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A 1513:2018  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 性能項目························································································································· 1 

3 試験の一般条件 ················································································································ 1 

3.1 試験体 ························································································································· 1 

3.2 試験装置 ······················································································································ 2 

3.3 試験環境 ······················································································································ 2 

4 試験項目························································································································· 2 

5 試験結果························································································································· 2 

附属書A(参考)技術上重要な改正に関する新旧対照表 ······························································ 3 

A 1513:2018  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本

サッシ協会(JSMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を

改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格で

ある。これによって,JIS A 1513:1996は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

A 1513:2018 

建具の性能試験方法通則 

Windows and doorsets-General rule for test method 

序文 

この規格は,1982年に制定され,その後3回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は1996年に

行われたが,その後の建具の性能に対するニーズの変化などに対応するために改正した。 

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。技術上重要な改正に関する旧規格との対照を,附属

書Aに示す。 

適用範囲 

この規格は,建築物の開口部に取り付けるサッシ及びドアセット(以下,建具という。)の性能試験の一

般事項について規定する。 

性能項目 

建具の性能項目を,表1に示す。 

表1−性能項目 

性能項目 

性能項目の意昧 

強さ 

外力に耐える程度 

耐風圧性 

風圧力に耐える程度 

耐衝撃性 

衝撃力に耐える程度 

気密性 

空気のもれを防ぐ程度 

水密性 

風雨による建具室内側への水の浸入を防ぐ程度 

遮音性 

音を遮る程度 

断熱性 

熱の移動を抑える程度 

遮熱性 

日射熱を遮る程度 

結露防止性 

建具表面の結露の発生を防ぐ程度 

防火性 

火災時の延焼防止の程度 

面内変形追随性 

地震によって生じる面内変形に追随し得る程度 

耐候性 

構造,強度,表面状態などがある期間にわたり使用に耐え得る品質を保持している程度 

形状安定性 

環境の変化に対して形状寸法が変化しない程度 

開閉力 

開閉操作に必要な力の程度 

開閉繰返し 

開閉繰返しに耐え得る程度 

試験の一般条件 

3.1 

試験体 

試験体は,使用状態に組み立てられた完成品とする。ガラス及び金物類を用いる場合は,実際に使われ

るガラス及び金物類を予定された工法によって,はめ込み又は取り付けたものを試験体とする。製品で試

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A 1513:2018  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

験ができない場合は,製品の部分から採取し,試験体とする。ただし,製品から試験体を採取できない場

合は,製品と同一素材かつ同一条件で作られた代用試験体を用いることができる。 

3.2 

試験装置 

試験装置は,所定の性能値を必要な精度で測定できるものとする。 

なお,試験時の安全性については,十分配慮しなければならない。 

3.3 

試験環境 

試験環境は,特に規定のない限り標準状態とする。標準状態とは,温度5〜35 ℃,相対湿度45〜85 %,

気圧860〜1 060 hPaをいう。 

なお,金属製及び樹脂製の建具は,相対湿度の範囲を適用しない。ただし,試験体に結露が生じてはな

らない。 

試験環境は,試験を実施する前に測定し,記録する。 

試験項目 

建具の性能項目に適用する試験項目,測定項目及び測定単位を,表2に示す。 

表2−試験項目,測定項目及び測定単位 

性能項目 

試験項目 

測定項目 

測定単位 

強さ 

戸先かまち強さ 

戸先かまち強さ試験 

たわみ 

mm 

ねじり強さ 

ねじり強さ試験 

変位 

mm 

鉛直荷重強さ 

鉛直荷重強さ試験 

変位 

mm 

耐風圧性 

耐風圧性試験 

変位・たわみ 

mm 

耐衝撃性 

耐衝撃性試験 

形状変化 

− 

気密性 

気密性試験 

通気量 

m3/(h・m2) 

水密性 

水密性試験 

漏水 

− 

遮音性 

遮音性試験 

音響透過損失 

dB 

断熱性 

断熱性試験 

熱貫流率 

W/(m2・K) 

遮熱性 

日射熱取得率試験 

日射熱取得率 

− 

結露防止性 

結露防止性試験 

温度低下率 

− 

結露状況 

− 

防火性 

防火性試験 

変化 

− 

面内変形追随性 

面内変形追随性試験 

操作トルク 

N・m 

操作力・開放力 

耐候性 

耐候性試験 

変化 

− 

形状安定性 

温湿度試験 

形状変化 

− 

開閉力 

開閉力試験 

開閉力 

開閉繰返し 

開閉繰返し試験 

変化 

− 

変位 

mm 

開閉力 

試験結果 

試験結果において,測定値が温度,湿度,気圧などの関係で変化する場合は,基準状態における値に換

算して表す。基準状態とは,温度20 ℃(293 K),相対湿度65 %,気圧1 013 hPaをいう。 

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A 1513:2018  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A 

(参考) 

技術上重要な改正に関する新旧対照表 

現行規格(JIS A 1513:2018) 

旧規格(JIS A 1513:1996) 

改正理由 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条番号 
及び題名 

内容 

1 適用範囲 建築物の開口部に取り付けるサッシ及

びドアセットを適用範囲として規定。 

1. 適用範囲 JIS A 0005に規定する1種及び2種の開

口部構成材を適用範囲として規定。 

試験方法の通則として普遍性をもたせるため,JIS A 
0005(建築用開口部構成材の標準モデュール呼び寸法)
に規定する開口部構成材の種類を限定しないこととし
た。これに伴って,引用規格としてJIS A 0005を記載し
ていた“備考”を削除した。 

2 性能項目 “建具の性能項目を,表1に示す。”と

規定。 

2. 性能項目 “建具の基本性能項目を,表1に示す。”

と規定。 

表1の表題と表現を統一するため,“基本性能項目”を
“性能項目”に改めた。 

“強さ”の性能の意味を“外力に耐え
る程度”と規定。 

“強さ”の性能の意味を“面内及び面
外力に耐える程度”と規定。 

性能項目の意味をより適切な表現に改めた。 

“耐風圧性”の性能の意味を“風圧力
に耐える程度”と規定。 

“耐風圧性”の性能の意味を“圧力差
による変形に耐える程度”と規定。 

性能項目の意味をより適切な表現に改めた。 

“気密性”の性能の意味を“空気のも
れを防ぐ程度”と規定。 

“気密性”の性能の意味を“圧力差に
よって生じる空気のもれを防ぐ程度”
と規定。 

性能項目の意味をより適切な表現に改めた。 

“水密性”の性能の意味を“風雨によ
る建具室内側への水の浸入を防ぐ程
度”と規定。 

“水密性”の性能の意味を“圧力差に
よって生じる建具室内側への雨水など
の侵入を防ぐ程度”と規定。 

性能項目の意味をより適切な表現に改めた。 

“遮熱性”を追加し,性能の意味を“日
射熱を遮る程度”と規定。 

遮熱性の規定なし。 

2014年にJIS A 1493(窓及びドアの熱性能−日射熱取得
率の測定)が制定されたことに伴って,遮熱性を建具の
性能項目に追加した。 

性能項目を“結露防止性”と規定。 

性能項目を“防露性”と規定。 

性能項目名を2015年に改正されたJIS A 1514(建具の
結露防止性能試験方法)の試験名称に合わせて“防露性”
から“結露防止性”に改めた。 

“防火性”の性能の意味を“火災時の
延焼防止の程度”と規定。 

“防火性”の性能の意味を“火災時の
拡大防止の程度”と規定。 

性能項目の意味をより適切な表現に改めた。 

2

A

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5

1

3

2

0

1

8

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A 1513:2018  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

現行規格(JIS A 1513:2018) 

旧規格(JIS A 1513:1996) 

改正理由 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条番号 
及び題名 

内容 

2 性能項目 
(続き) 

性能項目を“面内変形追随性”とし,
性能の意味を“地震によって生じる面
内変形に追随し得る程度”と規定。 

2. 性能項目 
(続き) 

“耐震性”として性能の意味を“地震
及び震動によって生じる面内変形に追
随し得る程度”と規定。 

性能項目名を2015年に改正されたJIS A 4702(ドアセ
ット)に合わせて“耐震性”から“面内変形追随性”に
改めた。また,性能項目の意味をより適切な表現に改め
た。 

“部品取付性”の規定なし。 

“部品取付性”を規定し,性能の意味
を“使用状態における部品の取付け部
分に生じる支障のある変形,緩み,が
たつきのない程度”と規定。 

部品取付性は,他の性能項目の中の確認事項であり,一
つの独立した性能項目としては不要なため削除した。 

3 試験の一
般条件 
3.1 試験体 

2種開口部構成材を試験する場合の記
載を削除。 

3. 試験の一
般条件 
3.1 試験体 

“2種開口部構成材を試験する場合は,
1種開口部に相当する代用枠によって
行うことができる。”ことを規定。 

JIS A 0005に規定される2種開口部構成材の扱いは,こ
の規格を引用する個々の規格によることとし,これに関
する記載を削除した。 

3.3 試験環
境 

旧規格に加えて,“金属製及び樹脂製
の建具は,相対湿度の範囲を適用しな
い。ただし,試験体に結露が生じては
ならない。”ことを規定。 
さらに,“試験環境は,試験を実施する
前に測定し,記録する。”ことを規定。 

3.3 試験環
境 

試験環境は,特に指定のない限り標準
状態で行うこと,並びに標準状態の温
度,相対湿度及び気圧を規定。 

湿度が性能に影響を及ぼさない金属製及び樹脂製の建
具については,湿度条件の規定を適用しないことによっ
て,年間を通じて湿度条件に左右されずに試験を実施で
きるように改正した。ただし,結露が発生すると一部の
性能に影響するため,結露が発生しないことを条件とし
た。 
また,環境条件を測定し記録しなければならないことを
明確にした。 

4 試験項目 “強さ”を“戸先かまち強さ”,“ねじ

り強さ”及び“鉛直荷重強さ”に細分
化し,各試験項目を“戸先かまち強さ
試験”,“ねじり強さ試験”及び“鉛直
荷重強さ試験”と規定。 

4. 試験項目 “強さ”の試験項目を“曲げ試験”及

び“面内・面外変形試験”に分類。 
さらに,“面内・面外変形試験”を“戸
先かまち強さ試験”,“ねじり強さ試
験”及び“鉛直載荷試験”に分類。 

旧規格で“強さ”の試験項目の一つとして規定していた
“曲げ試験”は,建具として実施しない項目のため削除
した。これに伴って,“面内・面外変形試験”の分類も
不要となったため削除した。 
2015年に改正されたJIS A 4702及びJIS A 4706(サッ
シ)と整合させるため,強さの性能項目を三つに細分化
した。また,JIS A 4702と整合させるため,“鉛直載荷
試験”の名称を“鉛直荷重強さ試験”に改めた。 

“断熱性”の測定項目を“熱貫流率”
と規定。 

“断熱性”の測定項目を“熱貫流抵抗”
と規定。 

2015年に改正されたJIS A 4702及びJIS A 4706に合わ
せるため,測定項目を熱貫流抵抗から熱貫流率に変更し
た。 

2

A

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5

1

3

2

0

1

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A 1513:2018  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

現行規格(JIS A 1513:2018) 

旧規格(JIS A 1513:1996) 

改正理由 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条番号 
及び題名 

内容 

4 試験項目 
(続き) 

性能項目に“遮熱性”を追加し,その
試験項目を“日射熱取得率試験”,測定
項目を“日射熱取得率”と規定。 

4. 試験項目 
(続き) 

遮熱性の規定なし。 

2014年にJIS A 1493が制定されたことに伴って,遮熱
性を建具の性能項目に追加した。 

“結露防止性”の試験項目を“結露防
止性試験”,測定項目を“温度低下率,
結露状況”と規定。 

“防露性”の試験項目を“防露性試験”,
測定項目を“温度低下状況”と規定。 

2015年に改正されたJIS A 1514に合わせて,性能項目,
試験項目及び測定項目の名称を改めた。 

“面内変形追随性”の測定項目を“操
作トルク(単位N・m)”及び“操作力・
開放力(単位N)”と規定。 

“耐震性”の測定項目を“解錠トルク
(単位J)”及び“開放力(単位N)”と
規定。 

性能項目名を2015年に改正されたJIS A 4702に合わせ
て“耐震性”から“面内変形追随性”に改めた。また,
JIS A 1521(片開きドアセットの面内変形追随性試験方
法)の改正に合わせて,測定項目及び測定単位を改めた。 

性能項目から“部品取付性”を削除。 

性能項目として“部品取付性”を規定
し,試験項目を“部品取付部の強さ試
験”,測定項目を“変化”と規定。 

部品取付性は,他の性能項目の中の確認事項であり,一
つの独立した性能項目としては不要なため削除した。 

5 試験結果 基準状態の相対湿度を65 %と規定。 

5. 試験結果 基準状態の相対湿度を55 %と規定。 

JIS Z 8703(試験場所の標準状態)に規定される基準状
態に合わせて,基準状態の相対湿度を55 %から65 %に
変更した。 

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