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Z 3317

:2011

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

2

4

  種類及び記号の付け方 

2

5

  品質

3

5.1

  溶加材及びソリッドワイヤの寸法及びその許容差並びに製品の状態

3

5.2

  溶加材及びソリッドワイヤの化学成分 

3

5.3

  溶着金属の機械的性質 

5

6

  試験方法

6

6.1

  ロットの決め方

6

6.2

  溶加材及びソリッドワイヤの分析試験 

7

6.3

  溶着金属の引張試験

7

7

  検査方法

8

8

  製品の呼び方 

9

9

  包装

10

10

  表示

10

10.1

  製品の表示 

10

10.2

  包装の表示 

10

11

  検査証明書

10

附属書 A(参考)ISO 21952 System A 

11

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表 

16


Z 3317

:2011

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本溶接

協会(JWES)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これ

によって,JIS Z 3317:2007 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 Z

3317

:2011

モリブデン鋼及びクロムモリブデン鋼用

ガスシールドアーク溶接溶加棒及びソリッドワイヤ

Solid wire electrodes, wires and rods for gas-shielded arc welding of

molybdenum steel and chromium molybdenum steel

序文 

この規格は,2007 年に第 1 版として発行された ISO 21952 を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日

本工業規格である。ISO 21952 は,EN 12070 と環太平洋地域で使用する規格との共存形であり,共存する

両方又はどちらかの規格を特定の市場に適用してもよいとしている。このため,環太平洋地域で使用され

ている規格に該当する部分(ISO 21952 System B)を本体で示し,EN 12070 に該当する部分(ISO 21952

System A

)は,参考として

附属書 に示す。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,モリブデン鋼及びクロムモリブデン鋼に用いるティグ溶接に使用するソリッド溶加棒及び

ソリッド溶加ワイヤ(以下,両者を総称して溶加材という。

)並びにマグ溶接及びミグ溶接に使用するソリ

ッドワイヤについて規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 21952:2007

,Welding consumables−Wire electrodes, wires, rods and deposits for gas-shielded arc

welding of creep-resisting steels

−Classification(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS G 0203

  鉄鋼用語(製品及び品質)

JIS G 0320

  鋼材の溶鋼分析方法

JIS G 3103

  ボイラ及び圧力容器用炭素鋼及びモリブデン鋼鋼板

JIS G 4109

  ボイラ及び圧力容器用クロムモリブデン鋼鋼板

JIS G 4110

  高温圧力容器用高強度クロムモリブデン鋼及びクロムモリブデンバナジウム鋼鋼板

JIS Z 3001-1

  溶接用語−第 1 部:一般

JIS Z 3001-2

  溶接用語−第 2 部:溶接方法


2

Z 3317

:2011

JIS Z 3111

  溶着金属の引張及び衝撃試験方法

注記  対応国際規格:ISO 15792-1,Welding consumables−Test methods−Part 1: Test methods for

all-weld metal test specimens in steel, nickel and nickel alloys

(MOD)

JIS Z 3200

  溶接材料−寸法,許容差,製品の状態,表示及び包装

注記  対応国際規格:ISO 544,Welding consumables−Technical delivery conditions for welding filler

materials

−Type of product, dimensions, tolerances and markings(MOD)

JIS Z 3253

  溶接及び熱切断用シールドガス

注記  対応国際規格:ISO 14175,Welding consumables−Gases and gas mixtures for fusion welding and

allied processes

(MOD)

JIS Z 3423

  溶接材料の調達指針

注記  対応国際規格:ISO 14344,Welding consumables−Procurement of filler materials and fluxes

(MOD)

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS G 0203JIS Z 3001-1 及び JIS Z 3001-2 によるほか,次によ

る。

3.1 

ソリッド溶加棒(solid rods) 

ティグ溶接に使用する中空でない断面同質の溶加棒。

3.2 

ソリッド溶加ワイヤ(solid wires) 

ティグ溶接に使用するソリッドワイヤ。

3.3 

溶加材 

ティグ溶接に使用するソリッド溶加棒及びソリッド溶加ワイヤ。

3.4 

ソリッドワイヤ(solid wires)

マグ溶接及びミグ溶接に使用するソリッドワイヤ。

種類及び記号の付け方 

溶加材及びソリッドワイヤの種類は,溶接方法,溶着金属の機械的性質,シールドガスの種類並びに溶

加材及びソリッドワイヤの化学成分によって区分し,記号の付け方は,

図 による。


3

Z 3317

:2011

溶接方法の記号

G

:マグ溶接及びミグ溶接

W

:ティグ溶接

溶着金属の機械的性質の記号

a)

表 による。)

シールドガスの種類の記号

  マグ溶接及びミグ溶接

C

JIS Z 3253 に規定する C1  炭酸ガス

M

JIS Z 3253 に規定する M2 1 で,炭酸ガス 15 %∼25 %(体積分率)とアル

ゴンとの混合ガス

A

JIS Z 3253 に規定する M1 3 で,酸素 1 %∼3 %(体積分率)とアルゴンと

の混合ガス

G

:受渡当事者間の協定による上記以外のガス

  ティグ溶接 
    記号なし:JIS Z 3253 に規定する I1  アルゴン

溶加材及びソリッドワイヤの化学成分の記号

a)

表 による。)

  ○  ○○○-○○○

a)

溶着金属の機械的性質の記号と溶加材及びソリッドワイヤの化学成分の記号との組合せは,

表 による。

図 1−溶加材及びソリッドワイヤの種類の記号の付け方 

品質 

5.1 

溶加材及びソリッドワイヤの寸法及びその許容差並びに製品の状態   

寸法及びその許容差並びに製品の状態は,JIS Z 3200 の規定に適合しなければならない。

5.2 

溶加材及びソリッドワイヤの化学成分 

溶加材及びソリッドワイヤの化学成分は,6.2 の方法によって試験を行ったとき,

表 の規定に適合しな

ければならない。

表 1−溶加材及びソリッドワイヤの化学成分

単位  %(質量分率)

化学成分

a),b)

溶加材及び

ソリッドワ
イヤの化学
成分の記号

C  Si Mn P  S  Ni Cr Mo

Cu

c)

 V

その他の成分

1M3

0.12

以下

0.30

0.70

1.30

以下

0.025

以下

0.025

以下

0.20

以下

0.40

0.65

0.35

以下

3M3

0.12

以下

0.60

0.90

1.10

1.60

0.025

以下

0.025

以下

0.40

0.65

0.50

以下

3M3T

0.12

以下

0.40

1.00

1.00

1.80

0.025

以下

0.025

以下

0.40

0.65

0.50

以下

− Ti

0.02

∼0.30

CM

0.12

以下

0.10

0.40

0.20

1.00

0.025

以下

0.025

以下

0.40

0.90

0.40

0.65

0.40

以下

CMT

0.12

以下

0.30

0.90

1.00

1.80

0.025

以下

0.025

以下

0.30

0.70

0.40

0.65

0.40

以下

− Ti

0.02

∼0.30

1CM

0.07

0.12

0.40

0.70

0.40

0.70

0.025

以下

0.025

以下

0.20

以下

1.20

1.50

0.40

0.65

0.35

以下

1CM1

0.12

以下

0.20

0.50

0.60

0.90

0.025

以下

0.025

以下

1.00

1.60

0.30

0.65

0.40

以下

1CM1J

0.05

0.15

0.10

0.40

0.70

1.00

0.025

以下

0.025

以下

1.00

1.60

0.30

0.65

0.40

以下


4

Z 3317

:2011

表 1−溶加材及びソリッドワイヤの化学成分(続き)

単位  %(質量分率)

化学成分

a),b)

溶加材及び
ソリッドワ

イヤの化学
成分の記号

C  Si Mn P  S  Ni Cr Mo

Cu

c)

 V

その他の成分

1CM2

0.05

0.15

0.15

0.40

1.60

2.00

0.025

以下

0.025

以下

1.00

1.60

0.40

0.65

0.40

以下

1CM3

0.12

以下

0.30

0.90

0.80

1.50

0.025

以下

0.025

以下

1.00

1.60

0.40

0.65

0.40

以下

1CML

0.05

以下

0.40

0.70

0.40

0.70

0.025

以下

0.025

以下

0.20

以下

1.20

1.50

0.40

0.65

0.35

以下

1CML1

0.05

以下

0.20

0.80

0.80

1.40

0.025

以下

0.025

以下

1.00

1.60

0.40

0.65

0.40

以下

1CMT

0.05

0.15

0.30

0.90

0.80

1.50

0.025

以下

0.025

以下

1.00

1.60

0.40

0.65

0.40

以下

− Ti

0.02

∼0.30

1CMT1

0.12

以下

0.30

0.90

1.20

1.90

0.025

以下

0.025

以下

1.00

1.60

0.40

0.65

0.40

以下

− Ti

0.02

∼0.30

2C1M

0.07

0.12

0.40

0.70

0.40

0.70

0.025

以下

0.025

以下

0.20

以下

2.30

2.70

0.90

1.20

0.35

以下

2C1M1

0.05

0.15

0.10

0.50

0.30

0.60

0.025

以下

0.025

以下

2.10

2.70

0.85

1.20

0.40

以下

2C1M2

0.05

0.15

0.60

以下

0.50

1.20

0.025

以下

0.025

以下

2.10

2.70

0.85

1.20

0.40

以下

2C1M3

0.12

以下

0.30

0.90

0.75

1.50

0.025

以下

0.025

以下

2.10

2.70

0.90

1.20

0.40

以下

2C1ML

0.05

以下

0.40

0.70

0.40

0.70

0.025

以下

0.025

以下

0.20

以下

2.30

2.70

0.90

1.20

0.35

以下

2C1ML1

0.05

以下

0.30

0.90

0.80

1.40

0.025

以下

0.025

以下

2.10

2.70

0.90

1.20

0.40

以下

2C1MV

0.05

0.15

0.10

0.50

0.20

1.00

0.025

以下

0.025

以下

2.10

2.70

0.85

1.20

0.40

以下

0.15

0.50

2C1MV1

0.12

以下

0.10

0.70

0.80

1.60

0.025

以下

0.025

以下

2.10

2.70

0.90

1.20

0.40

以下

0.15

0.50

2C1MT

0.05

0.15

0.35

0.80

0.75

1.50

0.025

以下

0.025

以下

2.10

2.70

0.90

1.20

0.40

以下

− Ti

0.02

∼0.30

2C1MT1

0.04

0.12

0.20

0.80

1.60

2.30

0.025

以下

0.025

以下

2.10

2.70

0.90

1.20

0.40

以下

− Ti

0.02

∼0.30

2CMWV

0.12

以下

0.10

0.70

0.20

1.00

0.020

以下

0.010

以下

2.00

2.60

0.40

0.65

0.40

以下

0.10

0.50

Nb 0.01

∼0.08

W 1.00

∼2.00

2CMWV

−Ni

0.12

以下

0.10

0.70

0.80

1.60

0.020

以下

0.010

以下

0.30

1.00

2.00

2.60

0.05

0.30

0.40

以下

0.10

0.50

Nb 0.01

∼0.08

W 1.00

∼2.00

3C1M

0.12

以下

0.10

0.70

0.50

1.20

0.025

以下

0.025

以下

2.75

3.75

0.90

1.20

0.40

以下

3C1MV

0.05

0.15

0.50

以下

0.20

1.00

0.025

以下

0.025

以下

2.75

3.75

0.90

1.20

0.40

以下

0.15

0.50

3C1MV1

0.12

以下

0.10

0.70

0.80

1.60

0.025

以下

0.025

以下

2.75

3.75

0.90

1.20

0.40

以下

0.15

0.50

5CM

0.10

以下

0.50

以下

0.40

0.70

0.025

以下

0.025

以下

0.60

以下

4.50

6.00

0.45

0.65

0.35

以下


5

Z 3317

:2011

表 1−溶加材及びソリッドワイヤの化学成分(続き)

単位  %(質量分率)

化学成分

a),b)

溶加材及び
ソリッドワ

イヤの化学
成分の記号

C  Si Mn P  S  Ni Cr Mo

Cu

c)

 V

その他の成分

9C1M

0.10

以下

0.50

以下

0.40

0.70

0.025

以下

0.025

以下

0.50

以下

8.00

10.50

0.80

1.20

0.35

以下

9C1MV

0.07

0.13

0.15

0.50

1.20

以下

0.010

以下

0.010

以下

0.80

以下

8.00

10.50

0.85

1.20

0.20

以下

0.15

0.30

Nb 0.02

∼0.10

Al 0.04

以下

N 0.03

∼0.07

Mn

+Ni 1.50 以

9C1MV1

0.12

以下

0.50

以下

0.50

1.25

0.025

以下

0.025

以下

0.10

0.80

8.00

10.50

0.80

1.20

0.40

以下

0.10

0.35

Nb 0.01

∼0.12

N 0.01

∼0.05

9C1MV2

0.12

以下

0.10

0.60

1.20

1.90

0.025

以下

0.025

以下

0.20

1.00

8.00

10.50

0.80

1.20

0.40

以下

0.15

0.50

Nb 0.01

∼0.12

N 0.01

∼0.05

9C1MV2J

0.12

以下

0.10

0.60

1.20

1.90

0.025

以下

0.025

以下

0.20

1.00

8.00

10.50

0.80

1.20

0.40

以下

0.15

0.50

Nb 0.01

∼0.12

N 0.02

∼0.07

10CMV

0.05

0.15

0.10

0.70

0.20

1.00

0.025

以下

0.025

以下

0.30

1.00

9.00

11.50

0.40

0.65

0.40

以下

0.10

0.50

Nb 0.04

∼0.16

N 0.02

∼0.07

10CMWV

−Co

0.12

以下

0.10

0.70

0.20

1.00

0.020

以下

0.020

以下

0.30

1.00

9.00

11.50

0.20

0.55

0.40

以下

0.10

0.50

Co 0.80

∼1.20

Nb 0.01

∼0.08

W 1.00

∼2.00

N 0.02

∼0.07

10CMWV

−Co1

0.12

以下

0.10

0.70

0.80

1.50

0.020

以下

0.020

以下

0.30

1.00

9.00

11.50

0.25

0.55

0.40

以下

0.10

0.50

Co 1.00

∼2.00

Nb 0.01

∼0.08

W 1.00

∼2.00

N 0.02

∼0.07

10CMWV

−Cu

0.05

0.15

0.10

0.70

0.20

1.00

0.020

以下

0.020

以下

0.70

1.40

9.00

11.50

0.20

0.50

1.00

2.00

0.10

0.50

Nb 0.01

∼0.08

W 1.00

∼2.00

N 0.02

∼0.07

G

受渡当事者間の協定による。

a)

“−”は,その化学成分を規定しないことを意味する。

b)

鉄以外の成分であって,この表で規定しない成分を溶加材及びソリッドワイヤの分析試験(6.2)の過程で検出
したとき又は意図的に添加したときは,それらの成分の合計は,0.50 %(質量分率)以下でなければならない。

c)

銅めっきが施されている場合は,めっきの銅を含む。

5.3 

溶着金属の機械的性質 

溶着金属の引張強さ,0.2 %耐力及び伸びは,6.3 の方法によって試験を行ったとき,

表 の規定に適合

しなければならない。


6

Z 3317

:2011

表 2−溶着金属の機械的性質

溶加材及びソリッドワイヤの種類

熱管理条件

溶接後熱処理

a)

溶 着 金 属 の

機 械 的 性 質
の記号

溶加材及びソリッドワイヤ

の化学成分の記号

引張強さ

MPa

0.2 %

耐力

MPa

伸び

%

予熱及び

パス間温度

温度

保持時間

b)

min

49 3M3

,3M3T 490 以上 390 以上

22

以上

135

∼165

605

635

60

1M3

,1CML 520 以上 400 以上

17

以上

135

∼165

605

635

60

52 1CML1

520

以上 400 以上

17

以上

135

∼165

675

705

60

 2CMWV 520

以上 400 以上

17

以上

160

∼190

700

730

120

 CM

,CMT,1CM 550 以上 470 以上

17

以上

135

∼165

605

635

60

1CM1

, 1CM1J , 1CM2 ,

1CM3

,1CMT,1CMT1

550

以上 470 以上

17

以上

135

∼165

675

705

60

55

2C1ML

,2C1ML1,2C1MV,

2C1MV1

550

以上 470 以上

15

以上

185

∼215

675

705

60

 5CM

550

以上 470 以上

15

以上

175

∼235

730

760

60

 9C1M

550

以上 470 以上

15

以上

205

∼260

730

760

60

57 2CMWV

−Ni 570 以上 490 以上

15

以上

160

∼190

700

730

120

2C1M

, 2C1M1 , 2C1M2 ,

2C1M3

,2C1MT,2C1MT1

620

以上 540 以上

15

以上

185

∼215

675

705

60

3C1M

,3C1MV,3C1MV1 620 以上 530 以上

15

以上

185

∼215

675

705

60

62

9C1MV

,9C1MV1,9C1MV2,

9C1MV2J

620

以上 410 以上

15

以上

205

∼320

745

775

120

10CMWV

−Co,

10CMWV

−Co1

620

以上 530 以上

15

以上

205

∼260

725

755

480

69 10CMWV

−Cu 690 以上 600 以上

15

以上

100

∼200

725

755

60

78 10CMV 780

以上 680 以上

13

以上

205

∼260

675

705

480

49 G 490

以上

52 G 520

以上

55 G 550

以上

受渡当事者間の協定による。

62 G 620

以上

69

G 690

以上

注記  1 MPa=1 N/mm

2

a)

試験材を炉に入れるときの炉の温度は,315  ℃以下とする。また,315  ℃以上の温度域において,加熱速度は,

220

℃/h 以下,かつ,冷却速度は,195  ℃/h 以下とする。

b)

保持時間の許容差は,0 min,+15 min とする。

試験方法 

6.1 

ロットの決め方 


7

Z 3317

:2011

溶加材及びソリッドワイヤのロットの決め方は,JIS Z 3423 による。

6.2 

溶加材及びソリッドワイヤの分析試験   

溶加材及びソリッドワイヤの分析試験は,JIS G 0320 の箇条 4(溶鋼分析方法)に規定する方法又はそ

れに対応する ISO 規格による。

なお,製品と変わらない成分の分析試験は,次のいずれかの試験結果を用いてもよい。

a)

同一ヒートの他線径の製品分析試験

b)

同一ヒートの製造途中の線材分析試験

c)

原料のミルコイルの製品分析値

d)

原料のミルコイルの溶鋼分析値

6.3 

溶着金属の引張試験 

溶着金属の引張試験は,次の a)j)の規定及び JIS Z 3111 による。

a)

溶加材は,ティグ溶接で試験を行い,溶加材の径は,2.4 mm とする。ただし,2.4 mm を製造してい

ない場合は,これに最も近い径とする。ソリッドワイヤは,マグ溶接又はミグ溶接で試験を行い,ソ

リッドワイヤの径は,1.2 mm とする。ただし,1.2 mm を製造していない場合は,これに最も近い径

とする。

b)

試験に使用する試験板の材質は,

表 による。ただし,JIS Z 3111 の規定によってバタリングを行う

場合は,

表 に規定する以外の鋼材を試験板として用いてもよい。

c)

ティグ溶接の試験を行う試験板の形状及び寸法は,JIS Z 3111 の試験板記号 1.1 を使用する。マグ溶接

及びミグ溶接の試験を行う試験板の形状及び寸法は,JIS Z 3111 の試験板記号 1.3 を使用する。

d)

溶接電流の極性は,ティグ溶接では棒マイナス,マグ溶接及びミグ溶接ではワイヤプラスを用いる。

e)

ティグ溶接の試験に使用するシールドガスの種類は,JIS Z 3253 に規定する I 1 とする。マグ溶接及び

ミグ溶接の試験に使用するシールドガスの種類は,ソリッドワイヤを区分したガスとする。

f)

試験板の予熱及びパス間温度は,

表 による。

g)

溶接条件は,

表 による。ただし,棒径が 2.4 mm 以外,又はソリッドワイヤの径が 1.2 mm 以外の場

合は,製造業者が推奨する溶接条件による。

h)

積層要領は,

表 による。

i)

溶接後熱処理の条件は,

表 による。

j)

引張試験片は,JIS Z 3111 に規定する A0 号試験片とする。


8

Z 3317

:2011

表 3−試験板の材質 

溶加材及びソリッドワイヤの化学成分の記号

試験板の材質

1M3

,3M3,3M3T

JIS G 3103

に規定する SB450M 又は SB480M

 a)

CM

,CMT

JIS G 4109

に規定する SCMV1

 a)

1CM

,1CM1,1CM1J,1CM2,1CM3,1CML,1CML1,1CMT,1CMT1

JIS G 4109

に規定する SCMV2 又は SCMV3

 a)

2C1M

,2C1M1,2C1M2,2C1M3,2C1ML,2C1ML1,2C1MT,2C1MT1

JIS G 4109

に規定する SCMV4

 a)

2C1MV

,2C1MV1

JIS G 4110

に規定する SCMQ4V

 a)

3C1M

JIS G 4109

に規定する SCMV5

 a)

3C1MV

,3C1MV1

JIS G 4110

に規定する SCMQ5V

 a)

5CM

JIS G 4109

に規定する SCMV6

 a)

9C1M

,9C1MV,9C1MV1,9C1MV2,9C1MV2J,2CMWV,

2CMWV

−Ni,10CMV,10CMWV−Co,10CMWV−Co1,

10CMWV

−Cu,G

溶着金属と同等の機械的性質をもつ鋼材

a)

ここで規定する試験板と同等の機械的性質及び化学成分をもつ鋼材を試験板として用いてもよい。

表 4−溶接条件 

溶接方法

溶加材及びソリッドワイヤの径

a)

mm

溶接電流

a)

A

アーク電圧

V

コンタクトチップ距離

mm

溶接速度

mm/min

ティグ溶接 2.4  220±30

− 125±25

マグ溶接及び

ミグ溶接

1.2 290

±30

適正電圧 20±3 330±60

注記  コンタクトチップ距離は,JIS Z 3001-2 の番号 24207 で定義されており,コンタクトチップ先端からアーク点

(母材)までの距離である。 

a)

径がそれぞれ 2.4 mm,1.2 mm 以外の場合には,製造業者が推奨する電流範囲とする。

表 5−積層要領 

区分

溶接方法

溶加材及びソリッドワイヤの径

a) 

mm

各層のパス数

a)

層数

a)

溶加材

ティグ溶接 2.4 2

 b)

8

∼11

ソリッドワイヤ

マグ溶接及びミグ溶接 1.2

2

又は 3 6∼10

a)

径がそれぞれ 2.4 mm,1.2 mm 以外の場合には,製造業者が推奨するパス数及び層数とする。

b)

最終層は,3 又は 4 パスとしてもよい。

検査方法 

検査方法は,次による。

a)

溶加材及びソリッドワイヤの検査項目は,JIS Z 3423 に規定する試験スケジュールによる。

b)

検査は,溶加材及びソリッドワイヤのロットごとに,JIS Z 3423 による試験スケジュールに従い,箇

条 によって試験し,該当する箇条 の規定に適合しなければならない。

c)

試験スケジュールに従い,箇条 によって実施した分析試験及び引張試験のいずれかの試験結果が,

箇条 の規定に適合しなかった場合には,適合しなかった全ての試験について倍数の再試験を行い,

そのいずれの試験結果も規定に適合しなければならない。この場合の再試験のための試験片は,当初

の試験材の残材から採取するか,又は新たな試験板を用いて作製した試験材から採取する。また,分

析試験において,当初の試験結果が規定に適合した成分は,再試験を行わなくてもよい。


9

Z 3317

:2011

d)

試験片の作製から試験の実施を通して正規の手続きを行っていない試験を含み,試験結果が合否の判

定に供し得ないようなことが生じるおそれがある場合には,試験の進行状況又は結果のいかんにかか

わらず無効とする。無効となった試験は,正規の手続きに従って繰り返されなければならない。

なお,この場合は,c)に規定する再試験の対象とはしない。

製品の呼び方 

製品の呼び方は,次による。

a) 

ティグ溶接用溶加材 

1) 

ソリッド溶加棒  溶加材の種類の記号,径及び長さによる。

例 1 W

62-2C1M3

− 2.4 − 1 000

溶加材の種類

径          長さ

  の記号

W

:ティグ溶接

62

:溶着金属の引張強さが 620 MPa 以上(

表 による。)

2C1M3

:溶加材の化学成分(

表 による。)

2)

ソリッド溶加ワイヤ  溶加材の種類の記号,径及び質量による。

例 2 W

55-1CM

− 1.2 − 20

溶加材の種類

質量

          の記号

W

:ティグ溶接

55

:溶着金属の引張強さが 550 MPa 以上(

表 による。)

1CM

:溶加材の化学成分(

表 による。)

b)

マグ溶接及びミグ溶接用ソリッドワイヤ  ソリッドワイヤの種類の記号,径及び質量による。

例 3 G

49C-3M3T

− 1.2 − 20

  ソリッドワイヤの

質量

      種類の記号

G

:マグ溶接及びミグ溶接(マグ溶接)

49

:溶着金属の引張強さが 490 MPa 以上(

表 による。)

C

:シールドガスが JIS Z 3253 に規定する C1(炭酸ガス)

3M3T

:ソリッドワイヤの化学成分(

表 による。)

例 4  G 55A-G   −   1.2 −  20

  ソリッドワイヤの    径

質量

      種類の記号

G

:マグ溶接及びミグ溶接(ミグ溶接)

55

:溶着金属の引張強さが 550 MPa 以上(

表 による。)

A

:シールドガスが JIS Z 3253 に規定する M1 3 で,酸素 1 %∼3 %(体積分率)とアルゴンと

の混合ガス


10

Z 3317

:2011

G

:ソリッドワイヤの化学成分(

表 によって,受渡当事者間の協定による。)

包装 

包装は,JIS Z 3200 による。

10 

表示 

10.1 

製品の表示 

製品の表示は,JIS Z 3200 による。

10.2 

包装の表示 

包装の表示は,JIS Z 3200 による。

11 

検査証明書 

検査証明書は,JIS Z 3200 による。

なお,溶加材及びソリッドワイヤの化学成分を報告する場合は,種類ごとに

表 に規定する成分を報告

しなければならない。


11

Z 3317

:2011

附属書 A

(参考)

ISO 21952 System A

A.1 

適用範囲 

この附属書は,モリブデン鋼及びクロムモリブデン鋼のティグ溶接に使用するソリッド溶加棒及びソリ

ッド溶加ワイヤ(以下,溶加材という。

)並びにマグ溶接及びミグ溶接に使用するソリッドワイヤの分類に

ついて,溶接のまま及び溶接後熱処理後の機械的性質に対する要求事項を記載する。同一ソリッドワイヤ

でも,異なるシールドガスとの組合せで試験及び分類を行うことができる。

A.2 

引用規格 

次に掲げる規格は,この附属書に引用されることによって,この附属書の一部を構成する。これらの引

用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。

は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

ISO 31-0:1992

,Quantities and units−Part 0: General principles

ISO 544

,Welding consumables−Technical delivery conditions for welding filler materials−Type of product,

dimensions, tolerances and markings

ISO 4063

,Welding and allied processes−Nomenclature of processes and reference numbers

ISO 13916

,Welding−Guidance on the measurement of preheating temperature, interpass temperature and

preheat maintenance temperature

ISO 14344

,Welding and allied processes−Flux and gas shielded electrical welding processes−Procurement

guidelines for consumables

ISO 15792-1

,Welding consumables−Test methods−Part 1: Test methods for all-weld metal test specimens in

steel, nickel and nickel alloys

A.3 

分類 

材料の分類は,2 種類の記号によって分類し,次による。

a)

製品の種類を示す記号

b)

溶加材及びソリッドワイヤの化学成分を示す記号(

表 A.1 参照)

A.4 

分類記号及び要求事項 

A.4.1 

製品の種類 

ティグ溶接に使用する溶加材の記号は,W とし,マグ溶接及びミグ溶接に使用するソリッドワイヤの記

号は,G とする(ISO 4063 参照)

A.4.2 

溶加材及びソリッドワイヤの化学成分 

表 A.1 の記号は,溶加材及びソリッドワイヤの化学成分を示す。


12

Z 3317

:2011

表 A.1−溶加材及びソリッドワイヤの化学成分 

単位  %(質量分率)

記号

化学成分

a)b)c)

 C

Si

Mn

P

S

Ni

Cr

Mo

Cu

V

その他の元素

MoSi

0.08

0.15

0.50

0.80

0.70

1.30

0.020

0.020

0.40

0.60

MnMo

0.08

0.15

0.05

0.25

1.30

1.70

0.025

0.025

0.45

0.65

MoVSi

0.06

0.15

0.40

0.70

0.70

1.10

0.020

0.020

0.30

0.60

0.50

1.00

0.20

0.40

CrMo1Si

0.08

0.14

0.50

0.80

0.80

1.20

0.020

0.020

0.90

1.30

0.40

0.65

CrMoV1Si

0.06

0.15

0.50

0.80

0.80

1.20

0.020

0.020

0.90

1.30

0.90

1.30

0.10

0.35

CrMo2Si

0.04

0.12

0.50

0.80

0.80

1.20

0.020

0.020

2.3

3.0

0.90

1.20

CrMo2LSi 0.05

0.50

0.80

0.80

1.20

0.020

0.020

2.3

3.0

0.90

1.20

CrMo5Si

0.03

0.10

0.30

0.60

0.30

0.70

0.020

0.020

5.5

6.5

0.50

0.80

CrMo9

0.06

0.10

0.30

0.60

0.30

0.70

0.025

0.025

1.0

8.5

10.0

0.80

1.20

− 0.15

CrMo9Si

0.03

0.10

0.40

0.80

0.40

0.80

0.020

0.020

8.5

10.0

0.80

1.20

CrMo91

0.07

0.15

0.60

0.4

1.5

0.020

0.020

0.4

1.0

8.0

10.5

0.80

1.20

0.25

0.15

0.30

Nb 0.03

∼0.10

N 0.02

∼0.07

CrMoWV12Si

0.17

0.24

0.20

0.60

0.40

1.00

0.025

0.020

0.8

10.5

12.0

0.80

1.20

0.20

0.40

W 0.35

∼0.80

Z

d)

受渡当事者間の協定による。

a)

本体に規定した System B の規定にも適合する溶加材及びソリッドワイヤは,System B にも区分してもよい。

b)

表の数値が一つの場合は,最大値を示す。

c)

特に規定がなければ,Ni<0.3,Cu<0.3,V<0.03,Nb<0.01,Cr<0.2 とする。

d)

この表の MoSi から CrMoWV12Si までに規定する以外のものとし,記号は,化学成分が類似するこの表の記号
を Z に続ける。類似する化学成分がない場合には,この表の記号の付け方に準拠した記号を Z に続ける。

A.4.3 

溶着金属の機械的性質 

機械的性質は,分類記号を付けないが,

表 A.1 の溶加材及びソリッドワイヤを用いた溶着金属の機械的

性質は,

表 A.2 に規定する機械的性質に適合しなければならない。


13

Z 3317

:2011

表 A.2−溶着金属の機械的性質 

熱管理条件

最小吸収エネルギー

d)

(+20  ℃)

溶接後熱処理

記号

a)

最小

耐力

b)

MPa

最小

引張強さ

MPa

最小

伸び

c)

%

平均値

J

個々の値

J

予熱及び

パス間温度

温度

保持時間

min

MoSi 355

510

22

47

38

200

未満

なし

MnMo 355

510

22

47

38

200

未満

なし

MoVSi 355

510

18

47

38

200

∼300 690∼730

e)

 60

f)

CrMo1Si 355

510

20

47

38

150

∼250 660∼700

e)

 60

f)

CrMoV1Si 435

590

15

24

21

200

∼300 680∼730

e)

 60

f)

CrMo2Si

,CrMo2LSi 400

500

18

47

38

200

∼300 690∼750

e)

 60

f)

CrMo5Si 400

590

17

47

38

200

∼300 730∼760

e)

 60

f)

CrMo9

,CrMo9Si 435  590  18  34

27  200

∼300 740∼780

e)

 120

f)

CrMo91 415

585

17

47

38

250

∼350 750∼760

e)

 120

f)

CrMoWV12Si 550

690

15

34  27

250

∼350

g)

又は

400

∼500

g)

740

∼780

e)

 120

以上

Z

f)

受渡当事者間の協定による。

a)

本体に規定した System B の規定にも適合する溶加材及びソリッドワイヤは,System B にも区分してもよい。

b)

 0.2

%

耐力(Rp0.2)を使用する。

c)

標点間距離は,試験片直径の 5 倍とする。

d)

試験片個数は,3 個とし,かつ,最小平均値未満の個数は,1 個以下とする。

e)

試験材は,200  ℃/h を超えない範囲で 300  ℃まで炉冷する。300  ℃以下になれば,炉から出して室温まで空冷
してもよい。

f)

許容範囲は,0,+15 min とする。

g)

溶接後,速やかに試験材を 100∼120  ℃まで冷却し,少なくとも 1 時間はその温度で保持する。

A.4.4 

シールドガスの種類 

シールドガスは,記号を付けない。

A.4.5 

数値の丸め方 

数値の丸め方は,次による。

なお,数値を丸めた結果は,対応する表の要求事項に適合しなければならない。

a)

この附属書への適合を判定するために,得られた試験結果は ISO 31-0:1992 の

附属書 規則 A に準拠

して丸めなければならない。得られた試験結果が,この附属書で使用されている以外の単位で校正さ

れた試験装置で求められた場合,この附属書の単位に換算した後に丸めなければならない。

b)

平均値をこの附属書の要求値と比較する場合は,平均した後に丸めなければならない。この附属書が

引用している試験方法規格に規定する数値の丸め方が,この附属書の規定と矛盾する場合は,試験方

法規格に従うものとする。

A.5 

機械的性質   

A.5.1 

一般 

引張試験及び衝撃試験は,

表 A.2 によって,溶接のまま又は溶接後熱処理後の条件で行わなければなら

ない。試験材の作製は,ティグ溶接の場合は,ISO 15792-1 の試験板記号 1.1 によって溶加材の径 2.4 mm

で行う。また,マグ溶接及びミグ溶接の場合は,ISO 15792-1 の試験板記号 1.3 によってソリッドワイヤの

径 1.2 mm で行う。


14

Z 3317

:2011

溶接条件は,A.5.2 及び A.5.3 の条件で行う。

シールドガスは,製造業者の推奨する種類のガスを使用し,試験結果報告書に記録する。

A.5.2 

予熱及びパス間温度 

予熱及びパス間温度は,

表 A.2 に規定する温度で行う。予熱及びパス間温度の測定は,温度チョーク,

表面温度計又は熱電対を用いて行う(ISO 13916 参照)

パス間温度は,

表 A.2 で規定する温度を超えてはならない。試験板がパス間温度を超えた場合,所定の

パス間温度まで空冷しなければならない。

A.5.3 

溶接条件及び積層法 

溶接条件及び積層法は,

表 A.3 及び表 A.4 による。

一層を終了するまで溶接方向は変えてはならない。また,溶接方向は,一層ごとに変更する。

表 A.3−溶接条件 

溶接法

mm

溶接電流

A

アーク電圧

V

コンタクトチップ距離

mm

溶接速度

mm/min

G 1.2 280

±10

a) 

20

±3 450±50

W 2.4 200

±20

b) 

− 150±20

a)

アーク電圧は,シールドガスに依存する。

b)

ティグ溶接電源では,アーク電圧を設定できない。

表 A.4−溶接パス積層法 

mm

一層のパス数

層数

1.2 2

又は 3 6∼10

2.4 2

a)

8

∼11

a)

最終層は,3 又は 4 パス仕上げでもよい。

A.6 

化学分析 

化学分析用試料は,製品から採取して行う。分析方法は,どのような分析方法を用いてもよいが,疑義

が生じる場合は,確立している公開された方法を参照する。

A.7 

再試験 

いずれかの試験結果がその規定に適合しなかった場合には,適合しなかった全ての試験について倍数の

再試験を行い,そのいずれの試験結果もその規定に適合しなければならない。この場合の再試験のための

試験片は,

当初の試験材の残材から採取するか,

又は新たな試験板を用いて作製した試験材から採取する。

また,分析試験において,当初の試験結果が規定に適合した元素は,再試験を行わなくてもよい。

試験片の作製から試験の実施を通して正規の手続きがなされていない試験は,試験の進行状況又は結果

のいかんにかかわらず無効とする。無効となった試験は,正規の手続きに従って繰り返されなければなら

ない。ただし,この場合は,倍数の再試験を行わなくてもよい。

A.8 

技術的受渡条件   

製品の技術的受渡条件は,ISO 544 及び ISO 14344 による。


15

Z 3317

:2011

A.9 

分類記号の表示   

溶加材及びソリッドワイヤの分類記号は,次の例に示す原則に従って表示しなければならない。

例 

表 A.1 の CrMo1Si の化学成分範囲に対応するマグ溶接及びミグ溶接(G)用ソリッドワイヤは,次のよ

うに表示する。

ISO 21952-A-G CrMo1Si

ここに,

ISO 21952-A

:化学成分によって分類する規格番号

G

:マグ溶接及びミグ溶接用ソリッドワイヤの記号(A.4.1 参照)

CrMo1Si

:ソリッドワイヤの化学成分の記号(

表 A.1 参照)

例 

表 A.1 の CrMo1Si の化学成分範囲に対応するティグ溶接(W)用溶加棒及び/又はワイヤは,次のよう

に表示する。

ISO 21952-A-W CrMo1Si

ここに,

ISO 21952-A

:化学成分によって分類する規格番号

W

:ティグ溶接用溶加材の記号(A.4.1 参照)

CrMo1Si

:溶加材の化学成分の記号(

表 A.1 参照)

例 

表 A.1 の CrMo1Si の化学成分範囲に対応するマグ溶接及びミグ溶接(G)用ソリッドワイヤであって,

かつ,ティグ溶接(W)用溶加棒及び/又はワイヤでもあるものは,次のように表示する。

ISO 21952-A-G CrMo1Si and W CrMo1Si

ここに,

ISO 21952-A

:化学成分によって分類する規格番号

G

:マグ溶接及びミグ溶接用ソリッドワイヤの記号(A.4.1 参照)

W

:ティグ溶接用溶加材の記号(A.4.1 参照)

CrMo1Si

:溶加材及びソリッドワイヤの化学成分の記号(

表 A.1 参照)

注記  ソリッドワイヤと溶加棒とは両立しないが,対応国際規格のままとした。


附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS Z 3317:2011

  モリブデン鋼及びクロムモリブデン鋼用ガスシールドアーク溶接

溶加棒及びソリッドワイヤ

ISO 21952:2007

  Welding consumables−Wire electrodes, wires, rods and deposits for

gas-shielded arc welding of creep-resisting steels

−Classification 

(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号
及び題名

内容

(II) 
国 際 規

格番号

箇条
番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策

1

適 用 範

対 応 国 際 規 格 ( ISO 

21952

)の System B に

ついて規定

 1

System

A

及び System B につ

いて規定

削除

JIS

は,System B を採用して規

定した。

対応国際規格では,System A 及び
/又は B を使用できる。

2

引 用 規

3

用 語 及

び定義

JIS G 0203

, JIS Z 

3001-1

及 び

JIS Z 

3001-2

を引用

追加

JIS

では,専門用語及び定義の

規格を引用した。

4

種 類 及

び 記 号 の

付け方

種類及び記号の付け方
を規定

 3

4.4B

種類及び記号の付け方を規

 
シールドガスの記号を規定

変更 

 
変更

JIS

では,成分範囲の記号の前

にハイフンを付与して区切り

を明確にした。

JIS

では,記号“A”の酸素の

上限を 3 %と規定。

ユーザーニーズによって,追加し
た。

 
ユーザーニーズによって,他の JIS
に整合させた。

5

品質

5.1

溶 加

材 及 び ソ

リ ッ ド ワ
イ ヤ の 寸
法 及 び そ

の 許 容 差
並 び に 製
品の状態

 
寸法,許容差及び製品
の状態について JIS Z 

3200

を引用

 

8

寸法,許容差及び製品の状
態について ISO 544 を引用

 
追加 

JIS

では,ISO 544  にない寸法

のスプールを規定している。

 
ユーザーニーズによる。 

16

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20
1

1


(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号

及び題名

内容

(II) 
国 際 規
格番号

箇条

番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策

5.2

溶 加

材 及 び ソ
リ ッ ド ワ
イ ヤ の 化

学成分

溶加材及びソリッドワ

イヤの化学成分を規定

 4.2

溶加材及びソリッドワイヤ

の化学成分を規定

追加

 
変更

JIS

では,国内で使用している

8

種類を追加した。

2C1M2

の Si 規定値を変更し

た。また,対応国際規格では記

号 G には化学成分が類似する
表 1 の記号を G に続けると規
定しているが,JIS では規定し

なかった。

JIS

では,表 1 で規定しない成

分については,分析過程で検出

した成分だけの上限を規定す
るとした。 

ユーザーニーズによる。

 
 

 
 

 
技術的な差異はない。

5.3

溶 着

金 属 の 機
械的性質

溶着金属の機械的性質

を規定

4.3

溶着金属の機械的性質を規

追加

JIS

では,国内で使用している

8

種類を追加した。

化学成分の記号“G”に対応す
る溶着金属の機械的性質の記

号に“69”を追加した。 

ユーザーニーズによる。

6

試 験 方

6.1

ロ ッ

ト の 決 め

ロットの決め方として

JIS Z 3423

を引用

8

ISO 14344

を引用

変更

JIS

では,JIS Z 3423 を引用し,

ロットクラス S4 の定義を変更

している。

JIS Z 3423

で対応予定。 

6.2

溶 加

材 及 び ソ

リ ッ ド ワ
イ ヤ の 分
析試験

分析方法及び試料の採
取方法を規定

 6

適 切 な 方 法 で あ れ ば よ い
が,疑義ある場合は確立さ

れ公開されている方法とす
ると規定

選択

JIS

では,選択できる適切な方

法として,JIS G 0320 に規定す

る方法とした。 
製品と変わらない成分は,製造
工程上流で検査する方法を選

択できるとした。 

JIS

では国内で使用されている方

法を規定した。

 
技術的な差異はない。 

17

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1

1


(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号

及び題名

内容

(II) 
国 際 規
格番号

箇条

番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策

6.3

溶 着

金 属 の 引
張試験

溶着金属の引張試験方

法を規定

5

溶着金属と異なる成分の試

験板は,2 層以上のバタリン
グを行って使用してもよい
と規定

変更

JIS

では,JIS Z 3111 を引用し,

バタリングの厚さを 3 mm 以上
と追加している。 

技術的な差異はない。

8

製 品 の

呼び方

製品の呼び方を規定

径及び長さ,又は径及び質
量を含む場合の呼び方の規
定はない。

追加

JIS

では,径及び長さ,又は径

及び質量を含む場合の呼び方
を規定した。

旧規格との整合を図った。

11

検査証

明書

検査証明書を規定

8

EN 10204

による。

変更

JIS

では,JIS Z 3200 によると

規定した。

ユーザーニーズによって,JIS では
規定した。

附 属 書 A
(参考)

附属書(参考)とした。   

本体で System A を規定

対応国際規格では,System A 及び
/又は System B を使用できるとあ
り,System B を規定し,System A

を参考とした。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 21952:2007,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。 
    −  選択……………… 国際規格の規定内容とは異なる規定内容を追加し,それらのいずれかを選択するとしている。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

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