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A 1224:2020  

(1) 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

4 試験器具························································································································· 1 

5 試料······························································································································· 3 

6 試験方法························································································································· 3 

6.1 最小密度試験 ················································································································ 3 

6.2 最大密度試験 ················································································································ 3 

7 計算······························································································································· 4 

8 報告······························································································································· 4 

附属書A(参考)技術上重要な改正に関する新旧対照表 ······························································ 5 

A 1224:2020  

(2) 

まえがき 

この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人

地盤工学会(JGS)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を改正すべきとの申出があり,日本産業標

準調査会の審議を経て,国土交通大臣が改正した日本産業規格である。これによって,JIS A 1224:2009は

改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。国土交通大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

日本産業規格          JIS 

A 1224:2020 

砂の最小密度・最大密度試験方法 

Test method for minimum and maximum densities of sands 

序文 

この規格は,2000年に制定され,その後2回の改定を経て今日に至っている。前回の改正は2009年に

行われたが,その後のJIS A 0207に基づく表記,用語の変更などに対応するために改正した。 

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。また,技術上重要な改正に関する旧規格との対照を

附属書Aに記載する。 

適用範囲 

この規格は,砂の最小密度及び最大密度を求める試験方法について規定する。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS A 0207 地盤工学用語 

JIS A 1201 地盤材料試験のための乱した土の試料調製方法 

JIS R 3503 化学分析用ガラス器具 

JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部:金属製網ふるい 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 0207による。 

試験器具 

試験器具は,次による。 

4.1 

モールド及びカラー モールド及びカラーは,ステンレス鋼製円筒形のもので,次の条件を満たす

もの(図1参照)。 

a) モールドは,カラーの装着ができ,内径(60.00±0.05)mm,深さ(40.00±0.05)mmのもの。 

b) カラーは,内径(60.00±0.05)mm,深さ約23 mmのもの。 

background image

A 1224:2020  

単位 mm 

a) モールド 

b) カラー 

図1−モールド及びカラーの例 

4.2 

漏斗 漏斗は,表面が滑らかなアート紙などを用いて,図2に示す形状及び寸法で作製したもの。 

単位 mm 

図2−漏斗の例 

4.3 

木づち 木づちは,打撃面の直径が30 mm程度のもの。 

4.4 

直ナイフ 直ナイフは,約100 mm四方の正方形のプラスチック薄板を取り付けた,片刃の付いた

辺の長さが200 mm以上のステンレス鋼製のもの(図3参照)。 

単位 mm 

図3−直ナイフの例 

A 1224:2020  

4.5 はかり はかりは,0.1 gまではかることができるもの。 

4.6 恒温乾燥炉 恒温乾燥炉は,空気循環式で炉内の温度を(110±5)℃に保持できるもの。 

4.7 デシケーター デシケーターは,JIS R 3503に規定するもの,又はこれと同等の機能をもつ容器で,

シリカゲル,塩化カルシウムなどの吸湿剤を入れたもの。 

試料 

試料は,次による。 

a) JIS Z 8801-1に規定する金属製網ふるいで,目開き2 mmのふるいを通過し,目開き75 μmのふるい

に95 %以上残留する材料を試料に用いる。 

b) JIS A 1201に規定する方法によって得られた材料を試料に用いる。 

c) 試料の1個当たりの最少量は,湿潤質量で約500 gを目安とする。 

d) (110±5)℃で一定質量になるまで炉乾燥する。 

e) 炉乾燥試料をよくときほぐした後,デシケーターに移し,おおむね室温になるまで冷ましたものを試

料とする。 

試験方法 

6.1 

最小密度試験 

最小密度試験は,次による。 

a) モールドの質量md(g)をはかる。 

b) モールド底面中央に漏斗を立て,試料の分級が起こらないように注意して漏斗の中に試料を入れる。 

c) 漏斗を一定の速度で鉛直に上げていき,20秒〜30秒でモールドの上端面全周から試料をあふれさせる。

モールド内の試料の最頂部と漏斗の口先とが常に一致し,かつ,試料の流れがとぎれないように注意

する。 

d) モールドの上端面の縁に直ナイフを載せ,素早く滑らせて一気に試料の余盛部分を除去する。モール

ドの縁の上にある試料の一部を注意深く払い除き,そこに,飛越し防止板の中央が位置するように直

ナイフを載せる。その際,モールドに衝撃を与えないようにする。 

e) 試料及びモールドの質量m1(g)をはかる。 

f) 

試験は,同時に採取した試料5個について,毎回新しい試料で行う。 

6.2 

最大密度試験 

最大密度試験は,次による。 

a) カラーを装着したモールドに,ほぼ同質量に10等分し,試料を10層に分けて入れる。 

b) カラーとモールドとを片手で軽く押さえ,木づちをモールドを置いたテーブルに沿って滑らせながら

モールドの側壁を打撃する。振幅は50 mm程度とし,モールド側壁の同一点を約1秒間で5連打する。

5連打後,モールドを45°〜90°回転させ,この操作を繰り返す。各層ごとに,モールドを回転させ

ながらモールドの側面を100回打撃して試料を締め固める。 

なお,9層目の締固めを終了したとき,モールドが試料でほぼ満たされ,最後の10層目が余盛とな

るようにする。 

c) 締固め後,カラーを取り外し,試料の余盛部分を直ナイフで除去する。 

d) 試料及びモールドの質量m2(g)をはかる。 

e) 試験は,同時に採取した試料3個について,毎回新しい試料で行う。 

A 1224:2020  

計算 

計算は,次による。 

注記 従来,密度の単位として用いられてきたg/cm3は,Mg/m3と同じ数値を示す。 

a) 最小密度は,次の式を用いて算出し,四捨五入によって,小数点以下2桁に丸める。 

なお,試験結果の代表値は,算術平均値とする。平均値は四捨五入によって,小数点以下2桁に丸

める。 

3

d

1

min

d

10

×

=

V

m

m

ρ

ここに, 

ρd min: 最小密度(Mg/m3) 

m1: 最小密度試験の試料及びモールドの質量(g) 

md: モールドの質量(g) 

V: モールドの容積(mm3) 

b) 最大密度は,次の式を用いて算出し,四捨五入によって,小数点以下2桁に丸める。 

なお,試験結果の代表値は,算術平均値とする。平均値は四捨五入によって,小数点以下2桁に丸

める。 

3

d

2

max

d

10

×

=

V

m

m

ρ

ここに, 

ρd max: 最大密度(Mg/m3) 

m2: 最大密度試験の試料及びモールドの質量(g) 

md: モールドの質量(g) 

V: モールドの容積(mm3) 

報告 

報告は,次による。 

a) 最小密度(Mg/m3) 

b) 最大密度(Mg/m3) 

c) その他報告事項 

background image

A 1224:2020  

附属書A 

(参考) 

技術上重要な改正に関する新旧対照表 

現行規格(JIS A 1224:2020) 

旧規格(JIS A 1224:2009) 

改正理由 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条番号 
及び題名 

内容 

1 適用範囲 

この規格は,砂の最小密度及び最大密度を求め
る試験方法について規定する。 

1 適用範囲 

この規格は,目開き2 mmのふるいを通過し,
目開き75 μmのふるいに95 %以上残留する砂の
最小密度及び最大密度を求める方法について規
定する。 

用語の統一。 

2 引用規格 

JIS A 0207 地盤工学用語 
JIS A 1201 地盤材料試験のための乱した土の試
料調製方法 

2 引用規格 

記載なし。 
JIS A 1201 土質試験のための乱した土の試料調
製方法 

地盤工学用語JIS A 0207の制
定に伴う修正。 

3 用語及び定
義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 
0207による。 

3 用語及び定
義 

3.1 最小密度 最小密度試験によって求める砂
の最小乾燥密度。 
3.2 最大密度 最大密度試験によって求める砂
の最大乾燥密度。 

JIS A 0207に掲載されている
定義を記載しない。 

4 試験器具 
4.3 木づち 

直径が30 mm程度のもの。 

4 試験器具 
4.3 木づち 

直径が3 cm程度のもの。 

単位の統一。 

4 試験器具 
4.4 直ナイフ 

片刃の付いた辺の長さが200 mm以上のステン
レス鋼製のもの。 

4 試験器具 
4.4 直ナイフ 

片刃のついた長さ20 cm以上のステンレス鋼製
のもの。 

単位の統一。 

5 試料 
a) 

JIS Z 8801-1に規定する金属製網ふるいで,目開
き2 mmのふるいを通過し,目開き75 μmのふ
るいに95 %以上残留する材料を試料に用いる。 

5 試料 

記載なし。 

条件の明記。 

5 試料 
c) 

試料の1個当たりの最少量は,湿潤質量で約500 
gを目安とする。 

5 試料 
b) 

試料の最少量の目安は,湿潤質量で約500 gと
する。 

試料の個数について明記。 

6 試験方法 
6.1 最小密度
試験 
f) 

試験は,同時に採取した試料5個について,毎
回新しい試料で行う。 

6 試験方法 
6.1 最小密度
試験 
 

記載なし。 

試験回数について明記。 

 
 

2

A

 1

2

2

4

2

0

2

0

background image

A 1224:2020  

現行規格(JIS A 1224:2020) 

旧規格(JIS A 1224:2009) 

改正理由 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条番号 
及び題名 

内容 

6 試験方法 
6.2 最大密度
試験 
b) 

振幅は50 mm程度とし,モールド側壁の同一点
を約1秒間で5連打する。5連打後,モールド
を45°〜90°回転させ,この操作を繰り返す。 

6 試験方法 
6.2 最大密度
試験 
b) 

振幅は5 cm程度とし,モールド側壁の同一点を
約1秒間で5連打する。5連打後,モールドを
45°〜90°回転させ,この操作を繰り返す。 

単位の統一。 

6 試験方法 
6.2 最大密度
試験 
e) 

試験は,同時に採取した試料3個について,毎
回新しい試料で行う。 

6 試験方法 
6.2 最大密度
試験 
 

記載なし。 

試験回数について明記。 

7 計算 

注記 従来,密度の単位として用いられてきた
g/cm3は,Mg/m3と同じ数値を示す。 

7 計算 

記載なし。 

単位について明記。 

7 計算 
a) 

最小密度は,次の式を用いて算出し,四捨五入
によって,小数点以下2桁に丸める。 

7 計算 
a) 

最小密度は,次の式によって算出する。 

有効桁数について明記。 

7 計算 
a) 

なお,試験結果の代表値は,算術平均値とする。
平均値は四捨五入によって,小数点以下2桁に
丸める。 

7 計算 
a) 

記載なし。 

有効桁数について明記。 

7 計算 
a) 

最小密度(Mg/m3) 

7 計算 
a) 

最小密度(g/cm3) 

単位の統一。 

7 計算 
a) 

モールドの容積(mm3) 

7 計算 
a) 

モールドの容積(cm3) 

単位の統一。 

7 計算 
b) 

最大密度は,次の式を用いて算出し,四捨五入
によって,小数点以下2桁に丸める。 

7 計算 
b) 

最大密度は,次の式によって算出する。 

有効桁数について明記。 

7 計算 
b) 

なお,試験結果の代表値は,算術平均値とする。
平均値は四捨五入によって,小数点以下2桁に
丸める。 

7 計算 
b) 

記載なし。 

単位の統一及び有効桁数につ
いて明記。 

7 計算 
b) 

最大密度(Mg/m3) 

7 計算 
b) 

最大密度(g/cm3) 

単位の統一。 

7 計算 
b) 

モールドの容積(mm3) 

7 計算 
b) 

モールドの容積(cm3) 

単位の統一。 

2

A

 1

2

2

4

2

0

2

0