2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
A 5531-1978
木構造用金物
Fittings for Wooden Construction
1. 適用範囲 この規格は,木造建築物に使用する次の木構造用金物について規定する。
(1) アンカーボルト及びナット・座金
(2) 普通ボルト及びナット・座金
(3) 羽子板ボルト及びナット・座金
(4) 短ざく金物
(5) かな(矩)折れ金物
(6) 箱金物
(7) かすがい
引用規格:12ページに示す。
2. 材料 木構造用金物に使用する材料は,次の規格に適合するものとする。
JIS G 3101(一般構造用圧延鋼材)
JIS G 3111(再生鋼材)
JIS G 3131(熱間圧延軟鋼板及び鋼帯)
JIS G 3141(冷間圧延鋼板及び鋼帯)
3. 加工程度 加工程度は黒皮のままとする。
4. ねじ及びねじ精度 原則として,ねじはJIS B 0205(メートル並目ねじ)に規定する並目ねじとし,
ねじ精度は,JIS B 0209(メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差)に規定する3級以上とする。
5. 形状・寸法
5.1
アンカーボルト及びナット・座金は,引張りアンカーボルト及び普通アンカーボルトの2種類とし,
その形状・寸法は,付表1及び付図1による。
5.2
普通ボルト及びナット・座金の形状・寸法は,付表2及び付図2による。ただし座金は,普通ボル
ト用及び引張りボルト用の2種類とする。
5.3
羽子板ボルト及びナット・座金の形状・寸法は,付表3及び付図3による。溶接は,原則としてア
ーク溶接による。
附属ボルトは,付表2の普通ボルトを適用する。
5.4
短ざく金物の形状・寸法は,付表4及び付図4による。
附属ボルトは,付表2の普通ボルトを適用する。
2
A 5531-1978
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5.5
かな折れ金物は,内側用及び外側用の2種類とし,その形状・寸法は,付表5及び付図5による。
附属ボルトは,付表2の普通ボルトを適用する。
5.6
箱金物の形状・寸法は,付表6及び付図6による。
附属ボルトは,付表2の普通ボルトを適用する。
5.7
かすがいは,普通かすがい及び手違いかすがいの2種類とし,その形状・寸法は,付表7及び付図7
による。
6. 外観 木構造用金物は,使用上有害な割れ,きず,欠損部,さび,ねじれなどの欠点があってはなら
ない。
3
A 5531-1978
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
7. 呼び方 呼び方は,次の例による。
4
A 5531-1978
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
8. 表示 木構造用金物には,1こん包又は1結束ごとに次の事項を表示する。
(1) 製造業者名又はその略号
(2) 呼び方
付図1 アンカーボルト
付表1 アンカーボルト
単位mm
呼び方
BAT
(引張りアンカーボルト)
BA
(普通アンカーボルト)
許容差
ボルトの呼び径d
13
16
19
22
9
13
16
−
ねじ切標準長さS
36
44
50
57
28
36
44
−
ボルトの長さl
650
750
850
950
350
400
450
+5
−2
曲げ長さl1, l2
85
104
124
143
59
85
104
+5
−2
ボルトの延べ長さ
約
755
約
875
約
1000
約
1380
約
395
約
460
約
525
−
ナットの厚さH
10
13
16
18
6.5
10
13
JIS B 1181(六角ナット)
による。
角
座
金
普
通
ボ
ル
ト
厚さt
−
−
−
−
3
3
4.5 JIS B 1256(平座金)によ
る。
一辺の標準寸法b
−
−
−
−
25
38
50
−
引
張
り
ボ
ル
ト
厚さt
6
9
9
13
−
−
−
JIS B 1256による。
一辺の標準寸法b
50
65
75
95
−
−
−
−
5
A 5531-1978
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図2
付表2
単位mm
呼び方
B-9 φ
B-13 φ
B-16 φ
B-19 φ
B-22 φ
許容差
ボルトの呼び径d
9
13
16
19
22
−
ボルトの頭部厚さh
6
9
11
12
15
JIS B 1180(六角ボ
ルト)による。
ねじ切り標準長さS
25
35
35〜40
35〜50
40〜60
−
ボルトの長さl
120
120
120
465
150
150
+5
−2
130
135
135
480
170
175
140
150
150
495
190
200
150
165
165
510
210
225
160
180
180
525
230
250
170
195
195
540
250
275
180
210
210
555
270
300
190
225
225
570
290
325
200
240
240
585
310
350
210
255
255
600
330
375
220
270
270
620
350
400
230
285
285
640
370
425
240
300
300
680
390
450
250
315
315
700
410
475
260
330
330
720
430
500
270
345
345
740
450
525
280
360
360
760
470
550
290
375
375
780
490
575
300
390
390
800
510
600
405
405
820
530
420
420
550
435
435
570
450
450
590
610
ナットの厚さH
6.5
10
13
16
18
JIS B 1181による。
角
座
金
普通
ボルト
厚さt
3
3
4.5
6
6
JIS B 1256による。
一辺の標準寸法b
25
38
50
60
65
−
引張り
ボルト
厚さt
4.5
6
9
9
13
JIS B 1256による。
一辺の標準寸法b
40
50
65
75
95
−
6
A 5531-1978
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図3 羽子板ボルト
7
A 5531-1978
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表3 羽子板ボルト
単位mm
呼び方
BH-9φ
2 (BH-13φ)
2 (BH-16φ)
3 (BH-19φ)
許容差
羽
子
板
ボ
ル
ト
ボルトの呼び径
9
13
16
19
−
引張りボルト径d1
9
13
16
19
JIS B 1180による。
溶接長l2
40
55
65
80
+5
0
ボルト穴のピッチp
110
110
150
150
±1
ボルト穴の標準はしあきe
30
30
40
40
ボルト用穴径d'
17
17
23
23
±0.5
羽子板標準幅B
50
50
60
60
−
羽子板標準厚t1
4
4
6
6
−
ボルトの長さl1
120
120
120
435
150
+5
−2
130
135
135
450
170
140
150
150
465
190
150
165
165
480
210
160
180
180
495
230
170
195
195
510
250
180
210
210
270
190
225
225
290
200
240
240
310
255
255
335
270
270
350
285
285
300
300
315
315
330
330
345
345
360
360
375
375
390
390
405
405
420
420
435
450
ナットの厚さH
6.5
10
13
16
JIS B 1181による。
角座金
厚さt
4.5
6.0
9.0
9.0
JIS B 1256による。
一辺の標準寸法b
40
50
65
75
−
付属ボルト
径d
16
16
22
22
普通ボルトによる。
本数
1
2
2
3
−
8
A 5531-1978
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図4 短ざく金物
参考
付表4 短ざく金物
単位mm
呼び方
1-9φ
1-13φ
1-16φ
1-19φ
1-22φ
2-13φ
2-16φ
2-19φ
2-22φ
3-19φ
3-22φ 許容差
ボルト穴の総数n
2
4
6
ボルト穴の径d'
10 14 17 21 24 14 17 21 24
21
24
±0.5
板の標準厚t
3.0
3.2
4.0
5.0
6.0
3.2
4.0
5.0
6.0
6.0
6.0
板の標準幅B
30 45 50 55 60 45 50 55 60
60
60
ボルト穴のピッチp
70 90 110 130 150 90 110 130 150
130
150
±1
ボルト穴の標準
はしあき
e
20 25 30 35 40 25 30 35 40
35
40
9
A 5531-1978
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位mm
呼び方
1-9φ
1-13φ
1-16φ
1-19φ
1-22φ
2-13φ
2-16φ
2-19φ
2-22φ
3-19φ
3-22φ 許容差
全
長
l
取付部分の幅b
180 230 280 330 380 410 500 590 680
850
980
(B)
0
(A)
80
260
+5
−2
90
270 320
500
100
280 330 380
510 600
110
340 390 440
520 610 700
960
120
350 400 450 500 530 620 710 800
970
1100
130
410 460 510
630 720 810
980
1110
140
420 470 520
640 730 820
990
1120
150
480 530
740 830
1000
1130
160
490 540
750 840
1010
1140
くぎ穴の径d'
5
付図5 かな(矩)折れ金物
10
A 5531-1978
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
使用例
参考
付表5 かな(矩)折れ金物
単位mm
呼び方
1-9φ
1-13φ
1-16φ
1-19φ
1-22φ
2-13φ
2-16φ
2-19φ
2-22φ
3-19φ
3-22φ
許容差
ボルト穴の総数n
2
4
6
ボルト穴の径d'
10 14
17
21
24
14
17
21
24 21
24
± 0.5
板の標準厚t
4.5
5.0
5.5
6.5
8.0
5.0
5.5
6.5
8.0
8.0
8.0
板の標準幅B
30 45
50
55
60
45
50
55
60
60
60
ボルト穴の
ピッチ
p 70 90
110
130
150
90
110
130
150
130
150
± 1
ボルト穴の標準
はしあき
e 20 25
30
35
40
25
30
35
40
35
40
全
長
l
取付部分の幅b 180 230
280
330
380
410
500
590
680
850
980
+ 5
− 2
(B) 80〜160
(A)
80
340
90
360 410
590
100
380 430
480
610
700
110
450
500
550
630
720
810
1070
120
470
520
570
620
650
740
830
920
1090
1220
130
540
590
640
760
850
940
1110
1240
140
560
610
660
780
870
960
1130
1260
150
630
680
890
980
1150
1280
160
650
700
910
1000
1170
1300
くぎ穴の径d"
5
11
A 5531-1978
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図6 箱金物
参考
使用例
付表6 箱金物
単位mm
呼び方
1-9φ
1-13φ
1-16φ
1-19φ
1-22φ
2-13φ
2-16φ
2-19φ
2-22φ
3-19φ
3-22φ 許容差
ボルト穴の総数n
2
4
6
ボルト穴の径d'
10 14
17
21
24
14
17
21
24
21
24
±0.5
板の標準厚t
3.0 3.2 4.0 5.0 6.0 3.2 4.0 5.0 6.0 6.0 6.0
板の標準幅B
30 45
50
55
60
45
50
55
60
60
60
ボルト穴の
ピッチ
p 70 90
110
130
150
90
110
130
150
130
150
±1
ボルト穴の標準
はしあき
e 20 25
30
35
40
25
30
35
40
35
40
12
A 5531-1978
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位mm
呼び方
1-9φ
1-13φ
1-16φ
1-19φ
1-22φ
2-13φ
2-16φ
2-19φ
2-22φ
3-19φ
3-22φ 許容差
全
長
l
内のりの幅b 420
80
90
450 500
680
+5
−2
100
480 530
580
710
800
110
560
610
660
740
830
920
1180
120
590
640
690
740
770
860
950
1040
1210
1340
130
670
720
770
890
930
1070
1240
1370
140
700
750
800
920
1010
1100
1270
1400
150
780
830
1040
1130
1300
1430
160
810
860
1070
1160
1330
1460
くぎ穴の径d"
5
引用規格:
JIS B 0205 メートル並目ねじ
JIS B 0209 メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差
JIS B 1180 六角ボルト
JIS B 1181 六角ナット
JIS B 1256 平座金
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 3111 再生鋼材
JIS G 3131 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯
付図7 かすがい
13
A 5531-1978
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表7 かすがい
単位mm
呼び方
寸法
備考
径
d
働き長さ
l
つめ長さ
l1
普
通
か
す
が
い
90
6
90
30
つめは,l1の31
〜21を角すい
形とする。
120
6
120
45
120
9
120
45
150
9
150
45
180
13
180
50
手
違
い
か
す
が
い
90
6
90
35
120
9
120
45
150
9
150
50
180
13
180
50