A 8328:2003 (ISO 10533:1993)
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人 日本建設機械化協会(JCMA)/財
団法人 日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本
工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 10533:1993,Earth-moving machinery
―Lift-arm support devicesを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,
このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登
録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
A 8328:2003
(ISO 10533:1993)
土工機械―リフトアーム支持具
Earth-moving machinery―Lift-arm support devices
序文 この規格は,1993年に第1版として発行されたISO 10533:1993,Earth-moving machinery―Lift-arm
support devicesを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。
1. 適用範囲 この規格は,リフトアームを装着したローダ,バックホウローダ及びスキッドステアロー
ダにおける機械的リフトアーム支持具に対する要求性能及び試験方法について規定する。リフトアーム支
持具は,機械の保全,サービス又は非運転の目的でアームを高い位置に保持するためのものである。
この規格は,リフトアーム支持具の取付け,取付要領,保管及び色彩についても規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD(修
正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 10533:1993,Earth-moving machinery―Lift-arm support devices (IDT)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 8320 土工機械―機械全体,作業装置及び構成部品の質量測定方法
備考 ISO 6016:1998 Earth-moving machinery―Methods of measuring the masses of whole machines,
their equipment and componentsが,この規格と一致している。
JIS A 8411-1 土工機械―寸法及び記号の定義--第1部:本体
備考 ISO 6746-1:1987 Earth-moving machinery―Definition of dimensions and symbols―Part 1: Base
machinesが,この規格と一致している。
JIS A 8411-2 土工機械--寸法及び記号の定義--第2部:作業装置
備考 ISO 6746-2:1987 Earth-moving machinery―Definitions of dimensions and symbols―Part 2:
Equipmentsが,この規格と一致している。
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
3.1
リフトアーム(lift-arm) 土工機械のエクィップメントの主な構成部品又は部材で,土砂などの材
料を持上げ,積込み,運搬又は積みおろしなどに用いるもの。
3.2
機械的リフトアーム支持具[mechanical lift-arm support device(s)] リフトアームを支持するように
設計された一つ以上のリンク,バー又は構造物で,取付け点又は部分を含む。
3.3
油圧回路圧(working circuit pressure) ポンプの特定の回路に用いられる標準圧力。
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A 8328:2003 (ISO 10533:1993)
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4. 性能要求事項 機械的なリフトアーム支持具は,油圧回路圧による押下げ力に,空荷のアタッチメン
ト(作業具),アーム及びリンク機構の質量の 1.5倍を加えた静荷重に耐えるよう設計しなければならな
い。もし,リフトアーム支持具が持上げ動作によっても負荷を受けるときは,その持上げ力にも耐えなけ
ればならない。
空荷のアタッチメント(作業具),アーム及びリンク機構の質量を除く押下げ力及び持上げ力は,JIS A
8320,JIS A 8411-1及びJIS A 8411-2に従って測定された製造業者の推薦する最大仕様値を考慮して決定し
なければならない。
5. その他要求事項
5.1
取付け 支持具は,機械の構造の範囲内で取付け,機械の動作のみならずリフトアームのリンク機
構の上昇及び下降運動によっても支持具が移動したり,外れたりしないようにしなければならない。持上
げられたリフトアームの高さは,保全及びサ−ビス作業のために接近しやすいように選ぶのがよい。
5.2
取付要領 取付要領は,使用箇所に近接した場所に,耐久性がある方法で表示しなければならない。
要領では,保全及びサービス作業は,バケット又はアタッチメントを,空荷にして行うのがよいという
ことを明確に述べるのがよい。
5.3
保管 支持具及び必要部品は,安全な方法で機械に恒久的に保管しなければならない。
5.4
色彩 附属部品を除く支持具は,機械が赤色の場合を除き赤色としなければならない。機械が赤色
の場合は支持具を黄色とする。
6. 試験方法 リフトアーム支持具の設計が異なるごとに,物理的試験によって4.の設計基準を満たして
いることを実証することが要求される。支持具は,試験に耐え,永久変形又は破損がないものでなければ
ならない。