2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
A 5001-1995
道路用砕石
Crushed stone for road construction
1. 適用範囲 この規格は,道路の敷砕石,路盤,歴青舗装の表層・基層などに使用する道路用砕石(以
下,砕石という。)について規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS A 1102 骨材のふるい分け試験方法
JIS A 1103 骨材の洗い試験方法
JIS A 1110 粗骨材の比重及び吸水率試験方法
JIS A 1121 ロサンゼルス試験機による粗骨材のすりへり試験方法
JIS A 1205 土の液性限界・塑性限界試験方法
JIS Z 8801 標準ふるい
JIS Z 9001 抜取検査通則
2. 種類及び呼び名 砕石の種類及び呼び名は,表1のとおりとする。
表1 種類及び呼び名
種類
呼び名
単粒度砕石
S−80(1号),S−60(2号),S−40(3号),S−30(4号),
S−20(5号),S−13(6号),S−5(7号)
クラッシャラン
C−40, C−30, C−20
スクリーニングス
F−2.5
粒度調整砕石(1)
M−40, M−30, M−25
注(1) 粒度調整砕石は,粒度調整工法に使用するもので,所定の粒度及び含
水比になるように単粒度砕石,クラッシャランに他の材料を加え,含
水比の調整ができる装置によって混合したもの。
3. 品質
3.1
外観 砕石は,清浄堅硬,耐久的で,ごみ,泥,薄い石片,細長い石片,有機不純物などを有害量
含んではならない。
3.2
物理的性状 砕石は,5.2〜5.5によって試験を行い,次の項目に適合しなければならない。
(1) 粒度 粒度は,表2に適合しなければならない。
2
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表2 粒度
種
類
呼び名
ふるいを通るものの質量百分率 %
ふるいの呼び寸法(2)mm
100
80
60
50
40
30
25
20
13
5
2.5
1.2
0.6
0.4
0.3
0.15 0.075
単
粒
度
砕
石
S−80(1号) 100 85〜
100
0〜
15
S−60(2号)
100 85〜
100 − 0〜 15
S−40(3号)
100 85〜
100
0〜
15
S−30(4号)
100 85〜
100 − 0〜 15
S−20(5号)
100 85〜
100
0〜
15
S−13(6号)
100 85〜
100
0〜
15
S−5(7号)
100 85〜
100
0〜 25 0〜5
ク
ラ
ッ
シ
ャ
ラ
ン
C−40
100 95〜
100 −
− 50〜 80 − 15〜 40 5〜 25
C−30
100 95〜
100 − 55〜 85 − 15〜 45 5〜 30
C−20
100
95〜
100
60〜
90
20〜
50
10〜
35
ス
ク
リ
ー
ニ
ン
グ
ス
F−2.5
100 85〜
100 − 25〜 55 − 15〜 40 7〜 28 0〜 20
粒
度
調
整
砕
石
M−40
100 95〜
100 −
− 60〜 90 − 30〜 65 20〜 50 −
− 10〜 30 −
− 2〜 10
M−30
100 95〜
100 − 60〜 90 −
M−25
100 95〜
100 − 55〜 85
注(2) ふるいの呼び寸法は,それぞれJIS Z 8801に規定する網ふるい106mm,75mm,63mm,53mm,37.5mm,31.5mm,
26.5mm,19mm,13.2mm,4.75mm,2.36mm,1.18mm,600μm,425μm,300μm,150μm及び75μmである。
(2) 絶乾比重,吸水率及びすりへり減量 絶乾比重,吸水率及びすりへり減量は,表3に適合しなければ
ならない。
表3 絶乾比重,吸水率及びすりへり減量
種別
絶乾比重
吸水率 %
すりへり減量 %
1種
2.45以上
3.0以下
35以下
2種(3)
−
−
40以下
注(3) 2種は,歴青舗装の表層又は基層に使用してはならな
い。
(3) 塑性指数 スクリーニングス及び粒度調整砕石の塑性指数は,NPでなければならない。
(4) 含水比及び修正CBR 粒度調整砕石の含水比及び修正CBRは,締固めのときに所要の密度が得られ
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るよう受渡当事者間の協議によって定めることができる。
4. 製造方法 製造方法は,次による。
(1) 原石 原石は,表土その他の不純物を除去したものを使用しなければならない。
また,原石は,堅硬,耐久的な石質をもち,破砕時にへん平な形状,結晶間にひび割れを生じるお
それがないものとする。
なお,原石の大きさは,砕石の最大粒径の3倍以上とする。
(2) 貯蔵 砕石の貯蔵は,大小の粒が分離しないように,かつ,不純物が混入しないように貯蔵しなけれ
ばならない。
5. 試験方法
5.1
試料の採り方 試料は,全体を代表するように採取し,合理的な方法で縮分する。
5.2
粒度試験 試験は,JIS A 1102に規定する方法による。ただし,スクリーニングス及び粒度調整砕石
が呼び寸法0.074mmふるいを通過する量についての試験は,JIS A 1103に準じて行う。ふるい分け試験の
試料は,洗い試験をした後のふるい残留分とし,その質量は,乾燥後においてスクリーニングスでは500g,
粒度調整砕石では15 000gを標準とする。
5.3
絶乾比重及び吸水率試験 試験は,JIS A 1110に規定する方法による。ただし,試料は,呼び寸法
13mmふるいを通過し,呼び寸法5mmふるいに残留するものであって,その全質量は約2 000gとする。
5.4
すりへり減量試験 試験は,JIS A 1121に規定する方法による。ただし,試料は,呼び寸法13mmふ
るいを通過し,呼び寸法5mmふるいに残留するものであって,その全質量は5 000±10gとする。試験に
用いる球数は,8個とし,その全質量は,3 330±25gとする。
なお,試験機の回転速度は,毎分30〜33回とし,回転数は,500回とする。
5.5
塑性指数 塑性指数は,JIS A 1205に規定する方法による。
6. 検査方法 検査方法は,JIS Z 9001又は受渡当事者間の協議によってロットの大きさを決定し,合理
的な抜取検査方法によって試料を抜き取り,5.によって試験を行い,3.の規定に適合したものを合格とする。
7. 表示 道路用砕石の送り状には,次の事項を表示しなければならない。
(1) 種類,呼び名及び種別(例 クラッシャランC−20 1種)
(2) 製造業者名及び工場名
(3) 出荷年月日
(4) 数量(質量又は容積)
(5) 納入先工場名又は工事現場名
8. 報告 製造業者は,購入者から要求があった場合には,試験成績表を提出しなければならない。
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原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
阿 部 頼 政
日本大学理工学部
安 崎 祐
建設省土木研究所
平 松 博 久
通商産業省生活産業局
高 木 譲 一
通商産業省工業技術院
達 下 文 一
東京都建設局
山之口 浩
財団法人道路保全技術センター
溝 口 考 芳
エフ・イー石灰工業技術研究所
洲 崎 祥一郎
日本道路株式会社
林 勉
株式会社渡辺組
石 田 次 郎
株式会社大阪砕石工業所
小 川 八 郎
小川工業株式会社
鶴 田 欣 也
鶴田石材株式会社
捻 水 利 彦
鯖江土石協業組合
菊 池 義 明
東京石灰工業株式会社
(事務局)
秋 本 勳
社団法人日本砕石協会