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A 8422-4 : 1998 (ISO 6483 : 1980) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。 

今回の制定は,対応する国際規格に整合させるために,ISO 6483 : 1980を基礎として用いた。 

JIS A 8422-○は,一般名称を“土工機械−ダンプトラック”として,次の各部によって構成する。 

第1部:用語及び仕様項目 

第2部:重ダンプトラックの仕様書様式 

第3部:性能試験方法 

第4部:荷台の定格容量 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

A 8422-4 : 1998 

(ISO 6483 : 1980) 

土工機械−ダンプトラック− 

第4部:荷台の定格容量 

Earth-moving machinery−Dumpers− 

Part 4 : Body volumetric rating 

序文 この規格は,1980年に第1版として発行されたISO 6483, Earth-moving machinery−Dumper bodies−

Volumetric ratingを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。 

1. 適用範囲 この規格は,ダンプトラックの荷台で運搬する代表的な積載物の容量を近似的に求める方

法について規定する。その容量は,荷台の内部寸法と,その上部に積載される山部の容積から求められる。

この方法は,荷台容量を比較するためのもので,実稼働現場での実際の積載量を規定するものではない。 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発効年(又は発行年)を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの

規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年(又は発行年)を付

記していない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS A 8422-1 土工機械−ダンプトラック−第1部:用語及び仕様項目 

備考 ISO 7132 : 1980, Earth-moving machinery−Dumpers−Terminology and commercial specifications

が,この規格と一致している。 

3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による(JIS A 8422-1参照)。 

3.1 

荷台 (body)  ダンプトラックの積載物を積み込む部分。図1及び図2参照。人間に対する安全対策

や機械の損傷を防止するための部分は含まない。 

3.2 

ボトムダンプトラック (bottom dumper)  荷台の底を開いて積載物を放出する構造のダンプトラ

ック。 

3.3 

リヤダンプトラック (rear dumper)  荷台の傾斜によって,その後部から積載物を放出する構造の

ダンプトラック。 

3.4 

サイドダンプトラック (side dumper)  荷台の傾斜によって,その側方から積載物を放出する構造

のダンプトラック。 

参考 三転ダンプトラック 荷台が後方及び左右の三方向に傾斜して,三方向のどの方向からも積載

物を放出できる構造のダンプトラック。 

A 8422-4 : 1998 (ISO 6483 : 1980) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4. 定格(山積)容量 

4.1 

タイヤ空気圧を製造業者の指定する値とし,ダンプトラックを水平な路面に置き,荷台を最も下降

した状態とする。 

4.2 

積載物の保持又は排出装置(エジェクタ,テールゲートなど)は,通常の作動範囲内で最大容量と

なる位置とする。 

4.3 

平積容量の境界面 

4.3.1 

底板,側板,保持又は排出装置などの荷台内面。 

4.3.2 

積載物の放出端が開放されている荷台に対しては,開口部最後端と側板上縁の後端を結んだ面,又

は開口部最後端から内側上方に1 : 1のこう配で引いた面の,どちらか容量が小さくなる面。面は4.3.2.1

及び4.3.2.2で定義される。放出端が側方の場合も同様とする。 

4.3.2.1 

開口部最後端と側板上縁の後端を結んだ面(図3参照)。 

4.3.2.2 

放出端から1 : 1のこう配で引いた面(図3参照)。 

4.3.3 

平均線によって規定される面。この平均線は水平で,荷台を側方から見て,荷台の側板がある部分

と,荷台の側板がない部分との面積が等しくなるように引いた線をいう(図4参照)。 

4.3.4 

荷台側板の内側上縁から平均線までの垂直面(図4参照)。 

4.4 

山部の容積の(上部)境界面 

4.4.1 

平積容量の上面より上にあり,荷を保持できる水平でない面。 

4.4.2 

平積容量の上面並びに4.4.1及び4.3.4で規定した面の上縁から内側上方に1 : 2 (26.6°) のこう配

で引いた面(図5参照)。すべての積載物が,この角度となるのではないが,このこう配は,一般に普通の

土/岩の安息角を表している。 

5. 定格容量の表示 

5.1 

ダンプトラック又はトレーラダンプの定格容量は,平積容量と山部の容積の合計とする。定格容量

の公表値は,算出された容量の±3%以内とする。 

5.2 

10m3未満の定格容量は,0.1m3刻みの一番近い値を表示し,それ以上の容量の表示は,0.5m3刻みで

表示することが望ましい。 

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図1 ダンプトラックの荷台 

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図2 ダンプトラック荷台の形式 

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図3 平積容量の境界面:開口部最後端と側板上縁の後端を結んだ面 

図4 平積容量の境界面:平均線によって規定する面 

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図5 山部の容積の境界面 

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土工機械分野国際整合化調査委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

○ 大 橋 秀 夫 

学識経験者 

中 島   誠 

通商産業省機械情報産業局 

○ 本 間   清 

工業技術院標準部 

高 橋   元 

労働省労働基準局安全衛生部 

山 元   弘 

建設省建設経済局 

吉 田   正 

建設省土木研究所材料施工部 

○ 杉 山 庸 夫 

社団法人日本建設機械化協会 

○ 藤 本 義 二 

株式会社石垣 

○ 橋 本 繁 晴 

財団法人日本規格協会技術部 

青 木 智 成 

鹿島建設株式会社建設総事業本部機械部 

小 室 一 夫 

西松建設株式会社平塚製作所 

青 山 俊 行 

日本鋪道株式会社工務部 

根 尾 紘 一 

株式会社熊谷組購買部 

青 木 義 清 

株式会社アクティオ営業推進部 

中 野 澄 男 

大成建設株式会社安全・機材本部機械部 

○ 川 本 正 治 

住友建機株式会社設計開発室 

○ 大 原 誠 一 

コマツ建機事業本部カスタマーサポート本部 

○ 小 栗 匡 一 

新キャタピラー三菱株式会社相模事業所技術部 

○ 谷 仲 哲太郎 

株式会社神戸製鋼所(建機・汎用)統括部 

○ 宮 本 康 民 

三菱重工業株式会社相模原製作所車両・機器技術部 

○ 渡 辺   正 

日立建機株式会社品質保証本部 

(事務局) 

○ 川 合 雄 二 

社団法人日本建設機械化協会 

○ 西 脇 徹 郎 

社団法人日本建設機械化協会 

備考 ○印は小委員会兼任を示す。