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Z 3331

:2011

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

2

4

  棒及びワイヤの種類

2

5

  品質

3

5.1

  棒及びワイヤの外観

3

5.2

  棒及びワイヤの化学成分 

3

5.3

  棒の形状並びに棒・ワイヤの寸法及び許容差

6

5.4

  製品の状態 

7

6

  試験方法

7

6.1

  ロットの決め方

7

6.2

  化学成分の分析試験方法 

7

7

  検査

7

8

  包装

8

9

  製品の呼び方 

8

10

  表示

8

附属書 JA(参考)主な適用母材例

10

附属書 JB(参考)チタン母材(JIS H 4600 の 種,種,種及び 種)における酸素量と 

その引張強さとの関係

12

附属書 JC(参考)JIS と対応国際規格との対比表 

13


Z 3331

:2011

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本溶接

協会(JWES)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これ

によって,JIS Z 3331:2009 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 Z

3331

:2011

チタン及びチタン合金溶接用の

溶加棒及びソリッドワイヤ

Welding rods and solid wires for welding of titanium and titanium alloys

序文 

この規格は,2005 年に第 1 版として発行された ISO 24034 及び Amendment 1(2008)を基とし,技術的

内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JC に示す。また,附属書 JA 及び附属書 JB は対応国際規格に

はない事項である。

適用範囲 

この規格は,チタン及びチタン合金のティグ溶接,ミグ溶接,プラズマ溶接,電子ビーム溶接及びレー

ザ溶接に使用するソリッド溶加棒(以下,棒という。

)及びソリッドワイヤ(以下,ワイヤという。

)につ

いて規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 24034:2005

,Welding consumables−Solid wires and rods for fusion welding of titanium and

titanium alloys

−Classification 及び Amendment 1:2008(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS H 0321

  非鉄金属材料の検査通則

JIS H 1611

  チタン及びチタン合金−分析方法通則

JIS H 1612

  チタン及びチタン合金中の窒素定量方法

JIS H 1614

  チタン及びチタン合金中の鉄定量方法

JIS H 1617

  チタン及びチタン合金中の炭素定量方法

JIS H 1618

  チタン及びチタン合金中のけい素定量方法

JIS H 1619

  チタン及びチタン合金中の水素定量方法

JIS H 1620

  チタン及びチタン合金中の酸素定量方法

JIS H 1621

  チタン合金中のパラジウム定量方法

JIS H 1622

  チタン合金−アルミニウム定量方法


2

Z 3331

:2011

JIS H 1624

  チタン合金−バナジウム定量方法

JIS H 1630

  チタンの発光分光分析方法

JIS H 1631

  チタン合金−蛍光 X 線分析方法

JIS H 4600

  チタン及びチタン合金−板及び条

JIS Z 3001-1

  溶接用語−第 1 部:一般

JIS Z 3001-2

  溶接用語−第 2 部:溶接方法

JIS Z 3200

  溶接材料−寸法,許容差,製品の状態,表示及び包装

注記  対応国際規格:ISO 544,Welding consumables−Technical delivery conditions for welding filler

materials

−Type of product, dimensions, tolerances and markings(MOD)

JIS Z 3423

  溶接材料の調達指針

注記  対応国際規格:ISO 14344:2002,Welding and allied processes−Flux and gas shielded electrical

welding processes

−Procurement guidelines for consumables(MOD)

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 3001-1 及び JIS Z 3001-2 によるほか,次による。

3.1 

ソリッド溶加棒   

中空でない断面同質な丸又は角形の溶加棒。

棒及びワイヤの種類 

棒及びワイヤの種類は,化学成分によって区分する。種類の記号の付け方は,次による。

なお,棒及びワイヤの種類の主な適用母材例を,

附属書 JA に示す。

  S Ti  ○○○○ (Ti○○○○○○○○)

棒及びワイヤの化学成分表記による記号(

表 による。)

1)

棒及びワイヤの種類による記号(

表 による。)

Ti 01

○○: 酸素の質量分率で分類されるチタン

2)

Ti 22

○○: パラジウム又はルテニウムが少量添加され,かつ,酸素量が低いチ

タン合金

Ti 24

○○: パラジウム又はルテニウムが少量添加され,かつ,酸素量が多いチ

タン合金

Ti 34

○○: ニッケルが約 0.5 %(質量分率)添加されたチタン合金

Ti 35

○○: コバルトが約 0.5 %(質量分率)添加されたチタン合金

Ti 46

○○: アルミニウムが約 6 %(質量分率)

,すずが約 2 %(質量分率)

,ジ

ルコニウムが約 4 %(質量分率)及びモリブデンが約 2 %(質量分

率)添加されたチタン合金

Ti 48

○○: アルミニウムが約 8 %(質量分率)

,バナジウムが約 1 %(質量分率)

及びモリブデンが約 1 %(質量分率)添加されたチタン合金

Ti 51

○○: アルミニウムが約 5 %(質量分率)

,バナジウムが約 1 %(質量分率)

すずが約 1 %(質量分率)

,ジルコニウムが約 1 %(質量分率)及び

モリブデンが約 1 %(質量分率)添加されたチタン合金


3

Z 3331

:2011

Ti 52

○○: アルミニウムが約 5 %(質量分率)及びすずが約 2.5 %(質量分率)

添加されたチタン合金

Ti 63

○○: アルミニウムが約 3 %(質量分率)及びバナジウムが約 2.5 %(質量

分率)添加されたチタン合金

Ti 64

○○: アルミニウムが約 6 %(質量分率)及びバナジウムが約 4 %(質量

分率)添加されたチタン合金

S

:棒及びワイヤを表す記号

1)

種類を表す記号(

例  S Ti 6400)に付随して,化学成分表記による記号(例  TiAl6V4)を表示

してもよい[

例  S Ti 6400 (TiAl6V4)]。

2)

チタン(S Ti 01○○)の棒及びワイヤの種類は,適用する母材と同様に酸素量によって分類さ

れている。その酸素量は,引張強さと相関があり,母材における酸素量とその引張強さとの関

係を,

附属書 JB に示す。

品質 

5.1 

棒及びワイヤの外観 

棒及びワイヤの外観は,JIS Z 3200 による。

5.2 

棒及びワイヤの化学成分 

棒及びワイヤの化学成分は,箇条 の方法によって試験を行ったとき,

表 の規定に適合しなければな

らない。

表 1−棒及びワイヤの化学成分 

単位  %(質量分率)

化学成分

a),b)

JIS Z 3331:

2002

(参考)

種類

化学成分
表記によ

る記号

C O

N

H

Fe

Al

V Sn

その他

ワイヤ

S Ti 0100

Ti99.8

0.03

以下

0.03

0.10

0.012

以下

0.005

以下

0.08

以下

S Ti 0100J Ti99.8J

0.03

以下

0.10

以下

0.02

以下

0.008

以下

0.20

以下

YTB

270

YTW

270

S Ti 0120

Ti99.6

0.03

以下

0.08

0.16

0.015

以下

0.008

以下

0.12

以下

S Ti 0120J Ti99.6J

0.03

以下

0.15

以下

0.02

以下

0.008

以下

0.20

以下

YTB

340

YTW

340

S Ti 0125

Ti99.5

0.03

以下

0.13

0.20

0.02

以下

0.008

以下

0.16

以下

S Ti 0125J Ti99.5J

0.03

以下

0.25

以下

0.02

以下

0.008

以下

0.30

以下

YTB

480

YTW

480

S Ti 0130

Ti99.3

0.03

以下

0.18

0.32

0.025

以下

0.008

以下

0.25

以下

S Ti 0130J Ti99.3J

0.03

以下

0.35

以下

0.02

以下

0.008

以下

0.30

以下

YTB

550

YTW

550


4

Z 3331

:2011

表 1−棒及びワイヤの化学成分(続き) 

単位  %(質量分率)

化学成分

a),b)

JIS Z 3331:

2002

(参考)

種類

化学成分
表記によ

る記号

C O

N

H

Fe

Al

V Sn

その他

ワイヤ

S Ti 2251

TiPd0.2

0.03

以下

0.03

∼0.10

0.012

以下

0.005

以下

0.08

以下

Pd: 0.12

0.25

S Ti 2251J TiPd0.2J

0.03

以下

0.10

以下

0.02

以下

0.008

以下

0.20

以下

Pd: 0.12

0.25

YTB

270 Pd

YTW

270 Pd

S Ti 2253

TiPd0.06

0.03

以下

0.03

∼0.10

0.012

以下

0.005

以下

0.08

以下

Pd:0.04

0.08

S Ti 2255

TiRu0.1

0.03

以下

0.03

∼0.10

0.012

以下

0.005

以下

0.08

以下

Ru:0.08

0.14

S Ti 2401

TiPd0.2A

0.03

以下

0.08

∼0.16

0.015

以下

0.008

以下

0.12

以下

Pd: 0.12

0.25

S Ti 2401J TiPd0.2AJ

0.03

以下

0.15

以下

0.02

以下

0.008

以下

0.20

以下

Pd: 0.12

0.25

YTB

340 Pd

YTW

340 Pd

S Ti 2402J TiPd0.2BJ

0.03

以下

0.25

以下

0.02

以下

0.008

以下

0.30

以下

Pd: 0.12

0.25

YTB

480 Pd

YTW

480 Pd

S Ti 2403

TiPd0.06A

0.03

以下

0.08

∼0.16

0.015

以下

0.008

以下

0.12

以下

Pd: 0.04

0.08

S Ti 2405

TiRu0.1A

0.03

以下

0.08

∼0.16

0.015

以下

0.008

以下

0.12

以下

Ru:0.08

0.14

S Ti 3401

TiNi0.7Mo

0.3

0.03

以下

0.08

∼0.16

0.015

以下

0.008

以下

0.15

以下

Mo:0.2

0.4

Ni:0.6

0.9

S Ti 3416

TiRu0.05Ni

0.5

0.03

以下

0.13

∼0.20

0.02

以下

0.008

以下

0.16

以下

Ru:0.04

0.06

Ni:0.4

0.6

S Ti 3423

TiNi0.5

0.03

以下

0.03

∼0.10

0.012

以下

0.005

以下

0.08

以下

Ru:0.04

0.06

Ni:0.4

0.6

S Ti 3424

TiNi0.5A

0.03

以下

0.08

∼0.16

0.015

以下

0.008

以下

0.12

以下

Ru:0.04

0.06

Ni:0.4

0.6

S Ti 3443

TiNi0.45Cr

0.15

0.03

以下

0.08

∼0.16

0.015

以下

0.008

以下

0.12

以下

Pd:0.01

0.02

Ru:0.02

0.04

Cr:0.1

0.2

Ni:0.35

0.55


5

Z 3331

:2011

表 1−棒及びワイヤの化学成分(続き) 

単位  %(質量分率)

化学成分

a),b)

JIS Z 3331:

2002

(参考)

種類

化学成分
表記によ

る記号

C O

N

H

Fe

Al

V Sn

その他

ワイヤ

S Ti 3444

TiNi0.45Cr

0.15A

0.03

以下

0.13

∼0.20

0.02

以下

0.008

以下

0.16

以下

Pd:0.01

∼0.02

Ru:0.02

∼0.04

Cr:0.1

0.2

Ni:0.35

∼0.55

S Ti 3531

TiCo0.5

0.03

以下

0.08

∼0.16

0.015

以下

0.008

以下

0.12

以下

Pd:0.04

∼0.08

Co:0.20

∼0.80

S Ti 3533

TiCo0.5A

0.03

以下

0.13

∼0.20

0.02

以下

0.008

以下

0.16

以下

Pd:0.04

∼0.08

Co:0.20

∼0.80

S Ti 4621

TiAl6Zr4

Mo2Sn2

0.04

以下

0.30

以下

0.015

以下

0.15

以下

0.05

以下

5.50

∼6.50

1.80

∼2.20

Zr:3.60

∼4.40

Mo:1.80

∼2.20

Cr:0.25

以下

S Ti 4810

TiAl8V1

Mo1

0.08

以下

0.12

以下

0.05

以下

0.01

以下

0.30

以下

7.35

∼8.35

0.75

∼1.25

Mo:0.75

∼1.25

S Ti 5112

TiAl5V1S

n1Mo1Zr1

0.03

以下

0.05

∼0.10

0.012

以下

0.008

以下

0.20

以下

4.5

∼5.5

0.6

∼1.4

0.6

∼1.4

Mo:0.6

∼1.2

Zr:0.6

1.4

Si :0.06

∼0.14

S Ti 5250J

TiAl5Sn2.

5J

0.10

以下

0.20

以下

0.05

以下

0.020

以下

0.50

以下

4.0

∼6.0

2.0

∼3.0

YTAB

5250

YTAW

5250

S Ti 6320

TiAl3V2.5

0.03

以下

0.08

∼0.16

0.020

以下

0.008

以下

0.25

以下

2.5

∼3.5

2.0

∼3.0

S Ti 6321

TiAl3V2.5

A

0.03

以下

0.06

∼0.12

0.012

以下

0.005

以下

0.20

以下

2.5

∼3.5

2.0

∼3.0

S Ti 6321J

TiAl3V2.5

AJ

0.05

以下

0.12

以下

0.02

以下

0.012 5

以下

0.30

以下

2.5

∼3.5

2.0

∼3.0

YTAB

3250

YTAW

3250

S Ti 6324

TiAl3V2.5

Ru

0.03

以下

0.06

∼0.12

0.012

以下

0.005

以下

0.20

以下

2.5

∼3.5

2.0

∼3.0

Ru:0.08

∼0.14

S Ti 6326

TiAl3V2.5

Pd

0.03

以下

0.06

∼0.12

0.012

以下

0.005

以下

0.20

以下

2.5

∼3.5

2.0

∼3.0

Pd:0.04

∼0.08

S Ti 6400

TiAl6V4

0.05

以下

0.12

∼0.20

0.030

以下

0.015

以下

0.22

以下

5.5

∼6.7

3.5

∼4.5


6

Z 3331

:2011

表 1−棒及びワイヤの化学成分(続き) 

単位  %(質量分率)

化学成分

a),b)

JIS Z 3331:

2002

(参考)

種類

化学成分
表記によ

る記号

C O

N

H

Fe

Al

V Sn

その他

ワイヤ

S Ti 6400J TiAl6V4J

0.10

以下

0.20

以下

0.05

以下

0.012 5

以下

0.30

以下

5.50

∼6.75

3.5

∼4.5

YTAB

6400

YTAW

6400

S Ti 6402

TiAl6V4B

0.03

以下

0.08

以下

0.012

以下

0.005

以下

0.15

以下

5.50

∼6.75

3.50

∼4.50

S Ti 6408

TiAl6V4A

0.03

以下

0.03

∼0.11

0.012

以下

0.005

以下

0.20

以下

5.5

∼6.5

3.5

∼4.5

S Ti 6408J TiAl6V4AJ

0.08

以下

0.13

以下

0.05

以下

0.012 5

以下

0.25

以下

5.5

∼6.5

3.5

∼4.5

YTAB

6400E

YTAW

6400E

S Ti 6413

TiAl6V4Ni

0.5Pd

0.05

以下

0.12

∼0.20

0.030

以下

0.015

以下

0.22

以下

5.5

∼6.7

3.5

∼4.5

Ni:0.3

0.8

Pd:0.04

∼0.08

S Ti 6414  TiAl6V4Ru

0.03

以下

0.03

∼0.11

0.012

以下

0.005

以下

0.20

以下

5.5

∼6.5

3.5

∼4.5

Ru:0.08

∼0.14

S Ti 6415  TiAl6V4Pd

0.05

以下

0.12

∼0.20

0.030

以下

0.015

以下

0.22

以下

5.5

∼6.7

3.5

∼4.5

Pd:0.04

∼0.08

a)

チタン以外の元素であって,この表で規定しない元素を箇条 の方法で検出した場合又は意図的に添加した場

合は,それらの成分の合計は,0.20 %(質量分率)以下,単独で 0.05 %(質量分率)以下でなければならない。
イットリウムは,0.005 %(質量分率)以下でなければならない。

なお,それらの成分は,購入者から特別の要求がない限り,報告する必要はない。

b)

残部の元素は,チタンからなる。

5.3 

棒の形状並びに棒・ワイヤの寸法及び許容差 

棒の形状並びに棒・ワイヤの寸法及び許容差は,次による。

a)

棒の形状は,丸棒及び角棒とする。

b)

丸棒の寸法及び許容差は,JIS Z 3200 による。丸棒の代表的な寸法を,

表 に示す。

表 2−丸棒の代表的な寸法 

単位  mm

径 1.2,1.6,2.0,2.4,3.2

長さ

1 000

c)

角棒は,JIS H 4600 などの板材から切り出されたものとし,角棒の切断部の角及び両端に丸みをつけ

なければならない。角棒の寸法及び許容差は,

表 による。


7

Z 3331

:2011

表 3−角棒の寸法及び許容差 

単位  mm

厚さ

a)

 1.0

2.0

3.0

厚さの許容差

JIS H 4600

による。

a)

 1.0

2.0

3.5

幅の許容差

b)

±0.3

±0.5

長さ

a)

 500

長さの許容差

c) 

a)

上記寸法以外の角棒については,受渡当事者間の協
定による。

b)

上記以外の寸法幅における幅の許容差は,受渡当事
者間の協定による。

c)

長さの許容差は,受渡当事者間の協定による。

d)

ワイヤの寸法及び許容差は,JIS Z 3200 による。

なお,ワイヤの代表的な寸法を,

表 に示す。

表 4−ワイヤの代表的な寸法 

単位  mm

径 0.8,1.0,1.2,1.6,2.0,2.4,3.2

5.4 

製品の状態 

製品の状態は,JIS Z 3200 によるほか,次による。

a)

棒は,単位質量ごとに包装する。単位包装質量は,1 kg,2 kg,3 kg 及び 5 kg とする。

b)

スプール巻きのワイヤの質量は,3 kg,5 kg 及び 10 kg とする。

c)

上記以外の棒の質量並びにスプール巻きのワイヤの質量及びスプール巻き以外の巻き方のワイヤの質

量は,受渡当事者間の協定による。

試験方法 

6.1 

ロットの決め方 

棒及びワイヤのロットの決め方は,JIS Z 3423 による。

6.2 

化学成分の分析試験方法 

化学成分の分析試験方法は,次による。

a)  JIS H 0321

JIS H 1611JIS H 1612JIS H 1614JIS H 1617JIS H 1618JIS H 1619JIS H 1620

JIS H 1621

JIS H 1622JIS H 1624JIS H 1630 及び/又は JIS H 1631

なお,JIS に規定がない化学成分の分析試験方法は,受渡当事者間の協定による。

b)

炭素,酸素,窒素,水素及び鉄の分析は,製品について行わなければならない。

検査 

検査方法は,次による。

a)

棒及びワイヤの検査項目は,JIS Z 3423 に規定する試験スケジュールによる。


8

Z 3331

:2011

b)

検査は,棒及びワイヤのロットごとに,JIS Z 3423 による試験スケジュールに従い,箇条 によって

試験し,該当する箇条 の規定に適合しなければならない。

c)

試験スケジュールに従い,箇条 によって実施した分析試験の結果が,箇条 の規定に適合しなかっ

た場合には,適合しなかった化学成分だけについて倍数の再試験を行い,その試験結果が規定に適合

しなければならない。この場合の再試験は,最初に用いた試料又は新たに採取した試料で行う。

d)

試料の採取を通して正規の手続きを行っていない試験を含み,試験結果が合否の判定に供し得ないよ

うなことが生じるおそれがある場合には,試験の進行状況又は結果のいかんにかかわらず無効とする。

無効となった試験は,正規の手続きに従って繰り返されなければならない。

なお,この場合は,c)に規定する再試験の対象とはしない。

包装 

包装は,JIS Z 3200 による。

製品の呼び方 

棒及びワイヤの製品の呼び方は,化学成分の種類の記号,及び棒又はワイヤの区分並びに丸棒及びワイ

ヤについては径を,また,角棒については厚さ及び幅によるものとし,さらに,棒の場合は長さ,ワイヤ

の場合には質量を追記する。

なお,棒及びワイヤの区分は,棒は BY の記号,ワイヤは WY の記号を用いて表す。製品の呼び方の例

を,次に示す。

なお,

例 2,例 及び例 に示すように,種類の記号に付随して,化学成分表記による記号を表示して

もよい。

例 1 S

Ti

6400

−BY−3.2(mm)−1 000(mm)

種類

区分    径        長さ

例 2 S

Ti

6400

(TiAl6V4)

BY

−3.2(mm)−1 000(mm)

種類  化学成分表記

区分    径        長さ 

例 3 S

Ti

6400

−BY−2.0(mm)×2.0(mm)−500(mm)

種類

区分    厚さ      幅      長さ

例 4 S

Ti

6400 (TiAl6V4)

BY

−2.0(mm)×2.0(mm)−500(mm)

種類

化学成分表記

区分

厚さ      幅      長さ 

例 5 S

Ti

6400

−WY−1.2(mm)×5(kg)

種類    区分    径    質量

例 6 S

Ti

6400 (TiAl6V4)

WY

−1.2(mm)×5(kg)

種類

化学成分表記

区分    径

質量

10 

表示 

表示は,JIS Z 3200 の規定による。

棒の種類の表示は,端面に

表 に示す彩色を施すか,表 の種類を示す表示を行わなければならない。

なお,

表 以外の彩色表示は,受渡当事者間の協定による。


9

Z 3331

:2011

表 5−棒の彩色表示による識別 

種類

端面彩色

S Ti 0100J

S Ti 0120J

S Ti 0125J

S Ti 0130J

S Ti 2251J

S Ti 2401J

S Ti 2402J

S Ti 5250J

だいだい

S Ti 6321J

S Ti 6400J

S Ti 6408J


10

Z 3331

:2011

附属書 JA

(参考)

主な適用母材例

表 JA.1−棒及びワイヤの種類の主な適用母材例 

主な適用母材

棒 及 び

ワ イ ヤ
の種類

種類

引張 
強さ

a)

MPa

S Ti 0100

S Ti 0100J

JIS H 4600

,

JIS H 4630

,

JIS H 4631

,

JIS H 4635

,

JIS H 4650

,

JIS H 4657

及び JIS H 4670 の 1 種 270∼410

S Ti 0120

S Ti 0120J

JIS H 4600

,

JIS H 4630

,

JIS H 4631

,

JIS H 4635

,

JIS H 4650

,

JIS H 4657

及び JIS H 4670 の 2 種 340∼510

S Ti 0125

S Ti 0125J

JIS H 4600

,

JIS H 4630

,

JIS H 4631

,

JIS H 4635

,

JIS H 4650

,

JIS H 4657

及び JIS H 4670 の 3 種 480∼620

S Ti 0130

S Ti 0130J

JIS H 4600

,

JIS H 4630

,

JIS H 4635

,

JIS H 4650

及び JIS H 4657 の 4 種 550∼750

S Ti 2251  JIS H 4600

,

JIS H 4630

,

JIS H 4631

,

JIS H 4635

,

JIS H 4650

,

JIS H 4657

及び JIS H 4670 の 11 種 270∼410

S Ti 2253  JIS H 4600

,

JIS H 4630

,

JIS H 4631

,

JIS H 4635

,

JIS H 4650

,

JIS H 4657

及び JIS H 4670 の 17 種 240∼380

S Ti 2255  ASTM B 265:2009 Grade 27

S Ti 2401

S Ti 2401J

JIS H 4600

,

JIS H 4630

,

JIS H 4631

,

JIS H 4635

,

JIS H 4650

,

JIS H 4657

及び JIS H 4670 の 12 種 340∼510

S Ti 2402J  JIS H 4600

,

JIS H 4630

,

JIS H 4631

,

JIS H 4635

,

JIS H 4650

,

JIS H 4657

及び JIS H 4670 の 13 種 480∼620

S Ti 2403  JIS H 4600

,

JIS H 4630

,

JIS H 4631

,

JIS H 4635

,

JIS H 4650

,

JIS H 4657

及び JIS H 4670 の 18 種 345∼515

S Ti 2405  ASTM B 265:2009 Grade 26

,

ASTM B 265:2009 Grade 26H

S Ti 3401  ASTM B 265:2009 Grade 12

S Ti 3416  JIS H 4600

,

JIS H 4630

,

JIS H 4631

,

JIS H 4635

,

JIS H 4650

,

JIS H 4657

及び JIS H 4670 の 23 種 483∼630

S Ti 3423  JIS H 4600

,

JIS H 4630

,

JIS H 4631

,

JIS H 4635

,

JIS H 4650

,

JIS H 4657

及び JIS H 4670 の 21 種 275∼450

S Ti 3424  JIS H 4600

,

JIS H 4630

,

JIS H 4631

,

JIS H 4635

,

JIS H 4650

,

JIS H 4657

及び JIS H 4670 の 22 種 410∼530

S Ti 3443  JIS H 4600

,

JIS H 4630

,

JIS H 4631

,

JIS H 4635

,

JIS H 4650

,

JIS H 4657

及び JIS H 4670 の 14 種

345

以上

S Ti 3444  JIS H 4600

,

JIS H 4630

,

JIS H 4631

,

JIS H 4635

,

JIS H 4650

,

JIS H 4657

及び JIS H 4670 の 15 種

450

以上

S Ti 3531  JIS H 4600

,

JIS H 4630

,

JIS H 4631

,

JIS H 4635

,

JIS H 4650

,

JIS H 4657

及び JIS H 4670 の 19 種 345∼515

S Ti 3533  JIS H 4600

,

JIS H 4630

,

JIS H 4631

,

JIS H 4635

,

JIS H 4650

,

JIS H 4657

及び JIS H 4670 の 20 種 450∼590

S Ti 4621

S Ti 4810

S Ti 5112  ASTM B 265:2009 Grade 32

S Ti 5250J  ASTM B 265:2009 Grade 6

S Ti 6320  JIS H 4600

,

JIS H 4630

,

JIS H 4635

,

JIS H 4650

及び

JIS H 4657

の 61 種 620 以上

S Ti 6321

S Ti 6321J

JIS H 4600

,

JIS H 4630

,

JIS H 4635

,

JIS H 4650

及び

JIS H 4657

の 61 種 620 以上

S Ti 6324  ASTM B 265:2009 Grade 28

S Ti 6326  ASTM B 265:2009 Grade 18

S Ti 6400

S Ti 6400J

JIS H 4600

,

JIS H 4650

及び JIS H 4657 の 60 種 895 以上

S Ti 6402  JIS H 4600

,

JIS H 4650

及び JIS H 4657 の 60E 種 825 以上

S Ti 6408

S Ti 6408J

JIS H 4600

,

JIS H 4650

及び JIS H 4657 の 60E 種 825 以上


11

Z 3331

:2011

表 JA.1−棒及びワイヤの種類の主な適用母材例(続き) 

主な適用母材

棒及び
ワイヤ
の種類

種類

引張

強さ

a)

MPa

S Ti 6413  ASTM B 265:2009 Grade 25

S Ti 6414  ASTM B 265:2009 Grade 29

S Ti 6415  ASTM B 265:2009 Grade 24

注記  この表に記載されていない母材に適用する棒及びワイヤは,母材の化学成分に近いものを選択するのが一般的

である。

a)

引張強さは,JIS H 4600 による。


12

Z 3331

:2011

附属書 JB

(参考)

チタン母材(JIS H 4600 の 1 種,2 種,3 種及び 4 種)における

酸素量とその引張強さとの関係

チタンの棒及びワイヤの種類は,

適用する母材と同様に酸素量によって分類されている。その酸素量は,

引張強さと相関がある(

図 JB.1 参照)。

図 JB.1−チタン母材における酸素量とその引張強さとの関係

a)

a)

出典“チタン中の酸素・鉄などの元素濃度と引張強さ”

社団法人日本チタン協会技術委員会分科会:チタン Vol.45, No.1(PP.45-50)(平成 9 年 1 月)

参考文献  JIS H 4630  チタン及びチタン合金−継目無管

JIS H 4631

  熱交換器用チタン管及びチタン合金管

JIS H 4635

  チタン及びチタン合金の溶接管

JIS H 4650

  チタン及びチタン合金−棒

JIS H 4657

  チタン及びチタン合金−鍛造品

JIS H 4670

  チタン及びチタン合金−線

ASTM B 265:2009

,Standard Specification for Titanium and Titanium Alloy Strip, Sheet, and Plate


附属書 JC

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS Z 3331:2011

  チタン及びチタン合金溶接用の溶加棒及びソリッドワイヤ

ISO 24034:2005

  Welding consumables−Solid wires and rods for fusion welding of

titanium and titanium alloys

−Classification 及び Amendment 1:2008 

(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号
及び題名

内容

(II) 
国 際 規

格番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

2

引 用 規

3

用 語 及

び定義

JIS Z 3001-1

及び JIS 

Z 3001-2

を引用

追加

JIS

では,専門用語及び定義の

規格の引用を記載した。

5.2

棒及びワイヤの

化学成分

4

  (4.2)

(4.3)

追加

JIS

では,JIS Z 3331:2002 で使

用された化学成分の範囲を追
加し,末尾に J を付随して,表
記することにした。

S Ti 0100

,S Ti 0120,S Ti 0125,S

Ti 0130

,S Ti 2251 などの酸素量下

限値では溶接金属の延性及び靭性
に支障を来す懸念があることによ

って,酸素量下限値を設けていな
い JIS Z 3331:2002 の化学成分の範
囲を追加した。

5

品質

5.3

棒の形状並びに

棒・ワイヤの寸法及

び許容差

 8

追加

板材から切り出した角棒を追
加した。

日本の流通事情による。

6

試 験 方

6.2

化学成分の分析

試験方法

 6

追加

一部の元素に対して,化学成分
の分析方法を明確にした。

全ての元素に対して,化学成分の
分析方法を明確にする。

9

製 品 の

呼び方

製品の呼び方を規定

追加

棒及びワイヤの区分,径並びに
ワイヤの質量を表した。

棒及びワイヤの区分,径並びにワ
イヤの質量を識別するため,設け

た。

10

表示

表示方法を規定

8

追加 11 種 類 の 彩 色 表 示 を 追 加 し

た。

日 本 で 使 用 量 の 多 い 種 類 に 対 し
て,色識別を設けた。

13

Z 3

331


20
1

1


(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号

及び題名

内容

(II) 
国際規格
番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

附属書 JA
(参考)

棒 及 び ワ イ ヤ の 種

類 の 主 な 適 用 母 材

追加

母材の種類を記した。

棒及びワイヤの種類に対する主な

適用母材を明確にするため,設け
た。

附属書 JB
(参考)

チタン母材(JIS H 

4600

の 1 種,2 種,

3

種及び 4 種)にお

け る 酸 素 量 と そ の

引張強さとの関係

追加

酸素量と引張強さとの関係を

表した。

強度は主として酸素量によって調

整されていることを明確にするた
めに,記載した。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:

ISO 24034:2005

,Amd.1:2008,MOD)

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

14

Z 3

331


20
1

1