A 1223:2020
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目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 試験器具························································································································· 1
5 試料······························································································································· 2
6 試験方法························································································································· 2
6.1 試験の準備 ··················································································································· 2
6.2 試料のふるい分け ·········································································································· 2
7 計算······························································································································· 3
8 報告······························································································································· 3
附属書A(参考)技術上重要な改正に関する新旧対照表 ······························································ 4
A 1223:2020
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まえがき
この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人
地盤工学会(JGS)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を改正すべきとの申出があり,日本産業標
準調査会の審議を経て,国土交通大臣が改正した日本産業規格である。これによって,JIS A 1223:2009は
改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。国土交通大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
日本産業規格 JIS
A 1223:2020
土の細粒分含有率試験方法
Test method for fraction content of soils
序文
この規格は,2000年に制定され,その後2回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は2009年に
行われたが,その後のJIS A 0207に基づく表記,用語の変更などに対応するために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。また,技術上重要な改正に関する旧規格との対照を
附属書Aに記載する。
1
適用範囲
この規格は,高有機質土以外の土で,かつ,目開き75 mmのふるいを通過した土の細粒分含有率を求め
る試験方法について規定する。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 0207 地盤工学用語
JIS A 1201 地盤材料試験のための乱した土の試料調製方法
JIS A 1203 土の含水比試験方法
JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部:金属製網ふるい
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 0207による。
4
試験器具
試験器具は,次による。
a) ふるい ふるいは,JIS Z 8801-1に規定する金属製網ふるいで,目開き9.5 mm,425 μm及び75 μmの
もの。
b) はかり はかりは,表1に示す最小読取値まではかることができるもの。
2
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表1−試料の質量測定に用いるはかりの最小読取値
単位 g
試料の質量
最小読取値
10未満
0.001
10以上
100未満
0.01
100以上 1 000未満
0.1
1 000以上
1
c) 含水比測定器具 含水比測定器具は,JIS A 1203に規定するもの。
5
試料
試料は,次による。
a) JIS A 1201に規定する方法によって分取した湿潤試料又は空気乾燥試料を用いる。試験に必要とする
試料の量は,試料の最大粒径の目安に応じて,表2に示す量をとる。
表2−試料の最大粒径に応じた試料の質量の目安
試料の最大粒径
mm
試料の質量
g
75
30 000
37.5
6 000
19
1 500
4.75
400
2
200
b) 試料から約1/4をとり,JIS A 1203に従いその含水比w(%)を求める。
c) 残りの試料の全量を試験用試料とし,その質量m(g)をはかる。
6
試験方法
6.1
試験の準備
試験の準備は,次による。
a) 試料を完全に水浸させ,2時間以上放置する。
b) 目開き9.5 mm,425 μm及び75 μmのふるいを重ねた組ふるいを準備する。
6.2
試料のふるい分け
試料のふるい分けは,次による。
a) 水浸試料を十分にかくはんし,直ちに組ふるいに注ぐ。
b) 組ふるいに残留した試料の全量を再度水浸させる。
c) a) 及びb) の操作を,かくはん直後の水が無色透明になるまで繰り返す。
d) 組ふるいに残留した試料の全量を,(110±5)℃で一定の質量になるまで炉乾燥し,その質量ms0(g)
をはかる。一定の質量とは,1時間乾燥させたときに,質量変化が0.1 %未満であればよい。
なお,質量変化が0.1 %以上ある場合は,0.1 %未満になるまで繰り返し行う。
e) 試験は,対象とする試料について最低1回行う。
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計算
細粒分含有率は,次の式を用いて算出し,四捨五入によって,小数点以下1桁に丸める。
100
s
s0
s
c
×
−
=
m
m
m
F
100
1
s
w
m
m
+
=
ここに,
Fc: 細粒分含有率(%)
m: 試料の質量(g)
ms: 試料の炉乾燥質量(g)
ms0: 組ふるいに残留した炉乾燥質量(g)
w: 試料の含水比(%)
8
報告
報告は,次による。ただし,試料の最大粒径(mm)を報告することが望ましい。
a) 細粒分含有率(%)
b) その他報告事項
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A 1223:2020
附属書A
(参考)
技術上重要な改正に関する新旧対照表
現行規格(JIS A 1223:2020)
旧規格(JIS A 1223:2009)
改正理由
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
及び題名
内容
3 用語及び定
義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A
0207による。
3 用語及び定
義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次によ
る。
3.1 細粒分含有率
土の炉乾燥質量に対して金属製網ふるい目開き
75 μm通過分の炉乾燥質量が占める割合を,質
量百分率で表したもの。
3.2 最大粒径
試料がすべて通過する金属製網ふるいの最小の
目開きで表した粒径。
地盤工学用語 JIS A 0207の
制定に伴い変更した。
4 試験器具
b) はかり
はかりは,表1に示す最小読取値まではかるこ
とができるもの。
4 試験器具
b) はかり
はかりは,ひょう量100 g未満の場合は0.01 g,
ひょう量100 g以上1 kg未満の場合は0.1 g,ひ
ょう量1 kg以上の場合は1 gまではかることが
できるもの。
表1を追加し,関連規格と記
載方法を統一。
5 試料
a)
表2の単位(g)
表2のタイトル 表2−試料の最大粒径に応じ
た試料の質量の目安
5 試料
a)
表1の単位(kg)(g)
表1のタイトル 表1−分取する試料の最少質
量の目安(参考)
他の関連規格と単位等の記載
方法を統一。
6 試験方法
6.2 試料のふ
るい分け
e)
試験は,対象とする試料について最低1回行う。 −
記載なし。
試験回数について明記。
7 計算
細粒分含有率は,次の式を用いて算出し,四捨
五入によって,小数点以下1桁に丸める。
7 計算
細粒分含有率は,次の式によって算出する。
試験結果の有効桁について明
記。
8 報告
ただし,試料の最大粒径(mm)を報告すること
が望ましい。
8 報告
b) 必要に応じて,試料の最大粒径(mm)を報
告する。
分かりやすい記載に変更し
た。
2
A
1
2
2
3
:
2
0
2
0