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A 8330-6:2006 (ISO 10263-6:1994) 

(1) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本建設機械化協会(JCMA)/財団

法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業

標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 10263-6:1994,Earth-moving 

machinery−Operator enclosure environment−Part 6: Determination of effect of solar heating on operator enclosure

を基礎として用いた。 

また,令和2年10月20日,産業標準化法第17条又は第18条の規定に基づく確認公示に際し,産業標

準化法の用語に合わせ,規格中“日本工業規格”を“日本産業規格”に改めた。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。 

JIS A 8330の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS A 8330-1 第1部:用語 

JIS A 8330-2 第2部:空気ろ過試験 

JIS A 8330-3 第3部:運転室加圧試験方法 

JIS A 8330-4 第4部:運転室換気,暖房及び/又は空気調和試験方法 

JIS A 8330-5 第5部:前面窓ガラスデフロスタ試験方法 

JIS A 8330-6 第6部:運転室日照負荷決定方法 

A 8330-6:2006 (ISO 10263-6:1994) 

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目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1. 適用範囲 ························································································································ 1 

2. 日照負荷のふく射エネルギー測定 ······················································································· 1 

3. 疑似日照設定方法 ············································································································ 1 

4. 疑似日照負荷のふく射強さの校正 ······················································································· 1 

日本産業規格          JIS 

A 8330-6:2006 

(ISO 10263-6:1994) 

土工機械―運転室内環境― 

第6部:運転室日照負荷決定方法 

Earth-moving machinery-Operator enclosure environment- 

Part 6: Determination of effect of solar heating on operator enclosure 

序文 この規格は,1994年に第1版として発行されたISO 10263-6,Earth-moving machinery−Operator 

enclosure environment−Part 6: Determination of effect of solar heating on operator enclosureを翻訳し,技術的内

容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本産業規格である。 

1. 適用範囲 この規格は,実験室での疑似日照負荷方法及び土工機械の運転室に影響を与える人工光源

によるふく射熱エネルギー,又は自然の日照負荷の測定方法について規定する。この日照負荷による影響

は,運転室内の快適温度を維持するための空気循環及び冷却能力を決定する際に考慮しなければならない。 

この規格は,JIS A 8330-4に規定する試験での,ふく射エネルギーの決定に適用できる。 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している),NEQ(同等でない)とする。 

ISO 10263-6:1994,Earth-moving machinery−Operator enclosure environment−Part 6: Determination 

of effect of solar heating on operator enclosure (IDT) 

2. 日照負荷のふく射エネルギー測定  

2.1 

日照計などの±5 %の精度のある適切な測定器を,実験室内で,試験する運転室と同じ場所に置く。 

2.2 

試験中,10分間隔でふく射量を測定する。測定値の平均値をとり,それらを,試験報告書に記録す

る。 

2.3 

ふく射量の測定値平均の950±95 W/m2は,標準的な試験条件と考えてよい。 

3. 疑似日照設定方法 光波長700 nm以上のふく射エネルギーが45 %以上含まれる光源を,試験する運

転室の上方に,水平に列条に設置する。光源の列の周辺で囲まれた範囲は,試験する運転室の投影範囲よ

りも少なくとも25 %張り出すものとする(図1参照)。 

日照強さ制御については,人工光源の光スペクトル分布を変えない方法が望ましい。 

4. 疑似日照負荷のふく射強さの校正  

4.1 

日照計は,水平に保ちながら,試験する運転室の屋根の高さから,100±100 mmほど低い測定位置

に三脚で設置する。 

background image

A 8330-6:2006 (ISO 10263-6:1994) 

4.2 

図1に示した負荷の強さが一様となる範囲の周辺上又は周辺内で,日照量の測定値を読む。負荷の

強さの一様性を確実にするために,最大1 200 mmを超えない間隔で測定する。 

4.3 

日照負荷の強さの平均は,950±95 W/m2以内に調整する。個々の測定値は,平均値からの偏差が,

その10 %を超えてはならない。 

日照強度は,6か月ごと又は試験運転室の屋根の高さが変わる度に,再校正しなければならない, 

参考 寸法X及びYは,それぞれ運転室の長手方向及び幅方向の寸法を示す。 

図 1 一様な日照負荷の強さの範囲 

日照負荷の強さが一様となる範囲 

Y

/4

 X/4以上