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Z 8819-2: 2001 (ISO/FDIS 9276-2 : 1999)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日

本工業規格である。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO/FDIS 9276-2 : 1999 (Representation

of results of particle size analysis

−Part 2: Calculation of average particle sizes/diameters and moments from particle

size distributions)

を基礎として用いた。

JIS Z 8819-2

には,次に示す付属書がある。

附属書 1(参考)  体積基準頻度のヒストグラムから種々の平均粒子径を求める計算例

附属書 2(参考)  その他の平均粒子径

JIS Z 8819

には,次に示す部編成がある。

第 1 部:図示方法

第 2 部:粒子径分布からの平均粒子径又は平均粒子直径及びモーメントの計算


日本工業規格

JIS

 Z

8819-2

: 2001

 (ISO/FDIS 9276-2

: 1999

)

粒子径測定結果の表現−

第 2 部:粒子径分布からの

平均粒子径又は平均粒子直径及びモーメントの計算

Representation of results of particle size analysis

Part 2 : Calculation of average particle sizes/diameters and moments

from particle size distributions

序文  この規格は 1999 年に発行された ISO/FDIS 9276-2, Representation of results of particle size analysis−

Part2 : Calculation of average particle sizes/diameters and moments from particle size distributions

を翻訳し,技術

的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。

粒子状物質の粒子径分布測定においては,粒子径に関する情報を強度,流動性,溶解性などのような重要

な物理特性に結び付けることが最終的な目的である。測定された粒子径分布から平均粒子径が導出又は計

算できるならば,一般に物理特性と粒子径との相関関係,いわゆる特性関数を得ることができる。この規

格では,いわゆる粒子径分布のモーメント M

kr

を用いて平均粒子径 x

k, r

を一義的に計算する方法を規定す

る。平均粒子径とは別に,モーメントは体積基準表面積,粒子径分布の幅及び他の統計量の計算にも用い

られている。

1.

適用範囲  この規格の主な目的は,与えられた粒子径分布から平均粒子径又は平均粒子直径を計算す

る適切な式を規定することである。この場合,粒子径分布がヒストグラムで与えられることを前提として

いる。しかし,粒子径分布が解析的な関数によって与えられる場合でも,同様な数学的取扱いが可能であ

る。以下では,を粒子径又は球形粒子の直径を表現する記号として使用する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Gnide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

。NEQ(同等でない)とする。

ISO/FDIS 9276-2 : 1999, Representation of results of particle size analysis

−Part 2 : Calculation of

average particle sizes/diameters and moments from particle size distributions (IDT)

2.

引用規格  この規格で使用される記号は,JIS Z 8819-1 : 1999 に従う。

備考  ISO 9276-1 : 1998, Representation of results ofparticle size analysis − Part 1 : Graphical

representation

がこの規格と一致している。

3.

定義  この規格で用いる主な記号の定義は,次による。


2

Z 8819-2: 2001 (ISO/FDIS 9276-2 : 1999)

上限粒子径が x

i

である粒子径区間の番号

k x

のべき数

全粒子径区間数

頻度分布の基準(一般的表現)

r

=0

個数基準

r

=1

長さ基準

r

=2

表面積又は投影面積基準

r

=3

体積又は質量基準

M

kr

分布 qr (x)  の k−次の完全モーメント

m

kr

分布 qr (x)  の平均値まわりの k−次の完全モーメント

q

r

 (

x)

頻度

i

r

q

,

i

番目の粒子径区間

x

i

の平均頻度

)

(

,

i

i

r

x

q

ヒストグラム

Q

r

 (x)

積算分率

Q

ri

Q

ri

Q

ri

1

粒子径区間

x

i

での積算分率の増分

s

r

 

正規分布 q

r

 (x)

の標準偏差

s

g

 

正規分布の幾何標準偏差

表面積

Sv 

体積基準表面積

粒子体積

V

平均粒子体積

粒子径,球の直径

x

i

 

i

番目の粒子区間における粒子径区間の最大粒子径

x

i

1

i

番目の粒子区間における粒子径区間の最小粒子径

x

i

x

i

x

i

1

i

番目の粒子区間における粒子径区間の幅

x

mim

それ以下では存在しない粒子の径

x

max

それ以上では存在しない粒子の径

r

k

x

,

平均粒子径(一般的記述)

o

k

x

 ,

算術平均粒子径(一般的記述)

0

,

1

x

個数規準算術平均長さ径(個数平均径)

0

,

2

x

個数規準算術平均表面積径(平均面積径)

0

,

3

x

個数規準算術平均体積径(平均体積径)

r

x

,

1

重み付き平均粒子径(一般的記述)

1

,

1

x

重み付き長さ平均粒子径(長さ平均径)

2

,

1

x

重み付き表面積平均粒子径(ザウター径,体面積平均径)

3

,

1

x

重み付き体積平均粒子径

r

geo

x

,

幾何平均粒子径

r

har

x

,

調和平均粒子径

x

50, 3

体積基準積算分率の中位径

対数正規分布における無次元の変数


3

Z 8819-2: 2001 (ISO/FDIS 9276-2 : 1999)

4.

モーメントの基本的定義

  頻度 q

r

 (

x

)

の k−次の完全モーメント(

6. 

文献

[1]

参照)は,式

(1)

で定義さ

れる積分で表現される。

( )

ò

max

min

,

x

x

r

k

r

k

dx

x

q

x

M

 (1)

ここに,はモーメントである。の最初の下付添字 は のべきを,2 番目の下付添字 は頻度分布

の測定規準を表している。

r

=0 ならば,q

0

 (

x)

は個数基準頻度を表し,r=3 ならば,q

3

 (

x)

は体積又は質量基準頻度を表す。

次の特別な完全モーメントは,M

0, r

で表現される。

( )

( )

(

)

( )

1

min

max

0

,

0

max

min

max

min

x

Q

x

Q

dx

x

q

dx

x

q

x

M

r

r

x

x

r

x

x

r

r

ò

ò

 (2)

最大粒子径  (x

max

)

及び最小粒子径  (x

mim

)

を上下限とする積分で表現されるとき,式(1)を完全モーメン

トという。そして,粒子が存在する範囲内の任意の粒子径 x

i

1

と x

i

の間で積分が行われるとき,不完全モ

ーメントという。

x

mim

<

・・x

i

1

<x<x

i

・・<x

max

(

)

( )

ò

i

i

x

x

r

k

i

i

r

k

dx

x

q

x

x

x

M

1

,

1

 ,

 (3)

(1)

及び式

(3)

で示されたモーメントとは別に,頻度 q

r

  (x)

のいわゆる平均値まわりの k−次のモーメン

ト m

k, r

は,頻度分布の測定結果から求めることができる。

平均値まわりの k−次の完全モーメント

(

)

( )

ò

max

min

,

 ,

x

x

r

k

r

i

r

k

dx

x

q

x

x

m

 (4)

平均値まわりの k−次の不完全モーメント

(

)

(

)

( )

ò

i

i

x

x

r

k

r

i

i

i

r

k

dx

x

q

x

x

x

x

m

1

,

1

 ,

,

 (5)

5.

平均粒子径

  すべての平均粒子径は,式

(6)

によって定義される。

k

r

k

r

k

M

x

,

,

 (6)

下付添字 及び に用いた数値に応じて,定義される平均粒子径は異なる。式

(6)

で計算される平均粒子

径は,かなり異なる可能性があるので,下付添字 及び を常に明記することが望ましい。

使用することが望ましい平均粒子径には,次の二つのグループがある。

5.1

算術平均粒子径

  個数基準頻度 q

0

 (

x)

から計算される算術平均径は,次による。

k

k

k

M

x

0

,

0

,

 (7)

画像法における粒子の計数は,個数基準による平均  (r=0)  の典型的な例である。

推奨される平均粒子径は,次による。

個数基準算術平均長さ径(個数平均径)

0

,

1

0

,

1

M

x

 (8)

個数基準算術平均表面積径(平均面積径)

2

0

,

2

0

,

2

M

x

 (9)


4

Z 8819-2: 2001 (ISO/FDIS 9276-2 : 1999)

個数基準算術平均体積径(平均体積径)

3

0

,

3

0

,

3

M

x

 (10)

5.2

重み付き平均粒子径  重み付き平均粒子径は,次の式で定義する。

r

r

M

x

,

1

 ,

1

 (11)

ふるい分け法は,質量分率の平均値を計算するときに必要となる典型的な例である。

重み付き平均粒子直径は,分布

q

r

 (

x)

の横軸の重心を表す。そして,推奨される重み付き平均粒子径は,

(12)(15)で与えられる。

個数基準頻度

q

0

  (

x)

の重み付き平均粒子径は,個数基準算術平均長さ径に等しく[式(8)

,次に与えら

れる。

個数平均径:

0

,

1

0

,

1

M

x

 (12)

長さ基準頻度

q

1

 (

x)

の重み付き平均粒子径は,次に与えられる。

重み付き長さ平均粒子径(長さ平均径)

1

,

1

1

,

1

M

x

 (13)

表面積基準頻度

q

2

 (

x)

の重み付き平均粒子径は,次に与えられる。

重み付き表面積平均粒子径(体面積平均径)

2

,

1

2

,

1

M

x

 (14)

体積基準頻度

q

3

 (

x)

の重み付き平均粒子径は,次に与えられる。

重み付き体積平均粒子径(体積平均径)

3

,

1

3

,

1

M

x

 (15)

5.3

個数基準頻度 q

0

 (x

又は体積基準頻度 q

3

 (x

からの M

k, r

及び平均粒子径の計算  多くの実用面では,

測定データは,個数基準頻度

q

0

 (

x)

又は体積基準頻度

q

3

 (

x)

で表現される。したがって,先に定義した平

均粒子径は,式(16)によって計算することができる(6.  文献

 [1]

参照)

k

r

r

k

k

r

r

k

k

r

k

r

k

M

M

M

M

M

x

3

,

3

,

3

,

3

0

 ,

0

 ,

,

,

 (16)

これから次の関係が導かれる。

3

,

3

3

,

1

0

,

2

0

,

2

M

M

M

x

 (17)

3

3

,

3

3

0

,

3

0

,

3

1

M

M

x

 (18)

3

,

2

3

,

1

0

,

1

0

,

2

1

,

1

1

,

2

1

,

1

M

M

M

M

M

D

x

 (19)

3

,

1

0

,

2

0

,

3

2

,

1

2

,

1

1

M

M

M

M

x

 (20)

0

,

3

0

,

4

3

,

1

3

,

1

M

M

M

x

 (21)

(16)(21)の関係から,先に定義した平均粒子径を計算をする場合,次のモーメントが必要になる。

体積基準頻度 q

3

 (x) : M

1, 3

M

l, 3

M

2, 3

M

3, 3

個数基準頻度 q

0

 (x) : M

1, 0

M

2, 0

M

3, 0

M

4, 0

5.4

ヒストグラムで与えられた個数基準頻度 q

0

 (x

又は体積基準頻度 q

3

 (x

からの M

k, r

の計算  頻度が

ヒストグラムで与えられるとき,粒子径区間⊿x

i

x

i

x

i

1

で q

r

  (x

i

1

,  x

i

)

は一定である。したがって,式(1)

は,次のように与えられる。


5

Z 8819-2: 2001 (ISO/FDIS 9276-2 : 1999)

( )

ò

å

ò

i

i

x

x

k

n

i

i

r

x

x

r

k

r

k

dx

x

q

dx

x

q

x

M

1

max

min

1

,

,

 (22)

ここで,充当する積分平均 x

k

において

κ

≠−1 として求めると

(

)

å

å

÷

÷
ø

ö

ç

ç
è

æ

n

i

i

i

k

i

k

i

i

r

n

i

k

i

k

i

i

r

r

k

x

x

x

x

Q

k

x

x

q

k

M

1

1

1

1

1

,

1

1

1

1

,

 ,

1

1

1

1

 (23)

また,k=−

1

とすれば,次の式となる。

å

å

n

i

i

i

i

i

i

i

r

n

i

i

i

i

r

r

k

x

x

x

x

x

Q

x

x

q

M

1

1

1

,

1

1

,

,

ln

ln

 (24)

ここに,

1

,

,

i

i

i

r

i

r

x

x

Q

q

 (25)

したがって,モーメント M

1, 0

M

2, 0

M

3, 0

M

4, 0

M

1, 3

M

1, 3

及び M

3, 3

は,次の式(26)(33)で計算される。

(

)

(

)

å

å

n

i

i

i

n

i

i

i

x

x

Q

x

x

q

M

1

1

1

 ,

0

1

2

1

2

1

,

0

0

,

1

2

1

2

1

 (26)

(

)

å

å

÷

÷
ø

ö

ç

ç
è

æ

n

i

i

i

i

i

n

i

i

i

x

x

x

x

Q

x

x

q

M

1

1

3

1

3

1

,

0

1

3

1

3

1

,

0

0

,

2

3

1

3

1

 (27)

(

)

å

å

÷

÷
ø

ö

ç

ç
è

æ

n

i

i

i

i

i

n

i

i

i

x

x

x

x

Q

x

x

q

M

1

1

4

1

4

1

,

0

1

4

1

4

1

,

0

0

,

3

4

1

4

1

 (28)

(

)

å

å

÷

÷
ø

ö

ç

ç
è

æ

n

i

i

i

i

i

n

i

i

i

x

x

x

x

Q

x

x

q

M

1

1

5

1

5

1

,

0

1

5

1

5

1

,

0

0

,

4

5

1

5

1

 (29)

(

)

(

)

å

å

n

i

i

i

n

i

i

i

x

x

Q

x

x

q

M

1

1

1

,

3

1

2

1

2

1

 ,

3

3

,

1

2

1

2

1

 (30)

å

å

n

i

i

i

i

i

n

i

i

i

x

x

x

x

Q

x

x

q

M

1

1

1

1

 ,

3

1

1

1

,

3

3

,

1

ln

ln

 (31)

å

å

÷÷ø

ö

ççè

æ

n

i

i

i

n

i

i

i

i

x

x

Q

x

x

x

q

M

1

1

1

,

3

1

1

1

 ,

3

3

,

2

1

1

 (32)

å

å

÷

÷
ø

ö

ç

ç
è

æ

=

n

i

i

i

i

i

n

i

i

i

i

i

x

x

x

x

Q

x

x

x

x

q

M

1

2

1

2

1

1

,

3

1

2

1

2

2

1

2

1

 ,

3

3

 ,

3

2

1

2

1

 (33)


6

Z 8819-2: 2001 (ISO/FDIS 9276-2 : 1999)

5.5

体積基準表面積の計算  粒子径分布の平均的な情報である体積基準表面積 Sv は,モーメントを用い

て計算できる。また,Sv は重み付き表面積平均粒子直径

2

,

1

x

[式 (14) ]に逆比例する。

2

,

1

6

x

S

V

 (34)

(20)から次の関係を得る。

3

,

1

0

,

3

0

,

2

2

 ,

1

6

6

6

M

M

M

M

S

V

 (35)

球以外の粒子の場合には形状係数を用いる必要がある。

5.6

粒子径分布の分散  粒子径分布の広がりは,標準偏差 s

r

の平方である分散で代表される。分布 q

r

 (x)

の分散

2

r

s

は,次の式で定義される。

(

)

(

)

å

å

n

i

i

r

r

n

i

i

r

r

i

r

Q

x

x

x

q

x

x

s

1

,

2

,

1

1

,

2

,

1

2

 (36)

完全モーメントを用いると,分散は次の式で計算できる。

( )

2

,

1

,

2

,

2

2

r

r

r

r

M

M

m

s

 (37)

また,ヒストグラムから

(

)

(

)

2

1

2

1

2

 ,

1

3

1

3

,

2

4

1

3

1

ú

û

ù

ê

ë

é

ú

û

ù

ê

ë

é

å

å

n

i

i

i

i

r

n

i

i

i

i

r

r

x

x

q

x

x

q

s

(

)

2

1

1

,

1

1

3

1

3

,

4

1

3

1

ú

û

ù

ê

ë

é

ú

ú

û

ù

ê

ê

ë

é

÷

÷
ø

ö

ç

ç
è

æ

å

å

n

i

i

i

i

r

n

i

i

i

i

i

i

r

x

x

Q

x

x

x

x

Q

 (38)

6.

文献

[1]

  K. Leschonski : Representation and Evaluation of Particle Size Analysis Data, Particle Characterization 1

(1984) , 89-95

[2]

  R. A. Mugeles, H. D. Evans : Droplet Size Distributions in Sprays, Ind. Eng. Chem., Vol.43,    No.6 (1953) ,

1317-1324

[3]

  N. W. Smirnow : Mathematische Statistik in der Technik. VEB Deutscher Verlag der Wissenschaften,    Berlin

1963


7

Z 8819-2: 2001 (ISO/FDIS 9276-2 : 1999)

附属書 1(参考)  体積基準頻度のヒストグラムから種々の 

平均粒子径を求める計算例

以下の例では,体積基準積算分率は,次の対数正規分布に従うとする。

( )

ú

û

ù

ê

ë

é

2

exp

2

1

2

3

z

z

q

π

 (1.1)

ここに,

(

) (

)

g

s

x

x

s

x

x

z

ln

/

ln

/

ln

3

,

50

3

,

50

 (1.2)

s

g

e

s

 (1.3)

質量基準中位径 x

50, 3

=5

µm 及び幾何標準偏差 s

g

=1.649 に相当する標準偏差 s=0.50 の対数正規分布であ

るとして,

附属書表 の数値を計算した。さらに,一連の粒子径区間は R10 シリーズで与えられている。

すなわち,

10

1

10

i

i

x

x

 (1.4)

附属書表 に示された x

i

z

i

Q

3, i

,

X

i

,

Q

3,i

及び

i

q

,

3

の数値を用いて,式(30)(33)で与えられるモーメン

トを計算した。文献[3]の例で与えられているように,計算に使われた Q

3, i

の値は,正規分布表を参照して

いる。モーメントの解析値は,式(1)に対数正規分布を代入し,x

mim

=0 と x

max

=∞の間で積分して求めた。

得られた値を

附属書表 に示す。列 1 は解析的に計算された四つのモーメントの値である。列 2 及び列

3

は,R10 及び R5 シリーズに対して数値計算で求めた値である。これらの計算値は列 1 に与えられた値と

わずかに異なる。しかし,列 4 及び列 5 に示される偏差から分かるように,それらは 2,3%の範囲内で一

致している。

(17)(21)を考慮して,

附属書表 のモーメントから計算した平均粒子径を附属書表 に示す。解析値

と R10 及び R5 シリーズに対して得られた結果との間の差は小さい。一般的に,R5 シリーズより偏差の小

さい R10 シリーズを用いることが望まれる。


8

Z 8819-2: 2001 (ISO/FDIS 9276-2 : 1999)

附属書表 1  対数正規分布を仮定したときのモーメント計算用基礎データ

x

i

 (

µm)

z

i

Q

3, i

x

i

 (

µm)

Q

3, i

q

3, i

 (

µm

1

)

R10 R5  R10  R5

R10

R5

R10

R5

R10

R5

R10

R5

25.00 25.00

3.22  3.22 0.9993 0.9993

19.86

2.76

0.9971

5.14

0.0022

0.0004

15.78 15.78

2.30  2.30 0.9892 0.9892

4.08 9.22

0.0079 0.0101 0.0019 0.0011

12.53

1.84

0.9671

3.25

0.0221

0.0068

9.96 9.96  1.38  1.38

0.9162

0.9162

2.57

5.82

0.0509 0.0730 0.0198

0.0125

7.91

0.92

0.8212

2.05

0.0950

0.0463

6.28 6.28  0.46  0.46

0.6772

0.6772

1.63

3.68

0.1440

0.2390 0.0883

0.0649

4.99

0.00

0.5000

1.29

0.1772

0.1374

3.96 3.96

−0.46  −0.46 0.3228 0.3228

1.03 2.32

0.1772  0.3544 0.1720 0.1528

3.15

−0.92

0.1788

0.81

0.1440

0.1778

2.50 2.50

−1.38  −1.38 0.0838 0.0838

0.65 1.46

0.0950  0.2390 0.1462 0.1637

1.99

−1.84

0.0329

0.51

0.0509

0.0998

1.58 1.58

−2.30  −2.30 0.0108 0.0108

0.41 0.92

0.0221  0.0730 0.0539 0.0793

1.26

−2.76

0.0029

0.32

0.0079

0.0244

1.00 1.00

−3.22  −3.22 0.0007 0.0007

0.26 0.58

0.0022  0.0101 0.0086 0.0174

附属書表 2  解析解と数値解のモーメントの比較

解析解 R10 シリーズ R5 シリーズ

R10

での偏差 (%)

R5

での偏差 (%)

M

1, 3

 (

µm) 5.666  5.685

5.835

0.335

2.983

M

1, 3

 (

µm

1

)

0.227 0.226

0.226

−0.441

−0.441

M

2, 3

 (

µm

2

)

0.066 0.066

0.068

0.000

3.030

M

3, 3

 (

µm

3

)

0.025 0.024

0.026

−4.000 4.000

附属書表 3  解析解と数値解から得られた平均粒子径の比較

解析解 R10 シリーズ R5 シリーズ

R10

での偏差 (%)

R5

での偏差 (%)

0

,

1

x

(

µm)

2.640 2.717

2.604

2.917

−1.364

0

,

2

x

(

µm)

3.015 3.053

2.944

1.260

−2.355

0

,

3

x

(

µm)

3.420 3.453

3.371

0.965

−1.433

1

,

1

x

(

µm)

3.444 3.429

3.329

−0.436

−3.339

2

,

1

x

(

µm)

4.399 4.419

4.418

0.455

0.432

3

,

1

x

(

µm)

5.666 5.685

5.835

0.335

2.983


9

Z 8819-2: 2001 (ISO/FDIS 9276-2 : 1999)

附属書 2(参考)  その他の平均粒子径

その他の平均粒子径は,算術若しくは重み付き平均粒子径の物理的意味,又は体積基準表面積の計算と

置き換えることはできない。

1.

幾何平均粒子径  幾何平均粒子径が用いられることは,粒子径分布が粒子径 の対数の期待値を幾何

平均粒子径とする対数正規分布で表現できるという経験的な事実によっている。対数正規分布に関して幾

何平均粒子径は中位径と等しい。

式 (6) で を 0 に近づけたときの極限は,幾何平均粒子径を与える。

( )

r

x

x

r

r

x

dx

x

xp

e

x

,

geo

 ,

0

ln

max

min

ò

 (2.1)

又は,対数による表現では

( )

( ) ( )

ò

ò

max

min

max

min

ln

ln

ln

ln

ln

,

geo

x

x

r

x

x

r

r

x

d

x

xq

dx

x

xq

x

 (2.2)

2.

調和平和粒子径  一連の数値群の調和平均は,逆数の算術平均の逆数である。調和平均は幾何平均よ

り小さく,数値群内の分散が大きいほど両者の差が大きくなる、調和平均粒子径は,次の式で計算される。

( )

r

x

x

r

r

M

dx

x

q

x

x

,

1

,

har

1

1

1

max

min

ò

 (2.3)


10

Z 8819-2: 2001 (ISO/FDIS 9276-2 : 1999)

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

金  岡  千嘉男

金沢大学大学院

(副委員長)

伊  串  達  夫

株式会社堀場製作所

(副委員長)

遠  藤  茂  寿

工業技術院資源環境技術総合研究所

(副委員長)

竹  内      和

株式会社島津製作所

鈴  木      昇

宇都宮大学

増  田  弘  昭

京都大学大学院

内  海  良  治

工業技術院名古屋工業技術研究所

日  高  重  助

同志社大学

藤  田  昌  宏

通産省産業省機械情報産業局

淺  川  敏  郎

工業技術院標準部

山  村  修  蔵

財団法人日本規格協会

山  崎  芳  己

社団法人日本粉体技術協会

細  谷  俊  夫

社団法人セメント協会研究所

鈴  木  裕  介

塩野義製薬株式会社製剤研究所

山  崎      保

研削材工業会

南      孝  和

ホソカワミクロン株式会社粉体工学研究所

一  条  和  夫

リオン株式会社

岡      宏  一

大塚電子株式会社

河  田  憲  男

日機装株式会社

木  村      淳

株式会社ニレコ

橋  本  邦  弘

新東工業株式会社

福  島  信  彦

日本カノマックス株式会社

藤  本  敬  二

シスメックス株式会社

寶  田      馨

シスメックス株式会社

松  野  秀  彦

株式会社日本レーザー

岩  崎  和  宏

株式会社ベックマンコールター

仲  井  和  之

日本ベル株式会社

朝  木  美  保

ユアサアイオニクス株式会社

(事務局)

小  川  恵  右

社団法人日本粉体工業技術協会