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Z 4905

:2005

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本画像

医療システム工業会 (JIRA)/財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を

改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が改正し

た日本工業規格である。

これによって,JIS Z 4905 : 1998 は改正され,JIS Z 4912 : 1992 は廃止・統合され,この規格に置き換え

られる。

今回の改正は,日本工業規格を国際規格に整合させるため,ISO 4090 : 2001-08-15,Third edition

(Photography

− Medical radiographic cassettes/screens/films and hard-copy imaging films − Dimensions and

specifications)

を基礎として用いた。

JIS Z 4905

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(参考)  医用ロールフィルムの従来の寸法

附属書 B(規定)  直角度

附属書 C(参考)  遮光性試験

附属書 D(参考)  増感紙・フィルム密着試験(一般撮影用カセッテ)

附属書 E(規定)  増感紙・フィルム密着試験(乳房撮影用カセッテ)

附属書 F(参考)  インチ公称寸法のメートルへの変換

附属書 G(参考)  フィルムの寸法安定性

附属書 H(参考)  包装数量

附属書 I(参考)  インチ寸法−フィルム寸法の例外

附属書 1(参考)  JIS と対応する国際規格との対比表


Z 4905

:2005

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

3.1

  乳房撮影用カセッテ標準寸法

1

3.2

  乳房撮影用カセッテ旧標準寸法

1

4.

  寸法測定の条件

2

5.

  一般撮影用カセッテ

2

5.1

  寸法

2

5.2

  幾何学的精度

4

5.3

  入射 線ビームの減弱

4

5.4

  一般撮影用カセッテの設計

4

6.

  乳房撮影用カセッテ

5

6.1

  分類

5

6.2

  寸法

5

6.3

  幾何学的精度

6

6.4

  入射 線ビームの減弱

6

6.5

  乳房撮影用カセッテの設計

6

6.6

  圧迫

7

6.7

  フィルム・胸壁間距離

7

6.8

  線検出器の可動領域

7

7.

  増感紙

8

7.1

  寸法

8

7.2

  コーナ

10

7.3

  直角度

11

7.4

  位置

11

8.

  フィルム

11

9.

  包装の表示

11

附属書 A(参考)  医用ロールフィルムの従来の寸法

12

附属書 B(規定)  直角度

13

附属書 C(参考)  遮光性試験

14

附属書 D(参考)  増感紙・フィルム密着試験(一般撮影用カセッテ)

15

附属書 E(規定)  増感紙・フィルム密着試験(乳房撮影用カセッテ)

16

附属書 F(参考)  インチ公称寸法のメートルへの変換

19

附属書 G(参考)  フィルムの寸法安定性

19


Z 4905

:2005  目次

(3) 

ページ

附属書 H(参考)  包装数量

19

附属書 I(参考)  インチ寸法−フィルム寸法の例外

19

附属書 1(参考) JIS と対応する国際規格との対比表

20


Z 4905

:2005

白      紙


日本工業規格

JIS

 Z

4905

:2005

写真−医用撮影用カセッテ・増感紙・フィルム−

寸法及び仕様

Photography

Medical radiographic cassettes/screens/films and hard-copy

imaging films

Dimensions and specifications

序文  この規格は,

2001

年 8 月に第 3 版として発行された ISO 4090 : 2001,

Photography

−Medical radiographic

cassettes/screens/films and hard-copy imaging films

−Dimensions and specifications を元に,対応する部分につい

ては対応国際規格を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,

この規格では点線の下線を施してある箇所は,原国際規格の内容を変更して規定した事項である。

変更の一覧表をその説明を付けて,

附属書 1(参考)に示す。

1.

適用範囲  この規格は,写真−医用撮影用カセッテ(以下,カセッテという。)・増感紙・フィルムの

公称寸法,寸法及び許容差,質量及び試験方法を規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 4090 : 2001

,Photography−Medical radiographic cassettes/screens/films and hard-copy imaging

films

−Dimensions and specifications (MOD)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成

するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。

ISO 554 : 1976

  Standard atmospheres for conditioning and/or testing−Specifications

IEC 61267 : 1994

  Medical diagnostic X-ray equipment−Radiation conditions for use in the determination of

characteristics

3.

定義  この規格のために,次の用語及び定義を適用する。

3.1

乳房撮影用カセッテ標準寸法  現在の工業標準寸法。

備考  乳房撮影用カセッテ標準寸法と旧標準寸法との寸法及び許容差は異なる。

3.2

乳房撮影用カセッテ旧標準寸法  古い工業標準寸法。

この定義を定めている理由は,以前から使用されている古いタイプのカセッテが,現在も臨床用として

暫くの間使用されると予想されるからである。


2

Z 4905

:2005

4.

寸法測定の条件  この規格で規定された寸法及び許容差は,特に指定がない限り製造時に,ISO 554

に規定する気温 (23±2)  ℃,相対湿度 (50±5) %で,測定したものを適用する。

5.

一般撮影用カセッテ

5.1

寸法

5.1.1

公称寸法,寸法及び許容差  一般撮影用カセッテ(以下,歯科撮影用カセッテを含む。)標準寸法

の公称寸法,寸法,許容差及び質量は,

表 及び表 に示す値に適合しなければならない。

一般撮影用カセッテ旧標準寸法の公称寸法,寸法,許容差及び質量は,

表 及び表 に示す値に適合し

なければならない。

一般撮影用カセッテの材料及び設計は,通常の使用条件下(相対湿度 30∼85 %,温度 10∼40  ℃)で,

形状及び寸法が,

表 1に示す外側寸法 (OD) 及び内側寸法 (ID) の限度に,適合しなければならない。

  1  一般撮影用カセッテ標準寸法

内側寸法 (ID)      mm

外側寸法 (OD)      mm

公称寸法

cm

最小値

標準値

最大値

最小値

標準値

最大値

厚さ

mm

最大質量

(増感紙を除く)

g

13

×18

131.5

×

181.5

132

×182 133×183

156.5

×

206.5

157.5

×

207.5

158.5

×

208.5

+1

15

−2

    500

18

×24

181.5

×

241.5

182

×242 183×243

206.5

×

266.5

207.5

×

267.5

208.5

×

268.5

+1

15

−2

    800

18

×43

181.5

×

433.5

182

×434 183×435

206.5

×

456.5

207.5

×

457.5

208.5

×

458.5

+1

15

−2

1 000

20

×40

201.5

×

401.5

202

×402 203×403

226.5

×

426.5

227.5

×

427.5

228.5

×

428.5

+1

15

−2

1 000

24

×30

241.5

×

301.5

242

×302 243×303

266.5

×

326.5

267.5

×

327.5

268.5

×

328.5

+1

15

−2

1 200

30

×40

301.5

×

401.5

302

×402 303×403

326.5

×

426.5

327.5

×

427.5

328.5

×

428.5

+1

15

−2

1 900

30

×90

301.5

×

901.5

302

×902 303×903

326.5

×

926.5

327.5

×

927.5

328.5

×

928.5

+1

16.5

−3.5

30

×120

301.5

×

1 201.5

302

×1 202

303

×1 203

326.5

×

1 226.5

327.5

×

1 227.5

328.5

×

1 228.5

+1

16.5

−3.5

歯科撮影用カセッテ標準寸法(口外法)

13

×30

131.5

×

301.5

132

×302 133×303

156.5

×

326.5

157.5

×

327.5

158.5

×

328.5

+1

15

−2

    800

15

×30

151.5

×

301.5

152

×302 153×303

176.5

×

326.5

177.5

×

327.5

178.5

×

328.5

+1

15

−2

    800

  2  一般撮影用カセッテ標準寸法(インチ系列)

内側寸法 (ID)      mm

外側寸法 (OD)       mm

公称寸法

cm

最小値

標準値

最大値

最小値

標準値

最大値

厚さ

mm

最大質量

(増感紙を除く)

g

20

×25

(8

×10)

204.7

×

255.5

205.2

×256 206.2×257

229.7

×

280.5

230.7

×

281.5

231.7

×

282.5

+1

15

−2

1 000

35

×35

(14

×14)

357.5

×

357.5

358

×358 359×359

382.5

×

382.5

383.5

×

383.5

384.5

×

384.5

+1

15

−2

1 000

35

×43

(14

×17)

357.5

×

433.5

358

×434 359×435

382.5

×

458.5

383.5

×

459.5

384.5

×

460.5

+1

15

−2

2 100


3

Z 4905

:2005

  3  一般撮影用カセッテ旧標準寸法

内側寸法 (ID)      mm

外側寸法 (OD)      mm

公称寸法

cm

最小値

標準値

最大値

最小値

標準値

最大値

厚さ

mm

最大質量

(増感紙を除く)

g

24

×24

241.5

×

241.5

242

×242 243×243

266.5

×

266.5

267.5

×

267.5

268.5

×

268.5

+1

15

−2

1 000

30

×30

301.5

×

301.5

302

×302 303×303

326.5

×

326.5

327.5

×

327.5

328.5

×

328.5

+1

15

−2

1 400

40

×40

401.5

×

401.5

402

×402 403×403

426.5

×

426.5

427.5

×

427.5

428.5

×

428.5

+1

15

−2

1 900

20

×96

201.5

×

961.5

202

×962 203×963

226.5

×

986.5

227.5

×

987.5

228.5

×

988.5

+1

16.5

−3.5

  4  一般撮影用カセッテ旧標準寸法(インチ系列)

内側寸法 (ID)      mm

外側寸法 (OD)      mm

公称寸法

cm

最小値

標準値

最大値

最小値

標準値

最大値

厚さ

mm

最大質量

(増感紙を除く)

g

25

×30

(10

×12)

255.5

×

306.3

256

×

306.8

257

×

307.8

280.5

×

331.3

281.5

×

332.3

282.5

×

333.3

+1

15

−2

1 200

28

×35

(11

×14)

280.9

×

357.1

281.4

×

357.6

282.4

×

358.6

305.9

×

382.1

306.9

×

383.1

307.9

×

384.1

+1

15

−2

1 900

30

×35

(12

×14)

301.5

×

357.5

302

×358 303×359

326.5

×

382.5

327.5

×

383.5

328.5

×

384.5

+1

15

−2

1 900

30

×38

(12

×15)

306.3

×

382.5

306.8

×

383

307.8

×

384

331.3

×

407.5

332.3

×

408.5

333.3

×

409.5

+1

15

−2

1 900

5.1.2

呼称  一般撮影用カセッテは,数値(センチメートル単位)で表された公称寸法で,単位記号 “cm”

は付けずに呼称される。

例  一般撮影用カセッテ 18×24 は,公称寸法 18×24 cm フィルム用の一般撮影用カセッテを呼称する。

5.1.3

外側寸法  (OD)  外側寸法は,フィルム面で,一般撮影用カセッテの公称寸法より 27.5 mm±1 mm

だけ大きくなければならない(ただし,この場合の公称寸法は,誤差を含まない寸法とする。

公称寸法の長辺・短辺の両方共が 43.2 cm を超えない一般撮影用カセッテは,標準厚さ 15 mm,最小厚

さ 13 mm,そして最大厚さ 16 mm でなければならない。

公称寸法のいずれか一方

(又は両方)

の寸法が 43.2 cm を超える一般撮影用カセッテは,

標準厚さ 16.5 mm,

最小厚さ 13 mm,そして最大厚さ 17.5 mm でなければならない。

一般撮影用カセッテの規定の厚さは,カセッテが(例えば,それが使用される機器のホルダ又はレール

内で)負荷を受けたとき所定位置に適切に固定され得ることを確実にするように意図されている。どんな

場合も,

表 1に示す厚さの最大許容差を,カセッテのどの部分も,超えてはならない。

一般撮影用カセッテの外角(以下,コーナとする。

)及び辺縁(以下,エッジとする。

)は,

図 の平面

図に示すように,半径  (r

1

)

が最大 10 mm,最小 1 mm の四分円の形状でなめらかでなければならない。

他のエッジは,

図 の断面図に示すように,半径  (r

2

)

が少なくとも 1.5 mm の四分円の形状でなめらか

でなければならない。

半径  (r

2

)

が最大になるのは,

図 の断面図の寸法 A 及び寸法 B の重複部が最小のときである。

丁番,ロック及び表示器具  (5.4.2)  のような一般撮影用カセッテの部分はすべて,

表 1に示す許容差

内にあり,コーナ及びエッジの限度内になければならない。


4

Z 4905

:2005

寸法

一般撮影用カセッテ

乳房撮影用カセッテ

r

1

1

r

1

≦10 3≦r

1

≦10

r

2

≧1.5

≧1.5

>11

>11

>11

>11

表 1参照

表 及び表 参照

  1  一般撮影用カセッテ及び乳房撮影用カセッテの外側形状

5.1.4

内側寸法  (ID)  内側寸法は,フィルム面で,表 1に示すとおりでなければならない。

5.2

幾何学的精度

5.2.1

外側の幾何学的精度

5.2.1.1

直角度  一般撮影用カセッテの外側の直角度は,附属書 B(規定)に示す要求事項に適合しなけ

ればならない。

5.2.1.2

平面度  一般撮影用カセッテを閉じて平らな表面上に置いた場合,カセッテのどの部分も,その

表面から 16 mm を超えて突出していてはならない。公称寸法が 43.2 cm を超える一般撮影用カセッテの場

合は,その表面から 17.5 mm を超えてはならない。

5.2.1.3

平行度  一般撮影用カセッテの前面板(フロント板)及び裏板(バック板)は,どこでも 100 mm

の長さにわたって,0.3 mm 以内で互いに平行でなければならない。

5.2.2

内側の幾何学的精度

5.2.2.1

直角度  一般撮影用カセッテの内側の直角度は,附属書 B(規定)に示す要求事項に適合しなけ

ればならない。

5.3

入射 線ビームの減弱  一般撮影用カセッテのフロント板は,線質 RQA4[約 60 kV(IEC 61267 

参照)

の X 線が透過したとき,

アルミニウム (99 %) 当量で 1.8 mmAl を超える吸収があってはならない。

5.4

一般撮影用カセッテの設計

r

1

r

2

単位  mm


5

Z 4905

:2005

5.4.1

開口  一般撮影用カセッテを平らな表面上に置いてバック板を開いたとき,丁番に無理な力が加わ

ることなく,バック板が,その表面に接触するまで開かなければならない。

5.4.2

表示器具  使用するフィルムを識別するために,一般撮影用カセッテは,フィルムの表示手段があ

るか,又はその外側に表示のできる手段を備えなければならない。

一般撮影用カセッテ自体の構造として(例えば,増感紙,フィルムのタイプなど)半透明で表示できる

手段は,オプションである。

5.4.3

遮光性  正常な使用条件の下で,一般撮影用カセッテは光漏れがあってはならない。附属書 C(参

考)は,典型的及び実用的な遮光性試験方法を説明している。

5.4.4

増感紙・フィルムの密着性  一般撮影用カセッテは,増感紙とフィルムとの全領域にわたって,増

感紙・フィルムの密着が確実でなければならない。

附属書 D(参考)は,カセッテの増感紙・フィルムの

密着試験方法を説明している。

5.4.5

フロント板の識別  一般撮影用カセッテが,フロント板とバック板の区別がなく,どちら側もフロ

ント板として使用できるように特別に設計されている場合を除き,X 線防護手袋をはめてカセッテを取り

扱うとき,フロント板とバック板とが触感で識別できるような設計でなければならない。

フロント板とバック板との区別は,正常な安全灯の下で視認できるものでなければならない。

5.4.6

取扱い  同じ公称寸法の一般撮影用カセッテは,それらが互いに干渉することなく保管箱に収納し,

出し入れでき,複数枚重ねて収納でき,そしてそれが使用される機器と干渉して開く事故がなく取扱いで

きるものでなければならない。

6.

乳房撮影用カセッテ

6.1

分類  この規格は,乳房撮影用カセッテを標準又は旧標準のいずれかとして言及している。すべて

の新しい乳房撮影用カセッテは,

“標準”として示された寸法に適合しなければならない。

旧標準寸法は,古いタイプの乳房撮影用カセッテに関する情報として記載した。古いタイプのカセッテ

は,もはや標準ではない。

(もはや工業標準でもない。

)しかし,このタイプが世界中で当分の間継続使用

されると予想される。したがって,それらは“旧標準”としてだけ記載した。

6.2

寸法

6.2.1

公称寸法,寸法及び許容差  乳房撮影用カセッテ標準寸法の公称寸法,寸法,許容差及び質量は,

通常の使用条件下(相対湿度 30∼85 %,温度 10∼40  ℃)で,

表 に示す値に適合しなければならない。

  5  乳房撮影用カセッテ標準寸法

内側寸法 (ID)      mm

外側寸法 (OD)      mm

公称寸法

cm

最小値

標準値

最大値

最小値

標準値

最大値

厚さ

mm

最大質量

(増感紙を除く)

g

18

×24

179

×

241.5

181

×242 182×243

193

×

266.5

194.5

×

267.5

196

×

268.5

+1

15

−2

690

24

×30

239

×

301.5

241

×302 242×303

253

×

326.5

254.5

×

327.5

256.5

×

328.5

+1

15

−2

850

乳房撮影用カセッテ旧標準寸法の公称寸法,寸法,許容差及び質量は,通常の使用条件下(相対湿度 30∼

85 %

,温度 10∼40  ℃)で,

表 に示す値に適合しなければならない。


6

Z 4905

:2005

  6  乳房撮影用カセッテ旧標準寸法

内側寸法 (ID)      mm

外側寸法 (OD)    mm

公称寸法

cm

最小値

標準値

最大値

最小値

標準値

最大値

厚さ

mm

最大質量

(増感紙を除く)

g

18

×24

179

×

239.5

179

×240 183×241

193

×

242.5

194.5

×

243.5

196

×

244.5

0

20.5

−2

500

24

×30

239

×

298.5

239

×299 243×300

253.5

×

304.0

255

×305

256.5

×

306

0

20.5

−2

625

6.2.2

呼称  乳房撮影用カセッテは,数値(センチメートル単位)で表された公称寸法で,単位記号 “cm”

は付けずに呼称される。乳房撮影用であることを明示するために,文字 M を付ける。

例  乳房撮影用カセッテ 18×24,又は M 18×24 は,公称寸法 18×24 cm フィルム用の乳房撮影用カ

セッテを呼称する。

6.2.3

外側寸法  (OD)  乳房撮影用カセッテの外側寸法は,表 及び表 に示すとおりでなければならな

い。乳房撮影用カセッテの規定の厚さは,所定の位置に適切に固定され得ることを確実にするように意図

されている。どんな場合でも,

表 及び表 に示す最大厚さの許容差は,乳房撮影用カセッテのどの部分

も,超えてはならない。

乳房撮影用カセッテのコーナ及びエッジは,

図 の平面図に示すように,半径  (r

1

)

が最大 10 mm,最小

3 mm

の四分円の形状でなめらかでなければならない。

他のエッジは,

図 の断面図に示すように,半径  (r

2

)

が少なくとも 1.5 mm の四分円の形状でなめらか

でなければならない。

半径  (r

2

)

が最大になるのは,

図 の断面図の寸法 及び寸法 の重複部が最小のときである。

6.2.4

内側寸法  (ID)  内側寸法 (ID) は,フィルム面で,表 及び表 に示すとおりでなければならない。

6.3

幾何学的精度

6.3.1

外側の幾何学的精度

6.3.1.1

直角度  乳房撮影用カセッテの外側の直角度は,附属書 B(規定)に示す要求事項に適合しなけ

ればならない。

6.3.1.2

平面度  乳房撮影用カセッテを閉じて平らな表面上に置いた場合,カセッテのどの部分も,その

表面から 16 mm を超えて突出してはならない。乳房撮影用カセッテ旧標準寸法の 18×24 の場合は,その

表面から 21 mm を超えてはならない。

6.3.1.3

平行度  乳房撮影用カセッテのフロント板及びバック板は,どこでも 100 mm の長さにわたって,

0.3 mm

以内で互いに平行でなければならない。

6.3.2

内側の幾何学的精度

6.3.3

直角度  乳房撮影用カセッテの内側の直角度は,附属書 B(規定)に示す要求事項に適合しなけれ

ばならない。

6.4

入射 線ビームの減弱  乳房撮影用カセッテのフロント板は,X 線線質 RQN-M[モリブデンターゲ

ットの X 線管,

X

線管電圧 28±1 kV リップル 4 %以下,

総ろ過 0.03±0.002 mmMo の X 線管装置

IEC 61267

参照)

]に関して,アルミニウム (99 %) 当量で 0.2 mmAl を超える減弱があってはならない。

6.5

乳房撮影用カセッテの設計

6.5.1

開口  乳房撮影用カセッテを平らな表面上に置いてバック板を開いたとき,丁番に無理な力が加わ

ることなく,バック板が,その表面に接触するまで開かなければならない。


7

Z 4905

:2005

6.5.2

表示器具  使用するフィルムを識別するために,乳房撮影用カセッテは,フィルムの表示手段があ

るか,又はその外側に表示のできる手段を備えなければならない。

乳房撮影用カセッテ自体の構造として(例えば,増感紙,フィルムのタイプなど)半透明で表示できる

手段は,オプションである。

6.5.3

遮光性  正常な使用条件の下で,乳房撮影用カセッテは光漏れがあってはならない。附属書 C(参

考)は,典型的及び実用的な遮光性試験方法を説明している。

6.5.4

増感紙・フィルムの密着性  乳房撮影用カセッテは,増感紙と乳房撮影用フィルムとの全領域にわ

たって,増感紙・フィルムの密着が確実でなければならない。

附属書 E(規定)は,要求される増感紙・

フィルムの密着試験方法を説明している。

附属書 E(規定)の手順は,試験だけに要求される。試験が行われるのは,一般的に新しい乳房撮影用

カセッテを受け入れるとき,定期的に行う不変性試験の場合,何か問題があると分かり,又は問題が疑わ

れたときである。

乳房撮影用カセッテの日常使用については,フィルムを装てんしてから,15 min 未満の待ち時間でよい

が,これは製造業者の設計仕様によって異なる。

6.5.5

フロント板の識別  乳房撮影用カセッテが,フロント板とバック板の区別がなく,どちら側もフロ

ント板として使用できるように特別に設計されている場合を除き,X 線防護手袋をはめて乳房撮影用カセ

ッテを取り扱うとき,フロント板とバック板と触感で識別できるような設計でなければならない。

フロント板とバック板との区別は,正常な安全灯の下で視認できるものでなければならない。

6.5.6

取扱い  同じ公称寸法の乳房撮影用カセッテは,それらが互いに干渉することなく保管箱に収納し,

出し入れでき,複数枚重ねて収納でき,そしてそれが使用される機器と干渉して開く事故がなく取扱いで

きるものでなければならない。

6.6

圧迫  乳房撮影用カセッテの設計は,乳房を直接圧迫して整位できるものでなければならない。

6.7

フィルム・胸壁間距離  乳房撮影用カセッテの設計は,胸壁に面する乳房撮影用カセッテの側面が,

撮影対象部位の描写制限をできる限り少なくし,2 mm を超えてはならない。

6.8

X

線検出器の可動領域  乳房撮影用カセッテは,自動露出制御 (AEC) 用 X 線検出器の可動領域内

の X 線減弱が均一になるように,設計されなければならない。

X

線管電圧 28 kV で,直径 3.5 cm の円形領域において測定したとき,可動領域内の任意の 2 点間におけ

る X 線透過の差は 5 %を超えてはならない。なぜなら,微少線量(現時点では 5∼10 µGy)が X 線検出器

に感知されるからである。乳房撮影用カセッテでは,乳房撮影定位装置用として用いる場合は,

図 に示

す寸法がなければならない。


8

Z 4905

:2005

単位  mm

記号

最小限度

A

(M 18×24 の場合) 125

A

(M 24×30 の場合) 155

    3

 38

 60

 83

 70

 80

130

210

備考  B(幅)及び L(長さ)の限度は,表

5

及び

表 に示す。 

  2  線検出器の可動領域及び乳房撮影用カセッテ寸法

7.

増感紙

7.1

寸法

7.1.1

公称寸法,寸法及び許容差  増感紙の標準寸法の公称寸法,寸法及び許容差は,通常の使用条件下

(相対湿度 30∼85 %,温度 10∼40  ℃)で,

表 13,表 14 及び表 17 に示す値に適合しなければならない。

増感紙の旧標準寸法の公称寸法,寸法及び許容差は,通常の使用条件下(相対湿度 30∼85 %,温度 10

∼40  ℃)で,

表 15,表 16 及び表 18 に示す値に適合しなければならない。

表 1318 に示される増感紙の寸法及びこれらの表に非規定の増感紙の寸法に関して,増感紙は,裁断寸

法及び許容差が次のとおりでなければならない。

−  乳房撮影用増感紙は,これらの裁断寸法及び許容差の規定にはとらわれない。

−  公称寸法 35×35 cm 及び 35×43 cm の増感紙を除き,

表 14 及び表 16 に示すインチ系列の増感紙の寸

胸壁側

 

F

 


9

Z 4905

:2005

法は

表 の規定によらず,これらの許容差は±0.8 mm とする。ただし,表 16 の公称寸法 30×35 cm

は,その限りではない。

−  公称寸法 35×35 cm (

1

)

及び 35×43 cm (

1

)

の増感紙を含み,

表 13 及び表 15 に示すメートル系列増感

紙,並びに非規定増感紙の寸法及び許容差を,

表 に示す。

  7  メートル系列増感紙,非規定増感紙の裁断寸法及び許容差

公称寸法 cm

標準値 mm

許容差 mm

X

≦12

X

×10

+1

  −2.5

12

X≦65

X

×10

+1 
−3

35 (

1

) 356

(

1

)

+1 
−3

43 (

1

) 432

(

1

)

+1 
−3

注(

1

)

公称寸法 35×35 cm はメートル系列,インチ系列双方で一つの標準寸法になる
ように規定されている。この寸法では公称 35 cm の標準値が 356 mm,公称 43 cm
の標準値が 432 mm となる。許容差は規定どおりである。 

7.1.2

呼称  増感紙は,数値(センチメートル単位)で表された公称寸法で,単位記号 “cm” は付けず

に呼称される。

例  増感紙 18×24 は,カセッテ公称寸法 18×24 cm 用の増感紙を呼称する。

 13  増感紙の標準寸法

公称寸法 cm

最小値 mm

標準値 mm

最大値 mm

13

×18 127×177 130×180 131×181

18

×24 177×237 180×240 181×241

18

×43 177×429 180×432 181×433

20

×40 197×397 200×400 201×401

24

×30 237×297 240×300 241×301

30

×40 297×397 300×400 301×401

30

×90 297×896 300×900 301×901

30

×120 297×1 196 300×1 200

301

×1 201

歯科撮影用(口外法)

13

×30 127×297 130×300 131×301

15

×30 147×297 150×300 151×301

 14  増感紙の標準寸法(インチ系列)(

1

)

公称寸法 cm

最小値 mm

標準値 mm

最大値 mm

20

×25 (8×10) 200×251 201.6×252.8 202.4×253.6

35

×35 (14×14) 353×353 356×356 357×357

35

×43 (14×17) 353×429 356×432 357×433

 15  増感紙旧標準の寸法

公称寸法 cm

最小値 mm

標準値 mm

最大値 mm

24

×24 237×237 240×240 241×241

30

×30 297×297 300×300 301×301

40

×40 397×397 400×400 401×401

20

×96 197×956 200×960 201×961


10

Z 4905

:2005

 16  増感紙の旧標準寸法(インチ系列)(

1

)

公称寸法 cm

最小値 mm

標準値 mm

最大値 mm

25

×30 (10×12) 251×302 252.8×304 253.6×304.8

28

×35 (11×14) 277.8×353 278.6×354.8 280×355.6

30

×35 (12×14) 297×353 300×356 301×357

30

×38 (12×15) 302×378 304×380.2 304.8×381

 17  乳房撮影用増感紙の標準寸法

公称寸法 cm

最小値 mm

標準値 mm

最大値 mm

18

×24 177×237 178×238 179×239

24

×30 237×297 238×298 239×301.4

 18  乳房撮影用増感紙の旧標準寸法

公称寸法 cm

最小値 mm

標準値 mm

最大値 mm

18

×24 174×237 175×238 176×239

24

×30 234×297 235×298 236×298.45

7.2

コーナ  増感紙のコーナの形状は,この規格では規定しない。しかし,増感紙のコーナの形状及び

丸み付けはカセッテの内側寸法と相反してはならない(

図 参照)。

単位  mm

              1:コーナの丸み付けに許容される領域

 

  3  フィルムのコーナ丸み付け限度


11

Z 4905

:2005

7.3

直角度  増感紙の直角度は,附属書 B(規定)に示す要求事項に適合しなければならない。

7.4

位置  乳房撮影用増感紙を各カセッテに装着又は交換するときは,患者の胸壁側において各カセッ

テ内側の端と増感紙にすき間が生じないようにはり付けなければならない。

8.

フィルム  フィルムは,ISO 4090 の 8.  による(表 812 はこの中で使用されている。)。

9.

包装の表示  包装の表示は,ISO 4090 の 9.  による。


12

Z 4905

:2005

附属書 A(参考)  医用ロールフィルムの従来の寸法

ISO 4090

による。


13

Z 4905

:2005

附属書 B(規定)  直角度

直角度の要求事項は,カセッテ・増感紙に適用する。

直角度,端の直線度,形状及び規定された寸法への適合は,

表 1で規定する外側寸法,内側寸法の最

大値及び最小値,

並びに

表 1318 で規定する最大値及び最小値に相当する別々の 2 枚の完璧な長方形の試

験用シートと同時に比較して,点検しなければならない。2 枚の長方形の試験用シートは,互いに独立し

た位置にある。試験用シート周辺においてはどの点も小さい方の長方形より内側に入り込んではならない

図 B. 1 a 部)。そして,外側を越えてはならない(図 B.1 b 部)。

コーナの丸み付けによって切り取られたエリアは,この規定の要求事項の違反とはならない。

                  備考 1.

 
                      2.

二つの長方形の試験シートの中心が一致する必要はない。

 B.1  直角度の形状

C’

A B

C

D

A’ B’

D’

最小値の寸法の試験シート (A’B’C’D’) 
最大値の寸法の試験シート (ABCD)

被試験カセッテ,被試験増感紙


14

Z 4905

:2005

附属書 C(参考)  遮光性試験

遮光性試験は,増感紙をはり付けた一般撮影用カセッテ又は乳房撮影用カセッテにフィルムを装てんし

て,次に示す C.1.1 又は C.1.2 の試験方法によって光を当て,使用するフィルムによって指定された標準現

像を行った後,光漏れによる感光部分の有無を調べる。

C.1

試験方法

C.1.1

白熱電球による試験方法  被試験カセッテに増感紙をぴったりはり付け,暗室内で未露光フィルム

を装てんする。

被試験カセッテを,定格電圧で点灯する 100 W の内面艶消しのタングステン・フィラメントの電球(JIS 

C 7501

の規定による。

)で,フィラメントから被試験カセッテまでの距離 1 m で 10 min 露光する。

被試験カセッテの六つの各表面を,電球に向けて,同様に露光する。

同じフィルムの包装内から 2 枚目のフィルムを取り,同じ被試験カセッテに装てんして,暗室に 1 h 放

置し未露光フィルムとする。これらの露光・未露光のフィルムを現像する。

C.1.2

医用 線写真観察器による試験方法  カセッテのバック面を,JIS Z 4918 に規定する医用 X 線写真

観察器又は同等の物の平均輝度 3 000 cd/m

2

以上の観察面に密着して 5 min 露光する。

同じフィルムの包装内から 2 枚目のフィルムを取り,同じ被試験カセッテに装てんして,暗室に 5 min

放置し未露光フィルムとする。露光・未露光のフィルムを現像する。

C.2

評価  現像された,2 枚のフィルムを比較することで,光漏れ以外の原因による光学濃度の増加を除

外する。

被試験カセッテにおいてフィルムの光漏れによる光学濃度の増加は,診断上重要な領域では,0.1 未満で

あることが望ましい。


15

Z 4905

:2005

附属書 D(参考)  増感紙・フィルム密着試験(一般撮影用カセッテ)

D.1

試験器具

D.1.1

試験板の材質及び寸法  試験板 1 及び試験板 2 は,主材質の原子番号 26∼30(例えば,鉄,ニッケ

ル,銅,亜鉛)をもつ材料で作製する。各試験板の中心には,孔があり,露光され現像されたフィルムの

光学濃度を読み取ることができる。各試験板は,被試験カセッテを完全にカバーできる大きさであること

が望ましい。

D.1.2

試験板 の厚さ・孔  試験板 1 は,1±0.1 mm の厚さとする。試験板 1 には,六角形に配列された

複数の孔をあける。これらの孔は,1∼2.5 mm の直径とする。隣接する孔の中心間の距離は,3.5∼4 mm

とする。任意の列にある六つの隣接する孔の直径の差は,0.01 mm を超えないことが望ましい。隣接する

孔の中心間の距離は,このグループの平均距離から 0.015 mm を超えないことが望ましい。

D.1.3

試験板 の構成・ワイヤメッシュ  試験板 2 は,ワイヤグリッドで作製する。ワイヤグリッドを,

平面に保つため,2 枚のメタクリル樹脂 (PMMA) の板で挟む。試験板 2 の全体の厚さは,約 5 mm,ワイ

ヤのメッシュ幅は,3.15±0.03 mm 及びワイヤの直径は,0.71±0.008 mm であることが望ましい。

D.1.4

試験板の適用法  試験板 1 又は試験板 2 のいずれかを使用してもよい。

D.1.5

光学濃度測定用開口  試験中に照射され,現像されるフィルムの光学濃度の測定を容易にするため

に,試験板は,中心部に,円形の開口(直径 13 mm 以上)をもっていることが望ましい。

D.2

試験手順

D.2.1

フィルムの装てん  被試験カセッテに,増感紙をはり付け,増感紙に適合したフィルムを装てんす

る。その後,試験板 1 又は試験板 2 を,カセッテの入射面の上に平らに密着するように置く。

D.2.2  X

線照射開始の待ち時間・光学濃度  被試験カセッテにフィルムを装てんしてから,少なくとも 2

min

待ってから X 線照射(撮影)する。これは,残留空気層が描出されるのを防ぐためである。フィルム

は,ワイヤのない部分の光学濃度が 2.4±0.4 になるように,X 線照射して現像されることが望ましい。

D.2.3

幾何学的条件・線照射条件

−  試験用 X 線管の焦点の呼びは,2 以下とすることが望ましい。

−  フィルムから X 線管焦点までの距離は,1.5 m とすることが望ましい。

−  X 線管電圧は,60 kV 以下とすることが望ましい。

−  総ろ過(線質等価ろ過)は,2 mm Al 当量(アルミニウム 99 %)以下とすることが望ましい。

D.2.4

試験フィルムの観察  現像したフィルムは,医用 X 線写真観察器上で,2 m 以上の離れた距離から

観察することが望ましい。縮小レンズを使用する場合,肉眼で 2 m 以上に相当する縮小率であることが望

ましい。フィルム以外の部分は遮光されることが望ましい。

D.3

評価  上記の条件で観察したとき,診断上重要な領域で,フィルムの黒化は全体的に均一な光学濃度

を示すことが望ましい。


16

Z 4905

:2005

附属書 E(規定)  増感紙・フィルム密着試験(乳房撮影用カセッテ)

E.1

目的  個々の乳房撮影用カセッテ内で,増感紙とフィルムの間で最適の密着が維持されることを保証

する。

増感紙・フィルム間の密着は,画像の鮮鋭度に著しい影響がある。乳房撮影用増感紙・フィルムシステ

ムは,非常に高い分解能を有しているので,密着は,最適な画質を得るためにさらに重要になる。

E.4

で規定する手順は,密着試験だけに要求される。密着試験が行われるのは,一般的に,新しい乳房

撮影用カセッテを受入れるとき,定期的に密着試験を行うとき,若しくは何か問題があると分ったとき又

は問題が疑われたときである。

乳房撮影用カセッテの日常使用において,待ち時間は 15 min 未満でよいが,これは製造業者の推奨及び

設計によって異なる。

E.2

試験頻度  この密着試験は,購入当初の新しい乳房撮影用カセッテを使用開始するときに行い,以後

は半年ごとに行い,そして画像の鮮鋭度低下が疑われる場合はその都度行うことが望ましい。

E.3

試験器具

E.3.1

銅スクリーン 40 メッシュ  (メッシュサイズに関する事前注意及び警告については,E.5 参照),

18

×24 cm 又は 24×30 cm

メッシュは,それを保護するための厚さ約 3 mm の 2 枚のメタクリル樹脂板に挟んでもよい。

E.3.2

メタクリル樹脂板  総厚さ 4 cm までの複数枚のもの

E.3.3

鉛番号

E.3.4

適切な寸法の乳房撮影用フィルム

E.3.5

適切な寸法の増感紙

E.3.6

被試験乳房撮影用カセッテ

E.4

手順

a)

増感紙の製造業者による推奨の増感紙清浄剤を使用して,被試験乳房撮影用カセッテの増感紙  (E.3.5)

の全面を注意深く清浄・清しょく(拭)する。

b)

清浄・清しょく後少なくとも 30 min 増感紙を自然乾燥する。

c)

被試験乳房撮影用カセッテ  (E.3.6)  に適切な寸法の乳房撮影用フィルム  (E.3.4)  を装てんする。撮影

するまで,少なくとも 15 min は待つ。

備考  乳房撮影用カセッテの日常使用では,待ち時間 15 min は,必ずしも守られない。

臨床に使用する際,待ち時間 15 min は推奨されるが,要求はされない。

d)

被試験乳房撮影用カセッテをカセッテホルダの上に置く。X 線管と乳房撮影用カセッテとの間に散乱

X

線除去用グリッドは入れない。

e)

メッシュ  (E.3.1)  を乳房撮影用カセッテの上部に置く。

f)

メタクリル樹脂板  (E.3.2)  が必要ならば  (

6

)

,乳房圧迫器の上部に置き,圧迫器を X 線管の側に動か

してできるだけ被試験乳房撮影用カセッテから遠ざける。


17

Z 4905

:2005

g)

識別のため,乳房撮影用カセッテ番号に対応する鉛番号  (E.3.3)  をメッシュ上の画像領域に置く。

h)

乳房撮影用フィルムの胸壁側に近いメッシュ部分をアパーチャー直径 2.0 mm 以上で測定したときの

光学濃度が 0.70∼0.80 を得られるように,マニュアル照射条件(X 線管電圧 28 kV)で撮影する。

i)

撮影したフィルムを現像する。

j)

すべての被試験乳房撮影用カセッテについて,a)  ∼i)  の手順を繰り返す。

k)

フィルムを医用 X 線写真観察器に掛けて,少なくとも 1 m の距離で観察する。密着不良の領域,つま

り,メッシュ画像の密着不良による高濃度部分(暗い部分)を探す。

l)

この試験で合格した乳房撮影用カセッテは,臨床で使用してもよい。

m)

この試験で不合格の乳房撮影用カセッテは,増感紙製造業者による推奨の増感紙清浄剤を使用して,

増感紙及び乳房撮影用カセッテの内部面を清浄・清しょくして,各乳房撮影用カセッテについて a)  ∼

k)

を繰り返す。

n)

清浄・清しょく後にこの再試験で合格した乳房撮影用カセッテは,臨床で使用してもよい。

o)

試験 m)  で再度不合格か,又は合否の境界線上にあるものを選別する。乳房撮影用カセッテを,試験

m)

に従って,清浄・清しょくし,再々試験を行う。

p)

再々試験までで各カセッテごとに撮影した 3 枚のフィルム[i),m)  及び o)]を,医用 X 線写真観察

器に同じ向きに並べる。

q)

フィルム上の密着不良による高濃度部分(暗い部分)を比較観察する。

E.5

注意事項及び警告  この試験は,乳房撮影用カセッテの密着不良を高感度で検出するために,40 メッ

シュの銅スクリーンを使用して行うことが望ましい。従来の乳房撮影用カセッテを試験するのに使用して

いた粗いメッシュ(40 未満)は,じんあいによる密着不良を検出できず,X 線管電圧 28 kV で照射したと

き(線が粗く,高コントラストの画像になるため)

,大きな密着不良部分も検出できない。微粒子じんあい

は,増感紙・フィルム間の密着を妨げ,広範囲にわたり画質を低下させる(1 cm 以上にも及ぶこともある)

密着不良の他の原因は,乳房撮影用カセッテの不適切な設計又は損傷であったり,若しくは乳房撮影用カ

セッテ内のクッション材の劣化による圧力の不足である。

メッシュのワイヤ実像が見えないようにするため,フィルムは,

医用 X 線写真観察器から少なくとも 1 m

の距離で観察することが望ましい。密着不良による高濃度部分を探すほうが,一本ごとのメッシュの“ぼ

やけた”ワイヤ像を探すより,容易である。密着不良による高濃度を部分が判別できるようにするには,

適正濃度[h)  を参照]のフィルムが必要である。

増感紙とフィルムとの間に閉じ込められた気泡が,増感紙とフィルム間の密着不良の原因となることが

注(

6

)

メタクリル樹脂板は,妥当な露出時間(例えば,少なくとも 0.5 s)を保証するために使用する。

これは,試験の再現性を確保しつつ,フィルムの適切な濃度を得るためである。光学濃度約 0.75

を得るための露出時間が 0.5 s であるならば,メタクリル樹脂板を追加する必要はない。メタク

リル樹脂板は,散乱線の量を減らすために,乳房撮影用カセッテからできるだけ離して配置す

る。メタクリル樹脂板の寸法は,乳房撮影用カセッテ全体をカバーできるようにするために,

照射野に対して十分な大きさでなければならない。


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Z 4905

:2005

ある。これが特に顕著なのは,シングルスクリーン乳房撮影システムである。この問題を緩和するには,

乳房撮影用カセッテにフィルムを装てんしてから少なくとも 15 min 待って撮影する(ただし,乳房撮影用

カセッテの設計が適切であり,適切な圧力がクッション材によって増感紙及びフィルムに加えられること

が前提である。

。この最小時間は,この試験方法で乳房撮影用カセッテを試験する場合も,乳房撮影用カ

セッテを臨床で使用する場合も,ともに推奨される。

E.6

示唆される性能基準及び是正処置  密着不良が大きい場合(1 cm 以上)は許容しないことが望ましい。

しかし,これは,増感紙の間に閉じ込められた気泡(E.5 を参照)によるものかもしれない。密着不良が

小さい場合(1 cm 未満)は,増感紙とフィルムとの間にじんあい又は汚れがあるためかもしれない。この

理由から,増感紙を清浄・清しょくし,E.4 の m)  及び o)  を繰り返す。

増感紙を 3 回試験した場合,3 枚のフィルムをすべて医用 X 線写真観察器上に,同じ向きにそろえて置

く。密着不良の部分の場所を比較する。小さい密着不良(1 cm 未満)でも,三つ以上の数があり,特に乳

房撮影用カセッテの胸壁近くであり,かつ,3 枚のフィルム上ですべて同じ場所にあるとき,これは許容

されないことが望ましい。密着不良が 3 枚のフィルム上で別々の場所である原因は,おそらく閉じこめら

れた気泡又はじんあいによるものである。後者の場合,乳房撮影用カセッテ及び増感紙は,受入れ可能で

あると考え,臨床に使用することができる。


19

Z 4905

:2005

附属書 F(参考)  インチ公称寸法のメートルへの変換

ISO 4090

による。

附属書 G(参考)  フィルムの寸法安定性

ISO 4090

による。

附属書 H(参考)  包装数量

ISO 4090

による。

附属書 I(参考)  インチ寸法−フィルム寸法の例外

ISO 4090

による。

関連規格  JIS C 7501  一般照明用電球

JIS G 3555

  織金網

JIS Z 4918

  医用 X 線写真観察器


20

Z 4905

:2005

附属書 1(参考) JIS と対応する国際規格との対比表

JIS Z 4905 : 2005

  写真−医用撮影用カセッテ・増感紙・フィルム−寸法及び仕様

ISO 4090 : 2001

,写真−医用撮影用カセッテ/増感紙/フィルム及びハード

コピー画像フィルム−寸法及び仕様

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体,附属書

  表示方法:点線

項目 
番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目 
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

1.

適 用 範

医用撮影用カセッテ・増
感紙・フィルムの公称寸

法,寸法及び許容差,質
量及び試験方法を規定

ISO 4090

1

JIS

と同一内容記載 IDT

2.

引 用 規

この規格の一部を構成す
る JISISOIEC 規格を
列挙

 2 JIS

と同一内容記載 IDT

3.

定義

この規格に記載する用語
等を定義

 3 JIS

と同一用語記載 IDT

4.

寸 法 測

定の条件

製造時の環境条件

4  ISO 1 : 1975

寸 法 測 定 条 件 と 計 器
の校正

MOD/

削除

計器の校 正に関 する
測定を削除

ISO 1 : 1975

は既に廃止されており,こ

の引用は測定器の校正に関するもので
あり,この規格では重要でない。

5.

一 般 撮

影 用 カ セ

ッテ

カセッテ寸法

5

カセッテ,増感紙及び
フィルムの寸法

MOD/

削除

表 1∼4 の増感紙・フ
ィルムの寸法を削除

技術的差異の理由は解説に詳述してあ
る。

図 1

5

一部を除き JIS と同じ

内容を記載している。

MOD/

追加

カセッテの厚さ を追

技術的差異の理由は解説に詳述してあ

る。

カセッテ寸法

6

カセッテ,増感紙及び

フィルムの寸法

MOD/

削除

表 5,表 6 の増感紙・

フィルム の寸法 を削

技術的差異の理由は解説に詳述してあ

る。

6.

乳 房 撮

影 用 カ セ
ッテ

カセッテ寸法

6

寸法測定の条件 MOD/追加

通常湿度・温度範囲の

追加。

4.

寸法測定の条件では現状より範囲が

狭すぎるため。

20

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Z 4905

:2005

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体,附属書

  表示方法:点線

項目

番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目

番号

内容

項 目 ご と

の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

増感紙寸法

ISO 4090

7

一部を除き JIS と同じ
内容を記載している。

MOD/

追加

表 13∼18 を追加。

技術的差異の理由は解説に詳述してあ
る。

増感紙寸法

7

寸法測定の条件 MOD/追加

通常湿度・温度範囲の
追加。

技術的差異の理由は解説に詳述してあ
る。

7.

増感紙

増感紙寸法

7

一部を除き JIS と同じ
内容を記載している。

MOD/

変更

表 13∼16 が旧 JIS 
も準拠

表 17 は ISO を訂正し
た値を記載

現状の寸法に合わせた。

ISO

へ規格の変更を要求する。

8.

フ ィ ル

フィルム

8

IDT

9.

包 装 の

表示

包装の表示

9

IDT

附属書 A

医用ロールフィルムの従

来の寸法

 Annex A

IDT

附属書 B

直角度

Anne B

MOD/

追加

図 B.1

分かりやすいように追加した。

附属書 C

遮光性試験

Anne C

MOD/

追加

C.1.2

医用 X 線写真観

察器によ る試験 方法
を追加。

試験の方法を統一した。

附属書 D

増感紙・フィルム密着試

験(一般撮影用カセッテ)

 Ann

D

MOD/

追加

項目番号を追加。

分かりやすいように追加した。

附属書 E

増感紙・フィルム密着試

験(乳房撮影用カセッテ)

 Anne E

MOD/

追加

E.3.1

試験機器の銅板

スクリーンに,18×24

cm

を追加。

メッシュの外形寸法。

附属書 F

インチ公称寸法のメート
ルへの変換

 Annex F

IDT

附属書 G

フィルムの寸法安定性

Annex

G

IDT

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Z 4905

:2005

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体,附属書

  表示方法:点線

項目

番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目

番号

内容

項 目 ご と

の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

附属書 H

包装数量

ISO 4090

Annex H

IDT

附属書 I

インチ寸法−フィルム寸
法の例外

Annex I

IDT

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    −  IDT………………  技術的差異がない。

    −  MOD/削除………  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
    −  MOD/追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    −  MOD/変更………  国際規格の規定内容を変更している。

2.  JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。 

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