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日本工業規格

JIS

 Z

4916

-1997

X

線用解像力テストチャート

Test charts for resolution characteristics of X-ray equipment

1.

適用範囲  この規格は,X 線装置及び X 線映像装置の解像力を測定するときに用いる X 線吸収体(以

下,吸収体という。

)を材料とする X 線用解像力テストチャート(以下,テストチャートという。

)につい

て規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS B 7502

  マイクロメータ

JIS B 7507

  ノギス

JIS K 6718

  メタクリル樹脂板

2.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

(1)

解像力 (resolution)   X 線写真や X 線映像装置などの画像の描写能力を表す量。等しい幅をもつ明暗

の線対の像において,分解していると認められる最小線対の幅の逆数で表す。単位は,一般に LP/mm

を用いる。

(2)

空間周波数 (spatial frequency)   像又は物体を構成する周期的な構造の細かさを表す量。単位長さ当

たりの周期の数で表す。単位は,一般に LP/mm を用いる。

3.

種類及び用途  テストチャートの種類は,吸収体の材質及び厚さ並びに形状,寸法及び配列によって

表 のとおりとする。空間周波数の変化は,等比数列を原則とする。


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Z 4916-1997

表 1  テストチャートの種類及び用途

種類

空間周波数範囲

LP/mm

公比

用途

R-1W100

R-1Pb100

0.5

∼5.0 1.25

一般用

R-2W50

R-2Pb50

2.0

∼10.0 1.25

高解像力用

R-4W100

R-4Pb100

1.0

∼4.0 1.25

間接撮影用

R-5W50

R-5Pb50

0.5

∼5.0

連続的

焦点確認用

備考  表 に示す種類は,次の意味をもつ文字と数字との組合せで示

す。

        1 項            2 項        3 項          4 項 
“アルファベット文字”−“数字”  “材料の記号”  “数字”

(1)  1

項は,解像力測定用を示すアルファベット文字,R

(2)  2

項は,用途を示す数字で次による。

1

:一般用

2

:高解像力用

3

:欠番とする。

4

:間接撮影用

5

:焦点確認用

(3)  3

項は,吸収体の材料を示す記号(

表 参照)

(4)  4

項は,吸収体の厚さを示す数字(単位

µm)

例  用途が一般用(1)で,吸収体の材料がタングステン,その厚さが

100

µm の場合:R-1W100

4.

材料・構造及び形状・寸法

4.1

材料・構造  材料及び構造は,次による。

(1)

吸収体の材料は,

表 を用い,通常の取扱いで破損しないように,図 に示す 2 枚の透明な保護板で

挟んだ構造とする。保護板の厚さ  (t)  は 1mm 以下とし,

図 の 及び は,特に指定しない限り 10mm

以下とする。

なお,接着剤を使用する場合には,解像力の測定結果に影響を与えないようにする。

表 2  吸収体の材料

記号

材料

W

タングステン(純度 99.5%以上)

Pb

鉛          (純度 99.5%以上)


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Z 4916-1997

図 1  テストチャートの構造

(2)

保護板は,JIS K 6718 に規定する無色透明なメタクリル樹脂板とする。

4.2

形状・寸法  吸収体の形状及び寸法は,図 2に示すとおりとし、各空間周波数の吸収体の線数は

焦点確認用を除き,すべて 3 本とする。

空間周波数の表示値に対する許容差は,±8%,吸収体の厚さ及び外形寸法の許容差は±10%とする。

備考1.  吸収体の厚さの測定は,JIS B 7502によるマイクロメータ,寸法測定には,JIS B 7507による

ノギス又はこれらと同等以上の精度をもつ測定器を用いる。

2.

空間周波数の測定は,テストチャートを寸法確認用スケールとともに,拡大鏡で見るか,又

は拡大投影機で観察して,規定の許容差内にあるかどうかを調べる。

図 2  R-1W100R-1Pb100(一般用)


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Z 4916-1997

図 3  R-2W50R2Pb50(高解像力用) 

図 4  R-4W100R-4Pb100(間接撮影用)

備考  保護板外周の目盛線は,テストチャート

の縦及び横方向に一致するよう 90°等

分割の位置に置く。


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図 5  R-5W50R-5Pb50(焦点確認用)

備考  目盛なしで,全周をパターンで埋めたものも可とする。 
参考  直径 57.3mm の場合,円周が約 180mm となり,角度 2°の弧の長さが約 1mm となる。

5.

空間周波数  空間周波数は,表 による。

なお,空間周波数と線幅及び線間の関係は,次の式に示すとおりである。

d

u

2

1

=

ここに,  u:  空間周波数 (LP/mm) 

d

:  線幅及び線間の寸法 (mm)


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Z 4916-1997

表 3  空間周波数

種類

空間周波数 (LP/mm)

R-1W100, R-1Pb100

0.5

  0.63  0.8  1.0  1.25  1.6  2.0  2.5  3.2

4.0

  5.0

R-2W50, R-2Pb50

2.0

  2.5  3.2  4.0  5.0  6.3  8.0  10.0

R-4W100, R-4Pb100

1.0

  1.25  1.6  2.0  2.5  3.2  4.0

R-5W50, R-5Pb50

0.5

∼5.0(連続的)

6.

表示及び附属資料

6.1

表示  テストチャートには,次の事項を表示する。

(1)

種類の記号

(2)

空間周波数

(3)

製造番号

(4)

製造業者名若しくは販売業者名又はその略号

6.2

附属資料  テストチャートには,次の附属資料を添付する。

(1)

仕様書

(2)

取扱説明書

(3)

形状,寸法及び厚さの検査成績書

(4)

製造年月日及び製造番号

なお,これらの資料は,包装に表示してもよい。

7.

包装  テストチャートは適当なクッションをもつ容器に収納し,輸送中に損傷が生じないようにする。

関連規格  JIS Z 4704  医用 X 線管装置

JIS Z 4917

  X 線変調度伝達関数測定用テストチャート


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Z 4916-1997

JIS Z 4916

改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

野辺地  篤  郎

聖路加国際病院

(委員)

矢  野  周  作

厚生省薬務局

永  松  荘  一

通商産業省機械情報産業局

藤  井  隆  宏

工業技術院標準部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会技術部

尾  内  能  夫

癌研究会癌研究所

鹿  沼  成  美

日本大学医学部付属練馬光が丘病院

多  田  信  平

東京慈恵会医科大学

竹  中  栄  一

関東労災病院

浜  田  政  彦

東京都老人医療センター

平  林  久  枝

東京女子医科大学病院

平  松  慶  博

東邦大学医学部

宗  近  宏  次

昭和大学医学部

山  田  和  美

東京日立病院

青  木  久  敏

株式会社東芝那須工場

幾  瀬  純  一

東芝メディカル株式会社技術本部

三田村  正  義

ジーイー横河メディカルシステム株式会社品質保証部門

村  上  文  男

株式会社日立メディコ設計支援センター

矢  野      太

ジーイー田中メディカルシステム株式会社

山  口  尚二郎

株式会社島津製作所医用機器事業部

伊  東      厚

社団法人日本放射線機器工業会

(事務局)

椎  名  光  男

社団法人日本放射線機器工業会

JIS Z 4916

改正原案作成委員会分科会  構成表

氏名

所属

(主査)

青  木  久  敏

株式会社東芝那須工場

加  山  英  男

財団法人日本規格協会技術部

小  林  宏  之

日本医科大学附属病院

萩  原      明

財団法人神奈川県予防医学協会中央診断所

村  西  久  幸

神奈川県立厚木病院

小  幡  義  治

株式会社東芝那須電子管工場

酒  井  光  明

株式会社ミクロメディカル

鈴  木  優二郎

化成オプトニクス株式会社技術本部

平  垣  圭  一

株式会社島津製作所医用機器工場

矢  野      太

ジーイー田中メディカルシステム株式会社

湯  口  直  樹

キャノン株式会社光学機器事業本部

和  田      裕

株式会社日立メディコ京都工場

(事務局)

椎  名  光  男

社団法人日本放射線機器工業会