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Z 9101:2018 (ISO 3864-1:2011) 

(1) 

目 次 

ページ 

序文  1 

1 適用範囲 1 

2 引用規格 1 

3 用語及び定義  2 

4 安全色及び安全標識の目的  3 

5 基本形状及び安全色の一般的な意味  3 

6 安全標識のレイアウト  5 

6.1 全般  5 

6.2 禁止標識  5 

6.3 指示標識  5 

6.4 注意警告標識  6 

6.5 安全状態標識  6 

6.6 防火標識  7 

7 補助標識 7 

8 組合せ標識のレイアウト  9 

9 複合標識のレイアウト  9 

10 図記号のデザイン原則  10 

11 安全マーキングのレイアウト  10 

附属書A(参考)安全標識の大きさと観察距離との関係  12 

 

 


 

Z 9101:2018 (ISO 3864-1:2011) 

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まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人日本

保安用品協会(JSAA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格

を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格

である。 

これによって,JIS Z 9101:2005は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

 

 


 

  

日本工業規格          JIS 

 

Z 9101:2018 

 

(ISO 3864-1:2011) 

図記号−安全色及び安全標識−安全標識及び 

安全マーキングのデザイン通則 

Graphical symbols-Safety colours and safety signs- 

Part 1: Design principles for safety signs and safety markings 

 

序文 

この規格は,2011年に第2版として発行されたISO 3864-1:2011を基に,技術的内容及び構成を変更す

ることなく作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。 

 

重要事項 

この規格は,カラーの電子データを用いて作成されているが,ディスプレイ上での表示又は印刷された

コピーがカラーマッチングに使用されることは意図していない。測色及び測光のプロパティ並びに指針と

して色順システムからの参照は,JIS Z 9103による。 

 

適用範囲 

この規格は,人への危害及び財物への損害を与える事故防止・防火,健康上有害な情報及び緊急避難を

目的として,安全標識及び安全マーキングのデザイン原則について規定する。この規格は,安全標識を含

んでいる規格を開発する場合に適用する基本原則を定める。 

この規格は,安全性に関わる全ての領域に適用可能である。ただし,鉄道,道路,河川,海事,航空交

通などの管制のために使用する信号には適用しない。また,これらの分野は,一般的にはそれぞれの法規

に従う。 

注記1 一部の国の法規制は,この規格で示された規定とある点で異なる場合がある。 

注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 3864-1:2011,Graphical symbols−Safety colours and safety signs−Part 1: Design principles for 

safety signs and safety markings(IDT) 

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”

ことを示す。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)

は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS Z 9103 図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法 


Z 9101:2018 (ISO 3864-1:2011) 

  

注記 対応国際規格:ISO 3864-4,Graphical symbols−Safety colours and safety signs−Part 4: 

Colorimetric and photometric properties of safety sign materials 

ISO 3864-3,Graphical symbols−Safety colours and safety signs−Part 3: Design principles for graphical 

symbols for use in safety signs 

ISO 17724:2003,Graphical symbols−Vocabulary 

 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,ISO 17724によるほか,次による。 

3.1 

組合せ標識(combination sign) 

基本形,図記号及び補助標識を,適宜一つの台盤上に配置する標識。 

3.2 

距離係数(factor of distance) 

標識の観測距離を決定するために用いられる,標識の高さ(h)と観測距離(l)との関係性。 

z=l/h 

(ISO 17724:2003,28) 

3.3 

防火標識(fire equipment sign) 

消火設備の設置場所又はその存在を示すために用いる標識。 

3.4 

識別可能性(identifiability) 

知覚される要素となる対象物又は形状が描かれた図記号の特性。 

(ISO 9186-2:2008,3.1) 

3.5 

指示標識(mandatory action sign) 

作業に関する指示,修理・故障などの場合に用いる標識。 

3.6 

複合標識(multiple sign) 

二つ又はそれ以上の安全標識及び関連する補助標識が一つの台盤上にある標識。 

3.7 

禁止標識(prohibition sign) 

特定の行動を禁止するために用いる標識。 

3.8 

安全状態標識(safe condition sign) 

避難路,安全装備のある場所,避難場所,安全な行動などの表示に用いる標識。 

3.9 

視認距離(safe observation distance) 

人が安全標識を識別し,そのメッセージに従うことができる安全標識からの距離。 

注記1 ISO 3864-2からの適用。 


Z 9101:2018 (ISO 3864-1:2011) 

 

注記2 安全標識の大きさと観察距離との関係については,附属書Aに記載。  

3.10 

安全色(safety colour) 

安全を図るための意味を備えた特別の属性をもつ色。 

3.11 

安全マーキング(safety marking) 

安全のメッセージを伝える必要のある対象物又は位置を明確にするために安全色及び対比色を使用する

マーキング。 

3.12 

安全標識(safety sign) 

安全色と基本形状とを組み合わせた基本形によって,一般的な安全のメッセージを伝え,図記号を追加

することによって,特定の安全のメッセージを伝える標識。 

3.13 

標識の高さ(sign height) 

基本形状の円形の直径方向,く(矩)形又は三角形の基本形状の高さ方向。 

3.14 

補助標識(supplementary sign) 

標識の主要な目的を更に明確にするために,補助情報を提供する標識。 

注記 方向を示す矢印も含まれる。 

3.15 

視力(visual acuity) 

非常に小さな角度の距離を必要とする細部を明瞭に見る能力。 

(ISO 17724:2003,82) 

3.16 

注意警告標識(warning sign) 

危険な箇所及び行為の警告,安全義務を怠る行動又は不注意によって,危険が起こるおそれがあること

に注意警告を促すために用いる標識。 

 

安全色及び安全標識の目的 

4.1 

安全色及び安全標識の目的は,安全及び健康に影響する対象及び状況に注意を急速に引き付けて,

特定のメッセージについての迅速な理解をさせるものとする。 

4.2 

安全標識は,人々の安全及び健康に関係のある指示のためにだけ使用する。 

 

基本形状及び安全色の一般的な意味 

安全標識用に指定された基本形状,安全色及び対比色の一般的な意味を表1及び表2に示す。 

 


Z 9101:2018 (ISO 3864-1:2011) 

  

表1−基本形状の安全色及び対比色の一般的な意味 

基本形状 

意味 

安全色 

対比色 

図記号要素の色 

使用例 

 

円及び斜線 

禁止 

赤 

白a) 

黒 

− 禁煙 
− 飲料不適 
− 接触禁止 

 

円 

指示 

青 

白a) 

白a) 

− 保護めがね着用 
− 保護具着用 
− 手洗い励行 

 

正三角形 

注意警告 

黄 

黒 

黒 

− 高温注意 
− バイオハザード

注意 

− 電圧注意 

 

正方形 

安全状態 

緑 

白a) 

白a) 

− 救護室 
− 非常口 
− 避難所 

 

正方形 

防火 

赤 

白a) 

白a) 

− 火災報知器 
− 消火設備 
− 消火器 

注a) 昼光下における,蓄光材料の色を含む。 

 

表2−補助標識の基本形状,背景色及び対比色 

基本形状 

意味 

背景色 

背景色に対
する対比色 

補助標識の情報の色 

 

長方形 

補足情報 

白 

黒 

あらゆる色 

安全標識の

安全色 

黒又は白 


Z 9101:2018 (ISO 3864-1:2011) 

 

安全標識のレイアウト 

6.1 

全般 

安全色,対比色及び基本形状(箇条5参照)は,安全標識の五つの基本形(図1〜図5参照)を得るた

めに,次の組合せだけに使用する。 

注記 ISO 7010安全標識についてのレイアウトのひな(雛)形は,ISO/TC 145/SC 2のウェブサイト

から利用可能。 

6.2 

禁止標識 

禁止標識は,図1に示したレイアウトとする。 

 

 

 色は,次による。 

 地色:白 
 円及び斜線:赤 
 図記号要素:黒 
 

図1−禁止標識のレイアウト 

 

6.3 

指示標識 

指示標識は,図2に示したレイアウトとする。 

 

 

 色は,次による。 

 地色:青 
 図記号要素:白 
 安全色の青は,標識面積の少なくとも50 %を占めなければならない。 
 

図2−指示標識のレイアウト 


Z 9101:2018 (ISO 3864-1:2011) 

  

6.4 

注意警告標識 

注意警告標識は,図3に示したレイアウトとする。 

 

 

 b=70 mmのとき,r=2 mm 

 色は,次による。 
 地色:黄 
 三角形の帯:黒 
 図記号要素:黒 
 安全色の黄は,標識面積全体の少なくとも50 %を占めなければならない。 
 

図3−注意警告標識のレイアウト 

 

6.5 

安全状態標識 

安全状態標識は,図4に示したレイアウトとする。 

 

 

 色は,次による。 

 地色:緑 
 図記号要素:白 
 安全色の緑は,標識面積の少なくとも50 %を占めなければならない。 
 

図4−安全状態標識のレイアウト 


Z 9101:2018 (ISO 3864-1:2011) 

 

6.6 

防火標識 

防火標識は,図5に示したレイアウトとする。 

 

 

 色は,次による。 

 地色:赤 
 図記号要素:白 
 安全色の赤は,標識面積の少なくとも50 %を占めなければならない。 
 

図5−防火標識のレイアウト 

 

補助標識 

テキスト(文字)は,安全標識の意味を補足又は明確にするために使用してもよい。補助的な安全に関

する情報は,独立した補助標識,組合せ標識(箇条8参照)又は複合標識(箇条9参照)の一部分として

記載されなければならない。 

補助標識は,図6に示したレイアウトとする。 

 

 

 色は,次による。 

 地色:白又は安全色 
 

図6−補助標識のレイアウト 


Z 9101:2018 (ISO 3864-1:2011) 

  

補助標識は,安全標識の上,下,左又は右に配置することができる(図7参照)。 

 

 

図7−補助標識の配置例 


Z 9101:2018 (ISO 3864-1:2011) 

 

組合せ標識のレイアウト 

組合せ標識は,図8及び図9に示したレイアウトとする。 

 

 

 色は,次による。 

 標識の台盤:安全色又は白 
 図記号又はテキスト:適切な対比色 
 

図8−安全標識の下部に補助標識を加えた組合せレイアウト 

 

 

 標識の色は,次による。 

 標識の台盤:安全色又は白 
 図記号又はテキスト:適切な対比色 
 

図9−安全標識の右側に補助標識を加えた組合せレイアウト 

 

複合標識のレイアウト 

複合標識は,複雑な安全メッセージを伝える手段である。注意警告,危険を回避するための指示及び禁

止のメッセージを伝える複合標識のレイアウトの例を図10及び図11に示す。 

複合標識における,安全標識及び/又は対応する補助標識は,安全メッセージの重要性の順序によって

並べることが望ましい。 


10 

Z 9101:2018 (ISO 3864-1:2011) 

  

 

 

図10−複合標識用レイアウト例 

 

 

図11−複合標識用レイアウト例 

 

10 

図記号のデザイン原則 

安全標識に用いる図記号は,ISO 3864-3に基づきデザインする。 

 

11 

安全マーキングのレイアウト 

安全マーキングのレイアウト及びその意味は,表3を参照する。色帯はおよそ角度が45°に傾いた,等

しい幅でなければならない。 


11 

Z 9101:2018 (ISO 3864-1:2011) 

 

表3−安全マーキングのレイアウト,色及び意味 

レイアウト 

色 

意味/用途 

 

黄/黒 

危険な場所及び次のような
リスクのある場所の障害物
−衝突,落下,つまずきやす
い場所 

潜在的危険を注意
警告する場合 

 

赤/白 

立入禁止の場所 

 

青/白 

指示を示す場合 

 

緑/白 

安全状態であることを示す場合 

 


12 

Z 9101:2018 (ISO 3864-1:2011) 

  

附属書A 

(参考) 

安全標識の大きさと観察距離との関係 

 

A.1 一般 

この附属書は,安全標識の意味又は理解ではなく,図記号要素の知覚性の質に関係する。図記号は,理

解できることに加え,実際の使用状況下で最終的な対象者が各要素を正しく理解できる知覚の品質をもつ

ことが望ましい。もし図記号の最終的な意味が理解されるのであれば,その各要素が識別可能であること

は不可欠である。 

注記1 ISO 9186-2は,図記号要素の視認性の品質の概念を記述している。 

 

安全標識からの観察距離が増すと,図記号の相対する視野角は減少する。図記号要素の識別は,観察距

離が増すと難しくなり,図記号要素を正しく識別する人々の割合が低下する。したがって,観察距離が短

くなったとき,非常に高い確率で,図記号要素を正しく識別することができるようになる。それに対して

観察距離が伸びたとき,図記号要素を正しく識別できる利用者の割合は低くなる。図記号要素を正しく識

別する距離は人によって変化することから,正しい識別をすることができる利用者の信頼できる確率は,

本来統計的なものである。したがって,高い割合の利用者が,図記号要素を正しく識別することができ,

かつ,安全に関するメッセージを読み取ることができる距離で,安全標識の意味を理解することが重要で

ある。実用的な判断基準は,少なくとも対象とする人々の85 %が,安全標識の最短視認距離にある図記号

要素を正しく認識することである。 

図記号要素の識別可能性の評価は,複雑な作業である。次に示す様々な要因及び条件が,識別性に影響

を及ぼす。 

− 図記号要素のサイズ及び安全標識の基本形状の中に含まれるその部分 

− 安全標識は,外照式又は内照式のいずれか,及び使われている材料 

− 輝度,輝度対比,又は図記号と安全標識の基本形状の地色とのコントラスト 

− 照射条件 

− 視認角度(観測角) 

− 利用者の視力−裸眼(通常の視力)か,めがねを着用か,又は視覚障害か 

− 描写された物又は形状に対する過去の経験(以前にその安全標識を識別した十分な経験があれば,認

識が容易になる。) 

注記2 ISO 3864-4の附属書Dは,外照式安全標識における(絵柄の)コントラスト及び内照式安全

標識における輝度のコントラストを助言している。 

 

A.2 安全標識に対する観測法線に関する距離係数 

A.2.1 距離係数zは,視認距離lと6.2〜6.6で定められている安全標識の高さhとを結び付けるために使

われる。h及びlの寸法単位は同じである。図A.1は,法線の視認位置から安全標識の中央部までの視認

距離を描いている。“z0”の下付き数字“0”は,視認位置が安全標識の中央から引いた法線上にあること

を意味する。 

 


13 

Z 9101:2018 (ISO 3864-1:2011) 

 

 

図A.1−安全標識の中央に対する視認距離法線の例 

 

標識の高さhについては,次の形態をとる。 

− 禁止及び行為の強制標識ではd(6.2及び6.3参照) 

− 注意警告標識ではh(6.4参照) 

− 安全状態標識,防火標識,及び補助標識ではa(6.5,6.6及び箇条7参照) 

距離係数は,安全標識の図記号要素及び基本形状の中のサイズの,知覚特性に依存する。図記号要素の

相対的な大きさ及び安全標識の基本形状は,ISO 7010に登録されて決められている。 

決められた利用者及び照射状態の場合,z0の値は,安全標識の間で変動する。外部から表面が100 lxに

照明された安全標識及び正常又は矯正視力をもった利用者に対して,図記号要素の少なくとも85 %が正し

く識別されるz0を決めるためには,ISO 9186-2に規定されている試験手順を用いる。しかし,特定の安全

標識に関して,正常視力の利用者が図記号要素を識別できる割合が分からない場合には,一般的なz0の値

である60を用いる。 

A.2.2 外照式安全標識の場合,距離係数は,標識に対する照射レベルによって影響を受ける。一般的に非

常照明のような,低照度環境にある外照式安全標識の場合,z0に係数0.5を乗じるのが望ましい。 

外照式のISO 7010-E 001及びE 002の非常口標識の場合,異なる照明レベルでのz0の推奨される値は,

表A.1で示されている。z0の同じ値は,外照式補助方向矢印に適用する。 

 

表A.1−通常の素材又は蓄光素材がベースとなった外照式非常口標識の場合の距離係数z0 

標識の垂直照度 

lx 

距離係数 

z0 

≧5 

≧100 
≧200 
≧400 

95 

170 
185 
200 

注記 約200 lxまでの照射領域において,z0は,照度の対数に対してほぼ直線的に変化する。 

 

内照式安全標識の場合,距離係数は,安全標識の輝度及び輝度対比によって影響を受ける。距離係数の

一般化された値は,利用することはできない。ISO 9186-2の試験方法は,暗い環境でより長い視認距離を

設定することによって(その要求に)適合させることができる。 

内照式のISO 7010-E 001及びE 002にある非常口標識の場合,白い対比色の異なる輝度におけるz0の推

奨値は,表A.2に示されている。同じ値は,内照式の補助方向矢印に適用することができる。 

l=z0h 


14 

Z 9101:2018 (ISO 3864-1:2011) 

  

表A.2−内照式非常口標識の場合の距離係数z0 

白い対比色の平均輝度 

cd/m2 

距離係数 

z0 

≧10 
≧30 

≧100 
≧200 
≧500 

150 
175 
200 
215 
230 

注記 約50 cd/m2までの輝度領域において,z0は,輝度の対数に対してほぼ直線的に変化する。 

 

A.2.3 視野に障害がある人は,視力が弱い。視力が6/60の人の場合,z0に係数0.1を乗じることが望まし

い。 

注記 6/60に相当する視力の数値は,0.1。通常の視力の人の場合の6/6は,1.0の視力の数値となる。 

 

A.3 異なる角度から安全標識を視認した場合の距離係数 

視認位置が,安全標識の法線に対して角度があるとき,標識の予定される寸法は小さくなるが,それに

よって,図記号の正しい識別のための視認距離も短くなる。ランベルトの強度特性をもった外照式又は内

照式の安全標識の場合,もしαが視点からの直線と標識(標識の中点)に対する法線の直線との間の角度

であれば,この角度の場合の係数zα' は,次のように計算される。 

zα=z0 cosα 

例えば,法線に対して角度が30°,45°又は60°にある安全標識を視認した場合,zαは,z0にそれぞれ

0.87,0.71又は0.5を乗じた値となる。 

安全標識の図記号要素が等しい識別可能性をもつ距離は,直径z0の環となる。図A.2は,垂直及び水平

の面にある環を描いたものである。3次元では,環は直径z0の球の表面となる。 


15 

Z 9101:2018 (ISO 3864-1:2011) 

 

 

 

 1 垂直方向の環の直径z0 

2 水平方向の環の直径z0 
3 安全標識に対する法線上の観察距離,z0 
4 法線に対して角度αをもつ場合の観察距離,z0 cosα 
5 安全標識が存在する平面 
 

図A.2−安全標識の図記号要素の等しい識別可能性のための視認距離の場合の 

垂直方向及び水平方向の環 

 

A.4 安全標識のサイズの選択 

利用者は,潜在している危険の存在,並びにその危険に対する予防策及び回避策に関する情報が,危険

に遭遇する前に提供されることを必要としている。等しい識別可能性のための環の直径は,正しい識別可

能性の割合によって変化する。図A.3は,図記号要素に対する識別可能性が異なった値をもつ,安全標識

面に対する法線を含む水平面上三つの環を描いている。 


16 

Z 9101:2018 (ISO 3864-1:2011) 

  

 

 

         正しい識別が85 %の場合の水平方向の環−環の直径z0 

        正しい識別が50 %の場合の水平方向の環−環の直径1.5 z0 
        正しい識別が15 %の場合の水平方向の環−環の直径2.5 z0 
 

図A.3−利用者の85 %,50 %,及び15 %が安全標識の図記号要素の正しい識別を行う 

場合の視認距離に関する水平方向の環の例 

 

危険に対するリスクアセスメントは,対象とする利用者,視認角度(安全標識のアプローチ角も含む。),

及び光の状態に対する適切な視認距離lsを決定することにより行うとよい。 

単位がmmで表される安全標識の最小高さは,次の等式から求めることができる。 

h≧ls/z 

ここに, 

ls: 必要となる視認距離(mm) 

 

z: 関連する距離係数 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献 ISO 3864-2,Graphical symbols−Safety colours and safety signs−Part 2: Design principles for product 

safety labels 

ISO 7010,Graphical symbols−Safety colours and safety signs−Registered safety signs 

ISO 9186-2,Graphical symbols−Test methods−Part 2: Method for testing perceptual quality