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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

A 8502-1994 

振動パイルハンマの仕様書様式 

Standard form of specifications of vibratory pile hammers 

1. 適用範囲 この規格は,電動機で駆動する振動パイルハンマ(以下,電動式という。)及び油圧で駆動

する振動パイルハンマ(以下,油圧式という。)の仕様書の様式及び記入要領について規定する。 

2. 仕様書の様式 仕様書の様式は,次のとおりとする。 

(1) 仕様書は,付表1の様式による。 

(2) 仕様書は,振動パイルハンマの諸元及び性能の概略を示すもので,記入の際は,目的に応じて項目を

適当に選んでも差し支えない。 

なお,各部の構造,材料,試験方法なども,必要に応じて付記する。 

(3) 仕様書は,必要に応じて全体図などの図面を添付する。 

3. 仕様書の記入要領 仕様書の記入順序及び記入要領は,次のとおりとする。 

(1) 名称 振動パイルハンマの呼び方に用い,製造業者名略称及び呼び名の順序で記入する。 

(2) 製造業者名 製造業者名を記入する。 

(3) 寸法 振動パイルハンマの寸法は,全高,全幅,奥行き,ハンマのつり下げ中心から最後端までの距

離,及びハンマのつり下げ中心から最前端までの距離とし,次の事項を記入する。 

(a) 全高 緩衝装置及びパイルチャックを取り付けた標準装備状態のときの全高。 

(b) 全幅 標準装備状態での正面から見た最大寸法。 

(c) 奥行き 標準装備状態での側面から見た最大寸法。ただし,案内装置を取り付ける場合は,これら

を含む最大寸法。 

(d) ハンマのつり下げ中心から最後端までの距離 

(e) ハンマのつり下げ中心から最前端までの距離 

(4) 質量 振動パイルハンマの質量は,機械質量,緩衝装置質量,起振機質量及びパイルチャック質量と

し,次の事項を記入する。 

(a) 機械質量 次の(b),(c)及び(d)の合計質量。 

(b) 緩衝装置質量(油圧式で起振機に内蔵される場合は,記入しない。) 

(c) 起振機質量 電動式では,電動機を含み電線は含まない。油圧式では,緩衝装置を含み油圧ホース,

作動油は含まない。 

(d) パイルチャック質量 

(5) 性能 振動パイルハンマの性能は,振動数,偏心モーメント,作動油流量,ピストン受圧面積及び起

振力とし,次の事項を記入する。 

(a) 振動数 

A 8502-1994  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(b) 偏心モーメント 偏心おもりの総偏心モーメント(電動式及び油圧式で,回転式機構の場合だけ) 

(c) 作動油流量及びピストン受圧面積(油圧式でピストン式機構の場合だけ) 

(d) 起振力 最大起振力 

備考 上記の振動の諸元が,可変式又は電源周波数などによって変化するものは,その範囲について

記入する。 

(6) 緩衝装置 振動パイルハンマの緩衝装置は,緩衝方式,全圧縮荷重,最大たわみ量及びばね常数とし,

次の事項を記入する。 

(a) 緩衝方式 コイルばね,ゴム又はそれらの複合などの別。 

(b) 全圧縮荷重 

(c) 最大たわみ量 

(d) ばね常数 

(7) 起振機 振動パイルハンマの起振機は,振動発生方式,形式及び動力伝達方式とし,次の事項を記入

する。 

(a) 振動発生方式 電動式・油圧式の別,及び油圧式にあっては,回転式・ピストン式の別。 

(b) 形式 起振軸数及び段数又はシリンダ数。 

(c) 動力伝達方式 クラッチの有無など。 

(8) 電動機 振動パイルハンマの電動機は,次の事項を記入する(電動式だけ)。 

(a) 形式,名称 

(b) 出力,定格 

(c) 周波数 

(d) 電圧 

(e) 回転速度 

(f) 全負荷電流 

(g) 起動電流 

(h) 起動方法 

(i) 製造業者名 

(9) 油圧モータ又は油圧シリンダ 振動パイルハンマの油圧モータ又は油圧シリンダは,次の事項を記入

する(油圧式だけ)。 

(a) 形式,名称 

(b) 出力,定格 

(c) 最大流量 

(d) 最大油圧 

(e) 製造業者名 

(10) パイルチャック 振動パイルハンマのパイルチャックは,結合方式,操作方式,操作圧力,締付け寸

法及びその他とし,次の事項を記入する。 

(a) 結合方式 つめ式,摩擦式,ピン式などの別。 

(b) 操作方式 機械式,油圧式,空気圧式などの別。 

(c) 操作圧力 油圧,空気圧などの作動圧力値。 

(d) 締付け寸法 くいのつかまれる部分の厚さ,幅又は直径の最大,最小の範囲。 

(e) その他 必要に応じて動力源など。 

A 8502-1994  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(11) 操縦装置 振動パイルハンマの操縦装置は,次の事項を記入する。 

(a) 形式 

(b) 寸法 

(c) 質量 

(12) 電源容量 振動パイルドライバを運転するための動力源として必要とする電源容量を記入する(電動

式だけ)。 

(13) 油圧ユニット 振動パイルハンマを運転するための動力源として必要とする油圧ユニットは,次の事

項を記入する(油圧式だけ)。 

(a) 形式 

(b) 寸法 

(c) 質量 作動油及び燃料を含まない。 

(d) エンジン定格出力 

(e) 最大流量 

(f) 最大油圧 

(g) 作動油容量 

(h) 燃料タンク容量 

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A 8502-1994  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

付表1 振動パイルハンマ仕様書様式 

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A 8502-1994  

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JIS改正原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

藤 本 義 二 

株式会社エミック 

安 達 俊 雄 

通商産業省機械情報産業局 

高 木 譲 一 

工業技術院標準部 

高 島 信 也 

労働省労働基準局安全衛生部 

今 岡 亮 司 

建設省建設経済局 

吉 田   正 

建設省土木研究所材料施工部 

A 8502-1994  

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石 原 晴 美 

建設省建設大学校建設部 

永 盛 峰 雄 

千葉工業大学 

杉 山 庸 夫 

社団法人日本建設機械化協会 

倉 田 恒 三 

マルマ重車輌株式会社 

鈴 木 猛 夫 

株式会社小松製作所技術本部業務部 

会 田 紀 雄 

三菱重工業株式会社相模原製作所 

高 木 靖 夫 

新キャタピラー三菱株式会社技術部 

服 部 士 朗 

小松メック株式会社 

前 田 英 一 

株式会社神戸製鋼所建設機械事業部 

渡 辺   正 

日立建機株式会社マーケティング本部 

北 崎   誠 

東洋運搬機株式会社竜ケ崎工場 

岡 崎 治 義 

水資源開発公団第一工務部 

小 室 一 夫 

西松建設株式会社平塚製作所 

立 川   昭 

株式会社熊谷組工事総合本部機材部 

水 口   弘 

株式会社大林組東京本社機械部 

山 岸 宏 充 

大成建設株式会社安全・機材本部機械部 

木 村 隆 一 

鹿島建設株式会社機械部 

高 野   漠 

日本鋪道株式会社 

野 村 昌 弘 

国土開発工業株式会社 

(事務局) 

大 橋 秀 夫 

社団法人日本建設機械化協会