A 1509-13:2020
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目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 試料の数························································································································· 1
5 寸法測定器具 ··················································································································· 1
6 手順······························································································································· 2
6.1 寸法 ···························································································································· 2
6.2 表張り台紙及び裏連結材の接着性······················································································ 3
6.3 表張り台紙の剝離性 ······································································································· 3
6.4 裏連結材の耐水接着性 ···································································································· 3
6.5 裏連結ユニットタイルの裏面開口率··················································································· 3
7 試験記録························································································································· 3
附属書A(参考)技術上重要な改正に関する新旧対照表 ······························································ 5
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まえがき
この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,全国タイル工
業組合(JCTMA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を改正すべきとの申出があり,日本産業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規格である。これによって,JIS A 1509-13:2014
は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS A 1509の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS A 1509-1 第1部:抜取検査
JIS A 1509-2 第2部:寸法・形状の測定方法
JIS A 1509-3 第3部:吸水率,見掛け気孔率及びかさ密度の測定方法
JIS A 1509-4 第4部:曲げ破壊荷重及び曲げ強度の測定方法
JIS A 1509-5 第5部:床タイルの耐素地摩耗性試験方法
JIS A 1509-6 第6部:床タイルの耐表面摩耗性試験方法
JIS A 1509-7 第7部:耐熱衝撃性試験方法
JIS A 1509-8 第8部:施ゆうタイルの耐貫入性試験方法
JIS A 1509-9 第9部:耐凍害性試験方法
JIS A 1509-10 第10部:耐薬品性試験方法
JIS A 1509-11 第11部:施ゆうタイルから溶出する鉛及びカドミウムの定量方法
JIS A 1509-12 第12部:耐滑り性試験方法
JIS A 1509-13 第13部:ユニットタイルの品質試験方法
日本産業規格 JIS
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セラミックタイル試験方法−
第13部:ユニットタイルの品質試験方法
Test methods for ceramic tiles-Part 13: Test methods for unit-tiles of quality
序文
この規格は,2008年に制定され,その後,2回の改正を経て,今日に至っている。前回の改正は2014
年に行われたが,その後の国内の実状に対応するために改正した。また,技術上重要な改正に関する旧JIS
との対比を附属書Aに示す。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。
1
適用範囲
この規格は,セラミックタイル(以下,タイルという。)を多数個連結したユニットタイルの寸法,表張
り台紙及び裏連結材の接着性,表張り台紙の剝離性,裏連結材の耐水接着性及び裏連結ユニットタイルの
裏面開口率の測定方法について規定する。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 1509-1 セラミックタイル試験方法−第1部:抜取検査
JIS A 5209 セラミックタイル
JIS B 7507 ノギス
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 5209による。
4
試料の数
試料の数は,JIS A 1509-1に規定する数とする。
5
寸法測定器具
寸法測定器具は,JIS B 7507に規定する最小表示量0.01 mm以下のノギス又はこれと同等以上の性能を
もつ測定器具。
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手順
6.1
寸法
ユニットタイルの寸法測定の手順は,次による。ただし,連結のない方向には適用しない。
なお,長さ及び幅は,ミリメートル(mm)単位とし,四捨五入して小数第2位まで表示する。
a) 平物ユニットタイル 平物ユニットタイルの製作寸法の測定は,ユニットタイルの端部から約5 mm
内側に入った位置を基点とし,その基点を結ぶ直線距離を測定する(図1参照)。ただし,不定形タイ
ルを用いた平物ユニットタイルの場合,製造業者が定めた方法によって測定する。
測定値から長さ及び幅の寸法は,次によって求める。
1) 正方形状のユニットタイルの長さ 四辺の寸法の平均値を求める。
2) 長方形状のユニットタイルの長さ及び幅
2.1) 長さ 二つの長辺の寸法の平均値を求める。
2.2) 幅 二つの短辺の寸法の平均値を求める。
単位 mm
図1−平物ユニットタイルの製作寸法の測定方法(例)
b) 一つの面で構成された役物ユニットタイルの長さ 一つの面で構成された役物ユニットタイルの場
合,ユニットタイルの端部から約5 mm内側に入った位置に基点を設け,その基点を結ぶ直線距離を
測定し(図2参照),二辺の平均値を求める。ただし,不定形タイルを用いた役物ユニットタイルの場
合は,製造業者が定めた方法によって測定する。
c) 複数の面で構成された役物ユニットタイルの長さ 複数の面で構成された役物ユニットタイルの場
合,ユニットタイルの端部から約5 mm内側に入った位置及び複数の面のコーナー部の3か所に基点
を設け,それぞれ基点を結ぶ直線距離を,寸法測定器具を用いて測定し(図2参照),三辺の平均値を
求める。ただし,不定形タイルを用いた役物ユニットタイルの場合は,製造業者が定めた方法によっ
て測定する。
3
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単位 mm
図2−役物ユニットタイルの製作寸法の測定方法(例)
6.2
表張り台紙及び裏連結材の接着性
ユニットタイルの一辺をつまんで垂れ下げ,タイルが表張り台紙又は裏連結材から剝がれ落ちないかど
うかを調べる。
6.3
表張り台紙の剝離性
表張りユニットタイルの台紙面を上にして置き,台紙に水を十分含ませて3分間放置した後,台紙を指
でつまみ,引き剝がしたとき,全てのタイルから台紙が剝がれるかどうかを調べる。
6.4
裏連結材の耐水接着性
裏連結ユニットタイルの一辺をつまんで垂れ下げた状態で,常温の清水中に約3時間浸せき(漬)した
後,静かに引き上げて,タイルが連結材から剝がれ落ちないかどうかを調べる。
6.5
裏連結ユニットタイルの裏面開口率
適用部位1) の面積に対する連結材が存在しない部分の面積の割合を開口率として求める。
注1) 適用部位とは,1枚のユニットタイル,1個のタイル及び目地部全体のことである。
7
試験記録
試験記録には,次の事項のうち,必要な事項を記載する。
a) ユニットタイルの寸法
1) ユニットタイルの概要(種類,形状・寸法,品名など)
2) 試料の数
3) 各試料の長さ及び幅
4) その他必要な事項
b) 表張り台紙及び裏連結材の接着性,表張り台紙の剝離性,裏連結材の耐水接着性及び裏連結ユニット
タイルの裏面開口率
1) ユニットタイルの概要(種類,形状・寸法,品名など)
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2) 測定項目
3) 試料の数
4) 各試料の測定結果
5) その他必要な事項
5
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附属書A
(参考)
技術上重要な改正に関する新旧対照表
現行規格(JIS A 1509-13:2020)
旧規格(JIS A 1509-13:2014)
改正理由
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
及び題名
内容
6.2 表張り
台紙及び
裏連結材
の接着性
ユニットタイルの一辺をつまんで垂れ下げ,タイルが表
張り台紙又は裏連結材から剝がれ落ちないかどうかを
調べる。
6.2 表張り
台紙及び
裏連結材
の接着性
ユニットタイルの一辺の両端をつまんで垂れ下げ,タイ
ルが表張り台紙又は裏連結材から剝がれ落ちないかど
うかを調べ,表示する。
ユニットタイルは様々
な面状,形状が増え,
それに伴い,ユニット
連結材の種類も多様化
しており,旧規格の試
験方法では適切な試験
結果が得られないた
め。
6.4 裏連結
材の耐水
接着性
裏連結ユニットタイルの一辺をつまんで垂れ下げた状
態で,常温の清水中に約3時間浸せき(漬)した後,静
かに引き上げて,タイルが連結材から剝がれ落ちないか
どうかを調べる。
6.4 裏連結
材の耐水
接着性能
裏連結ユニットタイルの一辺の両端をつまんで垂れ下
げ,常温の清水中に約3時間鉛直に保持した後,静かに
引き上げて,タイルが連結材から剝がれ落ちないかどう
かを調べ,表示する。
箇条6.2と同じ
2
A
1
5
0
9
-1
3
:
2
0
2
0