>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

日本工業規格

JIS

 Z

4950

-1995

診断用磁気共鳴装置−図記号及び標識

Graphical symbols and sign for magnetic

resonance equipment for medical diagnosis

1.

適用範囲  この規格は,病院などにおいて診断用磁気共鳴装置の設置場所に表示する,磁場及び高周

波による障害を防止するための図記号と,それらを組み合わせた MR 安全標識について規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS P 0138

  紙加工仕上寸法

JIS Z 9101

  安全色彩使用通則

JIS Z 9107

  安全標識板

2.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

(1)

診断用磁気共鳴装置  核磁気共鳴現象から得られる生体信号を利用した診断装置(以下,MR 装置と

いう。

(2)  MR

室  MR 装置の本体が設置されている部屋。

(3)  MR

安全標識  3.に規定する図記号を一定に組み合わせたものに,文字の添え書きを加えて 1 枚の標

識板としたもので,MR 室入室者に注意を喚起するもの。

(4)

高周波  MR 装置を用いた検査において核磁気共鳴を起こさせるために被検体へ放射するメガヘルツ

領域の電磁波(RF 波)

3.

図記号の種類  図記号の種類は,表 に示すとおりとする。

表 1  図記号の種類

番号

名称

図記号

備考

参考

1

強磁場注意

強磁場に対する注意を喚起す
る。該当する磁場強度の範囲に

ついては定義しない。

Strong magnetic field

IEC 62A/3C (S) 77/110 

Symbol No. 1

BS 5378 : Part 3 (1982) A. 2. 9

2

高周波使用

高周波を使用していることを
表示する。

High frequency RF field

IEC 878 (1988)

No. 03-04 (Non ionizing radiation)

JIS Z 4004 03-04

  非電離放射線

3

ペ ー ス メ ー カ 装
着者の入室禁止

生命維持に必要な電子機器(ぺ
ースメーカ,除細動器など)の

装着者に対する入室禁止を表
す。

Pacemaker

IEC 62A/3C (S) 77/110No. 3

DIN 30 600 (1986) Symbol No. 1509E


2

Z 4950-1995

番号

名称

図記号

備考

参考

4

体 内 に 磁 性 金 属

の あ る 人 の 入 室
禁止

医師の許可なく体内に磁性金

属のある人[外科手術などで体
内に脳動脈りゅう(瘤)クリッ
プ,可動形義眼*などをもつ人]

の入室禁止を表す。

Ferromagnetic metallic implants

(prohibition sign)

5

金 属 製 装 身 具 持

込み禁止

ヘアピン,安全ピン,指輪,イ

ヤリングなどの持込み禁止を
表す。

Metallic objects worn on the body

(prohibition sign)

6

鉄 製 小 物 持 込 み
禁止

はさみ,筆記用具,かぎ(鍵)

クリップ,ライタなどの持込み
禁止を表す。

Loose ferromagnetic objects

IEC 62A/3C (S) 77/110 

Symbol No. 7

7

鉄 製 移 送 用 機

器・鉄製補助用具
持込み禁止

車いす,松葉づえ,ストレッチ

ャ,点滴用スタンド,注射針,
血圧計,聴診器,補聴器などの
持込み禁止を表す。

Iron wheel chairs or other ferromagnetic

medical supplies

(prohibition sign)

8

鉄 製 容 器 持 込 み
禁止

消火器,ガスボンベ,デュアな
どの持込み禁止を表す。

Ferromagnetic containers

ISO 6309 (1987)

3. 3 Fire-fighting equipment

Symbol No. 11

9

精密機器・電子機
器持込み禁止

時計,カメラ,ポケットベル,
卓上電子計算機などの持込み

禁止を表す。

Precision electronic instruments

IEC 62A/3C (S) 77/110 

Symbol No. 5

10

磁 気 記 録 媒 体 持

込み禁止

磁気カード,フロッピーディス

ク,テレホンカードなどの持込
み禁止を表す。

magnetic memory media

IEC 62A/3C (S) 77/110 

Symbol No. 8

11

鉄製工具・鉄製掃
除具持込み禁止

ドライバ,スパナ,ハンマ,掃
除機,モップなどの持込み禁止

を表す。

Ferromagnetic tools or cleaning equipment

12

鉄 製 運 搬 機 器 持

込み禁止

台車,ワゴン,ハンドリフトな

どの持込み禁止を表す。

Ferromagnetic carts

(prohibition sign)

*

可動形義眼とは,装着者の意志によって動かすことのできる義眼で,磁石又は磁性体を用いたものを指す。

4.

図記号の色

4.1

一般  図記号に用いる色は,JIS Z 9101 の規定によるほか,次による。

赤 (7.5R  4.5/14)

黄 (2.5Y  8.13)

黒 (N1.5)

白 (N9.5)


3

Z 4950-1995

4.2

強磁場注意図記号  地は黄とし,その他は黒とする。形状を付図 に示す。

4.3

高周波使用図記号  図記号は黒とする。形状を付図 に示す。

4.4

禁止図記号  地は白,縁及び斜線(左上から右下に一本書く。)は赤,その他は黒とする。例を付図

3

に示す。

5.

MR

安全標識

5.1

各図記号の配置及び大きさの比率  各図記号の配置及び大きさの比率は,次による。

(1)  3.

に規定する各図記号の配置は,

付図 及び付図 に示すとおりとする。

なお,

付図 における寸法は,標識の大きさを JIS P 0138 に規定する A3 判としたときの寸法で示

す。

(2)

各図記号の大きさの比率は,

付図 に示すとおりとする。

5.2

大きさ  大きさは,JIS P 0138 に規定する A3 判又は A2 判とする。A3 判の標識は A2 判の場合と相

似する。

5.3

色  下地は白で,各図記号については 4.の規定による。枠及び文字は,原則として黒とする。ただ

し,枠上の文字は白抜きとする。

5.4

掲示場所  掲示場所は,MR 装置が設置されている施設の出入口付近とする。掲示場所の例を次に示

す。

(1)

待合室の壁

(2) MR

室入口の扉

6.

標識板

6.1

性能  標識板の性能は,JIS Z 9107 の 3.(性能)の規定による。

6.2

寸法  標識板は,5.2 で規定する大きさとし,厚さは 0.5mm 以上とする。

6.3

外観  標識板の仕上げは良好であって,使用上有害なきず,割れ,はがれ,色むらなどがあっては

ならない。

6.4

材料  標識板の材料は,JIS Z 9107 の 6.(材料)に規定する合成樹脂板とする。

関連規格  JIS Z 4004  医用放射線機器図記号

ISO 6309

  Fire protection−Safety signs

IEC 878

  Graphical symbols for electrical equipment in medical practice

IEC 62A/3C (S) 77/110

  Specific symbols for electromedical equipment

BS 5378

  Safety signs and colours symbol

DIN 30 600

  Graphical symbols


4

Z 4950-1995

付図 1  強磁場注意図記号

付図 2  高周波使用図記号


5

Z 4950-1995

付図 3  禁止図記号の例


6

Z 4950-1995

付図 4  MR 安全標識 


7

Z 4950-1995

付図 5  MR 安全標識の図記号及び文字の配置 


8

Z 4950-1995

JIS Z 4950

  制定原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

野辺地  篤  郎

聖路加国際病院放射線科名誉医長

幾  瀬  純  一

東芝メディカル株式会社技術本部

石  川      徹

聖マリアンナ医科大学放射線医学教室

石  塚  達  洋

株式会社日立メディコ企画本部

松  谷  有希雄

厚生省薬務局医療機器開発課

大  出  良  平

財団法人医療用テレビジョン研究所

尾  内  能  夫

癌研究会癌研究所

倉  重  有  幸

工業技術院標準部電気規格課

鹿  沼  成  美

日本大学医学部付属光が丘病院

高  橋  重  和

株式会社島津製作所医用機器研究所

竹  中  栄  一

関東労災病院放射線科

多  田  信  平

東京慈恵会医科大学放射線医学教室

橋  詰      雅

保安用品協会

浜  田  政  彦

東京都老人医療センター

平  林  久  枝

東京女子医科大学病院

平  松  慶  博

東邦大学医学部放射線科

中  島  一  郎

通商産業省機械情報産業局電子機器課

小  川      規

横河メディカルシステム株式会社

山  田  和  美

東京日立病院放射線科

山  根      巌

株式会社日立メディコ企画本部

高  山  勝  志

株式会社精光社

田  中      実

株式会社日立メディコ京都工場

瀬  尾  育  弐

株式会社東芝医用機器事業部

(幹事)

矢  野      太

ジーイー田中メディカルシステム株式会社

(事務局)

伊  東      厚

社団法人日本放射線機器工業会

(事務局)

山  口  隆  弘

社団法人日本放射線機器工業会

JIS

制定原案作成委員会  分科会  構成表

氏名

所属

(主査)

瀬  尾  育  弐

株式会社東芝医用機器事業部

安  達      泉

株式会社日立メディコ MRI 事業部

宇  野  英  明

横河メディカルシステム株式会社技術本部

白  河  豊  美

シーメンス旭メディテック株式会社開発製造本部

神  保  昌  夫

ソニー株式会社総合研究所

田  中  良  一

フィリップスメディカルシステムズ株式会社営業部

俵          誠

超電導マグネット株式会社

西  村  直二郎

株式会社島津製作所医用機器事業部応用技術部

北  川  松  雄

日本医科大学多摩永山病院放射線科

北  村  善  明

厚生中央病院放射線科

山  田  和  美

東京日立病院放射線科

(事務局)

山  口  隆  弘

社団法人日本放射線機器工業会