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Z 4339

:2004

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本電気計測器工業会(JEMIMA)/

財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本

工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS Z 4339

には,次に示す附属書がある。

附属書 1(規定)線量当量換算係数

附属書 2(規定)計算式における誤差の幅 の計算方法


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:2004

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  種類及び対象線量

2

5.

  構造

2

6.

  共通試験

3

6.1

  共通試験条件

3

6.2

  共通試験方法

3

7.

  個別試験

5

7.1

  評価値のばらつき

5

7.2

  評価値の再現性

5

7.3

  線量直線性

6

7.4

  評価値の光子エネルギー特性

6

7.5

  評価値のβ線エネルギー特性

7

7.6

  評価値の方向特性

8

7.7

  評価値の経時変化

8

7.8

  検出下限

9

7.9

  残線量

10

7.10

  光に対する安定性

10

7.11

  温度に対する安定性

11

7.12

  湿度に対する安定性

12

7.13

  落下に対する安定性

12

7.14

  再生処理反復性

13

7.15

  電源電圧の変動に対するリーダの安定性

13

7.16

  温度に対するリーダの安定性

14

7.17

  湿度に対するリーダの安定性

15

7.18

  光に対するリーダの安定性

16

8.

  検査

16

8.1

  形式検査

16

8.2

  受渡検査

17

9.

  表示

17

9.1

  線量計の表示

17

9.2

  線量計の包装の表示

17

9.3

  リーダの表示

17

10.

  取扱説明書

18


Z 4339

:2004  目次

(3) 

附属書 1(規定)線量当量換算係数

19

附属書 2(規定)計算式における誤差の幅 の計算方法

23


Z 4339

:2004

(4)

 


日本工業規格

JIS

 Z

4339

:2004

光刺激ルミネセンス線量計測装置

Optically stimulated luminescence dosimetry systems

1.

適用範囲  この規格は,次の光刺激ルミネセンス線量計測装置について規定する。

a)

個人モニタリング用光刺激ルミネセンス線量計測装置  光子エネルギー又は実効エネルギー10 keV∼

3 MeV

のX線及びγ線によって個人が体外から受ける 1 cm 線量当量若しくは 70

µm 線量当量又は最

大エネルギー0.5  ∼3 MeV のβ線によって個人が体外から受ける 70

µm 線量当量の,少なくとも一種

類を測定する光刺激ルミネセンス線量計測装置。

b)

作業環境モニタリング用光刺激ルミネセンス線量計測装置  光子エネルギー又は実効エネルギー10

keV

∼3  MeV の作業環境中のX線及びγ線による 1 cm 線量当量若しくは,70

µm 線量当量を測定する

光刺激ルミネセンス線量計測装置。

c)

環境モニタリング用光刺激ルミネセンス線量計測装置  光子エネルギー30 keV∼3 MeV の環境光子に

よる空気吸収線量又は空気カーマを測定する光刺激ルミネセンス線量計測装置。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS Z 4001

  原子力用語

JIS Z 4331

  X・γ線及びβ線個人線量計校正用ファントム

JIS Z 4511

  照射線量測定器及び線量当量測定器の校正方法

JIS Z 8103

  計測用語

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 4001JIS Z 4511 及び JIS Z 8103 によるほか,次

による。

a)

光刺激ルミネセンス  放射線の照射を受けた物質に特定の波長の光を照射することによって生じる発

光現象。

b)

光刺激ルミネセンス線量計測素子  光刺激ルミネセンスを示す物質をシート状,ロッド状などに形成

したもので,再生処理によって反復使用できるもの。

(以下,素子という。

c)

ホルダ  素子を保持する容器,又は素子を入れる容器。

参考  エネルギー補償用としてシールドを組み込む場合がある。

d)

線量計  素子をホルダ内に収納し,個人に着用又は環境に配備できる形としたもの。

e)

リーダ  素子に刺激光を照射し,光刺激ルミネセンスの光量を計測し,線量又は線量に対応する量を

指示する装置。

f)

光刺激ルミネセンス線量計測装置  線量計,リーダ,その他の機器から成る光刺激ルミネセンス線量


2

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計測システム全体。

g)

指示値  素子の光刺激ルミネセンス発光量を測定したときのリーダの読取値。

h)

評価値  指示値に基づいて算出された 1 cm 線量当量,70

µm線量当量,空気吸収線量又は空気カーマ

の値。この場合の算出方法は,計測装置に組み込まれた機能によるか,製造業者又は測定サービス機

関の指定による。

i)

再生処理  素子の光刺激ルミネセンス物質の励起状態を除去するために行う特定の波長の光を長時間

照射する操作又は加熱操作。

参考  特定の波長の光を発する装置を利用するほか,熱処理炉で十分に行う場合及びリーダによる長

時間読取りなど実用的に行う場合がある。

j)

残線量  再生処理を行った後の読取りで得られる指示値又は評価値。

k)

検出下限  非照射線量計の評価値に対して,信頼度 95  %で有意に異なる線量計の最低評価値。

l)

リーダのバックグラウンド  線量計を挿入しないで,又は発光しないダミーの線量計を挿入して読み

取ったときの指示値又は評価値。

m)

フェーディング  素子が放射線に照射された後,時間経過とともに発光量が減少する現象。

n)

初期フェーディング  照射後初期の短時間のフェーディングで,その後は安定となる現象。

o)

レスポンス  評価値を,基準とする線量,すなわち,個人にかかわる 1 cm 線量当量,場所にかかわる

1 cm

線量当量,個人にかかわる 70

µm線量当量,場所にかかわる 70 µm線量当量,空気吸収線量又は

空気カーマで除した値。

p)

相対レスポンス  基準とするレスポンスでレスポンスを除した値。

q)

変動係数(C)  の測定値(x

i

)の標準偏差の推定値(S)の,平均値( )に対する比。次の式によ

る。

(

)

å

=

=

=

n

i

x

x

n

x

x

S

C

1

2

i

1

1

1

r

)

残留最大エネルギー  校正点で,残留最大飛程から求められるβ線のエネルギー。

4.

種類及び対象線量  光刺激ルミネセンス線量計測装置の種類は,その用途に応じ,個人モニタリング

用,作業環境モニタリング用及び環境モニタリング用に区分し,それらの対象線量は,次による。

a

)

個人モニタリング用の対象線量  この規格で対象とする線量は,シーベルト

(Sv)

の単位で表される個

人にかかわる

1 cm

線量当量及び個人にかかわる

70

µm

線量当量とする。

b

)

作業環境モニタリング用の対象線量  この規格で対象とする線量は,シーベルト

(Sv)

の単位で表され

る場所にかかわる

1 cm

線量当量及び場所にかかわる

70

µm

線量当量とする。

c

)

環境モニタリング用の対象線量  この規格で対象とする線量は,グレイ

(Gy)

の単位で表される空気吸

収線量及び空気カーマとする。

5.

構造  構造は,次による。

a

)

光刺激ルミネセンス線量計測装置  光刺激ルミネセンス線量計測装置は,線量計,リーダのほか,必

要に応じて再生処理装置,記録装置などの機器で構成する。

b

)

線量計  線量計は,ホルダ内に

1

個又は複数個の素子を収納し,装着に便利な構造とする。また,個

人モニタリング用光刺激ルミネセンス線量計測装置については,線量計に,装着のためのクリップな


3

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どを備えてもよい。

c

)

リーダ  リーダは,素子励起部,光電変換部,光電信号測定部,指示部などから構成する。なお,リ

ーダの感度を一定に調節するため,リーダ内に試験用の光源を設けてもよい。

6.

共通試験

6.1

共通試験条件  共通試験条件は,7.の各試験方法において,特に規定がない限り,表 による。

  1  共通試験条件

条件

項    目

個人モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

作業環境モニタリング用

光刺激ルミネセンス

線量計測装置

環境モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

周囲温度

℃ 20±5

相対湿度

≦85

気圧 kPa

101.3

±5.0

試験環境の個人にかかわる

1 cm

線量当量率

µSv/h

≦0.25

試験環境の場所にかかわる

1 cm

線量当量率

µSv/h

≦0.2

試験環境の空気吸収線量率

又は空気カーマ率

µGy/h

≦0.2

照射前の線量計の指示値

製造業者の指定する値以下

照射後の線量計の保持温度

℃ 20±5

電源電圧 V

定格値の±1  %

電源周波数 Hz

定格値の±2  %

正弦波に対する 
電源波形のひず(歪)み率

<5

リーダの予熱時間 h

≧0.5

6.1.1

校正装置  7.1.27.4.2 及び 7.6.27.17.2 の試験には,JIS Z 4511 に規定する校正装置を使用する。

6.1.2

ファントム  ファントムは,JIS Z 4331 に規定するファントムを使用する。

6.2

共通試験方法  共通試験方法は,次による。

a

)

光刺激ルミネセンス線量計測装置の取扱い及び操作は,製造業者の指定による。

b

)

試験条件のうち,ある項目の条件を変化させて試験する場合には,その項目以外の条件は,

表 に示

す条件の範囲にあるものとする。

c

)

試験は,同一ロットの線量計について実施する。各試験項目の試験について,線量計を重複して使用

してもよい。

d

)

試験線量は,各試験項目に規定する値の±

20

%とする。試験線量を測定する位置は,製造業者が指定

する線量計の中心位置とする。

e

)

個人モニタリング用光刺激ルミネセンス線量計測装置の線量計をファントムに設置する場合は,線量

計をファントムにできるだけ接近させて設置する。

f

)

個人モニタリング用光刺激ルミネセンス線量計測装置の場合,7.1.2 a

)

7.2.2 a

)

7.4.2 及び 7.6.2 の試

験においては,線量計をファントムに設置して照射する。この場合,基準とする線量は個人にかかわ

1 cm

線量当量[

H

p

(

10

)]又は個人にかかわる

70

µm

線量当量[

H

p

(

0.07

)]とする。個人にかかわる

1


4

Z 4339

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cm

線量当量[

H

p

(

10

)]又は個人にかかわる

70

µm

線量当量[

H

p

(

0.07

)]は,光子の空気カーマ基準(

K

a

)

と,

その光子エネルギー又は実効エネルギーに応じた空気カーマから

1 cm

線量当量への換算係数

f

p10

若しくは空気カーマから

70

µm

線量当量への換算係数(

f

p0.07

)によって,それぞれ次の式を用いて求

める。

07

.

0

p

a

p

10

p

a

p

)

07

.

0

(

)

10

(

f

K

H

f

K

H

×

=

×

=

ここに,

10

p

f

: 空気カーマから個人にかかわる

1 cm

線量当量への換算係数

07

.

0

p

f

: 空気カーマから個人にかかわる

70

µm

線量当量への換算係数

なお,

換算係数は

附属書 表 及び附属書 表 による。

g

)

個人モニタリング用光刺激ルミネセンス線量計測装置の場合,7.5.2 の試験においては,線量計をファ

ントムに設置して照射する。基準とする線量は,個人にかかわる

70

µm

線量当量[H

p

(0.07)

]とする。

h

)

個人モニタリング用光刺激ルミネセンス線量計測装置の場合,7.1.2 b

)

の試験においては,線量計を自

由空間中に設置して照射する。基準とする線量は,個人にかかわる

1 cm

線量当量[H

p

(10)

]とする。

この場合,線量計の評価値(I)は,ファントムに設置して試験した場合に示すと見込まれる評価値[以

下,見掛けの評価値

(

I

c

)

という。

]に変換する。この変換は,次の方法による。

線量計をファントムに設置し,

137

Cs

のγ線用の校正装置を用いて

1 mSv

以上照射し,線量計の評価

(

I

OP

)

を求める。次に,ファントムを除去して同一条件で照射を行い,線量計の評価値

(

I

FA

)

を求め,

次の式によって変換係数(f

)を求める。

FA

OP

g

I

I

f

=

見掛けの評価値

(

I

c

)

は,自由空間中に設置して照射した線量計の評価値

(

I

)

に変換係数を乗じて,次に

よる。

g

c

f

I

I

×

=

i

)

個人モニタリング用光刺激ルミネセンス線量計測装置の場合,f

)

g

)

及び h

)

の試験項目以外の試験に

おいては,線量計を自由空間中に設置して照射する。基準とする線量は,個人にかかわる

1 cm

線量当

量[H

p

(10)

]とする。

j

)

作業環境モニタリング用光刺激ルミネセンス線量計測装置の場合,いずれの試験においても,線量計

を自由空気中に設置して照射する。基準とする線量は,場所にかかわる

1 cm

線量当量[H

*

(10)

]又は

場所にかかわる

70

µ

m

線量当量[H

 ´(0.07)

]とする。場所にかかわる

1 cm

線量当量[H

*

(10)

]又は場

所にかかわる

70

µ

m

線量当量[

´(0.07)

]は,光子の空気カーマ基準

(

K

a

)

と,その光子エネルギー又は

実効エネルギーに応じた空気カーマから

1 cm

線量当量への換算係数(f

*

10

,若しくは空気カーマから

70

µ

m

線量当量への換算係数(f

 ´

0.07

)とによって,それぞれ次の式を用いて求める。

( )

( )

07

.

0

a

10

*

a

*

07

.

0

10

f

K

H

f

K

H

×

=

×

=

ここに,

10

*

f

: 空気カーマから場所にかかわる

1 cm

線量当量への換算係数

07

.

0

f

′ : 空気カーマから場所にかかわる

70

µ

m

線量当量への換算係数

なお,

換算係数は

附属書 表 及び附属書 表 による。

k

)

環境モニタリング用光刺激ルミネセンス線量計測装置の場合,いずれの試験においても,線量計を自

由空間中に設置して照射する。基準とする線量は,空気吸収線量

(

D

a

)

又は空気カーマ

(

a

)

とする。


5

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7.

個別試験

7.1

評価値のばらつき

7.1.1

性能  評価値のばらつきは,7.1.2 の方法で試験し,評価値の最大値と最小値との比が

1.3

以下とす

る。

7.1.2

試験方法

a

)

形式試験  線量計を

10

個用意し,素子を再生処理する。それらの線量計に

137

Cs

のγ線用の校正装置

によって

表 の線量を照射し,リーダで読み取り,評価値を求め,評価値の最大値と最小値との比を

求める。

b

)

受渡試験  受渡当事者間の協議で定めた数の線量計を用意し,素子を再生処理する。それらの線量計

に,

137

Cs

のγ線用の校正装置によって

表 の線量を照射し,リーダで読み取り,評価値を求め,評価

値の最大値と最小値との比を求める。

  2  評価値のばらつき試験の試験条件

条件

項目

個人モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

mSv

作業環境モニタリング用

光刺激ルミネセンス

線量計測装置

mSv

環境モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

mGy

対象線量

個人にかかわる 1 cm 線量当量   場所にかかわる 1 cm 線量当量

空気吸収線量又は空気カーマ

試験線量

2

0.2

0.2

7.2

評価値の再現性

7.2.1

性能  評価値の再現性は 7.2.2 によって試験したとき,各線量計の評価値の変動係数は

0.075

以下

とする。

7.2.2

試験方法

a

)

形式試験  線量計を

10

個用意し,素子を再生処理する。それらの線量計に,γ線用の校正装置によっ

表 の線量を照射し,リーダで読み取り,評価値を求める。この操作をそれぞれの線量計について

10

回ずつ行い,各線量計ごとの変動係数を求める。

b

)

受渡試験  受渡当事者間の協議で定めた数の線量計を用意し,素子を再生処理する。この線量計に,

γ線用の校正装置によって

表 の線量を照射し,リーダで読み取り,評価値を求める。この操作を

10

回行い,変動係数を求める。

  3  評価値の再現性試験の試験条件

条件

項目

個人モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

mSv

作業環境モニタリング用

光刺激ルミネセンス

線量計測装置

mSv

環境モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

mGy

対象線量

個人にかかわる 1 cm 線量当量   場所にかかわる 1 cm 線量当量

空気吸収線量又は空気カーマ

試験線量

2

0.2

0.2 

7.3

線量直線性

7.3.1

性能  線量直線性は,7.3.2 によって試験したとき,レスポンスの変動の許容範囲は,次による。


6

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a

)

個人モニタリング用光刺激ルミネセンス線量計測装置の場合,

0.1 mSv

(試験線量 i

1

)で

30

%以下,

0.3

Sv

以上(試験線量 i

2

3

4

5

6

)の線量で

10

%以下とする。

b

)

作業環境モニタリング用光刺激ルミネセンス線量計測装置の場合,

0.03 mSv

30

%以下(試験線量

i

1

0.1 mSv

以上の線量で

10

%以下(試験線量 i

2

3

4

5

6

)とする。

c

)

環境モニタリング用光刺激ルミネセンス線量計測装置の場合,

0.03 mGy

30

%以下

(試験線量 i

1

0.1 mGy

以上の線量で

10

%以下(試験線量 i

2

3

4

5

6

)とする。

7.3.2

試験方法  個の線量計を

6

組用意し,素子を再生処理する。各組ごとにγ線によって

表 の線量

を照射し,リーダで読み取る。評価値を求め,各組のレスポンスの平均値

i

R

から,レスポンスの変動の許

容範囲を次の計算式によって求める。

1

組(

i

1

)に対して

3

.

1

7

.

0

0

l

R

R

i

±

第 2∼6 組(

i

=2,3,4,5,6)に対して

1

.

1

9

.

0

0

l

R

R

i

±

ここに,

i

R

i

番目の試験線量を照射した組のレスポンスの平均値。

0

R

: 基準線量を照射した組のレスポンスの平均値。

l

: 誤差の幅を表し,

附属書 表 によって求める。

  4  線量直線性試験の試験条件

条件

項目

個人モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

mSv

作業環境モニタリング用

光刺激ルミネセンス

線量計測装置

mSv

環境モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

mGy

対象線量

個人にかかわる 1 cm 線量当量

場所にかかわる 1 cm 線量当量

空気吸収線量又は

空気カーマ

試験線量

0.1 , 0.3 , 0.5 ,

1 , 10 , 100

0.03 , 0.1 , 0.3,

0.5 , 1 , 10

0.03 , 0.1 , 0.3,

0.5 , 1 , 10

基準線量

1

0.3

0.3

7.4

評価値の光子エネルギー特性

7.4.1

性能  評価値の光子エネルギー特性は,7.4.2 によって試験したとき,光子エネルギーによる評価

値の変動の許容範囲は 30  %以下とする。

7.4.2

試験方法

n

個の線量計を 6 組用意し,素子を再生処理する。各組ごとに,

表 に示す X 線又はγ

線によって

表 の線量を照射し,リーダで読み取り,評価値を求める。各組の評価値の平均値

i

E

から,許

容範囲を次の計算式によって求める。ただし,個人にかかわる 70

µm線量当量及び場所にかかわる 70 µm

線量当量については,

60

Co

のγ線を試験エネルギーから除く。X 線は

表 に示す実効エネルギー近辺の X

線とする。ここで,X 線の試験エネルギーの許容範囲は 10  %以下とする。

3

.

1

7

.

0

0

l

E

E

i

±

      (

i

=1, 2, 3, 4, 5)


7

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ここに,

i

E

i

番目の試験エネルギーの X 線又はγ線を照射した組の評価値の

平均値。

0

E

:  基準エネルギーの X 線又はγ線を照射した組の評価値の平均値。

l

:  誤差の幅を表し,

附属書 表 によって求める。

  5  評価値の光子エネルギー特性試験の試験条件

項目

条件

個人モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

作業環境モニタリング用

光刺激ルミネセンス

線量計測装置

環境モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

対象線量

個人にかかわる 1 cm 線量当量

又は個人にかかわる

70

µm 線量当量

場所にかかわる 1 cm 線量当量

又は場所にかかわる

70

µm 線量当量

空気吸収線量又は

空気カーマ

試験線量

2 mSv

2 mSv

2 mGy

X

線 keV

25 , 45 ,

80 , 120

25 , 45 ,

80 , 120

35 , 45 ,

80 , 120

試験エネ
ルギー

γ線 MeV(

60

Co)

1.25

1.25

1.25

基準エネ
ルギー

γ線 MeV(

137

Cs)

0.66

0.66

0.66

7.5

評価値のβ線エネルギー特性

7.5.1

性能  評価値のβ線エネルギー特性は,7.5.2 によって試験したとき,β線エネルギーによる評価

値の変動の許容範囲は 30  %以下とする。

なお,この規定は,β線による個人にかかわる 70

µm 線量当量を測定する個人モニタリング用光刺激ル

ミネセンス線量計測装置だけに適用する。

7.5.2

試験方法

n

個の線量計を 2 組用意し,素子を再生処理する。各組ごとに,

表 に示すβ線によっ

表 の線量を照射し,リーダで読み取り,評価値を求める。各組の評価値の平均値

i

E

から,許容範囲を

次の式によって求める。

3

.

1

7

.

0

0

l

E

E

i

±

      (

i

=1)

ここに,

i

E

i

番目の試験エネルギーのβ線を照射した組の評価値の平均値。

0

E

:  基準エネルギーのβ線を照射した組の評価値の平均値。

l

:  誤差の幅を表し,

附属書 表 によって求める。


8

Z 4339

:2004

  6  評価値のβ線エネルギー特性試験の試験条件

条件

項目

個人モニタリング用

光刺激ルミネセンス線量計測装置

対象線量

個人にかかわる 70

µm 線量当量

試験線量    mSv

5

試験エネルギー

β線    MeV

0.5

以上

基準エネルギー

β線    MeV

1.8

以上

備考1.  使用する基準エネルギーの核種は

90

Sr/

90

Y

,及び試験エネルギーの核種は

204

Tl

又は

85

Kr

とする。

2.

エネルギーは残留最大エネルギーで表す。

7.6

評価値の方向特性

7.6.1

性能  評価値の方向特性は,7.6.2 によって試験したとき,評価値の変動の許容範囲は 20  %以下と

する。ただし,実効エネルギー80 keV 近辺の X 線に対する方向特性は参考とし,許容範囲を規定しない。

7.6.2

試験方法

n

個の線量計を

表 に示す組数用意し,素子を再生処理する。各組ごとに

137

Cs

のγ線

によって

表 に示す試験入射角度から照射し,リーダで読み取り,評価値を求める。各組の評価値の平均

i

から,許容範囲を次の式によって求める。

2

.

1

8

.

0

0

l

E

E

i

±

(個人モニタリング用のとき

i

=1,2,…,8)

(作業環境モニタリング及び環境モニタリング用のと

i

=1,2,…,12)

ここに,

i

E

i

番目の入射角度から照射した組の評価値の平均値。

0

E

:  正面から照射した組の評価値の平均値。

l

:  誤差の幅を表し,

附属書 表 によって求める。

同様の試験を,実効エネルギー80 keV 近辺の X 線についても行う。

  7  評価値の方向特性試験の試験条件

項目

条件

個人モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

作業環境モニタリング用

光刺激ルミネセンス

線量計測装置

環境モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

試験の組数 9

13

13

対象線量

個人にかかわる 1 cm 線量当

場所にかかわる 1 cm 線量当量

空気吸収線量又は空気カーマ

試験線量

2 mSv

2 mSv

2 mGy

試験入射角度

(線量計正面

を 0°とする)

0

°,  左右 30°,  左右 60°

上下 30°,  上下 60°

0

°,  左右 30°,  左右 60°,  左右 90°

上下 30°,  上下 60°,  上下 90°

0

°,  左右 30°,  左右 60°,  左右 90°

上下 30°,  上下 60°,  上下 90°

基準入射角度

製造業者の指定した線量計正面の垂線

7.7

評価値の経時変化


9

Z 4339

:2004

7.7.1

性能  評価値の経時変化は,7.7.2 によって試験したとき,評価値の変動の許容範囲は 20  ℃で 10  %

以下,40  ℃で 15  %以下とする。

7.7.2

試験方法

n

個の線量計を 13 組用意し,照射用及び非照射用の 2 組ずつの 4 対をとり,残りの 1

組を初期値用とする。それぞれの対は,次の処理及び照射を行い,指定期間の保管後,リーダによって読

み取る。すべての対の線量計の測定は同一日に行うものとし,読み取った日を測定日とする。

測定日から

表 の試験保管期間をさかのぼった日に,照射用及び非照射用1対の線量計を再生処理する。

γ線によって照射用の組の線量計に

表 の試験線量を照射した後,非照射用の組の線量計とともに 20±

5

℃の環境温度で測定日まで保管する。初期値用の組は測定日に照射する。

各組をリーダで読み取り,経時変化率を次の式によって求める。また,保管条件 40±5  ℃の環境温度で

も同様の試験を行う。

20

℃に対して

1

.

1

9

.

0

0

B

E

l

E

E

E

i

i

±

      (

i

=1, 2, 3)

40

℃に対して

15

.

1

85

.

0

0

B

E

l

E

E

E

i

i

±

      (

i

=1, 2, 3)

ここに,

E

i

E

:  照射後

i

番目の試験保管期間保管した組の指示値から求めた評

価値の平均値。

B

i

E

:  照射しないで

i

番目の試験保管期間保管した組の指示値から求

めた評価値の平均値。

0

E

 

初期値用の組の指示値から求めた評価値の平均値。

l

:  誤差の幅を表し,

附属書 表 によって求める。

なお,初期フェーディングの影響を除くために製造業者が指定した,測定前の処理又は一定期間の保管

が必要なときは,すべての線量計に対して,その処理を行うか,又はその一定期間を保管期間に加算する。

  8  評価値の経時変化試験の試験条件

条件

項目

個人モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

作業環境モニタリング用

光刺激ルミネセンス

線量計測装置

環境モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

対象線量

個人にかかわる 1 cm 線量当量

場所にかかわる 1 cm 線量当量

空気吸収線量又は空気カーマ

試験線量

3 mSv

3 mSv

3 mGy

試験保管期間

7

日間,30 日間,90 日間

試験温度 20℃及び 40℃

7.8

検出下限

7.8.1

性能  検出下限は,7.8.2 によって試験したとき,次の値を超えてはならない。

a

)

個人モニタリング用光刺激ルミネセンス線量計測装置の場合,0.1 mSv。

b

)

作業環境モニタリング用光刺激ルミネセンス線量計測装置の場合,0.03 mSv。

c

)

環境モニタリング用光刺激ルミネセンス線量計測装置の場合,0.03 mGy。


10

Z 4339

:2004

7.8.2

試験方法

n

個の線量計を用意し,再生処理する。これらの線量計に照射せずにリーダで読み取り,

評価値及び評価値の標準偏差の推定値

S

から,検出下限

H

を次の式によって求める。

H

S

t

n

×

ここに,

H

:  個人モニタリング用光刺激ルミネセンス線量計測装置の場合,

0.1 mSv

,作業環境モニタリング用光刺激ルミネセンス線量計測

装置又は環境モニタリング用光刺激ルミネセンス線量計測装置
の場合,0.03 mSv 又は 0.03 mGy。

t

n

t

検定における自由度

n

−1 の

t

値で,

附属書 表 によって求

める。

7.9

残線量

7.9.1

性能  残線量は,7.9.2 によって試験したとき,評価値が 7.8 に規定する検出下限を超えてはならな

い。また,評価値の変動の許容範囲は 10  %以下とする。

7.9.2

試験方法

a

)

検出下限への影響

n

個の線量計を用意し素子を再生処理する。これらの線量計にγ線によって

表 9

の残線量試験線量を照射し,リーダで読み取る。線量計をもう一度再生処理した後,7.8.2 の試験を行

う。

b

)

評価値への影響

n

個の線量計を用意し,素子を再生処理する。これらの線量計にγ線によって

表 9

の評価試験線量を照射し,リーダで読み取り,それぞれの線量計の評価値からの平均値

0

E

を求める。

次に,γ線によって

表 の残線量試験線量を照射し,リーダで読み取った後,再生処理する。さらに,

γ線によって

表 の評価試験線量をもう一度照射し,リーダで読み取り,それぞれの線量計の評価値

から平均値

i

E

を求める。

評価値の変動を,次の式によって求める。

1

.

1

9

.

0

0

l

E

E

i

±

      (

i

=1)

ここに,

l

:  誤差の幅を表し,

附属書 表 によって求める。

  9  残線量試験の試験条件

条件

項目

個人モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

作業環境モニタリング用

光刺激ルミネセンス

線量計測装置

環境モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

対象線量

個人にかかわる 1 cm 線量当量

mSv

場所にかかわる 1 cm 線量当量

mSv

空気吸収線量又は空気カーマ

mGy

残線量試験線量

100

10

10

評価試験線量

2

0.2

0.2

7.10

光に対する安定性

7.10.1

性能  光に対する安定性は,7.10.2 によって試験したとき,評価値が 7.8 に規定する検出下限を超

えてはならない。また,評価値の変動の許容範囲は 10  %以下とする。

7.10.2

試験方法

a

)

検出下限への影響

n

個の線量計を用意し,素子を再生処理する。

表 10 に示す条件で光を照射し,7.8.2

の試験を行う。


11

Z 4339

:2004

b

)

評価値への影響

n

個の線量計を 2 組用意し,素子を再生処理した後,各組ごとにγ線によって

表 10

の試験線量を照射する。一方の組に,

表 10 に示す条件で光を照射する。他の組は,同じ期間暗中に保

管した後,2 組の線量計を同時にリーダで読み取り,それぞれの線量計の評価値及びその平均値を求

める。光を照射した組の評価値の平均値を

i

E

,暗中保存した組の評価値の平均値を

0

E

とし,評価値

の変動を次の式によって求める。

1

.

1

9

.

0

0

l

E

E

i

±

      (

i

=1)

ここに,

l

:  誤差の幅を表し,

附属書 表 によって求める。

 10  光に対する安定性試験の試験条件

条件

項目

個人モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

作業環境モニタリング用

光刺激ルミネセンス

線量計測装置

環境モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

対象線量

個人にかかわる

1 cm

線量当量

場所にかかわる

1 cm

線量当量

空気吸収線量

又は空気カーマ

試験線量

2 mSv

0.2 mSv

0.2 mGy

検出下限への影響の試験に

おける光照射条件

キセノン放電灯,波長 300 nm 以下の光を遮断した超高圧水銀灯

又は昼光色蛍光灯を用いて,3 klx 以上の光を 24 時間以上照射

評価値への影響の試験にお

ける光照射条件

キセノン放電灯,波長 300 nm 以下の光を遮断した超高圧水銀灯

又は昼光色蛍光灯を用いて,3 klx 以上の光を 168 時間以上照射

7.11

温度に対する安定性

7.11.1

性能  温度に対する安定性は,7.11.2 によって試験したとき,評価値の変動の許容範囲は 5  %以下

とする。

7.11.2

試験方法

n

個の線量計を用意し素子を再生処理する。これらの線量計に

表 11 に示す試験環境条

件においてγ線を,

表 11 に示す線量で照射する。線量計の指示値を読み取り,評価値を求める。評価値の

平均値

i

E

から,評価値の変動を次の式によって求める。

05

.

1

95

.

0

0

l

E

E

i

±

      (

i

=1, 2)

ここに,

i

E

i

番目の試験環境条件で読み取った組の評価値の平均値。

0

E

:  基準環境条件で読み取った組の評価値の平均値。

l

:  誤差の幅を表し,

附属書 表 によって求める。


12

Z 4339

:2004

 11  温度に対する安定性試験の試験条件

条件

項目

個人モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

作業環境モニタリング用

光刺激ルミネセンス

線量計測装置

環境モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

対象線量

個人にかかわる 1 cm 線量当量

場所にかかわる 1 cm 線量当量

空気吸収線量又は空気カーマ

試験線量

2 mSv

2 mSv

2  mGy

試験環境条件

温度−10 ±2 ℃及び温度 40  ±2  ℃

基準環境条件

温度 20 ±2 ℃

7.12

湿度に対する安定性

7.12.1

性能  湿度に対する安定性は,7.12.2 によって試験したとき,評価値の変動の許容範囲は 5  %以下

とする。

7.12.2

試験方法

n

個の線量計を 2 組用意し,素子を再生処理した後,各組ごとにγ線によって

表 12 

試験線量を照射する。一方の組を

表 12 に示す試験環境条件に,他の組を表 12 に示す基準の環境条件にそ

れぞれ保管した後,2 組を同時にリーダで読み取り,評価値を求める。試験環境条件に保管した組の評価

値の平均値を

i

E

,基準環境条件に保管した組の評価値の平均値を

0

E

とし,評価値の変動を次の式によっ

て求める。

05

.

1

95

.

0

0

l

E

E

i

±

      (

i

=1)

ここに,

l

:  誤差の幅を表し,

附属書 表 によって求める。

 12  湿度に対する安定性試験の試験条件

条件

項目

個人モニタリング用

光刺激ルミネセンス

線量計測装置

作業環境モニタリング用

光刺激ルミネセンス

線量計測装置

環境モニタリング用

光刺激ルミネセンス

線量計測装置

対象線量

個人にかかわる 1 cm 線量当量

場所にかかわる 1 cm 線量当量

空気吸収線量又は空気カーマ

試験線量

2 mSv

0.2 mSv

0.2  mGy

試験環境条件

温度 40 ±2 ℃,相対湿度 90 %以上の環境に,48 時間以上

基準環境条件

温度 40 ±2 ℃,相対湿度 50 %以上の環境に,48 時間以上

7.13

落下に対する安定性

7.13.1

性能  落下に対する安定性は,7.13.2 によって試験したとき,評価値の変動の許容範囲は 10  %以

下とする。

7.13.2

試験方法

n

個の線量計を 2 組用意し,素子を再生処理した後,各組ごとにγ線によって

表 13 

試験線量を照射する。一方の組を

表 13 に示す条件で落下させ,他の組は落下させないで,2 組の線量計を

同時にリーダで読み取り,評価値を求める。落下させた組の評価値の平均値を

i

E

,落下させない組の評価

値の平均値を

0

E

とし,評価値の変動を次の式によって求める。

1

.

1

9

.

0

0

l

E

E

i

±

      (

i

=1)

ここに,

l

:  誤差の幅を表し,

附属書 表 によって求める。


13

Z 4339

:2004

 13  落下に対する安定性試験の試験条件

条件

項目

個人モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

作業環境モニタリング用

光刺激ルミネセンス

線量計測装置

環境モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

対象線量

個人にかかわる 1 cm 線量当量

場所にかかわる 1 cm 線量当量

空気吸収線量又は空気カーマ

試験線量

2 mSv

0.2 mSv

0.2  mGy

落下条件 1

m

の高さからコンクリート床面に 1 回落下させる。

7.14

再生処理反復性

7.14.1

性能  再生処理反復性は,7.14.2 によって試験したとき,評価値の変動の許容範囲は 10  %以下と

する。

7.14.2

試験方法  線量計を

n

個用意し,素子を再生処理する。これらの線量計にγ線によって

表 14 の試

験線量を照射し,リーダで読み取り,評価値の平均値

0

E

を求める。続いて,再生処理を反復して行った後,

再度γ線によって

表 14 の試験線量を照射し,リーダで読み取る。評価値の平均値

i

E

から,評価値の変動

を次の式によって求める。

1

.

1

9

.

0

0

l

E

E

i

±

      (

i

=1)

ここに,

l

:  誤差の幅を表し,

附属書 表 によって求める。

なお,再生処理の回数は,製造業者が指示する線量計の寿命の回数とし,この寿命回数が 100 回以上の

ときは 100 回とする。

 14  再生処理反復性試験の試験条件

条件

項目

個人モニタリング用

光刺激ルミネセンス

線量計測装置

作業環境モニタリング用

光刺激ルミネセンス

線量計測装置

環境モニタリング用

光刺激ルミネセンス

線量計測装置

対象線量

個人にかかわる 1 cm 線量当量

場所にかかわる 1 cm 線量当量

空気吸収線量又は空気カーマ

試験線量

2 mSv

0.2 mSv

0.2  mGy

7.15

電源電圧の変動に対するリーダの安定性

7.15.1

性能  電源電圧の変動に対するリーダの安定性は,7.15.2 によって試験したとき,評価値の変動の

許容範囲は 10  %以下とする。

7.15.2

試験方法  線量計を

n

個用意し,素子を再生処理する。これらの線量計にγ線によって

表 15 の試

験線量を照射する。リーダの電源電圧を

表 15 の条件に調節した上で,線量計の指示値を読み取り,評価値

を求める。評価値の平均値

i

E

から,評価値の変動を次の式によって求める。

1

.

1

9

.

0

0

l

E

E

i

±

      (

i

=1, 2)

ここに,

i

E

:  リーダを

i

番目の試験電源電圧に調節して読み取った組の評価

値の平均値。

0

E

:  リーダを定格電圧に調節して読み取った組の評価値の平均値。

l

:  誤差の幅を表し,

附属書 表 によって求める。


14

Z 4339

:2004

 15  電源電圧の変動に対するリーダの安定性試験の試験条件

条件

項目

個人モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

作業環境モニタリング用

光刺激ルミネセンス

線量計測装置

環境モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

対象線量

個人にかかわる 1 cm 線量当量

場所にかかわる 1 cm 線量当量

空気吸収線量又は空気カーマ

試験線量

2 mSv

0.2 mSv

0.2  mGy

試験電源電圧

定格電圧+10  %及び定格電圧−10  %

基準電源電圧

定格電圧

7.16

温度に対するリーダの安定性

7.16.1

性能  温度に対するリーダの安定性は,7.16.2 によって試験したとき,リーダのバックグラウンド

の変化の許容範囲は,7.8 に規定する検出下限の 0.2 倍以内とする。また,評価値の変動の許容範囲は 10  %

以下とする。

7.16.2

試験方法

a

)

バックグラウンドへの影響  リーダを通電状態で表 16 の試験環境温度に放置した後,その温度を保持

したまま線量計を挿入しないで,又はダミーの線量計を挿入して,

n

回の読取りを行う。指示値から

評価値の平均値

i

E

を求め,リーダのバックグラウンドの変化を次の式によって求める。

(

)

l

E

E

i

±

0

      (

i

=1, 2)

ここに,

i

E

:  リーダを

i

番目の試験環境温度に放置して読み取った組の評価

値の平均値。

0

E

:  リーダを基準環境温度に放置して読み取った組の評価値の平均

値。

l

:  誤差の幅を表し,

附属書 表 によって求める。

ただし,符号±はそのいずれをとっても規定に適合することを表す。

b

)

評価値への影響

n

個の線量計を用意し,素子を再生処理する。これらの線量計にγ線によって

表 16

の線量を照射する。リーダを通電状態で,

表 16 の試験環境温度に放置した後,その温度を保持したま

ま,線量計の指示値を読み取り,評価値を求める。評価値の平均値

i

E

から,評価値の変動を次の式に

よって求める。

1

.

1

9

.

0

0

l

E

E

i

±

      (

i

=1, 2)

ここに,

i

E

:  リーダを

i

番目の試験環境温度に放置して読み取った組の評価

値の平均値。

0

E

:  リーダを基準環境温度に放置して読み取った組の評価値の平均

値。

l

:  誤差の幅を表し,

附属書 表 によって求める。


15

Z 4339

:2004

 16  温度に対するリーダの安定性試験の試験条件

条件

項目

個人モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

作業環境モニタリング用

光刺激ルミネセンス

線量計測装置

環境モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

対象線量

個人にかかわる 1 cm 線量当量

場所にかかわる 1 cm 線量当量

空気吸収線量又は空気カーマ

試験線量

2 mSv

0.2 mSv

0.2  mGy

試験環境温度

5

±2  ℃及び 40±2 ℃(24 時間以上放置する。

基準環境温度 20±2 ℃(24 時間以上放置する。

7.17

湿度に対するリーダの安定性

7.17.1

性能  湿度に対するリーダの安定性は,7.17.2 によって試験したとき,リーダのバックグラウンド

の変化の許容範囲は,7.8 に規定する検出下限の 0.2 倍以内とする。また,評価値の変動の許容範囲は 10  %

以下とする。

7.17.2

試験方法

a

)

バックグラウンドへの影響  リーダを通電状態で表 17 の試験環境湿度に放置した後,その湿度を保持

したまま,線量計を挿入しないで,又はダミーの線量計を挿入して,

n

回の読み取りを行う。指示値

から評価値の平均値

i

E

を求め,リーダのバックグラウンドの変化を次の式によって求める。

(

)

l

E

E

i

±

0

      (

i

=1)

ここに,

i

E

:  リーダを

i

番目の試験環境湿度に放置して読み取った組の評価

値の平均値。

0

E

:  リーダを基準環境湿度に放置して読み取った組の評価値の平均

値。

l

:  誤差の幅を表し,

附属書 表 によって求める。

b

)

評価値への影響

n

個の線量計を用意し,素子を再生処理する。これらの線量計にγ線によって

表 17

の線量を照射する。リーダを通電状態で,

表 17 の試験環境湿度に放置した後,その湿度を保持したま

ま,線量計の指示値を読み取り,評価値を求める。評価値の平均値

i

E

から,評価値の変動を次の式に

よって求める。

1

.

1

9

.

0

0

l

E

E

i

±

      (

i

=1)

ここに,

i

E

:  リーダを

i

番目の試験環境湿度に放置して読み取った組の評価

値の平均値。

0

E

:  リーダを基準環境湿度に放置して読み取った組の評価値の平均

値。

l

:  誤差の幅を表し,

附属書 表 によって求める。


16

Z 4339

:2004

 17  湿度に対するリーダの安定性試験の試験条件

条件

項目

個人モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

作業環境モニタリング用

光刺激ルミネセンス

線量計測装置

環境モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

対象線量

個人にかかわる 1 cm 線量当量

場所にかかわる 1 cm 線量当量

空気吸収線量又は空気カーマ

試験線量

2 mSv

0.2 mSv

0.2  mGy

試験環境湿度 
(相対湿度)

80

%以上(24 時間以上放置する。

基準環境湿度 
(相対湿度)

50

%以下(24 時間以上放置する。

7.18

光に対するリーダの安定性

7.18.1

性能  光に対するリーダの安定性は,7.18.2 によって試験したとき,リーダのバックグラウンドの

変化の許容範囲は,7.8 に規定する検出下限の 0.2 倍以内とする。

7.18.2

試験方法  まず,表 18 の条件でリーダに光を照射しつつ線量計を挿入しないで,又はダミーの線

量計を挿入して,

n

回の読取りを行う。次いで,暗中に設置したリーダで同様に読み取る。それぞれ

n

の指示値から求めた評価値の平均値を

i

E

0

E

とし,リーダのバックグラウンドの変化を次の式によって

求める。

(

)

l

E

E

i

±

0

ここに,

l

:  誤差の幅を表し,

附属書 表 によって求める。

 18  光に対するリーダの安定性試験の試験条件

条件

項目

個人モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

作業環境モニタリング用

光刺激ルミネセンス

線量計測装置

環境モニタリング用 
光刺激ルミネセンス

線量計測装置

対象線量

個人にかかわる 1 cm 線量当量

場所にかかわる 1 cm 線量当量

空気吸収線量又は空気カーマ

リーダへの

光照射試験条件

キセノン放電灯,波長 300 nm 以下の光を遮断した超高圧水銀灯又は昼光色蛍光灯を用いて,

3 klx

の光をリーダの正面に照射

8.

検査

8.1

形式検査  形式検査は,次の項目とし,同一形式の複数個について,7.によって試験を行い,7.の規

定に適合したものを合格とする。

a

)

評価値のばらつき

b

)

評価値の再現性

c

)

線量直線性

d

)

評価値の光子エネルギー特性

e

)

評価値のβ線エネルギー特性

f

)

評価値の方向特性

g

)

評価値の経時変化

h

)

検出下限


17

Z 4339

:2004

i

)

残線量

j

)

光に対する安定性

k

)

温度に対する安定性

l

)

湿度に対する安定性

m

)

落下に対する安定性

n

)

再生処理反復性

o

)

電源電圧の変動に対するリーダの安定性

p

)

温度に対するリーダの安定性

q

)

湿度に対するリーダの安定性

r

)

光に対するリーダの安定性

8.2

受渡検査

8.2.1

線量計  線量計の受渡検査は,次の項目について,7.によって試験を行い,7.の規定に適合したも

のを合格とする。ただし,この検査は抜取検査によって行い,検査に使用する線量計の個数は,受渡当事

者間の協定による。

a

)

評価値のばらつき

8.2.2

リーダ  リーダの受渡検査は,次の項目について,7.によって試験を行い,7.の規定に適合したも

のを合格とする。

a

)

評価値の再現性

b

)

線量直線性

9.

表示

9.1

線量計の表示  線量計には,次の事項を表示しなければならない。ただし,表示することが困難な

場合には,線量計の包装に表示してもよい。

a

)

形名(製造業者による。

b

)

製造番号

c

)

製造業者名又はその略号

d

)

線量計の正面(個人モニタリング用光刺激ルミネセンス線量計測装置の線量計については,人体に接

する面の反対側)を示す表示,ただし,正面を規定する必要のない線量計については除く。

9.2

線量計の包装の表示  線量計の包装には,次の事項を表示しなければならない。

a

)

名称

b

)

形名(製造業者による。

c

)

製造番号

d

)

製造業者名又はその略号

9.3

リーダの表示  リーダには,次の事項を表示しなければならない。

a

)

名称

b

)

形名(製造業者による。

c

)

製造年月又はその略号

d

)

製造番号

e

)

製造業者名又はその略号

f

)

リーダの定格電圧及び定格周波数


18

Z 4339

:2004

10.

取扱説明書  光刺激ルミネセンス線量計測装置には,少なくとも次の内容を記載した取扱説明書を添

付しなければならない。

a

)

線量計の取扱方法(個人用,作業環境用の種別に関する説明を含む。

b

)

線量計のエネルギー特性

c

)

線量計の方向特性(

137

Cs

のγ線及び実効エネルギー80 keV 近辺の X 線に対する方向特性)

d

)

線量計の装着方法

e

)

線量計の質量及び寸法

f

)

リーダの取扱方法(個人用,作業環境用の種別に関する説明を含む。

g

)

リーダの質量及び寸法

h

)

使用上の注意事項


19

Z 4339

:2004

附属書 1(規定)線量当量換算係数

附属書   1  1 cm 線量当量換算係数(

10

p

f

個人にかかわる 1 cm 線量当量)

光子エネルギー又は実効エネルギー(

1

)

MeV

空気カーマから 1 cm 線量当量への換算係数(

2

)

Sv/Gy

0.010

0.0125

0.015

0.0175

0.020

0.025

0.030

0.040

0.045

0.05

0.06

0.08

0.10

0.125

0.15

0.20

0.30

0.40

0.50

0.60

0.66(

3

)

0.80

1.0

1.25(

4

)

1.5

3.0

6.0

10.0

0.009

0.098

0.264

0.445

0.611

0.883

1.112

1.490

1.644

1.766

1.892

1.903

1.811

1.696

1.607

1.492

1.369

1.300

1.256

1.226

1.212

1.190

1.167

1.149

1.139

1.117

1.109

1.111

注(

1

) X

線及びγ線のエネルギーが,単一エネルギーの場合には,光子エネルギー,単一エ

ネルギーでない場合には,

実効エネルギーとする。

該当するエネルギーがない場合は,

補間法によって求める。

(

2

)

空気カーマから個人線量当量-ICRU 組織等価ファントム H

p

slab

(10,0

°)への換算係数

とする。本体中では,H

p

slab

(10,0

°)を H

p

(10)

として表す。

(

3

)

137

Cs

γ線のエネルギーとする。

(

4

)

60

Co

γ線の等価換算係数に対応するエネルギーとする。

参考  この表は,ICRP Publ.74 によった。


20

Z 4339

:2004

附属書   2  70 

µ

m

線量当量換算係数(

07

.

0

p

f

個人にかかわる 70 

µ

m

線量当量)

光子エネルギー又は実効エネルギー(

1

)

MeV

空気カーマから 70

µm 線量当量への換算係数(

5

)

Sv/Gy

0.005

0.010

0.015

0.020

0.025

0.030

0.040

0.045

0.050

0.060

0.080

0.10

0.15

0.20

0.30

0.40

0.50

0.60

0.66(

3

)

0.80

1.0

0.750

0.947

0.981

1.045

1.130

1.230

1.444

1.546

1.632

1.716

1.732

1.669

1.518

1.432

1.336

1.280

1.244

1.220

1.209

1.189

1.173

注(

1

)

,(

3

)

附属書 表 の注参照。

(

5

)

空気カーマから個人線量当量-ICRU 組織等価ファントム H

p

slab

(0.07,0

°)への換算係

数とする。本体中では,H

p

slab

(0.07,0

°)を H

p

(0.07)

として表す。

参考  この表は,ICRP Publ.74 によった。


21

Z 4339

:2004

附属書   3  1 cm 線量当量換算係数(

10

*

f

場所にかかわる 1 cm 線量当量)

光子エネルギー又は実効エネルギー(

1

)

MeV

空気カーマから 1 cm 線量当量への換算係数(

6

)

Sv/Gy

0.010

0.015

0.020

0.030

0.040

0.050

0.060

0.080

0.10

0.15

0.20

0.30

0.40

0.50

0.60

0.66(

3

)

0.80

1.0

1.25(

4

)

1.5

2.0

3.0

4.0

5.0

6.0

8.0

10

0.008

0.26

0.61

1.10

1.47

1.67

1.74

1.72

1.65

1.49

1.40

1.31

1.26

1.23

1.21

1.20

1.19

1.17

1.16

1.15

1.14

1.13

1.12

1.11

1.11

1.11

1.10

注(

1

)

,(

3

)

,(

4

)

附属書 表 の注参照。

(

6

)

空気カーマから深さ 10 mm の周辺線量当量 H

*

(10)

への換算係数とする。

参考  この表は,ICRP Publ.74 によった。


22

Z 4339

:2004

附属書   4  70 

µ

m

線量当量換算係数(

07

.

0

f

場所にかかわる 70 

µ

m

線量当量)

光子エネルギー又は実効エネルギー(

1

)

MeV

空気カーマから 70

µm 線量当量への換算係数(

7

)

Sv/Gy

0.010

0.015

0.020

0.025

0.030

0.040

0.050

0.060

0.080

0.10

0.15

0.20

0.30

0.40

0.50

0.60

0.66(

3

)

0.80

1.0

1.25(

4

)

1.5

2.0

3.0

4.0

5.0

6.0

8.0

10

0.95

0.99

1.05

1.13

1.22

1.41

1.53

1.59

1.61

1.55

1.42

1.34

1.31

1.26

1.23

1.21

1.20

1.19

1.17

1.16

1.15

1.14

1.13

1.12

1.11

1.11

1.11

1.10

注(

1

)

,(

3

)

,(

4

)

附属書 表 の注参照。

(

7

)

空気カーマから深さ 0.07 mm の周辺線量当量 H´(0.07)への換算係数とする。

参考  この表は,ICRP Publ.74 によった。


23

Z 4339

:2004

附属書 2(規定)計算式における誤差の幅 の計算方法

1.

適用範囲  この附属書は,本体 7.の各計算式における誤差の幅

l

の計算方法を規定する。

2.

計算方法  誤差の幅

l

の計算方法は,

附属書 表 による。

附属書   1  誤差の幅

l

の計算方法

試験項目の番号

計算式の形

l

の計算方法

7.3.2

7.4.2

7.5.2

7.6.2

7.9.2

7.10.2

7.11.2

7.12.2

7.13.2

7.14.2

7.15.2

7.16.2 b)

7.17.2 b) 

l

x

±

1

2

1

1

1

1

S

n

t

l

n

=

2

2

2

2

S

n

t

l

n

=

2

2

2

2

1

1

1

2

÷÷ø

ö

ççè

æ

+

÷÷ø

ö

ççè

æ

=

x

l

x

l

x

x

l

7.7.2 

l

x

x

x

±

1

3

2

1

1

1

1

S

n

t

l

n

=

2

2

2

2

S

n

t

l

n

=

3

3

3

3

S

n

t

l

n

=

(

)

2

3

2

2

2

2

2

2

1

1

1

3

2

x

x

l

l

x

l

x

x

x

l

+

+

÷÷ø

ö

ççè

æ

=

7.16.2 a)

7.17.2 a)

7.18.2

(

)

l

x

x

±

2

1

1

1

1

1

S

n

t

l

n

=

2

2

2

2

S

n

t

l

n

=

2

2

2

1

l

l

l

+

=

備考  記号の意味は,次による。

i

x

:評価式内の 番目の平均値

i

n

:平均に用いたデータの数

ni

t

i

n

に対する 値で,

附属書 表 によって求める。

i

S

:標準偏差の推定値で次の式による。

(

)

1

1

2

i

ij

i

=

å

=

n

x

x

S

n

j


24

Z 4339

:2004

附属書   2

i

n

に対する の値

n t

n

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

∼15

16

∼20

21

∼25

26

∼30

31

∼40

41

∼60

61

∼120

121

以上

12.71

4.30

3.18

2.78

2.57

2.45

2.37

2.31

2.26

2.15

2.09

2.06

2.05

2.02

2.00

1.98

1.96