2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
A 8912-1988
(ISO 3541-1985)
土工機械−燃料給油口
及びキャップの寸法
Earth−Moving Machinery−Dimensions
of Fuel Filler Opening
日本工業規格としてのまえがき
この規格は,1985年第2版として発行されたISO 3541 (Earth-moving machinery−Dimensions of fuel filler
opening) を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。
1. 適用範囲 この規格は,ISO 6165に定義された土工機械の燃料給油口及びキャップの形式及び寸法に
ついて規定し,その互換性を確実にすることを目的とする。
備考 製造業者は,次の事項を考慮して,燃料給油口の位置及び形状を決めることが望ましい。
(a) 給油作業が容易であること。
(b) 燃料給油口は,給油ノズルを挿入できる大きさであること。
(c) タンク内に異物が入ることを防ぐこと。
(d) 給油時に燃料が確実に流入するような形状及び大きさのストレーナを用いること。
(e) 燃料レベル指示計のない場合には,レベル測定用の検油棒 (dipstick) を付けること。
引用規格:
ISO 6165 Earth-moving machinery−Basic types−Vocabulaly
対応国際規格:
ISO 3541-1985 Earth-moving machinery−Dimensions of fuiller opening
2. 引用規格 ISO 6165 土工機械−基本機種−用語
(Earth-moving machinery−Basic types−Vocabulaly)
3. 用語の意味 燃料給油口の部品に関係した用語は,図1に示すとおりとする。
備考 図1は例図であって,燃料給油口及びキャップの形状を規定するものではない。
4. 形式及び呼び 燃料給油口の形式及び呼びは,表による。
形式及び呼びの選択は,製造業者が行う。
2
A 8912-1988 (ISO 3541-1985)
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表 形式及び呼び
形 式
呼 び
ねじ込み式
− 50 75 100
バヨネット式
40 60 80 100
図1 用語
5. ねじ込み式燃料給油口の寸法
5.1
燃料給油口
図2 ねじ込み式燃料給油口の寸法
単位 mm
呼 び
ねじの呼び d
D
最小
L1
最小
L2
最小
50
M60×3
(21/2−12UN)
50
30
20
75
M90×3
(31/2−12UN)
75
100
M120×3
(43/4−12UN)
100
( ) 内はインチ表示値(1)
注(1) インチねじは,メートルねじと互換性がない。
この規格によって設計する場合には,メートル
ねじを使うことが望ましい。
3
A 8912-1988 (ISO 3541-1985)
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5.2
キャップ
図3 ねじ込み式キャップの寸法
6. バヨネット式燃料給油口の寸法
6.1
燃料給油口
図4 バヨネット式燃料給油口の寸法
単位 mm
呼 び
d1
d2
最 小
d3
最 大
α
(度)
a
最 大
b
最 小
c
最 小
e
最 小
m
最 大
r1
最 大
40
49
58
50
4
6
7
10
10
16
60
70
80
40
4
6
10
10
11
16
80
92
105
40
5
8
12
12
17
16
100
113
125
35
5
8
12
12
18
20
4
A 8912-1988 (ISO 3541-1985)
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6.2
キャップ
図5 バヨネツト式キャップの寸法
備考 図は,キャップの形状を規定するものではない。
単位 mm
呼 び
g
最 大
d4
最 小
h
最 小
f
最 大
l
最 大
r2
最 大
40
39
59
6
10
47.5
8
60
59
81
7
10
68.5
11
80
79
106
8
13
90
14
100
99
126
8.5
13
110
14
7. キャップの係留 キャップは,機械の形式又は燃料の種類によって,例えばチェーン,ケーブルなど
によって,燃料タンク又は機械に,しっかりと係留するものとする。