A 8323 : 2001 (ISO 12508 : 1994)
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本建設機械化協会 (JCMA) /財
団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本
工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 12508 : 1994, Earth-moving
machinery−Operator station and maintenance areas−Bluntness of edgesを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,
このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登
録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
A 8323 : 2001
(ISO 12508 : 1994)
土工機械−
運転席及び整備領域−端部の丸み
Earth-moving machinery−
Operator station and maintenance areas−Bluntness of edges
序文 この規格は,1994年に第1版として発行されたISO 12508, Earth-moving machinery−Operator station
and maintenance areas−Bluntness of edgesを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成
した日本工業規格である。
1. 適用範囲 この規格は,運転員又は整備員が,土工機械の運転及び整備を行う場合に,損傷を受ける
危険性を少なくするための端部及び隅部の鋭さの許容限界について規定する。
この規格は,JIS A 8301及びJIS A 8302に規定する運転員・整備員の乗降,移動用設備,並びにJIS A 8308
に規定する土工機械の運転席に適用する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 12508 : 1994 Earth-moving machinery−Operator station and maintenance areas−Bluntness of
edges (IDT)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 8301 土工機械−整備用開口部最小寸法
備考 ISO 2860 : 1992, Earth-moving machinery−Minimum access dimensionsが,この規格と一致して
いる。
JIS A 8302 土工機械−運転員・整備員の乗降,移動用設備
備考 ISO 2867 : 1994, Earth-moving machinery−Access systemsが,この規格と一致している。
JIS A 8308 土工機械−基本的機種−用語
備考 ISO 6165 : 1997, Earth-moving machinery−Basic types−Vocabularyが,この規格と一致してい
る。
3. 要求事項 人間の皮膚を傷つけたり,又は突きささったりするのに十分な硬さがある金属及び非金属
の構造上の端部及び隅部(図1参照)は,3.1〜3.3の要求事項を満たさなければならない。
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A 8323 : 2001 (ISO 12508 : 1994)
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3.1
部品の端部は,最小半径0.3mmの丸みを付けるか図2に示すように最小0.3mmの面取りをするか,
又は防護板を取り付ける。端部の厚さが1mm以下の場合には,防護板を取り付けるものとする。
3.2
キャブや整備用ドアの外側隅部,及び突起物には,最小4mmの半径を付けるものとする。
3.3
ハンドルのつかみ及び手の握り部の端部及び/又は隅部には,最小5mmの半径を付けるものとする。
図1 端部及び隅部
図2 端部の丸み及び面取り
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A 8323 : 2001 (ISO 12508 : 1994)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
建設機械JIS原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
○ 大 橋 秀 夫
学識経験者
(委員)
藤 田 昌 宏
通商産業省機械情報産業局
○ 八 田 勲
通商産業省工業技術院標準部
平 野 良 雄
労働省労働基準局安全対策室
成 田 秀 志
建設省建設経済局建設機械課
村 松 敏 光
建設省土木研究所材料施工部
○ 橋 本 進
財団法人日本規格協会技術部
○ 杉 山 庸 夫
学識経験者
○ 藤 本 義 二
学識経験者
三 浦 甫
静岡理工科大学知能情報学科
西ケ谷 忠 明
社団法人日本建設機械化協会建設機械化研究所
小 田 征 宏
鹿島建設株式会社建設総事業本部機械部
桑 原 資 孝
西松建設株式会社施工本部機材部
青 山 俊 行
日本鋪道株式会社工務部
高 場 常 喜
株式会社熊谷組土木本部施工設備部
青 木 義 清
株式会社エスシー・マシナリ
腰 越 勝 輝
大成建設株式会社安全・機材本部機械部
○ 本 橋 豊
住友建機株式会社設計開発室
○ 徳 永 薫
株式会社小松製作所建機事業本部
○ 福 地 真理夫
新キャタピラー三菱株式会社相模事業所技術部
○ 山 地 一 孝
油谷重工株式会社技術部
○ 定 免 克 昌
MHIさがみハイテック株式会社
○ 渡 辺 正
日立建機株式会社品質保証本部
(事務局)
○ 川 合 雄 二
社団法人日本建設機械化協会
○ 西 脇 徹 郎
社団法人日本建設機械化協会
備考 ○印は,小委員会委員を兼ねる。
(文責 大橋 秀夫)