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Z 8922:2018  

(1) 

目 次 

ページ 

1 適用範囲 1 

2 引用規格 1 

3 用語及び定義  2 

4 塗膜の品質  2 

4.1 基本的な品質  2 

4.2 耐久性  2 

4.3 燃焼時の安全性  3 

5 試験方法 3 

5.1 試験条件  3 

5.2 試験片  3 

5.3 基本的な品質の試験方法  3 

5.4 耐久性試験方法  4 

5.5 燃焼時の安全性  5 

6 検査 5 

7 表示 5 

 

 


 

Z 8922:2018  

(2) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本

工業規格である。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

 


 

  

日本工業規格          JIS 

 

Z 8922:2018 

 

照明器具用白色シリコーンインキ塗膜 

White silicone ink films coated for luminaire uses 

 

適用範囲 

この規格は,主として,LED照明器具に用いる部材[以下,部材1)という。]における白色シリコーンイ

ンキ塗膜(以下,塗膜という。)について規定する。 

注1) 部材とは,反射材,プリント配線板の白色ソルダレジスト,フレキシブルプリント配線板のカ

バーレイ,LEDパッケージのダム材などをいう。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)

は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS C 5012:1993 プリント配線板試験方法 

JIS C 5016:1994 フレキシブルプリント配線板試験方法 

JIS C 6484:2005 プリント配線板用銅張積層板−耐燃性ガラス布基材エポキシ樹脂 

JIS C 60068-2-1:2010 環境試験方法−電気・電子−第2-1部:低温(耐寒性)試験方法(試験記号:

A) 

JIS C 60068-2-2:2010 環境試験方法−電気・電子−第2-2部:高温(耐熱性)試験方法(試験記号:

B) 

JIS C 60068-2-14:2011 環境試験方法−電気・電子−第2-14部:温度変化試験方法(試験記号:N) 

JIS C 60068-2-78:2015 環境試験方法−電気・電子−第2-78部:高温高湿(定常)試験方法(試験記

号:Cab) 

JIS H 4000:2017 アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条 

JIS K 0127:2013 イオンクロマトグラフィー通則 

JIS K 5500 塗料用語 

JIS K 5600-1-1:1999 塗料一般試験方法−第1部:通則−第1節:試験一般(条件及び方法) 

JIS K 5600-1-2:2002 塗料一般試験方法−第1部:通則−第2節:サンプリング 

JIS K 5600-1-3:2015 塗料一般試験方法−第1部:通則−第3節:試験用試料の検分及び調製 

JIS K 5600-5-6:1999 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第6節:付着性(クロスカッ

ト法) 

JIS K 5600-6-1:2016 塗料一般試験方法−第6部:塗膜の化学的性質−第1節:耐液体性(一般的方

法) 

JIS K 5600-7-7:2008 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第7節:促進耐候性及び促進


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耐光性(キセノンランプ法) 

JIS K 5600-7-8:1999 塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第8節:促進耐候性(紫外線

蛍光ランプ法) 

JIS K 7375:2008 プラスチック−全光線透過率及び全光線反射率の求め方 

JIS R 3106:1998 板ガラス類の透過率・反射率・放射率・日射熱取得率の試験方法 

JIS Z 0237:2009 粘着テープ・粘着シート試験方法 

JIS Z 8105 色に関する用語 

JIS Z 8113 照明用語 

JIS Z 8715:1999 色の表示方法−白色度 

 

用語及び定義 

この規格で使用する主な用語及び定義は,JIS K 5500,JIS Z 8105及びJIS Z 8113によるほか,次によ

る。 

3.1 

シリコーンインキ 

シリコーンポリマーを主体としたインキ。 

 

塗膜の品質 

4.1 

基本的な品質 

塗膜の基本的な品質は,5.3の試験を行ったとき,表1の品質を満たさなければならない。 

 

表1−基本的な品質 

項目 

品質 

試験方法 

外観 

むら,膨れ,割れ及び剝がれがない。 

5.3.1 

反射率 

90 %以上 

5.3.2 

白色度 

90以上 

5.3.3 

密着性 

分類0,分類1又は分類2のいずれか。 

5.3.4 

 

4.2 

耐久性 

塗膜の耐久性は,5.4の試験を行ったとき,表2の品質を満たさなければならない。 

 

表2−耐久性 

項目 

品質 

試験方法 

耐寒性 

表1の品質に適合する。 

5.4.2 

耐熱性 

5.4.3 

耐熱衝撃性 

5.4.4 

耐高温高湿性 

5.4.5 

耐酸性 

5.4.6 

耐アルカリ性 

5.4.7 

耐溶剤性 

5.4.8 

耐候性 

5.4.9 

 


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4.3 

燃焼時の安全性 

塗膜の燃焼時の安全性は,5.5の試験を行ったとき,表3の品質を満たさなければならない。 

 

表3−燃焼時の安全性 

項目 

品質 

試験方法 

燃焼時の安全性 

ふっ素,塩素及び臭素の濃度は,それぞ
れ100 mg/kg以下とする。 

5.5 

 

試験方法 

5.1 

試験条件 

試験片の作成及び全ての試験は,ほかに規定がない場合,周囲環境が温度23±2 ℃,相対湿度(50±5) %

の試験環境で実施する。試験環境に関する規定がある場合は,その規定による。 

5.2 

試験片 

塗膜の品質を試験するための試験片は,製品から試験片を採ることができる場合,品質を代表している

場所を選び,試験片とする。製品の形状,寸法などのため,製品から直接試験片を採ることができない場

合,その製品と同じ材質の基板に試料を塗布し,試験片とすることができる。試験片は,反り又はうねり

がないように調製する。 

基材に塗布して試験片を作製する場合は,次による。 

a) 白色シリコーンインキのサンプリング 白色シリコーンインキのサンプリングは,JIS K 

5600-1-2:2002による。試験に使用する試料の検分及び調製は,JIS K 5600-1-3:2015による。 

b) 試験片の基材 試験片の基材は,JIS H 4000:2017に規定する記号A5052P若しくはJIS C 6484:2005

に規定する種類GE4Fの銅張積層板又は銅はくを除去したガラスエポキシ基板とする。 

c) 塗膜の形成 塗膜は,製品と同様の手順で作製する。耐酸性,耐アルカリ性,耐溶剤性などの試験で,

試験片の周辺及び裏面が影響を受けるおそれがある場合には,塗膜で覆うなどしてJIS K 

5600-1-1:1999の3.3.9によって処理を行う。 

5.3 

基本的な品質の試験方法 

5.3.1 

外観 

外観試験は,JIS K 5600-1-1:1999の4.4による。 

ただし,試験片をプリント配線板から採る場合は,JIS C 5012:1993の6.1を適用する。また,フレキシ

ブルプリント配線板から採る場合は,JIS C 5016:1994の6.1を適用する。 

5.3.2 

反射率 

反射率は,JIS K 7375:2008に規定する全光線反射率又はJIS R 3106:1998に規定する可視光反射率によ

って試験する。JIS R 3106:1998で試験する場合は,標準試料としてJIS K 7375:2008の5.6に規定する標準

白色板を使用する。 

5.3.3 

白色度 

白色度は,JIS Z 8715:1999に規定する白色度の求め方による。 

5.3.4 

密着性 

密着性は,JIS K 5600-5-6:1999又はJIS C 5012:1993の8.6.2のいずれかの方法によって試験する。ただ

し,使用する粘着テープは,JIS Z 0237:2009の10.3の方法1に規定する方法で,塗膜に対する粘着力を測

定したとき,粘着テープの幅10 mm当たり1.8 N以上の粘着力をもつものを使用する。 


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5.4 

耐久性試験方法 

5.4.1 

一般 

5.4.2〜5.4.9の試験は,試験前の初期特性が表1の品質を満たす別々の試験片を使用する。 

耐久性は,5.4.2〜5.4.9の試験をそれぞれ実施し,それぞれの試験で使用した試験片を5.1の試験環境に

24時間放置した後,更に5.3.1〜5.3.4の試験後の最終測定で,表1の品質を満たしていることを確認する。 

5.4.2 

耐寒性 

耐寒性は,JIS C 60068-2-1:2010によって試験する。ただし,試験温度は,−40 ℃以下で,試験時間は,

500時間以上とする。最終測定の際,結露などによって試験片に水滴がついている場合は,試験片にダメ

ージを与えないように,適切な方法で水滴を取り除いてもよい。 

なお,JIS C 60068-2-1:2010の6.8,6.10,6.12及び6.13は適用しない。 

5.4.3 

耐熱性 

耐熱性は,JIS C 60068-2-2:2010によって試験する。ただし,試験温度は,150 ℃以上で,試験時間は,

500時間以上とする。 

なお,JIS C 60068-2-2:2010の6.7,6.9,6.11及び6.13は適用しない。 

5.4.4 

耐熱衝撃性 

耐熱衝撃性は,JIS C 60068-2-14:2011の箇条7によって試験する。ただし,試験温度は,低温は−40±5 ℃,

高温は120±5 ℃とし,さらし時間は,低温,高温それぞれ15分間ずつを500サイクルとする。 

なお,JIS C 60068-2-14:2011の箇条6及び7.3は適用しない。 

5.4.5 

耐高温高湿性 

耐高温高湿性は,JIS C 60068-2-78:2015によって試験する。ただし,試験温度は,85±2 ℃,試験湿度

は,(85±3) %で,試験時間は,500時間とする。 

なお,JIS C 60068-2-78:2015の4.5及び箇条5は適用しない。 

5.4.6 

耐酸性 

耐酸性は,JIS K 5600-6-1:2016の箇条7の手順Aによって試験する。試験液は,JIS K 5600-6-1:2016の

附属書A(試験物質の例)の試験液A.2.6の質量分率10 %硫酸とし,試験時間は,30分間とする。試験片

の周辺及び裏面が影響を受けるおそれがある場合には,塗膜で覆うなどの処置を行う。 

5.4.7 

耐アルカリ性 

耐アルカリ性は,JIS K 5600-6-1:2016の箇条7の手順Aによって試験する。試験液は,JIS K 5600-6-1:2016

の附属書Aの試験液A.2.3の質量分率5 %水酸化ナトリウム溶液とし,試験時間は,30分間とする。試験

片の周辺及び裏面が影響を受けるおそれがある場合には,塗膜で覆うなどの処置を行う。 

5.4.8 

耐溶剤性 

耐溶剤性は,JIS K 5600-6-1:2016の箇条7の手順Aによって試験する。試験液は,JIS K 5600-6-1:2016

の附属書Aの試験液A.2.2のイソプロパノールとし,試験時間は,5分間とする。試験片の周辺及び裏面

が影響を受けるおそれがある場合には,塗膜で覆うなどの処置を行う。 

5.4.9 

耐候性 

耐候性は,次のいずれかの試験を行う。ただし,試験時間は,受渡当事者間の協定がない場合は,紫外

線領域300 nm〜400 nmの放射露光量が306 MJ/m2以上となる時間とする。 

a) キセノンランプ法 JIS K 5600-7-7:2008によって試験する。 

なお,JIS K 5600-7-7:2008の箇条8,9.6及び箇条10は適用しない。 

b) 紫外線蛍光ランプ法 JIS K 5600-7-8:1999によって試験する。 


Z 8922:2018  

 

なお,JIS K 5600-7-8:1999の箇条8及び箇条11は適用しない。 

5.5 

燃焼時の安全性 

燃焼時の安全性は,JIS K 0127:2013によって試験する。ただし,試験に供する試料は,基材を含まない

塗膜だけとする。また,燃焼前処理はJIS K 0127:2013の6.3.5を適用する。 

 

検査 

形式検査は,箇条5に規定する方法で試験を行い,箇条4に適合したものを合格とする。 

形式検査では,次のa)の必須検査項目及びb)の任意検査項目について検査を実施する。 

なお,b)の任意検査項目については,受渡当事者間の協定によって省略することができる。 

a) 必須検査項目 

1) 外観 

2) 反射率 

3) 白色度 

4) 密着性 

5) 耐寒性 

6) 耐熱性 

7) 耐熱衝撃性 

8) 耐高温高湿性 

9) 燃焼時の安全性 

b) 任意検査項目 

1) 耐酸性 

2) 耐アルカリ性 

3) 耐溶剤性 

4) 耐候性 

 

表示 

塗膜を形成した部材には,送り状などに次の事項を表示する。ただし,受渡当事者間の協定によって表

示事項の一部を省略することができる。 

a) 名称又は部品番号(例:塗膜を形成した部材の名称若しくは部品番号,又は塗膜を形成した部材を含

む納品物の名称若しくは部品番号) 

b) 製造番号又はロット番号 

c) 加工年月日(製造番号で確認できる場合は除く。) 

d) 加工業者名又はその略号