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A 1128:2020  

(1) 

追補1のまえがき 

このJIS A 1128の追補1は,産業標準化法に基づき,日本産業標準調査会の審議を経て,国土交通大臣

がJIS A 1128:2019を改正した内容だけを示すものである。 

JIS A 1128:2019は,この追補1の内容の改正がされ,JIS A 1128:2020となる。 

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日本産業規格          JIS 

A 1128:2020 

フレッシュコンクリートの空気量の 

圧力による試験方法−空気室圧力方法 

(追補1) 

Method of test for air content of fresh concrete by pressure method 

(Amendment 1) 

JIS A 1128:2019を,次のように改正する。 

箇条1(適用範囲)の“この試験方法は,最大寸法40 mm以下の普通骨材を用いたコンクリートに対して

は適用されるが,骨材修正係数が正確に求められない人工軽量骨材のような多孔質の骨材を用いたコンク

リートに対しては適用されない。”を,“この試験方法は,最大寸法40 mm以下の骨材を用いたコンクリー

トに対して適用される。”に置き換える。 

箇条6(骨材修正係数の測定)の注1) を,次の文に置き換える。 

注1) 骨材修正係数は,骨材が異なると変わる。通常,同一ロットの骨材では一定としてよいが,随

時試験によって確認することが推奨される。 

なお,多孔質な骨材の中には,正確な骨材修正係数が測定しにくいものもある。 

附属書A(フレッシュコンクリートの空気量の圧力による試験方法−水柱圧力方法)のA.1(一般)の“こ

の試験方法は,普通骨材を用いたコンクリートに対しては適用されるが,骨材修正係数が正確に求められ

ない人工軽量骨材のような多孔質の骨材を用いたコンクリートに対しては適用されない。”を,削除する。 

附属書AのA.5(骨材修正係数の測定)の注10) を,次の文に置き換える。 

注10) 骨材修正係数は,骨材粒の内部に含まれる空気が試験の結果に及ぼす影響を考慮するための係

数であって,骨材によって変わる。これは,骨材粒の吸水率とは直接関係なく,試験によって

決定するものである。一般にこの係数は与えられた骨材について,おおむね一定の値であるが,

随時チェックするための試験を実施するのがよい。 

なお,多孔質な骨材の中には,正確な骨材修正係数が測定しにくいものもある。 

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A 1128:2020  

附属書JA(JISと対応国際規格との対比表)の箇条1,箇条6,A.1及びA.5を,次に置き換える。 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容 

(V)JISと国際規格と
の技術的差異の理由
及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

1 適用範囲 フレッシュコンクリートの空気

量を空気室の圧力減少によって
求める試験方法について規定。 

フレッシュコンクリートの空気
量を空気室の圧力の変化に伴う
容積の変化の観察によって測定
する方法を規定。 

変更 

ISO規格では,空気量の圧力に
よる試験方法以外についても
規定。 

実質的な差異はない。 

最大寸法40 mm以下の骨材から
なるコンクリートに適用。 

6.2 

最大寸法63 mm以下の普通骨材
を用いたコンクリートに適用。 
63 mmを超える粗骨材はふるい
取る。 

変更 

適用できる骨材の最大寸法が
異なる。 

我が国の実状に合わ
せてJISでは規定。 

− 

6.1 

軽量骨材,吸水率が大きい骨材
は適用外。 

変更 

JISでは,多孔質な骨材の中に
は,正確な骨材修正係数が測定
しにくいものもあることを,箇
条6の注に記載した。 

我が国の実状に合わ
せた。 

空気室圧力方法には,注水法及
び無注水法があることを注記に
記載。 

− 

− 

追加 

ISO規格では無注水法による
試験方法は規定されていない。 

我が国の実状に合わ
せてJISでは規定。 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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A 1128:2020  

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容 

(V)JISと国際規格と
の技術的差異の理由
及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

6 骨材修正
係数の測定 

・ 配合から細骨材及び粗骨材

の質量を求め,所定量を混ぜ
合わせて用いる。 

・ コンクリートから150 μmの

ふるいを用いてセメント分
を洗い流し,骨材を採取して
もよい。 

・ 容器の1/3まで水を入れ,混

合骨材を少しずつ加える。木
づち(槌)などでたたき,ま
た,細骨材を加えるごとに
25 mmの深さに達するまで
突き棒で約10回突く。 

6.6.1 
Annex 

・ 配合から細骨材及び粗骨材

の質量を求めて所定量を混
ぜ合わせるか,又はコンクリ
ートを150 μmのふるいにか
けてセメントを洗い流して
骨材を採取する。 

・ 容器に骨材が浸る量の水を

入れ,骨材を少しずつ加え
て,突き棒でかき混ぜるとと
もに,木づち(槌)で軽くた
たく。 

・ 圧力計の指示値を0.1 %の桁

まで読み取る。 

変更 

・ JISでは,空気を追い出す

ために突き棒を追加。 

・ 実質的な差異はな

い。 

・ 多孔質な骨材の中には,正確

な骨材修正係数が測定しに
くいものもある。 

・ JISでは,我が国の実状に

合わせて,多孔質な骨材の
中には骨材修正係数が測定
しにくいものもあること
を,注に記載した。 

附属書A 
(参考) 
A.1 一般 

− 

6.1 
6.2 

・ 最大寸法63 mm以下の普通

骨材を用いたコンクリート
に適用。 

・ 多孔質の骨材を用いたコン

クリートは適用外。 

変更 

・ JISでは,骨材の種類及び

寸法について規定していな
い。 

・ JISでは,多孔質な骨材の

中には,正確な骨材修正係
数が測定しくいものもある
ことを,A.5の注に記載し
た。 

我が国の実状に合わ
せて,JISで規定して
いない。 

A.5 骨材修
正係数の測
定 

・ 多孔質な骨材の中には,正確

な骨材修正係数が測定しに
くいものもある。 

Annex 

− 

変更 

・ JISでは,我が国の実状に

合わせて,多孔質な骨材の
中には骨材修正係数が測定
しにくいものもあること
を,注に記載した。 

・ 実質的な差異はな

い。 

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A 1128:2020  

附属書JB(参考)(技術上重要な改正に関する新旧対照表)に,次の箇条1を追加する。 

現行規格(JIS A 1128:2020) 

旧規格(JIS A 1128:2019) 

改正理由 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条番号 
及び題名 

内容 

1 適用範囲 この試験方法は,最大寸法40 mm以下の骨材を用いたコ

ンクリートに対して適用される。 

1 適用範囲 この試験方法は,最大寸法40 mm以下の普

通骨材を用いたコンクリートに対しては
適用されるが,骨材修正係数が正確に求め
られない人工軽量骨材のような多孔質の
骨材を用いたコンクリートに対しては適
用されない。 

・ 人工軽量骨材の全てについ

て,これを用いたコンクリー
トに対してこの試験方法が
適用できないとの誤解を生
む表現を箇条1の適用範囲か
ら削除し,多孔質な骨材の中
には,骨材修正係数が正確に
測定しにくいものもあるこ
とを注として箇条6の骨材修
正係数の測定に記載した。 

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