精度
油バーナの表示油量の精度。
accuracy of fuel oil
consumption
503
燃料噴射量
バーナの燃料噴射量。
fuel oil consumption
504
噴射量特性
バーナの入口油温度を一定としたとき,バ
ーナの種類に応じた燃料噴射量の特性。
characteristics of spray
amount
505
噴霧分数度
噴霧粒の分散の角度及び粗密の度合い。
spray distribution
506
平均粒径
油バーナの噴霧粒の大きさ(径)の平均値。
mean diameter
507
ザウタ平均粒径
微粒化された粒子の体積及び表面積を考
慮した平均粒径の表示方法。
Sauter's mean diameter
508
着火性
火の着き方の良否。
ignitionability,
ignitability
509
燃焼性
燃料の燃え方の良否。
flammability,
in flammability
510
燃焼効率
燃料が完全燃焼したときの発生熱量に対
する実際燃焼のときの発生熱量の割合。
combustion efficiency
511
安全時間
火炎が存在しない状態で,燃焼安全制御装
置が燃料供給を許す時間の最大値。
備考 始動時と運転中とがある。
安全遮断時
間
safety time
512
始動時安全時間
バーナの始動の際の点火時に,燃料供給の
信号が発せられてから着火できなかった
場合,燃焼安全制御装置が燃料供給停止の
信号を発するまでの時間。
不着火遮断
時間
safety times at starting
513
運転中安全時間
燃焼に異常が生じて,断火の状態になった
ことを火炎検出器が検出したときから,燃
焼安全制御装置が燃料供給停止の信号を
発するまでの時間。
断火応答時
間,
フレームレ
スポンス
safety times under
operation,
flame response
514
火炎形状
バーナから発生する火炎の形状。
flame pattern
515
ターンダウン比
バーナの最大燃焼可能量と最小燃焼量の
比。
絞り比
turndown ratio
516
安定燃焼限界
燃焼中に燃焼用空気を徐々に増加させた
とき,火炎に異常を生じる限界。
stable combustion limits
517
完全燃焼限界
燃焼中に燃焼用空気を徐々に減少させた
とき,発煙を生じる限界。
complete combustion
limits
518
燃焼騒音
燃焼に伴い発生する騒音。
combustion noise
519
煙濃度
(けむりのうど)
燃焼排気筒(煙突)からの煙の濃淡の度合
い。
smoke density
520
空燃比特性
噴霧又は燃焼に使用した空気と燃料との
比率の特性。
characteristics of air fuel
ratio
521
噴霧粒捕集装置
噴霧粒径を知るための噴霧粒子を捕集す
る装置。
spray droplets collector
11
B 0113-1989
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
意味
参考
慣用語
対応英語
522
噴霧分数度測定装置
噴霧分散度を測定する装置。
measurement device of
spray distribution
改正原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
篠 原 隆 政
明治大学工学部
橋 本 久 義
通商産業省機械情報産業局
鈴 木 茂 光
工業技術院標準部
御法川 義 雄
株式会社御法川工場
鳥 居 健 夫
サンレー冷熱株式会社技術部
佐 藤 薫
中外炉工業株式会社技管室
松 尾 譲
日本ファーネス工業株式会社
日 馬 明 雄
東京ガス株式会社企画部
諸 星 征 夫
山武ハネウエル株式会社制御機器事業部
山 本 次 郎
日本暖房機器工業会
朝 倉 英 二
社団法人日本ボイラ協会技術部
小野田 忠 夫
川重冷熱工業株式会社滋賀工場技術部
吉 田 正 彦
タイホー工業株式会社プラント機械事業部
池 田 順 一
財団法人日本規格協会
内 藤 清
社団法人日本工業炉協会
(事務局)
渋 谷 健 夫
社団法人日本工業炉協会