A 8603-1:2010
(1)
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 コンクリートミキサの主要構造 ··························································································· 5
4.1 重力式ミキサの主要構造 ································································································· 5
4.2 強制練りミキサの主要構造 ······························································································ 5
5 コンクリートミキサの仕様項目 ··························································································· 5
5.1 一般仕様 ······················································································································ 5
5.2 寸法 ···························································································································· 6
5.3 その他の仕様 ················································································································ 7
附属書A(参考)コンクリートミキサの構造及び寸法の例 ·························································· 10
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 27
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(2)
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本建設機械化協会(JCMA)及び財
団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工
業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
これによって,JIS A 8603:1994は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置き換えられた。
また,令和2年10月20日,産業標準化法第17条又は第18条の規定に基づく確認公示に際し,産業標
準化法の用語に合わせ,規格中“日本工業規格”を“日本産業規格”に改めた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。
JIS A 8603(コンクリートミキサ)の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS A 8603-1 第1部:用語及び仕様項目
JIS A 8603-2 第2部:練混ぜ性能試験方法
日本産業規格 JIS
A 8603-1:2010
コンクリートミキサ−第1部:用語及び仕様項目
Concrete mixers-Part 1: Terms and commercial specifications
序文
この規格は,2004年に第1版として発行されたISO 18650-1を基に,対応する部分については対応国際
規格を翻訳し,単位の一部を除き技術的内容を変更することなく作成した日本産業規格であるが,対応国
際規格には規定されていない項目(用語の定義及び注記)を日本産業規格として追加している。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない又は変更している事
項である。変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,ISO 11375に規定した種々のコンクリートミキサにかかわる機能,及び標準又はオプショ
ンの構成品を表すための用語及び仕様項目について規定する。
この規格は,トラックミキサには適用しない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 18650-1:2004,Building construction machinery and equipment−Concrete mixers−Part 1:
Vocabulary and general specifications (MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 0203 コンクリート用語
JIS A 8613 コンクリートミキサ及びコンクリートプラントの安全要求事項
ISO 11375,Building construction machinery and equipment−Terms and definitions
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 0203,JIS A 8613及びISO 11375によるほか,次による。
3.1
コンクリートミキサ
コンクリート及びモルタルを製造する練混ぜ機械(JIS A 8613参照)。
注記 コンクリートミキサは,断続的に又は連続的に運転する。
2
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3.2
バッチミキサ
一練り分ずつのコンクリート材料を練り混ぜるミキサ(JIS A 0203参照)。
3.3
重力式ミキサ
内側に練混ぜ用羽根の付いた練混ぜドラムの回転によってコンクリート材料をすくいあげ,自重で落下
させて練り混ぜる方式のミキサ(JIS A 0203参照)。
3.4
傾胴形ドラムミキサ
コンクリート又はモルタルを排出するために,練混ぜドラムを傾けることができる重力式ミキサの一種
(図A.1〜図A.3参照)。
注記 定格出力2.2 kW以下で,機械の補助なしに手で運べる傾胴形ドラムミキサを小形傾胴形ドラム
ミキサ(図A.1参照)という(JIS A 8613参照)。
3.5
逆転排出形ドラムミキサ
内側に練混ぜ用羽根が付いた練混ぜドラムを逆回転することによって,コンクリート又はモルタルを排
出する重力式ミキサの一種(図A.4及び図A.5参照)(JIS A 8613参照)。
3.6
シュート排出形ドラムミキサ
ドラム(胴)を傾けることなくシュートを使ってコンクリート又はモルタルを排出することができる重
力式ミキサの一種(図A.5A参照)(JIS A 8613参照)。
3.7
強制練りミキサ
動力で回転させる羽根によってコンクリート材料を強制的に練り混ぜ,コンクリートを製造する方式の
ミキサ。
注記 強制練りミキサには,水平1軸形,水平2軸形,パン形などの種類がある(JIS A 0203参照)。
3.8
パン形ミキサ
縦向きに配置された固定式パン又は回転式パンと,回転式羽根又は固定式羽根とによって練り混ぜる強
制練り式ミキサの一種。材料は上から供給する(JIS A 8613参照)。
3.9
ターボミキサ
固定式パン内で垂直軸に取り付けられた羽根を回転させて練り混ぜる方式のパン形強制練りミキサ(図
A.6〜図A.8参照)(ISO 11375参照)。
3.10
プラネタリミキサ
固定式パン内で垂直に取り付けられた羽根を遊星運動させて練り混ぜる方式のパン形強制練りミキサ
(図A.9及び図A.10参照)(ISO 11375参照)。
3.11
ターボプラネタリミキサ
3
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固定式パン内で垂直軸に取り付けられた羽根が回転すると同時に,垂直に取り付けられた他の羽根を遊
星運動させて練り混ぜる方式のパン形強制練りミキサ(ISO 11375参照)。
3.12
高速かくはんミキサ
固定式パン内で垂直軸に取り付けられた1個の高速回転する羽根を含む1個又は複数の羽根を回転させ
て練り混ぜる方式のパン形強制練りミキサ(ISO 11375参照)。
3.13
回転式パン形ミキサ
羽根と同方向又は反対方向に回転する回転式パン内で垂直軸に取り付けられた1個又は複数の羽根を回
転させて練り混ぜる方式のパン形強制練りミキサ(ISO 11375参照)。
3.14
パドルミキサ
上部から材料を供給し,固定槽内の水平1軸又は2軸の回転する羽根によって練り混ぜ,底のゲートを
開閉する又は槽を傾けることによって排出する強制練りミキサの一種(図A.11〜図A.14参照)。
3.15
連続練りミキサ
コンクリート材料の計量,供給及び練混ぜを行う各機械を一体化して,コンクリートを連続して製造し,
排出する装置(図A.15及び図A.16参照)(JIS A 0203参照)。
3.16
投入時間t1
1バッチのコンクリート材料をミキサに投入するのに要する時間 (s)。
3.17
練混ぜ時間(バッチミキサ)t2
コンクリート材料の投入完了からそれらの練混ぜ完了までの経過時間 (s)。
3.18
練混ぜ時間(連続練りミキサ)t2
コンクリート材料が練混ぜ槽内にある時間 (s)。
注記 連続練りミキサの練混ぜ時間は,次の式で計算する。
t2=mc / qm
ここに,
mc: 練混ぜ槽内のコンクリート材料の質量 (kg)
qm: 投入されるコンクリート材料の流量 (kg/s)
3.19
排出時間t3
排出開始から完了までの経過時間 (s)。
注記 排出後のミキサ内の残留量は,3 %を超えないことが望ましい。
3.20
再投入時間t4
排出完了から次のバッチを投入開始するまでの経過時間 (s)。
3.21
サイクルタイムtc
4
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コンクリート材料の投入開始から,練混ぜ完了・排出後,次の投入受入れ準備ができるまでの経過時間
(s)。
注記 サイクルタイムは,次の式で計算する。
tc=t1+t2+t3+t4
3.22
バッチ数n
1時間当たりの練混ぜバッチ数。
注記1 1時間当たりのバッチ数は,次の式で計算する。
n=3 600 / tc
ここに,
tc: サイクルタイム (s)
注記2 バッチ数は,ミキサの能力を表すもので,通常,密度が1 800〜2 500 kg/m3で,セメント,水,
細骨材,粗骨材,添加材及び添加剤で構成された,建設現場で使われている普通のコンクリ
ート製造に適用される。それ以外の特別なコンクリート(例えば,プレキャストコンクリー
ト業界で使用される低水セメント比のコンクリート)では,長めの練混ぜ時間を必要とする。
3.23
乾燥材料容量Vc
1バッチの乾燥材料(セメント+骨材)の体積 (m3)。
3.24
レディーミクストコンクリート容量Vu
1バッチで得られるレディーミクストコンクリートの体積 (m3)。
注記 1バッチで得られるレディーミクストコンクリートのおおよその体積は,次の式で計算する。
Vu=Vcα
ここに,
Vu: レディーミクストコンクリートの体積 (m3)
Vc: 乾燥材料の体積 (m3)
α: Vu / Vcの比に等しい係数[普通のコンクリート(3.22
の注記2参照)では0.7となる](容積比率ともいう。)
3.25
定格容量Vumax
1バッチで練混ぜできる最大のレディーミクストコンクリート容量 (m3)。
注記 一般的に,コンクリートミキサの定格容量は,普通のコンクリート(3.22の注記2参照)によ
る値をもって表す。特殊なコンクリートミックス(例えば,重量骨材を用いたコンクリート)
に使用するミキサの容量Vsについては,事前に製造業者及び使用者間で,普通コンクリートの
定格容量Vumaxとの差異を確認する必要がある。
3.26
理論出荷容量Qu
稼働1時間当たりにミキサから排出される最大のレディーミクストコンクリートの体積 (m3/h)。
注記1 バッチミキサの理論出荷容量は,次の式で表す。
Qu=nVumax
ここに,
n: 1時間当たりのバッチ数
Vumax: 定格容量 (m3)
注記2 連続練りミキサの理論出荷容量は,次の式で計算する。
5
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Qu=3.6qm / ρ
ここに,
qm: 投入されるコンクリート材料の流量 (kg/s)
ρ: 製造されたコンクリートの密度 (kg/m3)
注記3 特別なコンクリート(例えば,プレキャストコンクリート業界で使用する低水セメント比の
コンクリート)の場合の理論出荷容量Qsについては,事前に製造業者及び使用者間で普通コ
ンクリートの理論出荷容量Quとの差異を確認する必要がある。
4
コンクリートミキサの主要構造
4.1
重力式ミキサの主要構造
重力式ミキサ(図A.1〜図A.5A参照)は,次の主要装置によって構成する。
電動モータ又は内燃機関,練混ぜドラム,練混ぜドラム駆動装置,傾胴機構及び支持架台。移動のため
の車輪を備えたものもある。大形(約0.35 m3を超える定格容量)のミキサは,スキップホイスト又は投
入バケット,給水装置,けん引棒(図A.3,図A.4及び図A.5A参照)を備えているものがある。
4.2
強制練りミキサの主要構造
強制練りミキサ(図A.6〜図A.14参照)は,次の主要装置によって構成する。
パン又は固定槽,かくはん羽根,電動モータ,かくはん羽根駆動機構,排出ゲート及びその駆動装置。
大形(約0.35 m3を超える定格容量)のミキサは,スキップホイスト,パン又は固定槽のカバー及び給水
装置(図A.7,図A.8,図A.10及び図A.14参照)を備えている。移動を容易にするため,車輪を備えてい
るものもある。
5
コンクリートミキサの仕様項目
5.1
一般仕様
5.1.1
主要仕様
a) 形式。例えば,傾胴形,逆転排出形,シュート排出形,パン形,ターボ,プラネタリ,ターボプラネ
タリ(逆回転,同回転),高速かくはん,パドルなど。
b) 定格容量 (m3)
c) 理論出荷容量 (m3/h)
d) 粗骨材の最大寸法:
− 砂利 (mm)
− 砕石 (mm)
e) 総出力 (kW)
f)
本体質量 (kg)
g) 稼働時無負荷質量 (kg)
h) 外形寸法
− 全長 (mm)
− 全幅 (mm)
− 全高 (mm)
5.1.2
主要装置類の詳細仕様
5.1.2.1
練混ぜ機構のモータ及びエンジン
a) 電動モータ
6
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− 相数
− 供給電圧 (V)
− 出力 (kW)
− 周波数 (Hz)
− 回転速度 (min−1)
b) 内燃機関
− 形式
1) 4サイクル,ガソリン
2) 2サイクル,ガソリン
3) ディーゼル
− 定格出力 (kW)
− 定格回転速度 (min−1)
5.1.2.2
スキップホイスト又はバケット
a) スキップホイスト又はバケット容量 (m3)
b) 昇降速度 (m/min)
c) 昇降時間(投入バケット) (s)
d) スキップホイスト又はバケット質量 (kg)
5.1.2.3
傾胴用油圧又は空圧装置
a) 油圧ポンプ又は空気圧縮機の容量 (L/min)
b) 最高圧力[MPa(ゲージ圧)]
c) 作動油タンク又はエアレシーバの容量 (L)
5.1.2.4
給水装置(オプション仕様)
a) 吐出圧力 (MPa)
b) 吐出量 (L/min)
c) 供給管内径 (mm)
d) 供給装置の形式
− 流量計付き流量形
− タンク付き容量形
− はかり付き質量形
e) タンク容量 (L)
5.2
寸法
コンクリートミキサの次の寸法,特性及び設置,運転に必要な事項を明示する(図A.1〜図A.6及び図
A.8〜図A.14参照)。
a) 運転時及び移動時(後者は車輪付きのミキサ)の外形寸法(全長,全幅及び全高) (mm)
b) 運転中のドラムの最大傾斜角(傾胴形ミキサ)(°)
c) 排出ゲートの回転角δを含む,投入口及び排出口の寸法及び位置 (mm)
d) スキップホイスト又は投入バケットの寸法
− スキップホイスト軌道の幅及び長さ (mm)
− スキップホイスト及びバケットの外形寸法 (mm)
e) スキップホイストのドラム又はパンに対する位置
7
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f)
パン及びそのカバーの寸法(直径及び高さ) (mm)
g) 取付穴の間隔(定置形ミキサ) (mm)
5.3
その他の仕様
注記 その他の仕様は,5.1及び5.2の追加として記載する。
5.3.1
傾胴形ドラムミキサ(図A.1,図A.2及び図A.3参照)
a) ドラムの回転速度 (min−1)
b) 電気ショックからの追加の防護方法[クラスⅡ絶縁,漏電遮断器 (RCD),分離変圧器など]
c) 許容搬送速度 (km/h)
d) 傾斜機構の形式
− 人力
1) ドラム位置固定付き手動レバー
2) ドラム位置の固定方法:直接固定,ブレーキ板又はペダル操作式
− 空圧
− 油圧
e) 車輪の形式及び寸法
− 形式
− 鉄輪
− 樹脂タイヤ
− 硬質ゴムタイヤ
− 空圧タイヤ
− 寸法は,5.2,図A.1,図A.2及び図A.3を参照。
f)
オプション
− 車又はトラック用けん引棒,泥よけ,照明付きライセンスプレート及び80 km/hまでのけん引用ス
プリング懸架式車軸
− 水平練混ぜ用ドラムカバー
− ドラムカバー洗浄装置
5.3.2
逆転排出形ドラムミキサ
図A.4及び図A.5を参照。
a) ドラムの回転速度 (min−1)
b) 許容搬送速度 (km/h)
c) 寸法は,5.2,図A.4及び図A.5を参照。
d) オプション
− かき寄せショベル
− 給水装置(水量を計測するための流速又は計量装置,ストレーナ及びストップバルブ)
− スキップホイスト計量装置
5.3.2A シュート排出形ドラムミキサ
図A.5Aを参照。
a) ドラムの回転速度 (min−1)
b) 許容搬送速度 (km/h)
c) 寸法は,5.2及び図A.5Aを参照。
8
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d) オプション
− かき寄せショベル
− 給水装置(水量を計測するための流速又は計量装置,ストレーナ及びストップバルブ)
− スキップホイスト計量装置
5.3.3
パン形ミキサ(図A.6〜図A.10を参照)
5.3.3.1
一般仕様
a) ミキサからの排出方法:
− 人力,電気−機械式,油圧又は空圧による回転若しくはスライドゲート
− パン底の中心に設けたドロップゲート
−(対応国際規格の内容を削除)
b) かくはん羽根の支持方法:
− 固定
− 弾性支持
c) 制御
− スイッチボックスの押しボタン
− 寸法は,5.2,図A.8及び図A.10 1)を参照。
d) オプション装置
− 投入装置(スキップホイストなど)
− 本体支持用ベース
− 給水装置(水量を計測するための流速又は計量装置,ストレーナ及びストップバルブ)
− セメント及び骨材の計量装置
注1) パン形ミキサは種類が多いが,ここでは最もよく使われるターボミキサ及びプラネタリミ
キサの2種類だけを載せた。
5.3.3.2
ターボミキサ
図A.6〜図A.8を参照。
a) かくはん羽根
− ロータの回転速度 (min−1)
− かくはん羽根の数
− パンの側面の清掃用スクレーパの数
b) 寸法は,5.2及び図A.8を参照。
5.3.3.3
プラネタリミキサ及びターボプラネタリミキサ
図A.9及び図A.10を参照。
a) かくはん羽根
− 公転軸の回転速度 (min−1)
− 自転軸の回転速度 (min−1)
− 自転軸の数
− 1個の自転軸の羽根の数
− パン表面の清掃用スクレーパの数
− ターボシステム内のワーキング羽根の数
b) 寸法は,5.2及び図A.10を参照。
9
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5.3.3.4
高速かくはんミキサ
a) かくはん羽根
− 高速かくはん装置の数
− 高速かくはん装置の回転速度 (min−1)
b) 寸法は,5.2を参照。
5.3.3.5
回転式パン形ミキサ
a) かくはん羽根
− パンの回転速度 (min−1)
− かくはん羽根の回転速度 (min−1)
− かくはん羽根の数
− 1個のかくはん羽根の数
− パン表面の清掃用スクレーパの数
b) 寸法は,5.2を参照。
5.3.4
パドルミキサ
図A.11〜図A.14を参照。
a) ミキサの形式
− 軸数
− 1軸
− 2軸
− パドル軸回転速度 (min−1)
b) 排出の方法
− 固定槽の底のゲート開閉
− 固定槽の傾斜
c) 寸法は,5.2,図A.13及び図A.14を参照。
d) オプション装置
− 投入装置(スキップホイストなど)
− 本体支持用ベース
− 給水装置(水量を計測するための流速又は計量装置,ストレーナ及びストップバルブ)
− セメント及び骨材の計量装置
5.3.5
連続練りミキサ
図A.15及び図A.16を参照。
a) ミキサの形式
− 重力式ミキサ
− 強制練りミキサ(1軸又は2軸アジテータ)
b) 理論出荷容量 (m3/h)
c) かくはん軸
− 回転速度 (min−1)
− 羽根の形式又は枚数
d) 寸法は,5.2,図A.15及び図A.16を参照。
10
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附属書A
(参考)
コンクリートミキサの構造及び寸法の例
単位 mm
1
練混ぜドラム
2
内歯及びドラム位置ロック付き傾胴機構
3
架台及び移動車輪
4
モータ,ベルト変速機及び電装品
5
かさ歯車
6
けん引棒
D
練混ぜドラム径
D1
投入口直径
H
全高
H1
排出高さ
δ1
稼働中の練混ぜドラム傾斜角
L
全長
L1
移動中の全長
W
全幅
a
投入及び練混ぜ姿勢
b
排出姿勢
図A.1−車輪付き小形傾胴形ドラムミキサ
11
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単位 mm
1
練混ぜドラム
2
傾胴機構
3
ヨーク
4
駆動装置
5
架台
D1 投入口直径
δ1 稼働中の練混ぜドラム傾斜角
γ1 排出角
L
全長
W 全幅
H 全高
図A.2−定置式傾胴形ドラムミキサ
12
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単位 mm
1
投入バケット
2
台車
3
前後サポート
4
電気装置
5
車軸
6
サイドサポート
7
練混ぜドラム
8
けん引棒
9
給水装置
10 傾胴機構
11 油圧装置
12 制御箱
13 ガード
14 練混ぜドラムサポート
H0 稼働時全高
L0 稼働時全長
L1 移動時全長
W0 稼働時全幅
図A.3−スキップバケット付き傾胴形油圧駆動ドラムミキサ
13
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単位 mm
1
架台
2
練混ぜドラム
3
冠歯車のガード
4
投入バケット
5
油圧駆動装置
6
給水装置
7
電気制御盤
8
車軸
9
けん引棒
Hm 最大高さ
H1 排出高さ
H2 移動時全高
L0 稼働時全長
L1 移動時全長
図A.4−投入バケット付き逆転排出形油圧駆動ドラムミキサ
14
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単位 mm
L0
稼働時全長
L2
スキップホイスト長さ
L3
スキップホイスト軌道長さ
L4
ドラム頂部から機械式のショベル連結部までの距離
L5
スキップホイスト用穴長さ
W1 スキップホイスト軌道幅
W2 スキップホイスト幅
H1
排出高さ
H2 高さ
H3 スキップホイスト用穴深さ
h
移動車軸高さ
δ2
軌道の傾斜角
L
全長
W
全幅
H
全高
図A.5−スキップホイスト付き逆転排出形機械駆動ドラムミキサ
15
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単位 mm
1
架台
2
練混ぜドラム
3
投入シュート
4
排出シュート
H
全高
H1 排出高さ
L
全長
図A.5A−シュート排出形ドラムミキサ
16
A 8603-1:2010
単位 mm
1
パン
2
ライニング
3
駆動装置
4
かくはん羽根
5
排出ゲート
6
パンカバー
L
全長
W
全幅
H
全高
図A.6−ターボミキサ
17
A 8603-1:2010
1
パン
2
ライニング
3
駆動装置
4
かくはん羽根
5
排出ゲート
6
排出ゲート用油圧駆動装置
7
パンカバー
8
排出ゲートカバー
9
排出ゲート用リミットスイッチ
10
パンカバーの安全遮断スイッチ
11
給水ノズル
12
注油口
13
軌道
14
巻上げウインチ
15
スキップホイスト
図A.7−スキップホイスト付きターボミキサの構造
18
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単位 mm
H
全高
H4
排出装置高さ
H5
パン高さ
H6
カバー高さ
H7
スキップホイスト用穴深さ
H8
軌道サポート高さ
H9
練混ぜユニット駆動部ハウジング高さ
H10 パンまでの高さ
D2
パン直径
R
排出ゲート回転半径
L
全長
L2
スキップホイスト長さ
L6
排出位置でのミキサ軸とスキップホイスト軸との距離
L7
ミキサ軸と軌道サポートとの距離
L8
軌道サポートと軌道の穴の入口との距離
L9
軌道の穴の入口と穴の後壁との距離
L10 穴の底の長さ
L11 練混ぜユニット駆動部ハウジングの長さ
L12 排出ゲート軸とミキサ軸との距離
L13 軌道下部長さ
W1
スキップホイスト幅
W2
トラック幅
W3
練混ぜユニット駆動部ハウジング幅
δ2
軌道傾斜角
図A.8−スキップホイスト付きターボミキサの寸法
19
A 8603-1:2010
1
パン
2
清掃用スクレーパ
3
排出ゲート用油圧駆動装置
4
自転運動のかくはん羽根
5
かくはん羽根の駆動装置
6
電気制御装置
7
パンカバー
8
給水ノズル
図A.9−プラネタリミキサの構造
20
A 8603-1:2010
単位 mm
H5 パン高さ
H6 パンカバー高さ
H11 パンサポートからスキップホイストウインチまでの
高さ
H12 ミキサ高さ
H13 スキップホイスト高さ
H14 ミキサベースとスキップホイスト上端との距離
D3 パン外径
L2
スキップホイスト長さ
L14 スキップホイスト外側から軌道までの距離
L15 軌道サポートからミキサ軸までの距離
L16 排出ゲートの駆動装置からミキサ軸までの距離
L17 軌道からミキサ軸までのミキサベース面での距離
L18 ミキサベース面から軌道下端までの距離
L19 ミキサ軸と排出ゲート軸との距離
L20 開いた排出ゲートとミキサ軸との最大距離
R
排出ゲート回転半径
W2
スキップホイスト幅
W4
軌道の内幅
δ3
スキップホイスト軌道傾斜角
図A.10−スキップホイスト及び3か所の排出ゲート付きプラネタリミキサの寸法
21
A 8603-1:2010
単位 mm
1
骨材投入口
2
排出ゲート
3
2個のらせん羽根と羽根による練混ぜシステム
4
練混ぜシステム駆動用ギアモータ及びチェーン変速機
L
全長
W 全幅
H
全高
H15 ミキサベースからのシャフト高さ
L21 固定槽長さ
W5 固定槽幅
図A.11−1軸パドルミキサ
22
A 8603-1:2010
単位 mm
1
固定槽
2
ライニング
3
駆動装置
4
シャフト及びアーム
5
かくはん羽根
6
排出ゲート
L
全長
W
全幅
H
全高
図A.12−2軸パドルミキサ
23
A 8603-1:2010
単位 mm
L
全長
L21 固定槽長さ
L22 取付穴間隔
W6
取付穴間隔
L23 排出に要する距離
W
全幅
W7
固定槽上端幅
H
ミキサ全高
H16 排出姿勢でのミキサ高さ
D4
取付穴直径
図A.13−パドルミキサの寸法
24
A 8603-1:2010
単位 mm
H17 スキップホイスト掘削高さ
H18 下部軌道サポート高さ
H19 固定槽とベースフレーム高さ
H20 ベースフレームからスキップホイスト上端までの高さ
H21 軌道サポート高さ
L13 軌道下部長さ
L24 ミキサの支持構造の高さによる任意の軌道長さ
L25 フレーム端から軸までの距離
L26 フレーム長さ
L27 軌道とスキップホイスト上端との距離
L28 ベースフレームの排出口長さ
L29 軌道のコンクリートレスト長さ
δ2
軌道傾斜角
図A.14−支持構造上にスキップホイストをもつパドルミキサ
25
A 8603-1:2010
単位 mm
L
全長
W
全幅
H
全高
H22
ベースフレームから固定槽上端までの高さ
L30
ベースフレーム長さ
L31
固定槽有効練混ぜ部長さ
W8
固定槽幅
a
コンクリート材料の投入
b
コンクリートミックスの排出(固定槽を傾斜させて排出する。)
図A.15−連続練りミキサ
26
A 8603-1:2010
単位 mm
1
固定槽
2
ライニング
3
駆動装置
4
シャフト及びアーム
5
かくはん羽根
6
排出ホッパ
7
排出ゲート
L
全長
W
全幅
H
全高
図A.16−2軸パドル連続練りミキサ
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS A 8603-1:2010 コンクリートミキサ−第1部:用語及び仕様項目
ISO 18650-1:2004 Building construction machinery and equipment−Concrete mixers
−Part 1: Vocabulary and general specifications
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)
国際規格
番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
3 用語及
び定義
ISO 18650-1のほ
か,15種類のコンク
リートミキサの定
義を規定している。
また,コンクリート
の容量,練混ぜ時間
などについて定義
している。
3
JISとほぼ同じであるが,
コンクリートミキサにつ
いては,パン形ミキサだ
けを定義している。
追加/
変更
ISO規格では,パン形ミキサ
だけを定義しているが,JIS
を引用し,更にすべてのコン
クリートミキサを規定した。
また,ISO規格では,単位を
dm3で表示しているが,JISで
はm3で表示している。さら
に,バッチ数及び理論出荷容
量については,コンクリート
の種類によってその値が異な
ることを注記として追加して
いる。
国際規格では,ISO 11375に定義さ
れているため,パン形ミキサ以外に
ついては引用によって省略されて
いる。したがって,ISO 11375の対
応JISができれば,国際規格に合わ
せて追加した用語は削除する。
なお,単位については,ISO規格の
見直しのときに提案する予定。技術
的差異はない。
4 コンク
リートミ
キサの主
要構造
ミキサを構成する
主要装置を規定し
ている。
4
JISとほぼ同じ
変更
ISO規格では,dm3で表示して
いるが,JISではm3で表示し
ている。
技術的差異はないが,ISO規格の見
直しのときに提案する予定。
5 コンク
リートミ
キサの仕
様項目
5.1 ミキサを構成す
る主要装置につい
て,容量,寸法など
必要な仕様項目を
指定している。
5.1
JISとほぼ同じ
追加
JISでは,ミキサの形式の例と
して,パン形を追加している。
技術的差異はないが,ISO規格の見
直しのときに提案する予定。
2
A
8
6
0
3
-1
:
2
0
1
0
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)
国際規格
番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
5 コンク
リートミ
キサの仕
5.3.2 逆転排出形ド
ラムミキサの仕様
を規定している。
5.3.2
JISとほぼ同じ
追加
JISでは,オプションの給水装
置に,ストレーナ及びストップ
バルブを追加している。
技術的差異はないが,ISO規格の見
直しのときに提案する予定。
様項目(続
き)
5.3.2A シュート排
出形ドラムミキサ
の仕様を規定して
いる。
−
−
追加
JISでは,シュート排出形ドラ
ムミキサの仕様項目を追加し
ている。
技術的差異はないが,ISO規格の見
直しのときに提案する予定。
5.3.3.1 パン形ミキ
サの仕様を規定し
ている。
5.3.3.1
JISとほぼ同じ
削除
JISでは,ミキサを傾けること
によることを削除している。
国内では傾けることはない。
5.3.4 パドルミキサ
の仕様を規定して
いる。
5.3.4
JISとほぼ同じ
追加
JISでは,オプション装置とし
て,本体支持用ベース及びセメ
ント及び骨材の計量装置を追
加している。
技術的差異はないが,ISO規格の見
直しのときに提案する予定。
5.3.5 連続練りミキ
サの仕様を規定し
ている。
5.3.5
JISとほぼ同じ
削除
追加
JISでは,粗骨材の最大寸法,
総出力,本体質量,電動モータ
及びエンジンの仕様は,5.1に
規定しているため削除した。
JISでは,かくはん軸の回転速
度及び羽根の形式又は枚数を
追加している。
技術的差異はないが,ISO規格の見
直しのときに提案する予定。
附属書A
(参考)
代表的なコンクリ
ートミキサの構造
及び寸法について,
図で例示している。
−
−
追加
JISでは,図A.5Aとして,シ
ュート排出形ドラムミキサの
図を,また,図A.15には,コ
ンクリートミックスの排出に
説明書きを追加している。
ISO規格の見直しのときに提案す
る予定。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 18650-1:2004,MOD
2
A
8
6
0
3
-1
:
2
0
1
0
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD…………… 国際規格を修正している。
2
A
8
6
0
3
-1
:
2
0
1
0