>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

Z 3312

:2009

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

2

4

  種類及び記号の付け方 

2

5

  品質

4

5.1

  ワイヤの寸法,許容差及び製品の状態 

4

5.2

  ワイヤの化学成分

4

5.3

  溶着金属の機械的性質 

7

6

  試験方法

8

6.1

  ロットの決め方及びサンプリング方法 

8

6.2

  ワイヤの分析試験

9

6.3

  溶着金属の引張試験及び衝撃試験 

9

7

  検査方法

10

8

  製品の呼び方 

11

9

  表示

11

9.1

  製品の表示 

11

9.2

  包装の表示 

11

10

  包装

11

11

  検査証明書

12

附属書 A(参考)ISO 14341 System A 

13

附属書 B(参考)ISO 16834 System A 

18

附属書 JA(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

23


Z 3312

:2009

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本溶接

協会(JWES)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これ

によって,JIS Z 3312:2006 は改正され,この規格に置き換えられ,また,JIS Z 3325:2008 は廃止され,こ

の規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


日本工業規格

JIS

 Z

3312

:2009

軟鋼,高張力鋼及び低温用鋼用の

マグ溶接及びミグ溶接ソリッドワイヤ

Solid wires for MAG and MIG welding of mild steel, high strength steel and

low temperature service steel

序文 

この規格は,2002 年に第 1 版として発行された ISO 14341 及び 2006 年に第 1 版として発行された ISO 

16834

を基に,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。ISO 14341 は,EN 440 と環太平洋地

域で使用する規格との共存形であり,ISO 16834 は,EN 12534 と環太平洋地域で使用する規格との共存形

である。いずれの対応国際規格も,共存する両方又はどちらかの規格を特定の国際市場に適用してもよい

としている。このため,この規格では環太平洋地域で使用する規格に該当する部分(ISO 14341  System B

及び ISO 16834 System B)を本体で規定し,EN 440 及び EN 12534 に該当する部分,ISO 14341 System A

は,

附属書 に,ISO 16834 System A は,附属書 に示す。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,軟鋼,引張強さが 490 MPa 級∼830 MPa 級の高張力鋼及び低温用鋼に用いるマグ溶接及び

ミグ溶接用ソリッドワイヤ(以下,ワイヤという。

)について規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 14341:2002

,Welding consumables−Wire electrodes and deposits for gas shielded metal arc

welding of non alloy and fine grain steels

−Classification

ISO 16834:2006

,Welding consumables−Wire electrodes,wires,rods and deposits for gas-shielded arc

welding of high strength steels

−Classification(全体評価:MOD)

なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,修正していることを示

す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS G 0203

  鉄鋼用語(製品及び品質)

JIS G 0320

  鋼材の溶鋼分析方法

JIS G 3101

  一般構造用圧延鋼材

JIS G 3106

  溶接構造用圧延鋼材


2

Z 3312

:2009

JIS G 3126

  低温圧力容器用炭素鋼鋼板

JIS G 3127

  低温圧力容器用ニッケル鋼鋼板

JIS G 3136

  建築構造用圧延鋼材

JIS Z 3001-1

  溶接用語−第 1 部:一般

JIS Z 3001-2

  溶接用語−第 2 部:溶接方法

JIS Z 3111

  溶着金属の引張及び衝撃試験方法

注記  対応国際規格:ISO 15792-1,Welding consumables−Test methods−Part 1: Test methods for

all-weld metal test specimens in steel, nickel and nickel alloys (MOD)

JIS Z 3200

  溶接材料−寸法,許容差,製品の状態,表示及び包装

注記  対応国際規格:ISO 544,Welding consumables−Technical delivery conditions for welding filler

materials

−Type of product, dimensions, tolerances and markings (MOD)

JIS Z 3253

  アーク溶接及びプラズマ切断用シールドガス

注記  対応国際規格:ISO 14175,Welding consumables−Shielding gases for arc welding and cutting

(MOD)

JIS Z 3423

  溶接材料の調達指針

注記  対応国際規格:ISO 14344,Welding and allied processes−Flux and gas shielded electrical welding

processes

−Procurement guidelines for consumables (MOD)

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 3001-1JIS Z 3001-2 及び JIS G 0203 による。

種類及び記号の付け方 

ワイヤの種類及び記号の付け方は,次のいずれかによる。

a)

ワイヤの種類は,溶着金属の引張特性,溶接後熱処理の有無,溶着金属の衝撃試験温度,溶着金属の

シャルピー吸収エネルギーレベル,シールドガスの種類及びワイヤの化学成分によって区分し,

図 1

による。ただし,溶着金属の機械的性質(引張特性及び衝撃特性)及びワイヤの化学成分の組合せは,

表 による。

なお,溶接後熱処理の有無に応じて,溶着金属の機械的性質の異なる種類に区分してもよい。また,

異なるシールドガスとの組合せで,機械的性質の異なる種類に区分してもよい。

b)

ワイヤの種類は,

ワイヤの化学成分,

シールドガスの種類及び溶着金属の機械的性質によって区分し,

表 による。

記号の付け方は,次による。

溶接ワイヤの記号

マグ溶接及びミグ溶接用の記号

ワイヤの化学成分,シールドガス及び溶接のままでの溶着金属の機械的性質の記号

    Y GW XX


3

Z 3312

:2009

マグ溶接及びミグ溶接用ソリッドワイヤの記号

溶着金属の引張特性の記号(

表 による。)

溶接後熱処理の有無の記号

A

:溶接のまま

P

:溶接後熱処理あり

AP

:溶接のまま及び溶接後熱処理あり

衝撃試験温度の記号(

表 による。)

シャルピー吸収エネルギーレベルの記号

  記号なし:規定の試験温度において吸収エネルギーが 27 J 以上

            又は衝撃試験を規定しない場合

U

:規定の試験温度において吸収エネルギーが 47 J 以上

シールドガスの種類の記号

C

JIS Z 3253 に規定する C1(炭酸ガス)

M

JIS Z 3253 に規定する M2 1 で,炭酸ガス 20  %∼25  %(体

積分率)とアルゴンとの混合ガス

A

JIS Z 3253 に規定する M1 3 で,酸素 1  %∼3  %(体積分率)

とアルゴンとの混合ガス

G

:受渡当事者間の協定による上記以外のガス

ワイヤの化学成分の記号(

表 による。)

  G  XX X  X  X  X  XX

図 1−ワイヤの種類の記号の付け方[箇条 4 a)  による。]

表 1−溶着金属の機械的性質及びワイヤの化学成分の組合せ[箇条 4 a)  による。]

溶着金属の機械的性質

ワイヤの化学成分

表 に規定する 
引張特性の記号

表 に規定する

衝撃試験温度の記号

表 に規定するワイヤの化学成分の記号

43

,49,55,57 Y,0,2,3,4,5,6,

7

,8,9,10,Z

52

a)

 0

57J

a)

 1

11

,12,13,14,15,16,17,18,2,3,4,6,7,1M3,2M31,N1,

N2

,N3,N5,N7,N71,N9,2M3,3M1,3M1T,3M3T,4M31,4M3T,

N1M2T

,N2M1T,N2M2T,N2M3T,N2M4T,0

59

,62,69,76,

78

,83

Y

,0,2,3,4,5,6

59J

a)

 1

78J

a)

 2

2M3

,3M1,3M1T,3M3T,4M31,4M3T,N1M2T,N2M1T,N2M2T,

N2M3T

,N2M4T,3M3,3M31,4M3,C1M1T,N1M3,N2M3,N3C1M4T,

N3M2

,N4CM21T,N4CM22T,N4CM2T,N4M2,N4M3T,N4M4T,

N5C1M3T

,N5CM3T,N5M3,N5M3T,N6C1M4,N6C2M2T,N6C2M4,

N6CM2T

,N6CM3T,N7M4T,0

a)

 52

,57J,59J 及び 78J は,シャルピー吸収エネルギーレベルの記号が U である種類だけに適用する。


4

Z 3312

:2009

表 2−ワイヤの種類[箇条 4 b)  による。] 

溶着金属の機械的性質

b)

ワイヤの種類

ワイヤの
化学成分

の記号

a)

シールド

ガス

引張強さ

MPa

耐力

c)

MPa

伸び

衝撃試験

温度

シャルピー吸収エネ

ルギーの規定値

d)

J

YGW11 11

400

以上

18

以上 0

47

以上

YGW12 12

0  27

以上

YGW13 13

490

∼670

390

以上

18

以上

0 27

以上

YGW14 14

C

e)

430

∼600 330 以上

20

以上 0

27

以上

YGW15 15

400

以上

18

以上

−20 47 以上

YGW16 16

490

∼670

390

以上

18

以上

−20 27 以上

YGW17 17

M

f)

430

∼600 330 以上

20

以上

−20 27 以上

YGW18 J18

C

e)

 0

70

以上

YGW19 J19

M

f)

550

∼740 460 以上

17

以上

0 47

以上

a)

ワイヤの化学成分の記号は,

表 による。

b)

溶接のままで試験を行う。

c)

降伏が発生した場合は下降伏応力とし,その場合以外は,0.2  %耐力とする。

d)

衝撃試験片の個数は,3 個とし,その平均値で評価する。

e)

  C

JIS Z 3253 に規定する C1(炭酸ガス)

f)

  M

JIS Z 3253 に規定する M2 1 で,炭酸ガス 20  %∼25  %(体積分率)とアルゴンとの混合ガス。

品質 

5.1 

ワイヤの寸法,許容差及び製品の状態 

ワイヤの寸法,許容差及び製品の状態は,JIS Z 3200 の規定に適合しなければならない。

5.2 

ワイヤの化学成分 

ワイヤの化学成分は,

6.2

の方法によって分析試験を行ったとき,

表 の規定に適合しなければならない。

表 3−ワイヤの化学成分

単位  %(質量分率)

化学成分

a)b)

ワイヤの
化学成分

の記号

C Si Mn P  S Ni Cr

Mo

Cu

c)

Ti Zr

その他

の成分

11

0.02

0.15

0.55

1.10

1.40

1.90

0.030

以下

0.030

以下

0.50

以下

Ti

+Zr:

0.02

∼0.30

12

0.02

0.15

0.50

1.00

1.25

2.00

0.030

以下

0.030

以下

0.50

以下

13

0.02

0.15

0.55

1.10

1.35

1.90

0.030

以下

0.030

以下

0.50

以下

Ti

+Zr:

0.02

∼0.30

Al

:0.10

∼0.50

14

0.02

0.15

1.00

1.35

1.30

1.60

0.030

以下

0.030

以下

0.50

以下

15

0.02

0.15

0.40

1.00

1.00

1.60

0.030

以下

0.030

以下

0.50

以下

Ti

+Zr:

0.02

∼0.15

16

0.02

0.15

0.40

1.00

0.90

1.60

0.030

以下

0.030

以下

0.50

以下

17

0.02

0.15

0.20

0.55

1.20

2.10

0.030

以下

0.030

以下

0.50

以下


5

Z 3312

:2009

表 3−ワイヤの化学成分(続き)

単位  %(質量分率)

化学成分

a)b)

ワイヤの
化学成分

の記号

C Si Mn P  S Ni Cr

Mo

Cu

c)

Ti Zr

その他
の成分

18

0.02

0.15

0.50

1.10

1.60

2.40

0.030

以下

0.030

以下

0.50

以下

Ti

+Zr:

0.02

∼0.30

J18

d)

0.15

以下

0.55

1.10

1.40

2.60

0.030

以下

0.030

以下

0.40

以下

0.50

以下

Ti

+Zr:

0.30

以下

J19

e)

0.15

以下

0.40

1.00

1.40

2.00

0.030

以下

0.030

以下

0.40

以下

0.50

以下

Ti

+Zr:

0.30

以下

2

0.07

以下

0.40

0.70

0.90

1.40

0.025

以下

0.030

以下

0.50

以下

0.05

0.15

0.02

0.12

Al

:0.05

∼0.15

3

0.06

0.15

0.45

0.75

0.90

1.40

0.025

以下

0.035

以下

0.50

以下

4

0.06

0.15

0.65

0.85

1.00

1.50

0.025

以下

0.035

以下

0.50

以下

6

0.06

0.15

0.80

1.15

1.40

1.85

0.025

以下

0.035

以下

0.50

以下

7

0.07

0.15

0.50

0.80

1.50

2.00

0.025

以下

0.035

以下

0.50

以下

1M3

0.12

以下

0.30

0.70

1.30

以下

0.025

以下

0.025

以下

0.20

以下

0.40

0.65

0.35

以下

2M3

0.12

以下

0.30

0.70

0.60

1.40

0.025

以下

0.025

以下

0.40

0.65

0.50

以下

2M31

0.12

以下

0.30

0.90

0.80

1.50

0.025

以下

0.025

以下

0.40

0.65

0.50

以下

3M1

0.05

0.15

0.40

1.00

1.40

2.10

0.025

以下

0.025

以下

0.10

0.45

0.50

以下

3M1T

0.12

以下

0.40

1.00

1.40

2.10

0.025

以下

0.025

以下

0.10

0.45

0.50

以下

0.02

0.30

3M3

0.12

以下

0.60

0.90

1.10

1.60

0.025

以下

0.025

以下

0.40

0.65

0.50

以下

3M31

0.12

以下

0.30

0.90

1.00

1.85

0.025

以下

0.025

以下

0.40

0.65

0.50

以下

3M3T

0.12

以下

0.40

1.00

1.00

1.80

0.025

以下

0.025

以下

0.40

0.65

0.50

以下

0.02

0.30

4M3

0.12

以下

0.30

以下

1.50

2.00

0.025

以下

0.025

以下

0.40

0.65

0.50

以下

4M31

0.07

0.12

0.50

0.80

1.60

2.10

0.025

以下

0.025

以下

0.40

0.60

0.50

以下

4M3T

0.12

以下

0.50

0.80

1.60

2.20

0.025

以下

0.025

以下

0.40

0.65

0.50

以下

0.02

0.30

N1

0.12

以下

0.20

0.50

1.25

以下

0.025

以下

0.025

以下

0.60

1.00

0.35

以下

0.35

以下

N2

0.12

以下

0.40

0.80

1.25

以下

0.025

以下

0.025

以下

0.80

1.10

0.15

以下

0.35

以下

0.35

以下

V

:0.05
以下

N3

0.12

以下

0.30

0.80

1.20

1.60

0.025

以下

0.025

以下

1.50

1.90

0.35

以下

0.35

以下


6

Z 3312

:2009

表 3−ワイヤの化学成分(続き)

単位  %(質量分率)

化学成分

a)b)

ワイヤの
化学成分

の記号

C Si Mn P  S Ni Cr

Mo

Cu

c)

Ti Zr

その他
の成分

N5

0.12

以下

0.40

0.80

1.25

以下

0.025

以下

0.025

以下

2.00

2.75

0.35

以下

N7

0.12

以下

0.20

0.50

1.25

以下

0.025

以下

0.025

以下

3.00

3.75

0.35

以下

0.35

以下

N71

0.12

以下

0.40

0.80

1.25

以下

0.025

以下

0.025

以下

3.00

3.75

0.35

以下

N9

0.10

以下

0.50

以下

1.40

以下

0.025

以下

0.025

以下

4.00

4.75

0.35

以下

0.35

以下

N1M2T

0.12

以下

0.60

1.00

1.70

2.30

0.025

以下

0.025

以下

0.40

0.80

0.20

0.60

0.50

以下

0.02

0.30

N1M3

0.12

以下

0.20

0.80

1.00

1.80

0.025

以下

0.025

以下

0.30

0.90

0.40

0.65

0.50

以下

N2M1T

0.12

以下

0.30

0.80

1.10

1.90

0.025

以下

0.025

以下

0.80

1.60

0.10

0.45

0.50

以下

0.02

0.30

N2M2T

0.05

0.15

0.30

0.90

1.00

1.80

0.025

以下

0.025

以下

0.70

1.20

0.20

0.60

0.50

以下

0.02

0.30

N2M3

0.12

以下

0.30

以下

1.10

1.60

0.025

以下

0.025

以下

0.80

1.20

0.40

0.65

0.50

以下

N2M3T

0.05

0.15

0.30

0.90

1.40

2.10

0.025

以下

0.025

以下

0.70

1.20

0.40

0.65

0.50

以下

0.02

0.30

N2M4T

0.12

以下

0.50

1.00

1.70

2.30

0.025

以下

0.025

以下

0.80

1.30

0.55

0.85

0.50

以下

0.02

0.30

N3M2

0.08

以下

0.20

0.55

1.25

1.80

0.010

以下

0.010

以下

1.40

2.10

0.30

以下

0.25

0.55

0.25

以下

0.10

以下

0.10

以下

V

:0.05
以下

Al

:0.10

以下

N4M2

0.09

以下

0.20

0.55

1.40

1.80

0.010

以下

0.010

以下

1.90

2.60

0.50

以下

0.25

0.55

0.25

以下

0.10

以下

0.10

以下

V

:0.04
以下

Al

:0.10

以下

N4M3T

0.12

以下

0.45

0.90

1.40

1.90

0.025

以下

0.025

以下

1.50

2.10

0.40

0.65

0.50

以下

0.01

0.30

N4M4T

0.12

以下

0.40

0.90

1.60

2.10

0.025

以下

0.025

以下

1.90

2.50

0.40

0.90

0.50

以下

0.02

0.30

N5M3

0.10

以下

0.25

0.60

1.40

1.80

0.010

以下

0.010

以下

2.00

2.80

0.60

以下

0.30

0.65

0.25

以下

0.10

以下

0.10

以下

V

:0.03
以下

Al

:0.10

以下

N5M3T

0.12

以下

0.40

0.90

1.40

2.00

0.025

以下

0.025

以下

2.40

3.10

0.40

0.70

0.50

以下

0.02

0.30

N7M4T

0.12

以下

0.30

0.70

1.30

1.70

0.025

以下

0.025

以下

3.20

3.80

0.30

以下

0.60

0.90

0.50

以下

0.02

0.30

C1M1T

0.02

0.15

0.50

0.90

1.10

1.60

0.025

以下

0.025

以下

0.30

0.60

0.10

0.45

0.40

以下

0.02

0.30


7

Z 3312

:2009

表 3−ワイヤの化学成分(続き)

単位  %(質量分率)

化学成分

a)b)

ワイヤの
化学成分

の記号

C Si Mn P  S Ni Cr

Mo

Cu

c)

Ti Zr

その他
の成分

N3C1M4T

0.12

以下

0.35

0.75

1.25

1.70

0.025

以下

0.025

以下

1.30

1.80

0.30

0.60

0.50

0.75

0.50

以下

0.02

0.30

N4CM2T

0.12

以下

0.20

0.60

1.30

1.80

0.025

以下

0.025

以下

1.50

2.10

0.20

0.50

0.30

0.60

0.50

以下

0.02

0.30

N4CM21T

0.12

以下

0.20

0.70

1.10

1.70

0.025

以下

0.025

以下

1.80

2.30

0.05

0.35

0.25

0.60

0.50

以下

0.02

0.30

N4CM22T

0.12

以下

0.65

0.95

1.90

2.40

0.025

以下

0.025

以下

2.00

2.30

0.10

0.30

0.35

0.55

0.50

以下

0.02

0.30

N5CM3T

0.12

以下

0.20

0.70

1.10

1.70

0.025

以下

0.025

以下

2.40

2.90

0.05

0.35

0.35

0.70

0.50

以下

0.02

0.30

N5C1M3T

0.12

以下

0.40

0.90

1.40

2.00

0.025

以下

0.025

以下

2.40

3.00

0.40

0.60

0.40

0.70

0.50

以下

0.02

0.30

N6CM2T

0.12

以下

0.30

0.60

1.50

1.80

0.025

以下

0.025

以下

2.80

3.00

0.05

0.30

0.25

0.50

0.50

以下

0.02

0.30

N6C1M4

0.12

以下

0.25

以下

0.90

1.40

0.025

以下

0.025

以下

2.65

3.15

0.20

0.50

0.55

0.85

0.50

以下

N6C2M2T

0.12

以下

0.20

0.50

1.50

1.90

0.025

以下

0.025

以下

2.50

3.10

0.70

1.00

0.30

0.60

0.50

以下

0.02

0.30

N6C2M4

0.12

以下

0.40

0.60

1.80

2.00

0.025

以下

0.025

以下

2.80

3.00

1.00

1.20

0.50

0.80

0.50

以下

0.04

以下

N6CM3T

0.12

以下

0.30

0.70

1.20

1.50

0.025

以下

0.025

以下

2.70

3.30

0.10

0.35

0.40

0.65

0.50

以下

0.02

0.30

0

受渡当事者間の協定による。

a)

“−”は,その化学成分を規定しないことを意味する。

b)

鉄以外の成分であって,この表で規定しない成分を 6.2 の過程で検出した場合又は意図的に添加した場合は,そ

れらの成分の合計は,0.50  %(質量分率)以下でなければならない。

c)

銅めっきが施されている場合は,めっきの銅を含む。

d)

 J18

は,ワイヤの種類 YGW18 だけに適用する。

e)

 J19

は,ワイヤの種類 YGW19 だけに適用する。

5.3 

溶着金属の機械的性質 

溶着金属の機械的性質は,次による。

a)

溶着金属の引張強さ,耐力及び伸びは,6.3 の方法によって引張試験を行ったとき,

表 の規定に適合

しなければならない。ただし,箇条 4 b)  によって区分する場合は,

表 の規定に適合しなければなら

ない。

b)

溶着金属のシャルピー吸収エネルギーは,6.3 の方法によって衝撃試験を行ったとき,

表 の規定に適

合しなければならない。ただし,箇条 4 b)  によって区分する場合は,

表 の規定に適合しなければな

らない。


8

Z 3312

:2009

表 4−溶着金属の引張特性 

記号

引張強さ

MPa

耐力

a)

MPa

伸び

43 430

∼600 330 以上 20 以上

49 490

∼670 390 以上 18 以上

52 520

∼700 420 以上 17 以上

55 550

∼740 460 以上 17 以上

57 570

∼770 490 以上 17 以上

57J 570

∼770 500 以上 17 以上

59 590

∼790 490 以上 16 以上

59J 590

∼790 500 以上 16 以上

62 620

∼820 530 以上 15 以上

69 690

∼890 600 以上 14 以上

76 760

∼960 680 以上 13 以上

78 780

∼980 680 以上 13 以上

78J 780

∼980 700 以上 13 以上

83 830

∼1 030

745

以上 12 以上

注記 1

MPa

=1 N/mm

2

a)

降伏が発生した場合は下降伏応力とし,その場合以外は 0.2  %耐力とする。

表 5−溶着金属の衝撃特性 

シャルピー吸収エネルギー

規定値 27 J の場合

(記号なし)

規定値 47 J の場合

(記号:U)

衝撃試験

温度の記号

衝撃試
験温度

衝撃試験片個数:5 個

衝撃試験片個数:3 個

Y

+20

0 0

1

−5

2

−20

3

−30

4

−40

5

−50

6

−60

7

−70

8

−80

9

−90

10

−100

5

個の試験結果から最大値と最

小値とを除いた 3 個を評価する。

3

個の平均値:27 J 以上,かつ,

3

個の最小値:20 J 以上,かつ,

少なくとも 2 個が 27 J 以上

3

個の平均値:47 J 以上

Z

衝撃試験を規定しない。

試験方法 

6.1 

ロットの決め方及びサンプリング方法 

ワイヤのロット及びサンプリング方法は,JIS Z 3423 に規定するロットサイズ及び試験スケジュールに

よる。

なお,適用する試験スケジュールにサンプリング方法の規定がない場合には,サンプリング方法は,製

造業者の社内規定による。


9

Z 3312

:2009

6.2 

ワイヤの分析試験 

ワイヤの分析試験は,JIS G 0320 の 4.(溶鋼分析方法)に規定する方法又はそれに対応する ISO 規格に

よる。

なお,製品と変わらない成分の分析試験は,次のいずれかの試験結果を用いてもよい。

a)

同一ヒートの他のワイヤ径の製品分析値

b)

同一ヒートの製造途中の線材の分析値

c)

原料のミルコイルの製品分析値

d)

原料のミルコイルの溶鋼分析値

6.3 

溶着金属の引張試験及び衝撃試験 

溶着金属の引張試験及び衝撃試験は,次の a)k)  の規定を除き,JIS Z 3111 による。

a)

試験を行うワイヤの径は,ワイヤの種類ごとに 1.2 mm とする。ただし,1.2 mm を製造していない場

合は,これに最も近い径とする。

b)

溶接電流の種類は,棒プラスを用いる。ただし,製造業者が他の極性を指定する場合は,それによる。

c)

試験に使用するシールドガスは,ワイヤを区分したガスとする。

d)

試験に使用する試験板の材質は,

表 による。ただし,JIS Z 3111 の規定によってバタリングを行う

場合は,

表 に規定する以外の鋼材を試験板として用いてもよい。

表 6−試験板の材質 

ワイヤの種類又は化学成分の記号

試験板の材質

N1

,N2,N3

JIS G 3126

に規定する SLA325A,SLA325B 又は SLA365

a)

N5

JIS G 3127

に規定する SL2N255

a)

N7

,N71

JIS G 3127

に規定する SL3N255 又は SL3N275

a)

YGW14

,YGW17

JIS G 3101

に規定する SS400 又は JIS G 3106 に規定する SM400A∼SM400C

a)

YGW11

,YGW12,YGW13,YGW15,

YGW16

JIS G 3106

に規定する SM490A∼SM490C 又は JIS G 3136 に規定する SN490B

若しくは SN490C

a)

YGW18

,YGW19

JIS G 3106

に規定する SM520B 又は SM520C

a)

上記以外

溶着金属と同等の機械的性質をもつ鋼材

a)

ここで規定する試験板と同等の機械的性質及び化学成分をもつ鋼材を試験板として用いてもよい。

e)

試験板は,JIS Z 3111 に規定する試験板の記号 1.3 を使用する。

f)

試験板の予熱及びパス間温度は,

表 による。

なお,溶接開始後に規定のパス間温度に達するまでは,連続溶接とする。

表 7−予熱及びパス間温度

単位  ℃

ワイヤの種類又は化学成分の記号

予熱温度

パス間温度

a)

2

,3,4,6,7,11,12,13,14,15,16,17,18,YGW11,YGW12,

YGW13

,YGW14,YGW15,YGW16,YGW17,YGW18,YGW19

室温以上 150±15

0

受渡当事者間の協定による。

上記以外 100 以上 150±15

a)

測定位置は,溶接線方向の中央,かつ,溶接開先の縁から 10 mm 以内とする。

g)

溶接条件は,

表 による。ただし,ワイヤの径が 1.2 mm 以外の場合は,製造業者が推奨する溶接条

件による。


10

Z 3312

:2009

表 8−溶接条件 

ワイヤ径

mm

溶接電流

A

アーク電圧

V

母材−チップ間距離

mm

1.2 290

±30

適正電圧 20±3

h)

層数は,6∼10 層とし,各層のパス数は,1 層当たり 2∼3 パスとする。

i)

溶接後熱処理は,次による。また,溶接後熱処理の条件は,

表 による。

1)

溶接後熱処理の有無の記号が A の場合は,溶接のままで試験を行う。

2)

溶接後熱処理の有無の記号が P の場合は,溶接後熱処理を行って試験を行う。

3)

溶接後熱処理の有無の記号が AP の場合は,溶接のまま及び溶接後熱処理を行ったものの両方につ

いて試験を行う。

4)

箇条 4 b)  によって区分する場合は,溶接のままで試験を行う。

表 9−溶接後熱処理条件 

溶着金属の引張特性の記号

溶接後熱処理条件

43

,49,52,55,57,57J

620

±15  ℃で 1 h

(

)

min

15

0

+

315

℃以上での加熱速度は 220  ℃/h 以下,冷却速度は

195

℃/h 以下とし,315  ℃未満での冷却は炉冷又は空

冷とする。

59

,59J,62,69,76,78,

78J

,83

610

±25  ℃で 1 h

(

)

min

15

0

+

300

℃以上での加熱速度は 220  ℃/h 以下,冷却速度は

195

℃/h 以下とし,300  ℃未満での冷却は炉冷又は空

冷とする。

j)

引張試験片は,JIS Z 3111 に規定する A0 号試験片とする。

k) 

衝撃試験の試験片採取個数は,次による。

1)

シャルピー吸収エネルギーの規定値が 27 J の場合は,5 個とする。ただし,箇条 4 b)  によって区分

する場合は,3 個とする。

2)

シャルピー吸収エネルギーの規定値が 47 J の場合は,3 個とする。

3)

シャルピー吸収エネルギーの規定値が 70 J の場合は,3 個とする。

検査方法 

検査方法は,次による。

a)

ワイヤの検査項目は,JIS Z 3423 に規定する試験スケジュールによる。

b)

検査は,ワイヤのロットごとに,JIS Z 3423 による試験スケジュールに従い,箇条 によって試験し,

該当する箇条 の規定に適合しなければならない。ただし,試験結果が合否の判定に供し得ないよう

なことが生じるおそれがある場合には,d)  による。

c)

試験スケジュールに従い,箇条 によって実施した分析試験,引張試験及び衝撃試験のいずれかの試

験結果が,箇条 の規定に適合しなかった場合には,適合しなかったすべての試験について倍数の再

試験を行い,そのいずれの試験結果も規定に適合しなければならない。この場合の再試験のための試

験片は,当初の試験材の残材から採取するか,又は新たな試験板を用いて作製した試験材から採取す

る。また,分析試験において,当初の試験結果が規定に適合した成分は,再試験を行わなくてもよい。

d)

試験片の作製から試験の実施を通して正規の手続きを行っていない試験は,試験の進行状況又は結果

のいかんにかかわらず無効とする。無効となった試験は,正規の手続きに従って繰り返されなければ


11

Z 3312

:2009

ならない。

なお,この場合は,c)  に規定する再試験の対象とはしない。

製品の呼び方 

製品の呼び方は,ワイヤの種類,径及び質量による。

呼び方の例を,次に示す。

例 1  箇条 4 a)  によって記号を付ける場合の例

G 69 A 6 U M N2M3T

− 1.6  − 10

ワイヤの種類            径    質量

69

:溶着金属の引張特性が引張強さ 690 MPa∼890 MPa,耐力 600 MPa 以上,伸び 14  %以

A

:溶接後熱処理の有無が溶接のまま

6

:シャルピー衝撃試験温度が−60  ℃

U

:シャルピー吸収エネルギーが 47 J 以上

M

:シールドガスが混合ガス[JIS Z 3253 に規定する M2 1 で,炭酸ガス 20  %∼25  %(体

積分率)とアルゴンとの混合ガス]

N2M3T

:ワイヤの化学成分(

表 による。)

例 2  箇条 4 a)  によって記号を付ける場合で,例 のワイヤを,例 とは異なるシールドガス,溶接

後熱処理及び溶着金属の機械的性質に区分した例

G 62 P 4 C N2M3T

− 1.6  − 10

ワイヤの種類        径    質量

62

:溶着金属の引張特性が引張強さ 620 MPa∼820 MPa,耐力 530 MPa 以上,伸び 15  %以

P

:溶接後熱処理の有無が 610±25  ℃で 1 h  の溶接後熱処理あり

4

:シャルピー衝撃試験温度が−40  ℃,かつ,シャルピー吸収エネルギーが 27 J 以上

C

:シールドガスが炭酸ガス(JIS Z 3253 に規定する C1)

N2M3T

:ワイヤの化学成分(

表 による。)

例 3  箇条 4 b)  によって記号を付ける場合の例

  YGW11  − 1.2  − 20

ワイヤの種類  径    質量

YGW11

:ワイヤの種類(

表 による。)

表示 

9.1 

製品の表示 

製品の表示は,JIS Z 3200 による。

9.2 

包装の表示 

包装の表示は,JIS Z 3200 によるほか,

“規格番号”を追加する。

10 

包装 

包装は,JIS Z 3200 による。


12

Z 3312

:2009

11 

検査証明書 

検査証明書は,JIS Z 3200 による。

なお,

ワイヤの化学成分を報告する場合は,

種類ごとに

表 に規定する成分を報告しなければならない。

また,衝撃試験の結果を報告する場合は,平均値及びその計算に使用した 3 個の値を報告しなければなら

ない。


13

Z 3312

:2009

附属書 A

参考)

ISO 14341 System A

序文 

この附属書は,対応国際規格である ISO 14341 に規定している“System A”に相当し,本体の規定を補

足するものであって,規定の一部ではない。

A.1 

適用範囲 

この附属書は,耐力が 500 MPa 又は引張強さが 570 MPa 以下の軟鋼及び細粒鋼のガスシールドアーク溶

接に使用するソリッドワイヤ(以下,ワイヤという。

)の分類について,その化学成分及び溶接のままの機

械的性質に対する要求事項を規定する。同一ワイヤでも,異なるシールドガスとの組合せで試験及び分類

を行うことができる。

A.2 

引用規格 

次に掲げる規格は,この附属書に引用されることによって,この附属書の一部を構成する。

ISO 31-0:1992

,Quantities and units−Part 0: General principles

ISO 544

,Welding consumables−Technical delivery conditions for welding filler materials−Type of product,

dimensions, tolerances and markings

ISO 13916

,Welding−Guidance on the measurement of preheating temperature, interpass temperature and

preheat maintenance temperature

ISO 14175:1997

,Welding consumables−Shielding gases for arc welding and cutting

ISO 14344

,Welding and allied processes−Flux and gas shielded electrical welding processes−Procurement

guidelines for consumables

ISO 15792-1:2000

,Welding consumables−Test methods−Part 1: Test methods for all-weld metal test

specimens in steel, nickel and nickel alloys

A.3 

分類 

材料は,5 種類の記号によって分類し,次による。

1)

製品の種類を示す記号

2)

溶着金属の引張特性を示す記号(

表 A.1 参照)

3)

溶着金属の衝撃特性を示す記号(

表 A.2 参照)

4)

シールドガスの種類を示す記号(A.4.4 参照)

5)

ワイヤの化学組成を示す記号(

表 A.3 参照)

A.4 

分類記号及び要求事項 

A.4.1 

製品の種類 

ガスシールドアーク溶接の溶着金属の記号は,G とする。

ガスシールドアーク溶接に使用するワイヤの記号は,G とする。


14

Z 3312

:2009

A.4.2 

溶着金属の引張特性 

表 A.1 の記号は,A.5 に従って求めた溶接のままでの溶着金属の耐力,引張強さ及び伸びを示す。

表 A.1−溶着金属の引張特性 

記号

最小耐力

a)

MPa

引張強さ

MPa

最小伸び

b)

35 355

440

∼570 22

38 380

470

∼600 20

42 420

500

∼640 20

46 460

530

∼680 20

50 500

560

∼720 18

a)

降伏現象が起こるときは下降伏点の応力(R

eL

)

とし,その場合以外は 0.2  %耐力(R

p0.2

)

を用いる。

b)

標点距離は,試験片直径の 5 倍とする。

A.4.3 

溶着金属の衝撃特性 

表 A.2 の記号は,A.5 に従って求めたシャルピー吸収エネルギーの平均値が 47 J を満足する温度を示す。

3

個の試験片を試験する。そのうち 1 個だけは 47 J を下回ってもよいが,32 J を下回ってはならない。溶

着金属がある温度に分類されている場合,

表 A.2 の温度より高い温度にも自動的に適合するものとする。

表 A.2−溶着金属の衝撃特性 

単位  ℃

記号 47

J

のシャルピー吸収エネルギーを満足する温度

Z

要求値なし

A

+20

0 0

2

−20

3

−30

4

−40

5

−50

6

−60

7

−70

8

−80

9

−90

10

−100

A.4.4 

シールドガスの種類 

シールドガスの種類は,次による。

a)

“M”は,ISO 14175:1997 に規定する M2 とする。ただし,ヘリウムを含んではならない。

b)

“A”は,ISO 14175:1997 に規定する M13 とする。ただし,アルゴンは ISO 14175:1997 による。

c)

“C”は,ISO 14175:1997 に規定する C1 とする。

A.4.5 

ワイヤの化学成分 

ワイヤの化学成分は,

表 A.3 による。


15

Z 3312

:2009

表 A.3−ワイヤの化学成分 

単位  %(質量分率)

化学成分

a)b)c)

記号

C  Si Mn  P  S  Ni Cr Mo V  Cu Al

Ti

+Zr

G2Si

0.06

0.14

0.50

0.80

0.90

1.30

0.025

0.025

0.15 0.15 0.15 0.03 0.35 0.02  0.15

G3Si1

0.06

0.14

0.70

1.00

1.30

1.60

0.025

0.025

0.15 0.15 0.15 0.03 0.35 0.02  0.15

G3Si2

0.06

0.14

1.00

1.30

1.30

1.60

0.025

0.025

0.15 0.15 0.15 0.03 0.35 0.02  0.15

G4Si1

0.06

0.14

0.80

1.20

1.60

1.90

0.025

0.025

0.15 0.15 0.15 0.03 0.35 0.02  0.15

G2Ti

0.04

0.14

0.40

0.80

0.90

1.40

0.025

0.025

0.15 0.15 0.15 0.03 0.35

0.05

0.20

0.05

0.25

G2Al

0.08

0.14

0.30

0.50

0.90

1.30

0.025

0.025

0.15 0.15 0.15 0.03 0.35

0.35

0.75

0.15

G3Ni1

0.06

0.14

0.50

0.90

1.00

1.60

0.020 0.020

0.80

1.50

0.15 0.15 0.03 0.35 0.02  0.15

G2Ni2

0.06

0.14

0.40

0.80

0.80

1.40

0.020 0.020

2.10

2.70

0.15 0.15 0.03 0.35 0.02  0.15

G2Mo

0.08

0.12

0.30

0.70

0.90

1.30

0.020 0.020

0.15  0.15

0.40

0.60

0.03 0.35 0.02  0.15

G4Mo

0.06

0.14

0.50

0.80

1.70

2.10

0.025 0.025

0.15  0.15

0.40

0.60

0.03 0.35 0.02  0.15

G0

要求値なし

a)

特に規定がなければ,Cr≦0.15,Cu≦0.35 及び V≦0.03 とする。銅めっきが施されている場合,銅は,め
っきの銅を含めて 0.35 を超えてはならない。

b)

表の数値が一つの場合は,最大値を表す。

c)

分析値は,ISO 31-0:1992 の

附属書 規則 A に準拠して,規定値と同じ有効数字に丸める。

A.5 

溶着金属の機械的性質 

引張試験,衝撃試験及びすべての要求される再試験は,溶接のままの条件で行わなければならない。試

験材の作製は,ISO 15792-1:2000 のタイプ 1.3 によって,ワイヤ径 1.2 mm で行う。

A.5.1 

予熱及びパス間温度 

予熱は必要なく,室温から始めてもよい。パス間温度は,250  ℃を超えてはならない。各パスの溶接開

始時に試験板の温度が最高温度を超えた場合は,最高温度以下まで空冷しなければならない。

なお,パス間温度の測定は,ISO 13916 によって,温度チョーク,表面温度計又は熱電対を用いて行う。

A.5.2 

各層の溶接パス数 

溶接条件は,

表 A.4 に,各層の溶接パス数及び全層数は,表 A.5 による。一つの層を構成する二つのパ

スの溶接方向は変えてはならない。また,層の溶接の方向は交互に変更しなければならない。

表 A.4−溶接条件 

ワイヤ径

mm

溶接電流

A

アーク電圧

V

母材−チップ間距離

mm

1.2 280

±20

a) 

20

a)

アーク電圧は,シールドガスに依存する。


16

Z 3312

:2009

表 A.5−溶接パス積層法 

各層の溶接パス数

ワイヤ径

mm

1

層のパス数

層数

1.2 1

∼最上層 2

a)

6

∼10

a)

最終 2 層は,1 層 3 パス仕上げでもよい。

A.5.3 

溶接後熱処理条件 

溶接後熱処理は,この附属書では使用されない。

A.6 

ワイヤの化学分析 

分析に用いる試験片は,ワイヤを用いる。分析方法は,どのような分析方法を用いてもよいが,疑義が

生じる場合は,確立している公開された方法を参照しなければならない。

なお,分析試験結果は,

表 A.3 の要求事項を満たさなければならない。

A.7 

再試験 

再試験は,次による。

a)

いずれかの試験結果が,その規定に適合しなかった場合には,適合しなかったすべての試験について

倍数の再試験を行い,そのいずれの試験結果も規定に適合しなければならない。この場合の再試験の

ための試験片は,当初の試験材の残材から採取するか,又は新たな試験板を用いて作製した試験材か

ら採取する。また,分析試験において,当初の試験結果が規定に適合した元素は,再試験を行わなく

てもよい。

b)

試験片の作製から試験の実施を通して正規の手続きがなされていない試験は,試験の進行状況又は結

果のいかんにかかわらず無効とする。無効となった試験は,正規の手続きに従って繰り返されなけれ

ばならない。ただし,この場合は,倍数の再試験を行わなくてもよい。

A.8 

技術的受渡条件 

製品の受渡条件は,ISO 544 及び ISO 14344 による。

A.9 

分類記号の表示 

ワイヤの記号は,次の例に示す原則に従って表示しなければならない。

例 1  ガスシールドアーク溶接(G)の溶着金属が,耐力 460 MPa (46)以上,−50  ℃ (5)でのシャルピー

吸収エネルギーの平均値 47 J 以上で,混合ガスシールド(M)でワイヤ G3Si1 を使用した場合,

次のように表示する。

ISO 14341-A-G 46 5 M G3Si1

表 A.3 で G3Si1 の化学成分条件に対応するワイヤは,次のように表示する。

ISO 14341-A-G3Si1

ここに,

  ISO 14341-A:耐力及びシャルピー吸収エネルギー47 J によって分類する規格番号

  G:ガスシールドアーク溶接の溶着金属の記号(A.4.1 参照)


17

Z 3312

:2009

  46:引張特性の記号(

表 A.1 参照)

  5:衝撃特性の記号(

表 A.2 参照)

  M:シールドガスの種類の記号(A.4.4 参照)

  G3Si1:ワイヤの化学成分の記号(

表 A.3 参照)


18

Z 3312

:2009

附属書 B

参考)

ISO 16834 System A

序文 

この附属書は,対応国際規格である ISO 16834 に規定している“System A”に相当し,本体の規定を補

足するものであって,規定の一部ではない。

B.1 

適用範囲 

この附属書は,耐力が 500 MPa 又は引張強さが 570 MPa を超える高張力鋼のガスシールドアーク溶接及

びティグ溶接に使用するソリッドワイヤ(以下,ワイヤという。

)及び溶加棒(以下,棒という。

)の分類

について,その化学成分並びに溶接のまま及び溶接後熱処理後の機械的性質に対する要求事項について規

定する。同一ワイヤでも,異なるシールドガスとの組合せで試験及び分類を行うことができる。

B.2 

引用規格 

次に掲げる規格は,この附属書に引用されることによって,この附属書の一部を構成する。

ISO 31-0:1992

,Quantities and units−Part 0: General principles

ISO 544

,Welding consumables−Technical delivery conditions for welding filler materials−Type of product,

dimensions, tolerances and markings

ISO 13916

,Welding−Guidance on the measurement of preheating temperature, interpass temperature and

preheat maintenance temperature

ISO 14175

,Welding consumables−Shielding gases for arc welding and cutting

ISO 14344

,Welding and allied processes−Flux and gas shielded electrical welding processes−Procurement

guidelines for consumables

ISO 15792-1:2000

,Welding consumables−Test methods−Part 1: Test methods for all-weld metal test

specimens in steel, nickel and nickel alloys

B.3 

分類 

材料は,6 種類の記号によって分類し,次による。

1)

製品の種類を示す記号

2)

溶着金属の引張特性を示す記号(

表 B.1 参照)

3)

溶着金属の衝撃特性を示す記号(

表 B.2 参照)

4)

シールドガスの種類を示す記号(B.4.4 参照)

5)

ワイヤ及び棒の化学組成を示す記号(

表 B.3 参照)

6)

溶接後熱処理の有無を示す記号(B.4.6 参照)

B.4 

分類記号及び要求事項 

B.4.1 

製品の種類 

アーク溶接に使用するワイヤ電極,ワイヤ又は棒の記号は,G(ガスシールドアーク溶接)及び/又は


19

Z 3312

:2009

W

(ティグ溶接)とする。

注記  G 及び/又は W は,溶着金属の記号でもあるが,規定されていない。

B.4.2 

溶着金属の引張特性 

表 B.1 の記号は,B.5 に従って求めた溶接のままでの溶着金属の耐力,引張強さ及び伸びを示す。

表 B.1−溶着金属の引張特性

記号

最小耐力

a)

MPa

引張強さ

MPa

最小伸び

b)

55 550

640

∼820 18

62 620

700

∼890 18

69 690

770

∼940 17

79 790

880

∼1 080

16

89 890

940

∼1 180

15

a)

降伏現象が起こるときは下降伏点の応力(R

eL

)

とし,その場合以外は 0.2  %耐力(R

p0.2

)

を用いる。

b)

標点距離は,試験片直径の 5 倍とする。

B.4.3 

溶着金属の衝撃特性 

表 B.2 の記号は,B.5 に従って求めたシャルピー吸収エネルギーの平均値が 47 J を満足する温度を示す。

3

個の試験片を試験する。そのうち 1 個だけは 47 J を下回ってもよいが,32 J を下回ってはならない。溶

着金属又は溶接継手がある温度に分類されている場合,

表 B.2 の温度より高い温度にも自動的に適合する

ものとする。

表 B.2−溶着金属の衝撃特性

単位  ℃

記号 47

J

のシャルピー吸収エネルギーを満足する温度

Z

要求値なし

A

+20

0 0

2

−20

3

−30

4

−40

5

−50

6

−60

B.4.4 

シールドガスの種類 

シールドガスの種類は,次による。ただし,ティグ溶接で ISO 14175 に規定するアルゴンシールドガス

の場合は,記号はない。

a)

“M”は,ISO 14175 に規定する M21 とする。ただし,ヘリウムを含んではならない。

b)

“A”は,ISO 14175 に規定する M13 又は M22 で,酸素 1  %∼5  %(体積分率)とアルゴンとの混合

ガスとする。

c)

“C”は,ISO 14175 に規定する C1 とする。

d)

“G”は,上記以外のガスであって,受渡当事者間の協定による。

B.4.5 

ワイヤ及び棒の化学成分 

ワイヤ及び棒の化学成分は,

表 B.3 による。


20

Z 3312

:2009

表 B.3−ワイヤ及び棒の化学成分

単位  %(質量分率)

化学成分

a)b)

記号

C Si Mn P  S Ni Cr

Mo

Cu V

その他
の合計

Mn3NiCrMo 0.14

0.60

0.80

1.30

1.80

0.015

0.018

0.50

0.65

0.40

0.65

0.15

0.30

0.30 0.03  0.25

Mn3Ni1CrMo 0.12 0.40

0.70

1.30

1.80

0.015

0.018

1.20

1.60

0.20

0.40

0.20

0.30

0.35 0.05

0.13

0.25

Mn3Ni1Mo 0.12

0.40

0.80

1.30

1.90

0.015

0.018

0.80

1.30

0.15 0.25

0.65

0.30 0.03  0.25

Mn3Ni1,5Mo 0.08

0.20

0.60

1.30

1.80

0.015

0.018

1.40

2.10

0.15 0.25

0.55

0.30 0.03  0.25

Mn3Ni1Cu 0.12

0.20

0.60

1.20

1.80

0.015

0.018

0.80

1.25

0.15 0.20

0.30

0.65

0.03 0.25

Mn3Ni1MoCu 0.12 0.20

0.60

1.20

1.80

0.015

0.018

0.80

1.25

0.15 0.20

0.55

0.30

0.65

0.03 0.25

Mn3Ni2,5CrMo 0.12 0.40

0.70

1.30

1.80

0.015

0.018

2.30

2.80

0.20

0.60

0.30

0.65

0.30 0.03  0.25

Mn4Ni1Mo 0.12

0.50

0.80

1.60

2.10

0.015

0.018

0.80

1.25

0.15 0.20

0.55

0.30 0.03  0.25

Mn4Ni2Mo 0.12

0.25

0.60

1.60

2.10

0.015

0.018

2.00

2.60

0.15 0.30

0.65

0.30 0.03  0.25

Mn4Ni1,5CrMo 0.12 0.50

0.80

1.60

2.10

0.015

0.018

1.30

1.90

0.15

0.40

0.30

0.65

0.30 0.03  0.25

Mn4Ni2CrMo 0.12 0.60

0.90

1.60

2.10

0.015

0.018

1.80

2.30

0.20

0.45

0.45

0.70

0.30 0.03  0.25

Mn4Ni2,5CrMo 0.13 0.50

0.80

1.60

2.10

0.015

0.018

2.30

2.80

0.20

0.60

0.30

0.65

0.30 0.03  0.25

Z

要求値なし

a)

特に規定がなければ,Ti≦0.10,Zr≦0.10 及び Al≦0.12 とする。銅めっきが施されている場合は,めっき
の銅を含む。

b)

表の数値が一つの場合は,最大値を表す。

B.4.6 

溶接後熱処理 

溶接後熱処理を適用したときの溶着金属性能を示す記号は,T とする。

なお,溶接後熱処理条件は B.5.3 による。

B.4.7 

数値の丸め方 

数値の丸め方は,次による。

なお,数値を丸めた結果は,対応する表の要求事項に適合しなければならない。

a)

この附属書への適合を判定するために,得られた試験結果は ISO 31-0:1992 の

附属書 規則 A に準拠

して規定値と同じ有効数字に丸めなければならない。この附属書で使用している以外の単位で試験装

置が校正されている場合は,この附属書の単位系に換算した後に丸めなければならない。

b)

平均値をこの附属書の要求値と比較する場合は,平均した後に丸めなければならない。この附属書が

引用している試験方法規格に規定する数値の丸め方が,この箇条の上記の規定と矛盾する場合は,試

験方法規格に従うものとする。


21

Z 3312

:2009

B.5 

溶着金属の機械的性質 

引張試験及び衝撃試験は,溶接のまま又は溶接後熱処理の条件で行わなければならない。試験材の作製

は,ガスシールドアーク溶接の場合は ISO 15792-1:2000 のタイプ 1.3 によってワイヤ径 1.2 mm で行う。ま

た,ティグ溶接の場合は ISO 15792-1:2000 のタイプ 1.1 によってワイヤ径又は棒径 2.4 mm で行う。

なお,溶接及び溶接後熱処理は,B.5.1B.5.2 及び B.5.3 の条件で行う。

B.5.1 

予熱及びパス間温度 

全溶着金属試験の溶接は,予熱なしでパス間温度 120  ℃∼180  ℃の温度範囲で行わなければならない。

なお,パス間温度の測定は,ISO 13916 によって,温度チョーク,表面温度計又は熱電対を用いて行う。

B.5.2 

各層の溶接パス数 

溶接条件は,

表 B.4 に,各層の溶接パス数及び全層数は,表 B.5 による。一つの層を構成する二つのパ

スの溶接方向は変えてはならない。また,層の溶接の方向は交互に変更しなければならない。

表 B.4−溶接条件 

記号

ワイヤ径又は棒径

mm

溶接電流

A

アーク電圧

V

母材−チップ間距離

mm

溶接速度

mm/min

G 1.2 280

±10

a) 

20

±3 450±50

W 2.4 200

±20

b) 

− 150±15

a)

アーク電圧は,シールドガスに依存する。

b)

ティグ溶接では,アーク電圧を設定しない。

表 B.5−溶接パス積層法 

記号

ワイヤ径又は棒径

mm

1

層のパス数

層数

G 1.2

2

a)

6

∼10

W 2.4

2

b)

8

∼11

a)

最終層は,3 パス仕上げでもよい。

b)

最終層は,3 又は 4 パス仕上げでもよい。

B.5.3 

溶接後熱処理条件 

溶接後熱処理ありで分類されたワイヤ電極,ワイヤ又は棒によって作製された試験材は,560  ℃∼600  ℃

で 1 時間熱処理されなければならない。試験材は 300  ℃まで炉冷されなければならない。

B.6 

ワイヤ及び棒の分析試験 

分析に用いる試験片は,ワイヤ又は棒を用いる。分析方法は,どのような分析方法を用いてもよいが,

疑義が生じる場合は,確立している公開された方法を参照しなければならない。

なお,分析試験結果は,

表 B.3 の要求事項を満たさなければならない。

B.7 

再試験 

再試験は,次による。

a)

いずれかの試験結果が,その規定に適合しなかった場合には,適合しなかったすべての試験について

倍数の再試験を行い,そのいずれの試験結果も規定に適合しなければならない。この場合の再試験の

ための試験片は,当初の試験材の残材から採取するか,又は新たな試験板を用いて作製した試験材か

ら採取する。また,分析試験において,当初の試験結果が規定に適合した元素は,再試験を行わなく


22

Z 3312

:2009

てもよい。

b)

試験片の作製から試験の実施を通して正規の手続きがなされていない試験は,試験の進行状況又は結

果のいかんにかかわらず無効とする。無効となった試験は,正規の手続きに従って繰り返さなければ

ならない。ただし,この場合は,倍数の再試験を行わなくてもよい。

B.8 

技術的受渡条件 

製品の受渡条件は,ISO 544 及び ISO 14344 による。

B.9 

分類記号の表示 

ワイヤ及び棒の分類記号は,次の例に示す原則に従って表示しなければならない。

例 1  ガスシールドアーク溶接(G)の溶着金属が,耐力 620 MPa (62)以上,−60  ℃ (6)でのシャルピー

吸収エネルギーの平均値 47 J 以上で,混合ガスシールド(M)でワイヤ Mn4Ni1Mo を使用した場

合,次のように表示する。

ISO 16834-A-G 62 6 M Mn4Ni1Mo

表 B.3 で Mn4Ni1Mo の化学成分条件に対応するワイヤは,次のように表示する。

ISO 16834-A-G Mn4Ni1Mo

ここに,

  ISO 16834-A:耐力及びシャルピー吸収エネルギー47 J によって分類する規格番号

  G:ガスシールドアーク溶接のワイヤ及び/又は溶着金属の記号(B.4.1 参照)

  62:引張特性の記号(

表 B.1 参照)

  6:衝撃特性の記号(

表 B.2 参照)

  M:シールドガスの種類の記号(B.4.4 参照)

  Mn4Ni1Mo:ワイヤの化学成分の記号(

表 B.3 参照)

例 2  ティグ溶接(W)の溶着金属が,耐力 550 MPa (55)以上,−60℃ (6)でのシャルピー吸収エネルギ

ーの平均値 47 J 以上で,アルゴンシールドにてワイヤ又は棒 Mn4Ni1Mo を使用し,決められた

溶接後熱処理(T)を実施した場合,次のように表示する。

ISO 16834-A-W 55 6 Mn4Ni1Mo T

表 B.3 にて Mn4Ni1Mo の化学成分条件に対応するワイヤは,次のように表示する。

ISO 16834-A-W Mn4Ni1Mo

ここに,

  ISO 16834-A:耐力及びシャルピー吸収エネルギー47 J によって分類する規格番号

  W:ティグ溶接のワイヤ,溶加棒又は溶着金属の記号(B.4.1 参照)

  55:引張特性の記号(

表 B.1 参照)

  6:衝撃特性の記号(

表 B.2 参照)

  Mn4Ni1Mo:ワイヤ又は棒の化学成分の記号(

表 B.3 参照)

  T:溶接後熱処理ありの記号(B.4.6 参照)


23

Z 3312

:2009

附属書 JA

(参考)

JIS

と対応する国際規格との対比表

JIS Z 3312:2009

  軟鋼,高張力鋼及び低温用鋼用のマグ溶接及びミグ溶接ソリッ

ドワイヤ

ISO 14341:2002

  Welding consumables−Wire electrodes and deposits for gas shielded

metal arc welding of non alloy and fine grain steels

−Classification

ISO 16834:2006

  Welding consumables−Wire electrodes, wires, rods and deposits for

gas-shielded arc welding of high strength steels

−Classification

(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容

箇条番号 
及び名称

内容

(Ⅱ)国際 
規格番号

箇条
番号

内容

箇条ごと 
の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

ISO 14341 

EN  440

に該当する部

分 ( System A ) 及 び

System B

を規定

削除

JIS

は,System B の耐候性鋼用ワ

イヤを除いて規定した。

1

適用範囲

対 応 国 際 規 格 ( ISO 

14341

及 び

ISO 

16834

)の System B で

あって,かつ,耐候性

鋼用及びティグ溶接
用を除く部分を採用

ISO 16834 

1

EN 12534

に該当する

部分(System A)及び

System B

を規定

削除

JIS

は,System B のティグ溶加棒

及びワイヤを除いて規定した。

対応国際規格では,System A 及び

/又は System B を使用できる。ま
た,除いたものについては,別の

JIS

で対応する。

2

引用規格

3

用語及び

定義

JIS Z 3001-1

-2 及び

JIS G 0203

を引用

ISO 14341 

ISO 16834 

追加

JIS

では,専門用語及び定義の規

格の引用を記載した。

ワイヤの種類及び記
号の付け方を規定

3 G

で始まる区分方法を

規定

選択

JIS

では,従前の JIS で使用され

ていた一部の種類を追加した。

ユーザーニーズによって,従前の

JIS

の一部の種類を追加した。

シャルピー吸収エネ
ルギーレベルの種類

の記号を規定

3B

“記号なし”

(27 J)及

び“U”

(47 J)を規定

選択

JIS

では,70 J の種類を選択でき

るようにした。

地震 が多 い 国内 の事 情 を考 慮し
た。

シールドガスの種類
の記号を規定

4.4

シールドガスの種類の
記号“A”として,

“酸

素 1  %∼5  %(体積分
率)とアルゴンとの混
合ガス”と規定

変更

JIS

では,シールドガスの種類の

記号“A”として,“酸素 1  %∼

3

%(体積分率)とアルゴンとの

混合ガス”と規定

ユーザーニーズによって,酸素の
上限を変更した。

4

種類及び

記号の付け

溶着金属の引張特性
の記号を規定

ISO 14341 

ISO 16834 

4.2

引 張 特 性 の 区 分 と し
て,合計 10 区分を規定

追加

JIS

では,52,57J,59J,78J を追

加した。

ユーザーニーズによって,鋼材に
整合した区分を追加した。

23

Z 3

312


20
09


24

Z 3312

:2009

(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容

箇条番号

及び名称

内容

(Ⅱ)国際 
規格番号

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

4

種類及び

記号の付け
方(続き)

衝撃試験温度を規定

ISO 14341 

ISO 16834 

4.3

衝撃試験温度の区分と

して,合計 12 区分を規

追加

JIS

では,−5  ℃の“1”を追加し

た。

ユーザーニーズによって,鋼材に

整合した区分を追加した。

記号の先頭に“G”を
付与

削除

JIS

では,ISO 16834 に合わせて,

先頭の“G”を削除した。

ISO

に提案する。

ISO 14341 

4.5

耐候性鋼用のワイヤの
化学成分範囲を規定

削除

JIS

で は , GNCC , GNCCT ,

GNCCT1

,GNCCT2 を削除した。

JIS

で削除した種類は,耐侯性鋼

用であり,1(適用範囲)による。

選択

JIS

では,J18 及び J19 を追加した。 ユーザーニーズによって,追加し

た。

変更

JIS

では,12 及び 17 の成分範囲を

変更して規定した。

ユーザーニーズによって,変更し

た。

4.5

ワイヤの化学成分範囲

を規定

変更

JIS

では,4M31,N71 及び N5M3

の成分範囲を変更して規定した。

環太平洋の規格を考慮した。ISO
に提案する。

5

品質

5.2

ワ イ ヤ

の化学成分

種類ごとのワイヤの
化学成分範囲を規定

Table

3B

鉄以外であって,表に
規定しない成分の合計

を規定

変更

JIS

では,故意添加ではない場合

は,通常の分析過程で検出された

成分を対象とした。

すべての成分を分析することはで
きない。ISO に提案する。

5.3

溶 着 金

属の機械的

性質

衝撃試験片個数と判
断基準を規定

4.3B

衝撃試験片個数と判断
基準を規定

選択

JIS

では,従前の JIS で使用され

ていた種類では,3 個の試験片個

数で平均値だけを評価すると規定
した。

ユーザーニーズによって,変更し
た。

6

試験方法

6.3

溶 着 金

属の引張試

験及び衝撃
試験

溶接後熱処理条件を
規定

5.3

溶接後熱処理条件を規

追加

箇条 4 で追加した引張特性の区分
について,溶接後熱処理条件を規

定した。

箇条 4 による。

7

検査方法

 8

一致

8

製品の呼

び方

製品の呼び方を規定

径及び質量を含む場合
の 呼 び 方 の 規 定 は な

い。

追加

JIS

では,径及び質量を含む場合

の呼び方も規定した。

従前の JIS との整合を図った。

9

表示

ISO 14341 

ISO 16834 

8

一致

24

Z 3

312


20
09


25

Z 3312

:2009

(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容

箇条番号

及び名称

内容

(Ⅱ)国際 
規格番号

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

10

包装

8

一致

11

検 査 証

明書

検査証明書を規定

ISO 14341 

ISO 16834 

EN 10204

による。

変更

JIS

では,JIS Z 3200 によると規定

した。

ユーザーニーズによって,変更し
た。

附属書 A 
(参考)

ISO 14341 System A

附属書 B

(参考)

ISO 16834 System A

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 14341:2002,ISO 16834:2006,MOD

被引用法規

建築基準法,船舶安全法

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

−  一致 技術的差異がない。

−  削除 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

−  追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

−  変更 国際規格の規定内容を変更している。

−  選択 国際規格の規定内容とは異なる規定内容を追加し,それらのいずれかを選択するとしている。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

−  MOD  国際規格を修正している。 

25

Z 3

312


20
09