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Z 4810

:2003

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本保安

用品協会 (JSAA)/財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS Z 4810 : 1995 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


Z 4810

:2003

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  種類,材料及び寸法

1

3.1

  種類

1

3.2

  主材料

1

3.3

  副材料

1

3.4

  呼び番号及び寸法

2

4.

  構造及び外観

3

5.

  性能

3

5.1

  引張強さ及び切断時伸び

3

5.2

  老化後の引張強さ及び切断時伸び

3

5.3

  薬品浸せき後の引張強さ及び切断時伸び

3

5.4

  引裂強さ

4

5.5

  ピンホール

4

6.

  試験方法

4

6.1

  試験項目

4

6.2

  構造・外観試験

4

6.3

  引張試験

4

6.4

  引裂試験

4

6.5

  ピンホール試験(水密性試験)

4

7.

  検査

6

8.

  製品の呼び方

6

9.

  表示

6

9.1

  製品の表示

6

9.2

  包装の表示

6

10.

  取扱説明書

6

 


日本工業規格(案)

JIS

 Z

4810

:2003

放射性汚染防護用ゴム手袋

Protective rubber gloves for radioactive contamination

1.

適用範囲  この規格は,原子力関連の事業所において使用する放射性汚染防護用ゴム手袋(以下,手

袋という。

)について規定する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 6250

  ゴム−物理試験方法通則

JIS K 6251

  加硫ゴムの引張試験方法

JIS K 6252

  加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引裂強さの求め方

JIS K 6257

  加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−熱老化特性の求め方

JIS K 6258

  加硫ゴムの浸せき試験方法

JIS Z 9015-1

  計数値検査に対する抜取検査手順−第 1 部:ロットごとの検査に対する AQL 指標型抜

取検査方式

3.

種類,材料及び寸法

3.1

種類  手袋は,使用する材質及び形状によって,次のように区分する。

3.1.1

材質による区分

a)  1

種  天然ゴムラテックスを主材料とした手袋

b)  2

種  合成ゴムラテックス,天然ゴム溶液又は合成ゴム溶液を主材料とした手袋

3.1.2

形状による区分

a)

形状 S  直指形手袋

b)

形状 C  曲指形手袋

3.2

主材料  手袋の材料は,天然ゴムラテックス,合成ゴムラテックス,天然ゴム溶液又は合成ゴム溶

液とする。

参考  人によっては,天然ゴム由来の水溶性たん白質に敏感なものがあり(即時型Ⅰ型アレルギー),

他のゴム配合の手袋を必要とすることがある。

3.3

副材料

a)

手袋の脱着を容易にするため,表面処理剤,滑剤又は打粉を使用することができる。

b)

着色剤を使用する場合は,安全なものでなければならない。

c)

表面処理剤として使用する材料は,生体に害のないものを使用し,必要に応じてその材料を表示しな

ければならない。


2

Z 4810

:2003

参考  人によっては,特定なゴム配合剤に敏感なものがあり(遅延型Ⅳ型アレルギー)他のゴム配合

の手袋を必要とすることがある。

3.4

呼び番号及び寸法  手袋の呼び番号及び寸法は,表 による。

  1  呼び番号及び寸法

単位  mm

呼び番号

掌部の幅(

1

長さ(

2

厚さ(

3

6.5

83

±5

7

89

±5

7.5

95

±5

8 102

±6

270

以上

8.5 108

±6

9 114

±6

280

以上

0.20

∼0.35

(

1

)

掌部の幅とは,

図 に示すように平らな面に置いて押さえた状態の掌部の指方向に

直角の寸法をいう。

(

2

)

長さとは,

図 に示すように中指の先端から手袋の下端までをいう。

(

3

)

厚さとは,

図 に示す指先部,掌部及び手首の末端部のゴムの厚さをいい,JIS K 6250

に規定する測厚計を用いて測定する。

  1  手袋の長さ及び幅の測定


3

Z 4810

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単位  mm

  2  手袋の厚さの測定

4.

構造及び外観  構造及び外観は,次の各項に適合しなければならない。

a)

手袋は,5 本指形とし,肉厚は均一で,きず,穴,気泡,はん点,汚れ,異物の混入,その他使用上

有害な欠陥がない。

b)

手袋の手首の末端部は,ロール状に補強されているか,又はこれと同等の補強手段がとられている。

c)

手袋は,表面仕上げによって一部又は全面が粗面の手袋とする。

5.

性能

5.1

引張強さ及び切断時伸び  手袋の引張強さ及び切断時伸びは,6.3.3 の方法で試験したとき,表 

値に適合しなければならない。

  2  引張強さ及び切断時伸び

引張強さ

MPa

切断時伸び

%

1

種 23 以上 700 以上

2

種 17 以上 550 以上

5.2

老化後の引張強さ及び切断時伸び  老化後の引張強さ及び切断時伸びは,6.3.4 の方法で試験したと

き,

表 の値に適合しなければならない。

  3  老化後の引張強さ及び切断時伸び

老化後の引張強さ

MPa

老化後の切断時伸び

%

1

種 17 以上 560 以上

2

種 12 以上 490 以上

5.3

薬品浸せき後の引張強さ及び切断時伸び  薬品浸せき後の引張強さ及び切断時伸びは,6.3.5 の方法

で試験したとき,1 種に関しては

表 の規定に適合しなければならない。

a :

中指先端から 15

b :

掌部のほぼ中央部

c :

手首の末端から 25


4

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  4  薬品浸せき後の引張強さ及び切断時伸び

薬品名

引張強さ

MPa

切断時伸び

%

10 %

塩酸

10 %

水酸化ナトリウム溶液

19.6

以上 600 以上

5.4

引裂強さ  手袋の引裂強さは,6.4 の方法で試験したとき,1 種に関しては 590 N/cm 以上でなければ

ならない。

5.5

ピンホール  手袋は,6.5 の方法で試験したとき,表 に適合しなければならない。

6.

試験方法

6.1

試験項目  手袋の試験項目は,次による。

a)

構造・外観試験

b)

引張試験

c)

引裂試験

d)

ピンホール試験(水密性試験)

6.2

構造・外観試験  構造及び外観は,目視によって全数を調べる。

6.3

引張試験

6.3.1

試験片  6.3.26.3.3 及び 6.3.4 に用いる試験片は,未使用の手袋を図 に示す中指の先端部,掌部

又は手首部から採取するものとし,JIS K 6251 に規定するダンベル状 3 号形試験片又は 6 号形試験片とす

る。

6.3.2

試験の一般的条件  試験の一般的条件は,JIS K 6250 による。

6.3.3

引張強さ及び切断時伸び  JIS K 6251 に規定する方法によって測定する。

6.3.4

老化後の引張強さ及び切断時伸び  JIS K 6257 の 7.(促進老化試験 A-2 法)に規定する強制循環型

空気加熱老化試験材(横風式)によって,試験温度は 70±1  ℃,試験時間は 168 h±2 h 老化処理し,6.3.2

に規定する方法と同じ方法で引張強さ及び切断時伸びを測定する。この場合,手袋のまま老化処理し,老

化処理後試験片を採取する。

6.3.5

薬品浸せき試験  JIS K 6258 に規定する方法に従って,試験片を表 に示す薬品ごとの試験条件で

浸せきした後,これを取り出して水洗いし,軽くふき取って直ちに 6.3.2 に規定する方法と同じ方法で引張

強さ及び切断時伸びを測定する。

  5  薬品浸せき試験

薬品名

温度

浸せき時間

h

10 %

塩酸

10 %

水酸化ナトリウム溶液

23

±2 48

6.4

引裂試験  JIS K 6252 に規定する方法によって,クレセント形を用いて引裂強さを測定する。

6.5

ピンホール試験(水密性試験)

6.5.1

装置・器具  装置・器具は,次による。

a)

図 に示す内径約 50 mm,外形約 60 mm,長さ約 400 mm の筒


5

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b)

手袋と筒とを固定するための締め具

c)

図 に示す手袋内部に水が満たされたとき,それを垂直に保持するためのつり下げ具

d)  1 000 cm

3

メスシリンダー

単位  mm

  3  筒

  4  つり下げ具

6.5.2

試験方法  試験方法は,次による。

a)

手袋のそで部開口部分を上向きにし,

そこに筒を O リング状の取付け締め金具でしっかりと固定する。


6

Z 4810

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ただし,手袋のそで口から 40 mm までを筒に取り付ける。

b)  a) 

の状態を保持できるように,つり下げ具に取り付ける。

c)

筒上方からメスシリンダーで測った 36  ℃以下の水,1 000 cm

3

±50 cm

3

を手袋内に満たす。

d)

室温において,そのまま 2 分間経過したとき,手袋からの水漏れの有無を目視によって調べる。

備考1.  ピンホールの目視検出を容易にするために,手袋の材質を損なわないような染料を水に溶解

してもよい。

2.

手袋の小さいサイズの試験の場合には,手袋内に水が満たされた状態のときは,筒内に水が

残ってもよい。

7.

検査  手袋の検査は抜取検査とし,JIS Z 9015-1 に規定する方法で行い,検査水準及び合格品質水準

(以下,AQL という。

)が,

表 に示す水準に適合しなければならない。

  6  検査水準及び AQL

項目

検査水準 AQL

寸法(掌部の幅,長さ及び厚さ) S-2

4.0

引張強さ及び切断時伸び

(老化後及び薬品浸せき後を含む)

S-2 4.0

引裂強さ S-2

4.0

ピンホール(水密性) G-1

1.5

8.

製品の呼び方  製品の呼び方は,名称及び呼び番号による。

1.  1 種放射性汚染防護用ゴム手袋    8.5

2.

2

種放射性汚染防護用ゴム手袋    8.5

9.

表示

9.1

製品の表示  製品本体には,次の事項を表示しなければならない。

a)

呼び番号

9.2

包装の表示  包装には,次の事項を表示しなければならない。

a)

名称

b)

呼び番号

c)

製造業者名若しくは輸入業者名又はその略号

d)

製造年月若しくはその略号又はロット番号

10.

取扱説明書  包装容器には,取扱い上の注意事項を記載した説明書を添付しなければならない。

関連規格  JIS T 9107  使い捨て手術用ゴム手袋

ISO 10282 : 2002

  Single−use sterile rubber surgical gloves−Specification

ISO 37 : 1994

  Rubber, vulcanized or thermoplastic−Determination of tensile stress−strain properties