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A 5365:2016  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

1 適用範囲 ························································································································· 1 

2 引用規格 ························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

4 検査及び検査方法の種類 ···································································································· 2 

5 検査方法の選択推奨基準 ···································································································· 2 

5.1 サンプリングの方法 ······································································································· 2 

5.2 検査ロット ··················································································································· 2 

5.3 検査項目 ······················································································································ 2 

5.4 適用する試験方法 ·········································································································· 3 

5.5 検査の判定 ··················································································································· 3 

6 検査実施例 ······················································································································ 3 

附属書A(参考)技術上重要な改正に関する新旧対照表······························································· 8 

A 5365:2016  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,特定非営利活動法

人コンクリート製品JIS協議会(JPCC)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具

して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正

した日本工業規格である。 

これによって,JIS A 5365:2010は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格 

JIS 

A 5365:2016 

プレキャストコンクリート製品−検査方法通則 

Precast concrete products-General rules for method of inspection 

適用範囲 

この規格は,プレキャストコンクリート製品(以下,製品という。)について,製造された製品の検査方

法の一般的事項について規定する。ただし,日本工業規格が別途定められている建築用コンクリート製品

には,この規格は適用しない。 

なお,技術的に重要な改正に関する新旧対照表を附属書Aに記載する。 

注記 この規格では,繰返しの製造に入った後に,製造された製品の検査を対象とし,“型式検査”に

ついては触れない。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS A 0203 コンクリート用語 

JIS A 5363 プレキャストコンクリート製品−性能試験方法通則 

JIS Z 9015-0 計数値検査に対する抜取検査手順−第0部:JIS Z 9015 抜取検査システム序論 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 0203及びJIS Z 9015-0によるほか,次による。 

3.1 

全数検査 

ロット中の全ての検査単位について行う検査。 

3.2 

抜取検査 

ロットから,あらかじめ定められた抜取検査方式に従って,サンプルを抜き取って検査し,その結果を

ロット判定基準と比較して,そのロットの合格・不合格を判定する検査。 

3.3 

無試験検査 

品質情報,技術情報などに基づいて,サンプルの試験を省略する検査。 

3.4 

最終検査 

製造業者が品質保証のために実施する製品の検査。 

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A 5365:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3.5 

受渡検査 

製品の受渡しに際して,必要と認める特性が満足するものであるかどうかを判定するための製品の検査。 

検査及び検査方法の種類 

製品の検査の種類及び検査方法の種類の組合せは,表1による。 

検査方法の種類ごとの適用対象の例を,表2に示す。 

表1−検査及び検査方法の種類 

検査の種類 

検査方法の種類 

a) 最終検査 

a) 全数検査 
b) 抜取検査 
c) 上記の組合せ 

b) 受渡検査 

a) 全数検査 
b) 抜取検査 
c) 無試験検査 
d) 上記の組合せ 

表2−検査方法の種類及び適用対象の例 

検査方法の種類 

主な適用対象 

a) 全数検査 

1) 不良品を見逃すと人身事故のおそれがあったり,又は使用者に重大な損失を与えるおそれ

がある場合。 

2) 検査費用に比べて得られる効果の大きい場合。例えば,外観の目視検査,寸法の自動検査

などのように,短時間で能率よく安定した精度で試験・測定を実行できる場合。 

3) 過去の検査データが不足している場合など,特別な場合。 

b) 抜取検査 

1) 費用及び時間の関係で,全数検査ができない場合。 
2) 供給される製品の品質に関する事前の情報が不足している場合。 
3) 供給される製品の品質がロットごとに変動するとき,又はロット数が少なくて無試験検査

に移行するには不十分な場合。 

c) 無試験検査 

1) 品質保証表示のある製品について,受渡検査を無試験にする場合。 
2) 長期にわたって検査結果がよく,使用実績も良好な製品の受渡検査を,製造業者の試験成

績書を確認することによって抜取検査を省略する場合。 

検査方法の選択推奨基準 

5.1 

サンプリングの方法 

抜取検査を採用する場合,検査ロットの構成及び抜取方式は,過去の検査データを考慮し,最終検査に

ついては製造業者が定め,受渡検査については,購入者と製造業者とが協議の上,購入者が定める。 

5.2 

検査ロット 

検査対象とするロットは,同じ製品について,使用材料,コンクリートの配合及び製造方法が同じで,

実質的に同一条件で製造された製品で構成する。検査ロットの大きさは,製造方法,製造数及び製造期間

を考慮して定める。 

5.3 

検査項目 

検査する項目は,製品の性能が合理的に保証できる項目を選択する。 

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A 5365:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

5.4 

適用する試験方法 

表3に試験方法と適用する検査の種類との組合せを示す。製品の試験方法は,JIS A 5363による。コン

クリートの圧縮強度試験などのように,関連するJISがあるものについては,それらによる。外観,寸法

など特に標準的な方法のないもの及び最終検査については製造業者が定め,受渡検査については購入者と

製造業者とが協議の上,購入者が定める。 

表3−試験方法の選択 

試験方法 

適用する検査 

最終検査の場合 

受渡検査の場合 

a) 非破壊の試験方法 

(試験を短時間,かつ,経済的に実施

できる場合) 
例1 外観 
例2 寸法 
例3 製造時の配筋 

a) 全数検査 
b) 抜取検査 

a) 全数検査 
b) 抜取検査 
c) 無試験検査 

b) 破壊を必要としない試験方法 

(試験に長時間を要する場合,又は経

済的でない場合) 
例1 曲げ耐力 
例2 内圧耐力 

b) 抜取検査 

b) 抜取検査 
c) 無試験検査 

c) 破壊による試験方法 

例1 コンクリートの圧縮強度 
例2 曲げ耐力 
例3 配筋 

注記 受渡検査では,第三者による認証を取得している場合,又は過去の検査データから

製品の品質が安定していると判断できる場合には,無試験検査を採用してもよい。 

5.5 

検査の判定 

検査の判定方法については製造数などを考慮して,最終検査については製造業者が定め,受渡検査につ

いては購入者と製造業者とが協議の上,購入者が定める。 

なお,不合格になったロットの取扱いについては,購入者と製造業者とが協議の上,事前に決めておく。 

例1 ロットの大きさ:1回の受渡量 

試料の数:2 

合格判定:検査結果が不合格でないこと 

例2 ロットの大きさ:1日の生産量 

試料の数:1 

合格判定: 検査結果が不合格でないこと 

検査実施例 

検査の実施例を,次に示す。 

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A 5365:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

例1 無筋コンクリート製品−積みブロック 

最終検査 

1.1 

検査項目 

検査は,外観,性能,並びに形状及び寸法について行う。 

1.2 

検査ロットの大きさ 

検査ロットの大きさは,製造業者が定める。 

なお,1ロットの大きさは,1 000個又はその端数としてもよい。 

1.3 

外観 

外観の検査は,1ロットから任意に2個抜き取り,JIS A 5371の8.1(外観試験)によって試験を行い,

2個ともJIS A 5371の5.1(外観)の規定に適合すれば,そのロットを合格とする。この検査で1個でも適

合しないときは,そのロット全数について検査を行い,JIS A 5371の5.1の規定に適合すれば合格とする。 

1.4 

性能 

性能の検査は,1ロットから任意に2個抜き取り,JIS A 5371のD.6(試験方法)によって行い,2個と

もJIS A 5371のD.5.2(圧縮強度)の規定に適合すれば,そのロットを合格とし,2個とも適合しなければ,

そのロットを不合格とする。 

この検査で2個のうち1個だけ規定に適合しないときは,そのロットから更に4個抜き取り,4個とも

JIS A 5371のD.5.2の規定に適合すれば,初めの不合格品を除きそのロットを合格とし,1個でも適合しな

いときは,そのロットを不合格とする。 

1.5 

形状及び寸法 

形状及び寸法の検査は,1ロットから任意に2個抜き取り,2個ともJIS A 5371のD.4(形状,寸法及び

寸法の許容差)の規定に適合すれば,そのロットを合格とする。この検査で1個でも適合しないときは,

そのロット全数について検査を行い,JIS A 5371のD.4の規定に適合すれば合格とする。 

受渡検査 

2.1 

検査項目 

検査は,外観,形状及び寸法について行う。 

ただし,受渡当事者間の協議によって,省略することができる。 

2.2 

検査ロットの大きさ 

検査ロットの大きさ及び抜取本数は,受渡当事者間の協議の上,購入者が定める。 

2.3 

外観 

外観の検査は,1.3による。 

2.4 

形状及び寸法 

形状及び寸法の検査は,1.5による。 

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A 5365:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

例2 鉄筋コンクリート製品−遠心力鉄筋コンクリート管 

最終検査 

1.1 

検査項目 

検査は,外観,性能,並びに形状及び寸法について行う。 

1.2 

検査ロットの大きさ 

検査ロットの大きさは,製造業者が定める。 

1.3 

外観 

外観の検査は,1ロットにつき任意に抜き取ったものについてJIS A 5372の9.1(外観試験)によって試

験を行い,JIS A 5372の5.1(外観)の規定に適合するものを合格とする。この検査で1本でも適合しない

ときは,そのロット全数について検査を行い,規定に適合すれば合格とする。 

1.4 

性能 

性能の検査は,曲げ耐力(曲げひび割れ耐力)又は内圧耐力について行う。 

曲げひび割れ耐力の検査は,1ロットの管から1本抜き取り,JIS A 5372のC.7.2(製品の曲げ耐力試験

及び内圧耐力試験)によって行い,JIS A 5372のC.3(性能)の規定に適合すれば,そのロットを合格と

する。適合しないときは,そのロットから更に2本を抜き取って検査を行い,2本とも合格すれば,最初

の不合格品を除いたそのロットを合格とし,1本でも合格しなければ,そのロットを不合格とする。 

内圧耐力の検査は,1ロットの管から1本抜き取り,JIS A 5372のC.7.2によって行い,JIS A 5372の

C.3の規定に適合すれば,そのロットを合格とする。適合しないときは,そのロットから更に2本抜き取

って検査を行い,2本とも合格すれば,最初の不合格品を除いたそのロットを合格とし,1本でも合格しな

ければ,そのロットを不合格とする。 

1.5 

形状及び寸法 

形状及び寸法の検査は,1ロットから1本抜き取って行い,JIS A 5372のC.4(形状,寸法及び寸法の許

容差)の規定に適合すれば,そのロットを合格とする。適合しないときは,そのロット全数について検査

を行い,JIS A 5372のC.4の規定に適合すれば合格とする。 

受渡検査 

2.1 

検査項目 

検査は,外観,形状及び寸法について行う。 

ただし,受渡当事者間の協議によって,省略することができる。 

2.2 

検査ロットの大きさ 

検査ロットの大きさ及び抜取本数は,受渡当事者間の協議によって購入者が定める。 

2.3 

外観 

外観の検査は,1.3による。 

2.4 

形状及び寸法 

形状及び寸法の検査は,1.5による。 

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A 5365:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

例3 プレストレストコンクリート製品−プレストレストコンクリートくい 

最終検査 

1.1 

検査項目 

検査は,外観,性能,並びに形状及び寸法について行う。 

1.2 

検査ロットの大きさ 

検査ロットの大きさは,製造業者が定める。 

1.3 

外観 

外観の検査は,目視によって全数について行い,JIS A 5373の5.1(外観)の規定に適合するものを合格

とする。 

1.4 

性能 

本体の曲げひび割れ耐力の検査は,1ロットから任意に2本抜き取り,JIS A 5373のE.7.2(製品の曲げ

耐力試験)によって行い,2本ともJIS A 5373のE.3(性能)の規定に適合すれば,そのロットを合格とし,

2本とも適合しなければ,そのロットを不合格とする。この検査で1本だけ合格しないときは,そのロッ

トから更に4本を抜き取って再検査を行い,4本ともJIS A 5373のE.3の規定に適合すれば,最初の検査

の不合格品を除き,そのロットを合格とし,再検査で1本でも適合しないときは,そのロットを不合格と

する。 

本体の終局曲げ耐力の検査は,本体の曲げひび割れ耐力の検査の初めの2本のうち1本について,JIS A 

5373のE.7.2によって行い,JIS A 5373のE.3の規定に適合すれば,そのロットを合格とし,適合しなけ

れば,そのロットから更に2本を抜き取って再検査を行い,2本ともJIS A 5373のE.3の規定に適合すれ

ば,最初の検査の不合格品を除き,そのロットを合格とし,再検査で1本でも適合しないときは,そのロ

ットを不合格とする。 

1.5 

形状及び寸法 

形状及び寸法の検査は,1ロットから任意に2本抜き取ったものについて行い,JIS A 5373のE.4(形状,

寸法及び寸法の許容差)の規定に適合すれば,そのロットを合格とする。この検査で1本でも適合しない

ときは,そのロットの残り全数について検査を行い,JIS A 5373のE.4の規定に適合すれば合格とする。 

受渡検査 

2.1 

検査項目 

検査は,外観,形状及び寸法について行う。 

ただし,受渡当事者間の協議によって,省略することができる。 

2.2 

検査ロットの大きさ 

検査ロットの大きさ及び抜取本数は,受渡当事者間の協議によって購入者が定める。 

2.3 

外観 

外観の検査は,1.3による。 

抜取検査を採用する場合には,任意に2本抜き取り,2本ともJIS A 5373の5.1(外観)の規定に適合す

れば,そのロットを合格とする。この検査で1本でも適合しないときは,そのロットの残り全数について

検査を行い,規定に適合すれば合格とする。 

2.4 

形状及び寸法 

形状及び寸法の検査は,1.5による。 

A 5365:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

参考文献 JIS A 5371 プレキャスト無筋コンクリート製品 

JIS A 5372 プレキャスト鉄筋コンクリート製品 

JIS A 5373 プレキャストプレストレストコンクリート製品 

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A 5365:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A 

(参考) 

技術上重要な改正に関する新旧対照表 

現行規格(JIS A 5365:2016) 

旧規格(JIS A 5365:2010) 

改正理由 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条番号 
及び題名 

内容 

5.4 適用
する試験
方法 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
5.5 検査
の判定 

表3に試験方法と適用する検査の種類との組合せを示す。製
品の性能試験方法は,JIS A 5363による。 
 
 

表3−試験方法の選択 

試験方法 

適用する検査 

最終検査… 

受渡検査… 

a) 非破壊の試験方法 
 

(試験を短時間…) 
例1 外観 
例2 寸法 
例3 製造時の配筋 

a) 全数検

査 

b) 抜取検

査 

a) 全数検査 
b) 抜取検査 
c) 無試験検

査 

b) 破壊を必要としない

試験方法 

(試験に長時間を…) 
例1 曲げ耐力 
例2 内圧耐力 

b) 抜取検

査 

b) 抜取検査 
c) 無試験検

査 

c) 破壊による試験方法 

例1 コンクリートの 

圧縮強度 

例2 曲げ耐力 
例3 配筋 

注記 受渡検査では,第三者による… 
 

… 

(表から部分抜粋) 

5.4適用す
る試験方
法 
 
5.5 検査
の判定 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

表3に試験方法と適用する検査の種類との組合せを示す。製
品の載荷試験方法は,JIS A 5363に準じる。 
 
 

表3−試験方法の選択 

試験方法 

適用する検査 

最終検査… 

受渡検査… 

a) 非破壊の試験方法 
 

(試験を短時間…) 
例1 外観 
例2 寸法 
例3 製造時の配筋 

a) 全数検

査 

b) 抜取検

査 

a) 全数検査 
b) 抜取検査 
c) 無試験検

査 

b) 破壊を必要としない

試験方法 

(試験に長時間を…) 
例1 曲げ強度 
例2 内圧強度 

b) 抜取検

査 

b) 抜取検査 
c) 無試験検

査 

c) 破壊による試験方法 

例1 標準供試体によ 

るコンクリート 
の圧縮強度 

例2 製品の曲げ強度 
例3 配筋 

注記 受渡検査では,第三者による… 
 

… 

(表から部分抜粋) 

JIS A 5363の表
現と整合させ
た。 
 
 
JIS A 5363の改
正に伴い,“強
度”を“耐力”
へ変更した。 
 
表3の位置を5.4 
試験方法の下に
変更した。 

3

A

 5

3

6

5

2

0

1

6

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A 5365:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

現行規格(JIS A 5365:2016) 

旧規格(JIS A 5365:2010) 

改正理由 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条番号 
及び題名 

内容 

6 検査実
施例1 
無筋コン
クリート
製品−積
みブロッ
ク 

1.1 検査項目 

検査は,外観,性能,並びに形状及び寸法について行う。 

 
1.4 性能 

性能の検査は,1ロットから任意に2個抜き取り… 

 
1.5 形状及び寸法 

形状及び寸法の検査は,1ロットから任意に2個抜き取り,

2個ともJIS A 5371のD.4(形状,寸法及び寸法の許容差)
の規定に適合すれば,… 
 
2.3 外観 

外観の検査は,1.3による。 

 
2.4 形状及び寸法 

形状及び寸法の検査は,1.5による。 

6 検査実
施例1 
無筋コン
クリート
製品−積
みブロッ
ク 

1.1 検査項目 

検査は,外観,圧縮強度,形状及び寸法について行う。 
 

1.4 圧縮強度 

圧縮強度の検査は,1ロットから任意に2個抜き取り… 

 
1.5 形状及び寸法 

形状及び寸法の検査は,1ロットから任意に2個抜き取り,

2個ともJIS A 5371のD.4のb)(寸法及び寸法の許容差)の
規定に適合すれば,… 
 
2.3 外観 

外観の検査は,1ロットから任意に抜き取り,… 

 
2.4 形状及び寸法 

形状及び寸法の検査は,1ロットから任意に抜き取り,… 

 
“圧縮強度”を
“性能”とした。 
 
 
 
 
形状及び寸法に
対し,形状の規
定がないため
D.4とし,追加し
た。 
内容が重複する
ことから最終検
査の項によると
した。 

3

A

 5

3

6

5

2

0

1

6

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10 

A 5365:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

現行規格(JIS A 5365:2016) 

旧規格(JIS A 5365:2010) 

改正理由 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条番号 
及び題名 

内容 

6 検査実
施例2 
鉄筋コン
クリート
製品−遠
心力鉄筋
コンクリ
ート管 

1.1 検査項目 

検査は,外観,性能,並びに形状及び寸法について行う。 

 
1.4 性能 

性能の検査は,曲げ耐力(曲げひび割れ耐力)又は内圧耐

力について行う。 

曲げひび割れ耐力の検査は,1ロットの管から1本抜き取

り,JIS A 5372のC.7.2(製品の曲げ耐力試験及び内圧耐力試
験)によって行い,…そのロットを合格とする。適合しない
ときは,そのロットから更に… 

内圧耐力の検査は,1ロットの管から1本抜き取り,… 

 
1.5 形状及び寸法 
 
2.3 外観 

外観の検査は,1.3による。 

 
2.4 形状及び寸法 

形状及び寸法の検査は,1.5による。 

6 検査実
施例2 
鉄筋コン
クリート
製品−遠
心力鉄筋
コンクリ
ート管 

1.1 検査項目 

検査は,外観,形状及び寸法について行い,更に外圧管は

曲げ強度,内圧管は曲げ強度及び内圧強度について行う。 
 
1.4 曲げ強度 

曲げ強度の検査は,ひび割れ強度について行う。 
ひび割れ強度の検査は,1ロットの管から1本の供試管を

抜き取り,JIS A 5372のC.6.2(曲げ強度試験及び内圧強度試
験)によって試験を行い,…そのロットを合格とする。 

この検査に合格しないときは,そのロットから更に… 

 
1.5 内圧強度 

内圧強度の検査は,1ロットの管から1本の供試管を抜き

取り,… 
 
2.3 外観 

外観の検査は,全数について,… 

 
2.4 形状及び寸法 

形状及び寸法の検査は,1ロットの管から1本の供試管… 

 
曲げ強度及び内
圧強度を性能と
した。 
 
JIS A 5363の改
正によって耐力
の表現とし,曲
げ耐力及び内圧
耐力の検査を性
能の検査とし
た。 
 
 
 
 
内容が重複する
ことから,最終
検査の項による 
とした。 

3

A

 5

3

6

5

2

0

1

6

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11 

A 5365:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

現行規格(JIS A 5365:2016) 

旧規格(JIS A 5365:2010) 

改正理由 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条番号 
及び題名 

内容 

6 検査実
施例3 
プレスト
レストコ
ンクリー
ト製品−
プレスト
レストコ
ンクリー
トくい 

1.1 検査項目 

検査は,外観,性能,並びに形状及び寸法について行う。 

 
1.4 性能 

本体の曲げひび割れ耐力の検査は,1ロットから任意に2

本抜き取り,JIS A 5373のE.7.2(製品の曲げ耐力試験)によ
って行い,2本ともJIS A 5373のE.3(性能)の規定に適合
すれば,そのロットを合格とし,2本とも適合しなければ,
そのロットを不合格とする。この検査で1本だけ合格しない
ときは,そのロットから更に4本抜き取って再検査を行い,
4本ともJIS A 5373のE.3の規定に適合すれば,最初の検査
の不合格品を除き,そのロットを合格とし,再検査で1本で
も適合しないときは,そのロットを不合格とする。 

本体の終局曲げ耐力の検査は,本体の曲げひび割れ耐力の

検査の初めの2本のうち1本について,JIS A 5373のE.7.2
によって行い,JIS A 5373のE.3の規定に適合すれば,その
ロットを合格とし,適合しなければ,そのロットから更に2
本抜き取って再検査を行い,2本ともJIS A 5373のE.3の規
定に適合すれば,最初の検査の不合格品を除き,そのロット
を合格とし,再検査で1本でも適合しないときは,そのロッ
トを不合格とする。 
 
1.5 形状及び寸法 

形状及び寸法の検査は,1ロットのくいから任意に2本抜

き取ったものについて行い,JIS A 5373のE.4(形状,寸法
及び寸法の許容差)の規定に適合すれば,そのロットを合格
とする。 
 
2.3 外観 

外観の検査は,1.3による。 

6 検査実
施例3 
プレスト
レストコ
ンクリー
ト製品−
プレスト
レストコ
ンクリー
トくい 

1.1 検査項目 

検査は,外観,形状,寸法及び本体の曲げ強度について行

う。 
 
1.4 本体の曲げひび割れ強度 

本体の曲げひび割れ強度の検査は,1ロットのプレストレ

ストコンクリートくい(以下,PCくいという。)から任意に
2本抜き取り,JIS A 5373の9.2(性能試験)によって試験を
行い,2本ともJIS A 5373の5.2(性能)の規定に適合すれ
ば,そのロットを合格とする。 
 
1.5 本体の曲げ破壊強度 

本体の曲げ破壊強度の検査は,1.4に示す初めの2本のう

ち1本について,JIS A 5373の9.2(性能試験)によって試
験を行い,JIS A 5373の5.2(性能)の規定に適合すれば,
そのロットを合格とする。 
 
 
 
 
 
 
1.6 形状及び寸法 

形状及び寸法の検査は,1ロットのPCくいから任意に抜

き取ったものについて行い,JIS A 5373の箇条6(形状,寸
法及び寸法の許容差)の規定に適合すれば,そのロットを合
格とする。 
 
2.3 外観 

外観の検査は,JIS A 5373の9.1(外観試験)によって試験

を行い,… 

曲げ強度を性能
とした。 
 
 
JIS A 5363の改
正によって耐力
の表現とし,曲
げひび割れ耐力
及び終局曲げ耐
力の検査を性能
の検査とした。 
終局曲げ耐力の
検査方法を明確
にした。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
内容が重複する
ことから,最終
検査の項による
とした。 

3

A

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3

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5

2

0

1

6

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12 

A 5365:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

現行規格(JIS A 5365:2016) 

旧規格(JIS A 5365:2010) 

改正理由 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条番号 
及び題名 

内容 

2.4 形状及び寸法 

形状及び寸法の検査は,1.5による。 

2.4 形状及び寸法 

形状及び寸法の検査は,1.6に準じる。 

内容が重複する
ことから,最終
検査の項による
とした。 

3

A

 5

3

6

5

2

0

1

6