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Z 4704:2005  

(1) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本画像

医療システム工業会 (JIRA)/財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を

改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が改正し

た日本工業規格である。これによってJIS Z 4704 : 1994は改正され,この規格に置き換えられる。 

今回の改正は,日本工業規格を国際規格に整合させるため,IEC 60336 : 1993 (X-ray tube assemblies for 

medical diagnosis−Characteristics of focal spots),IEC 60522 : 1999 (Determination of the permanent filtration of 

X-ray tube assemblies),IEC 60601-2-28 : 1993 (Medical electrical equipment−Part 2 : Particular requirements for 

the safety of X-ray source assemblies and X-ray tube assemblies for medical diagnosis) 及びIEC 60613 : 1989 

(Electrical, thermal and loading characteristics of rotating anode X-ray tubes for medical diagnosis) を基礎として

用いた。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本

工業標準調査会は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願

公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。 

JIS Z 4704には,次に示す附属書がある。 

附属書(参考) JISと対応する国際規格との対比表 

 


 

Z 4704:2005  

目 次 

ページ 

序文  1 

1. 適用範囲  1 

2. 引用規格  1 

3. 定義  2 

4. 種類及び形名  6 

4.1 種類  6 

4.2 形名  7 

5. 定格  8 

5.1 診断用X線管装置  8 

5.2 医用X線CT用X線管装置 10 

5.3 治療用X線管装置  10 

6. 性能  10 

6.1 特性に関する事項  10 

6.2 環境条件  12 

6.3 電撃に対する保護  13 

6.4 過度の温度に対する保護  13 

6.5 管容器の危険に対する保護 13 

6.6 放射線防護  13 

7. X線管装置の形状・寸法及び接続  13 

8. 試験  14 

8.1 一般条件  14 

8.2 計器  14 

8.3 X線高電圧装置  14 

8.4 試験方法  15 

9. 表示  34 

9.1 製品の表示  34 

9.2 附属文書及び取扱説明書  34 

附属書(参考) JISと対応する国際規格との対比表  35 

 


 

 

日本工業規格          JIS 

 

Z 4704:2005 

 

医用X線管装置 

X-ray tube assemblies for medical use 

 

序文 この規格は,1993年に第3版として発行されたIEC 60336,X-ray tube assemblies for medical diagnosis

−Characteristics of focal spots,1999年に第2版として発行されたIEC 60522,Determination of the permanent 

filtration of X-ray tube assemblies,1993年に第1版として発行されたIEC 60601-2-28,Medical electrical 

equipment−Part 2 : Particular requirements for the safety of X-ray source assemblies and X-ray tube assemblies for 

medical diagnosis及び1989年に第2版として発行されたIEC 60613,Electrical, thermal and loading 

characteristics of rotating anode X-ray tubes for medical diagnosisを元に作成した日本工業規格であるが,技術

的内容を変更して作成している。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格の内容を変更して規定した事項

である。変更の一覧表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。 

 

1. 適用範囲 この規格は,診断用X線管装置,医用X線CT用X線管装置及び治療用X線管装置につ

いて規定する。 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修

正している),NEQ(同等でない)とする。 

IEC 60336 : 1993,X-ray tube assemblies for medical diagnosis−Characteristics of focal spots,IEC 

60522 : 1999,Determination of the permanent filtration of X-ray tube assemblies,IEC 60601-2-28 : 

1993,Medical electrical equipment−Part 2 : Particular requirements for the safety of X-ray source 

assemblies and X-ray tube assemblies for medical diagnosis,IEC 60613 : 1989,Electrical, thermal and 

loading characteristics of rotating anode X-ray tubes for medical diagnosis (MOD) 

 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。 

これらの引用規格のうちで発効年(又は発行年)を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格

の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規

格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 7516 : 1987 金属製直尺 

JIS C 1102-2 : 1997 直動式指示電気計器 第2部:電流計及び電圧計に対する要求事項 

JIS H 3100 : 2000 銅及び銅合金の板及び条 

JIS H 4000 : 1999 アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条 

JIS T 0601-1 : 1999 医用電気機器−第1部:安全に関する一般的要求事項 


Z 4704:2005  

 

備考 IEC 60601-1 : 1988 Medical electrical equipment−Part 1 : General requirements for safety並びに

Amendment 1 : 1991及びAmendment 2 : 1995が,この規格と一致している。 

JIS Z 4004 : 1989 医用放射線機器図記号 

JIS Z 4005 : 1991 医用放射線用語 

備考 IEC 60788 : 1984 Medical radiology−Terminologyが,この規格と一致している。 

JIS Z 4511 : 1999 照射線量測定器及び線量当量測定器の校正方法 

JIS Z 4701 : 1997 医用X線装置通則 

JIS Z 4702 : 1999 医用X線高電圧装置通則 

備考 IEC 60601-2-7 : 1998  Medical electrical equipment−Part 2-7 : Particular requirements for the 

safety of high-voltage generators of diagnostic X-ray generatorsが,この規格と同等である。 

JIS Z 4711 : 1997 診断用一体形X線発生装置 

JIS Z 4731 : 1982 医用X線装置用高電圧プラグ及びソケット 

JIS Z 4916 : 1997 X線用解像力テストチャート 

 

3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 4005及びJIS Z 4701によるほか,次による。 

[ ]内の用語は,従来の日本工業規格で用いた用語である。 

a) 医用X線管装置 (medical X-ray tube assembly) 防護形X線管容器に医用X線管を封入したもの(以

下,X線管装置という。)。 

b) 防護形X線管容器 (protective X-ray tube housing) 防電撃形とし,規定のX線遮へいを施し,かつ,X

線用高電圧ケーブルの接続部をもつ医用X線管を収納するX線管容器(以下,管容器という。)。 

c) 医用X線管 (medical X-ray tube) 陰極から電界で加速した電子ビームをターゲットに当て,その衝撃

でX線を発生させる真空管のうち,医用に供するもの(以下,X線管という。)。ターゲットは,通常

陽極に含まれる。 

d) 格子制御形X線管 (grid-controlled X-ray tube) 管電流を制御する格子電極をもつX線管。 

e) 立体撮影形X線管 (stereo X-ray tube) 間隔を隔てた二つ以上の焦点をもち,二つの焦点を切り換えて

同一被写体を撮影した像を用いて立体像を得る撮影法に使用するX線管。 

f) 

実効焦点 (effective focal spot) 基準面への実焦点の垂直投影(以下,焦点という。)。 

実効焦点の呼びは,通常,X線管軸に垂直方向(幅)の寸法と,X線管軸と平行方向(長さ)の寸

法をミリメートル (mm) 単位で表した無名数とする。 

g) ブルーミング値 (blooming value) X線管の実効焦点の特性を表すものとして,規定の負荷条件によっ

て得られた二つの解像限界の比の値。 

h) MTF (modulation transfer function) 線広がり関数のフーリエ変換。対称的な線広がり関数においては,

変調伝達関数 (MTF) は,次の式を用いて正規化したフーリエ変換である。 

()cos(2

)

()

()

Lx

vxdx

Mv

Lxdx

 

ここに, v:空間周波数 
 

L:線広がり関数 

 

x:横座標 

 

M:量記号 


Z 4704:2005  

 

i) 

ターゲット (target) X線を発生させるため,X線管の電子ビームによって衝撃を与える部分。 

j) 

ターゲット角度 (target angle) 実焦点面と基準軸とがなす角度。 

k) X線管電圧 (X-ray tube voltage) X線管の陽極と陰極との間に加えられる電位差(以下,管電圧とい

う。)。通常,管電圧は,ピーク値をキロボルト (kV) で表す。 

l) 

公称最高管電圧[最高使用管電圧](nominal X-ray tube voltage) 指定 (1) された使用条件及び電圧波

形で使用する場合の管電圧の最大許容値。特に指定 (1) がない限り,使用中のいかなる瞬間もこの値

を超えてはならない。 

注(1) 指定とは,製造業者が附属文書で指定していることを意味する。 

m) 充電管電圧 (X-ray tube voltage for charging) コンデンサ式高電圧回路を使用する格子制御形X線管装

置において,高圧コンデンサの充電時にX線管の陽極と陰極との間に加えられる電位差。 

n) 公称最高充電管電圧[最高使用充電管電圧] (nominal maximum charge tube voltage) 充電管電圧の最

大許容値。 

o) 逆電圧 (reverse voltage) 陰極に対し陽極に負の電位が加えられたときの管電圧。逆電圧は,陽極に正

の電位が加えられたときの管電圧と区別するときに用い,ピーク値をキロボルト (kV) で表す。 

p) 公称最高逆電圧[最高使用逆電圧] (nominal maximum reverse voltage) 逆電圧の最大許容値。 

q) X線管電流 (X-ray tube current)  X線管のターゲットに入射する電子ビームの電流(以下,管電流とい

う。)。管電流は,平均値をミリアンペア (mA) で表す。ただし,コンデンサ式X線発生装置を用いて

行う撮影の場合には,ピーク値をミリアンペアピーク (mAp) で表す。 

備考 管電流は,一般に陽極側で測定するが,金属外囲器のX線管を用いた場合には,陰極側回路に

流れる電流を管電流とする。 

r) 管電流特性 (X-ray tube current characteristics) 指定 (1) したX線管負荷条件における,管電流とフィ

ラメント電流との関係。 

s) 

フィラメント特性 (filament characteristics) フィラメントに加える電圧とフィラメント電流との関係。 

備考 指定 (1) の使用条件におけるフィラメント電流の最大許容値を最大フィラメント電流という。

通常,長時間使用と短時間使用とでは異なる。 

t) 

負荷 (loading) X線管の陽極に電気エネルギーが供給されること。 

u) X線管負荷 (X-ray tube load)  X線管負荷条件値の組合せによって表した,X線管に供給される電気エ

ネルギー。 

v) X線管負荷条件 (X-ray tube loading factor) X線管負荷値に影響を及ぼす条件。例えば,X線管電流,

負荷時間,等価陽極入力,X線管電圧及びリプル百分率。 

w) 負荷時間 (loading time)  陽極入力をX線管に供給している期間を,規定の方法 (2) によって測定した

時間。 

注(2) JIS Z 4702 [3. 定義 x) 撮影時間]参照。 

x) 陽極入力[X線管入力] (anode input power) X線を発生するために,X線管の陽極に加えられる電

力。この電力は,次の式によって与えられる。 

 

 


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3

10

PUIf

 

ここに, P:陽極入力 (kW) 
 

U:管電圧 (kV) 

 

I:管電流 (mA) 

 

f:管電圧のリプル百分率によって定まる定数。すなわち, 

 

 f=1.0 :リプル百分率が10 %以下の場合。 

 

 f=0.95:リプル百分率が10 %を超え25 %以下の場合。 

 

 f=0.74:リプル百分率が25 %を超える場合。 

備考 管電圧リプル百分率は,次の式によって求める。 

max

min

max

100

U

U

ΔU

U

 

ここに, 

リプル百分率 (%) 

 

Umax:管電圧波形のピーク値 

 

Umin:管電圧波形の最低値(ただし,定電圧回路のスパイク波形を

除く。) 

 

y) 公称陽極入力[最大入力] (nominal anode input)  規定の負荷時間で指定 (1) の使用条件における陽極

入力の最大許容値。使用条件とは,焦点の呼び,管電圧,管電圧波形,回転陽極X線管では陽極回転

速度などをいう。 

z) ヒートユニット (heat unit) X線管の入力を表す特別の単位。ヒートユニット (heat unit) の単位記号

はHUとし,ヒートユニット値は,X線管回路に従って次の式によって求める。 

なお,ここで用いる記号の意味は,次のとおりとする。 

 

 

U:管電圧 (kV) 

 

I:管電流 (mA) 

 

t:負荷時間 (s) 

 

C:コンデンサ容量 (

 

1) 単相全波整流回路,単相半波整流回路又は自己整流回路の場合 

HU値=U×I×t 

1 s当たりのHU値=U×I 

2) 三相全波整流回路又はこれと同等のリプル百分率をもつ回路の場合 

HU値=U×I×t×1.35 

1 s当たりのHU値=U×I×1.35 

3) 定電圧回路の場合 

HU値=U×I×t×1.41 

1 s当たりのHU値=U×I×1.41 

4) コンデンサ式の場合 

HU値=0.71×C×(U12−U22) 

ただし,U1は放電開始時,U2は放電終了時の管電圧を表す。 

備考 HU値と他の単位との換算は,1 HUが0.71 Jに相当するとして行う。 

 

aa) 等価陽極入力 (equivalent anode input power) 指定 (1) した周囲条件下で連続的に負荷したとき,陽極


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熱量をある規定の水準に持続する陽極入力の値。撮影定格に関しては,撮影定格における初期陽極熱

量を最も高い水準に持続する電力。 

ab) X線管最大連続入力[長時間最大入力] (long-time maximum input) 指定 (1) された条件において,

最大陽極熱容量を超えない範囲で連続して加えることのできる陽極入力の最大値。 

ac) 最大単発負荷定格[短時間最大入力] (maximum single loading ratio) 指定 (1) された条件において,

陽極入力と負荷時間の関係で決まる,1回の負荷に許されるX線管負荷の最大値。特別な指定 (1) が

ない限り,冷状態での値をいう。 

備考 この規格では,冷状態を陽極冷却曲線図において,陽極熱量がゼロのときの状態とする。 

ad) 繰返し負荷定格 (X-ray tube repeatable maximum input) 指定 (1) したX線管負荷条件に従う,連続し

た個々のX線管負荷の総和に対して陽極入力と負荷時間の関係によって与えられるX線管負荷の最大

許容値。 

ae) X線管装置入力 (X-ray tube assembly input power) 負荷前,負荷中,負荷後にあらゆる目的でX線管

装置に加える平均の電力。回転陽極X線管のステータ,フィラメント及びX線管装置に含まれるすべ

ての器具に加える電力を含む。 

af) X線管装置最大連続入力 (maximum continuous heat dissipation) 指定 (1) した条件下で,最大X線管

装置熱容量を超えない範囲で連続的にX線管装置に加えることのできるX線管装置入力の最大値。 

ag) 陽極熱量 (anode heat content) 負荷中に蓄積するか又は負荷後に残留するX線管の陽極に含まれる熱

の瞬時値。 

ah) 最大陽極熱容量[陽極蓄積熱容量] (maximum anode heat capacity) 許容される陽極熱量の最大値。 

ai) 陽極加熱曲線 (anode heat up curve) 指定 (1) した陽極入力に対して,陽極熱量を負荷時間の関数とし

て表した曲線。 

aj) 陽極冷却曲線 (anode cooling curve) 陽極熱量が最大陽極熱容量と等しくなるまで負荷した後,陽極入

力がゼロの状態で,陽極熱量を時間の関数として表した曲線。 

備考 この時間経過の中で,陽極熱量の減少する割合を陽極冷却率といい,その最大値を陽極最大冷

却率という。 

ak) X線管装置熱量 (X-ray tube assembly heat content)  X線管装置に蓄積されるか又は残留する熱の瞬時

値。 

al) 最大X線管装置熱容量[X線管装置蓄積熱容量] (maximum X-ray tube assembly heat content) 規定の

周囲条件下で許容されるX線管装置熱量の最大値。 

am) X線管装置加熱曲線 (X-ray tube assembly heating curve) 指定 (1) したX線管装置入力に対して,X線

管装置熱量を入力時間の関数として表した曲線。 

an) X線管装置冷却曲線 (X-ray tube assembly cooling curve) X線管装置熱量が最大X線管装置熱容量に等

しくなるまで入力した後,X線管装置の入力がゼロの状態で,X線管装置熱量を時間の関数として表

した曲線。 

備考1. 冷却機構を備えたX線管装置では,冷却を行わないときの残留熱量変化を表した曲線もある。 

2. 陽極冷却曲線の場合と同様に,X線管装置冷却率及びX線管装置最大冷却率を定める。 

ao) 定格陽極回転速度 (anode speed) X線管にその陽極入力を加えるときに必要とする陽極回転速度。 

ap) 起動時間 (starting time) 指定 (1) された条件において,陽極が静止状態から定格陽極回転速度に到達

するまでに要する時間。 

aq) 制動時間 (braking time) 指定 (1) された条件において,陽極が定格陽極回転速度から指定 (1) された


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回転速度に制動されるために要する時間。 

ar) ステータ (stator) 回転陽極X線管の陽極を回転させるために用いる電動機の固定子。 

as) ステータ起動電圧 (stator starting voltage) 陽極の静止状態からステータに電力を供給し,陽極が回転

し始めるときのステータへの供給電圧。 

at) ステータ定常電圧 (stator stationary voltage) 定格陽極回転速度を維持するために要するステータ電圧。 

au) ステータ電源周波数 (stator power source frequency) ステータへ供給する電源の周波数。 

av) X線管装置利用ビーム (X-ray tube assembly utilization beam) X線管焦点から直接放射されるX線のう

ち,管容器放射窓などによってその広がりを制限されたX線(以下,利用ビームという。)。 

aw) X線放射角度 (X-ray radiation angle) 最大利用ビームの頂角。 

ax) 基準軸 (reference axis) X線管装置においては,焦点の中心を通る基準となる指定 (1) された軸。 

ay) 基準面 (reference plane) X線管装置の実効焦点に関しては,基準軸が実焦点と交差する点を含み,基

準軸に垂直な面。 

az) 最大対称照射野 (maximum symmetry field) 焦点と受像面間の距離(Source Image Distance以下,SID

という。)を指定 (1) したとき,指定 (1) した基準軸に対称な受像面上で主軸に平行な辺において,線

量が基準軸における線量の規定値内である範囲[6.1 n) 参照]。 

ba) 固有ろ過 (permanent filtration) 取外しできない物質による線質等価ろ過。固有ろ過は,指定 (1) の管

電圧及び管電圧波形のもとで,第1半価層に換算して同じ線質を与える参照物質の厚さで表す。 

bb) 漏れ線量 (leakage dose) (3) 放射口を透過してくるものではなく,X線管容器を透過して放射されるX

線の量。ただし,ある方式のX線管装置(例えば,格子制御形X線管を用いたもの。)では負荷の前

後に放射口を通過して放射されるX線を含む。 

注(3) X線の量は,空気中で測定した空気カーマとする。 

bc) 漏れ線量 (3) 測定条件 (measuring conditions for leakage dose)  X線管装置の漏れ線量 (3) 測定に適用

されるX線管負荷条件。 

管電圧,管電圧波形,管電流及び使用回路で示す[JIS Z 4701の2. (55)(漏れ線量測定条件)によ

る。]。 

bd) ソケット (socket) X線用高電圧ケーブルを挿入するために管容器に設けた部分。 

 

4. 種類及び形名  

4.1 

種類  

4.1.1 

診断用X線管装置 診断用X線管装置種類及び形名は,次による。 

a) 固定陽極X線管装置 次の項目のそれぞれの組合せからなる。 

1) 制御別 2極形,格子制御形 

2) 焦点の数 単焦点形,多重焦点形 

3) 焦点の呼び 2.5,2.0,1.5,1.0,0.8,0.6を標準とする。 

b) 回転陽極X線管装置 次の項目のそれぞれの組合せからなる。 

1) 制御別 2極形,格子制御形 

2) 焦点の数 単焦点形,多重焦点形 

3) 焦点の呼び 2.0,1.5,1.2,1.0,0.8,0.6,0.3,0.2,0.1を標準とする。 

4) 陽極回転速度 普通回転形,高速回転形 

備考1. 診断用X線管装置には,特殊用途のX線管装置が含まれる。したがって,特に必要な場合は,


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用途を限定した種類として,それらを個々に引用してもよい。 

例 乳房撮影用X線管装置,立体撮影用X線管装置など。 

備考2. 陽極回転速度のうち,ここに示す普通回転とは,電源(商用)の周波数50 Hz又は60 Hzの

ステータ電源によって駆動される回転速度をいい,定常状態50 Hzでは2 700 min−1{rpm} 以

上,60 Hzでは3 200 min−1{rpm} 以上とする。高速回転とは,電源の駆動周波数が商用周波

数の60 Hzを超えるものとする。 

4.1.2 

医用X線CT用X線管装置 医用X線CT用X線管装置の種類及び形名は,次による。 

a) 固定陽極医用X線CT用X線管装置 次の項目のそれぞれの組合せからなる。 

1) 制御別 2極形,格子制御形 

2) 焦点の数 単焦点形,多重焦点形 

3) 焦点の呼び 2.0,1.5,1.2,1.0,0.8,0.6を標準とする。 

b) 回転陽極医用X線CT用X線管装置 次の項目のそれぞれの組合せからなる。 

1) 制御別 2極形,格子制御形 

2) 焦点の数 単焦点形,多重焦点形 

3) 焦点の呼び 2.0,1.5,1.2,1.0,0.8,0.6を標準とする。 

4) 陽極回転速度 普通回転形,高速回転形 

備考 普通回転形及び高速回転形は,4.1.1 b) 4) 備考2. による。 

4.1.3 

治療用X線管装置 治療用X線管装置の種類及び形名は,次による。 

a) 深部治療用X線管装置 最高使用管電圧によって分類する。 

例 200 kV用,250 kV用 

b) 表在治療用X線管装置 最高使用管電圧及び放射口ろ過材によって分類する。 

1) 最高使用管電圧 

例 10 kV用,25 kV用,50 kV用 

2) 放射口ろ過材  

例 ベリリウム,マイカ 

4.2 

形名 形名は,種類によって構成し,次に示す文字と数字との組合せで表す。 

 

1項 

2項 

3項 

4項−5項 

6項 

“文字” 

“文字” 

“文字” 

“数字−数字” 

“文字” 

 

各項の文字と数字とは,次のとおりとする。 

a) 1項は,X線管装置の用途別によって表1のように表す。 

b) 2項は,X線管装置の構造によって表2のように表す。ただし,格子制御形は,コンデンサ式X線発

生装置に組み合わせて使用するものを表す。立体撮影形は,格子制御形の立体撮影用X線管装置を含

む。 

回転陽極形多重焦点X線管装置についてはFを省略する。 

 


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表 1 形名の用途による分類 

用途による分類 

1項の文字 

診断用固定陽極X線管装置 
診断用回転陽極X線管装置 
X線CT用回転陽極X線管装置 
X線CT用固定陽極X線管装置 
治療用X線管装置 




 

表 2 形名の構造による分類 

構造による分類 

2項の文字 

多重焦点形 
格子制御形 
立体撮影形 

 

c) 3項は,Xを用い,管容器にX線管を収納していることを表す。 

d) 4項は,公称最高管電圧をキロボルト (kV) で表した値。 

e) 5項は,診断用では,それぞれの焦点における公称陽極入力[3. y) 参照及び5.1 n) 参照]をキロワッ

ト (kW) で表した値で,治療用では,それぞれの焦点におけるX線管最大連続入力[3. ab) 参照及び

5.1 o) 参照]をワット (W) で表した値。 

f) 

6項は,X線管の窓材別に次の文字で表す。ただし,窓材が普通ガラスのものは省略する。 

1) ベリリウム窓をもつもの B 

2) マイカ窓をもつもの   M 

備考 形名の記載例 格子制御形回転陽極X線管装置で,ベリリウム窓をもち,公称最高管電圧80 

kV,小焦点と大焦点の公称陽極入力がそれぞれ20 kW,50 kWの場合,RGX80−20/50B 

 

5. 定格  

5.1 

診断用X線管装置 定格は,次の項目の材料,数値などで示す。X線管装置の種類によって,関係

のない事項は省略してもよい。 

備考 単位W,Jに対してはHU/s,HUのそれぞれの値を併記してもよい。 

a) 焦点の呼び及び基準軸 焦点の呼びは,幅×長さの寸法で示す。 

備考 幅と長さの呼びが同じ場合は,その一方で示してもよい。基準軸は,附属文書の外形図中に示

す。 

b) ターゲット材質 

c) ターゲット角度 (°) 

d) 公称最高管電圧 (kV)  

e) 公称最高充電電圧 (kV)  

f) 

公称最高逆電圧 (kV)  

g) 公称最高陽極・接地間電圧 (kV)  

h) 公称最高陽極・接地間逆電圧 (kV)  

i) 

公称最高陰極・接地間電圧 (kV)  

j) 

公称最高陰極・接地間逆電圧 (kV)  


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k) 最高フィラメント格子間電圧 (V)  

l) 

管電流遮断格子電圧 (V)  

備考 フィラメントに対する電位差 

m) フィラメント加熱  

1) 最大フィラメント電流 (A) 

2) 最高フィラメント電圧 (V) 

備考 ここに示す最高フィラメント電圧は,最大フィラメント電流におけるフィラメント電圧の最大

値である。 

n) 公称陽極入力 (kW)  

備考 回転陽極X線管では0.1 s,固定陽極X線管では1 sの陽極入力の許容最大値を示す。 

o) X線管最大連続入力 (W)  

p) 最大単発負荷定格  

q) X線管装置最大連続入力 (W)  

r) 最大陽極熱容量 (J)  

s) 

最大X線管装置熱容量 (J)  

t) 

陽極加熱曲線  

備考 陽極入力 (W) をパラメータとして陽極熱量 (J) を負荷時間(s又はmin)の関数として曲線で

示す。 

u) 陽極冷却曲線  

備考 陽極入力 (W) がゼロの状態で,陽極熱量 (J) を時間(s又はmin)の関数として曲線で示す。 

v) 陽極最大冷却率 (W)  

w) X線管装置加熱曲線  

備考 X線管装置入力 (W) をパラメータとしてX線管装置熱量 (J) を入力時間(min又はh)の関数

として曲線で示す。 

x) X線管装置冷却曲線  

備考 X線管装置入力 (W) がゼロの状態でX線管装置熱量 (J) を時間(min又はh)の関数として曲

線で示す。 

y) X線管装置最大冷却率 (W)  

z) 定格陽極回転速度 (min−1){rpm}  

aa) 起動時間 (s)  

ab) 制動時間 (s)  

ac) X線放射角度 ( °)  

ad) 最大対称照射野 (mm) 及びその最大対称照射野が得られるSID (mm)  

備考 最大対称照射野における基準軸の線量 (3) に対する線量の比が規定と異なる特定のある値に

指定 (1) している場合は,その値 (%) を併記する。 

ae) 固有ろ過 (mCu,mmAl,mmBe)  

1) 主に診断に使用される公称最高管電圧が150 kV以下のX線管装置ではアルミニウム,150 Kvを越

えるX線管装置では銅の厚さで示す。 

2) X線管の窓部分がベリリウムだけからなるX線管装置では,ベリリウム又はアルミニウムの厚さで

示す。 


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備考 X線吸収の極めて少ない他の物質,例えば,マイカだけからなる場合は,その物質の厚さで示

す。 

af) 漏れ線量 (3) (mGy)  

ag) 漏れ線量 (3) 測定条件  

ah) 冷却方式  

ai) 質量 (kg)  

5.2 

医用X線CT用X線管装置 定格は,診断用X線管装置の定格を適用する。 

5.3 

治療用X線管装置 定格は,次の項目の材料,数値などで示す。X線管装置の種類によって,関係

のない事項は省略してもよい。 

a) ターゲット材質  

b) ターゲット角度 ( °) 

c) 公称最高管電圧 (kV)  

d) 公称最高逆電圧 (kV)  

e) 公称最高陽極・接地間電圧 (kV)  

f) 

公称最高陽極・接地間逆電圧 (kV)  

g) 公称最高陰極・接地間電圧 (kV)  

h) 公称最高陰極・接地間逆電圧 (kV)  

i) 

公称最高管電圧における最大管電流 (mA)  

j) 

フィラメント加熱  

1) 最大フィラメント電流 (A) 

2) 最高フィラメント電圧 (V) 

備考 ここに示す最高フィラメント電圧は,最大フィラメント電流におけるフィラメント電圧の最大

値である。 

k) X線放射角度 ( °)  

l) 

固有ろ過 (mmCu,mmBe,mmAl)  

1) 主に治療に使用される公称最高管電圧が150 kV以上400 kV以下のX線管では,銅の厚さで示す。 

2) X線管の窓部分がベリリウムだけからなるX線管装置では,ベリリウム又はアルミニウムの厚さで

示す。 

備考 X線吸収の極めて少ない他の物質,例えば,マイカだけからなる場合は,その物質の厚さで示

す。 

m) 漏れ線量 (3) (mGy)  

n) 漏れ線量 (3) 測定条件  

o) 冷却方式  

p) 質量 (kg) 

 

6. 性能  

6.1 

特性に関する事項 特性は,8. に規定する方法で試験を行ったとき,次の各項に適合しなければな

らない。 

a) スリットカメラ法における焦点寸法 スリットカメラ法における焦点寸法の幅及び長さの許容範囲

は,表3による。 


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表 3 焦点寸法の幅及び長さの許容範囲(スリットカメラ法) 

単位 mm 

焦点の呼び 

幅 

長さ 

0.1 

 0.15 

0.2 

0.10〜0.15 
0.15〜0.23 
0.20〜0.30 

0.10〜0.15 
0.15〜0.23 
0.20〜0.30 

0.3 
0.4 
0.5 
0.6 
0.7 
0.8 

0.30〜0.45 
0.40〜0.60 
0.50〜0.75 
0.60〜0.90 
0.70〜1.10 
0.80〜1.20 

0.45〜0.65 
0.60〜0.85 
0.70〜1.10 
0.90〜1.30 
1.00〜1.50 
1.10〜1.60 

0.9 
1.0 
1.1 
1.2 
1.3 
1.4 

0.90〜1.30 
1.00〜1.40 
1.10〜1.50 
1.20〜1.70 
1.30〜1.80 
1.40〜1.90 

1.30〜1.80 
1.40〜2.00 
1.60〜2.20 
1.70〜2.40 
1.90〜2.60 
2.00〜2.80 

1.5 
1.6 
1.7 
1.8 
1.9 
2.0 

1.50〜2.00 
1.60〜2.10 
1.70〜2.20 
1.80〜2.30 
1.90〜2.40 
2.00〜2.60 

2.10〜3.00 
2.30〜3.10 
2.40〜3.20 
2.60〜3.30 
2.70〜3.50 
2.90〜3.70 

2.2 
2.4 
2.6 
2.8 
3.0 

2.20〜2.90 
2.40〜3.10 
2.60〜3.40 
2.80〜3.60 
3.00〜3.90 

3.10〜4.00 
3.40〜4.40 
3.70〜4.80 
4.00〜5.20 
4.30〜5.60 

 

備考1. 焦点呼び0.3から3.0の長さ方向許容範囲は,0.7の係数を乗じていない値である。 

2. 特に,CT用途のX線管装置の焦点の呼びが,例えば1.0×0.6と指定された場合,最初の数値は幅,2番

目の数値は長さを表す。ただし,この場合幅,長さともに表3の幅方向の許容範囲が適用される。 

3. 基本的にはスリットカメラ法での測定が望ましいが,同測定が不可能な場合はピンホールカメラ法又は解

像力法での測定でも可とする。 

 

b) ピンホールカメラ法における焦点寸法 ピンホールカメラ法における焦点寸法の許容差 (4) は,表4

による。 

表 4 焦点寸法の許容差 (4)(ピンホールカメラ法) 

焦点の呼び 

許容差 (4) 

(%) 

 

f<0.8 

0.8≦f≦1.5 
1.5<f 

0〜+50 
0〜+40 
0〜+30 

 

注(4) 焦点寸法の許容差は,焦点の呼びをミリメートル 

(mm) 単位で表し,その値に対する許容差とする。 

 


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c) 解像力法における焦点寸法 解像力法における焦点寸法の許容差 (4) は,表5による。 

 

表 5 焦点寸法の許容差 (4)(解像力法) 

焦点の呼び 

許容差 (4) 

(%) 

f≦0.3 

0〜+50 

 

d) 高電圧側耐電圧 X線管装置の陽極と陰極の間に公称最高管電圧の1.1倍の電圧を加え10 min以上耐

えなければならない。 ただし,長時間の公称最高管電圧と短時間のそれとが異なる場合には,短時間

公称最高管電圧の1.1倍の電圧を加え0.1 s,長時間公称最高管電圧の1.1倍の電圧を加え10 min以上

耐えなければならない。コンデンサ式X線高電圧装置に使用するX線管装置の場合は,公称最高充電

管電圧の1.1倍の電圧を加えて10 minこれに耐えなければならない。 

なお,複数の使用回路がある場合は,最も耐電圧的に厳しいと考えられる使用回路を選んで行う。 

e) フィラメント格子間耐電圧 格子制御形X線管装置では,フィラメントと格子間に最高フィラメント

格子間定格の1.2倍の試験電圧を1 min加えたとき,絶縁破壊などの異常があってはならない。 

f) 

管電流遮断 格子制御形X線管装置では,公称最高充電管電圧において,フィラメントに対し負の管

電流遮断格子電圧を格子電極に加えたとき,管電流が流れてはならない。 

g) 管電流特性 指定 (1) の管電圧,管電圧波形及び管電流値におけるフィラメント電流値の許容差は,

中心値に対し±10 %以下とする。 

h) フィラメント特性 指定 (1) のフィラメント電流値におけるフィラメント電圧値の許容差は,中心値

に対し±15 %以下とする。 

i) 

X線管最大連続入力 表10の試験管電圧において指定 (1) された条件で,陽極入力を10 min加えた

とき,放電がなく管電流が安定していなければならない。 

j) 

最大単発負荷定格 表10の試験管電圧において指定 (1) された条件で,回転陽極X線管では0.1 s,

固定陽極X線管では1 sの単発の陽極入力を加えたとき,放電がなく管電流が安定していなければな

らない。 

k) 最大陽極熱容量 表10の試験管電圧において指定 (1) されたX線管負荷条件で,陽極入力を加えた

とき,X線管に重大な損傷があってはならない。 

l) 

X線管装置最大連続入力 表10の試験管電圧において指定 (1) された条件で,X線管装置入力を10 

min加えたとき,放電がなく管電流が安定していなければならない。 

m) X線管装置最大冷却率 表10の試験管電圧において指定 (1) された条件で,指定 (1) された時間,連

続して入力したとき,放電がなく管電流が安定していなければならない。 

n) 最大対称照射野 指定 (1) されたSIDにおいて最大対称照射野と基準軸との交点を含み,最大対称

照射野の内側で,かつ,X線管の管軸と平行な直線及びこれと直交する直線上の範囲内における線量

は,最大対称照射野と基準軸との交点における線量の30 %を超え,110 %以下でなければならない。 

6.2 

環境条件 環境条件は,附属文書に他の記載がない限り,X線管装置は次の気象条件における,輸

送,保管及び作動に耐えなければならない。 

a) 輸送及び保管 輸送及び保管は,JIS T 0601-1 10.1(輸送及び保管)による。 

b) 作動(運転) 作動は,JIS T 0601-1 10.2[作動(運転)]による。 


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6.3 

電撃に対する保護 電撃に対する保護は,次を追加又は訂正してJIS T 0601-1 第3章(電撃の危険

に対する保護)を適用する。 

a) 連続漏れ電流は,附属文書で指定しない限り,“JIS T 0601-1 表4 連続漏れ電流及び患者漏れ電流”

の“B形”を適用する。 

備考 JIS T 0601-1では,電撃に対する保護の程度による分類“B形”等は,装着部についてだけ規

定している。X線管装置のように一般に装着部を持たない機器は連続漏れ電流の規定がないの

で,このように規定した。 

b) コンデンサをもつ電動機の耐電圧は,巻線とコンデンサとの接続点の共振電圧を基準電圧 (U) とす

る。 

c) 回転陽極X線管装置のスタータ回路の基準電圧 (U) は,定常回転時の電圧とする。ただし,起動時

の電圧から定常回転時の電圧に下げる途中に共振電圧が存在する場合には,その電圧とする。 

6.4 

過度の温度に対する保護 過度の温度に対する保護は,次による。 

a) 管容器表面温度 X線管装置の表面温度は,85 ℃以下でなければならない。85 ℃を超える場合には,

接触防止の手段,例えば,保護カバーが必要である。この場合,通常使用状態で予測できる接触可能

部分の温度を取扱説明書に記載する。 

b) 管容器内部温度 温度制限は,管容器内には適用しない。 

6.5 

管容器の危険に対する保護 X線管装置は,管容器内の限界の熱量を操作者に知らせる手段を備え

なければならない。あらかじめ,設定された限界点に対応した温度,体積,圧力のいずれかの,検出又は

モデル計算によって,限界点を検出し,それを操作者に警告する手段を備えなければならない。 

6.6 

放射線防護 放射線防護は,次による。 

a) 固有ろ過 5.1 ae) 及び 5.3 l) で規定される参照物質とその厚さで示し,取扱説明書に記載した公称値

に対して0〜30 %の許容差でなければならない。 

b) 漏れ線量 (3)  X線管装置の漏れX線の遮へいは,X線管装置を漏れ線量 (3) 測定条件で作動させ,

8.4.17の漏れ線量試験によって測定したとき,表6を満足しなければならない。 

なお,X線可動絞りと組み合わせて使用するX線管装置の場合には,表6の最大値の65 %とするこ

とが望ましい。 

 

表 6 X線管装置からの漏れ線量 (3) の最大値 

種類 

漏れ線量率 

公称最高管電圧50 kV以下の治
療用X線装置 

X線管装置の接触可能表面から5 cmの距離における
値:1 h当たり1.0 mGy 

公称最高管電圧50 kVを超える
治療用X線装置 

X線管焦点から100 cmの距離における値:1 h当たり
10 mGy,かつ,X線源装置の接触可能表面から5 cmの
距離における値:1 h当たり300 mGy 

公称最高管電圧125 kV以下の
口内法撮影用X線装置 

X線管焦点から100 cmの距離における値:1 h当たり
0.25 mGy 

上記以外のX線装置 

焦点から100 cmの距離における値:1 h当たり1.0 mGy 

コンデンサ式X線発生装置 

充電状態であって,照射時以外のとき,接触可能表面
から5 cmの距離における値:1 h当たり20 μGy 

 

7. X線管装置の形状・寸法及び接続 X線管装置の形状・寸法及び接続は,次による。 

a) 照射筒又は可動絞り取付部の寸法 取付部の寸法は,図1に示す値を標準とする。 


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単位 mm 

 

 

備考 立体撮影形X線管装置はこの限りではない。 

 

図 1 照射筒又は可動絞り取付部 

 

b) 高電圧接続部の形状・寸法及び接続 高電圧接続部の形状・寸法及び接続は,JIS Z 4731による。 

 

8. 試験  

8.1 

一般条件 試験は,周囲温度,湿度及び気圧についてはJIS T 0601-1 4.5周囲温度,湿度及び気圧に

従うほか,試験用X線高電圧装置を次の条件を満たす標準電源に接続し,かつ,確実に接地して行う。 

a) 電源条件は,JIS Z 4702の10.1.2(電源条件)による。ただし,固有ろ過又は漏れ線量 (3) の試験の

ため,照射線量又は照射線量率を測定する場合に限り,試験電源は次の条件を満たさなければならない。 

1) 電源電圧に対する補償手段をもたない1ピーク形X線発生装置については,無負荷時の電源電圧を,

定格電源電圧の±1 %以内とする。 

2) 一つの照射線量を測定中の各負荷時の電源電圧の降下量は,すべての照射線量又は照射線量率の測

定時の電源電圧降下量の平均値に対して±10 %を超えて変化せず,電源電圧の変動は±0.5 %以内と

する。この条件に適合するために必要な電源の見掛けの抵抗は,JIS Z 4702の6.(電源設備)を参

照する。 

b) 交流1 000 V,直流1 500 V以下の試験電圧には,規定値に対して±2 %を超える変動があってはなら

ない。 

8.2 

計器 試験用計器は,JIS C 1102-2に規定する1.0級以上の指示電気計器又はこれと同等のものを用

い,ミリアンペアピーク計は,表7の性能を満足するものを用いなければならない。 

表 7 試験に用いるミリアンペアピーク計の性能 

試験点(管電流ピーク値) 

200〜300 mApの1点 

500〜600 mApの1点 

許容差 % 

±10 

±10 

なお,計器は,等分目盛のものでは最大目盛の 以上の目盛で測定できるようなものを用い,また,ゼ

ロの付近で著しく縮小した目盛のものでは,最大目盛の 以上の目盛で測定できるようなものを用いなけ

ればならない。 

8.3 

X線高電圧装置 試験用X線高電圧装置は,JIS Z 4702,JIS Z 4711又はこれに準じる試験を満足す

る装置を校正して用いる。 

1
2

2
3


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8.4 

試験方法  

8.4.1 

焦点試験 焦点試験方法は,表8に示す3方法とする。焦点寸法の測定はスリットカメラ法又はピ

ンホールカメラ法を用いて行い,各々6.1 a) 又は6.1 b) に規定する寸法であるかどうかを調べる。 

なお,焦点の呼びが0.3以下の場合には,解像力法を用いて行い6.1 c) に規定された寸法であるかどう

かを調べてもよい。MTFの測定は,スリットカメラ法を用いて行う。ブルーミング値の測定は,解像力法

のうちスターパターンカメラ法を用いて行う。 

 

表 8 焦点試験方法 

方法 

適用範囲 

該当項目 

スリットカメラ法 

焦点寸法の測定 

8.4.1 a) 

MTFの測定 

8.4.1 e) 

ピンホールカメラ法 

焦点寸法の測定 

8.4.1 b) 

解像力法 

平行パターンカメラ法 

焦点寸法の測定 

8.4.1 c) 1) 

スターパターンカメラ法 

焦点寸法の測定 

8.4.1 c) 2) 

ブルーミング値 

8.4.1 d) 

 

a) スリットカメラ法による焦点寸法の測定 スリットカメラ法による焦点寸法の測定は,次による。  

1) 基礎事項 焦点の像は,スリットカメラを用いて撮影する。スリットとフィルムとはX線管装置の

基準軸上又は指定 (1) された方向に垂直に配置し,スリットの方向は,X線管装置の管軸に垂直な

方向(焦点の長さを測定するとき)及び管軸に平行な方向(焦点の幅を測定するとき)の2種類と

する。ただし,図2に示すように焦点像がひずんでいる場合には,焦点の幅を測定する際に,スリ

ットの方向は,焦点が最も小さい幅になるような方向に対して垂直な方向としてもよい。焦点寸法

は,その二つのX線像から求める。 

 

図 2 ひずんだ焦点に対する測定方向 

 

2) スリットカメラ 

2.1) 材質 スリットの基板の材質は,次の中から選定する。 

2.1.1) 90 %の金と10 %の白金からなる合金 

2.1.2) タングステン 

2.1.3) タングステンカーバイト 


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2.2) 形状及び寸法 スリット及び基板の形状・寸法は,図3による。 

 

単位 mm 

 

図 3 スリット及び基板の形状・寸法(断面図) 

 

3) 撮影位置及び像の拡大率 焦点からスリット基準面までの距離は100 mm以上とする。像の拡大率 

(E) は,焦点からスリット基準面までの距離 (m) に対するスリット基準面からフィルムまでの距離 

(n) の比である(表9及び図4参照)。 

 

表 9 焦点の呼びに対する拡大率(スリットカメラ法) 

焦点の呼び 

拡大率 

E=n/m(図4参照) 

 

f≦0.4 

≧3 

0.5≦f≦1.0 

≧2 

1.1≦f 

≧1 

 


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図 4 拡大率を定める焦点・カメラ・フィルム間寸法 

 

4) 撮影方法 増感紙を用いないで撮影する微粒子のX線フィルムを使用するものとする。 

フィルムのX線露光は,焦点の像の最も濃い部分が,露光されない部分の濃度に対して,0.8〜1.2

大きい濃度になるようにする。ただし,フィルムのベース濃度を含むかぶり濃度は0.2以下とする。 

濃度の調整は撮影時間だけで行い,管電圧及び管電流は,表10に定める値に固定する。  

5) 撮影のX線管負荷条件 回転陽極X線管においては,陽極を回転させる。 

撮影は,表10に示す条件又は指定 (1) された条件によるものとする。撮影時間は,前項に定める

フィルム濃度が得られるように選定する。 

 

表 10 X線管負荷条件 

公称最高管電圧 

(kV) 

試験管電圧 

試験管電流 

 

U≦75 

公称最高管電圧 

試験管電流における 
0.1 sの最大許容管電流の50 % 

 75<U≦150 

75 kV 

150<U 

公称最高管電圧の50 % 

 

透視専用のX線管装置の場合は,公称最高管電圧及びこのときの最大許容管電流をX線管負荷条

件とする。 

6) 焦点像の測定 焦点像の測定は,焦点像フィルムの背面照度を約200 lxとし,像を0.1 mm目盛の

付いた5〜10倍の拡大鏡を通して肉眼で読み取り,次のa,bの二つの方向について読むことができ

る像の端から端までを測定する(図5及び図6参照)。 

a:X線管装置の管軸方向に平行方向(長さ) 


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b:X線管装置の管軸方向に垂直方向(幅) 

焦点寸法は,像寸法を拡大率で除した値とする。 

 

 

図 5 焦点像の測定 

 

備考 肉眼による濃度の感知能は,約5 %コントラストステップであり,次の式で示される。 

 

1

0

1

0

0.05

BB
BB

 

ここに, B0:基材濃度及びかぶり 
 

B1:求める濃度 

 


19 

Z 4704:2005  

 

 

図 6 焦点像の測定配置図(スリットカメラ法) 

 

b) ピンホールカメラ法による焦点寸法の測定 ピンホールカメラ法による焦点寸法の測定は,次による。 

1) 基礎事項 焦点の像をピンホールカメラを用いて撮影する。ピンホールとフィルムは,X線管装置

の基準軸上又は指定 (1) された方向に垂直に配置する。焦点寸法は,そのX線像から求める。 

2) ピンホールカメラ 

2.1) 材質 ピンホールの基板の材質は,a) 2) 2.1) に示した材質の中から選定する。 

2.2) 形状及び寸法 ピンホールの寸法及び基板の形状・寸法は,図7及び表11による。 

 

単位 mm 

 

図 7 ピンホール及び基板の形状・寸法(断面図) 


20 

Z 4704:2005  

 

 

表 11 焦点の呼びに対するピンホールの寸法 

単位 mm 

焦点の呼び 

直径 

深さ 

0.3≦f≦1.2 

0.030±0.005 

0.075±0.010 

1.2<f≦2.5 

0.075±0.005 

0.350±0.010 

2.5<f 

0.100±0.005 

0.500±0.010 

 

3) 撮影位置及び像の拡大率 焦点からピンホール基準面までの距離は100 mm以上とする。 

像の拡大率 (E) は,焦点からピンホール基準面までの距離 (m) に対するピンホール基準面から

フィルムまでの距離 (n) の比である(表12及び図8参照)。 

 

表 12 焦点の呼びに対する拡大率(ピンホールカメラ法) 

焦点の呼び 

拡大率 

E=n/m(図8参照) 

0.3≦f≦1.2 

1.2<f≦2.5 

2.5<f 

 

 

図 8 拡大率を定める焦点・カメラ・フィルム間寸法 

 

4) 撮影方法 撮影方法は,a) 4) による。 

5) 撮影のX線管負荷条件 撮影のX線管負荷条件は,a) 5) による。 

6) 焦点像の測定 焦点像の測定は,焦点像フィルムの背面照度を約200 lxとし,像を0.1 mm目盛の

付いた5〜10倍の拡大鏡を通して肉眼で読み取り,次のa,bの二つの方向について読むことができ


21 

Z 4704:2005  

 

る像の端から端までを測定する(図5及び図9参照)。 

a:X線管装置の管軸方向に平行方向(長さ) 

b:X線管装置の管軸方向に直角方向(幅) 

焦点寸法は,像の寸法を拡大率で除した値とする。 

なお,実焦点が線状焦点の場合は,a方向のエネルギー分布が山形になるので,この方向の寸法

に係数0.7を乗じた値とする。 

線状でない焦点については,焦点像の最小外接長方形の長短二辺の寸法で表す。 

 

 

 

備考 ピンホール部の詳細は,図7に示す。 

 

図 9 焦点像の測定配置図(ピンホールカメラ法) 

 

c) 解像力法による焦点寸法の測定  

1) 平行パターンカメラ法による焦点寸法の測定 平行パターンカメラ法による焦点寸法の測定は,次

による。 

1.1) 基礎事項 ある一定間隔に金属線等を並べたテストチャートを撮影する。テストチャートの中心

がX線管装置の基準軸又は指定 (1) された方向に垂直になるように配置する。 

焦点寸法は,そのテストチャート像がテストチャートと同数の線と認められるかによって求め

る。 

なお,この撮影はテストチャートを焦点の長さの方向及び幅の方向に置いた二つの場合につい

て行うものとする。 

1.2) テストチャート テストチャートは,JIS Z 4916に規定するもの又はこれに準じたものとする。 

1.3) 撮影位置 図10に示すように,基準軸上焦点の中心から距離mの位置に,幅g,タングステンの


22 

Z 4704:2005  

 

テストパターン3本以上を間隔gで並べたテストチャートを,その基準軸上にあり,しかも,テ

ストチャートの面が基準軸に垂直になるように置き,更にこのテストチャートから距離nの位置

にフィルムを置いてテストチャートを撮影する。 

1.4) 撮影方法 撮影方法は,a) 4) による。 

1.5) 撮影のX線管負荷条件 撮影のX線管負荷条件は,a) 5) による。 

1.6) 焦点像の測定 焦点像の測定は,焦点の規定値の最大値f1及び最小値f2のそれぞれに対して, 

1

1

1

1

1

2gmn

f

n

  

2

2

2

2

2

2gm

n

f

n

 

を満足する,g,m,nの二組の値(ただし,g,m,nのすべてを変える必要はない。)についてこ

の撮影を行い, f1に対応するフィルムのテストチャート像がテストチャートと同数の線として明

りょう(瞭)に認められるとき,焦点の寸法がf1より小さいものとし,f2に対応するフィルムのテ

ストチャート像がテストチャートと同数の線として認められないとき,焦点の寸法がf2より大き

いものとする。 

 

 

図 10 焦点寸法の測定配置図(平行パターンカメラ法) 

 

2) スターパターンカメラ法による焦点寸法の測定 スターパターンカメラ法による焦点寸法の測定

は,次による。 


23 

Z 4704:2005  

 

2.1) 基礎事項 焦点スターパターン写真をスターパターンカメラを用いて撮影する。スターパターン

カメラとフィルムとは,X線管装置の基準軸又は指定 (1) された方向に垂直に配置する。焦点寸

法は,焦点スターパターン写真の解像限界から求める。 

2.2) テストチャート テストチャートは,JIS Z 4916に規定するもの又はこれに準じたものとする。 

2.3) 撮影位置及び像の拡大率 像の拡大率 (E ) は,焦点からテストチャートの基準面までの距離 (m) 

に対する,焦点からフィルムまでの距離 (m+n) の比であり,拡大率は2を標準とする(図11参

照)。 

 

 

図 11 焦点寸法の測定配置図(スターパターンカメラ法) 

 

2.4) 撮影方法 撮影方法は,a) 4) による。 

2.5) 撮影のX線管負荷条件 撮影のX線管負荷条件は,a) 5) による。 

2.6) 焦点像の測定 焦点の大きさは,焦点スターパターン写真のひずんだ部分の平均寸法を目盛の付

いた拡大鏡を用いて測定し,次の式によって変換して求める(図12参照)。 

 


24 

Z 4704:2005  

 

 

 

図 12 焦点スターパターン写真(スターパターンカメラ法) 

 

解像限界RW,RLは,焦点スターパターン写真のZW,ZLから次の式によって求める。 

w

w

E

R

Z

 

L

L

E

R

Z

 

ここに, RW:幅方向の焦点スターパターン解像限界 (Lp/mm) 
 

RL:長さ方向の焦点スターパターン解像限界 (Lp/mm) 

 

E:2(拡大率) 

 

θ:スターパターンカメラのくさびの頂角 (rad) 

 

ZW:X線管装置の管軸に平行な方向に測定された最外部のひずん

だ部分の平均直径 (mm) 

 

ZL:X線管装置の管軸に垂直な方向に測定された最外部のひずん

だ部分の平均直径 (mm) 

備考 (Lp/mm) は,line pairs per millimeterの意味である。 

焦点の大きさは,焦点スターパターン写真の解像限界から次の式によって求める。 

(

1)

L

E

a

E

R

 

(

1)

w

E

b

E

R

 

ここに, a:X線管装置の管軸方向に平行方向の大きさ(長さ) 
 

b:X線管装置の管軸方向に直角方向の大きさ(幅) 

 

RW:幅方向の焦点スターパターン解像限界 (Lp/mm) 

 

RL:長さ方向の焦点スターパターン解像限界 (Lp/mm) 

 

E:2(拡大率) 

備考 任意の拡大率E´による焦点スターパターン解像限界は,次の式で表される。 


25 

Z 4704:2005  

 

1

1

w

wE

R

E

 

1

1

L

LE

R

E

 

ここに, R´W:拡大率E´のときの幅方向の焦点スターパターン解像限界 

(Lp/mm) 

 

R´L:拡大率E´のときの長さ方向の焦点スターパターン解像限界 

(Lp/mm) 

 

RW:拡大率Eのときの幅方向のスターパターン解像限界 (Lp/mm) 

 

RL:拡大率Eのときの長さ方向のスターパターン解像限界 

(Lp/mm) 

 

E:2(拡大率) 

d) ブルーミング値の測定 ブルーミング値の測定は,次による。 

1) 基礎事項 ブルーミング値は,スターパターンカメラ法で得られる,焦点スターパターン解像限界

から求める。 

2) 撮影のX線管負荷条件 ブルーミング値を求めるための焦点スターパターンの撮影方法は,表10

に示す条件及び表13に示す条件の二とおりとする。 

 

表 13 ブルーミング値を求めるための撮影のX線管負荷条件 

公称最高管電圧 

U (kV) 

試験管電圧 

試験管電流 

 

U≦75 

公称最高管電圧 

試験管電流における 
0.1 sの最大許容管電流 

 75<U≦150 

75 kV 

150<U 

公称最高管電圧の50 % 

 

3) ブルーミング値の算出 ブルーミング値Bの算出は,次の式による。 

50

100

R

BR  

ここに, R50:表10に示す条件で求めた焦点スターパターン解像限界 
 

R100:表13に示す条件で求めた焦点スターパターン解像限界 

 

e) MTF測定 焦点のMTFの測定は,次による。 

1) 基礎事項 焦点のMTFは,スリットカメラ法で得られた,焦点スリット写真から求める。 

2) 像の拡大率 像の拡大率は,焦点からスリット基準面までの距離に対するスリット基準面からフィ

ルムまでの距離の比であり,表14による。 

 

表 14 焦点の呼びに対する拡大率 (MTF) 

焦点の呼び 

拡大率 

 

f<0.6 

0.6<f 

1.3 

 

3) 撮影方法 撮影方法は,a) 4) による。 

4) 撮影のX線管負荷条件 撮影のX線管負荷条件は,a) 5) による。 


26 

Z 4704:2005  

 

5) 濃度分布の測定 焦点スリット写真をマイクロデンシトメータによって走査する。このとき,マイ

クロデンシトメータのスリット幅は,焦点スリット写真の撮影に用いられたスリット幅以下とする。

また,マイクロデンシトメータの走査方向は,焦点スリット写真の撮影に用いられたスリット方向

と垂直な方向とする。 

次に,求められた濃度分布を,用いられたフィルムの感度特性を考慮して焦点のX線強度分布に

変換する。 

なお,MTFの算出に際しては,入力データは図13に示した斜線部を除く。 

 

図 13 X線強度分布データの制限 

 

6) MTFの算出 焦点のMTFの算出は,e) 5) で得られた焦点のX線強度分布をフーリエ変換するこ

とによって得られる。また,表示は横軸に空間周波数 (Lp/mm) を線形目盛で表し,周波数ゼロの

ときフーリエ変換が100 %となるようにする。 

備考 任意の拡大率M´におけるMTFは,次の式のように変換する。 

1

1

M

fM

 

ここに, f´:拡大率M´のときの空間周波数 (Lp/mm) 
 

f:拡大率Mのときの空間周波数 (Lp/mm) 

 

M:表14に従う拡大率 

8.4.2 

高電圧側耐電圧試験 高電圧側耐電圧試験は,図14〜19に示す試験回路又はこれに準じる試験回

路によって行い,6.1 d) に規定した管電圧を加え,X線管内又は管容器内の放電などの異常の有無を調べ

る。特に,図14に示す試験回路を用いるものでは,公称最高逆電圧も加えて調べる。このときX線管装

置への入力は,公称最高管電圧におけるX線管最大連続入力又は最大単発負荷定格のそれぞれの 以下と

する。また,格子制御形X線管装置では,その管電流は遮断状態とする。 

 

1
2


27 

Z 4704:2005  

 

 

備考 ミリアンペア計は,主変圧器の接地側に入れてもよい。 

図 14 1ピーク形試験回路 

 

 

備考 ミリアンペア計は,主変圧器の接地側に入れてもよい。 

図 15 2ピーク形試験回路 

 


28 

Z 4704:2005  

 

 

 

備考 ミリアンペア計は,主変圧器の接地側に入れてもよい。 

図 16 12ピーク形試験回路 

 

 

 

備考 ミリアンペア計は,整流回路の接地側に入れてもよい。 

図 17 定電圧形又はインバータ試験回路 

 


29 

Z 4704:2005  

 

 

 

備考1. ミリアンペア計は,整流回路の接地側に入れてもよい。 

2. 格子制御回路含む。 

図 18 格子制御形インバータ試験回路 

 

 

図 19 格子制御コンデンサ式試験回路 

 

8.4.3 

フィラメント格子間耐電圧試験 格子制御形X線管装置では,フィラメントと格子間に最高フィ

ラメント格子間定格電圧の1.2倍の電圧を加え,6.1 e) に適合するかどうかを調べる。 

8.4.4 

管電流遮断試験 X線管装置の格子電圧を管電流遮断定格値より若干低くし,管電流がわずかに流

れる程度にフィラメント電流を流しておき,かつ,管電圧を公称最高充電管電圧に設定する。次いで,格

子電圧を徐々に高くし管電流が流れ,JIS Z 4511に規定する方法で校正された線量率計を用いて有効X線

が放射され始めるときの格子電圧を測定する。この格子電圧が定格値より高く,6.1 f) に適合するかどう

かを調べる。 

8.4.5 

管電流特性試験 図14〜19に示す試験回路又はこれに準じる試験回路によって試験する。X線管

装置の公称最高管電圧以下の管電圧において公称陽極入力以下の管電流を流し,このときのフィラメント

電流を測定し6.1 g) に適合するかどうかを調べる。 

この試験に用いる電圧計及び電流計は,JIS C 1102-2に規定する1.0級以上のものとする。 

8.4.6 

フィラメント特性試験 図20に示す試験回路で陽極端を開放し,Sを開いてX線管フィラメント

に電流を流し,安定した後にSを閉じてフィラメント電圧を測定し6.1 h) に適合するかどうかを調べる。 


30 

Z 4704:2005  

 

この試験に用いる電圧計及び電流計は,JIS C 1102-2に規定する1.0級以上のものとする。 

 

 

図 20 フィラメント試験回路 

 

備考 電流計及び電圧計の周波数特性は,使用するフィラメント電源回路の周波数に適合していなけ

ればならない。 

 

8.4.7 

X線管最大連続入力試験 図14〜19に示す試験回路又はこれに準じる試験回路によってX線管に

X線管最大連続入力を加えたとき,6.1 i) に適合するかどうかを調べる。 

8.4.8 

最大単発負荷定格試験 図14〜19に示す試験回路又はこれに準じる試験回路によってX線管装置

に1回の負荷で許される最大のX線管負荷を加えたとき,6.1 j) に適合するかどうかを調べる。 

8.4.9 

最大陽極熱容量試験 陽極加熱曲線試験 (a) と陽極冷却曲線試験 (b) をそれぞれ行い,6.1 k) に

適合するかどうかを調べる。 

参考 この試験は,そのX線管の期待寿命を縮める可能性がある。 

a) 陽極加熱曲線試験 X線管装置又は指定 (1) された容器に収納したX線管を,表10の試験管電圧に

おいて,指定 (1) されたX線管負荷を用いて図21に示した試験を行い,異常の有無を調べる。 

1) 最大陽極熱容量Hに対し0.9 H以上の値h1を定める。指定 (1) された陽極加熱曲線を用いて冷状態 

(20〜25 ℃) から指定 (1) されたX線管負荷を加え,Hに達するまでの時間t1を求める。次いで,

陽極冷却曲線を用いてHからh1まで冷却時間 (t2−t1) を求める。さらに,時間t2からX線管負荷

を加え,h1からHまで加熱する加熱時間 (t3−t2) を求める。 

2) 陽極熱量が時間t1で最大陽極熱容量Hに達するまでX線管負荷を加える。 

3) t1でX線管負荷を停止する。 

4) 冷却時間 (t2−t1) の間,冷却する。 

5) 加熱時間 (t3−t2)の間,h1からHになるまでX線管負荷を加える。 

6) t3でX線管負荷を停止する。 

7) 4)〜6) の負荷動作を10回繰り返す。 

 


31 

Z 4704:2005  

 

 

備考 h1の値は,最大陽極熱容量の90 %未満であってはならない。 

図 21 陽極加熱曲線試験 

 

b) 陽極冷却曲線試験 X線管装置又は指定 (1) された容器に収納したX線管を,表10の試験管電圧に

おいて,指定 (1) されたX線管負荷を用いて図22に示した試験を行い,異常の有無を調べる。試験

手順は,a) と同様に行う。ただし,最大陽極熱容量Hに対し,0.25 H以下の値h2を定めて行う。 

 

 

備考 h2の値は,最大陽極熱容量の25 %を超えてはならない。 

図 22 陽極冷却曲線試験 

 

8.4.10 X線管装置最大連続入力試験 図14〜19に示す試験回路又はこれに準じる試験回路によってX線

管装置にX線管装置最大連続入力を加えたとき,6.1 l) に適合しているかどうかを調べる。 

8.4.11 X線管装置最大冷却率試験 指定 (1) された条件で,指定 (1) された時間,連続してX線管装置

入力を加えたとき,管装置の表面温度が85 ℃以下で,かつ,6.1 m) に適合しているかどうかを調べる。 

8.4.12 最大対称照射野試験 照射野寸法は次の試験を行ったとき,6.1 n) を満足するかどうかを調べる。 

a) 測定方法(図23及び図24参照) 使用可能な最小距離aminの75 %の位置にアルミニウムフィルタ(5)

を置く。 

指定 (1) されたSIDの距離aの照射野における線量を,JIS Z 4511に規定する方法で校正された線

量計を用いて測定する。測定は,図23に規定するX1−X2,Y1−Y2の軸上について行う。Z0を100 %


32 

Z 4704:2005  

 

としたときのX1−X2,Y1−Y2の軸上の線量の比率を求める。 

ここに,点Z0は指定 (1) の距離aにおける照射面と基準軸との交点であり,点X1,X2,Y1及びY2

は,それぞれ照射野の四辺とX線(点Z0を通りX線管装置の管軸に平行な直線)及びY軸(点Z0

においてX軸と直交する直線)との交点である。 

 

 

図 23 照射野測定配置図 (I) 

 

 

図 24 照射野測定配置図 (II) 

 

注(5) アルミニウムは,JIS H 4000に規定する合金番号1100とする。 

b) 測定条件 回転陽極X線管装置の場合には,陽極を回転させる。測定は,表15に示す条件によるも

のとし,線量は適宜に設定して行う。 

なお,線量計によって校正したX線フィルムを用いて間接的に測定してもよい。 

 


33 

Z 4704:2005  

 

表 15 照射野測定条件 

公称最高管電圧 

U (kV) 

付加するアルミニウム 

フィルタの厚さ (mm) 

測定管電圧 

U (kV) 

 30≦U< 50 

 5 

30 

 50≦U< 75 

10 

50 

 75≦U<125 

20 

75 

125≦U 

20 

75及び150 

 

8.4.13 低電圧側耐電圧試験 低電圧側耐電圧試験は,6.3による。 

8.4.14 保護接地抵抗試験 保護接地抵抗試験は,6.3による。 

8.4.15 連続漏れ電流試験 連続漏れ電流試験は,6.3による。 

8.4.16 固有ろ過試験 固有ろ過試験は,供試X線管装置の利用ビームの第1半価層[参照物質 (6) はベ

リリウム,アルミニウム又は銅]と,供試X線管装置と同じターゲット材質から作られたベリリウム窓又

はろ過の無視できる窓をもつX線管の参照物質によるX線減弱特性を測定し,両者を比較することによっ

て求め,6.6 a) に適合するかどうかを調べる。また,線量計はJIS Z 4511に規定する方法で校正された変

動の少ないものを用いる。 比較を行うには,等しい管電圧,管電圧波形及び管電流によって得た値を用い

なければならない。 公称管電圧が65 kV以下若しくは医用X線CT用X線管装置の場合は公称最高管電

圧で,その他のX線管装置の場合は公称最高管電圧の か75 kVのいずれか高い管電圧で,又は指定 (1) し

た管電圧で測定する。 

注(6) アルミニウムは,JIS H 4000に規定する合金番号1100を,銅は,JIS H 3100に規定する種類

C1100を使用する。 

8.4.17 漏れX線量 (3) 試験 X線管装置の漏れX線量 (3) 又は漏れX線量率は,JIS Z 4511に規定する

方法で校正された線量計を用いて次の条件によって測定し,あらゆる方向について6.6 b) に規定した性能

を満足するかどうかを調べる。 

a) 管容器のX線放射窓は,少なくとも20半価層 (7) の鉛板若しくは相当の遮へい体で覆う。 

注(7) 20半価層とは,照射線量率が,その物体を除去したときの線量率の  に減少するその物体の

厚さ。実際には 5 mm厚以上の鉛板若しくは相当の遮へい体を使用する。 

b) 該当する面積に入射する小さいビームによる被ばく(曝)量を平均するために,焦点から1 mの距離

において,規定の測定を行うために使用する放射線検出器の窓面積は一辺が20 cmを超えない100 cm2

とする。 

この面積よりわずかに小さいか又は大きい面積の検出器を用いる場合は,焦点において等しい立体

角を得るように,焦点からの距離を小さく又は大きくして測定し距離による補正を行う。 

c) X線管装置又はその附属品の表面から5 cmの位置における前記の測定においては,放射線検出器の面

積は約10 cm2とする。 

この面積よりわずかに小さいか又は大きい面積をもつ検出器を用いる測定は,焦点において等しい

立体角を得るように,焦点からの距離を小さく又は大きくして測定する。 

d) X線管装置は,漏れX線量 (3) 算定基準負荷条件で作動させる。 

8.4.18 外観,寸法試験 外観は,目視によって調べる。寸法は,JIS B 7516に規定する直尺で測定して調

べる。 

 

12

2012


34 

Z 4704:2005  

 

9. 表示  

9.1 

製品の表示 X線管装置には,次の事項を適当な見やすい場所に表示しなければならない。 

a) 形名を示す記号(X線管及び管容器のそれぞれの形名を表示する。ただし,X線管装置に対して別個

に形名を与えた場合は,その形名を表示し,管容器の形名を省略してもよい。) 

b) 製造業者名又はその略号 

c) 製造番号(X線管及び管容器のそれぞれの製造番号を表示する。ただし,X線管装置に対して別個に

製造番号を与えた場合は,その製造番号を表示し,管容器の製造番号を省略してもよい。) 

d) ソケットの極性(+,−によって示す。) 

e) 焦点の呼び 

f) 

焦点位置 X線管装置の放射窓の側方外表面(図25において矢印で示す位置)に,少なくとも1か所,

焦点位置の表示を行う。多重焦点の場合は,焦点の平均位置を示してもよい。 

 

図 25 焦点位置の表示 

 

g) 公称最高管電圧(X線管及び管容器のそれぞれの公称最高管電圧を表示する。ただし,両者の公称最

高管電圧が異なるときは,どちらか低い方の値をX線管装置の公称最高管電圧としてこの値だけを表

示してもよい。) 

h) 固有ろ過(参照物質とその厚さ,測定管電圧によって示す。) 

i) 

保護接地マーク 

9.2 

附属文書及び取扱説明書 X線管装置には,5. 及び9.1に示した事項に加え,次の事項を記載した

書類を添付しなければならない。 

a) 形名 

b) 製品の形状・主要寸法・質量 (kg) 

c) 焦点の測定方法 

d) 低電圧電気結線,高電圧電気結線 

e) 電撃に対する保護の形式及び程度 

f) 

輸送,保管の温度制限 

g) 最初の負荷開始前の確認項目,エージング方法 

h) 使用上の注意事項 

i) 

その他必要な事項 

 


35 

Z 4704:2005  

 

附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 

JIS Z 4704 : 2005 医用X線管装置 

IEC 60336 : 1993 医用X線管装置−焦点特性 
IEC 60522 : 1999 医用X線管装置−固有ろ過の測定 
IEC 60601-2-28 : 1993 医用X線管装置−個別安全規格 
IEC 60613 : 1989 医用X線管装置−熱負荷特性 
IEC 60788 : 1984 医用放射線用語 
IEC 60601-1 : 1988 医用電気機器−第1部:安全に関する一般的要求事項 
IEC 60601-2-8 : 1987 治療用X線高電圧装置の安全 
IEC 60601-1-3 : 1994 診断用X線装置のX線防護 

(Ⅰ) JISの規定 

(Ⅱ) 国際規
格番号 

(Ⅲ) 国際規格の規定 

(Ⅳ) JISと国際規格の相違点 

(Ⅴ) JISと国際規格との整合が困難
な理由及び今後の対策 

項目 
番号 

内容 

 

項目 
番号 

内容 

項目ごとの
評価 

内容 

 

1. 適用範
囲 

診断用X線管装置(医用X
線CT用,治療用含む)に
ついて規定 

IEC 60336 
IEC 60522 
IEC  
60601-2-28 
IEC 60613 

1.1 
1.1 
1.1 
1.1 

診断用X線管装置につい
て規定(一部範囲をX線
源へ拡大,又は回転陽極
X線管とX線管装置に限
定している規格もある) 

IDT 

− 

 

2. 引用規
格 

この規格の一部を構成す
るJIS規格を列挙 

− 

− 

− 

MOD/追加 

IECには該当項目な
し。 

規格票の様式に合わせた。(JIS Z 
8301) 

3. 定義 

用語の一部28種:f) g) h) i) 
j) k) l) m) n) q) t) u) w) x) aa) 
ae) af) ag) aj) ak) al) am) an) 
ao) ax) ay) ba) bd) 

IEC 60788 




JISと同じ用語を記載し
ている。 

IDT 

− 

 

 

y) 公称陽極入力[最大入
力](nominal anode input) 

 

rm-36-23 : Nominal anode 
input power   

MOD/変更 

括弧書きの用語を追
加した。 

括弧書きの用語はX線管装置への高
電圧入力の公称値の意味である。 

 

ah) 最大陽極熱容量[陽極
蓄積熱容量](maximum 
anode heat capacity) 

 

rm-36-27 

Maximum 

anode heat content   

MOD/変更 

括弧書きの用語を追
加した。 

括弧書きの用語はX線管装置の陽極
が蓄えられる最大熱エネルギーの公
称値である。 

 
 

7

 

Z

 4

7

0

4

2

0

0

5

  

7

 

Z

 4

7

0

4

2

0

0

5

  

 

 

 

 


36 

Z 4704:2005  

 

(Ⅰ) JISの規定 

(Ⅱ) 国際規
格番号 

(Ⅲ) 国際規格の規定 

(Ⅳ) JISと国際規格の相違点 

(Ⅴ) JISと国際規格との整合が困難
な理由及び今後の対策 

項目 
番号 

内容 

 

項目 
番号 

内容 

項目ごとの
評価 

内容 

 

 

用語の一部26種:a) b) c) d) 
e) o) p) r) s) v) z) ab) ac) ad) 
ai) ap) aq) ar) as) at) au) av) 
aw) az) bb) bc)  

− 

− 

− 

MOD/追加 

IECには該当用語な
し。 

過去,国内標準として使用されてき
た。 

4. 種類及
び形名 

用途による分類,形名付与
方法を標準化したもの。 

− 

− 

− 

MOD/追加 

IECには該当項目な
し。 

過去,国内標準として使用されてき
た。 

5. 定格 

製品が有する諸特性の規
格値について規定。 

IEC  
60601-2-28 

X線管,X線管装置の表
示,使用説明書に記載さ
れる項目について規定。 

IDT 

− 

 

6. 性能 
 

6.1 特性に関する事項 
スリット法,ピンホール
法,解像力法により焦点寸
法の許容範囲を規定。 

IEC 60336 

焦点寸法はスリット法だ
けにより規定している。 

MOD/追加 

スリット法だけでな
く,ピンホール法,
解像力法においても
焦点寸法を規定し
た。 

スリット法はユーザで測定するには
困難があり,ピンホール法ほかも許
容する必要がある。 

 

6.2 環境条件 
輸送,保管,作動時の環境
を規定。 

IEC 60601-1 

JISと同じ内容を記載し
ている。 

IDT 

− 

 

 

6.3 電撃に対する保護 
連続漏れ電流,コンデンサ
をもつ電動機の耐電圧,ス
タータ回路の基準電圧に
ついて規定。 

IEC 60601-1 

JISと同じ内容を記載し
ている。 

IDT 

− 

 

 

6.4  過度の温度に対する
保護 
管容器表面,内部温度につ
いて規定。 

IEC 60601-1 

JISと同じ内容を記載し
ている。 

IDT 

− 

 

 

6.5  管容器の危険に対す
る保護 
X線管装置の使用限界につ
いて規定。 

IEC 60601-1 

JISと同じ内容を記載し
ている。 

IDT 

− 

 

 

7

 

Z

 4

7

0

4

2

0

0

5

  

7

 

Z

 4

7

0

4

2

0

0

5

  

 

 

 

 


37 

Z 4704:2005  

 

(Ⅰ) JISの規定 

(Ⅱ) 国際規
格番号 

(Ⅲ) 国際規格の規定 

(Ⅳ) JISと国際規格の相違点 

(Ⅴ) JISと国際規格との整合が困難
な理由及び今後の対策 

項目 
番号 

内容 

 

項目 
番号 

内容 

項目ごとの
評価 

内容 

 

 

6.6 放射線防護 
固有ろ過,漏れ線量につい
て規定。 

IEC  
60601-2-8 
IEC  
60601-1-3 

29 

JISと同じ内容を記載し
ている。 

IDT 

− 

 

7. X線管
装置の形
状・寸法
及び接続 

X線管装置の取り付け,高
電圧接続に関して規定。 

(IEC 60562) 

− 

− 

MOD/追加 

X線管装置関係IEC
には該当項目なし。 

IEC 60562の対応規格JIS Z 4731を
引用した。  

8. 試験 

8.1 一般条件 
試験のための環境条件を
規定。 
温度 (℃) 25+/−10 
相対湿度 (%) 65+/−20 
気圧 (hPa) 860〜1 060 

IEC 60601-1 

4.5 
10.2.1 

環境条件 
製造業者の指定,又は下
記の組合せ 
試験条件 
周囲温度範囲:10〜40 ℃ 
相対湿度範囲:30〜75 % 
気圧範囲:700〜1 060 hPa 
基準試験条件 
温度 (℃) 23+/−2 
相対湿度 (%) 60+/−
15 
気圧 (hPa) 860〜1 060 

MOD/変更 

周囲温度範囲,相対
湿度範囲,気圧範囲
が異なる。 

IECの規格を勘案し,従来使用して
きた内容のままとした。特に相対湿
度は我が国の気象条件が配慮されて
きた。 

 

8.2 計器 
試験に用いる計器の性能
を規定。 

− 

− 

− 

MOD/追加 

IECには該当項目な
し。 

過去,国内標準として使用されてき
た。 

 

8.3 X線高電圧装置 
試験用X線高電圧装置を規
定。 

− 

− 

− 

MOD/追加 

IECには該当項目な
し。 

過去,国内標準として使用されてき
た。 

 

7

 

Z

 4

7

0

4

2

0

0

5

  

7

 

Z

 4

7

0

4

2

0

0

5

  

 

 

 

 


38 

Z 4704:2005  

 

 

(Ⅰ) JISの規定 

(Ⅱ) 国際規
格番号 

(Ⅲ) 国際規格の規定 

(Ⅳ) JISと国際規格の相違点 

(Ⅴ) JISと国際規格との整合が困難
な理由及び今後の対策 

項目 
番号 

内容 

 

項目 
番号 

内容 

項目ごとの
評価 

内容 

 

 

8.4 試験方法 
スリット法,ピンホール
法,解像力法による試験方
法,ブルーミング値及び
MTFの測定法を規定。 
・焦点像の測定を感光濃度
で規定(図5) 

− 

− 

− 

MOD/追加 

ピンホール法及び解
像力法はIECには該
当項目なし。 

スリット法はユーザで測定するには
困難があり,ピンホール法ほかも許
容する必要がある。ピンホール法は
旧IEC 336 : 1970の規格内容である。 

 

・焦点の呼びに対するピン
ホールの寸法(表11) 

IEC 60336 

Table 3に焦点の呼びに対
するピンホールの寸法を
規定。 

MOD/変更 

JISは焦点の呼びに
対し3種類の寸法に
分類しているが,IEC
は2種類。 

過去,国内標準として使用されてき
た。 

 

・ピンホールカメラ法の拡
大率(表12) 

IEC 60336 

Table 4に焦点の呼びに対
する拡大率を規定。 

MOD/変更 

JISは焦点の呼びに
対し3種類の拡大率
に分類しているが,
IECは2種類。 

過去,国内標準として使用されてき
た。 

 

・平行パターンカメラ法に
よる焦点寸法の測定を規
定。 

− 

− 

− 

MOD/追加 

IECには該当項目な
し。 

過去,国内標準として使用されてき
た。 

 

・固有ろ過試験 
測定管電圧に「指定した管
電圧」を追記し規定。 

IEC 60522 

フィルタ材質及び公称管
電圧により測定条件を区
分して規定。 

MOD/変更 

JISの測定管電圧に
選択肢が一つ多い。 

既存製品にも適用するため。 

9. 表示 

9.1 製品の表示 
固有ろ過の表示を規定。 

IEC  
60601-2-28 

総ろ過の表示を規定。 

MOD/変更 

“固有ろ過”と“総
ろ過”の違いがある。 

X線管装置への表示は“固有ろ過”
の方が適当である。 

 

9.2  附属文書及び取扱説
明書 
添付が必要な書類を規定。 

IEC  
60601-2-28 

JISと同じ内容を記載し
ている。 

IDT 

− 

 

 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD 

 

7

 

Z

 4

7

0

4

2

0

0

5

  

7

 

Z

 4

7

0

4

2

0

0

5

  

 

 

 

 


39 

Z 4704:2005  

 

備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 

  ― IDT……………… 技術的差異がない。 
  ― MOD/追加……… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
  ― MOD/変更……… 国際規格の規定内容を変更している。 

2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 

  ― MOD…………… 国際規格を修正している。 

 

 

 

7

 

Z

 4

7

0

4

2

0

0

5

  

7

 

Z

 4

7

0

4

2

0

0

5