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Z 4312

:2013

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

3

4

  対象線量及び等級  

4

4.1

  対象線量  

4

4.2

  等級  

5

5

  性能 

5

5.1

  相対基準誤差  

5

5.2

  変動係数  

5

5.3

  自然放射線による積算線量  

6

5.4

  応答時間  

6

5.5

  警報設定動作  

6

5.6

  エネルギー・方向特性  

7

5.7

  指示値の保持特性  

8

5.8

  オーバロード特性  

8

5.9

  他の放射線による影響  

9

5.10

  温度特性  

9

5.11

  温度衝撃特性  

9

5.12

  低温度時起動特性  

9

5.13

  湿度特性  

9

5.14

  外部電磁界特性  

9

5.15

  電源周波数磁界イミュニティ特性  

9

5.16

  静電気放電特性  

9

5.17

  電気的ファストトランジェント及びバーストイミュニティ特性  

9

5.18

  サージイミュニティ特性  

9

5.19

  無線周波電磁界によって誘導された伝導妨害に対するイミュニティ特性  

9

5.20

  電圧ディップ,短時間停電及び電圧変動に対するイミュニティ特性  

10

5.21

  耐衝撃特性  

10

5.22

  耐振動特性  

10

5.23

  耐微小振動特性  

10

5.24

  電源電圧の変動に対する安定性  

10

6

  構造 

11

6.1

  構造一般  

11

6.2

  指示計器  

11


Z 4312

:2013  目次

(2)

ページ

6.3

  警報  

11

6.4

  電源  

12

7

  試験 

12

7.1

  試験条件  

12

7.2

  試験方法  

13

8

  検査 

21

8.1

  一般  

21

8.2

  形式検査  

21

8.3

  受渡検査  

22

9

  表示 

22

10

  取扱説明書  

22

附属書 A(規定)変動係数の許容値を変更する係数の決定方法 

23

附属書 B(参考)統計変動  

24

附属書 C(参考)エネルギー・方向特性試験での試験点数の低減方法  

25

附属書 D(規定)外部電磁界特性試験の試験点数の低減  

27

附属書 E(参考)線量計の使用分類  

28

附属書 JA(規定)線量当量換算係数  

30

附属書 JB(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

34


Z 4312

:2013

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

電気計測器工業会(JEMIMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工

業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工

業規格である。

これによって,JIS Z 4312:2002 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 Z

4312

:2013

X

線,γ線,β線及び中性子用

電子式個人線量(率)計

Direct reading personal dose equivalent meters for

X, gamma, beta and neutron radiations

序文 

この規格は,2010 年に第 3 版として発行された IEC 61526 を基とし,我が国の使用状況に応じて,技術

的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,

附属書 JB に示す。また,附属書 JA は対応国際規格にはない事項である。

適用範囲 

この規格は,体幹部に装着し,X 線,γ線,β線及び中性子の個人線量当量 H

p

(10)及び H

p

(0.07)を測定

するデジタル表示機能をもつ電子式個人線量(率)計(以下,線量計という。

)について規定する。線量(率)

警報機能をもつ線量計も規定対象とする。

注記 1  この規格は,読取装置がある場合には,線量当量(率)と警報設定値との読取精度及び同装

置が線量計に及ぼす影響についてだけ規定する。

注記 2  この規格は,事故時又は緊急時の線量測定に関わる特別な性能については,規定しない。

注記 3  この規格は,医療診断 X 線設備,リニア加速器などによるパルス放射線場で使用する線量計

には適用しない。

注記 4  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

IEC 61526:2010

,Radiation protection instrumentation−Measurement of personal dose equivalents

H

p

 (10) and H

p

 (0.07) for X, gamma, neutron and beta radiations−Direct reading personal dose

equivalent meters(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。

は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 61000-4-2

  電磁両立性−第 4-2 部:試験及び測定技術−静電気放電イミュニティ試験

注記  対応国際規格:IEC 61000-4-2,Electromagnetic compatibility (EMC)−Part 4-2: Testing and

measurement techniques−Electrostatic discharge immunity test(IDT)


2

Z 4312

:2013

JIS C 61000-4-4

  電磁両立性−第 4-4 部:試験及び測定技術−電気的ファストトランジェント/バー

ストイミュニティ試験

注記  対応国際規格:IEC 61000-4-4,Electromagnetic compatibility (EMC)−Part 4-4: Testing and

measurement techniques−Electrical fast transient/burst immunity test(IDT)

JIS C 61000-4-5

  電磁両立性−第 4-5 部:試験及び測定技術−サージイミュニティ試験

注記  対応国際規格:IEC 61000-4-5,Electromagnetic compatibility (EMC)−Part 4-5: Testing and

measurement techniques−Surge immunity test(IDT)

JIS C 61000-4-6

  電磁両立性−第 4-6 部:試験及び測定技術−無線周波電磁界によって誘導する伝導

妨害に対するイミュニティ

注記  対応国際規格:IEC 61000-4-6,Electromagnetic compatibility (EMC)−Part 4-6: Testing and

measurement techniques−Immunity to conducted disturbances, induced by radio-frequency fields

(MOD)

JIS C 61000-4-8

  電磁両立性−第 4 部:試験及び測定技術−第 8 節:電源周波数磁界イミュニティ試

注記  対応国際規格:IEC 61000-4-8,Electromagnetic compatibility (EMC)−Part 4-8: Testing and

measurement techniques−Power frequency magnetic field immunity test(MOD)

JIS C 61000-4-11

  電磁両立性−第 4-11 部:試験及び測定技術−電圧ディップ,短時間停電及び電圧

変動に対するイミュニティ試験

注記  対応国際規格:IEC 61000-4-11,Electromagnetic compatibility (EMC)−Part 4-11: Testing and

measurement techniques−Voltage dips, short interruptions and voltage variations immunity tests

(IDT)

JIS Q 17025

  試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項

JIS Z 4001

  原子力用語

注記  対応国際規格:IEC 60050-393,International Electrotechnical Vocabulary−Part 393: Nuclear

instrumentation−Physical phenomena and basic concepts 及び IEC 60050-394,International

Electrotechnical Vocabulary−Part 394: Nuclear instrumentation−Instruments, systems, equipment

and detectors(全体評価:MOD)

JIS Z 4331

  個人線量計校正用ファントム

JIS Z 4511

  照射線量測定器,空気カーマ測定器,空気吸収線量測定器及び線量当量測定器の校正方

JIS Z 4514

  β線組織吸収線量測定器及び線量当量測定器の校正方法

注記  対応国際規格:ISO 6980-1,Nuclear energy−Reference beta-particle radiation−Part 1: Methods of

production,ISO 6980-2,Nuclear energy−Reference beta-particle radiation−Part 2: Calibration

fundamentals related to basic quantities characterizing the radiation field 及び ISO 6980-3,Nuclear

energy−Reference beta-particle radiation−Part 3: Calibration of area and personal dosemeters and

the determination of their response as a function of beta radiation energy and angle of incidence(全体

評価:MOD)

JIS Z 4521

  中性子線量当量(率)計の校正方法

注記  対応国際規格:ISO 8529-1,Reference neutron radiations−Part 1: Characteristics and methods of

production,ISO 8529-2,Reference neutron radiations−Part 2: Calibration fundamentals of radiation


3

Z 4312

:2013

protection devices related to the basic quantities characterizing the radiation field 及び ISO 8529-3

Reference neutron radiations−Part 3: Calibration of area and personal dosimeters and determination

of response as a function of energy and angle of incidence(全体評価:MOD)

JIS Z 8103

  計測用語

ISO 4037-1:1996

,X and gamma reference radiation for calibrating dosemeters and doserate meters and for

determining their response as a function of photon energy− Part 1: Radiation characteristics and

production methods

ISO 4037-2:1997

,X and gamma reference radiation for calibrating dosemeters and doserate meters and for

determining their response as a function of photon energy−Part 2: Dosimetry for radiation protection over

the energy ranges from 8 keV to 1.3 MeV and 4 MeV to 9 MeV

ISO 4037-3:1999

,X and gamma reference radiation for calibrating dosemeters and doserate meters and for

determining their response as a function of photon energy−Part 3: Calibration of area and personal

dosemeters and the measurement of their response as a function of energy and angle of incidence

ISO 4037-4:2004

,X and gamma reference radiation for calibrating dosemeters and doserate meters and for

determining their response as a function of photon energy−Part 4: Calibration of area and personal

dosemeters in low energy X reference radiation fields

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 4001 及び JIS Z 8103 によるほか,次による。

3.1

変動係数,ν(coefficient of variation)

個の測定値(x

i

)の標準偏差の推定値(s)の,平均値(x)に対する比で,次の式による。

=

=

=

n

i

i

x

x

n

x

x

s

ν

1

2

)

(

1

1

1

3.2

レスポンス,R(response)

線量計の指示値(G)と線量の取決め真値(H)との比で,次の式による。

RG/H

3.3

相対レスポンス,r(relative response)

特定の試験条件で得られたレスポンス と,基準条件でのレスポンス R

0

との比で,次の式による。

rR/R

0

3.4

偏差,D(deviation)

影響量を変化させた場合の指示値 G

ec

と,基準条件での指示値 G

r

との差で,次の式による。

DG

ec

G

r

3.5

有効測定範囲(effective range of measurement)

線量計がこの規格の規定する性能に適合する測定範囲。


4

Z 4312

:2013

3.6

有効測定範囲の下限値,H

0

(lower limit of effective range of measurement)

有効測定範囲の最小の線量(率)

3.7

指示値,G(indicated value)

線量計のデジタル指示値。

3.8

最大測定可能時間,t

max

(maximum possible measuring time)

線量計がこの規格の規定する性能に適合する最大の測定可能時間。製造業者が指定する。

3.9

基準の向き(reference orientation)

相対基準誤差試験を行う場合,放射線の入射方向に対して,製造業者が指定する線量計の向き。

3.10 

相対拡張不確かさ,U

rel

(relative expanded uncertainty)

拡張不確かさと測定値との比。

3.11

定格範囲(rated range)

線量計がこの規格の規定する性能を満たす影響量

1)

 の範囲。

1)

  放射線のエネルギー,入射角度,環境条件などが該当する(附属書 参照)。

3.12 

最小定格範囲(minimum rated range)

この規格が線量計に要求する最小限の定格範囲。

3.13

個人線量当量,H

p

(d)

(personal dose equivalent)

人体の軟組織中の深さ d(mm)における線量当量。

注記 1  単位は,シーベルト(Sv)である。

注記 2  個人線量当量率は,H

p

(d)  で示し,単位は,シーベルト毎時(Sv /h)などである。

注記 3  JIS Z 4511 の“ICRU スラブ線量当量”は,この個人線量当量の別名である。また,“個人に

関わる 1 cm 線量当量”は,個人線量当量 H

p

(10),“個人に関わる 70 μm 線量当量”は,個人

線量当量 H

p

(0.07)  に該当する。

対象線量及び等級 

4.1 

対象線量 

この規格で対象とする線量は,放射線の種類によって,次による。

なお,a)d)  の二つ以上又はその合計を測定する線量計には,それぞれの対象線量に応じてこの規格を

適用する。

a)  X

線及びγ線の H

p

(10)

b)

β線の H

p

(0.07)

c)

中性子の H

p

(10)

d)  X

線及びγ線の H

p

(0.07)


5

Z 4312

:2013

4.2 

等級 

線量計を次の等級に分ける。

a)

等級 1  電源が切れた場合,記憶された情報が消失しない線量計

b)

等級 2  電源が切れた場合,記憶された情報が消失する線量計

性能 

5.1 

相対基準誤差 

5.1.1 X

線及びγ線の H

p

(10) 

及びH

p

(10) 

H

p

(10)及びH

p

(10)の相対基準誤差は,7.2.2 a)  によって試験したとき,−(17+100U

rel

) %∼+(25+

100U

rel

) %とする。

5.1.2 X

線,γ線及びβ線の H

p

(0.07) 

及びH

p

(0.07) 

H

p

(0.07)及びH

p

(0.07)の相対基準誤差は,7.2.2 b)  によって試験したとき,−(17+100U

rel

) %∼+(25+

100U

rel

) %とする。

5.1.3 

中性子の H

p

(10) 

及びH

p

(10) 

H

p

(10)及びH

p

(10)の相対基準誤差は,7.2.2 c)  によって試験したとき,−(17+100U

rel

) %∼+(25+

100U

rel

) %とする。

5.2 

変動係数 

5.2.1 

一般 

変動係数は,5.2.25.2.4 による。

なお,

附属書 に従い,線量(率)点数と測定回数とによって,許容値を変更してもよい。

5.2.2 X

線及びγ線の H

p

(10) 

及びH

p

(10) 

変動係数は,7.2.3 によって試験したとき,次による。

a)

線量測定の場合  変動係数は,照射した線量を H,有効測定範囲の下限値を H

0

としたとき,次を満足

しなければならない。

1)  H

0

H<11H

0

の場合  16−H/H

0

%以下

2)  H

≧11H

0

の場合      5 %以下

b)

線量率測定の場合  変動係数は,照射した線量率をH

(μSv/h)としたとき,次を満足しなければなら

ない。

1)  H

<10 の場合 20 %以下

2) 10

H

<60 の場合 21−H

/10 %以下

3) 60

H

の場合 15 %以下

5.2.3 X

線,γ線及びβ線の H

p

(0.07) 

及びH

p

(0.07) 

変動係数は,7.2.3 によって試験したとき,次による。

a)

線量測定の場合  変動係数は,照射した線量を H,有効測定範囲の下限値を H

0

としたとき,次を満足

しなければならない。

1)  H

0

H<11H

0

の場合  16−H/H

0

 %以下

2)  H

≧11H

0

の場合      5 %以下

b)

線量率測定の場合  変動係数は,照射した線量率をH

(μSv/h)としたとき,次を満足しなければなら

ない。

1)  H

<100 の場合 20 %以下


6

Z 4312

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2) 100

H

<600 の場合 21−H

/100 %以下

3) 600

H

の場合 15 %以下

5.2.4 

中性子の H

p

(10) 

及びH

p

(10) 

変動係数は,7.2.3 によって試験したとき,次による。

a)

線量測定の場合  変動係数は,照射した線量を H,有効測定範囲の下限値を H

0

としたとき,次を満足

しなければならない。

1)  H

0

H<51H

0

の場合  25.4−H/(2.5H

0

) %以下

2)  H

≧51H

0

の場合      5 %以下

b)

線量率測定の場合  変動係数は,照射した線量率をH

(mSv/h)としたとき,次を満足しなければなら

ない。

1)  H

<1 の場合 20 %以下

2)  1

H

<6 の場合 21−H

  %以下

3)  6

H

の場合 15 %以下

5.3 

自然放射線による積算線量 

自然放射線による積算線量は,7.2.4 によって試験したとき,次による。

0

env

max

nat

true,

nat

H

t

t

H

G

×

ここに,

G

nat

自然放射線による積算線量(μSv)

t

max

最大測定時間(h)

H

true,nat

バックグラウンド線量(μSv)

t

env

測定時間(h)

H

0

有効測定範囲の下限値(μSv)

5.4 

応答時間 

5.4.1 

一般 

この規定は線量率測定に適用し,線量測定には適用しない。

5.4.2 

線量率測定の応答時間 

線量率測定の応答時間は 7.2.5.2 によって試験したとき,線量率測定の応答時間は 10 秒以下でなければ

ならない。

5.4.3 

警報の応答時間 

警報の応答時間は 7.2.5.3 によって試験したとき,警報の応答時間は 2 秒以下でなければならない。

なお,応答時間が許容値を満足しない場合でも,許容値を超えてから警報が発生するまでに線量計が受

ける積算線量が次の条件を満たせばこの規格に適合するとみなす。

a)  X

線及びγ線の H

p

(10)  で 10 μSv 以下

b)  X

線,γ線及びβ線の H

p

(0.07)  で 100 μSv 以下

c)

中性子の H

p

(10)  で 500 μSv 以下

5.5 

警報設定動作 

この規定は,警報機能付き線量計に適用し,その性能は,次による。

a)

線量測定の場合  警報設定動作は,7.2.6.1 によって試験したとき,設定値の 0.87(1−U

rel

)  倍∼1.18 (1

U

rel

)  倍の間で動作しなければならない。

b)

線量率測定の場合  警報設定動作は,7.2.6.2 によって試験したとき,警報発生時間が低線量率側で 5 %

以下,かつ,高線量率側で 95 %以上でなければならない。


7

Z 4312

:2013

5.6 

エネルギー・方向特性 

5.6.1 

一般 

エネルギー・方向特性は,放射線の種類に応じて 5.6.25.6.5 による。

なお,定格範囲は製造業者が定めることができるが,少なくとも

表 1∼表 に示すエネルギー範囲及び

入射角度範囲と等しいか,又はそれより広くなければならない。

これらの測定は,

線量計の基準点を通る垂直方向及び水平方向の両方向について行わなければならない。

5.6.2 X

線及びγ線の H

p

(10) 

及びH

p

(10) 

エネルギー・方向特性は,7.2.7.2 によって試験したとき,

表 に適合しなければならない。

表 1線及びγ線の H

p

(10) 

及びH

p

(10) 

のエネルギー・方向特性

種類

エネルギー範囲

入射角度範囲(括弧内は試験点)

相対レスポンスの許容範囲

G1 形 80

keV∼1.5 MeV

0∼±60°(0°,±45°,±60°) 0.71−U

rel

∼1.67+U

rel

X1 形 20

keV∼150 keV

0∼±60°(0°,±45°,±60°) 0.71−U

rel

∼1.67+U

rel

G2 形

60 keV∼1.5 MeV

0.7−U

rel

∼1.3+U

rel

137

Cs

0∼±60°(15°ステップ)

0.7−U

rel

∼1.3+U

rel

X2 形

20 keV∼150 keV

0.7−U

rel

∼1.3+U

rel

241

Am(又は 65 keVX 線)

0∼±60°(15°ステップ)

0.7−U

rel

∼1.3+U

rel

G3 形

80 keV∼1.5 MeV

0.7−U

rel

∼1.3+U

rel

137

Cs

0∼±60°(15°ステップ)

0.7−U

rel

∼1.3+U

rel

注記  1 形は国際規格(IEC 61526)を満足している線量計,2 形及び 3 形は日本国内で主に販売されている線量計

である(

表 2∼表 も同様)。

5.6.3 X

線及びγ線の H

p

(0.07) 

及びH

p

(0.07) 

エネルギー・方向特性は,7.2.7.3 で試験したとき,

表 に適合しなければならない。

表 2線及びγ線の H

p

 (0.07) 

及びH

p

(0.07) 

のエネルギー・方向特性

種類

エネルギー範囲

入射角度範囲(括弧内は試験点)

相対レスポンスの許容範囲

S1 形 20

keV∼150 keV

0∼±60°(0°,±45°,±60°) 50

keV 以上 0.71−U

rel

∼1.67+U

rel

50 keV 未満 0.67−U

rel

∼2+U

rel

S2 形

20 keV∼150 keV

0.7−U

rel

∼1.3+U

rel

241

Am(又は 65 keVX 線)

0∼±60°(20°ステップ)

0.3−U

rel

∼1.7+U

rel

5.6.4 

β線の H

p

(0.07)

及びH

p

(0.07) 

エネルギー・方向特性は,7.2.7.4 で試験したとき,

表 に適合しなければならない。

また,定格エネルギー範囲に

147

Pm 又は同等の残留最大エネルギーをもつβ線を含まない場合であって

も,エネルギーと入射角度とによる相対レスポンスを示さなければならない。

表 3−β線の H

p

(0.07) 

及びH

p

(0.07) 

のエネルギー・方向特性

種類

エネルギー範囲

入射角度範囲(括弧内は試験点)

相対レスポンスの許容範囲

B1 形 200

keV∼800 keV(平均エネルギー) 0∼±60°(0°,±45°,±60°) 0.71−U

rel

∼1.67+U

rel

B2 形

200 keV∼800 keV(平均エネルギー) 0°

0.5−U

rel

  ∼1.5+U

rel

90

Sr/

90

Y

0∼±60°(20°ステップ)

0.5−U

rel

∼1.5+U

rel

B3 形

200 keV∼800 keV(平均エネルギー) 0°

0.3−U

rel

  ∼1.7+U

rel

90

Sr/

90

Y

0∼±60°(20°ステップ)

0.4−U

rel

∼1.6+U

rel


8

Z 4312

:2013

5.6.5 

中性子の H

p

(10) 

及びH

p

(10) 

エネルギー・方向特性は,7.2.7.5 で試験したとき,

表 に適合しなければならない。

表 4−中性子の H

p

(10) 

及びH

p

(10) 

のエネルギー・方向特性

種類

エネルギー範囲

入射角度範囲

(括弧内は試験点)

相対レスポンスの許容範囲

N1 形

熱中性子∼100 keV 
100 keV∼5 MeV 
5 MeV∼10 MeV

a)

10 MeV∼最大

b)

0∼±60° 
(0°,±45°,±60°)

0.65−U

rel

∼4+U

rel

0.65−U

rel

∼2.22+U

rel

0.65−U

rel

∼2.22+U

rel

0.65−U

rel

∼4+U

rel

N2 形

熱中性子∼15 MeV

100 keV∼15 MeV:製造業者が示したエネルギー範
囲において 0.5−U

rel

∼2.5+U

rel

熱中性子∼100 keV:当該範囲におけるレスポンス
を示し,0.5−U

rel

∼2.5+U

rel

となるエネルギー範囲

を示す。

241

Am-Be(又は

252

Cf)

0∼±60° 
(15°ステップ)

0.5−U

rel

∼1.5+U

rel

N3 形

熱中性子∼15 MeV

100 keV∼15 MeV:製造業者が示したエネルギー範
囲において 0.3−U

rel

∼3+U

rel

熱中性子∼100 keV:当該範囲におけるレスポンス
を示し,0.3−U

rel

∼3+U

rel

のエネルギー範囲を示

す。

241

Am-Be(又は

252

Cf)

0∼±45° 
(15°ステップ)

0.5−U

rel

∼1.5+U

rel

注記 N1 形の最小定格エネルギー範囲は,熱中性子∼5 MeV である。 

a)

  定格範囲が 5 MeV 以上を含む場合。

b)

  定格範囲が 10 MeV 以上を含む場合。

5.7 

指示値の保持特性 

この規定は,H

p

(10)  及び H

p

(0.07)  に適用し,次による。

a)

照射後の指示値の保持  指示値の保持特性は,7.2.8  a)  によって試験したとき,線量照射完了後 8 時

間の指示値の変化は±2 %とする。

なお,表示範囲の最小デジットが指示値の 2 %を超える場合には,±1 デジットとする。

b)

電源を切った後の指示値の保持  指示値の保持特性は,7.2.8  b)  によって試験したとき,電源を切っ

て 24 時間後の指示値の変化は±5 %とする。

なお,表示範囲の最小デジットが指示値の 5 %を超える場合には,±1 デジットとする。

また,この特性は等級 1 だけに適用する。

5.8 

オーバロード特性 

5.8.1 

線量測定の場合 

オーバロード特性は,7.2.9 a)  によって試験したとき,照射時は指示値が表示範囲の最大値を超えて保

持され,かつ,測定範囲上限を超えている状態であることを表示しなければならない。

5.8.2 

線量率測定の場合 

オーバロード特性は,7.2.9 b)  によって試験したとき,照射時は指示値が表示範囲の最大値を超えて保

持され,かつ,オーバスケールであることを表示しなければならない。照射終了後は,指示値が 10 秒以内

に有効測定範囲内に入らなければならない。製造業者は,相対基準誤差試験を満足できる線量率の上限値


9

Z 4312

:2013

を示さなければならない。

5.9 

他の放射線による影響 

他の放射線による影響は,7.2.10 によって試験したとき 10 %未満とする。

なお,この規定は,X 線,γ線及び中性子の H

p

(10)及びH

p

(10)を測定する線量計に適用する。

5.10 

温度特性 

温度特性は,7.2.11 によって試験したとき,指示値の変化は

表 に適合しなければならない。

表 5−温度特性の許容範囲

種類

温度範囲

許容範囲

%

屋内仕様

+5∼+40

−13∼+18

屋外仕様

−10∼+40

−13∼+18

5.11 

温度衝撃特性 

温度衝撃特性は,7.2.12 によって試験したとき,指示値の変化は−13 %∼+18 %でなければならない。

5.12 

低温度時起動特性 

低温度時起動特性は,7.2.13 によって試験したとき,電源が入り,正常に動作しなければならない。

5.13 

湿度特性 

湿度特性は,7.2.14 によって試験したとき,指示値の変化は−9 %∼+11 %でなければならない。

5.14 

外部電磁界特性 

外部電磁界特性は,7.2.15 によって試験したとき,指示値の変化は 0.7H

0

以下でなければならない。

線量計の指示値が外部電磁界に影響される場合は,取扱説明書に記載しなければならない。

電磁界の影響が認められない場合は,製造業者は試験した電磁波の周波数,タイプ及び最大強度を示さ

なければならない。

5.15 

電源周波数磁界イミュニティ特性 

電源周波数磁界イミュニティ特性は,7.2.16 によって試験したとき,指示値の変化は 0.7H

0

以下でなけれ

ばならない。

線量計の指示値が電源周波数磁界イミュニティ試験に影響される場合は,取扱説明書に記載しなければ

ならない。

5.16 

静電気放電特性 

静電気放電特性は,7.2.17 によって試験したとき,指示値の変化は 0.7H

0

以下でなければならない。

5.17 

電気的ファストトランジェント及びバーストイミュニティ特性 

電気的ファストトランジェント及びバーストイミュニティ特性は,7.2.18 によって試験したとき,指示

値の変化は 0.7H

0

以下でなければならない。

なお,この規定は,読取装置がある場合にだけ適用する。

5.18 

サージイミュニティ特性 

サージイミュニティ特性は,7.2.19 によって試験したとき,指示値の変化は 0.7H

0

以下でなければならな

い。

なお,この規定は,読取装置がある場合にだけ適用する。

5.19 

無線周波電磁界によって誘導された伝導妨害に対するイミュニティ特性 

無線周波電磁界によって誘導された伝導妨害に対するイミュニティ特性は,7.2.20 によって試験したと


10

Z 4312

:2013

き,指示値の変化は 0.7H

0

以下でなければならない。

なお,この規定は,読取装置がある場合にだけ適用する。

5.20 

電圧ディップ,短時間停電及び電圧変動に対するイミュニティ特性 

電圧ディップ,短時間停電及び電圧変動に対するイミュニティ特性は,7.2.21 によって試験したとき,

指示値の変化は 0.7H

0

以下でなければならない。

なお,この規定は,読取装置がある場合にだけ適用する。

5.21 

耐衝撃特性 

耐衝撃特性は,7.2.22 によって試験したとき,指示値の変化は

表 に適合しなければならない。また,

試験後に外観及び動作に異常があってはならない。

等級 1 の線量計の場合,試験後に記憶情報が失われてはならない。

表 6−落下に対する許容範囲

種類

落下試験方法

許容範囲

D1 形 1.0

m,1 回,各面(6 面)

±0.7H

0

D2 形

1.5 m,1 回,各面(6 面)

±10 %

D3 形

0.05 m,5 回,各面(6 面)

±20 %

5.22 

耐振動特性 

耐振動特性は,7.2.23 によって試験したとき,指示値の変化は

表 に適合しなければならない。また,

試験後に外観及び動作に異常があってはならない。

等級 1 の線量計の場合,試験後に記憶情報が失われてはならない。

表 7−振動に対する許容範囲

種類

許容範囲

V1 形

±0.7H

0

V2 形

±15 %

5.23 

耐微小振動特性 

耐微小振動特性は,7.2.24 によって試験したとき,指示値の変化は 0.7H

0

以下でなければならない。また,

試験後に外観及び動作に異常があってはならない。

等級 1 の線量計の場合,試験後に記憶情報が失われてはならない。

5.24 

電源電圧の変動に対する安定性 

5.24.1 

一次電池 

電源電圧の変動に対する安定性は,7.2.25.2 によって試験したとき,指示値の変化は−9 %∼+11 %でな

ければならない。警報機能付き線量計の場合,未使用の電池では,警報は少なくとも 15 分間持続しなけれ

ばならない。

なお,この規定は,一次電池を用いる線量計だけに適用する。

5.24.2 

二次電池 

電源電圧の変動に対する安定性は,7.2.25.3 によって試験したとき,指示値の変化は−9 %∼+11 %でな

ければならない。警報機能付き線量計の場合,再充電後,警報は少なくとも 15 分間持続しなければならな

い。電池は,12 時間以内に完全に充電できなければならない。

なお,この規定は,二次電池を用いる線量計だけに適用する。


11

Z 4312

:2013

5.24.3 

電池残量性能 

電池残量性能は,7.2.25.4 によって試験したとき,指示値の変化は−9 %∼+11 %とする。警報機能付き

線量計の場合,警報は少なくとも 1 分間持続しなければならない。

構造 

6.1 

構造一般 

構造一般は,次による。

a)

サイズは,クリップなど保持用具を除き長さ 15 cm,厚さ 3 cm,幅 8 cm 以下とする。容積は,クリッ

プなど固定用具を除き X 線,γ線及び中性子を同時に測定する線量計については 300 cm

3

,その他は

250 cm

3

以下とする。

b)

質量は,X 線,γ線及び中性子を同時に測定する線量計,並びに X 線,γ線,中性子及びβ線を同時

に測定する線量計は 350 g 以下,中性子用は 300 g 以下,その他は 200 g 以下とする。

c)

ケースは,滑らか,頑丈で衝撃に耐え,耐粉じん(塵)

,防滴構造であることが望ましい。防じん(塵)

防滴(水)構造で製作したものは,等級を明示しなければならない。

d)

線量計を装着するためのクリップ,リング,かけひもなどを用意しなければならない。

e)

スイッチは,誤操作又は故意の操作を防止できる構造とする。また,そのスイッチは,線量計の機能

を損なってはならない。さらに,プラスチックバッグ及び手袋をはめた状態で操作可能でなければな

らない。

f)

人体に装着したとき,検出器及び警報表示が最適の方向に向くように設計することが望ましい。

g)

検出器の基準点及び着用時の基準の向きを線量計上に示さなければならない。

h)

線量計は,汚染しにくい構造とし,汚染した場合も簡単に除染できなければならない。

i)

線量計は,厳しい環境下において,少なくとも 3 か月保管した後でも正常に動作するよう設計されて

いなければならない。

6.2 

指示計器 

指示計器は,次の各項に適合しなければならない。

a)

指示値が直読できるものとする。mSv,mSv/h などの線量当量,線量当量率の単位で表示するものと

する。装着者が指示値を容易に読み取れなければならない。

b)

指示値は,有効測定範囲の一桁下から表示しなければならない。

注記  有効測定範囲の下限値が 1 のとき,指示値は 0.1 から表示される。

c)

電池電圧低下,検出器不良などによって指示値が正しくない場合,動作不良を表示しなければならな

い。

6.3 

警報 

警報機能をもつ線量計は,次による。

a)

警報設定値は,直接又は読取装置によって確認できなければならない。

b)

警報設定値は,許可なく変更できない構造でなければならない。

c)

警報設定値は,線量計の有効測定範囲にわたって任意の値に設定が可能か,又は各デカードについて

少なくとも一点のレベル設定(例えば,3 μSv,30 μSv,0.3 mSv,3 mSv,30 mSv,300 mSv)が可能

でなければならない。

d)

線量計を装着したとき,警報音又は光(LED など)によって警報が確認できなければならない。

e)

警報音の周波数は,1 000 Hz∼5 000 Hz とする。断続警報音のときは,警報音間隔が 2 秒を超えては


12

Z 4312

:2013

ならない。

線量計の警報音量は,

表 による。

表 8−警報の音量範囲

種類

警報音量

BZ1 形 30

cm の距離において 80 dB(A)∼100 dB(A)

BZ2 形

20 cm の距離において 55 dB(A)∼100 dB(A)

BZ3 形

20 cm の距離において 100 dB(A)以上

f)

高騒音環境下で警報が分かるように,表示又はイヤホンを使用できる構造をもつことが望ましい。

6.4 

電源 

電源は,次による。

a)

電源は電池式とする。

b)

電池が正しい極性で接続されるように線量計に電池の向きを明示しなければならない。

試験 

7.1 

試験条件 

7.1.1 

共通試験条件 

基準条件は,

表 による。特に,指定のある場合を除き,この規格における標準試験条件は,表 によ

る。

表 9−共通試験条件

項目

基準条件

標準試験条件

基準 X 線,基準γ線

137

Cs 又は

60

Co

a)

実効エネルギー65 keV 付近の X 線又は

241

Am

b)

137

Cs 又は

60

Co

a)

実効エネルギー55 keV∼65 keV の X 線又

241

Am

b)

基準β線

90

Sr/

90

Y

90

Sr/

90

Y

基準中性子

241

Am-Be 又は

252

Cf

c)

241

Am-Be 又は

252

Cf

c)

入射角度

基準の向き

基準の向き±5°

線量

H

p

(10)

H

p

(0.07)

 
0.3 mSv 
3 mSv

 
0.1 mSv∼10 mSv

d)

0.5 mSv∼50 mSv

d)

線量率

H

p

(10)

H

p

(0.07)

 
0.3 mSv/h 
3 mSv/h

 
0.1 mSv/h∼10 mSv/h

d)

0.5 mSv/h∼50 mSv/h

d)

安定化時間 15 分 15 分以上

環境温度 20

℃ 18

℃∼22  ℃

e)

相対湿度

65 %

50 %∼75 %

e)

気圧

101.3 kPa

86.0 kPa∼106.6 kPa

e)

電池電圧

公称電圧

最大測定時間の半分以内

f)

外部電磁波

無視できるレベル

影響の認められるレベル以下

外部磁気誘導

無視できるレベル

地球磁界の 2 倍以内

線量計の制御

正常状態にセット

正常状態にセット

バックグラウンド線量率  周辺線量当量率

2 μSv/日

周辺線量当量率 
0.25 μSv/h 以下

放射性物質による汚染

無視できるレベル

無視できるレベル


13

Z 4312

:2013

表 9−共通試験条件(続き)

a)

137

Cs 又は

60

Co は,対応国際規格では S-Cs 又は S-Co が指定されている。

b)

  対応国際規格では,実効エネルギーが 55 keV∼65 keV の X 線は N-80,

241

Am は S-Am が指定されている。

c)

  必要に応じて他の線源を使用してもよい。

d)

  試験時の実際の線量(率)を明示する。

e)

  試験時点での実際の値を明示する。これらの値は,温暖な気候に適用可能である。より暑い,又は寒い気候

時には,試験時の実際の値を明示しなければならない。海抜の高いところでは,70 kPa まで許される。

f)

  線量計の使用時間が最大使用時間の半分以内であるときの電池電圧を指す。

7.1.2 

基準放射線 

個々の試験方法で特に指定のない限り放射線による試験は,次の放射線で行うことが望ましい。

基準線量(率)は,JIS Q 17025 に基づき認定された JCSS 登録事業者など国家標準へのトレ―サビリテ

ィが確立された校正機関とトレーサブルであり,拡張不確かさ(k=2)が 10 %以内で決定されていること

が望ましい。

a)  ISO 4037-1

ISO 4037-2ISO 4037-3 及び ISO 4037-4,又は JIS Z 4511 に規定する X 線及びγ線

b)  JIS Z 4514

に規定するβ線

c)

JIS Z 4521

に規定する中性子

7.2 

試験方法 

7.2.1 

試験方法一般 

試験方法一般は,次による。

a)

線量計の位置  線量計の検出器実効中心を,基準線量(率)が決定された点に置く。線量計の向きは,

基準の向きとする。ただし,方向特性の試験では適用しない。表裏の両方向の装着が可能な線量計で

は,両面においてこの規格を満足するか,又は装着方向を明示しなければならない。

b)

統計変動  指示値の変動が統計的変動による場合,十分な回数の測定を行い,その平均値をとる。ま

た,読取りの時間間隔は,統計的に独立と見なせる間隔とする。必要な測定回数は,

附属書 参照。

c)

ファントム  形式検査については,ファントムを使用する全ての試験に対して,JIS Z 4331 に規定す

る PW ファントムを用いなければならない。β線については,10 cm 以上×10 cm 以上×1 cm 以上の

固体 PMMA ファントムを PW ファントムの代替品にできる。

受渡検査については,JIS Z 4331 に規定する固体 P-30 及び P-40 を使用してもよい。ただし,その

場合には,PW ファントムとの差を補正しなければならない。

d)

バックグラウンド線量  X 線,γ線及びβ線の低線量当量率照射に対して,バックグラウンド放射線

に起因する線量は,照射中の指示値から減算しなければならない。

7.2.2 

相対基準誤差試験 

試験は,ファントムを用いて行い,X 線,γ線,β線及び中性子について個別に行う。

試験は,線量計の有効測定範囲の各デカードの約 20 %,40 %及び 80 %の 3 点について行う。放射線に

よる試験が困難な場合は,擬似パルスなどによる試験で代用してもよい。

各基準線量(率)の放射線を照射して得られた指示値から基準線量(率)を差し引いた値の基準線量(率)

に対する百分率を求める。

基準線量(率)は,次による。

なお,積算線量の試験において,製造業者が広い線量範囲でレスポンスの一定性が設計的に保証できる

場合に限り,試験点数を減らすことができる。


14

Z 4312

:2013

a)  X

線及びγ線の H

p

(10) 

及びH

p

(10)

  基準線量は 100 μSv∼1 Sv のうち製造業者が指定する値とし,基

準線量率は 0.5 μSv/h∼1 Sv/h のうち製造業者が指定する値とする。

b)  X

線,γ線及びβ線の H

p

(0.07) 

及びH

p

(0.07)

  基準線量は 1 mSv∼10 Sv のうち製造業者が指定する値

とし,基準線量率は 5 μSv/h∼1 Sv/h のうち製造業者が指定する値とする。

c)

中性子の H

p

(10) 

及びH

p

(10)

  基準線量は 100 μSv∼1 Sv のうち製造業者が指定する値とし,基準線量

率は 5 μSv/h∼1 Sv/h のうち製造業者が指定する値とする。

7.2.3 

変動係数試験 

次に示す線量(率)の放射線を照射し,3.1 の式で変動係数を求め,百分率で表す。線量率測定の場合は,

統計的に独立と見なせる時間間隔(時定数の 3 倍程度)で読み取り,変動係数を求める。

a)

線量測定の場合は,

有効測定範囲の下限値 H

0

の 10 倍付近の線量とし,

20 回程度繰り返し測定を行い,

それぞれの指示値を読み取り,変動係数を求める。又は,5 点以上の線量で

附属書 に従った測定回

数でそれぞれの指示値を読み取り,変動係数を求める。

b)

線量率測定の場合は,次による。

1)  X

線及びγ線のH

p

(10)

    H

p

(10)が,10 μSv/h 未満,10 μSv/h 以上 60 μSv/h 未満,及び 60 μSv/h 以上

の線量率範囲でそれぞれ一点以上について,指示値を 20 回読み取り,変動係数を求める。又は,5

点以上の線量率で

附属書 に従った測定回数でそれぞれの指示値を読み取り,変動係数を求める。

2)  X

線,γ線及びβ線のH

p

(0.07)

  H

p

(0.07)  が有効測定範囲内になるように線量計を照射し,1 点以上

について,指示値を 20 回読み取り,変動係数を求める。

又は,5 点以上の線量率で

附属書 に従った測定回数でそれぞれの指示値を読み取り,変動係数

を求める。

3)

中性子の H

p

(10) 

及びH

p

(10)

  H

p

(10)  が有効測定範囲内になるように線量計を照射し,少なくとも 1

点以上について,指示値を 20 回読み取り,変動係数を求める。

又は,5 点以上の線量率で

附属書 に従った測定回数でそれぞれの指示値を読み取り,変動係数

を求める。

7.2.4 

自然放射線による積算線量試験 

線量計を室内でファントム上に 1 週間以上置き,自然放射線による積算線量(G

nat

)を測定する。バッ

クグラウンド線量率が不明な場合は 2  μSv/日として,測定時間(t

env

)に対するバックグラウンド線量

H

true,nat

)を H

true,nat

=2  μSv/日×t

env

とする。最大測定時間が 1 週間以下の線量計は,外部から電源を供給

して試験する。

なお,バックグラウンド線量率が一定の場で,基準測定器で測定したバックグラウンド線量率H

true,nat

用いて,H

true,nat

H

true,nat

×t

env

としてもよい。

7.2.5 

応答時間試験 

7.2.5.1 

一般 

試験は,X 線,γ線,β線及び中性子について,個別に行う。設定する線量率は,X 線及びγ線の H

p

(10)

では 1 mSv/h 以上,X 線及びγ線,β線の H

p

(0.07)  では 10 mSv/h 以上,中性子の H

p

(10)  では 1 mSv/h 以

上で製造業者が指定する値とする。

なお,放射線による試験が困難な中性子,β線などの場合は,擬似パルスなどによる試験で代用しても

よい。

7.2.5.2 

線量率測定の応答時間 

試験は,次の項目について行う。


15

Z 4312

:2013

a)

上昇試験  バックグラウンド状態に線量計を置いて,設定した線量率で照射し,指示値が設定した線

量率の 83 %となるまでの時間を測定する。

b)

下降試験  設定した線量率の場に線量計を置いて,照射を止めバックグラウンド状態にし,指示値が

設定した線量率の 25 %となるまでの時間を測定する。

7.2.5.3 

警報の応答時間 

試験は,次の項目について行う。

a)

上昇試験  設定した線量率で照射したときの指示値の 1/2 に警報を設定する。線量計をバックグラウ

ンド状態に置いて設定した線量率で照射し,警報が発生するまでの時間を測定する。

b)

下降試験  設定した線量率で照射したときの指示値の 1/2 に警報を設定する。線量計を設定した線量

率の場に置いて,照射を止めバックグラウンド状態にし,警報が停止するまでの時間を測定する。

7.2.6 

警報設定動作試験 

7.2.6.1 

線量測定の場合 

試験は,有効測定範囲の上限値付近及び有効測定範囲の最小桁の 1 桁上の最大値の近傍を含む少なくと

も 2 点について行う。線量計をファントムに取り付ける。少なくとも警報が 100 秒は発生しない線量で照

射する。照射開始から警報発生開始までの時間を測定し,警報発生線量を計算によって求める。

なお,ファントムの使用が困難な場合は,補正係数を用いてファントム使用状態に換算することで,自

由空間中で照射してもよい。

7.2.6.2 

線量率測定の場合 

試験は,有効測定範囲の上限値付近及び有効測定範囲の最小桁の 1 桁上の最大値の近傍を含む少なくと

も次の 2 点について,それぞれ次の低線量率側及び高線量率側について行う。

なお,ファントムの使用が困難な場合は,補正係数を用いてファントム使用状態に換算することで,自

由空間中で照射してもよい。

a)

低線量率側  線量率警報設定値の (1−U

rel

−2ν

max

)  倍の線量率を 15 分間照射し,最後の 10 分間にお

いて警報が発生している時間を測定し,10 分間に対する比の百分率を求める。ここで,ν

max

は線量

率警報を設定した線量率における,5.2 に規定する変動係数の許容値とする。

b)

高線量率側  線量率警報設定値の (1+U

rel

+2ν

max

)  倍の線量率を 15 分間照射し,最後の 10 分間にお

いて警報が発生している時間を測定し,その値の 10 分間に対する百分率を求める。

7.2.7 

エネルギー・方向特性試験 

7.2.7.1 

一般 

試験は,有効測定範囲の下限値の 10 倍以上の線量の放射線を照射する。

7.2.7.2 X

線及びγ線の H

p

(10) 

及びH

p

(10) 

試験は,線量計をファントム上に設置し,ISO 4037-1ISO 4037-2ISO 4037-3 及び ISO 4037-4,又は

JIS Z 4511

に規定する次の X 線及びγ線を照射する。各エネルギー及び各角度における基準線量(率)の

決定のため,

附属書 JA に規定する線量当量換算係数を用いることができる。

a)  X

線測定用(X1 形)  表 JA.1 に規定する実効エネルギー付近の X 線又は表 JA.2 に規定するγ線のう

ち定格範囲のエネルギーについて,入射角度α=0°,α=±45°及びα=±60°で照射する。定格範

囲が 60°を超える場合には,定格範囲の最大角度でも照射して測定する。

実効エネルギー65 keV の X 線又は

241

Am からのγ線を入射角度α=0°で照射したときのレスポン

スを基準値として,各エネルギー及び各角度に対する相対レスポンスを求める。

なお,

附属書 に示す方法によって試験点数を減らしてもよい。


16

Z 4312

:2013

b)  X

線測定用(X2 形)  表 JA.1 に規定する実効エネルギー付近の X 線又は表 JA.2 に規定するγ線のう

ち定格範囲のエネルギーについて,入射角度α=0°で照射する。さらに,実効エネルギー65 keV の X

線又は

241

Am からのγ線,それぞれ入射角度α=0°,α=15°,α=±30°,α=±45°及びα=±

60°で照射する。定格範囲が 60°を超える場合には,定格範囲の最大角度でも照射して測定する。

実効エネルギー65 keV の X 線又は

241

Am からのγ線を入射角度α=0°で照射したときのレスポン

スを基準値として,各エネルギー及び各角度に対する相対レスポンスを求める。

c)

γ線測定用(G1 形)  表 JA.1 に規定する実効エネルギー付近の X 線又は表 JA.2 に規定するγ線のう

ち定格範囲のエネルギーについて,入射角度α=0°,α=±45°及びα=±60°で照射する。定格範

囲が 60°を超える場合には,最大角度でも照射して測定する。

137

Cs からのγ線を入射角度α=0°で照射したときのレスポンスを基準値として,各エネルギー及

び各角度に対する相対レスポンスを求める。

なお,

附属書 に規定する方法によって試験点数を減らしてもよい。

d)

γ線測定用(G2 形及び G3 形)  表 JA.1 に規定する実効エネルギー付近の X 線又は表 JA.2 に規定す

るγ線のうち定格範囲のエネルギーについて,入射角度α=0°で照射する。さらに,

137

Cs のγ線を,

それぞれ入射角度α=0°,α=15°,α=±30°,α=±45°及びα=±60°で照射する。定格範囲

が 60°を超える場合には,最大角度でも照射して測定する。

137

Cs からのγ線を入射角度α=0°で照射したときのレスポンスを基準値として,各エネルギー及

び各角度に対する相対レスポンスを求める。

7.2.7.3 X

線及びγ線の H

p

(0.07) 

及びH

p

(0.07) 

試験は,線量計をファントム上に設置し,ISO 4037-1ISO 4037-2ISO 4037-3 及び ISO 4037-4,又は

JIS Z 4511

に規定する次の X 線及びγ線を照射する。各エネルギー及び各角度における基準線量(率)の

決定のため,

附属書 JA に規定する線量当量換算係数を用いることができる。

a)  S1

形  表 JA.3 に規定する実効エネルギー付近の X 線又は表 JA.4 に規定するγ線のうち定格範囲のエ

ネルギーについて,入射角度α=0°,α=±45°及びα=±60°で照射する。定格範囲が 60°を超え

る場合には,定格範囲の最大角度でも照射して測定する。実効エネルギー65 keV の X 線又は

241

Am か

らのγ線を入射角度α=0°で照射したときのレスポンスを基準値として,各エネルギー及び各角度に

対する相対レスポンスを求める。

なお,

附属書 に規定する方法によって試験点数を減らしてもよい。

b)  S2

形  表 JA.3 に規定する実効エネルギー付近の X 線又は表 JA.4 に規定するγ線のうち定格範囲のエ

ネルギーについて,入射角度α=0°で照射する。さらに,実効エネルギー65 keV の X 線又は

241

Am

からのγ線を,それぞれ入射角度α=0°,α=20°,α=±40°及びα=±60°で照射する。定格範

囲が 60°を超える場合には最大角度でも照射して測定する。

実効エネルギー65 keV の X 線又は

241

Am からのγ線を入射角度α=0°で照射したときのレスポン

スを基準値として,各エネルギー及び各角度に対する相対レスポンスを求める。

7.2.7.4 

β線の H

p

(0.07) 

及びH

p

(0.07) 

試験は,線量計をファントム上に設置し,JIS Z 4514 に規定する次のβ線を照射する。

147

Pm(平均エネルギー0.06 MeV)

204

Tl(平均エネルギー0.24 MeV)又は

85

Kr(平均エネルギー0.24 MeV)

90

Sr/

90

Y(平均エネルギー0.8 MeV)

a)  B1

147

Pm,

90

Sr/

90

Y 及び

204

Tl 又は

85

Kr のβ線を,それぞれ入射角度α=0°,α=±45°及びα=


17

Z 4312

:2013

±60°で照射する。定格範囲が 60°を超える場合は,最大角度でも照射して測定する。

90

Sr/

90

Y から

のβ線を入射角度α=0°で照射したときのレスポンスを基準値として,

各エネルギー及び各角度に対

する相対レスポンスを求める。

b)  B2

形及び B3 

147

Pm,

90

Sr/

90

Y,

204

Tl 又は

85

Kr のβ線を,入射角度α=0°で照射する。さらに,

90

Sr/

90

Y

のβ線を,それぞれ入射角度α=0°,α=20°,α=±40°及びα=±60°で照射する。測定範囲が

60°を超える場合には,定格範囲の最大角度でも照射して測定する。

90

Sr/

90

Y からのβ線を入射角度α

=0°で照射したときのレスポンスを基準値として,

各エネルギー及び各角度に対する相対レスポンス

を求める。

7.2.7.5 

中性子の H

p

(10) 

及びH

p

(10) 

試験は,線量計をファントム上に設置し,JIS Z 4521 に規定する中性子を照射する。

a)  N1

形  次に規定するエネルギーの中性子を,入射角度α=0°,α=±45°及びα=±60°で照射す

る。定格範囲が 60°を超える場合には,最大角度でも照射して測定する。

−  熱中性子(熱中性子の線量寄与が,50 %以上の熱中性子場の中性子)

−  約 10 keV∼100 keV の単色中性子場

− 100

keV∼1 MeV の少なくとも 3 エネルギー点の単色中性子場

− 1

MeV∼10 MeV の少なくとも 3 エネルギー点の単色中性子場,又は少なくとも 2 エネルギー点の単

色中性子場と

252

Cf 又は

241

Am-Be との連続スペクトル中性子場

− 10

MeV∼15 MeV の 14.8 MeV 含む少なくとも 1 エネルギー点の単色中性子場

− 15

MeV 以上の中性子場

252

Cf 又は

241

Am-Be からの中性子を入射角度α=0°で照射したときのレスポンスを基準値として,

各エネルギー及び各角度に対する相対レスポンスを求める。

なお,試験が困難な場合には,減速中性子場を用いることもできる。

b)  N2

形  JIS Z 4521 に規定する加速器生成中性子,又は

241

Am-Be,

252

Cf 及び熱中性子場の中性子を,

入射角度α=0°で照射する。

次に

252

Cf 又は

241

Am-Be からの中性子を,入射角度α=0°,α=±15°,α=±30°及びα=±45°

で照射する。

252

Cf 又は

241

Am-Be からの中性子を入射角度α=0°で照射したときのレスポンスを基準値として,

各エネルギー及び各角度に対する相対レスポンスを求める。

c)

N3

形  JIS Z 4521 に規定する加速器生成中性子,又は

241

Am-Be,

252

Cf 及び熱中性子場の中性子を,

入射角度α=0°で照射する。

次に

252

Cf 又は

241

Am-Be からの中性子を,入射角度α=0°,α=±15°,α=±30°及びα=±45°

で照射する。

252

Cf 又は

241

Am-Be からの中性子を入射角度α=0°で照射したときのレスポンスを基準値として,

各エネルギー及び各角度に対する相対レスポンスを求める。

7.2.8 

線量指示値の保持特性試験 

試験は,H

p

(10)  及び H

p

(0.07)  で個別に行い,次による。

a)

照射後の読取値の保持  バックグラウンドの積算が無視できる十分な線量を線量計に照射する。照射

完了後,照射を停止し,指示値を記録する。照射停止後,8 時間にわたり 1 時間ごとに指示値を読み

取る。

b)

電源を切った後の読取値の保持  バックグラウンドの積算が無視できる十分な線量を線量計に照射し,


18

Z 4312

:2013

指示値を記録する。記録後,主電池を線量計から除去する。24 時間後,主電池を再装填するか,二次

電池の場合は再充電を行い,線量の指示値を照射終了直後の指示値と比較する。

7.2.9 

オーバロード特性試験 

試験は,X 線,γ線,β線及び中性子について,個別に行い,次による。

なお,放射線による試験が困難な中性子,β線などの場合は,擬似パルスなどによる試験で代用しても

よい。

a)

線量測定の場合  線量計に表示範囲の最大値の 10 倍又は 10 Sv のいずれか小さい線量で照射する。

b)

線量率測定の場合  線量計に表示範囲の最大値の 10 倍又は 10 Sv/h のいずれか小さい線量率で 10 分

間照射する。

7.2.10 

β線による影響試験 

試験は,線量計を基準の向きに設定して,

90

Sr/

90

Y からのβ線を照射する。H

p

(10)及びH

p

(10)  の指示値を

読み取り,その指示値と H

p

(0.07)  及びH

p

(0.07)  との指示値に対する百分率を求める。

7.2.11 

温度特性試験 

試験は,X 線,γ線,β線及び中性子について,個別に行う。

なお,照射する線量は,バックグラウンドが十分無視できる線量とする。

線量計の指示値を 0 に設定した後,線量計を恒温槽内に設置し,線源を用いて照射する。20  ℃及び

表 5

に規定する温度範囲内の最低温度及び最高温度でそれぞれ 4 時間放置し,

最後の 30 分間の指示値の単位時

間当たりの指示値増加量を記録する。

20  ℃における単位時間当たりの指示値増加分を基準とし,それぞれの周囲温度における単位時間当たり

の指示値増加量から基準値を差し引いた値の基準値に対する百分率を求める。

7.2.12 

温度衝撃特性試験 

試験は,線量計を 20±5  ℃の温度に置き,60 分間放置して安定させる。線源を再現可能な配置として照

射し,2 時間にわたり 15 分ごとに単位時間当たりの指示値増加量を読み取ったのち,平均値を決定する。

次に,線量計及び線源を取り出して,同一の配置条件で

表 に規定する温度範囲内の最高温度±5  ℃の恒

温槽内に設置する。この設置は 5 分以内に行う。20  ℃のときと同様に指示値増加量を読み取ったのち,平

均値を決定する。20  ℃における単位時間当たりの指示値増加量を基準とし,最高温度における単位時間当

たりの指示値増加量から基準値を差し引いた値の基準値に対する百分率を求める。

次に,線量計及び線源を恒温槽から取り出し,最初と同一条件,20±5  ℃の配置に戻す。この取出し及

び設置は 5 分以内に行う。

恒温槽内温度を

表 に規定する温度範囲内の最低温度±5  ℃として試験を繰り返す。20  ℃における単位

時間当たりの指示値増加量を基準とし,最低温度における単位時間当たりの指示値増加量から基準値を差

し引いた値の基準値に対する百分率を求める。

7.2.13 

低温度時起動特性試験 

試験は,線量計に電池を装着した状態で,最低動作温度の環境に 4 時間以上放置する。放置後に電源を

入れて起動させる。

7.2.14 

湿度特性試験 

試験は,X 線,γ線,β線及び中性子について,個別に行う。

なお,照射する線量は,バックグラウンドが十分無視できる線量とする。

線量計の指示値を 0 に設定した後,線源を用いて照射する。線量計を周囲温度 35  ℃の恒温槽内に設置

し,相対湿度 40 %,65 %及び 90 %の湿度でそれぞれ 4 時間放置し,最後の 30 分間の単位時間当たりの指


19

Z 4312

:2013

示値の増加量を記録する。

湿度 65 %における単位時間当たりの指示値の増加量を基準とし,それぞれの湿度における単位時間当た

りの指示値増加量から基準値を差し引いた値の基準値に対する百分率を求める。

7.2.15 

外部電磁界特性試験 

試験は,X 線,γ線,β線及び中性子について,個別に行う。積算線量が有効測定範囲の下限値 H

0

10 倍以内になるように照射し,最高感度レンジで指示値を読み取る。

30 V/m の強度で,80 MHz∼2.7 GHz の周波数の電磁界環境に線量計を置く。周波数の変化は,1 %ステ

ップとする。6 分間電磁波照射後の指示値又は 6 分間に換算した指示値を読み取り,電磁波照射前後の指

示値の差を求める。

なお,この試験に代え

附属書 による試験を行ってもよい。ただし,附属書 の試験点において許容値

の 1/3 以上の変化があった場合には,その試験点±5 %の周波数範囲で,30 V/m の強度で 1 %ステップで試

験を行わなければならない。

7.2.16 

電源周波数磁界イミュニティ特性試験 

試験は,X 線,γ線,β線及び中性子について,個別に行う。積算線量が有効測定範囲の下限値 H

0

10 倍以内になるように照射し,最高感度レンジで指示値を読み取る。

JIS C 61000-4-8

に基づき 30 V/m の強度,50 Hz 又は 60 Hz の磁界中に線量計を置き指示値を読み取り,

試験前後の指示値の差を求める。

7.2.17 

静電気放電特性試験 

試験は,X 線,γ線,β線及び中性子について,個別に行う。積算線量が有効測定範囲の下限値 H

0

10 倍以内になるように照射し,最高感度レンジで指示値を読み取る。

JIS C 61000-4-2

に基づき,導電表面部は±4 kV による接触放電,絶縁表面部は±8 kV による気中放電

にて実施し,試験前後の指示値の差を求める。

なお,指示値は,それぞれ 10 回の放電を行った後,読み取る。

7.2.18 

電気的ファストトランジェント及びバーストイミュニティ特性試験 

試験は,X 線,γ線,β線及び中性子について,個別に行う。積算線量が有効測定範囲の下限値 H

0

10 倍以内になるように照射し,最高感度レンジで指示値を読み取る。

線量計を読取装置に装着して試験する。JIS C 61000-4-4 に基づき,±2 kV を電源端子と保護接地間へ印

加し,試験前後の指示値の差を求める。

7.2.19 

サージイミュニティ特性試験 

試験は,X 線,γ線,β線及び中性子について,個別に行う。積算線量が有効測定範囲の下限値 H

0

10 倍以内になるように照射し,最高感度レンジで指示値を読み取る。線量計を読取装置に設置して JIS C 

61000-4-5

に基づき,開回路試験電圧±2 kV にて試験し,試験前後の指示値の差を求める。

7.2.20 

無線周波電磁界によって誘導された伝導妨害に対するイミュニティ特性試験 

試験は,X 線,γ線,β線及び中性子について,個別に行う。積算線量が有効測定範囲の下限値 H

0

10 倍以内になるように照射し,最高感度レンジで指示値を読み取る。

伝送ケーブルをもつ線量計及び線量計を読取装置に設置した状態で試験をする。JIS C 61000-4-6 に基づ

き,試験電圧 10 V,周波数を 150 kHz から∼80 MHz まで 1 %ステップで変化させ,試験前後での指示値

の差を求める。

7.2.21 

電圧ディップ,短時間停電及び電圧変動に対するイミュニティ特性試験 

試験は,X 線,γ線,β線及び中性子について,個別に行う。積算線量が有効測定範囲の下限値 H

0


20

Z 4312

:2013

10 倍以内になるように照射し,最高感度レンジで指示値を読み取る。

線量計を読取装置に装着して試験する。JIS C 61000-4-11 に基づき,電圧試験レベルが定格電圧の 30 %,

継続時間 10 ms,及び電圧試験レベルが定格電圧の 60 %,継続時間 100 ms とし,試験前後での指示値の差

を求める。

なお,指示値はそれぞれ 10 回試験した後読み取る。

7.2.22 

耐衝撃特性試験 

試験は,種類に応じて次による。

a)  D1

形  試験は,X 線,γ線,β線及び中性子について,個別に行う。積算線量が有効測定範囲の下限

値 H

0

の 10 倍以内になるように照射し,最高感度レンジで指示値を読み取る。

表 に規定する高さ及

び回数でコンクリート上に落下させ,試験前後の指示値の差を読み取る。この試験は,線量計の各面

(6 面)について行わなければならない。

b)  D2

及び D3 形  試験は,X 線,γ線,β線及び中性子について,個別に行う。積算線量が有効測定範

囲の下限値 H

0

の 10 倍以内になるように照射し,最高感度レンジで指示値を読み取る。

表 に規定す

る高さ及び回数で木板上に落下させ,試験前の指示値を基準とし,試験後の指示値から基準値を差し

引いた値の基準値に対する百分率を求める。この試験は,線量計の各面(6 面)について行わなけれ

ばならない。

7.2.23 

耐振動特性試験 

試験は,種類に応じて次による。

a)  V1

形  試験は,X 線,γ線,β線及び中性子について,個別に行う。積算線量が有効測定範囲の下限

値 H

0

の 10 倍以内になるように照射し,最高感度レンジで指示値を読み取る。線量計に加速度 20 m/s

2

で 3 直交方向に 10 Hz∼21 Hz,22 Hz∼33 Hz の一つ,又は複数の周波数の調和振動を 15 分間ずつ与

え,試験前後の指示値の差を求める。

b)  V2

形  試験は,X 線,γ線,β線及び中性子について,個別に行う。積算線量が有効測定範囲の下限

値 H

0

の 10 倍以内になるように照射し,最高感度レンジで指示値を読み取る。線量計に加速度 20 m/s

2

で 3 直交方向に 10 Hz∼21 Hz,22 Hz∼33 Hz の一つ,又は複数の周波数の調和振動を 15 分間ずつ与

える。試験前の指示値を基準とし,試験後の指示値から基準値を差し引いた値の基準値に対する百分

率を求める。

7.2.24 

耐微小振動特性試験 

試験は,X 線,γ線,β線及び中性子について,個別に行う。積算線量が有効測定範囲の下限値 H

0

10 倍以内になるように照射し,最高感度レンジで指示値を読み取る。

鉄板に高さ 10 cm から 6 面に各 10 回繰り返し落とし,試験前後の指示値の差を求める。

7.2.25 

電源電圧の変動に対する安定性試験 

7.2.25.1 

一般 

試験は,X 線,γ線,β線及び中性子について,個別に行う。製造業者指定の新しい一次電池又は完全

に充電した二次電池を使用し,0.01 mSv/h∼0.1 mSv/h の線量率で照射しながら試験を行う。

7.2.25.2 

一次電池 

試験は,線量計を標準試験条件で 100 時間連続動作させ,1 時間ごとに単位時間当たりの指示値の増加

量を測定し,その平均値を基準とし,単位時間当たりの指示値増加量から基準値を差し引いた値の基準値

に対する百分率を求める。

新しい電池で 15 分以上警報が持続することを確認する。


21

Z 4312

:2013

3 線種以上を測定する線量計については,最大測定時間で試験を行う。

7.2.25.3 

二次電池 

試験は,線量計を標準試験条件で 24 時間連続動作させ,1 時間ごとに単位時間当たりの指示値増加量を

測定し,その平均値を基準とし,単位時間当たりの指示値増加量から基準値を差し引いた値の基準値に対

する百分率を求める。

再充電後に 15 分以上警報が持続することを確認する。また,充電時間は,12 時間以内とする。

3 線種以上を測定する線量計については,最大測定時間で試験を行う。

7.2.25.4 

電池残量性能試験 

試験は,線量計を電池電圧低下が表示するまで動作させる。次に,線量率約 0.1 mSv/h の放射線を照射

しながら 7 時間 59 分間動作させ,1 時間ごとに指示値増加量を測定し,その平均値を基準として,それぞ

れの単位時間当たりの指示値増加量から基準値を差し引いた値の基準値に対する百分率を求める。警報機

能付き線量計の場合は,その後 1 分以上警報を発生させる。

検査 

8.1 

一般 

検査は,形式検査

2)

 と受渡検査

3)

 とに区分し,箇条 に規定する方法で行い,箇条 の規定に適合した

ものを合格とする。

なお,形式検査は,設計段階で一つ以上の線量計に対して行う。受渡検査の抜取方式は,受渡当事者間

の協定による。

また,製造業者は,購入者の要求に応じこの規格に基づいた形式検査の結果を示さなければならない。

2)

  形式検査は,製品の品質が設計で示した全ての特性に適合するかを判定するための検査。

3)

  既に形式検査に合格したものと同じ設計・製造による製品の受渡し時に,必要と認める特性が

満足するものであるかを判定するための検査。

8.2 

形式検査 

検査は,次の項目について試験する。

a)

相対基準誤差

b)

変動係数

c)

自然放射線による積算線量

d)

応答時間

e)

警報設定誤差

f)

エネルギー・方向特性

g)

線量指示値の保持特性

h)

オーバロード特性

i)

β線による影響

j)

温度特性

k)

温度衝撃特性

l)

低温度時起動特性

m)

湿度特性

n)

外部電磁界特性

o)

電源周波数磁界イミュニティ特性


22

Z 4312

:2013

p)

静電気放電特性

q)

電気的ファストトランジェント及びバーストイミュニティ特性

r)

サージイミュニティ特性

s)

無線周波電磁界によって誘導された伝導妨害に対するイミュニティ特性

t)

電圧ディップ,短時間停電及び電圧変動に対するイミュニティ特性

u)

耐衝撃特性

v)

耐振動特性

w)

耐微小振動特性

x)

電源電圧の変動に対する安定性

8.3 

受渡検査 

受渡検査は,相対基準誤差(有効測定範囲内の任意の 1 ポイント)の項目とする。このほかに,受渡当

事者間の協定によって定める項目を含めてもよい。

表示 

線量計には,見やすい箇所に容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。

a)

名称及び/又は規格番号

b)

線量計の形式

c)

製造番号

d)

製造業者名又はその略号

10 

取扱説明書 

取扱説明書には,少なくとも次の事項を記載しなければならない。

a)

種別(等級 1,等級 2,その他の機能)

b)

検出器の種類

c)

線量計が測定の対象とする放射線の種類

d)

線量計の基準点及び基準の向き

e)

有効測定範囲

f)

定格範囲

g)

相対基準誤差

h)

エネルギー・方向特性

i)

線量計の質量及び寸法

j)

電源

k)

最大測定時間

l)

温度試験の結果(形式検査結果)

m)

操作方法,保守方法及び校正方法

n)

線量情報の記憶保持の方法(等級 1 だけ)

o)

取扱い上の注意事項

p)

交換部品リスト


23

Z 4312

:2013

附属書 A

(規定)

変動係数の許容値を変更する係数の決定方法

A.1 

一般 

7.2.3

に規定する変動係数試験を行う場合,測定回数が有限であるため,試験点数の増加とともに統計学

的に許容値を満足しない確率が高くなる。この附属書では,許容値を満足する確率が測定回数及び試験点

数に依存しないことを保証するため,5.2 に規定する変動係数の許容値を変更する方法について規定する。

A.2 

目的 

この附属書は,5 点以上の線量(率)で試験する場合に,変動係数の許容値を変更する係数を定める。

A.3 

変動係数の許容値を変更する係数(c

1

及び c

2

)の決定方法 

隣接しない 2 個の線量(率)値に対して,変動係数の許容値を変更する係数は c

2

とし,変動係数の許容

値は 5.2 に規定した許容値に c

2

を乗じた値を用いる。残りの w−2 個の線量(率)値に対して,変動係数

の許容値を変更する係数は c

1

とし,変動係数の許容値は 5.2 に規定した許容値に c

1

を乗じた値を用いる。

なお,試験を行う線量(率)の試験点数を w,測定回数を としたとき,c

1

及び c

2

表 A.1 から決定す

る。

例  6 点(w)の線量で 10 回測定した場合,表 A.1 から c

 1

=1.046,c

2

=1.389 を決定する。

6 点中の 4 点  (w−2)  について許容値は,許容値×c

1

で与えられる。隣接しない 2 点の変動係数

の許容値は,許容値×c

2

で与えられる。

表 A.1−線量点数(w)及び測定回数(n)に対する c

1

値及び c

2

c

1

c

2

w n=4  n=7  n=10  N=15  n=20 n=25 n=∞

n=4

n=7 n=10 n=15  n=20  n=25  n=∞

5  1.000 1.007 1.009 1.009 1.009 1.009

1  1.499 1.400 1.344 1.290 1.255 1.231  1

6  1.058 1.051 1.046 1.039 1.035 1.032

1  1.572 1.454 1.389 1.326 1.287 1.261  1

8  1.147 1.117 1.100 1.084 1.074 1.067

1  1.687 1.536 1.458 1.383 1.336 1.304  1

10  1.215 1.166 1.141 1.117 1.102 1.092

1  1.772 1.597 1.508 1.423 1.372 1.335  1

12  1.269 1.205 1.173 1.143 1.124 1.112

1  1.840 1.645 1.548 1.455 1.399 1.360  1

14  1.315 1.238 1.200 1.164 1.142 1.128

1  1.895 1.578 1.684 1.480 1.421 1.379  1

16  1.351 1.265 1.222 1.182 1.158 1.142

1  1.940 1.716 1.605 1.502 1.440 1.396  1

18  1.388 1.289 1.242 1.211 1.171 1.153

1  1.980 1.743 1.628 1.409 1.453 1.409  1

20  1.418 1.311 1.259 1.233 1.183 1.164

1  2.015 1.767 1.646 1.394 1.466 1.421  1

25  1.483 1.355 1.295 1.240 1.210 1.186

1  2.081 1.812 1.683 1.563 1.445 1.444  1

50  1.683 1.494 1.407 1.328 1.283 1.252

1  2.275 1.945 1.789 1.646 1.561 1.504  1


24

Z 4312

:2013

附属書 B

(参考) 
統計変動

放射線による試験では,放射線の特性から生じる指示値の統計的変動が,指示値の変動の大部分を占め

る。試験性能を満足するためには,十分な回数の測定をするのが望ましい。

表 B.1 は,指示値が真値に対

してある誤差範囲で読み取るためには,どれだけの必要な測定回数の測定を行えば,95 %信頼度で指示値

が決定するかを示したものである。

表 B.1 には平均値の差をパーセントで示しており,変動係数ごとに必

要な測定回数を示している。

表 B.1−二つのグループ間の差を検出するための測定回数(信頼度 95 %

相違の百分率

変動係数(%)

測定回数

相違の百分率

変動係数(%)

測定回数











5

0.5 
1.0 
2.0 
3.0 
4.0 
5.0 
7.5

10.0 
12.5 
15.0 
20.0




9

16 
25 
56 
99

154 
223 
396

15 
15 
15 
15 
15 
15 
15 
15 
15 
15 
15

0.5 
1.0 
2.0 
3.0 
4.0 
5.0 
7.5

10.0 
12.5 
15.0 
20.0







6

10 
16 
23 
40

10 
10 
10 
10 
10 
10 
10 
10 
10 
10 
10

0.5 
1.0 
2.0 
3.0 
4.0 
5.0 
7.5

10.0 
12.5 
15.0 
20.0






6

14 
24 
37 
53 
94

20 
20 
20 
20 
20 
20 
20 
20 
20 
20 
20

0.5 
1.0 
2.0 
3.0 
4.0 
5.0 
7.5

10.0 
12.5 
15.0 
20.0









9

12 
21


25

Z 4312

:2013

附属書 C

(参考)

エネルギー・方向特性試験での試験点数の低減方法

C.1 

一般 

この附属書は,7.2.7 に規定するエネルギー・方向特性試験における,試験点数を最小限にするための方

法について記載する。

C.2 

目的 

定格エネルギー範囲を決定する最も容易な方法は,想定する定格エネルギー範囲内の全てのエネルギー

と入射角度とについてレスポンスを測定することである。得られた全てのレスポンスの,基準条件におけ

る基準エネルギーと入射角度 0°におけるレスポンスに対する比(相対レスポンス)を求め,全て許容範

囲内(例えば,γ線の場合,0.71−U

rel

∼1.67+U

rel

)であれば,想定した定格範囲は実際の定格範囲として

定めることができる。

しかし,上記の方法では,特にγ線の場合には試験点数が多くなるため,設計上,入射角度による相対

レスポンスの変化が滑らかであると考えられる線量計については,次の方法によって試験点数を減らして

もよい。

C.3 

手順 

手順は,次による。

a)

入射角度 0°における相対レスポンスのエネルギー特性を測定する。

b)

定格エネルギー範囲の最小値は,エネルギー及び入射角度の両方の要求を満足するエネルギーとする。

c)

定格エネルギー範囲の最大値は,エネルギー及び入射角度の両方の要求を満足するエネルギーとする。

d)

中間のエネルギー範囲における少なくとも 1 点において入射角度の要求を満足することを確認する。

C.4 

定格範囲の決定方法 

定格範囲の決定方法は,次による。

なお,製造業者があらかじめ定格範囲を特定している場合は,そのエネルギー範囲だけで試験を行って

もよい。

a)

入射角度 0°における相対レスポンスのエネルギー特性を全てのエネルギーで測定し,エネルギーに

対する関数としてプロットする(

図 C.1 参照)。

b)

低エネルギー側の決定  a)  の測定から低エネルギー側で,相対レスポンスが許容範囲(例えば,γ線

の場合,0.71−U

rel

∼1.67+U

rel

)を超えるところを決定する(

図 C.1 の A 点)。決定したエネルギーの

次に高いエネルギーについて,α=±45°及びα=±60°における相対レスポンスを測定する。使用

定格範囲が±60°を超える場合には,最大角度についても測定する。これらの測定は,線量計の基準

点を通る垂直方向及び水平方向の両方向について行わなければならない。このエネルギーについて全

ての相対レスポンスが許容範囲(例えば,γ線の場合,0.71−U

rel

∼1.67+U

rel

)にある場合,その点が

定格エネルギー範囲の最小値となる。

なお,一部の角度における相対レスポンスが許容範囲外の場合は,更に高いエネルギーで同じ試験


26

Z 4312

:2013

を行う。

c)

高エネルギー側の決定  a)  で測定した高いエネルギー側のエネルギー点を,相対レスポンスの許容範

囲(例えば,γ線に対しては,0.71−U

rel

∼1.67+U

rel

)を超えるところを決定する(

図 C.1 の B 点)。

b)

と同様の方法で高エネルギー側の定格エネルギー範囲の最大値を決定する。

d)  b)

及び c)  で決定した定格範囲内で少なくとも一つのエネルギーについて,入射角度が±45°及び±

60°(定格範囲が±60°を超える場合には,最大角度も含む。)による相対レスポンスが許容範囲(例

えば,γ線に対しては,0.71−U

rel

∼1.67+U

rel

)内であることを示さなければならない。a)  で測定し

た相対レスポンスが定格範囲の中で極端な変化を規定する値を示す(例えば,

図 C.1 の C 点)場合は,

そのエネルギーでの方向特性を測定する必要がある。

図 C.1−エネルギーと相対レスポンスとの関係

許容範囲

A

B

C

0°の相対レスポンス

α°の相対レスポンス

定格範囲

エネルギー

相対レスポンス


27

Z 4312

:2013

附属書 D

(規定)

外部電磁界特性試験の試験点数の低減

D.1 

一般 

この附属書は,7.2.15 に規定する外部電磁界特性試験において,試験点数を低減するための方法につい

て規定する。

D.2 

目的 

7.2.15

に規定する外部電磁界特性試験より強い電界強度によって試験することで試験点数を低減する。

D.3 

方法 

60 V/m の強度で次の周波数にて試験を行う。

− 80,90,100,110,120,130,140,150,160,180,200,220,240,260,290,320,350,380,420,

460,510,560,620,680,750,820,900,1 000 MHz

− 1.4,1.5,1.6,1.8,2.0,2.2,2.4,2.7 GHz

なお,照射方向は,1 方向だけとする。

注記 1  照射する線量は,バックグラウンドが十分に無視できる線量とする。

注記 2  特別な周波数において共鳴する場合があるので注意を要する。


28

Z 4312

:2013

附属書 E

(参考)

線量計の使用分類

E.1 

一般 

この附属書は,この規格で規定する線量計について,受渡当事者間で線量計の対象線量及び定格範囲を

明瞭に表現することを目的とした使用分類の記載例について記載する。

E.2 

使用分類 

製造業者又は使用者は,線量計の対象線量及び定格範囲を明瞭に表現することを目的として,

表 E.1 

示す使用分類を用いて分類分けし,取扱説明書などで表現してもよい。

表 E.1−線量計の使用分類

分類

記号

最小定格範囲

拡張した定格範囲

エネルギー

線量

線量率

H

p

(10)

γ線

G 80

keV∼1.5 MeV

100  μSv∼10 Sv の間で製造業
者が指定する範囲 
0.5  μSv/h∼1 Sv/h の間で製造
業者が指定する範囲

m:60 keV から 
l:20 keV から 
h:6 MeV まで

f:10 μSv から

a:10 Sv/h まで 
e:0.05 μSv/h から

H

p

(10)

X 線

X 20

keV∼150 keV

100  μSv∼10 Sv の間で製造業
者が指定する範囲 
0.5  μSv/h∼1 Sv/h の間で製造
業者が指定する範囲

l:10 keV まで 
h:300 keV まで

f:10 μSv から

a:10 Sv/h まで 
e:0.05 μSv/h から

H

p

(10)

中性子

N 0.025

eV∼5 MeV

100 μSv∼1 Sv の間で製造業者
が指定する範囲 
5  μSv/h∼1 Sv/h の間で製造業
者が指定する範囲

f:10 μSv から

a:10 Sv/h まで 
e:0.5 μSv/h から

H

p

(0.07)

X(γ)線

S 20

keV∼150 keV

1 mSv∼10 Sv の間で製造業者
が指定する範囲 
5 μSv/h∼1 Sv/h

l:15 keV から 
n:10 keV から

g:100 μSv から

a:10 Sv/h まで 
e:0.5 μSv/h から

H

p

(0.07)

β線

B 200

keV∼800 keV

(平均エネルギー) 
1 mSv∼10 Sv の間で製造業者
が指定する範囲 
5  μSv/h∼1 Sv/h の間で製造業
者が指定する範囲

l:60 keV まで

(平均エネルギー)

g:100 μSv から

a:10 Sv/h まで 
e:0.5 μSv/h から

E.3 

使用分類の記載例 

記載例を次に示す。

a)

γ線及び中性子を測定する線量計であり,γ線のエネルギー定格範囲が 60 keV∼6 MeV,中性子の定

格範囲が最小定格範囲と同一で,1 形の性能をもつ場合。


29

Z 4312

:2013

Gmh-N(1 形)

b)

γ線及びβ線を測定する線量計であり,γ線及びβ線のそれぞれの定格範囲が最小定格範囲と同一で,

2 形の性能をもつ場合。

G-B(2 形)


30

Z 4312

:2013

附属書 JA

(規定)

線量当量換算係数

JA.1 

一般 

この附属書は,7.2.7 に規定するエネルギー・方向特性試験において,X 線及びγ線の基準線量(率)を

決定するために用いる空気カーマから個人線量当量への換算係数(以下,線量当量換算係数という。

)につ

いて規定する。

JA.2 ISO

基準放射線における線量当量換算係数 

ISO 4037-1

では,基準 X 線の発生方法として蛍光(F)X 線及び連続 X 線を規定し,更に連続 X 線場を

スペクトルの広がりに応じて,低(L)カーマ率,狭(N)スペクトル,広(W)スペクトル及び高(H)

カーマ率の 4 種類の線質シリーズに分類している。また,放射線源(S)γ線及び高エネルギー(R)γ線

の発生方法についても規定する。このうち,この規格で用いるのに適した線質シリーズである,狭(N)

スペクトルシリーズ及び放射線源(S)γ線の線量当量換算係数は,

表 JA.1,表 JA.2,表 JA.3 及び表 JA.4

による。

JA.3 JIS 

4511

における線量当量換算係数 

JIS Z 4511

附属書 の付表 及び付表 には,H

p

(10)  及び H

p

(0.07)  への線量当量換算係数が規定され

ているが,いずれも入射角 0°における値だけが示されている。そこで,入射角度ごとの線量当量換算係

数を求めるための角度依存係数を,線量当量換算係数とともに,

表 JA.5 及び表 JA.6 に示す。

入射角度ごとの線量当量換算係数は,入射角 0°における線量当量換算係数に角度依存係数を乗じるこ

とで求めることができる。

表 JA.1ISO 狭スペクトルシリーズ光子放射線における線量当量 H

p

(10) 

換算係数

線質

平均エネルギー

keV

(実効エネルギー)

入射角αに対応する換算係数 H

pk

(10,  α)(Sv/Gy)

0° 10°

20°

30°

40°

45°

50° 60° 70° 80°

N-15 12(11.3)  0.06 0.06 0.06 0.04 0.03 0.03 0.02 0.01 0.00 0.00 
N-20 16(15.0)  0.27 0.27 0.26 0.23 0.20 0.17 0.15 0.09 0.04 0.00 
N-25 20(19.2)  0.55 0.55 0.53 0.50 0.44 0.41 0.37 0.28 0.15 0.04 
N-30 24(23.3)  0.79 0.78 0.77 0.74 0.68 0.65 0.60 0.49 0.32 0.12 
N-40 33(31.9)  1.17 1.16 1.15 1.12 1.06 1.02 0.98 0.85 0.65 0.32 
N-60 48(46.3)  1.65 1.64 1.62 1.59 1.52 1.47 1.42 1.27 1.04 0.60 
N-80 65(64.1)  1.88 1.87 1.86 1.83 1.76 1.71 1.66 1.50 1.26 0.80 
N-100 83(82.9)  1.88 1.88 1.86 1.82 1.76 1.73 1.68 1.53 1.31 0.86 
N-120 100(100.5)

1.81 1.80 1.79 1.76 1.71 1.68 1.64 1.51 1.28 0.87

N-150 118(118)  1.73 1.72 1.71 1.68 1.64 1.61 1.58 1.46 1.26 0.86 
N-200 164(165)  1.57 1.56 1.56 1.55 1.51 1.49 1.46 1.38 1.23 0.86 
N-250 208(208)  1.48 1.48 1.48 1.47 1.44 1.42 1.40 1.33 1.21 0.87 
N-300 250(252)  1.42 1.42 1.42 1.41 1.40 1.38 1.36 1.30 1.19 0.87


31

Z 4312

:2013

表 JA.2−γ線の線量当量 H

p

(10) 

換算係数

線源

エネルギー

keV

入射角αに対応する換算係数 H

pk

(10,α)(Sv/Gy)

0° 10°

20°

30°

40°

45°

50° 60° 70° 80°

S-Am

59.5

1.89 1.88 1.86 1.83 1.77 1.72 1.66 1.50 1.25 0.79

S-Cs

662

1.21 1.22 1.22 1.22 1.22 1.22 1.22 1.19 1.14 0.92

S-Co

1 250

1.15 1.15 1.15 1.15 1.16 1.16 1.16 1.14 1.12 0.96

表 JA.3ISO 狭スペクトルシリーズ光子放射線における線量当量 H

p

(0.07) 

換算係数

線質

平均エネルギー

keV

(実効エネルギー)

入射角αに対応する換算係数 H

pk

(0.07,  α)(Sv/Gy)

0° 10°

20°

30°

40°

45°

50° 60° 70° 80°

N-10 8(7.8)  0.91 0.91 0.90 0.90 0.89 0.88 0.87 0.84 0.79 0.63 
N-15 12(11.3)  0.96 0.95 0.95 0.95 0.95 0.95 0.94 0.93 0.91 0.84 
N-20 16(15.0)  0.98 0.98 0.98 0.98 0.98 0.98 0.97 0.97 0.95 0.91 
N-25 20(19.2)  1.03 1.03 1.03 1.03 1.02 1.02 1.02 1.02 1.00 0.96 
N-30 24(23.3)  1.10 1.10 1.10 1.10 1.09 1.09 1.08 1.07 1.05 1.00 
N-40 33(31.9)  1.27 1.26 1.26 1.26 1.24 1.23 1.22 1.19 1.16 1.09 
N-60 48(46.3)  1.55 1.55 1.54 1.53 1.50 1.49 1.47 1.42 1.35 1.24 
N-80 65(64.1)  1.72 1.71 1.70 1.70 1.66 1.65 1.63 1.58 1.50 1.37 
N-100 83(82.9)  1.72 1.70 1.70 1.70 1.68 1.66 1.65 1.60 1.53 1.42 
N-120 100(100.5)

1.67 1.66 1.66 1.65 1.63 1.62 1.61 1.58 1.52 1.43

N-150 118(118)  1.61 1.60 1.60 1.60 1.58 1.58 1.57 1.54 1.50 1.42 
N-200 164(165)  1.49 1.49 1.49 1.49 1.49 1.49 1.48 1.46 1.45 1.40 
N-250 208(208)  1.42 1.42 1.42 1.42 1.43 1.43 1.44 1.43 1.42 1.37 
N-300 250(252)  1.38 1.38 1.38 1.38 1.40 1.40 1.41 1.40 1.40 1.36

表 JA.4−γ線の線量当量 H

p

(0.07)

換算係数

線源

エネルギー

keV

入射角αに対応する換算係数 H

pk

(0.07,  α)(Sv/Gy)

0° 10°

20°

30°

40°

45°

50° 60° 70° 80°

S-Am

59.5

1.72 1.71 1.70 1.69 1.66 1.65 1.63 1.57 1.49 1.36


32

Z 4312

:2013

表 JA.5線及びγ線における線量当量 H

p

(10)

換算係数及び角度依存係数 R(10,  α)

X 線及びγ線の

エネルギー

a)

MeV

空気カーマから

H

p

(10, 0º)  への換算係数

b)

Sv/Gy

R(10,  α)=H

p

(10,  α)/H

p

(10, 0º)

0° 15° 30° 45° 60° 75°

0.010 
0.012 5 
0.015 
0.017 5 
0.020 
0.025 
0.030 
0.040 
0.045 
0.05 
0.06 
0.08 
0.10 
0.125 
0.15 
0.20 
0.30 
0.40 
0.50 
0.60 
0.66 

c)

0.80 
1.0 
1.25 

d)

1.5 
3.0 
6.0

10.0

0.009 
0.098 
0.264 
0.445 
0.611 
0.883 
1.112 
1.490 
1.650 
1.766 
1.892 
1.903 
1.811 
1.696 
1.607 
1.492 
1.369 
1.300 
1.256 
1.226 
1.212 
1.190 
1.167 
1.150 
1.139 
1.117 
1.109

1.111

1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000

0.889 
0.929 
0.966 
0.971 
0.982 
0.980 
0.984 
0.986 
0.987 
0.988 
0.988 
0.997 
0.992 
0.998 
0.997 
0.997 
1.000 
1.004 
1.005 
1.005 
1.004 
1.001 
1.000 
1.000 
1.002 
1.005 
1.003 
0.998

0.556 
0.704 
0.822 
0.879 
0.913 
0.937 
0.950 
0.959 
0.961 
0.963 
0.969 
0.970 
0.972 
0.980 
0.984 
0.991 
0.996 
1.001 
1.002 
1.004 
1.004 
1.003 
0.996 
0.996 
1.003 
1.010 
1.003 
0.995

0.222 
0.388 
0.576 
0.701 
0.763 
0.832 
0.868 
0.894 
0.893 
0.891 
0.911 
0.919 
0.927 
0.938 
0.947 
0.959 
0.984 
0.993 
1.001 
1.003 
1.004 
1.007 
1.009 
1.009 
1.006 
0.998 
0.992 
0.989

0.000 
0.102 
0.261 
0.416 
0.520 
0.650 
0.716 
0.760 
0.771 
0.779 
0.793 
0.809 
0.834 
0.857 
0.871 
0.900 
0.931 
0.955 
0.968 
0.975 
0.979 
0.987 
0.990 
0.994 
0.997 
0.998 
0.997 
0.992

0.000 
0.000 
0.030 
0.092 
0.167 
0.319 
0.411 
0.494 
0.513 
0.526 
0.561 
0.594 
0.612 
0.647 
0.677 
0.724 
0.771 
0.814 
0.846 
0.868 
0.877 
0.892 
0.910 
0.925 
0.934 
0.958 
0.995 
0.966

注記  この表は,ICRU report 57 及び ICRP Publication 74 によった。 

a)

  線源から放出される X 線及びγ線のエネルギーは,単一エネルギーの場合には光子エネルギー,単一エネル

ギーではない場合には実効エネルギーとする。該当するエネルギーがない場合は,補間法によって求める。

b)

  空気カーマから 1 cm 深さにおける ICRU スラブ線量当量への換算係数である。

c)

137

Cs  γ線のエネルギーである。

d)

60

Co  γ線の等価換算係数に対応するエネルギーである。


33

Z 4312

:2013

表 JA.6線及びγ線における線量当量 H

p

(0.07) 

換算係数及び角度依存係数 R(0.07,α)

X 線及びγ線の

エネルギー

a)

MeV

空気カーマから

H

p

(0.07, 0º)  への換算係数

b)

Sv/Gy

R(0.07,  α)=H

p

(0.07,  α)/H

p

(0.07, 0º)

0° 15° 30° 45° 60° 75°

0.005 
0.010 
0.015 
0.020 
0.030 
0.040 
0.045 
0.050 
0.060 
0.080 
0.10 
0.15 
0.20 
0.30 
0.40 
0.50 
0.60 
0.66 

b)

0.80 
1.0

0.750 
0.947 
0.981 
1.045 
1.230 
1.444 
1.542 
1.632 
1.716 
1.732 
1.669 
1.518 
1.432 
1.336 
1.280 
1.244 
1.220 
1.209 
1.189 
1.173

1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000 
1.000

0.991 
0.996 
1.000 
0.996 
0.990 
0.994 
0.994 
0.994 
0.995 
0.994 
0.993 
1.001 
1.001 
1.002 
1.002 
1.002 
1.003 
1.003 
1.001 
1.002

0.956 
0.994 
1.001 
0.996 
0.989 
0.990 
0.984 
0.979 
0.984 
0.991 
0.990 
1.005 
1.001 
1.007 
1.009 
1.008 
1.009 
1.009 
1.008 
1.005

0.895 
0.987 
0.994 
0.987 
0.972 
0.965 
0.959 
0.954 
0.961 
0.966 
0.973 
0.995 
1.003 
1.010 
1.016 
1.020 
1.019 
1.019 
1.019 
1.016

0.769 
0.964 
0.992 
0.982 
0.946 
0.923 
0.913 
0.907 
0.913 
0.927 
0.946 
0.977 
0.997 
1.019 
1.032 
1.040 
1.043 
1.044 
1.043 
1.038

0.457 
0.904 
0.954 
0.948 
0.897 
0.857 
0.839 
0.828 
0.837 
0.855 
0.887 
0.950 
0.981 
1.013 
1.035 
1.054 
1.057 
1.059 
1.062 
1.060

注記  この表は,ICRU report 57 及び ICRP Publication 74 によった。 

a)

  表 JA.5 の注

a)

 参照。

b)

  表 JA.5 の注

c)

 参照。

c)

  空気カーマから 70 μm 深さにおける ICRU スラブ線量当量への換算係数である。

参考文献  Brunzendorf, J. and Behrens, R., How to type test the coefficient of variation of an indication, Radiation

Protection Dosimetry, Vol. 123, pp. 21-31 (2007)

ICRU report 57

  Conversion Coefficients for use in Radiological Protection against External

Radiation (1998)

ICRP publication 74

  Conversion Coefficients for use in Radiological Protection against External

Radiation. (1997)


34

Z 4312

:2013

附属書 JB

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS Z 4312:2013

  X 線,γ線,β線及び中性子用電子式個人線量(率)計

IEC 61526:2010

  Radiation protection instrumentation−Measurement of personal dose

equivalents  H

p

 (10) and H

p

 (0.07) for X, gamma, neutron and beta radiations−Direct

reading personal dose equivalent meters

(I)JIS の規定

(II) 
国際
規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの評
価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技
術的差異の理由及び今後
の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

1  適用範囲

X 線,γ線,β線及び中性
子用電子式個人線量(率)

 1 X 線,γ線,β線及び中

性子用電子式個人線量計

一致

2  引用規格

3  用語及び
定義

JIS Z 4001

及び JIS Z 8103

によるほか,合計 13 の用

語及び定義を規定

 3 JIS とほぼ同じ。

削除

技術的な差異はない。

4.2  等級

電源が切れた場合の線量
情報記憶の有無で等級分

けを規定

 6.1

線量情報を保持しなけれ
ばならない。

追加

電源切断時に情報が消失する線量計を
追加

国内事情による。

5.6  エ ネル
ギー・方向
特性

定格範囲のエネルギーと

入射角度とによるレスポ
ンスを規定

 9.4

JIS

の IEC 規格対応形

(G1,X1,S1,B1,N1)
と同じ。

追加

旧規格にて製作された製品が現在も販

売されている。このため,IEC 規格のも
のを 1 形,旧規格のものを 2 形及び 3 形
とした。

IEC

への整合を検討する。

5.7 b) 電源
を切った後
の指示値の

保持

電源を切った後の指示値
の変化を規定。この特性は
等級 1 だけに適用する。

 6.1

線量情報を保持しなけれ
ばならない。

追加

指示値が消失する線量計を等級 2 として
追加したため,

等級 1 だけの適用とした。

IEC

への整合を検討する。

5.21  耐 衝
撃特性

落下による指示値の変化

量を規定

 5.12.2 1.0

m の高さからコンク

リートへの落下で,指示
値の変化は±0.7 H

0

追加

IEC

規格のものを 1 形,旧規格のものを

2 形及び 3 形とした。

IEC

への整合を検討する。

34

Z 4

312


20
13


35

Z 4312

:2013

(I)JIS の規定

(II) 
国際
規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの評
価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技
術的差異の理由及び今後
の対策

箇条番号 
及び題名

内容

箇条
番号

内容

箇条ごと 
の評価

技術的差異の内容

5.22  耐 振
動特性

振動による指示値変化量

を規定

 5.12.3 加速度 20 m/s

2

で 3 直交方

向に 10 Hz∼21 Hz,22 Hz
∼33 Hz の一つ又は複数
の周波数の調和振動を 15

分間ずつ与え,指示値変
化は±0.7 H

0

追加

IEC

規格のものを 1 形,旧規格のものを

2 形とした。

IEC

への整合を検討する。

6  構造 
6.1  構 造一
般 
b)

X 線,γ線,中性子及びβ
線を同時に測定する線量
計の質量を 350 g 以下と規

定した。

 5.2

X 線,γ線及び中性子を
同時に測定する線量計の
質量 350 g 以下,中性子

を測定する線量計は 300 
g 以下及びその他の線量
計は 200 g 以下とする。

追加

国内では X 線,γ線,中性子及びβ線を
同時に測定する線量計があるため。

IEC

へ追加を検討する。

6.1  構 造一
般 
c)

防じん及び防滴性能の等
級を明示することを規定

 10.6

防 じ ん 及 び 防 滴 性 能 は
IP53 レベル

変更

防じん・防水構造でない製品も多数日本
国内にはある。このため,JIS は国内製
品の仕様を反映し,防じん・防水構造の

等級を明示するとした。

IEC

への整合を検討する。

6.1  構 造一
般 
i)

線量計は,厳しい環境下に

おいて,少なくとも 3 か月
保管した後でも正常に動
作するよう設計されてい

なければならない。

 10.7

線 量 計 は , − 25  ℃ ∼
50  ℃の環境下において,
少なくとも 3 か月保管し
た後でも正常に動作する

よう設計されていなけれ
ばならない。

変更

通常,−25  ℃∼50  ℃の環境下に保存す

ることは考えられないので,単に厳しい
環境下とした。

IEC

への整合を検討する。

6.3  警報

警報の種類,音量及び周波

数等を規定

 6.3

6.10.2
6.10.3
6.10.4

JIS

の a)∼c)  と同じ。

6.10.4 にて警報音量範囲
は 80 db∼100 db とする。

追加

JIS

の a)∼c)  は IEC 規格と同じ。

e)  の表 8 警報音量範囲にて 2 形及び 3
形を追加

IEC

への整合を検討する。

7  試験 
7.1  試 験条

基準 X 線,γ線として核種
及び X 線のエネルギーを

規定

 7.2

JIS

と同じ。

変更

基準線源などを変更

技術的差異はない。

35

Z 4

312


20
13


36

Z 4312

:2013

(I)JIS の規定

(II) 
国際
規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの評
価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技
術的差異の理由及び今後
の対策

箇条番号 
及び題名

内容

箇条
番号

内容

箇条ごと 
の評価

技術的差異の内容

7.1.2  基 準
放射線

基準線量(率)は,拡張不

確かさ(k=2)が 10 %以
内で決定されていること
が望ましい。

 7.2

追加

基準線量(率)の拡張不確かさの値を明

確にした。

技術的差異はない。

7.2.1  試 験
方法一般

形式検査及び受渡検査で
使用するファントム等の

試験条件を規定

 7.5

水ファントムを規定

追加

国内の受渡検査で用いているファント
ムの現状を反映し,受渡検査に P-30,
P-40 ファントムを追加した。PW ファン
トムとの差異は補正とした。

IEC

への整合を検討する。

7.2.2  相 対
基準誤差試

試験する線量率等の範囲

と方法を規定

 9.3

線量率の範囲を 0.5 μSv/h

から 1 Sv/h に規定

変更

国内製品の仕様を反映し,試験範囲を製

造業者指定範囲とした。 
β線などでは広線量率範囲の試験が困
難なため擬似パルス等試験を規定

IEC

への整合を検討する。

7.2.3  変 動
係数試験

変動係数を求める測定回
数と読取間隔について規

 9.3

Table

2 を使用して測定点

数及び各点での測定回数

を求める。

追加

1 点以上について,指示値を 20 回読み取
り,変動係数を求める。又は,5 点以上

の線量率で附属書 A に従った測定回数
でそれぞれの指示値を読み取り,変動係
数を求める。この方法は,国内にて一般

的に実施されている方法を追加し,国際
規格のいずれかを選択するようにした。

IEC

への整合を検討する。

7.2.4  自 然
放射線によ
る積算線量
試験

最大測定時間が 1 週間以

下の線量計は,外部から電
源を供給して試験する。

 9.3

変更

国内には二次電池動作の線量計で 1 週間

連続で動作しないものがあるため,最大
測定時間が 1 週間以下の線量計の場合で
の電源供給方法を規定した。

国内事情による。

7.2.7  エ ネ
ルギー・方

向特性試験

レスポンスを評価するエ
ネルギー及び入射角度の

条件等を規定

 9.4.2

JIS

の IEC 規格対応型

(G1,X1 型等)と同じ。

追加

JIS

は国内規格対応の 2 形及び 3 形の試

験条件を追加した。

IEC

への整合を検討する。

7.2.22  耐衝
撃特性試験

回数及び高さ等の落下条
件を規定

 12.2

JIS

の D1 形と同じ。

追加

JIS

は国内製造業者の仕様に合わせた旧

JIS

の試験条件を追記した。

IEC

への整合を検討する。

7.2.23  耐振
動特性試験

周波数及び加速度等の振
動条件を規定

 12.3

JIS

の V1 形と同じ。

追加

JIS

は国内製造業者の仕様に合わせた旧

JIS

の試験条件を追記した。

IEC

への整合を検討する。

36

Z 4

312


20
13


37

Z 4312

:2013

(I)JIS の規定

(II) 
国際
規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの評
価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技
術的差異の理由及び今後
の対策

箇条番号 
及び題名

内容

箇条
番号

内容

箇条ごと 
の評価

技術的差異の内容

7.2.25.2 
一次電池 
7.2.25.3 
二次電池

連続動作時間等の安定性

試験条件を規定

 10.2

JIS

の 3 線種形以外と同

じ。

追加

IEC

に規定のない国内の 3 線種形を追記

IEC

への整合を検討する。

8.2  形 式検
査 
8.3  受 渡検

追加

検査で実施する項目を規定した。

技術的差異はない。

9  表示

追加

線量(率)計に表示すべき項目を規定し

た。

技術的差異はない。

附属書 A∼
E

IEC

規格の本体の内容の

一部を編集して附属書に
移した。

附属書 JA

線量当量換算係数を規定

追加

入射角度ごとの線量当量換算係数を明

確にするため。

技術的差異はない。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 61526:2010,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

−  一致  技術的差異がない。

−  削除  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

−  追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

−  変更  国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

−  MOD  国際規格を修正している。

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