サイトトップへこのカテゴリの一覧へ

A 8111 : 2001  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本建設機械化協会 (JCMA) /財

団法人日本規格協会 (JSA) から,工業基準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本

工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

制定に当たっては,日本工業規格を国際規格に整合させるため,ISO 12511, Earth-moving machinery−Hour 

metersを基礎として用いた。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。 

JIS A 8111には,次に示す附属書がある。 

附属書(参考) JISと対応する国際規格との対比表

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

A 8111 : 2001 

土工機械−アワメータ 

Earth-moving machinery−Hour meters 

序文 この規格は,1997年に初版として発行されたISO 12511, Earth-moving machinery−Hour metersを翻

訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧表

をその説明を付けて,附属書に示す。 

1. 適用範囲 この規格は,土工機械の総運転時間を測定するために使用する計器について規定する。 

この規格は,JIS A 8308に規定された土工機械に適用するが,いかなる土工機械に対してもアワメータ

の使用を義務付けるものではない。 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

なお,対応の程度を示す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している),NEQ(同等でない)とする。 

ISO 12511 Earth-moving machinery−Hour meters (MOD) 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。この引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS A 8308 土工機械−基本的機種−用語 

備考 ISO 6165 : 1997, Earth-moving machinery−Basic types−Vocabularyが,この規格と一致してい

る。 

3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS A 8308によるほか,次による。 

3.1 

アワメータ (hour meter)  エンジンで駆動される機械が運転している間の総運転時間を測定する

ために使用されるシステム。 

備考 アワメータには,計測装置やすべての作動装置が含まれる。 

4. 一般的要求事項 

4.1 

アワメータは,エンジンが始動したときに作動し,エンジンが停止するまで作動し続けるものとす

る。 

4.2 

アワメータは,総運転時間を記録し,エンジン回転速度によって重み付けを与えてはならない。 

4.3 

アワメータは,12Vシステムに対しては9Vと16Vの間で,24Vシステムに対しては18Vと32Vの

間で作動できるものとする。 

A 8111 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4.4 

アワメータの部品は,これらの部品がエンジンに取り付けられて+165℃以上の温度で作動されるも

のを除き,−40℃と+85℃の温度間で作動できるものとする。 

4.5 

アワメータは,−20℃と+60℃の温度間で2%の精度をもつものとする。 

4.6 

アワメータは,デジタル又はアナログ表示とし,少なくとも0hから9999.9hまでの時間を読み取れ

るものとする。 

4.7 

アワメータは,通常の作業条件で機械に取り付けられたときに暴露される環境下で作動できるもの

とする。 

4.8 

アワメータの表示は,変更できない構造とする。 

4.9 

アワメータは,整備用専用工具を用いない限り接続を外せない構造とする。 

4.10 アワメータは,容易に見える場所に取り付けるものとする。 

5. 表示 見やすいところに次の事項を表示する。 

a) 製造業者名又はその記号 

b) 製品番号 

c) 公称電圧 

background image

3

A

 8

11

1

 : 

2

0

0

1

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書(参考) JISと対応する国際規格との対比表 

JIS A 8111 : 2001 土工機械−アワメータ 

ISO 12511 : 1997土工機械−アワメータ 

(I) JISの規定 

(II) 国際規
格番号 

(III) 国際規格の規定 

(IV) JISと国際規格との技術的差異の項
目ごとの評価及びその内容 
 表示箇所: 
 表示方法: 

(V) JISと国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策 

項目番号 

内容 

ISO 12511 

項目
番号 

内容 

項目ごと

の評価 

技術的差異の内容 

1.適用範囲 

土工機械の保守及び整備などの基準
となる運転時間を積算し測定するた
めのアワメータについて規定 

1. 

JISに同じ 

IDT 

− 

− 

2.引用規格 

適用する規格を引用 

2. 

JISに同じ 

IDT 

− 

− 

3.定義 

アワメータなど主な用語の定義を規
定 

3. 

JISに同じ 

IDT 

− 

− 

4.一般的要
求事項 

アワメータの作動条件,実運動時間
の記録,作動に必要な電源,仕様温
度,表示範囲などを規定 

4. 

JISに同じ 

IDT 

− 

− 

5.表示 

アワメータの製造業者名,製品番号,
公称電圧の表示を規定 

MOD/追
加 

ISOに欠けている製品の表示
を追加 

ISOには製品の表示に関する規
定を欠くのでJISとして規定追
加。今後ISOの改正を働きかけ
る。 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD 

備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 

− IDT……………技術的差異がない。 
− MOD/追加……国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 

2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 

− MOD…………国際規格を修正している。 


A 8111 : 2001 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

建設機械JIS原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

〇 大 橋 秀 夫 

学識経験者 

藤 田 昌 宏 

通商産業省機械情報産業局 

平 野 良 雄 

労働省労働基準局建設安全対策室 

喜 安 和 秀 

建設省建設経済局建設機械課 

村 松 敏 光 

建設省土木研究所材料施工部 

〇 橋 本   進 

財団法人日本規格協会技術部 

〇 杉 山 庸 夫 

学識経験者 

〇 藤 本 義 二 

学識経験者 

西ヶ谷 忠 明 

社団法人日本建設機械化協会建設機械化研究所 

大津賀   進 

鹿島建設株式会社建設総事業本部機械部 

桑 原 資 孝 

西松建設株式会社施工本部機材部 

青 山 俊 行 

日本舗道株式会社工務部 

高 場 常 喜 

株式会社熊谷組土木本部施工設備部 

青 木 義 清 

株式会社エスシー・マシナリ 

腰 越 勝 輝 

大成建設株式会社安全・機材本部機械部 

〇 本 橋   豊 

住友建機株式会社設計開発室 

〇 徳 永   薫 

株式会社小松製作所建機事業本部 

〇 陶 山 寛 晃 

新キャタピラー三菱株式会社相模事業所技術部 

〇 山 池 一 孝 

油谷重工株式会社技術部 

〇 定 免 克 昌 

MHIさがみハイテック株式会社 

〇 綱 渕 政 樹 

日立建機株式会社品質保証本部 

(事務局) 

〇 川 合 雄 二 

社団法人日本建設機械化協会 

〇 西 脇 徹 郎 

社団法人日本建設機械化協会 

備考 〇印は,小委員会委員を兼ねる。 

文責 大橋 秀夫