A 8310-1:2019
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
4 一般······························································································································· 2
5 色彩······························································································································· 3
6 新規図記号の作成 ············································································································· 4
7 図記号のディジタル表示アイコンとしての適用 ······································································ 4
8 基本的図記号 ··················································································································· 5
9 一般図記号 ······················································································································ 6
10 原動機図記号 ················································································································ 32
11 変速機図記号 ················································································································ 42
12 油圧系統図記号 ············································································································· 45
13 制動装置図記号 ············································································································· 49
14 燃料図記号 ··················································································································· 51
15 灯火類図記号 ················································································································ 53
16 窓及び視界性図記号 ······································································································· 56
17 空気調和図記号 ············································································································· 61
18 座席図記号 ··················································································································· 64
19 タイヤ・車輪・車軸及び懸架装置図記号 ············································································ 66
20 かじ取り図記号 ············································································································· 72
附属書A(参考)図記号の作成及び評価の指針 ········································································· 74
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 78
A 8310-1:2019
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
建設機械施工協会(JCMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業
規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業
規格である。これによって,JIS A 8310-1:2006は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS A 8310の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS A 8310-1 第1部:共通図記号
JIS A 8310-2 第2部:特定機種,作業装置及び附属品図記号
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
A 8310-1:2019
土工機械−操縦装置及び表示用図記号−
第1部:共通図記号
Earth-moving machinery-
Symbols for operator controls and other displays-Part 1: Common symbols
序文
この規格は,2017年に第3版として発行されたISO 6405-1を基とし,技術的内容を変更して作成した
日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,JIS A 8308に定義する多くの形式の土工機械の操縦装置及び表示用の共通図記号について
規定する。
注記1 JIS A 8310-2は,土工機械の特定機種,作業装置及び附属品のための図記号を対象としてい
る。
注記2 土工機械に関連する国際標準化された補足的な図記号については,ISO 7000及びIEC 60417
を参照することができる。
注記3 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 6405-1:2017,Earth-moving machinery−Symbols for operator controls and other displays−Part
1: Common symbols(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 8308 土工機械−基本機種−用語
注記 対応国際規格:ISO 6165,Earth-moving machinery−Basic types−Identification and terms and
definitions
JIS Z 8221-1 機器・装置用図記号の基本原則−第1部:図記号原形の創作
注記 対応国際規格:IEC 80416-1,Basic principles for graphical symbols for use on equipment−Part 1:
Creation of graphical symbols for registration
JIS Z 8221-2 機器・装置用図記号の基本原則−第2部:矢印の形及び使用方法
2
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
注記 対応国際規格:ISO 80416-2,Basic principles for graphical symbols for use on equipment−Part 2:
Form and use of arrows
JIS Z 8221-3 機器・装置用図記号の基本原則−第3部:図記号を使用するときの指針
注記 対応国際規格:IEC 80416-3,Basic principles for graphical symbols for use on equipment−Part 3:
Guidelines for the application of graphical symbols
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
図記号(symbol, graphical symbol)
言語によらず,情報を伝達するために用いる,ある固有の意味をもった視覚的に知覚される図形。
注記1 これは,図,印刷及びその他の手段で作られる。文字,数字及び数学記号は図記号又は図記
号の要素として使われることがある。特定の文字の集まりの使用は(例えば,AUTO,STOP),
図記号又は図記号の要素として使用される。
注記2 文字及び数字は,(他の)図記号の要素としてはめ込んだ場合を除いてISO/TC 145/SC 3には
登録されず,ISO 7000として出版されることもない。
3.2
ディジタル表示アイコン(digital display icon)
書換え可能な電子表示画面又はグラフィカルユーザインタフェース(GUI)上で使用されるディジタル
化された(画素で構成された)図記号の表現。
注記 単一の記号は,それぞれは異なる寸法及び画素数又は色彩の複数のアイコンで表現できる。
4
一般
4.1
図記号は,4.2〜4.16に示す場合を除き,この規格に規定するものでなければならない。
4.2
外形線で示す特定の図記号は,実際の適用に当たっては,複写品の明瞭さ及び運転員にとっての判
読性の改善のため,個々の図記号に特記がない限り,JIS Z 8221-3に従って,塗り潰してもよい。
4.3
複写及び表示装置の技術上の固有の制約によって,図記号の線幅を太くしたり又はその他の僅かな
変更が必要になることがある。このような変更は,図記号の基本的図形要素が概念的に変化していなくて
運転員が見分けられる限り許容される。
4.4
図記号の見栄え及び判読性を改善するため,又は適用対象の機械装置の構成と調和させるため,図
記号をJIS Z 8221-3に示すように(線幅の変更又は角を丸めるなどの変更を行う)修正する必要があるこ
とがある。図記号の基本的な判読上の性質が維持される限り,このような変更は許容される。
4.5
実際の適用に当たっては,図記号は運転員が容易に見分けるのに必要な大きさで複写しなければな
らない。図記号の適切な寸法は,JIS Z 8221-3に基づくものとする。一連の図記号を表示機器で,又は一
連の操縦装置で用いるときは,各図記号の視覚的な関連性を適切に保持するために,この規格に示す各図
記号原形の四隅の目印を基準に同じ比例関係で拡大縮小することが望ましい。個別に回転又は鏡像が許容
されない限り,図記号はこの規格に示す向きとする。
4.6
図記号の多くは組合せ手法を使って作成され,多様な図記号及び要素を論理的に組み合わせて新し
い図記号を作成している。
4.7
場合によっては,図記号は,組み合わせた複合図記号とせずに,並べて用いて,複合図記号と同じ
3
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
意味合いをもたせてもよい。
4.8
図記号は,通常,全ての運転員に対して,その母国語に関係なく,単語又は言葉を同じ意味をもつ
写実的な画像で置き換えることを意図している。しかしながら,操作又は表示を識別するために図記号を
使うことで,操作又は表示に関連した言葉の使用を排除することはない。
4.9
図記号が,機械又は機械の部品の側面図を示すときは,機械は図記号の領域を右から左に横切って
動く。図記号が,機械又は機械の部品の平面図を示すときは,機械は図記号の領域を下から上に動く。
4.10
操縦装置及び表示装置に付ける図記号は,背景となる装置に対して明瞭に目立つようにしなければ
ならない。大部分の操縦装置に対しては,黒又は暗色の地に白又は明色の図記号が推奨される。表示装置
には,黒又は暗色の地に白又は明色の図記号,及び白又は明色の地に黒又は暗色の図記号のいずれか判読
性が最良となるものを用いてよい。図記号の明暗を反転するときは(白背景上に黒を黒地を背景に白又は
その反対),その図記号全体で反転しなければならない。
4.11
図記号が,鋳造,型成形,浮き出し,又は刻印である場合は,図記号は,その表面の色彩にかかわ
らず見分けられなければならない。
4.12
図記号は,それを用いて識別する操縦装置の上に,又は隣接して配置しなければならない。操縦装
置に対して複数の図記号が必要な際は,その図記号が表現する操縦装置の動作と関連した位置に配置しな
ければならない。
4.13
図記号に使用する矢印は,JIS Z 8221-2の要求事項に適合しなければならない。図記号原形は,JIS
Z 8221-1の通則を考慮して創作しなければならない。図記号の適用に際しては,JIS Z 8221-3を原則とし
て考慮することが望ましい。
4.14
ISO/IEC登録番号を,この規格のISO 7000又はIEC 60417に登録された各図記号に対して示す。
注記 図記号原形は,ISO/TC 145/SC 3によって承認及び登録されてISO 7000で発行される,又は
IEC/SC 3Cによって承認及び登録されてIEC 60417で発行される。この規格では,登録済みの
図記号原形を変更したもの,又は応用したものを規定したものもある。
4.15
文字又は数字を図記号内で用いる場合は,この規格で示す字体に限定すると考えてはならない。他
の字体は,文字又は数字が判読性が保たれる限り使用してもよい。
4.16
この規格の図記号は,JIS Z 8221-1の一辺75 mmの正方形の四隅を区切る印の内側に示す。四隅の
印は図記号の一部ではないが図記号の表現の一様性を確実とするために表示する。
5
色彩
5.1
照明された表示装置に使用する際は,次に示す色は,記載した意味をもつものとする。
− 赤:故障,重大な機能不全,又は緊急の注意を要する運転状態である。
− 黄又はこはく(琥珀)色:通常の運転範囲を超えた状態である。
− 緑:通常の運転状態である。
5.2
さらに,色によっては特定用途に用いるものとする。
− 青:前照灯の主又は高ビームの表示に用いる(15.1参照)。
− 赤:危険の警告表示及び警告表示の操作に用いる(15.6参照)。
− 緑:方向指示灯の表示に用いる(15.11参照)。
5.3
色を加熱及び冷却の図記号に,又はそれに関連して使用する場合,赤は高温,青は低温を示すのに
用いなければならない。
4
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6
新規図記号の作成
6.1
新規図記号の作成の前に,必要な図記号に対して,意味が重複又は類似する既存の標準化された図
記号がないかの調査を行うことが望ましい。ISO 7000及びIEC 60417(いずれもデータベースで利用可能
である。)は,国際標準化された図記号を集約しており,ISO 6405規格群にない適切な図記号を見いだし,
また,新規図記号開発に使える概念を生み出すのに使用できる。
6.2
新規図記号は,この規格の附属書Aの原則に基づいて作成しなければならない。図記号の作成には
JIS Z 8221-1を通則として参照することが望ましい。矢印は,JIS Z 8221-2に基づかなければならない。矢
印の形状の正しい使い方については注意を払うことが望ましい。附属書Aの指針に従うことによって,国
際標準化及びISO 7000登録のための図記号及び内容に適した図記号の作成ができる。
6.3
この規格で標準化を提案された図記号は,図記号の機能又は予期される使い方を,短文で説明しな
ければならない。
注記 JIS Z 8221-1ではこの形式の情報を“内容記述(description)”という用語を用い,ISO 7000又
はIEC 60417で標準化しようとしている図記号の“内容記述”の書き方の指針を提供している。
この規格で,標準化された図記号の“内容記述”が,その例となり得る。
7
図記号のディジタル表示アイコンとしての適用
図記号は,映像表示機器,再構成画像表示機器又はその他の電子表示機器におけるディジタル表示アイ
コンとして適用することができる。そのような適用は,ISO 80416-4の原則に従うことが望ましい。機器
を通して表示されるディジタル表示アイコンが,図記号の視覚的な印象を保つように特別に注意を払うこ
とが望ましい。図記号への色の使用についての原則は,ディジタル表示アイコンにも同様に適用する。
5
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
8
基本的図記号
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
8.1
油・オイル・流体(oil・fluid)
油又は他の水以外の流体を示す。
特定の油の種類を示す他の図記号と組み合わせる図記号要素として
も用いる。
この図記号は,油又は流体の種類を特定しない場合に用いてもよい。
ISO 7000-
1056の応用
8.2
水・冷却水・水主体の流体(water・coolant・water-base fluid)
水,冷却水,又は他の水主体の流体を示す。
水に添加されたものを示す他の図記号と組み合わせる図記号要素と
しても用いる。
この図記号は,水に添加されたものの種類を特定しない場合に用い
てもよい。
ISO 7000-
0536の応用
8.3
吸気・空気の流れ(intake air・air flow through)
吸気を示す。
吸い込まれる,又は配管を通る,空気の流れを示す。
この図記号を使用する場合は,外形線だけとする。
ISO 7000-
1604の応用
8.4
排気(exhaust gas)
排気を示す。
配管から排出される気体の流れを示す。
この図記号を使用する場合は,塗り潰す。
ISO 7000-
1605
8.5
圧力(pressure)
圧力を一般的に示す。
圧力にさらされる物体の種類を示す他の図記号と組み合わせる図記
号要素としても用いる。
塗り潰した円形を削除して,その代わりに矢印の間に適宜(他の)
図記号を挿入してもよい。
ISO 7000-
1701
8.6
レベル表示(level indicator)
貯蔵器内の物体の量の高さを調整するための操作部を示す。
高さ,例えば,貯蔵器内の流体の水位を示す。
量を計る物質の種類を示す他の図記号と組み合わせる図記号要素と
しても用いる。
図記号の右側にある線を削除して,その代わりに他の適切な図記号
を挿入してもよい。
ISO 7000-
0159の応用
8.7
ろ過器・フィルタ(filter)
流体又は気体のためのろ過器を示す。
ろ過器でろ過する物体の種類を示す他の図記号と組み合わせる図記
号要素としても用いる。
ISO 7000-
1369
8.8
温度(temperature)
温度を示す,又は温度に関係する機能を示す。
ISO 7000-
0034
6
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
8.9
故障・機能不全(malfunction, general・failure)
構成部品又は機能の故障又は機能不全を示す。
ISO 7000-
1603B
8.10
質量・おもり(mass・weight)
質量を示す。
質量に関係する機能を示す。
ISO 7000-1321Aの応用及びISO 7000-1321Bは,同じ意味で選択使
用可能な図記号である。
ISO 7000-
1321Aの応用
8.11
ISO 7000-
1321B
8.12
気体一般(air, general)
気体を一般的に示す。
気体に関係する機能を一般的に示す。
ISO 7000-
0537の応用
9
一般図記号
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.1
オン・始動(on・start)
機能又は運転を開始する操作を示す。
機能又は動作を使用する又は始動する操作を示す。
単独又は他の図記号との組合せで用いる。
組合せ図記号(4.6及び4.7参照)では,オフ・停止の意味合いと組
み合わせる図記号要素として用いてはならない。
IEC 60417-
5007の応用
9.2
オフ・停止(off・stop)
機能又は運転を停止する操作を示す。
機能又は動作の使用又は始動を不可とする操作を示す。
単独又は他の図記号との組合せで用いる。
組合せ図記号(4.6及び4.7参照)では,オン・始動の意味合いと組
み合わせる図記号要素として用いてはならない。
IEC 60417-
5008の応用
9.3
始動及び停止・オン及びオフ(on and off)
機能又は動作の使用又は始動を,その操作の位置又は直前の操作に
応じて,開始又は停止する操作を示す。
単独又は他の図記号との組合せで用いる。
組合せ図記号(4.6及び4.7参照)では,始動及び停止の意味合いと
組み合わせる図記号要素として用いてはならない。
IEC 60417-
5010の応用
7
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.4
準備完了(ready)
機械,装置又は機能の運転の用意ができていることを示す。
ISO 7000-
1140
9.5
待機(stand-by)
装置の部分の構成部品又は機能を待機状態にする,その装置の操作
を示す。
IEC 60417-
5009
9.6
結合・始動(engage)
二つの,機械の部品又は要素を結合させる操作,又は機械的機能を
始動する操作を示す。
結合機能を示す。
この図記号は,見やすくするため90°又は180°回転させてもよい。
ISO 7000-
0022の応用
9.7
分離(disengage)
二つの,機械の部品又は要素を分離させる操作,又は機械的機能を
停止する操作を示す。
分離機能を示す。
この図記号は,見やすくするため90°又は180°回転させてもよい。
ISO 7000-
0023の応用
9.8
正極・プラス・増加又は陽極(plus・increase・positive polarity)
直流で用いる又は直流を発生する装置の陽極を示す。
量の増加を示す,又は量を増加させる操作の向きを示す。
IEC 60417-
5005の応用
9.9
マイナス・減少・陰極(minus・decrease・negative polarity)
直流で用いる,又は直流を発生する装置の陰極を示す。
量の減少を示す,又は量を減少させる操作の向きを示す。
IEC 60417-
5006の応用
9.10
施錠・固定(lock)
施錠又は固定機器の位置を示す。
施錠又は固定機能を引き起こす操作を示す。
構成部品又は機能が施錠又は固定状態にあることを示す。
ISO 7000-1656及びIEC 60417-5569の応用は,同じ意味で選択使用
可能な図記号である。
ISO 7000-
1656
9.11
IEC 60417-
5569の応用
8
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.12
ロック解除(unlock)
解錠又は固定解除を引き起こす操作を示す。
構成部品又は機能が解錠又は固定解除状態にあることを示す。
ISO 7000-3305及びIEC 60417-5570の応用は,同じ意味で選択使用
可能な図記号である。
ISO 7000-
3305
9.13
IEC 60417-
5570の応用
9.14
警笛(horn)
警笛の操作を示す。
ISO 7000-
0244
9.14A
ライタ(lighter)
シガライタを示す。
電源を示すこともある。
ISO 7000-
0620
9.15
蓄電池充電状態(battery charging condition)
蓄電池の充電状態を示す。
蓄電池の作動状態を示す。
赤地を背景に表示された場合は,この図記号は,蓄電池の充電状態
が下限となったことを示す。
ISO 7000-
0247
9.16
蓄電池接続遮断・蓄電池断路(battery disconnect・battery shut-off)
蓄電池を電気系統から遮断する操作を示す。
蓄電池が(電気系統から)遮断されていることを示す。
ISO 7000-
2063
9.17
蓄電池の電解液の水位・バッテリ液の水位(battery fluid level)
蓄電池の電解液の水位を示す。
蓄電池の電解液の充塡箇所を示す。
ISO 7000-
2455
9.18
蓄電池機能不全(battery, failure)
蓄電池が故障又は機能不全となったことを示す。
ISO 7000-
2456の応用
9
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.19
時計・タイムスイッチ・タイマ(clock・time switch・timer)
時計,タイムスイッチ又はタイマを示す。
時計,タイムスイッチ又はタイマを起動させる操作を示す。
電子表示の日時を設定する操作を示す。
IEC 60417-
5184
9.20
時計故障(clock, malfunction)
時計の故障を示す。
ISO 7000-
3395
9.21
アワメータ・経過運転時間(hourmeter・elapsed operating hours)
機械又は構成部品が運転した時間の値を示す。
保守整備実施の推奨時間間隔を示す。
時間当たりの量を示す図記号要素として用いる。
ISO 7000-
1366
9.22
ISO 7000-
1366の応用
9.23
容量空(volume, empty)
貯蔵機器が空であることを示す。
貯蔵機器の容量の読みが空であること,又はその空を示す表示機器
上若しくは貯蔵機器上の表示位置。
ISO 7000-
1563
9.24
容量半量(volume, half-full)
貯蔵機器が半量であることを示す。
貯蔵機器の容量の読みが半量であること,又はその半量を示す表示
機器上若しくは貯蔵機器上の表示位置。
ISO 7000-
1564
9.25
容量満量(volume, full)
貯蔵機器が満タンであることを示す。
貯蔵機器の容量の読みが満タンであること,又はその満タンを示す
表示機器上若しくは貯蔵機器上の表示位置。
ISO 7000-
1565
9.26
双方向操作の操作レバー(control lever operating direction, dual-direction)
(前後,左右などの)双方向操作を示す。
操作の動きの向きを示す。
この図記号は,双方向操作の角度を示すために回転させてもよい。
矢印の端に操作によって起こる動作を示す適切な図記号を置く。
ISO 7000-
1436
10
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.27
多方向操作の操作レバー(control lever operating direction, multiple-
direction)
通常は,前後左右のような多方向操作を示す。
(多方向の)操作の動きの向きを示す。
矢印の端に操作によって起こる動作を示す適切な図記号を置く。
ISO 7000-
1703
9.28
多方向レバー操作モード・ジョイスティック操作モード(joystick
control mode)
機械,装置又は機能を多方向レバー操作モードとする操作を示す。
機械,装置又は機能が多方向レバー操作モードとなっていることを
示す。
ISO 7000-
3192
9.29
多方向レバー操作固定(joystick control, lock)
操作の機能の動作を固定して,多方向レバー操作を不作動とする操
作又はその固定位置を示す。
多方向レバー操作が動作固定位置となっていることを示す。
ISO 7000-
3306
9.30
多方向レバー操作停止又は使用不可(joystick control, off or not
available)
多方向レバー操作が機能していないことを示す。
ISO 7000-
3307
9.31
引きスイッチでスイッチが引き位置・引き位置で作動するスイッチ
(pull switch, switch position pulled out・pull to activate)
引き位置で作動する操作を示す。
引きスイッチが,引き位置となる(作動する)ことを示す。
ISO 7000-
1154
9.32
引きスイッチでスイッチが押し位置・押し位置で不作動のスイッチ
(pull switch, switch position pushed in・push to deactivate)
押し位置で不作動となるスイッチ操作を示す。
引きスイッチが,押し位置となる(不作動となる)ことを示す。
ISO 7000-
1155
9.33
前進又は後進動作(forward or rearward movement, general)
機械を前方又は後方に動作させる操縦装置又はその操作。
機械が前方又は後方に動いていることを示す。
機械の機種の識別が不要な場合又は機械の適切な表現が利用できな
い場合に,この図記号を使用する。
ISO 7000-
3517
9.34
前進動作(forward movement, general)
機械を前方に動作させる操縦装置又はその操作。
機械が前方に動いていることを示す。
機械の機種の識別が不要な場合又は機械の適切な表現が利用できな
い場合に,この図記号を使用する。
ISO 7000-
0775
11
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.35
後進動作(rearward movement, general)
機械を後方に動作させる操縦装置又はその操作。
機械が後方に動いていることを示す。
機械の機種の識別が不要な場合又は機械の適切な表現が利用できな
い場合に,この図記号を使用する。
ISO 7000-
0776
9.36
時計方向の回転(clockwise rotation)
時計方向の回転動作を示す。
ISO 7000-
0258
9.37
反時計方向の回転(anti-clockwise rotation)
反時計方向の回転動作を示す。
ISO 7000-
0937
9.38
時計方向の連続回転(direction of continuous rotation, clockwise)
時計方向の連続回転動作を示す。
ISO 7000-
0440
9.39
反時計方向の連続回転(direction of continuous rotation, anti-clockwise)
反時計方向の連続回転動作を示す。
ISO 7000-
0941
9.40
時計方向の断続回転(direction of interrupted rotation, clockwise)
時計方向の断続回転動作を示す。
ISO 7000-
0942
9.41
反時計方向の断続回転(direction of interrupted rotation, anti-clockwise)
反時計方向の断続回転動作を示す。
ISO 7000-
0943
9.42
回転方向の繰り返し移動(rotary repeated positioning)
回転方向の繰り返し移動の操作を示す。
ISO 7000-
0436
12
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.43
直線方向の繰り返し移動(rectilinear repeated positioning)
直線方向の繰り返し移動の操作を示す。
ISO 7000-
0254
9.44
グリース給脂箇所・グリースによる潤滑・グリース(grease lubrication
point・lubricate with grease・grease lubrication)
機械又は装置のグリース給脂すべき箇所を示す。
グリースの容器を示す。
グリース給脂による整備が必要なことを示す。
この図記号は,ISO 7000-1366(9.21及び9.22参照)と組み合わせて
グリース給脂する構成部品の給脂間隔を示すのに用いる。
ISO 7000-
0787
9.45
自動給脂モードのグリース給脂装置(grease lubrication system,
automatic operation mode)
グリース自動給脂装置を示す。
自動給脂装置へのグリース充塡箇所を示す。
グリース自動給脂装置の稼動状態を示す。
ISO 7000-
3396
9.46
潤滑油給油箇所・油による潤滑・潤滑油(oil lubrication point・lubricate
with oil・lubricating oil)
機械又は装置の潤滑油による潤滑が必要な箇所を示す。
潤滑油による整備が必要なことを示す。
この図記号は,ISO 7000-1366(9.21及び9.22参照)と組み合わせて
潤滑油で給油する構成部品の給油間隔を示すのに用いる。
ISO 7000-
0391の応用
9.47
つり上げ箇所(lift point)
つり上げ具をかける機械上の位置を示す。
ISO 7000-
1368
9.48
けん引箇所・被けん引箇所(tow point・retrieval point)
けん引具又は被けん引具をかけることができる機械上の位置を示
す。
後ろ向きにけん引又は被けん引する場合に,けん引具又は被けん引
具をかけることができる機械上の位置を示すために,図記号を逆向き
としてもよい。
ISO 7000-
2686
9.49
ジャッキ支持箇所・支点(jack support point・central support)
ジャッキ支持又は支持具で支える機械上の位置を示す。
この図記号は,塗り潰して用いる。
ISO 7000-
0542
9.50
固縛箇所(tie down point)
機械又は装置を(例えばトレーラに)固縛するための位置,又は装
置を輸送中に動かないようにするための位置を示す。
ISO 7000-
2069
13
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.51
容器・タンク(reservoir)
容器・タンクを示す。
容器の種類は,容器に貯蔵される物質を表す図記号で示してもよい。
ISO 7000-
0359
9.52
充塡(filling)
容器への充塡を示す。
この図記号は,容器に充塡される物質を特定しない。
ISO 7000-
0028
9.53
排出・空にする(draining・emptying)
容器からの排出,容器を空にすることを示す。
この図記号は,容器から排出される物質を特定しない。
ISO 7000-
0029
9.54
取扱説明書を読め(read operator's manual)
取扱説明書を参照することを示す。
取扱説明書の収容場所を示す。
ISO 7000-
0790
9.55
サービス表示・整備解説書を読め(service indicator・read technical
manual)
整備解説書を参照することを示す。
整備解説書の収容場所を示す。
機械又は装置の整備が必要なことを示す。
故障診断を選択する操作又は故障診断コードの表示を示す。
ISO 7000-
1659
9.56
茶碗受け(cup holder)
茶碗受けの場所を示す。
ISO 7000-
2583
9.57
計深棒(dipstick)
液体の水位を測定するため,当該機器を(対象となる閉鎖空間の)
特定位置(通常は底)まで挿入して取り外し,液体が付着して残った
跡を検査する機器を示す。
計深棒の場所を示す。
この図記号は,計深棒で測定する液体を特定しない。
ISO 7000-
1318
9.58
警報ブザー・後退警報ブザー(moving machine alarm・rearward moving
machine alarm)
機械が後方に動くときに人に警報するための音響警報の操作を示
す。
後退警報ブザーの作動状態を示す。
ISO 7000-
2104
14
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.59
警報ブザー解除・後退警報ブザー解除(moving machine alarm, cancel・
rearward moving machine alarm, cancel)
機械の後退警報ブザーの解除の操作を示す。
ISO 7000-
2240
9.60
電波探知機(radar sensor)
電波探知機の操作を示す。
電波探知機を使用して得られたデータ(例えば,機械の対地速度)
を示す。
ISO 7000-
2241の応用
9.61
衛星通信受信モード(satellite reception mode, general)
装置が衛星からの一斉通信を受信できるような操作を示す。
装置が衛星からの一斉通信を受信している状態を示す。
IEC 60417-
5464
9.62
全地球測位システム(GPS)・全地球衛星航法システム(GNSS)[global
positioning system (GPS)・global navigation satellite system (GNSS)]
データ(例えば,機械の対地速度を測定するための)が,全地球衛
星航法システムのいずれかを使用して得られていることを示す。
衛星航法受信器の操作を示す。
衛星航法受信器の作動状態を示す。
GPS又はGNSSの略語を,この図記号に付記又は代用として用いて
もよい。
ISO 7000-
3599
9.63
無線通信(wireless communication)
無線通信を可能とする又は作動させる操作を示す。
無線通信機能の作動状態を示す。
ISO 7000-
3600
9.64
緯度及び経度(latitude and longitude)
緯度及び経度の現在値又は初期値を設定する操作を示す。
緯度及び経度を示す。
ISO 7000-
3193
9.65
空中線・アンテナ(aerial・antenna)
空中線(アンテナ)を示す。
空中線(アンテナ)の形式を特定することが必須な場合を除いて,
この図記号を使用する。
IEC 60417-
5039
9.66
緊急事態集中表示器(urgent alert indicator)
運転員が即座に注意する必要がある状態を示す。
他の既存の図記号(での表示)に“緊急事態”である旨の注意を引
くために用いる。
ISO 7000-
2301
15
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.67
注意情報(information alert)
機械又は装置の単一若しくは複数の機能又は装置の運転状態が平常
状態から逸脱して運転員の注意を引く必要があるが,(運転員が)進ん
で注意を払うか,又はその当該機能若しくは装置を監視し続けるまで
の必要はないことを示す。
色彩を付けて表示する場合は,この図記号は青で表示しなければな
らず,望ましくは外側の青の境界線,その内側の白の境界線,青地に
白の文字とする(9.68参照)。
この図記号は,ISO 7000には“製品情報,注意情報”との名称で登
録され,別の内容記述がある。
ISO 7000-2813(9.69及び9.70参照)及びISO 7000-3308(9.71及び
9.72参照)と組み合わせて用いてもよい。
ISO 7000-
2760
9.68
ISO 7000-
2760の応用
9.69
運転員への警告(operator alert)
機械又は装置の単一若しくは複数の機能又は装置の運転状態が平常
状態から逸脱していて(運転員が)進んで注意を払うか,又はその当
該機能若しくは装置を監視し続ける必要があるが,機械若しくは装置
を停止する必要まではないことを示す。
色彩を付けて表示する場合は,この図記号は黄で表示しなければな
らず,その黄地に望ましくは黒のひし形の外形線及び黒の感嘆符とす
るのがよい。黒のひし形の外形線の外側も黄地としてもよい(9.70参
照)。
この図記号を,人身の安全上の危険源を警告するために用いてはな
らない。
ISO 7000-2760(9.67及び9.68参照)及びISO 7000-3308(9.71及び
9.72参照)と組み合わせて用いてもよい。
ISO 7000-
2813
9.70
ISO 7000-
2813の応用
9.71
停止操作(stop operation)
原動機を停止させるか又は次の操作の前に必要な行動をとって,機
械又は装置を直ちに停止することを示す。
機械又は装置の単一若しくは複数の機能又は装置の運転状態が平常
状態から逸脱していて,機械若しくは装置を停止する必要があること
を示す。
色彩を付けて表示する場合は,この図記号は赤で表示しなければな
らず,外側の赤の境界線,内側の白の境界線,赤地に白の文字とする
(9.72参照)。
ISO 7000-2760(9.67及び9.68参照)及びISO 7000-2813(9.69及び
9.70参照)と組み合わせて用いてもよい。
ISO 7000-
3308
9.72
ISO 7000-
3308の応用
9.73
手動操作・手動運転・手動始動(manual control・manual operation・manual
start)
手動操作を起動する操作を示す。
機能が,手動操作モードとなっていることを示す。
組合せ図記号で手動操作モードを示す図記号要素として用い,又は
(他の)機能を示す図記号と併用する。
ISO 7000-0096及びISO 7000-2684は,同じ意味で選択使用可能な図
記号である。
ISO 7000-
0096
9.74
ISO 7000-
2684
16
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.75
自動運転・自動始動(automatic operation・automatic start)
機能の自動制御モードを選択する操作を示す。
自動制御を起動する操作を示す。
機能が自動制御モードとなっていることを示す。
組合せ図記号では,自動運転モードを示す図記号要素として用い,
又は(他の)機能を示す図記号と併用する。
文字群を図
記号として
用いる場合
は登録しな
い。
9.76
計数器(counter)
計数機能を示す。
直近の再設定からの,従事した生産的な作業の回数,又は時間の隔
たりを示す。
ISO 7000-
0695の応用
9.77
計数器再設定(counter reset)
計数器の表示数を0に再設定することを示す。
計数された又は表示された量の値を0に再設定する操作を示す。
ISO 7000-
2750
9.78
公道走行モード(roadway travel mode)
機械を公道を走行することができる状態にする操作を示す。
機械が公道を走行するのに適した状態になっていることを示す。
ISO 7000-
2310
9.79
公道走行モード解除(roadway travel mode, cancel)
機械を公道を走行することができない状態にする操作を示す。
機械が公道を走行できない状態になっていることを示す。
ISO 7000-
2310の否定
9.80
高速運転(fast operation)
運転範囲を高速側に設定することを示す。
高速運転とする操作を示す。
操作を動かす向きが,運転速度を増大させる方向であることを示す。
この図記号は,塗り潰しで使用する。
ISO 7000-
2810
9.81
低速運転(slow operation)
運転範囲を低速側に設定することを示す。
低速運転とする操作を示す。
操作を動かす向きが,運転速度を減少させる方向であることを示す。
この図記号は,塗り潰しで使用する。
ISO 7000-
2811
9.82
微速運転・微速段(very slow operation・creeper gear)
運転範囲を微速側に設定することを示す。
操作を動かす向きが,運転速度を最低速とする方向であることを示
す。
変速機の微速段を示す。
変速機が微速で使用されていることを示す。
この図記号は,塗り潰しで使用する。
ISO 7000-
2812
17
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.83
高温(temperature, high)
操作を高温位置とすることを示す。
温度が高いことを示す。
暖気又は高温の意味で,赤の色彩としてもよい。
ISO 7000-
3397
9.84
低温(temperature, low)
操作を低温位置とすることを示す。
温度が低いことを示す。
冷気又は寒冷の意味で,青の色彩としてもよい。
ISO 7000-
3398
9.85
温度限界(temperature limit)
温度の上限と下限とを設定する操作を示す。
温度の上限と下限とを示す。
温度の値は図記号に隣接して示しても差し支えなく,望ましくは,
温度の下限を左側に,温度の上限を右側に記す。
ISO 7000-
0632
9.86
温度の上限・最高温度(upper temperature limit・maximum temperature)
温度の上限を設定する操作を示す。
温度の上限を示す。
温度の値は図記号に隣接して示しても差し支えなく,望ましくは,
右側に記す。
ISO 7000-
0533
9.87
温度の下限・最低温度(lower temperature limit・minimum temperature)
温度の下限を設定する操作を示す。
温度の下限を示す。
温度の値は図記号に隣接して示しても差し支えなく,望ましくは,
左側に記す。
ISO 7000-
0534
9.88
温度上昇(temperature, increasing)
温度上昇を示す。
温度上昇を引き起こす操作を示す。
ISO 7000-
0035
9.89
温度下降(temperature, decreasing)
温度下降を示す。
温度下降を引き起こす操作を示す。
ISO 7000-
0036
9.90
温度操作(temperature control)
温度を調節又は制限する操作を示す。
ISO 7000-
0175
18
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.91
ヒューズボックスへの接近(fuse box access)
ヒューズボックスを示す。
ヒューズボックスの場所を示す。
ISO 7000-
2567
9.92
外部電気系統接続可能(external electrical connection, enable)
外部の電気部品を接続する電源の場所を示す。
外部への電気接続(電源供給)を可能とする操作を示す。
外部への電気接続(電源供給)が可能なことを示す。
ISO 7000-
3601
9.93
外部電気系統接続(external electrical connection, connected)
外部の電気部品が接続されていることを示す。
ISO 7000-
3602
9.94
性能制限モード・リンプホーム(非常時回避)モード(limited
performance mode・limp home mode)
機械の(短距離の)移動は可能であるが,作業はできない運転状態
にあることを示す。
機械の電力の消費を抑制するために必要な処置をとっていることを
示す。
(例えば冷房のように)便利な機能ではあるが多大のエネルギーを
要するものは真っ先に能力を低減することになる。機械の(本来の)
機能面の能力も電気エネルギーを節約するモードになることがある。
ISO 7000-
2639の応用
9.95
電子制御装置・エレクトロニックコントロールユニット(ECU)
[electronic control unit (ECU), general]
機械装置の性能に関するデータを集約し,機械装置の運転を制御し,
又は入力に応じて運転状態を調整する(電子)計算機若しくは集積回
路を示す。
この図記号は,機械の構成部品又は機能を特定しない。特定の機械
装置,構成部品,又は機能に関しては,それに対応する図記号要素を
追加する。例としては,10.70のISO 7000-3417及び11.26のISO
7000-3442参照。
ISO 7000-
3603
9.96
スマートキー(smart key)
機械又は装置を始動又は運転するにはスマートキーが必要なことを
示す。
スマートキーが検知されない場合は,黄赤の表示を用いて分かるよ
うにする。スマートキーが検知されずに機械又は装置の始動を試みた
場合は,表示器を黄赤に点灯する。
ISO 7000-
2849の応用
9.97
消火器(fire extinguisher)
消火器又はその場所を示す。
消火器の操作を示す。
消火器の作動状態を示す。
ISO 7000-
3309
19
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.98
直線的に調節する変化(variability, linear adjustment)
量の連続的な変化を示す。
量を連続的に増大又は減少させる方法の操作装置を示す。
操作される量は,図記号の(対応する)部分の寸法に応じて増大す
る。
変化量を操作装置の直線的な操作によって調整する場合に用いる。
操作ボタンにこの図記号を置く場合は,量の連続的な増大を意味す
る。この図記号の鏡像は,量の連続的な減少を意味する。
IEC 60417-
5004の応用
9.99
直線的に調節する段階的変化(variability in steps, linear adjustment)
量の不連続な段階的変化を示す。
量を不連続な段階的に増大又は減少させる方法の操作装置を示す。
操作される量は,図記号の(対応する)部分の寸法に応じて増大す
る。
変化量を操作装置の直線的な操作によって調整する場合に用いる。
操作ボタンにこの図記号を置く場合は,量の段階的な増大を意味す
る。この図記号の鏡像は,量の不連続な段階的減少を意味する。
増大(9.8参照)の場合は,IEC 60417-5005の応用と併用し,減少(9.9
参照)の場合は,IEC 60417-5006の応用と併用する。
IEC 60417-
5181
9.100
直線的に調節する段階的変化の最下段の設定(variability in steps, linear
adjustment, lowest setting)
量の不連続な数段の段階的変化での最下段の設定を示す。
不連続な数段の段階的変化での最下段の量とする操作を示す。
操作される量は,図記号の(対応する)部分の寸法に応じて増大す
る。
変化量を操作装置の直線的な操作によって調整する場合に用いる。
IEC 60417-
5181の応用
9.101
直線的に調節する段階的変化の中間段の設定(variability in steps, linear
adjustment, middle setting)
量の不連続な数段の段階的変化での中間の段での設定を示す。
不連続な数段の段階的変化での中間の段での量とする操作を示す。
操作される量は,図記号の(対応する)部分の寸法に応じて増大す
る。
変化量を操作装置の直線的な操作によって調整する場合に用いる。
IEC 60417-
5181の応用
9.102
直線的に調節する段階的変化の最上段の設定(variability in steps, linear
adjustment, highest setting)
量の不連続な数段の段階的変化での最上段の設定を示す。
不連続な数段の段階的変化での最上段の量とする操作を示す。
操作される量は,図記号の(対応する)部分の寸法に応じて増大す
る。
変化量を操作装置の直線的な操作によって調整する場合に用いる。
IEC 60417-
5181の応用
9.103
直線的に調節する連続的変化に最上段が加わるもの(continuous
variability, linear adjustment, with maximum step)
量は,連続的に変化するが,追加的な最大値があることを示す。
量を増大又は減少させる方法の操作装置を示す。追加の操作によっ
て一時的な最大値に切り替えることができる。
操作される量は,図記号の(対応する)部分の寸法に応じて増大す
る。最大値の段階は塗り潰している。
変化量を操作装置の直線的な操作によって調整する場合に用いる。
IEC 60417-
5183
20
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.104
回転調節する変化(variability, rotational adjustment)
量の連続的な変化を示す。
量を連続的に増大又は減少させる方法の操作装置を示す。
操作される量は,図記号の(対応する)部分の寸法に応じて増大す
る。
変化量を操作装置の回転操作によって調整する場合に用いる。
ISO 7000-
1364
9.105
回転調節する段階的変化(variability in steps, rotational adjustment)
量の不連続な段階的変化を示す。
量を不連続な段階的に増大又は減少させる方法の操作装置を示す。
操作される量は,図記号の(対応する)部分の寸法に応じて増大す
る。
変化量を操作装置の回転操作によって調整する場合に用いる。
増大(9.8参照)の場合は,IEC 60417-5005の応用と併用し,減少(9.9
参照)の場合は,IEC 60417-5006の応用と併用する。
この図記号の半径は,操作装置の半径に基づいて調整できる。
ISO 7000-
2164
9.106
回転調節する段階的変化の最下段の設定(variability in steps, rotational
adjustment, lowest setting)
量の不連続な数段の段階的変化での最下段の設定を示す。
不連続な数段の段階的変化での最下段の量とする操作を示す。
操作される量は,図記号の(対応する)部分の寸法に応じて増大す
る。
変化量を操作装置の回転操作によって調整する場合に用いる。
この図記号の半径は,操作装置の半径に基づいて調整できる。
ISO 7000-
2164の応用
9.107
回転調節する段階的変化の中間段の設定(variability in steps, rotational
adjustment, medium setting)
量の不連続な数段の段階的変化での中間の段での設定を示す。
不連続な数段の段階的変化での中間の段での量とする操作を示す。
操作される量は,図記号の(対応する)部分の寸法に応じて増大す
る。
変化量を操作装置の回転操作によって調整する場合に用いる。
この図記号の半径は,操作装置の半径に基づいて調整できる。
ISO 7000-
2164の応用
9.108
回転調節する段階的変化の最上段の設定(variability in steps, rotational
adjustment, highest setting)
量の不連続な数段の段階的変化での最上段の設定を示す。
不連続な数段の段階的変化での最上段の量とする操作を示す。
操作される量は,図記号の(対応する)部分の寸法に応じて増大す
る。
変化量を操作装置の回転操作によって調整する場合に用いる。
この図記号の半径は,操作装置の半径に基づいて調整できる。
ISO 7000-
2164の応用
9.109
回転調節する連続的変化に最上段が加わるもの(continuous variability,
rotational adjustment, with maximum step)
量は,連続的に変化するが,追加的な最大値があることを示す。
量を増大又は減少させる方法の操作装置を示す。追加の操作によっ
て一時的な最大値に切り替えることができる。
操作される量は,図記号の(対応する)部分の寸法に応じて増大す
る。最大値の段階は塗り潰している。
変化量を操作装置の回転操作によって調整する場合に用いる。
この図記号の半径は,操作装置の半径に基づいて調整できる。
IEC 60417-
6020
21
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.110
用手洗浄(manual cleaning)
手による洗浄が必要なことを示す。
部品又は構成部品は,手による洗浄を行う必要があることを示す。
ISO 7000-
0423
9.111
自動洗浄(automatic cleaning)
自動洗浄装置の作動又は自動洗浄の周期作動の操作を示す。
自動的洗浄周期が進行中であることを示す。
自動洗浄装置の運転状態を示す。
ISO 7000-
0424
9.112
目標・目標進度(target・target rate)
目標とする進度を設定する操作を示す。
意図した,又は設定した量を示す。
この図記号は,目標進度を適用する(土木)材料を特定しない。
この図記号は,小さい寸法で表現する場合は,内側の円を削除して
単純化してもよい。
ISO 7000-
3310
9.113
面積当たり目標進度(target rate per area)
面積当たり目標進度を設定する操作を示す。
面積当たり目標進度(の量)を示す。
この図記号は,目標進度を適用する(土木)材料を特定しない。
この図記号は,小さい寸法で表現する場合は,内側の円を削除して
単純化してもよい。
ISO 7000-
3311
9.114
時間当たり目標進度(target rate per hour)
時間当たり目標進度を設定する操作を示す。
時間当たり目標進度(の量)を示す。
この図記号は,目標進度を適用する(土木)材料を特定しない。
この図記号は,小さい寸法で表現する場合は,内側の円を削除して
単純化してもよい。
ISO 7000-
3312
9.115
検査(examine・check)
検査(すること)を示す。
部品,構成部品又は手順を検査しなければならないことを示す。
ISO 7000-
0421
9.116
装置の検査・装置の更新(check system・update system)
装置を検査又は(最新の状態に)更新する必要があることを示す。
ISO 7000-
3518
9.117
承認(acknowledgement・acceptance)
機能が完全又は準備完了で次の段階に進めることができることを示
す。
通信又は情報を確認,受領したことを示す。
ISO 7000-
0422の応用
22
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.118
問合せ支援(assistance・query)
画面又は表示ウィンドウに問合せ支援を開く操作を示す。
ISO 7000-
0435の応用
9.119
データ入力(enter data)
データ又は伝達事項を実行中のアプリケーションに送り込む操作を
示す。
電子式モニタの“データ入力”操作を示す。
矢印は,外形線で(塗り潰さずに)用いる。
ISO 7000-0651A(9.120参照)及びISO 7000-0651B(9.121参照)は,
ISO 7000-1025の代替図記号である。
ISO 7000-
1025の応用
9.120
入力(enter)
データ入力及び改行操作を示す。
ISO 7000-0651A及びISO 7000-0651Bは,同じ意味で選択使用可能
な図記号である。
ISO 7000-0651A及びISO 7000-0651Bは,ISO 7000-1025の応用(9.119
参照)と選択使用可能な図記号である。
ISO 7000-
0651A
9.121
ISO 7000-
0651B
9.122
入力データの保存(save entered data)
アプリケーションに入力されたデータの保存の操作を示す。
矢印は,塗り潰しで用いる。
ISO 7000-
2167
9.123
取消し・否定(cancel・negation, general)
実行中の操作の取消し操作を示す。
対象とする機能が停止するか利用できないことを示す。
この図記号は,JIS Z 8221-1によって,否定する方法を示す二つの
図記号のうちの一つである。もう一つの否定する方法は,単一の対角
線である(例えば,9.59のISO 7000-2240参照)。
IEC 60417-
6287の応用
9.124
清算・リセット(reset)
機械の動作モードを以前の設定した運転状態に戻す操作,又は電子
ファイルの内容を清算することを示す。
ISO 7000-
1027の応用
9.125
表示装置・表示用画面(monitor・display screen)
画像表示モードを選択する操作を示す。
表示画面を示す。
表示装置又は画像表示装置の作動状態を示す。
複数の表示用画面は,つながりを参照するために,番号付け又は他
の方法で識別してもよい。
映像機能を示すため,他の図記号と組み合わせる図記号要素として
も用いる。
IEC 60417-
5049の応用
23
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.126
有色(カラー)表示装置・有色(カラー)表示用画面(colour monitor・
colour display screen)
有色(カラー)画像モード選択操作を示す。
有色(カラー)表示画面を示す。
有色(カラー)表示画面又は有色(カラー)画像表示装置の作動状
態を示す。
この図記号を色彩を付して表現する場合は,円を塗り潰す色彩は,
赤(下左側),青(上側),緑(下右側)とする。
この図記号は,白黒表示装置とカラー表示装置とを区別する必要が
ある場合だけ使用し,さもなければ,IEC 60417-5049の応用(9.125
参照)を使用する。
IEC 60417-
5050の応用
9.127
IEC 60417-
5050の応用
9.128
輝度・昼光下での視認性・昼光モード(brightness・daylight visibility
conditions・day mode)
表示画面の輝度調節の操作を示す。
表示画面の輝度を,昼光下で適切となるよう選択する操作を示す。
表示画面の輝度が,昼光下での視認性が(適切となるよう)調節さ
れていることを示す。
IEC 60417-
5056
9.129
対比・コントラスト(contrast)
画面上で明るい画像と暗い画像との(輝度の)対比を調節する操作
を示す。
IEC 60417-
5057
9.130
輝度及び対比(コントラスト)(brightness and contrast)
画面上で輝度及びその対比(コントラスト)を調節する操作を示す。
IEC 60417-
5435
9.131
夜間の視認性・夜間モード(night visibility conditions・night mode)
表示画面の輝度を,夜間の視認性が適切となるよう選択する操作を
示す。
表示画面の輝度が,夜間の視認性が適切となるよう調節されている
ことを示す。
ISO 7000-
3313
9.132
画面表示を消す・表示装置を暗くする(cancel display・dim monitor)
電子的画像の表示を消す(削除する)操作を示す。
表示装置を暗くする操作を示す。
IEC 60417-
5477の応用
24
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.133
強調色(highlight colour)
表示(装置)の強調すべき箇所に用いる色を選択する操作を示す。
強調色を示す。
この図記号は,適宜,有色(カラー)で使用することが望ましい(9.134
参照)。
ISO 7000-
3314
9.134
ISO 7000-
3314の応用
9.135
計算機ネットワーク(computer network)
計算機ネットワークを示す。
機器が計算機ネットワークに接続されていることを示す。
計算機ネットワークの接続端子を示す。
IEC 60417-
5988
9.136
ディスク記憶装置・保存機能(memory disk・save function)
装塡式ディスク記憶装置を示す。
データを記憶装置(ディスク記憶装置,CD,DVD又は計算機のハ
ードディスク)に保存する操作を示す。
ディスク記憶装置の作動状態を示す。
ディスク記憶装置が装塡されていることを示す。
IEC 60417-
5884
9.137
計算機のマウス(computer mouse)
(計算機に)入力するには計算機のマウスを使う必要があることを
示す。
計算機のマウスの作動状態を示す。
IEC 60417-
5990
9.138
鍵盤(keyboard)
(計算機に)入力するには計算機の鍵盤を使う必要があることを示
す。
計算機の鍵盤の作動状態を示す。
IEC 60417-
5991
9.139
静止写真・スクリーンショット(still camera・screen shot)
写真機又は電子スチルカメラの操作を示す。
現在画面に表示されている電子画像を捉えるスクリーンショットの
操作を示す。
IEC 60417-
5885
9.140
音楽・音声放送(music・radio)
音声機器の音楽関連機能の操作を示す。
音声方法機器又は音声機器の操作を示す。
IEC 60417-
5085
25
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.141
録音モード(record mode)
録音機能を作動させる操作を示す。
当該機能が録音であることを示す。
この図記号は,塗り潰しで示す。
IEC 60417-
5547
9.142
一時停止モード(pause mode)
録音又は再生を一時停止させる操作を示す。
録音又は再生機能が一時停止していることを示す。
IEC 60417-
5111Bの応用
9.143
停止(stop)
録音又は再生機能の停止操作を示す。
録音又は再生機能が停止していることを示す。
この図記号の主要な使用先は,音声テープ,ビデオテープ,コンパ
クトディスク(CD),ディジタルビデオデスク(DVD),記憶装置のデ
ィスク及びプログラムである。
IEC 60417-5110Bは,正方形の外形線で登録されている。IEC
60417-5327として登録された塗り潰しの正方形の(図記号の)名称は,
“大焦点”であるが,音声及びビデオ機器で一般的に使用される塗り
潰しの正方形は,“停止”を意味する。
IEC 60417-
5110Bの応用
9.144
取出し(eject, general)
録音テープ,録画テープ,CD,DVD又はディスク記憶装置を取り
出す機能を示す。
この図記号は,取り出す媒体を特定しない場合,又は自明である場
合に用いる。
IEC 60417-
5459の応用
9.145
通常の再生(normal play・normal run)
録音又は録画を通常の速度で再生する操作を示す。
(再生対象が)通常の状態で再生されていることを示す。
巻戻しは,IEC 60417-5107Bの鏡像を用いる。
IEC 60417-
5107B
9.146
巻戻し(reverse play・reverse run)
録音又は録画を通常の速度で巻き戻す操作を示す。
録音又は録画が巻戻しモードであることを示す。
IEC 60417-
5107Bの鏡像
9.147
早送り(fast forward mode)
録音又は録画を早送りして進める操作を示す。
録音又は録画を早送りしていることを示す。
録音又は録画が再生中(9.145のIEC 60417-5107B参照)の場合は,
通常の速度よりは速く進むが最高速度よりは遅い。
録音又は録画が停止(9.143のIEC 60417-5110Bの応用参照)の場合
は,最高速度で早送りする。
早戻しは,IEC 60417-5108Bの鏡像を用いて示す。
IEC 60417-
5108B
26
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.148
早戻し(fast reverse mode)
録音又は録画を早送りして戻す操作を示す。
録音又は録画を早戻ししていることを示す。
録音又は録画が再生中(9.145のIEC 60417-5107B参照)の場合は,
通常の速度よりは速く戻るが最高速度よりは遅い。
録音又は録画が停止(9.143のIEC 60417-5110Bの応用参照)の場合
は,最高速度で早戻しする。
IEC 60417-
5108Bの鏡像
9.149
次曲(next・play next part)
録音又は録画の次の曲(又は映像)の(先頭の)頭出し操作を示す。
録音又は録画が再生中(9.145のIEC 60417-5107B参照)から操作の
場合は,次の曲を再生する。
録音又は録画が停止(9.143のIEC 60417-5110Bの応用参照)から操
作の場合は,次の曲(の先頭)で停止する。
前の曲の頭出しの場合は,IEC 60417-5861の鏡像を用いる。
IEC 60417-
5861
9.150
前曲(previous・play previous part)
録音又は録画の前の曲(又は映像)の頭出し操作を示す。
録音又は録画の先頭での操作の場合は,前の曲の先頭を頭出しする。
録音又は録画の再生途中での操作の場合は,その曲の先頭を頭出し
する。
録音又は録画の先頭を再生中(9.145のIEC 60417-5107B参照)から
操作の場合は,前の曲の先頭から再生する。
録音又は録画の先頭で停止(9.143のIEC 60417-5110Bの応用参照)
から操作の場合は,前の曲(の先頭)を頭出しして停止する。曲の途
中で停止から操作の場合は,その曲の先頭から再生する。
IEC 60417-
5861の鏡像
9.151
電話(telephone, general)
電話機能を作動させる操作を示す。
電話の場所を示す。
電話機能の作動状態を示す。
IEC 60417-
5090の応用
9.152
音声発信(speak)
電話の音声発信機能,音声認識又は類似機器の操作を示す。
IEC 60417-
5210の応用
9.153
無音(sound muting)
音声を抑制(無音にする)操作を示す。
音声が抑制されたことを示す。
IEC 60417-
5436の応用
9.154
設定(setup, general・settings, general)
操作装置,又は特定機能での(装置の)運転のための要因を設定す
るための手段の操作を示す。
塗り潰した(小形の)丸印は,削除して,代わりに機能に関連した
適切な図記号で置き換えてもよい。
IEC 60417-
5849
27
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.155
高度な設定(advanced settings, general)
高度な設定,又は次の段階の設定及び機能設定のための手段の操作
を示す。
塗り潰した(小形の)丸印は,削除して,代わりに機能に関連した
適切な図記号で置き換えてもよい。
ISO 7000-
3399
9.156
利用開始設定(プロダクトキー)(activation settings)
ソフトウェアをダウンロード又はソフトウェアの機能を使用するに
は利用開始設定が必要であることを示す。
(ソフトウェアの)使用者が,ソフトウェアの機能を進めるために,
利用開始設定又はライセンス番号を入力する操作を示す。
ISO 7000-
0716B
9.157
ナビゲーションメニューの選択肢(navigate menu options)
選択可能なメニューを通じて検索する操作を示す。
双方向の検索を示すために第2の(下向きの)矢印を追加すること
ができる。
ISO 7000-
2814
9.158
ホームポジション・家の電話(home position・home phone)
画面をメニューのホームページ,又は表示された階層上のある(使
用者が決めた)場所に移動する操作。
列挙された電話番号の中から,家の電話番号の見出しを付けること。
IEC 60417-5957(屋内でだけ使用)は,異なる家の画像で登録され,
名称も異なり,内容記述も異なる。
ISO 7000-
3315
9.159
画像転送・表示画面切替え・次の仮想端末VTへの移動[transfer image・
switch display screens・go to next virtual terminal (VT)]
表示された画像を第2の画面に転送する操作を示す。
ある画面又は仮想端末を他の画面又は仮想端末に切り替える操作を
示す。
IEC 60417-
5892
9.160
画像交換(image interchange)
二つの画面の間での表示画像の交換操作を示す。
表示画像の交換中であることを示す。
IEC 60417-
5794
9.161
表示モード,利用できる画面での移動(display mode, scroll through
available displays)
利用できる画面で,対象の表示画面を選択する操作を示す。
ISO 7000-
3519
28
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.162
次のページ(next page)
順番の,次のページを表示する操作を示す。
ISO 7000-2034Bは,グラフィカルユーザインタフェース(GUI)で
だけ用いる。ISO 7000-2034Bは,曖昧さなしに意味が通じる場合以外
は用いない。
ISO 7000-
2034A
9.163
ISO 7000-
2034B
9.164
前のページ(previous page)
順番が前のページを表示する操作を示す。
ISO 7000-2033Bは,グラフィカルユーザインタフェース(GUI)で
だけ用いる。ISO 7000-2033Bは,曖昧さなしに意味が通じる場合以外
は用いない。
ISO 7000-
2033A
9.165
ISO 7000-
2033B
9.166
画像を徐々に拡大(ズームイン)(zoom in)
小面積の画像が大きな詳細画像に見えるように,画像を拡大してみ
せる操作を示す。
IEC 60417-
5792の応用
9.167
画像を徐々に縮小(ズームアウト)(zoom out)
大面積の画像が,詳細でない小さな画像に見えるように,画像を縮
小してみせる操作を示す。
IEC 60417-
5792の応用
9.168
ページを送る・文書を送る(transmit page/document)
ページ,文書又はデータを送る操作を示す。
ページ,文書又はデータを送っていることを示す。
ISO 7000-
1965
9.169
ページを受ける・文書を受ける(receive page/document)
ページ,文書又はデータを受けていることを示す。
ISO 7000-
1966
29
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.170
一斉送信(simultaneous transmission)
ページ,文書又はデータの一斉送信を可能とする操作を示す。
一斉送信中又は一斉送信が可能となっていることを示す。
この図記号は,ISO 7000-1965(9.168参照)及びISO 7000-1966(9.169
参照)と併せて使用することができる。
ISO 7000-
2658
9.171
附属品電源・電気系統(electrical power, accessories・electrical system)
原動機を作動させずに,電源を附属品(ラジオなど)につなぐ操作
(キースイッチなどの位置)を示す。
附属品の機能を作動させるための電源が利用可能となっていること
を示す。
電気系統全般を表示する。
ISO 7000-
2302
9.172
電源故障・電気系統故障(electrical power, malfunction・electrical system,
malfunction)
電気装置に故障があることを示す。
ISO 7000-
3400
9.173
初期状態に戻す(return to initial state)
機器を復旧又は初期状態に戻す操作を示す。
塗り潰しの丸印は,削除して,(システムに)入っている機能を示す
適切な図記号で置き換えてもよい。
IEC 60417-
5495の応用
9.174
以前の作動条件への復帰操作(resume operation using previous operating
parameters)
機能を以前に規定されていた作動条件に復帰させる操作を示し,機
能の動作を復帰させることを示す。
ISO 7000-
3316
9.175
以前の作動条件への自動復帰操作(resume operation using previous
operating parameters, automatic)
機能を以前に規定されていた作動条件に自動復帰させる操作を示
し,機能の動作を復帰させることを示す。
復帰動作機能が自動的であることを示す。
ISO 7000-
3401
9.176
交換(interchange)
機能又は機器の交換又は交換を許可する操作を示す。
機能又は機器の交換中であることを示す。
ISO 7000-
0273の応用
9.177
言語選択・言語設定(language selection・language setup)
表示言語の選択操作を示す。
画面で利用できる言語を表示する操作を示す。
文字群を図
記号として
用いる場合
は登録しな
い。
30
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.178
1回の周期動作(one cycle)
1回の周期動作を開始する操作を示す。
1回の周期動作の開始を示す。
ISO 7000-
0426の応用
9.179
自動的周期動作モード(automatic cycle mode)
機能の自動的周期動作を開始する操作を示す。
機能が自動的周期動作モードとなっていることを示す。
この図記号は,機能を特定しない。機能を示すために,適切な図記
号を挿入してもよい。
ISO 7000-
0026の応用
9.180
自動的周期動作の回数(number of automatic cycles)
実施すべき自動周期動作の回数の設定操作を示す。
自動周期動作の設定した回数又は残りの回数を示す。
この図記号は,機能を特定しない。
この図記号の“#”印は,適切な数値に置き換える。
ISO 7000-
3402
9.181
つり上げ質量(mass lifted)
つり上げる対象の,又はつり上げ中の物体の質量を示す。
ISO 7000-
0430
9.182
圧力ローラ(pressure rollers)
圧力ローラの操作を示す。
ローラの接触圧力を示す。
ISO 7000-
0551
9.183
部材の厚み(material thickness)
施工対象の部材の厚みの設定又は調節操作を示す。
施工中の部材の厚みを示す。
この図記号は,施工対象の部材の材質を特定しない。
ISO 7000-
1069
9.184
蓄圧室(アキュムレータ)(accumulator)
油圧装置又は空気圧装置で,流体を適切な作動圧の状態で蓄える装
置を示す。
蓄圧室の操作を示す。
ISO 7000-
0870
9.185
蓄圧室(アキュムレータ)圧力・蓄圧室蓄圧状態(accumulator pressure・
accumulator, pressurized)
蓄圧状態の蓄圧室を示す。
蓄圧室が蓄圧されていることを示す。
蓄圧室の圧力設定の操作を示す。
蓄圧室の圧力を示す。
ISO 7000-
3317
31
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.186
(工程)完了に向けての進展(progress toward completion, general)
工程の完了に向けての進展の度合いを示す。
円の各四分円は,完了に対する進展の百分率に応じて,右上の象限
から,適切なけい線などを引き,又は色彩若しくは徐々に暗くなる灰
色で埋める。
ISO 7000-
3318
9.187
(工程)完了に向けての25 %進展(progress toward completion, 25 %
complete)
工程の完了に向けて25 %進展を示す。
右上の象限の四分円のけい線を引く代わりに,適切な色彩又は徐々
に暗くなる灰色で埋めてもよい。
ISO 7000-
3319
9.188
(工程)完了に向けての50 %進展(progress toward completion, 50 %
complete)
工程の完了に向けて50 %進展を示す。
(右上から始める)第1及び第2の各象限の四分円のけい線などを
引く代わりに,適切な色彩又は徐々に暗くなる灰色で埋めてもよい。
ISO 7000-
3320
9.189
(工程)完了に向けての75 %進展(progress toward completion, 75 %
complete)
工程の完了に向けて75 %進展を示す。
(右上から始める)第1,第2及び第3の各象限の四分円のけい線
などを引く代わりに,適切な色彩又は徐々に暗くなる灰色で埋めても
よい。
ISO 7000-
3321
9.190
(工程)100 %完了(progress toward completion, 100 % complete)
工程の100 %完了を示す。
各象限の四分円のけい線などを引く代わりに,適切な色彩又は徐々
に暗くなる灰色で埋めてもよい。
ISO 7000-
3322
9.191
コンデンサ(キャパシタ)(capacitor)
静電容量によって電気エネルギーを蓄える電気機器を示す。
ISO 7000-
0820
9.192
画面内スイッチ(タッチパネル)(touch screen)
画面内スイッチを示す。
画面に表示された機能は,画面の示された位置に触れることによっ
て動作することを示す。
ISO 7000-
2831
9.193
脱出(escape)
実行中の処理を中止する又は実行中の状態から脱出する操作を示
す。
計算機の鍵盤では,文字ESCが一般的には用いられ,ISO 7000-2029
の代用として許容される。
ISO 7000-
2029
32
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
9.194
取消し(undo)
最後に実行した指令(ただし,“取消し”を除く。)を取り消して,
対象又は機能を以前の状態に戻す操作を示す。
IEC 60417-
6051A
9.195
やり直し(redo)
直前に取り消した指令をやり直して,対象又は機能を取り消す前の
状態に戻す操作を示す。
ISO 7000-
3403
9.196
同期(synchronize)
装置の構成部品を同期させるか又は位相を合わせる操作を示す。
装置の構成部品が同期しているか又は位相が合っていることを示
す。
ISO 7000-
2740
9.197
環境に配慮した運転モード(ecological operation mode)
エネルギー資源を最も効率的に使うような機械の運転範囲を示す。
機械をエネルギー資源を最も効率的に使うような範囲で運転してい
ることを示す。
ISO 7000-
3323
9.198
電子画像,正常な向き(electronic image, normal aspect)
電子画像が正常な向きで表示されるような操作を示す。
電子画像が正常な向きで表示されていることを示す。
IEC 60417-
5407
9.199
電子画像,左右逆向き(electronic image, reversal right-to-left)
電子画像が左右逆向きで表示されるような操作を示す。
電子画像が左右逆向きで表示されていることを示す。
IEC 60417-
5408
10
原動機図記号
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
10.1
原動機・往復動内燃機関(engine・reciprocating internal combustion
engine)
内燃機関を示す。
原動機の運転状態を示す。
関連する図記号を作成するための図記号要素としても用いる。
ISO 7000-
1156
33
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
10.2
原動機潤滑油(engine lubricating oil)
原動機潤滑油の充塡箇所を示す。
原動機潤滑油の貯蔵器(タンク)を示す。
ISO 7000-
1372
10.3
原動機油圧(engine lubricating oil pressure)
原動機潤滑油の圧力に関する情報の表示を示す。
原動機潤滑油の圧力を示す。
ISO 7000-
1374
10.4
原動機潤滑油液位(engine lubricating oil level)
原動機潤滑油系統内の潤滑油の量についての情報を与える表示を示
す。
原動機潤滑油の液位を示す。
ISO 7000-
1373
10.5
原動機潤滑油ろ過器(engine lubricating oil filter)
原動機潤滑油ろ過器についての情報を与える表示を示す。
原動機潤滑油ろ過器作動状態を示す。
ISO 7000-
1376
10.6
原動機潤滑油ろ過器での油圧(engine oil filter pressure)
原動機潤滑油ろ過器での圧損の情報の表示を示す。
原動機潤滑油ろ過器での油圧を示す。
ISO 7000-
3404
10.7
原動機潤滑油温度(engine lubricating oil temperature)
原動機潤滑油温度についての情報を与える表示を示す。
原動機潤滑油温度を示す。
ISO 7000-
1375
10.8
原動機潤滑油排出(engine oil drain)
原動機潤滑油の排出操作を示す。
原動機からの潤滑油排出を示す。
ISO 7000-
3405
10.9
原動機冷却液(engine coolant)
原動機冷却液の充塡箇所を示す。
原動機冷却液の貯蔵器を示す。
ISO 7000-
1377
34
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
10.10
原動機冷却液圧力(engine coolant pressure)
原動機冷却液の圧力についての情報を与える表示を示す。
原動機冷却液の圧力を示す。
ISO 7000-
1379
10.11
原動機冷却液水位(engine coolant level)
原動機冷却系統の冷却液の量についての情報を与える表示を示す。
原動機冷却液の水位を示す。
ISO 7000-
1378
10.12
原動機冷却液ろ過器(engine coolant filter)
原動機冷却液ろ過器についての情報を与える表示を示す。
原動機冷却液ろ過器を示す。
原動機冷却液ろ過器の作動状態を示す。
ISO 7000-
1562
10.13
原動機冷却液温度(engine coolant temperature)
原動機冷却液温度についての情報を与える表示を示す。
原動機冷却液温度を示す。
ISO 7000-
1380
10.14
原動機冷却液排出(engine coolant drain)
原動機冷却系統からの冷却液の排出操作を示す。
原動機冷却系統からの冷却液の排出を示す。
ISO 7000-
3406
10.15
原動機吸気・燃焼空気(engine intake air・combustion air)
内燃機関における燃焼空気又は吸気(口)を示す。
吸気(燃焼空気)の図記号要素は,外形線を用いる。
ISO 7000-
1381
10.16
原動機吸気圧・燃焼空気圧(engine intake air pressure・combustion air
pressure)
原動機吸気圧(燃焼空気圧)についての情報を与える表示を示す。
原動機吸気圧(燃焼空気圧)を示す。
吸気(燃焼空気)の図記号要素は,外形線を用いる。
ISO 7000-
1382
10.17
原動機吸気ろ過器・燃焼空気ろ過器(engine intake air filter・combustion
air filter)
原動機吸気(燃焼空気)ろ過器についての情報を与える表示を示す。
原動機吸気(燃焼空気)ろ過器を示す。
原動機吸気(燃焼空気)ろ過器の場所を示す。
原動機吸気(燃焼空気)ろ過器の作動状態を示す。
吸気(燃焼空気)の図記号要素は,外形線を用いる。
ISO 7000-
1170
35
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
10.18
原動機吸気(燃焼空気)ろ過器圧力[engine intake (combustion) air filter
pressure]
原動機吸気(燃焼空気)ろ過器の圧損についての情報を与える表示
を示す。
原動機吸気(燃焼空気)ろ過器の圧力を示す。
吸気(燃焼空気)の図記号要素は,外形線を用いる。
ISO 7000-
3407
10.19
原動機吸気(燃焼空気)温度(engine intake air temperature・combustion
air temperature)
原動機吸気(燃焼空気)温度についての情報を与える表示を示す。
原動機吸気(燃焼空気)温度を示す。
吸気(燃焼空気)の図記号要素は,外形線を用いる。
ISO 7000-
1383
10.20
吸気予熱(intake air, preheat)
原動機吸気の予熱の操作について示す。
原動機吸気の予熱装置の作動状態について示す。
ISO 7000-
2434
10.21
原動機排気(engine exhaust gas)
内燃機関の排気又は排気口を示す。
排気の図記号要素は塗り潰す。
ISO 7000-
1384
10.22
原動機排気圧力(engine exhaust gas pressure)
原動機排気圧力についての情報を与える表示を示す。
原動機排気圧力を示す。
排気の図記号要素は塗り潰す。
ISO 7000-
1385
10.23
原動機排気温度(engine exhaust gas temperature)
原動機排気温度についての情報を与える表示を示す。
原動機排気温度を示す。
排気の図記号要素は塗り潰す。
ISO 7000-
1386
10.24
原動機始動(engine start)
原動機の始動に用いる操作(例えば,キースイッチ位置)を示す。
原動機を始動中(クランク回し中)であるが,運転には至っていな
い状態を示す。
ISO 7000-
1387
10.25
原動機始動前潤滑(engine, pre-start lubrication)
原動機始動前に原動機構成部品を潤滑する操作を示す。
原動機は始動前潤滑中であることを示す。
ISO 7000-
3326
36
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
10.26
原動機電気予熱(低温時始動補助)[engine electrical preheat (low
temperature start aid)]
低温時の始動補助のために原動機を電気的に予熱する操作を示す。
原動機を電気的に予熱中であることを示す。
ISO 7000-
1704
10.27
ディーゼル機関電気予熱(低温時始動補助)・原動機予熱プラグ(低
温時始動補助)[engine diesel preheat (low temperature start aid)・engine
glow plugs (low temperature start aid)]
ディーゼル機関の低温時の始動を補助する予熱プラグを作動させる
操作を示す。
ディーゼル機関の予熱プラグの作動を示す。
ISO 7000-
0457
10.28
機関始動補助揮発性物質噴射(engine start aid, gas injection)
低温時の始動補助のため,原動機の気筒に揮発性物質(例えば,エ
ーテル)を噴射する操作を示す。
ISO 7000-
1547
10.29
原動機運転状態(engine run)
一旦始動した原動機を連続的に運転している操作位置を示す。
機関が運転中であることを示す。
ISO 7000-
2303
10.30
原動機停止(engine stop)
原動機を停止するのに用いる操作(例えば,キースイッチの位置)
を示す。
原動機が停止するか,又は停止させなければならないことを示す。
自動的操作のため,文字AUTOを,この図記号の下に追加してもよ
い(10.31参照)。
ISO 7000-
1388
10.31
原動機自動停止(engine, automatic stop)
原動機が一定時間のアイドリングの後で自動的に停止する操作を示
す。
原動機が一定時間のアイドリングの後で自動的に停止する原動機自
動停止機能が作動状態であることを示す。
ISO 7000-
1388の応用
10.32
原動機故障・原動機機能不全(engine failure or malfunction)
原動機の故障又は機能不全の可能性を示す。
原動機の運転状態の各要素が規定の範囲を逸脱していることを示
す。
ISO 7000-
1371
10.33
原動機システム温度(engine system temperature)
原動機システムの単一又は複数の機能(例えば,潤滑油,冷却液,
吸気,排気)が正常な運転範囲を逸脱していることを示す。
この図記号は,監視すべき機能を特定していない場合にだけ用いる。
原動機潤滑油温度にはISO 7000-1375(10.7参照),原動機冷却液温
度にはISO 7000-1380(10.13参照),原動機吸気温度にはISO 7000-1383
(10.19参照),原動機排気温度にはISO 7000-1386(10.23参照)を用
いる。
ISO 7000-
3327
37
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
10.34
クランクケース内の気体/換気フィルタ(crankcase air/ventilation filter)
原動機クランクケース内に流入する気体のフィルタを示す。
クランクケース内の気体/換気フィルタの作動状態を示す。
ISO 7000-
3408
10.35
原動機回転速度(毎分回転数)[engine rotational speed (revolutions per
minute)]
原動機の回転速度を設定する操作を示す。
原動機の回転速度についての情報を与える表示を示す。
原動機の回転速度を示す。
ISO 7000-
1389
10.36
原動機回転速度自動制御(engine rotational speed, automatic control)
原動機回転速度の自動制御のスイッチ又はスイッチの位置を示す。
原動機回転速度が自動制御状態であることを示す。
ISO 7000-
3409
10.37
第1設定速度に設定した原動機回転速度(engine rotational speed, first set
speed)
原動機の第1設定速度を設定する操作を示す。
原動機の第1設定速度を示す。
ISO 7000-
3410
10.38
第2設定速度に設定した原動機回転速度(engine rotational speed, second
set speed)
原動機の第2設定速度を設定する操作を示す。
原動機の第2設定速度を示す。
追加の設定速度が必要な場合は,順番の番号を図示の位置で用いる。
ISO 7000-
3411
10.39
ハイアイドルに設定した原動機回転速度(engine rotational speed, high
idle speed)
ハイアイドル原動機回転速度とする操作を示す。
原動機をハイアイドル回転速度で運転していることを示す。
図記号ISO 7000-2883は,“原動機高速”との名称で登録されている。
ISO 7000-
2883の応用
10.40
ローアイドルに設定した原動機回転速度(engine rotational speed, low
idle speed)
ローアイドル原動機回転速度とする操作を示す。
原動機をローアイドル回転速度で運転していることを示す。
図記号ISO 7000-2884は,“原動機低速”との名称で登録されている。
ISO 7000-
2884の応用
10.41
原動機回転速度増速/減速(engine rotational speed, increase/decrease)
二つの規定値の間の切替えで,原動機回転速度を増速又は減速する
操作を示す。
ISO 7000-
3412
38
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
10.42
原動機回転速度瞬時増速(engine rotational speed, instantaneous increase)
原動機回転速度を規定の値で瞬時に増速する操作を示す。
ISO 7000-
3413
10.43
原動機回転速度自動増速(engine rotational speed, automatic increase)
原動機回転速度を規定の性能基準への対応のために自動的に増速す
る操作を示す。
ISO 7000-
3414
10.44
最高回転の原動機回転速度(engine rotational speed, maximum)
原動機回転速度を最高回転に設定する操作を示す。
原動機最高回転速度を示す。
ISO 7000-
3415
10.45
原動機回転速度瞬時減速(engine rotational speed, instantaneous decrease)
原動機回転速度を規定の値で瞬時に減速する操作を示す。
ISO 7000-
2308
10.46
原動機回転速度自動減速(engine rotational speed, automatic decrease)
原動機回転速度を規定の性能基準への対応のために自動的に減速す
る操作を示す。
ISO 7000-
2309
10.47
原動機回転速度瞬時減速機能停止又は利用不可(engine rotational speed,
instantaneous decrease, off or not available)
原動機回転速度を規定の値で瞬時に減速する操作が切られ,又はそ
の操作が使用できないことを示す。
原動機速度が動力伝達系の速度との関係が切り離され,原動機速度
の減少が動力伝達系の減速とはならないことを示す。
ISO 7000-
3416
10.48
原動機冷却ファン(engine cooling fan)
原動機を冷却するために,空気をラジエータから吸引するファンの
操作を示す。
原動機冷却ファンの運転状態を示す。
ISO 7000-
2798
10.49
原動機冷却ファンの故障又は機能不全(engine cooling fan, failure or
malfunction)
原動機冷却ファンが故障,機能不全,又は規定の作動範囲を逸脱し
ていることを示す。
ISO 7000-
3203
39
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
10.50
原動機冷却ファン逆回転(engine cooling fan, reverse rotation)
原動機冷却ファンを逆方向に回転させる操作を示す。
原動機冷却ファンが逆方向に回転していることを示す。
ISO 7000-
3328
10.51
原動機出力(engine power)
原動機の出力又は定格出力を示す。
ISO 7000-
3329
10.52
原動機出力一時的増加(engine, power boost)
原動機の正常な最大出力を超えた(一時的な)出力増加を可能とす
る操作を示す。
原動機が正常な最大出力を超えて運転していることを示す。
ISO 7000-
2797
10.53
原動機の定格出力に対する百分率(engine, per cent of rated power)
原動機の運転出力を定格出力に対するある百分率に設定する操作を
示す。
原動機の実際の運転出力を定格出力に対する百分率で示す。
ISO 7000-
3330
10.54
原動機減格運転(engine, performance derate)
何らかの運転状態が規定の限界を逸脱しているため,原動機の制御
機器によって原動機の性能を下げる(減格する)ことを示す。
ISO 7000-
3331
10.55
原動機チョーク弁(始動補助)[engine choke (start aid)]
原動機の始動補助のため,燃焼室への空燃費を調節する(吸気口を
絞って混合気を濃くする)操作を示す。
ISO 7000-
0243
10.56
チョーク弁戻し(choke, open)
原動機のチョーク弁(吸気口の絞り)を戻す(開ける)操作を示す。
原動機のチョーク弁が開いた状態であることを示す。
ISO 7000-
2589
10.57
チョーク弁絞り(choke, closed)
原動機のチョーク弁を引いて絞る操作を示す。
チョーク弁が絞られた状態であることを示す。
ISO 7000-
2590
40
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
10.58
原動機始動用点火装置(始動補助剤)・プライマ[engine primer (start
aid)]
原動機の始動補助剤を用いて原動機の始動を補助する操作を示す。
ISO 7000-
1370
10.59
原動機排気処理装置(engine emissions system)
原動機排気処理装置を示す。
原動機排気処理装置の作動状態を示す。
ISO 7000-
2945
10.60
原動機排気処理装置故障又は機能不全(engine emissions system, failure
or malfunction)
原動機排気処理装置の故障又は機能不全を示す。
ISO 7000-
2596B
10.61
原動機排気処理装置ろ過器・ディーゼル機関微粒子ろ過器・ディーゼ
ル機関微粒子ろ過器再生(engine emissions system filter・diesel particulate
filter・diesel particulate filter, regeneration)
ディーゼル機関微粒子ろ過器(原動機排気処理装置のろ過器)を示
す。
ディーゼル機関微粒子ろ過器の場所を示す。
ディーゼル機関微粒子ろ過器の作動状態[すす(煤)の蓄積の程度]
を示す。
ディーゼル機関微粒子ろ過器の再生が必要なことを示す。
ディーゼル機関微粒子ろ過器の再生の必要な操作又は再生開始の操
作を示す。
ISO 7000-
2433
10.62
原動機排気処理装置温度・ディーゼル機関微粒子ろ過器再生中(engine
emissions system temperature・diesel particulate filter, regeneration
underway)
原動機排気処理装置の温度が高い,又は(装置が)通常作動状態若
しくは規定した作動状態を外れていることを示す。
原動機排気処理装置の温度を示す。
ディーゼル機関微粒子ろ過器が再生中で,原動機排気処理装置の温
度が高くなることがある(原動機運転に関係することがある)ことを
示す。
機械の他の図記号と合わせるため,いずれの図記号を使用してもよ
い。
ISO 7000-
2844Aの
応用
10.63
ISO 7000-
2844B
10.64
原動機排気処理装置ろ過器再生不可(禁止)・ディーゼル機関微粒子ろ
過器再生不可(禁止)[engine emissions system filter, regeneration, disable
(inhibit)・diesel particulate filter, regeneration, disable (inhibit)]
原動機排気処理装置(ディーゼル機関微粒子ろ過器)の再生を不可
とする(禁止する)操作を示す。
ディーゼル機関微粒子ろ過器の再生が不可能(禁止)となっている
ことを示す。
ISO 7000-
2947
41
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
10.65
ディーゼル排気処理液(DEF)・選択的触媒還元(SCR)液[diesel exhaust
fluid (DEF)・selective catalytic reduction (SCR) fluid]
ディーゼル機関の運転による排気(の有害排出物)を減少するため
に使用する液体を示す。
ディーゼル排気処理液の貯蔵器又は充塡口を示す。
ディーゼル排気処理液が排気処理装置に噴射されていることを示
す。
排気低減処理剤の特定の名称と図記号とを組み合わせてもよい。
この図記号は,ディーゼル排気処理液の水位を示すのに用いてもよ
い。
ISO 7000-
2946
10.66
ターボ過給機(turbocharger)
ターボ過給機の操作を示す。
ターボ過給機の運転状態を示す。
ISO 7000-
2107
10.67
ターボ過給機の温度(turbocharger temperature)
ターボ過給機の温度についての情報を与える表示を示す。
ターボ過給機の温度を示す。
ターボ過給機の温度が規定の状態を逸脱していることを示す。
ISO 7000-
2646B
10.68
ラジエータ・熱交換機(radiator・heat exchanger)
原動機のラジエータを示す。
ラジエータの作動状態を示す。
関連する図記号を作成するための図記号要素としても用いる。
ISO 7000-
1390
10.69
ラジエータヒータ(radiator heater)
ラジエータを加熱する操作を示す。
ラジエータヒータの作動状態を示す。
図記号ISO 7000-2430は,名称“路上車両,原動機冷却液加熱”で
登録されている。
ISO 7000-
2430
10.70
原動機電子制御装置(ECU)[engine electronic control unit (ECU)]
原動機の性能についてのデータを収集し,原動機の運転を制御し,
又は原動機の運転状況を入力に対応して調節する計算機若しくは集積
回路を示す。
ISO 7000-
3417
10.71
原動機故障診断用接続口(engine, diagnostic port)
原動機故障診断用機器の接続口の場所を示す。
原動機故障診断用接続口が使用中であることを示す。
ISO 7000-
3418
42
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
11
変速機図記号
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
11.1
変速機(transmission)
変速機を示す。
変速機の作動状態を示す。
関連する図記号を作成するための図記号要素としても用いる。
ISO 7000-
1166A
11.2
手動変速操作(manual transmission mode)
変速機の機能が手動操作状態で,変速歯車は運転員が選択し,運転
員が他の歯車を選択しない限り他の変速段とはならないことを示す。
この図記号は,同じ機械で手動操作及び自動変速の両方が(切替え)
利用可能な場合,又は運転員に手動変速だけが使用できることを理解
させることが重要な場合にだけ用いる。
ISO 7000-
3436
11.3
自動変速状態(automatic transmission mode)
変速機の機能が自動制御状態で,変速歯車は運転員の介在なしに選
択されることを示す。
この図記号は,同じ機械で手動操作及び自動変速の両方が(切替え)
利用可能な場合,又は運転員に自動変速だけが使用できることを理解
させることが重要な場合にだけ用いる。
ISO 7000-
3437
11.4
変速機潤滑油(transmission oil)
変速機潤滑油の給油箇所を示す。
変速機潤滑油の貯蔵器を示す。
ISO 7000-
1397
11.5
変速機潤滑油圧(transmission oil pressure)
変速機潤滑装置内の油圧についての情報を与える表示を示す。
変速機潤滑油圧を示す。
ISO 7000-
1167
11.6
変速機潤滑油液位(transmission oil level)
変速機潤滑装置内の潤滑油の量についての情報を与える表示を示
す。
変速機潤滑油の液位を示す。
ISO 7000-
1398A
11.7
変速機潤滑油ろ過器(transmission oil filter)
変速機潤滑装置内の潤滑油ろ過器についての情報を与える表示を示
す。
変速機潤滑油のろ過器を示す。
変速機潤滑油のろ過器の場所を示す。
変速機潤滑油のろ過器の作動状態を示す。
ISO 7000-
1169
11.8
変速機潤滑油温度(transmission oil temperature)
変速機潤滑装置内の油温についての情報を与える表示を示す。
変速機潤滑油の温度を示す。
ISO 7000-
1168A
43
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
11.9
変速機故障・変速機機能不全(transmission failure or malfunction)
変速機が故障若しくは機能不全又は規定の範囲を逸脱して運転して
いることを示す。
ISO 7000-
1396A
11.10
変速機通気ろ過器(transmission breather filter)
変速機の通気ろ過器を示す。
変速機の通気ろ過器の場所を示す。
変速機の通気ろ過器の作動状態を示す。
ISO 7000-
3438
11.11
変速機の飛ばし増速(transmission, skip shift up)
変速機の歯車の選択を,次の段階を飛ばして(更に次の歯車段まで)
進める操作を示す。
ISO 7000-
3439
11.12
変速機の飛ばし減速(transmission, skip shift down)
変速機の歯車の選択を,次の段階を飛ばして(更に次の歯車段まで)
落とす操作を示す。
ISO 7000-
3440
11.13
変速機中立(transmission, neutral)
変速機を中立の位置とする操作位置を示す。
変速機が中立であることを示す。
文字を図記
号として用
いる場合は
登録しない。
11.14
変速機ドライブ段(transmission, drive)
変速機をドライブ又は歯車段のドライブの範囲とする操作位置を示
す。
変速機がドライブ又は歯車段のドライブの範囲であることを示す。
文字を図記
号として用
いる場合は
登録しない。
11.15
変速機高速段・変速機歯車高速段範囲(transmission, high gear・
transmission, high gear range)
変速機を高速又は歯車段の高速の範囲とする操作位置を示す。
変速機が高速又は歯車段の高速の範囲であることを示す。
文字を図記
号として用
いる場合は
登録しない。
11.16
変速機低速段・変速機歯車低速段範囲(transmission, low gear・
transmission, low gear range)
変速機を低速又は歯車段の低速の範囲とする操作位置を示す。
変速機が低速又は歯車段の低速の範囲であることを示す。
文字を図記
号として用
いる場合は
登録しない。
44
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
11.17
変速機歯車前進段・変速機歯車前進段範囲(transmission, forward gear・
transmission, forward gear range)
変速機を前進又は歯車段の前進の範囲とする操作位置を示す。
変速機が前進又は歯車段の前進の範囲であることを示す。
文字を図記
号として用
いる場合は
登録しない。
11.18
変速機歯車後進段・変速機歯車後進段範囲(transmission, reversing
gear・transmission, reverse gear range)
変速機を後進又は歯車段の後進の範囲とする操作位置を示す。
変速機が後進又は歯車段の後進の範囲であることを示す。
文字を図記
号として用
いる場合は
登録しない。
11.19
変速機駐車段(transmission, park)
変速機を駐車位置とする操作位置を示す。
変速機が駐車段となっていることを示す。
文字を図記
号として用
いる場合は
登録しない。
11.20
変速機歯車前進第1速(transmission, forward, first gear)
変速機の歯車を前進第1速とする操作位置を示す。
変速機の歯車が前進第1速であることを示す。
数字を図記
号として用
いる場合は
登録しない。
11.21
変速機歯車前進第2速(transmission, forward, second gear)
変速機の歯車を前進第2速とする操作位置を示す。
変速機の歯車が前進第2速であることを示す。
数字を図記
号として用
いる場合は
登録しない。
11.22
変速機歯車前進第3速(transmission, forward, third gear)
変速機の歯車を前進第3速とする操作位置を示す。
変速機の歯車が前進第3速であることを示す。
最高速の前進歯車段に至るまで,順番を追加した番号を用いてもよ
い。
数字を図記
号として用
いる場合は
登録しない。
11.23
歯車後進第1速(reverse first gear)
変速機の歯車を後進第1速とする操作位置を示す。
変速機の歯車が後進第1速であることを示す。
最高速の後進歯車段に至るまで,順番を追加した番号を用いてもよ
い。
文字及び数
字を図記号
として用い
る場合は登
録しない。
11.24
クラッチ(clutch)
二つの(同心)軸が結合して同速度で回転し,又は遮断して異なる
速度で回転するようにする,二つの軸(入力軸及び出力軸)を結合す
る機器を示す。
クラッチの作動状態を示す。
ISO 7000-
1308
45
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
11.25
クラッチ温度(clutch temperature)
クラッチの温度についての情報を与える表示を示す。
クラッチの温度を示す。
ISO 7000-
3204
11.26
変速機電子制御装置(ECU)[transmission electronic control unit (ECU)]
変速機の性能についてのデータを収集し,変速機の動作を制御し,
又は変速機の作動状況を入力に対応して調節する計算機若しくは集積
回路を示す。
ISO 7000-
3442
11.27
差動歯車潤滑油(differential gear oil)
差動歯車の潤滑油を示す。
差動歯車の潤滑油の充塡箇所を示す。
この図記号は,差動歯車の潤滑油の液位を示すのに用いてもよい。
差動歯車及び車軸の双方を潤滑するために同じ貯蔵器からの潤滑油
が用いられる場合は,ISO 7000-3371(19.10参照)を用いる。
ISO 7000-
3443
11.28
差動歯車潤滑油温度(differential gear oil temperature)
差動歯車の潤滑油の温度についての情報を与える表示を示す。
差動歯車の潤滑油の温度を示す。
ISO 7000-
3332
12
油圧系統図記号
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
12.1
油圧系統(hydraulic system)
油圧系統を示す。
油圧系統の作動状態を示す。
関連する図記号を作成するための図記号要素としても用いる。
ISO 7000-
1409
12.2
作動油(hydraulic oil)
作動油の充塡箇所を示す。
作動油の貯蔵器(タンク)を示す。
この図記号は,ISO 7000-1412(12.4参照)の代わりに作動油の液位
を示すために用いてもよい。
ISO 7000-
1411
12.3
作動油圧(hydraulic oil pressure)
油圧系統の油圧についての情報を与える表示を示す。
油圧系統の油圧を示す。
ISO 7000-
1413
46
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
12.4
作動油液位(hydraulic oil level)
油圧系統の作動油の量についての情報を与える表示を示す。
油圧系統の作動油の液位を示す。
ISO 7000-
1412
12.5
作動油ろ過器(hydraulic oil filter)
油圧系統の作動油のろ過器についての情報を与える表示を示す。
油圧系統の作動油のろ過器を示す。
油圧系統の作動油のろ過器の場所を示す。
油圧系統の作動油のろ過器の作動状態を示す。
ISO 7000-
1415
12.6
作動油温度(hydraulic oil temperature)
油圧系統の作動油の温度についての情報を与える表示を示す。
油圧系統の作動油の温度を示す。
ISO 7000-
1414
12.7
油圧系統故障又は機能不全(hydraulic system failure or malfunction)
油圧系統の故障若しくは機能不全又は規定範囲の状態を逸脱して作
動していることを示す。
ISO 7000-
1410
12.8
作動油の貯蔵器への戻り(hydraulic oil, unrestricted flow to sump)
作動油が貯蔵器に戻る流れに制約がないことを示す。
ISO 7000-
3333
12.9
油圧系統通気ろ過器(hydraulic system, breather filter)
油圧系統の通気ろ過器を示す。
油圧系統の通気ろ過器の場所を示す。
油圧系統の通気ろ過器の作動状態を示す。
ISO 7000-
3344
12.10
補助油圧系統(auxiliary hydraulic system)
補助油圧系統を示す。
補助油圧系統の作動状態を示す。
ISO 7000-
3334
12.11
油圧系統スイッチ切り又は作動不可(hydraulic system, off or not
available)
油圧系統の作動スイッチを切る操作を示す。
油圧系統が,作動スイッチ切り又は作動不可の状態を示す。
ISO 7000-
3445
47
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
12.12
油圧系統ロック(hydraulic system, lock)
油圧系統の作動を防ぐため,油圧系統をロックする操作を示す。
油圧系統がロック状態であることを示す。
ISO 7000-
3205
12.13
油圧系統ロック解除(hydraulic system, unlock)
油圧系統の作動を可能とするため,油圧系統のロックを解除する操
作を示す。
油圧系統がロック解除されている状態であることを示す。
ISO 7000-
3206
12.14
油圧シリンダ(hydraulic cylinder)
油圧シリンダの操作を示す。
油圧シリンダのホースを機械につなぐ場所を示す。
油圧シリンダの作動状態を示す。
ISO 7000-
1569
12.15
油圧シリンダ伸ばし及び縮め(hydraulic cylinder, extend and retract)
操作側の動き又は位置に応じて油圧シリンダを伸ばし,又は縮める
操作を示す。
ISO 7000-
3207
12.16
油圧シリンダ伸ばし(hydraulic cylinder, extend)
操作側の動き又は位置に応じて油圧シリンダのロッドを押し出して
伸ばす操作を示す。
油圧シリンダのロッドが伸ばされていること又は伸びた位置にある
ことを示す。
ISO 7000-
1570の応用
12.17
油圧シリンダ縮め(hydraulic cylinder, retract)
操作側の動き又は位置に応じて油圧シリンダのロッドを引き込んで
縮める操作を示す。
油圧シリンダのロッドが縮んでいること又は縮んだ位置にあること
を示す。
ISO 7000-
1571の応用
12.18
油圧シリンダ浮き(hydraulic cylinder, float)
シリンダのロッドに結合した装置の動きに応じてロッドが油圧シリ
ンダに対して自由に出入りするのを許す操作を示す。
油圧シリンダが,浮きの状態にあることを示す。
ISO 7000-
1661
12.19
油圧シリンダロック(hydraulic cylinder, lock)
ロッドの動きを防止するように油圧シリンダをロックする操作を示
す。
油圧シリンダがロックされていることを示す。
ISO 7000-
2642
48
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
12.20
油圧シリンダロック解除(hydraulic cylinder, unlock)
ロッドが動けるように,油圧シリンダのロックを解除する操作を示
す。
油圧シリンダのロックが解除されていることを示す。
ISO 7000-
2643
12.21
補助油圧シリンダ(auxiliary hydraulic cylinder)
補助油圧シリンダを示す。
ISO 7000-
3335
12.22
補助油圧シリンダ伸ばし(auxiliary hydraulic cylinder, extend・auxiliary
hydraulic cylinder, open)
補助油圧シリンダのロッドを伸ばす操作を示す。
ISO 7000-
3446
12.23
補助油圧シリンダ縮め(auxiliary hydraulic cylinder, retract・auxiliary
hydraulic cylinder, closed)
補助油圧シリンダのロッドを縮める操作を示す。
ISO 7000-
3447
12.24
補助油圧シリンダ浮き(auxiliary hydraulic cylinder, float)
補助油圧シリンダのロッドに結合した装置の動きに応じてロッドが
油圧シリンダに対して自由に出入りするのを許す操作を示す。
補助油圧シリンダが,浮きの状態にあることを示す。
ISO 7000-
3448
12.25
1番目のSCV選択操作バルブ[SCV (selective control valve)-number 1]
機械の(その機械で)1番目の選択操作バルブを示す。
1番目の選択操作バルブの操作部を示す。
ローマ数字のIの代わりにアラビア数字の1を用いてもよい。
ISO 7000-
3336
12.26
2番目のSCV選択操作バルブ[SCV (selective control valve)-number 2]
機械の(その機械で)2番目の選択操作バルブを示す。
2番目の選択操作バルブの操作部を示す。
ローマ数字のIIの代わりにアラビア数字の2を用いてもよい。
ISO 7000-
3336の応用
12.27
3番目のSCV選択操作バルブ[SCV (selective control valve)-number 3]
機械の(その機械で)3番目の選択操作バルブを示す。
3番目の選択操作バルブの操作部を示す。
ローマ数字のIIIの代わりにアラビア数字の3を用いてもよい。
ISO 7000-
3336の応用
49
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
12.28
4番目のSCV選択操作バルブ[SCV (selective control valve)-number 4]
機械の(その機械で)4番目の選択操作バルブを示す。
4番目の選択操作バルブの操作部を示す。
ローマ数字のIVの代わりにアラビア数字の4を用いてもよい。
選択操作バルブの数の最大値に至るまで,ローマ数字又はアラビア
数字を順番に用いてもよい。
ISO 7000-
3336の応用
12.29
油圧シリンダ急速伸ばし(hydraulic cylinder, fast extension)
油圧シリンダのロッドを急速に伸ばす操作を示す。
油圧シリンダは急速伸ばしの状態にあることを示す。
ISO 7000-
3449
13
制動装置図記号
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
13.1
制動装置(brake system)
制動装置を示す。
制動装置の作動状態を示す。
関係する図記号を作成するための図記号要素としても用いる。
ISO 7000-
1399
13.2
制動装置作動液(brake fluid)
制動装置作動液の充塡箇所を示す。
制動装置作動液の貯蔵器を示す。
この図記号は,制動装置作動液の液位を示すのに用いてもよい。
ISO 7000-
1400
13.3
制動装置作動液排出(brake fluid drain)
制動装置作動液の排出操作を示す。
制動装置作動液を制動装置から排出していることを示す。
ISO 7000-
3359
13.4
制動装置圧力(brake system pressure)
制動装置(作動液)の圧力についての情報を与える表示を示す。
制動装置(作動液)の圧力を示す。
ISO 7000-
1402
13.5
制動装置(作動液)ろ過器(brake system filter)
制動装置(作動液)のろ過器についての情報を与える表示を示す。
制動装置(作動液)のろ過器を示す。
制動装置(作動液)のろ過器の場所を示す。
制動装置(作動液)のろ過器の作動状態を示す。
ISO 7000-
1404
50
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
13.6
制動装置温度・制動装置本体の温度(brake system temperature・brake
temperature)
制動装置又は各制動装置本体の温度についての情報を与える表示を
示す。
制動装置又は各制動装置本体の温度を示す。
ISO 7000-
1403A
13.7
制動装置本体故障・制動装置機能不全(brake failure・brake system
malfunction)
主制動装置の故障若しくは機能不全又は作動状態が規定範囲を逸脱
していることを示す。
ISO 7000-
0239の応用
13.8
駐車制動装置(parking brake)
駐車制動装置を作動させる操作を示す。
駐車制動装置の作動状態を示す。
ISO 7000-
0238
13.9
駐車制動装置解除(park brake release)
駐車制動装置を不作動とする操作を示す。
ISO 7000-
3360
13.10
駐車制動装置故障(park brake failure)
駐車制動装置の故障若しくは機能不全又は作動状態が規定範囲を逸
脱していることを示す。
ISO 7000-
3361
13.11
1台目のトレーラの制動装置又は第1の追加制動装置回路(brake
system, first trailer or first additional circuit)
1台目のトレーラの制動装置又は第1の追加制動装置回路の操作を
示す。
1台目のトレーラの制動装置又は第1の追加制動装置回路の作動状
態を示す。
ISO 7000-
1405の応用
13.12
2台目のトレーラの制動装置又は第2の追加制動装置回路(brake
system, second trailer or second additional circuit)
2台目のトレーラの制動装置又は第2の追加制動装置回路の操作を
示す。
2台目のトレーラの制動装置又は第2の追加制動装置回路の作動状
態を示す。
ISO 7000-
1406の応用
13.13
アンチロックブレーキシステム(anti-lock brake system)
アンチロックブレーキシステムの作動状態を示す。
ISO 7000-
1407の応用
51
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
13.14
ブレーキライニング磨耗(worn brake linings)
ブレーキライニングの磨耗が規定の限界を逸脱していることを示
す。
ISO 7000-
1408
14
燃料図記号
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
14.1
燃料・燃料系統(fuel・fuel system)
燃料計を示す。
燃料の補給箇所を示す。
燃料の貯蔵器(タンク)を示す。
燃料系統の作動状態を示す。
この図記号は,ISO 7000-1551(14.3参照)の代わりに,燃料の油量
を示すのに用いてもよい。
関連する図記号を作成するための図記号要素としても用いる。
ISO 7000-
0245
14.2
燃料圧(fuel pressure)
燃料系統の圧力についての情報を与える表示を示す。
燃料圧を示す。
ISO 7000-
1392
14.3
燃料油量(fuel level)
燃料タンク内の燃料の量についての情報を与える表示を示す。
燃料油量を示す。
燃料油量を示すため,この図記号の代わりにISO 7000-0245(14.1
参照)を用いてもよい。
ISO 7000-
1551
14.4
燃料ろ過器(fuel filter)
燃料ろ過器についての情報を与える表示を示す。
燃料ろ過器を示す。
燃料ろ過器の場所を示す。
燃料ろ過器の作動状態を示す。
ISO 7000-
1393
14.5
燃料温度(fuel temperature)
燃料温度についての情報を与える表示を示す。
燃料温度を示す。
ISO 7000-
1394
14.6
燃料系統故障又は機能不全(fuel system, failure or malfunction)
燃料系統の故障若しくは機能不全又は作動状態が規定の範囲を逸脱
していることを示す。
ISO 7000-
1391
52
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
14.7
燃料遮断(fuel shut-off)
燃料の原動機への供給を遮断する操作を示す。
燃料の原動機への供給が遮断されたことを示す。
この図記号は,燃料(供給)の遮断のためだけに用いる。
“原動機停止”のためにはISO 7000-1388(10.30参照)を用いる。
“原動機緊急停止”のためには9.71又は9.72の図記号を用いる。
ISO 7000-
1395B
14.8
ディーゼル(圧縮着火機関)燃料[diesel (compression ignition) fuel]
多燃料機関において,ディーゼル燃料を選択する操作を示す。
多燃料機関において,ディーゼル燃料を使用していることを示す。
ディーゼル燃料の補給箇所を示す。
ディーゼル燃料の貯蔵器(タンク)を示す。
この図記号は,燃料がディーゼル燃料であることを見分ける必要が
ある場合だけ用いる。
ISO 7000-
1541の応用
14.9
燃料経済性(fuel economy)
現時点での(瞬時的な)燃料経済性を,校正した尺度(基準)に対
して示す。
燃料経済計又は燃料経済性表示を示す。
ISO 7000-
0641
14.10
燃料排出(fuel drain)
燃料タンクからの燃料の排出操作を示す。
燃料タンクから燃料を排出中であることを示す。
ISO 7000-
3450
14.11
ディーゼル燃料排出(diesel fuel drain)
燃料タンクからのディーゼル燃料の排出操作を示す。
燃料タンクからディーゼル燃料を排出中であることを示す。
この図記号は,燃料がディーゼル燃料であることを見分ける必要が
ある場合だけ用いる。
ISO 7000-
3451
14.12
燃料内の水分(water in fuel)
燃料中の水分が規定の濃度に達したことを示す。
燃料中の水分の濃度を示す。
ISO 7000-
3452
14.13
燃料系統水分排出(fuel system, water drain)
燃料からの水分の排出操作を示す。
燃料から水分を排出していることを示す。
ISO 7000-
3453
14.14
時間当たり燃料消費量(fuel consumption per hour)
時間当たりの運転燃料消費量についての情報を与える表示を示す。
時間当たりの運転燃料消費量を,体積又は質量での消費率として示
す。
ISO 7000-
3454
53
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
14.15
施工面積当たり燃料消費量(fuel consumption per area worked)
施工された面積当たりの燃料消費量についての情報を与える表示を
示す。
施工された面積当たりの燃料消費量を,体積又は質量での消費率と
して示す。
ISO 7000-
3362
14.16
燃料消費量当たり施工面積(area worked per fuel consumed)
燃料消費量当たりの施工面積についての情報を与える表示を示す。
燃料消費量当たりの施工面積を示す。
ISO 7000-
3363
14.17
燃料冷却器(fuel cooler)
燃料冷却器を示す。
燃料冷却器の作動状態を示す。
ISO 7000-
3364
15
灯火類図記号
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
15.1
走行用前照灯・走行用ビーム(headlights, high beam・headlights, upper
beam)
前照灯の走行用ビームの操作を示す。
前照灯の走行用ビームの作動状態を示す。
“前照灯の走行用ビーム”の表示には青を用い,望ましくは青地を
背景に図記号を照明する。
放射する光線を表現する線の数は,図記号を適用する際の作成上の
都合又は明瞭さを保つため5本から4本に減らしてもよい。
ISO 7000-
0082
15.2
すれ違い用前照灯・すれ違い用ビーム(headlights, low beam・headlights,
dipped beam)
すれ違い用ビームの操作を示す。
すれ違い用ビームの作動状態を示す。
放射する光線を表現する線の数は,図記号を適用する際の作成上の
都合又は明瞭さを保つため5本から4本に減らしてもよい。
ISO 7000-
0083
15.3
作業灯(work light)
作業灯を点灯する操作を示す。
作業灯の点灯状態を示す。
この図記号の鏡像(15.4参照)は,後照作業灯用に用いてもよい。
前を照らす作業灯と後照作業灯とを単一の操作で点灯などする場合
は,この図記号を用いる。
多数の作業灯は,番号付け又は他の適切な方法で識別することがで
きる。
放射する光線を表現する線の数は,図記号を適用する際の作成上の
都合又は明瞭さを保つため5本から4本に減らしてもよい。
ISO 7000-
1204
54
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
15.4
後照作業灯(rear work light)
後照作業灯を点灯する操作を示す。
後照作業灯の点灯状態を示す。
前を照らす作業灯と後照作業灯とを単一の操作で点灯などする場合
は,ISO 7000-1204(15.3参照)を用いる。
多数の作業灯は,番号付け又は他の適切な方法で識別することがで
きる。
放射する光線を表現する線の数は,図記号を適用する際の作成上の
都合又は明瞭さを保つため5本から4本に減らしてもよい。
ISO 7000-
1204の鏡像
15.5
駐車灯(parking lights)
駐車灯の点灯操作を示す。
駐車灯の点灯状態を示す。
ISO 7000-
0240
15.6
警告反射板など(hazard warning)
非常点滅表示灯の操作を示す。
非常点滅表示灯の作動状態を示す。
“警告反射板”の表示には,赤地に白の三角形を用いる。
“警告反射板”の操作には,暗い背景色の地に赤の三角形又は(望
ましくは)赤地に白の三角形を用いる。
ISO 7000-
0085
15.7
室内照明灯・ルームランプ・室内灯・天井灯[interior compartment
illumination・interior (dome) light]
運転室(キャブ)内の室内照明灯の操作を示す。
室内照明灯の点灯状態を示す。
ISO 7000-
1421B
15.8
室内照明灯輝度弱め(low level interior illumination)
室内への照明を与えつつ,運転員の夜間の視野の明視性を保つのに
寄与するような室内照明とする操作を示す。
輝度を弱めた室内照明灯の点灯状態を示す。
ISO 7000-
2667の応用
15.9
警光灯・点滅灯(identification light・beacon)
機械に装着した回転灯又は点滅灯の点灯操作を示す。
回転灯の点灯状態を示す。
ISO 7000-
1141B
15.10
車幅灯など(clearance lights・position lights)
典型的には機械の側面,前部,後部などに装着して(他に存在を示
すための照明としての)車幅灯などの点灯操作を示す。
車幅灯などの点灯状態を示す。
ISO 7000-
0456
55
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
15.11
方向指示器(turn signals)
方向指示器を点灯させる操作を示す。
方向指示器の点灯状態を示す。
矢印は分離してもよく,左側を指す矢印は左折を示し,右側を指す
矢印は右側を示す。
“方向指示器”の表示には緑を用いる。矢印を緑で塗り潰してもよ
く,緑地の上に図記号を照明してもよい。
ISO 7000-
0084
15.12
1台目のトレーラの方向指示器(turn signal, first trailer)
機械の後ろ側でけん引される1台目のトレーラの方向指示器を点灯
させる操作を示す。
1台目のトレーラの方向指示器の点灯状態を示す。
矢印は分離してはならない。
“方向指示器,1台目のトレーラ”の表示には緑を用いる。矢印を
緑で塗り潰してもよく,緑地の上に図記号を照明してもよい。
ISO 7000-
1419の応用
15.13
ISO 7000-
2664の応用
15.14
2台目のトレーラの方向指示器(turn signal, second trailer)
2台目のトレーラの方向指示器の点灯状態を示す。
矢印は分離してはならない。
“方向指示器,2台目のトレーラ”の表示には緑を用いる。矢印を
緑で塗り潰してもよく,緑地の上に図記号を照明してもよい。
ISO 7000-
1420の応用
15.15
ISO 7000-
2664の応用
15.16
前部霧灯(front fog lights)
霧の条件下で,前方の照明のための(通常は淡黄色の)灯火の操作
を示す。
前部霧灯の点灯状態を示す。
前部及び後部霧灯の双方を一つのスイッチで操作するときは,この
図記号を使用する。
ISO 7000-
0633
15.17
後部霧灯(rear fog lights)
霧の条件下で,後方からの視認性を高めるための(通常は淡黄色の)
灯火の操作を示す。
後部霧灯の点灯状態を示す。
前部及び後部霧灯の双方を一つのスイッチで操作するときは,図記
号ISO 7000-0633(15.16参照)を使用する。
ISO 7000-
0634
15.18
灯火類主スイッチ(master lighting switch)
灯火類の主スイッチを示す。
灯火類を一斉に点灯するか,灯火類の照度を一斉に調節することが
できるようにする操作を示す。
IEC 60417-
5012の応用
56
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
15.19
計器照明(instrument illumination)
計器への照明の照度を調節する操作を示す。
ISO 7000-
1556
15.20
夜間計器照明(night-time instrument illumination)
計器への照明を夜間用の照度に調節する操作を示す。
(表示機器の)表示画面の照度を夜間用に調節する操作を示す。
ISO 7000-
3455
15.21
後退灯(reversing lights・back-up lights)
後退灯が点灯するための操作を示す。
後退灯の点灯状態を示す。
ISO 7000-
1146の応用
15.22
前照灯洗浄器及び拭き器(headlight, cleaner・headlight, washer and wiper)
前照灯の拭き器を起動し,同時に前照灯に洗浄液を噴射する操作を
示す。
放射する光線を表現する線の数は,図記号を適用する際の作成上の
都合又は明瞭さを保つため5本から4本に減らしてもよい。
ISO 7000-
0250
16
窓及び視界性図記号
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
16.1
前面窓ガラス窓拭き器(ワイパ)[windscreen (windshield) wiper]
前面窓ガラスの視野を確保するための窓拭き器の操作を示す。
ISO 7000-
0086
16.2
前面窓ガラス窓拭き器(ワイパ)間欠作動[windscreen (windshield)
wiper, intermittent]
前面窓ガラスの窓拭き器を連続ではなく間隔をとって作動させる操
作を示す。
ISO 7000-
0647
16.3
前面窓ガラス洗浄液噴射装置(ウォッシャ)[windscreen (windshield)
washer]
前面窓ガラスに洗浄液を噴射する操作を示す。
ISO 7000-
0088
57
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
16.4
前面窓ガラス洗浄液噴射装置(ウォッシャ)及び窓拭き器(ワイパ)
[windscreen (windshield) washer and wiper]
前面窓ガラス窓拭き器(ワイパ)を作動させ,同時に前面窓ガラス
に洗浄液を噴射する操作を示す。
ISO 7000-
0087
16.5
前面窓ガラス洗浄液[windscreen (windshield) washer fluid]
前面窓ガラス洗浄液補給箇所を示す。
前面窓ガラス洗浄液を示す。
前面窓ガラス洗浄液の補給箇所又は貯蔵器(タンク)が後部窓ガラ
ス用にも共通に用いられる場合は,この図記号を用いる。
ISO 7000-
1422
16.6
前面窓ガラス霧又は霜取り(デフロスタ)[windscreen (windshield)
demisting and defrosting]
霜を取りやすくするため,前面窓ガラスに気流を吹き付ける操作を
示す。
前面窓ガラスの霜取り器の作動状態を示す。
ISO 7000-
0635A
16.7
前窓ガラス窓拭き器(ワイパ)電熱(windshield wiper electric heater)
前窓ガラス窓拭き器の霜及び氷を取り除くための電熱の操作を示
す。
前窓ガラス窓拭き器の電熱の作動状態を示す。
ISO 7000-
2841の応用
16.8
後部窓ガラス窓拭き器(ワイパ)(rear window wiper)
後部窓の霜を取り除く窓拭き器の操作を示す。
ISO 7000-
0097
16.9
後部窓ガラス窓拭き器(ワイパ)間欠作動(rear window wiper,
intermittent)
後部窓ガラスの窓拭き器を連続ではなく間隔をとって作動させる操
作を示す。
ISO 7000-
1424
16.10
後部窓ガラス洗浄液噴射装置(ウォッシャ)(rear window washer)
後部窓ガラスに洗浄液を噴射する操作を示す。
ISO 7000-
0099
16.11
後部窓ガラス洗浄液噴射装置(ウォッシャ)及び窓拭き器(ワイパ)
(rear window washer and wiper)
後部窓ガラス窓拭き器(ワイパ)を作動させ,同時に後部窓ガラス
に洗浄液を噴射する操作を示す。
ISO 7000-
0098
58
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
16.12
後部窓ガラス洗浄液(rear window washer fluid)
後部窓ガラス洗浄液補給箇所を示す。
後部窓ガラス洗浄液を示す。
前面窓ガラス洗浄液の補給箇所又は貯蔵器(タンク)が後部窓ガラ
ス用にも共通に用いられる場合は,図記号ISO 7000-1422(16.5参照)
を用いる。
ISO 7000-
1423
16.13
後部窓ガラス霧又は霜取り(デフロスタ)(rear window demisting and
defrosting)
霜を取りやすくするため,後部窓ガラスを電熱するか,又は気流を
吹き付ける操作を示す。
後部窓ガラスの霜取り器の作動状態を示す。
ISO 7000-
0636A
16.14
側面窓ガラス(横窓)窓拭き器[side (lateral) window wiper]
側面窓ガラス(横窓)の霜を取り除く窓拭き器の操作を示す。
この図記号及びその鏡像は,左側の窓と右側の窓との違いを明確と
しないので,この図記号と表示灯又は操作位置とを組み合わせて用い
ることによって,いずれの(左側又は右側の)側面の窓ガラスの窓拭
き器を操作しているか又はいずれが作動しているかを明確とすること
が望ましい。
ISO 7000-
3365
16.15
側面窓ガラス(横窓)霧又は霜取り(デフロスタ)[side (lateral) window
demisting and defrosting]
霜を取りやすくするため,側面窓ガラスに気流を吹き付ける操作を
示す。
側面窓ガラスの霜取り器の作動状態を示す。
この図記号及びその鏡像は,左側の窓と右側の窓との違いを明確と
しないので,この図記号と表示灯又は操作位置とを組み合わせて用い
ることによって,いずれの(左側又は右側の)側面の窓ガラスの加熱
器を操作しているか又はいずれが作動しているかを明確とすることが
望ましい。
ISO 7000-
1425
16.16
動力開閉式側面窓ガラス(横窓)[side (lateral) window lift, power-
operated]
側面窓ガラス(横窓)を動力機構を用いて上下させる操作を示す。
この図記号及びその鏡像は,左側の窓と右側の窓との違いを明確と
しないので,この図記号と表示灯又は操作位置とを組み合わせて用い
ることによって,いずれの(左側又は右側の)側面の窓ガラスの上下
を操作しているか又はいずれが上下しているかを明確とすることが望
ましい。
ISO 7000-
0648
16.17
水平式外部後写鏡(exterior rear view mirror, horizontal type)
水平式の外部後写鏡を示す。
この図記号は,水平式の後写鏡に適用する。垂直式の後写鏡にはISO
7000-2469(16.26参照)の各矢印を削除して使用する。
この図記号は,左側の外部後写鏡を示す。
この図記号は,機械前後方向中心線に沿って前側を見ている人の見
方で見ている。
ISO 7000-
3366
59
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
16.18
(左側)水平式外部後写鏡霜取り[exterior rear view mirror, heating,
horizontal type (left side)]
霜を取りやすくするため,左側外部後写鏡を加熱する操作を示す。
左側外部後写鏡の加熱状態を示す。
この図記号は,水平式の外部後写鏡に適用する。垂直式外部後写鏡
にはISO 7000-2470(16.24参照)を使用する。
この図記号は,左側の後写鏡を示す。右側の後写鏡には,16.19に示
す鏡像を用いる。
左側及び右側の水平式後写鏡の両方を単一の操作で過熱する場合
は,この図記号を用いる。
この図記号は,機械前後方向中心線に沿って前側を見ている人の見
方で見ている。
ISO 7000-
1426
16.19
(右側)水平式外部後写鏡霜取り[exterior rear view mirror heating,
horizontal type (right side)]
霜を取りやすくするため,右側外部後写鏡を加熱する操作を示す。
右側外部後写鏡の加熱状態を示す。
この図記号は,水平式の外部後写鏡に適用する。垂直式外部後写鏡
にはISO 7000-2470の鏡像(16.25参照)を使用する。
左側及び右側の水平式後写鏡の両方を単一の操作で過熱する場合
は,図記号ISO 7000-1426(16.18参照)を用いる。
この図記号は,機械前後方向中心線に沿って前側を見ている人の見
方で見ている。
ISO 7000-
1426の鏡像
16.20
(左側)水平式外部後写鏡2軸回り調節[exterior rear view mirror,
four-way adjustment, horizontal type (left side)]
視認性を改善するために左側外部後写鏡を調節する操作を示す。
この図記号は,水平式の外部後写鏡に適用する。垂直式外部後写鏡
にはISO 7000-2469(16.26参照)を使用する。
この図記号は,左側の後写鏡を示す。右側の後写鏡には鏡像(16.21
参照)を用いる。
左側及び右側の水平式後写鏡の両方を単一の操作で調節する場合
は,この図記号を用いる。
この図記号は,機械前後方向中心線に沿って前側を見ている人の見
方で見ている。
ISO 7000-
1427
16.21
(右側)水平式外部後写鏡2軸回り調節[exterior rear view mirror,
four-way adjustment, horizontal type (right side)]
視認性を改善するために右側外部後写鏡を調節する操作を示す。
この図記号は,水平式の外部後写鏡に適用する。垂直式外部後写鏡
にはISO 7000-2469の鏡像(16.27参照)を使用する。
左側及び右側の水平式後写鏡の両方を単一の操作で調節する場合
は,図記号ISO 7000-1427(16.20参照)を用いる。
この図記号は,機械前後方向中心線に沿って前側を見ている人の見
方で見ている。
ISO 7000-
1427の鏡像
60
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
16.22
(左側)水平動力折り畳み式外部後写鏡[exterior rear view mirror, power
folding, horizontal type (left side)]
左側外部後写鏡を折り畳み又は展開する操作を示す。
動力式に折り畳み又は展開する左側外部後写鏡の作動状態を示す。
この図記号は,水平式の外部後写鏡に適用する。垂直式外部後写鏡
にはISO 7000-2584(16.28参照)を使用する。
この図記号は,左側の後写鏡を示す。右側の後写鏡には鏡像(16.23
参照)を用いる。
左側及び右側の水平式後写鏡の両方を単一の操作で調節する場合
は,この図記号を用いる。
この図記号は,機械前後方向中心線に沿って前側を見ている人の見
方で見ている。
ISO 7000-
2553
16.23
(右側)水平動力折り畳み式外部後写鏡[exterior rear view mirror, power
folding, horizontal type (right side)]
右側外部後写鏡を折り畳み又は展開する操作を示す。
動力式に折り畳み又は展開する右側外部後写鏡の作動状態を示す。
左側及び右側の水平式後写鏡の両方を単一の操作で調節する場合
は,図記号ISO 7000-2553(16.22参照)を用いる。
この図記号は,機械前後方向中心線に沿って前側を見ている人の見
方で見ている。
ISO 7000-
2553の鏡像
16.24
(左側)垂直式外部後写鏡霜取り[exterior rear view mirror, heating,
vertical type (left side)]
霜を取りやすくするため,左側外部後写鏡を加熱する操作を示す。
左側外部後写鏡の加熱状態を示す。
この図記号は,垂直式の外部後写鏡に適用する。水平式外部後写鏡
にはISO 7000-1426(16.18参照)を使用する。
左側及び右側の水平式後写鏡の両方を単一の操作で過熱する場合
は,この図記号を用いる。
この図記号は,機械前後方向中心線に沿って前側を見ている人の見
方で見ている。
ISO 7000-
2470
16.25
(右側)垂直式外部後写鏡霜取り[exterior rear view mirror, heating,
vertical type (right side)]
霜を取りやすくするため,右側外部後写鏡を加熱する操作を示す。
右側外部後写鏡の加熱状態を示す。
この図記号は,垂直式の外部後写鏡に適用する。水平式外部後写鏡
にはISO 7000-1426の鏡像(16.19参照)を使用する。
左側及び右側の垂直式後写鏡の両方を単一の操作で過熱する場合
は,図記号ISO 7000-2470(16.24参照)を用いる。
この図記号は,機械前後方向中心線に沿って前側を見ている人の見
方で見ている。
ISO 7000-
2470の鏡像
16.26
(左側)垂直式外部後写鏡2軸回り調節[exterior rear view mirror,
four-way adjustment, vertical type (left side)]
視認性を改善するために左側外部後写鏡を調節する操作を示す。
この図記号は,垂直式の外部後写鏡に適用する。水平式外部後写鏡
にはISO 7000-1427(16.20参照)を使用する。
左側及び右側の水平式後写鏡の両方を単一の操作で調節する場合
は,この図記号を用いる。
この図記号は,機械前後方向中心線に沿って前側を見ている人の見
方で見ている。
ISO 7000-
2469
61
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
16.27
(右側)垂直式外部後写鏡2軸回り調節[exterior rear view mirror,
four-way adjustment, vertical type (right side)]
視認性を改善するために右側外部後写鏡を調節する操作を示す。
この図記号は,垂直式の外部後写鏡に適用する。水平式外部後写鏡
にはISO 7000-1427の鏡像(16.21参照)を使用する。
左側及び右側の垂直式後写鏡の両方を単一の操作で調節する場合
は,図記号ISO 7000-2469(16.26参照)を用いる。
この図記号は,機械前後方向中心線に沿って前側を見ている人の見
方で見ている。
ISO 7000-
2469の鏡像
16.28
(左側)垂直動力折り畳み式外部後写鏡[exterior rear view mirror, power
folding, vertical type (left side)]
左側外部後写鏡を折り畳み又は展開する操作を示す。
動力式に折り畳み又は展開する左側外部後写鏡の作動状態を示す。
この図記号は,垂直式の外部後写鏡に適用する。水平式外部後写鏡
にはISO 7000-2553(16.22参照)を使用する。
左側及び右側の垂直式後写鏡の両方を単一の操作で調節する場合
は,この図記号を用いる。
この図記号は,機械前後方向中心線に沿って前側を見ている人の見
方で見ている。
ISO 7000-
2584
16.29
(右側)垂直動力折り畳み式外部後写鏡[exterior rear view mirror, power
folding, vertical type (right side)]
右側外部後写鏡を折り畳み又は展開する操作を示す。
動力式に折り畳み又は展開する右側外部後写鏡の作動状態を示す。
この図記号は,垂直式の外部後写鏡に適用する。水平式外部後写鏡
にはISO 7000-2553の鏡像(16.23参照)を使用する。
左側及び右側の垂直式後写鏡の両方を単一の操作で調節する場合
は,図記号ISO 7000-2584(16.28参照)を用いる。
この図記号は,機械前後方向中心線に沿って前側を見ている人の見
方で見ている。
ISO 7000-
2584の鏡像
17
空気調和図記号
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
17.1
暖房・暖房装置(interior heating・heater)
運転室内を暖房する機能の操作を示す。
暖房装置の作動状態を示す。
この図記号は,特定の用途を規定する他の図記号と組み合わせて使
用してもよく,その場合は,下のほうの水平線は削除してもよい。
ISO 7000-
0637A
17.2
補助的暖房装置(secondary heating)
補助的な暖房装置の起動の操作を示す。
補助的な暖房装置の作動状態を示す。
ISO 7000-
2578
62
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
17.3
冷房・冷房装置(cooling・air conditioning)
冷房装置を作動させる操作を示す。
冷却された構成部品,体積又は区域を示す。
冷房装置の作動状態を示す。
ISO 7000-
0027
17.4
冷房装置オフ又は利用不可(air conditioning, off or not available)
冷房装置がオフ又は利用不可であることを示す。
ISO 7000-
2626の応用
17.5
冷暖房自動温度調節(automatic temperature control, heating and cooling)
冷暖房装置の自動温度調節を示す。
自動温度調節装置の作動状態を示す。
ISO 7000-
3367
17.6
換気ファン・空気循環ファン(ventilating fan・air circulating fan)
例えば,運転室内などの空気を循環させるファンの操作を示す。
換気又は空気循環ファンの作動状態を示す。
ISO 7000-
0089の応用
17.7
除湿器(dehumidifier)
空気から湿気を取り除く除湿器の作動の操作を示す。
除湿器の作動状態を示す。
ISO 7000-
2068
17.8
湿気調節・湿度調節(moisture control・humidity control)
水分又は相対湿度を設定する操作を示す。
ISO 7000-
0589
17.9
上部空気出口からの換気用空気の流れ(ventilation air flow, upper air
outlet)
上部空気出口から空気が流れるようにする操作を示す。
上部空気出口から空気が流れていることを示す。
ISO 7000-
1865
17.10
下部空気出口からの換気用空気の流れ(ventilation air flow, lower air
outlet)
下部空気出口から空気が流れるようにする操作を示す。
下部空気出口から空気が流れていることを示す。
ISO 7000-
1866
63
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
17.11
上部及び下部空気出口からの換気用空気の流れ(ventilation air flow,
upper and lower outlets)
上部及び下部空気出口から空気が流れるようにする操作を示す。
上部及び下部空気出口から空気が流れていることを示す。
ISO 7000-
1867
17.12
霜取り(デフロスタ)及び下部空気出口からの換気用空気の流れ
(ventilation air flow, defrost and lower air outlet)
下部空気出口及びデフロスタから空気が流れるようにする操作を示
す。
下部空気出口及びデフロスタから空気が流れていることを示す。
ISO 7000-
1860Aの
応用
17.13
上部及び下部空気出口並びにデフロスタ(霜取り)からの換気用空気
の流れ(ventilation air flow, upper, lower, and defrost)
上部及び下部空気出口並びにデフロスタから空気が流れるようにす
る操作を示す。
上部及び下部空気出口並びにデフロスタから空気が流れていること
を示す。
ISO 7000-
3456
17.14
運転室(operator cabin, general)
運転室に関する機能を示す。
関連する図記号を作成するための図記号要素としても用いる。
特定の形態の機械の形状を,この図記号の代わりに用いてもよい。
ISO 7000-
3368
17.15
運転室外の雰囲気温度(ambient air temperature, outside operator cabin)
運転室外の雰囲気温度を示す。
特定の形態の機械の形状を,この図記号の代わりに用いてもよい。
ISO 7000-
3369
17.16
運転室内の雰囲気温度(ambient air temperature, inside operator cabin)
運転室内の雰囲気温度を示す。
運転室内の雰囲気温度を調節する操作を示す。
特定の形態の機械の形状を,この図記号の代わりに用いてもよい。
ISO 7000-
3370
17.17
運転室外気導入(operator cabin, outside air flow)
外部から運転室内に新鮮外気を導入する操作を示す。
外部から運転室内に新鮮外気を導入する機能の作動状態を示す。
特定の形態の機械の形状を,この図記号の代わりに用いてもよい。
ISO 7000-
3457
17.18
運転室内気循環(operator cabin, recirculating air flow)
外部から運転室内への外気の導入を阻み,室内の空気が循環するよ
うにする操作を示す。
運転室内の空気が循環する機能の作動状態を示す。
特定の形態の機械の形状を,この図記号の代わりに用いてもよい。
ISO 7000-
3458
64
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
18
座席図記号
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
18.1
座席(側面視)[seat (side view)]
座席の側面視を示す。
座席の操作を示す。
座席の使用状態を示す。
関連する図記号を作成するための図記号要素としても用いる。
ISO 7000-
1705
18.2
座席(平面視)[seat (overhead view)]
座席の平面視を示す。
座席の操作を示す。
座席の使用状態を示す。
関連する図記号を作成するための図記号要素としても用いる。
ISO 7000-
2170
18.3
座席前後(長手方向)調節[seat adjustment, longitudinal (fore and aft)]
座席全体を前後に動かす操作を示す。
ISO 7000-
1428
18.4
座席背もたれ調節(リクライン)(seat adjustment, seatback recline)
座席背もたれの角度を前方に及び後方に倒す角度調節の操作を示
す。
ISO 7000-
1429
18.5
座席高さ調節(seat height adjustment)
座席全体を上下に動かす操作を示す。
ISO 7000-
1430
18.6
座席高さ調節,上げ(seat height adjustment, up)
座席を上方に調節する操作を示す。
座席が上方に調節されていること又は最高高さに調節されたことを
示す。
ISO 7000-
1706
18.7
座席高さ調節,下げ(seat height adjustment, down)
座席を下方に調節する操作を示す。
座席が下方に調節されていること又は最低高さに調節されたことを
示す。
ISO 7000-
1707
18.8
座面前部高さ調節(seat height adjustment, cushion front)
座面前部の高さ調節の操作を示す。
ISO 7000-
1431
65
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
18.9
座面後部高さ調節(seat height adjustment, cushion rear)
座面後部の高さ調節の操作を示す。
ISO 7000-
1432
18.10
ヘッドレスト高さ調節(seat headrest height adjustment)
ヘッドレストの高さ調節の操作を示す。
ISO 7000-
1433の応用
18.11
座席暖房(heated seat)
座面を暖める装置の操作を示す。
この図記号は,座面及び背もたれを同時に暖める操作を示すのに用
いてもよい。
暖房を表現する線の数は,図記号を適用する際の作成上の都合又は
明瞭さを保つため3本から2本に減らしてもよい。
ISO 7000-
0649A
18.12
ランバサポート調節入り及び外し(seat, lumbar adjustment, in and out)
ランバサポート装置の寸法又は硬さを変更して,腰椎を支える程度
を調節する操作を示す。
ISO 7000-
2171
18.13
座席前後緩衝(seat, fore and aft isolator/attenuator)
機械が動いているときに許容される座席の前後の動きの量又は比率
を調節する操作を示す。
ISO 7000-
2172
18.14
座席横緩衝(seat, lateral isolator/attenuator)
機械が動いているときに許容される座席の左右の動きの量又は比率
を調節する操作を示す。
この図は,機械の上側から見ている座席を示す。
ISO 7000-
2173
18.15
座席首振り(seat, swivel)
座席の時計回り,反時計回りの首振りの操作を示す。
この図は,機械の上側から見ている座席を示す。
ISO 7000-
2174
18.16
座席揺動(seat swing)
座席を,異なる操縦位置へ揺動させる操作を示す。
この図は,機械の上側から見ている座席を示す。
ISO 7000-
3459
66
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
18.17
座席体重調節(seat, weight adjustment)
座席の懸架装置のこわさを,着座する人の体重(身体質量)に応じ
て調節する操作を示す。
座席体重調節装置の作動状態を示す。
ISO 7000-
2175
18.18
座席緩衝調節(seat, ride-damping adjustment)
機械が動いているときの座席の上下運動の(程度を)制御するため
の座席懸架装置のこわさの調節操作を示す。
座席緩衝調節装置の作動状態を示す。
ISO 7000-
2242の応用
18.19
換気座席(ventilated seat)
座席を冷却するため,座面内部の空気を循環させる操作を示す。
ISO 7000-
2556
18.20
反応動作式座席(active seat)
座面若しくは背もたれ又はその両方を反応動作可能とする操作を示
す。
反応動作式座面の作動状態を示す。
ISO 7000-
2627の応用
18.21
腰まわりだけの2点式座席ベルト(seatbelt, lap belt only)
2点式座席ベルト(腰まわりだけの座席ベルト)の作動状態を示す。
ISO 7000-
1702
18.22
腰まわりと肩かけとの組合せ3点式座席ベルト(seatbelt,
lap-and-shoulder belt)
3点式座席ベルト(腰まわりと肩かけとの組合せベルト)の作動状
態を示す。
ISO 7000-
0249
19
タイヤ・車輪・車軸及び懸架装置図記号
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
19.1
タイヤ(tyre)
タイヤの機能を示す。
タイヤの作動状態を示す。
関連する図記号を作成するための図記号要素としても用いる。
ISO 7000-
2176
67
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
19.2
タイヤ空気圧(tyre pressure)
タイヤ空気圧を設定又は調節する操作を示す。
タイヤ空気圧についての情報を与える表示を示す。
タイヤ空気圧を示す。
ISO 7000-
1435
19.3
タイヤ故障又は機能不全(tyre failure or malfunction)
タイヤの空気圧が通常の作動状態から逸脱していることを示す。
ISO 7000-
1434A
19.4
左側車輪を外側に調節(wheel adjustment, left wheel, move out)
左側車輪を機械の外側に調節する操作を示す。
左側車輪が機械の外側に調節されていることを示す。
ISO 7000-
2129
19.5
左側車輪を内側に調節(wheel adjustment, left wheel, move in)
左側車輪を機械の内側に調節する操作を示す。
左側車輪が機械の内側に調節されていることを示す。
ISO 7000-
2130
19.6
右側車輪を外側に調節(wheel adjustment, right wheel, move out)
右側車輪を機械の外側に調節する操作を示す。
右側車輪が機械の外側に調節されていることを示す。
ISO 7000-
2131
19.7
右側車輪を内側に調節(wheel adjustment, right wheel, move in)
右側車輪を機械の内側に調節する操作を示す。
右側車輪が機械の内側に調節されていることを示す。
ISO 7000-
2132
19.8
全輪距拡幅(all-tread, move out)
機械と車輪との間隔を広げる操作を示す。
ISO 7000-
3463
19.9
全輪距縮幅(all-tread, move in)
機械と車輪との間隔を狭める操作を示す。
ISO 7000-
3464
68
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
19.10
車軸潤滑油(axle oil)
車軸の潤滑油の充塡箇所を示す。
車軸の潤滑油の貯蔵器(タンク)を示す。
同一の貯蔵器の潤滑油で,差動歯車(11.27のISO 7000-3443参照)
と車軸とを潤滑するときは,この図記号を用いる。
ISO 7000-
3371
19.11
車軸潤滑油油圧(axle oil pressure)
車軸潤滑油油圧についての情報を与える表示を示す。
車軸潤滑油油圧を示す。
ISO 7000-
3372
19.12
車軸潤滑油ろ過器(axle oil filter)
車軸潤滑油ろ過器についての情報を与える表示を示す。
車軸潤滑油ろ過器を示す。
車軸潤滑油ろ過器の作動状態を示す。
ISO 7000-
3373
19.13
輪距(axle width)
輪距を表す表示を示す。
車軸上の(左右の)車輪の間隔を示す。
ISO 7000-
3374
19.14
輪距延伸(axle, extend)
車軸を延伸して(左右の)車輪の間隔を拡大する(輪距を広げる)
操作を示す。
ISO 7000-
2871の応用
19.15
輪距収縮(axle, retract)
車軸を収縮して(左右の)車輪の間隔を縮小する(輪距を狭める)
操作を示す。
ISO 7000-
2870の応用
19.16
車軸ロック(axle, lock)
車軸をロックする操作を示す。
車軸がロックされていることを示す。
ロックの図記号要素は,車軸の図記号要素の右側に移動してもよい。
ISO 7000-
2872
19.17
車軸ロック解除(axle, unlock)
車軸のロックを解除する操作を示す。
車軸がロック解除されていることを示す。
ロック解除の図記号要素は,車軸の図記号要素の右側に移動しても
よい。
ISO 7000-
3375
69
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
19.18
第1車軸ロック(axle, first axle, lock)
第1車軸をロックする操作を示す。
第1車軸がロックされていることを示す。
車軸の図記号要素の下側に数字を,右側にロックの図記号要素を移
動してもよい。
ISO 7000-
3376
19.19
第1車軸ロック解除(axle, first axle, unlock)
第1車軸をロック解除する操作を示す。
第1車軸がロック解除されていることを示す。
車軸の図記号要素の下側に数字を,右側にロック解除の図記号要素
を移動してもよい。
ISO 7000-
3377
19.20
第2車軸ロック(axle, second axle, lock)
第2車軸をロックする操作を示す。
第2車軸がロックされていることを示す。
車軸の図記号要素の下側に数字を,右側にロックの図記号要素を移
動してもよい。
ISO 7000-
3376の応用
19.21
第2車軸ロック解除(axle, second axle, unlock)
第2車軸をロック解除する操作を示す。
第2車軸がロック解除されていることを示す。
車軸の図記号要素の下側に数字を,右側にロック解除の図記号要素
を移動してもよい。
ISO 7000-
3377の応用
19.22
懸架式車軸(suspended axle)
車軸と機械の車台の他の部分との間の振動減衰機構を作動させる操
作を示す。
懸架式車軸の作動状態を示す。
ISO 7000-
2799
19.23
懸架式車軸車高調節(上昇,下降)[suspended axle, height adjustment
(raise/lower)]
懸架式車軸の車高調節操作を示す。
ISO 7000-
3378
19.24
懸架式車軸上昇(suspended axle, raise)
懸架式車軸の車高上昇操作を示す。
ISO 7000-
3379
19.25
懸架式車軸下降(suspended axle, lower)
懸架式車軸の車高下降操作を示す。
ISO 7000-
3380
70
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
19.26
懸架式車軸ロック(suspended axle, lock)
車軸の懸架装置をロックする操作を示す。
車軸の懸架装置がロックされていることを示す。
ロックの図記号要素は,懸架式車軸の図記号要素の右側に移しても
よい。
ISO 7000-
3381
19.27
懸架式車軸ロック解除(suspended axle, unlock)
車軸の懸架装置をロック解除する操作を示す。
車軸の懸架装置がロック解除されていることを示す。
ロック解除の図記号要素は,懸架式車軸の図記号要素の右側に移し
てもよい。
ISO 7000-
3382
19.28
懸架式車軸自動制御状態(suspended axle, automatic operating mode)
懸架式車軸を自動制御状態とする操作を示す。
懸架式車軸が自動制御状態となっていることを示す。
ISO 7000-
3383
19.29
懸架式第1車軸(suspended axle, first axle)
第1車軸と機械の車台の他の部分との間の振動減衰機構を作動させ
る操作を示す。
懸架式第1車軸の作動状態を示す。
数字は,懸架式車軸の図記号の下側に移してもよい。
ISO 7000-
3384
19.30
懸架式第2車軸(suspended axle, second axle)
第2車軸と機械の車台の他の部分との間の振動減衰機構を作動させ
る操作を示す。
懸架式第2車軸の作動状態を示す。
数字は,懸架式車軸の図記号の下側に移してもよい。
ISO 7000-
3384の応用
19.31
懸架式第1車軸ロック(suspended axle, first axle, lock)
第1車軸の懸架装置をロックする操作を示す。
第1車軸の懸架装置がロックされていることを示す。
懸架式車軸の図記号要素の右側にロックの図記号要素を,下側に数
字を移してもよい。
ISO 7000-
3385
19.32
懸架式第1車軸ロック解除(suspended axle, first axle, unlock)
第1車軸の懸架装置をロック解除する操作を示す。
第1車軸の懸架装置がロック解除されていることを示す。
懸架式車軸の図記号要素の右側にロック解除の図記号要素を,下側
に数字を移してもよい。
ISO 7000-
3386
19.33
懸架式第2車軸ロック(suspended axle, second axle, lock)
第2車軸の懸架装置をロックする操作を示す。
第2車軸の懸架装置がロックされていることを示す。
懸架式車軸の図記号要素の右側にロックの図記号要素を,下側に数
字を移してもよい。
ISO 7000-
3385の応用
71
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
19.34
懸架式第2車軸ロック解除(suspended axle, second axle, unlock)
第2車軸の懸架装置をロック解除する操作を示す。
第2車軸の懸架装置がロック解除されていることを示す。
懸架式車軸の図記号要素の右側にロック解除の図記号要素を,下側
に数字を移してもよい。
ISO 7000-
3386の応用
19.35
運転室懸架装置(cab suspension system)
運転室懸架装置の作動状態を示す。
ISO 7000-
3465
19.36
運転室懸架装置ロック(cab suspension system, lock)
運転室懸架装置を,当該時点の設定で,固定する操作を示す。
運転室懸架装置の設定が固定されていることを示す。
ISO 7000-
3466
19.37
運転室懸架装置ロック解除(cab suspension system, unlock)
運転室懸架装置のロックを解除して,当該時点の懸架装置の設定を
変更できるようにする操作を示す。
運転室懸架装置の設定のロックが解除されていることを示す。
ISO 7000-
3467
19.38
運転室懸架装置自動制御(cab suspension system, automatic operation)
運転室懸架装置を,自動制御状態とする操作を示す。
運転室懸架装置が自動制御状態となっていることを示す。
ISO 7000-
3468
19.39
履帯中心間距離拡張(track carriage, extend)
履帯中心間の距離を拡張する操作を示す。
この図は,機械の上側から見ている履帯を示す。
ISO 7000-
3242
19.40
履帯中心間距離縮小(track carriage, retract)
履帯中心間の距離を縮小する操作を示す。
この図は,機械の上側から見ている履帯を示す。
ISO 7000-
3387
72
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
20
かじ取り図記号
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
20.1
かじ取り装置(steering system)
かじ取り装置の作動状態を示す。
関連する図記号を作成するための図記号要素としても用いる。
ISO 7000-
2305
20.2
かじ取り装置(作動流体)圧力(steering system pressure)
かじ取り装置の(作動流体の)圧力についての情報を与える表示を
示す。
かじ取り装置の(作動流体の)圧力を示す。
ISO 7000-
3388
20.3
かじ取り装置(作動流体)ろ過器(steering system filter)
かじ取り装置の(作動流体の)ろ過器を示す。
かじ取り装置の(作動流体の)ろ過器の場所を示す。
かじ取り装置の(作動流体の)ろ過器の作動状態を示す。
ISO 7000-
2306
20.4
かじ取り装置故障・機能不全(steering system failure or malfunction)
かじ取り装置が故障又は機能不全となったことを示す。
故障の程度に応じて,この図記号は黄の地に黒又は赤の地に白で表
示してもよい。
ISO 7000-
2307
20.5
かじ取りハンドル(ステアリングホイール)チルト操作(steering wheel,
tilt control)
かじ取りハンドルを上方に又は下方に傾けることによって,位置を
調節する操作を示す。
ISO 7000-
2064
20.6
自動かじ取り・かじ取り自動誘導(automatic steering・automatic
guidance)
自動かじ取り又はかじ取り自動誘導を作動させる操作を示す。
自動かじ取り又はかじ取り自動誘導の作動状態を示す。
ISO 7000-
2815の応用
20.7
二次かじ取り装置(secondary steering system)
二次かじ取り装置を起動する操作を示す。
二次かじ取り装置の作動状態を示す。
ISO 7000-
3243
20.8
二次かじ取り装置故障又は機能不全(secondary steering system, failure
or malfunction)
二次かじ取り装置が故障又は機能不全となっていることを示す。
ISO 7000-
3469
73
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図記号
図記号の名称及び内容記述
ISO/IEC
登録番号
20.9
左折/右折レバー操作かじ取り(lever steering, turn left/right)
機械のレバー操作かじ取りを示す。
(機械が)左折又は右折する操作となる(レバーの)動きの向きを
示す。
二方向の矢印は,別々に“左折”及び“右折”を示すように分けて
もよい。ISO 7000-0927の応用(20.11参照)で示す“右折”及びISO
7000-0927の応用の鏡像(20.10参照)で示す“左折”操作を別々にも
用いる。
ISO 7000-
1681の応用
20.10
左折レバー操作かじ取り(lever steering, turn left)
機械を左折させるレバーかじ取り操作を示す。
(機械が)左折する操作となる(レバーの)動きの向きを示す。
機械を右折させるレバー操作は,20.11のISO 7000-0927の応用を用
いる。
ISO 7000-
0927の応用
の鏡像
20.11
右折レバー操作かじ取り(lever steering, turn right)
機械を右折させるレバーかじ取り操作を示す。
(機械が)右折する操作となる(レバーの)動きの向きを示す。
機械を左折させるレバー操作は,20.10のISO 7000-0927の応用の鏡
像を用いる。
ISO 7000-
0927の応用
20.12
前二輪かじ取り(two-wheel steering, front)
前二輪のかじ取りを作動させる操作を示す。
機械が前二輪の向きでかじ取りすることを示す。
ISO 7000-
2391
20.13
後二輪かじ取り(two-wheel steering, rear)
後二輪のかじ取りを作動させる操作を示す。
機械が後二輪の向きでかじ取りすることを示す。
ISO 7000-
2392
20.14
四輪かじ取り・全輪かじ取り(four-wheel steering・all-wheel steering)
四輪又は全輪かじ取り状態を作動させる操作を示す。
機械が前二輪の向きと,併せて後輪を逆向きとすることでかじ取り
することを示す。
ISO 7000-
2393
20.15
かにかじ取り(crab steering)
かにかじ取り状態を作動させる操作を示す。
機械が前二輪の向きと,併せて後輪を同じ向きとすることでかじ取
りすることを示す。
ISO 7000-
2394
74
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書A
(参考)
図記号の作成及び評価の指針
A.1 適用範囲
この附属書は,JIS A 8310規格群での作成及びISO 7000への登録を意図する図記号の作成及び評価のた
めの指針を与える。図記号の適用の際に起こり得る制約の全てを予期することは不可能なので,この指針
では,必要な範囲で融通が利くようにしている。しかしながら,次に掲げる指針に従うことによって,図
記号がJIS Z 8221-1及びJIS Z 8221-2の要求事項を満足し,規格としてISO 7000に登録する候補として適
切となることが期待される。
A.2 基本原則
A.2.1
図記号は,見てそれと分かるよう,また,再現しやすいように,可能な限り,単純で,明確で,
紛れがなく,理屈が通ったものであることが望ましい。
A.2.2
図記号は,基本的な図記号要素を組み入れて,単独に又は必要に応じて組み合わせて,理屈の通
った図形の配置で記号言語を構成し,直ちには見分けられなくとも,慣れれば見分けることができるよう
にすることが望ましい。
A.2.3
作図上の制約から,理屈を通すことが困難となる場合は,図記号の明確さを優先することが望ま
しい。その理由は,図記号が,たとえ理屈の通ったものであっても,他の図記号と見分けることができな
かったり,個々の図記号要素が互いに見分けがつかなければ,その図記号は見分けることができないから
である。
A.2.4
個別の図記号要素においても,それらを組み合わせた図記号においても,詳細は,最小限にする
ことが望ましい。機械又は構成部品をそれぞれ正確に表現するような詳細よりも,(図記号を)見分けるの
に役立つ詳細だけを含めることが望ましい。
A.2.5
考慮すべき大事な点は,図記号が伝えようとしている必須事項である。ある制御装置を作動させ
たとき何が起こるかを知ることが決定的に重要であるが,どうしてそうなるかを知ることは大抵の場合,
ほとんど又は全く重要ではない。
A.3 基本図記号
A.3.1 一般
図記号要素は,この箇条に示すものを含め,幾つかの基本的な形式に分けることができる。
A.3.2 動作系統の図記号
動かす装置(例えば,原動機,変速機,油圧系統,制動装置)又は動かされる装置(例えば,排土板,
ローダバケット,グラップル)を示す図記号要素。
A.3.3 作動流体の図記号
機械の作動流体(例えば,潤滑油,燃料,冷却液,空気)を示す図記号要素。
A.3.4 機能状態又は作動状態の図記号
作動流体の状態(例えば,圧力,温度,水位)を示す図記号要素又は動作系統の作動状態(例えば,ロ
ック,ロック解除,機能不全)を示す図記号要素。
75
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
A.3.5 動き又は位置の図記号
A.3.5.1
機械,部品又は構成部品の空間的動き,調節又は位置(例えば,動きを示す矢印の向き)。
A.3.5.2
機械,部品又は構成部品の回転運動を示す図記号。
A.3.6 連続動作の図記号
機械,部品若しくは構成部品又は機能の連続動作を示す図記号要素。
A.4 基本的組合せ図記号
必要に応じて,機械の作動流体を示す図記号と,動作系統を示す図記号とを組み合わせて,基本的組合
せ図記号を作成することが望ましい。潤滑油(流体)図記号を,例えば,原動機図記号の内側に配置して
原動機潤滑油を表し,例えば,減速機図記号の内側に配置して減速機潤滑油を表し,例えば,油圧系統図
記号の内側に配置して油圧作動油を表し,例えば,制動装置図記号の内側に配置して制動装置作動油を表
すことが望ましい。
A.5 作動状態組合せ図記号
A.5.1 一般
作動流体の状態又は動作系統の機能を表す組合せ図記号は,複数の図記号要素を,理屈が通るように結
び付けて形にすることが望ましい。その際に,できるだけ各記号を通して一貫性があるようにすることが
望ましい。
A.5.2 流体監視又は状態図記号
A.5.2.1
流体の監視又は状態を示す図記号(例えば,温度,圧力,水位)は,通常は,基本的な組合せ図
記号(例えば,原動機潤滑油,変速機潤滑油,作動油)の外側に配置することが望ましい。場合によって
は,基本的な組合せ図記号の外側に監視図記号を配置できないことがある。そのような場合は,監視図記
号は,基本的な組合せ図記号の内側に配置することが望ましい[例えば,制動装置(作動液)圧力,制動
装置(作動液)ろ過器,制動装置温度]。
A.5.2.2
流体の相対的な状態を示す図記号及び作動状態を示す基本的な組合せ図記号は,図形としての明
確さの必要性に応じて,(配置を)変更してもよい。例えば,流体の温度を監視する組合せ図記号は,基本
的な組合せ図記号と,その右側に配置する温度計(温度図記号要素)とを組み合わせることが望ましい。
流体の液位を監視する組合せ図記号は,基本的な組合せ図記号と,その左側に配置する液位を示す図記号
とを組み合わせることが望ましい。流体のろ過器の状態を監視する組合せ図記号は,基本的な組合せ図記
号と,その下側に配置するろ過器を示す図記号とを組み合わせることが望ましい。
A.5.2.3
実際の適用では,基本的な組合せ図記号をその左側又は上側に置く,作動流体の状態を示す図記
号要素は,系列的な表示に使用することもできる。例えば,原動機潤滑油の図記号は,圧力,液位又は温
度の図記号要素と組み合わせてもよい。このやり方は,しかしながら,個々の組合せ図記号を作成して用
いることほどには望ましくない。
A.5.3 故障又は機能不全の図記号
動作系統の故障又は機能不全を表す組合せ図記号は,動作系統の図記号の内側に機能不全の図記号要素
を配置することが望ましい。例えば,制動装置の故障の図記号では,感嘆符(機能不全の図記号要素)を
制動装置の図記号の内側に配置することが望ましい。場合によっては,動作系統の図記号の内側に機能不
全の図記号要素を配置することができない形状となっていることがある。このような場合には,機能不全
の図記号を,動作系統の図記号のそばに置き,温度の図記号との混同を避けるために,動作系統の図記号
76
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
の左側に配置することが望ましい。
A.6 動き又は位置の図記号
A.6.1 空間内での制御された動きの図記号
A.6.1.1
装置又は機械要素の空間内での制御された動きを表す組合せ図記号は,運転員が目視できるか否
かにかかわらず,起動した操作の結果としての装置又は機械要素の最終的な位置と,矢印で示すその装置
又は機械要素が動いていく方向との両方を表すことが望ましい。
A.6.1.2
例えば,ブームを上昇させる操作の図記号は,上昇位置にあるブームと,上を向く動きの矢印と
を表すことが望ましい。ブームを下降させる操作の図記号は,下降位置にあるブームと,下を向く動きの
矢印とを表すことが望ましい。この二つのいずれかを選択する動きの違いが,ブームと矢印との位置で明
確に識別できるように矢印を配置することが望ましい。
A.6.2 逐次調節の図記号
構成部品の位置又は作動状態の変化状態を,位置又は状態の大幅な変更ではなくて,むしろ逐次調節す
る操作を表す組合せ図記号は,調節を示す寸法線及び矢印を用いることが望ましい。
A.7 回転運動の図記号
回転運動の向きを表す組合せ図記号は,装置又は機械の構成要素の図記号要素と,時計回り又は反時計
回りの回転かを識別できる矢印とを組み合わせることが望ましい。
A.8 構成部品の起動の図記号
図記号が,動作する構成部品を起動する操作に関連する場合は,起動又は停止される機械の構成部品を
表す図記号と,表示灯,始動及び停止又は同等の方法の図記号とを組み合わせて用いることが望ましい。
A.9 図記号作成及び矢印の使用に関する国際規格
A.9.1
新規図記号の作成には,機器・装置用図記号の創作のための基本原則(JIS Z 8221-1参照)及び矢
印の使用方法の基本原則(JIS Z 8221-2参照)に適合することが望ましい。
A.9.2
基本原則として,ある機能に対しては,単一の図記号だけとすることが望ましい。ただし,実際
には,複数の既存の図記号及び実績のある標準的な図記号がある場合,又はある形式の機器のための他の
図記号に整合するような新規図記号が必要とされる場合は,代替図記号も許容される。
77
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
参考文献
[1] JIS A 8310-2 土工機械−操縦装置及び表示用図記号−第2部:特定機種,作業装置及び附属品図記号
注記 対応国際規格:ISO 6405-2,Earth-moving machinery−Symbols for operator controls and other
displays−Part 2: Symbols for specific machines, equipment and accessories
[2] ISO 70001,Graphical symbols for use on equipment−Registered symbols
[3] IEC 604171,Graphical symbols for use on equipment
[4] ISO 80416-4,Basic principles for graphical symbols for use on equipment−Part 4: Guidelines for the
adaptation of graphical symbols for use on screens and displays (icons)
1 ISO 7000及びIEC 60417の図記号の一覧は,Online Browsing Platform (OBP), www.iso.org/obpで閲覧でき,
また,購入できる。
78
A 8310-1:2019
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS A 8310-1:2019 土工機械−操縦装置及び表示用図記号−第1部:共通図記号 ISO 6405-1:2017,Earth-moving machinery−Symbols for operator controls and other
displays−Part 1: Common symbols
(I)JISの規定
(II)国際
規格番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
9 一般図記
号
一般的に使用され
る図記号を規定。
9
基本的にはJISに同じ
であるが,JISで追加し
たシガライタの図記号
を,ISOでは排除してい
る。
追加
対応国際規格ISO 6405-1の改訂版
では排除された,シガライタの図記
号を,JISでは細分箇条9.14Aで追
加している。
運転者の喫煙が海外では禁止の方
向であるため対応国際規格ではシ
ガライタの図記号が排除された
が,屋外作業となる建設機械の運
転者は,休憩時間などの喫煙は認
められているので,シガライタの
図記号の排除は時期尚早である。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 6405-1:2017,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD ··············· 国際規格を修正している。
2
A
8
3
1
0
-1
:
2
0
1
9