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Z 3263

:2002

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人軽金属溶

接構造協会(JLWA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきと

の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって JIS Z 3263 : 1992 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正では,心材及びブレージングシートの種類,ブレージングシートの構成,ブレージングシー

トの機械的性質などについて,国内の現状技術を考慮した。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


Z 3263

:2002

(1) 

目  次

ページ

1.

  適用範囲 1

2.

  引用規格 1

3.

  定義1

4.

  種類1

5.

  品質4

6.

  寸法及びその許容差 7

6.1

  ろう7

6.2

  ブレージングシート 7

7.

  試験 11

8.

  検査12

9.

  製品の呼び方 12

10.

  表示13

解  説14

 


     

日本工業規格

JIS

 Z

3263

:2002

アルミニウム合金ろう及びブレージングシート

Aluminium alloy brazing filler metals and brazing sheets

1.

適用範囲  この規格は,ろう付に使用するアルミニウム合金ろう(以下,ろうという。)及びブレージ

ングシートの種類,品質,寸法及びその許容差,試験,検査,製品の呼び方並びに表示について規定する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。

JIS H 0001

  アルミニウム,マグネシウム及びそれらの合金―質別記号

JIS H 0321

  非鉄金属材料の検査通則

JIS H 1305

  アルミニウム及びアルミニウム合金の光電測光法による発光分光分析方法

JIS H 1306

  アルミニウム及びアルミニウム合金の原子吸光分析方法

JIS H 1351

  アルミニウム及びアルミニウム合金の分析方法通則

JIS H 1352

  アルミニウム及びアルミニウム合金中のけい素定量方法

JIS H 1353

  アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉄定量方法

JIS H 1354

  アルミニウム及びアルミニウム合金中の銅定量方法

JIS H 1355

  アルミニウム及びアルミニウム合金中のマンガン定量方法

JIS H 1356

  アルミニウム及びアルミニウム合金中の亜鉛定量方法

JIS H 1357

  アルミニウム及びアルミニウム合金中のマグネシウム定量方法

JIS H 1358

  アルミニウム及びアルミニウム合金中のクロム定量方法

JIS H 1359

  アルミニウム及びアルミニウム合金中のチタン定量方法

JIS Z 2201

  金属材料引張試験片

JIS Z 2241

  金属材料引張試験方法

JIS Z 2611

  金属材料の光電測光法による発光分光分析方法通則

JIS Z 3001

  溶接用語

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 3001 によるほか,次による。

a)

ろう  単独に使用するもの又はブレージングシートの皮材として使用したもの。

b)

心材  ブレージングシートを構成する主たるアルミニウム合金で,固相線温度がろうの液相線温度よ

りも高いもの。

c)

皮材  心材表面にクラッドしたろう。

d)

犠牲陽極材  心材表面にクラッドした,心材よりも電位の低いアルミニウム合金。

e)

クラッド率  ブレージングシートの厚さに対する皮材の厚さ(片面)の比率(%)。

4.

種類  ろう,心材及び犠牲陽極材の種類,並びにブレージングシートの構成及び種類は,次による。


2

Z 3263

:2002

     

a)

ろうの種類及び記号は,使用用途によって

表 とする。

b)

心材及び犠牲陽極材の種類は,

表 による。

c)

ブレージングシートの構成は,

表 による。

d)

ブレージングシートの種類及び記号は,

表 による。

  1  ろうの種類及び記号

種類

参考

合金番号

形状

記号

(

2

)

呼び番号

(

3

)

固相線温度

液相線温度

ろう付温度

板,条 BA4343P

4343

皮材

― 1

577 615 600

∼620

線 BA4045W

棒 BA4045B

板,条 BA4045P

4045

皮材

― 2

577 590 590

∼605

4004(

1

)

皮材

― 3  559  591  590∼605

4005(

1

)

皮材

― 4  559  591  590∼605

4N04(

1

)

皮材

― 5  559  579  580∼600

4104(

1

)

皮材

― 6  559  591  590∼605

4N43

皮材

― 7  576  609  600∼620

4N45

皮材

― 8  576  588  590∼605

4145

棒 BA4145B  ― 520  585 570∼605

線 BA4047W

棒 BA4047B

4047

板,条 BA4047P

― 577  580 580∼605

注(

1

)

真空ろう付用ブレージングシートの皮材として使用する。

(

2

)

ろう単独として使用の場合の記号。

(

3

)

皮材としてのろうの呼び番号。

  2  心材及び犠牲陽極材

種類

参考

合金番号

呼び番号

固相線温度

液相線温度

3003(

4

)

1 643 654

3N03(

4

)

2 641 653

3N33(

4

)

5 635 654

3005(

4

)

6 638 654

3N43(

4

)

7 637 653

6951(

4

)

4 616 654

7072(

5

)

― 646  657

7N82(

5

)

― 620  650

注(

4

)

心材

(

5

)

犠牲陽極材。

  3  ブレージングシートの構成

構成

呼び番号

片面ろうクラッド 1

両面ろうクラッド 2

片面ろう/片面 7072 クラッド 3

片面ろう/片面 7N82 クラッド 4


3

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  4  ブレージングシートの種類及び記号の種類及び記号

ブレージングシートの種類及び記号

皮材

心材

参考

ブレージングシートの構成の呼び番号

1 2 3 4

合金

番号

呼び

番号

合金

番号

呼び

番号

ろう付

温度℃

ろう付方法

BAS111P BAS211P BAS311P BAS411P

4343

1

600

∼620

BAS121P BAS221P BAS321P

― 4045

2

590

∼605

BAS171P BAS271P BAS371P

― 4N43

7

600

∼620

― BAS281P ―

― 4N45

8

3003

1

590

∼605

― BAS212P ―

― 4343

1

600

∼620

― BAS222P ―

― 4045

2

590

∼605

― BAS272P ―

― 4N43

7

600

∼620

― BAS282P ―

― 4N45

8

3N03

2

590

∼605

BAS115P BAS215P BAS315P BAS415P

4343

1

600

∼620

BAS125P

― BAS325P ― 4045

2

590

∼605

― 4N43

7

600

∼620

― 4N45

8

3N33

5

590

∼605

フラックスろう付

BAS131P BAS231P BAS331P BAS431P

4004

3

590

∼605

― 4005

4

590

∼605

― BAS251P ―

― 4N04

5

580

∼600

BAS161P BAS261P BAS361P

― 4104

6

3003

1

590

∼605

― BAS232P ―

― 4004

3

590

∼605

― 4005

4

590

∼605

― 4N04

5

580

∼600

― 4104

6

3N03

2

590

∼605

― BAS335P

BAS435P

4004

3

590

∼605

― BAS245P ―

― 4005

4

590

∼605

― BAS255P ―

― 4N04

5

580

∼600

― BAS265P

BAS365P

― 4104

6

3N33

5

590

∼605

BAS136P

― 4004

3

590

∼605

― 4005

4

590

∼605

― 4N04

5

580

∼600

― 4104

6

3005

6

590

∼605

真空ろう付

― 4004

3

590

∼605

― 4005

4

590

∼605

― BAS257P ―

― 4N04

5

580

∼600

― 4104

6

3N43

7

590

∼605

BAS114P BAS214P

― 4343

1

600

∼620

BAS124P BAS224P

― 4045

2

590

∼605

BAS134P

― 4004

3

590

∼605

― 4005

4

590

∼605

― BAS254P ―

― 4N04

5

580

∼600

― 4104

6

590

∼605

― 4N43

7

600

∼620

― 4N45

8

6951

4

590

∼605

フラックスろう付

及び真空ろう付

備考  ブレージングシートは,その構成(表 参照)によって大別され,ブレージングシートを表す BAS に続

いて 3 けたの数字をもって表す。左の数字は,その構成の呼び番号を,中央の数字は皮材の呼び番号
を,右の数字は心材の呼び番号をそれぞれ示し,板及び条を表す記号 P を最後に付す。


4

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例  ブレージングシートの記号の付け方は,次の例による。

   BAS   1   2   1   P

形状:板及び条

心材の呼び番号 : 3003

皮材の呼び番号 : 4045

ブレージングシートの構成の呼び番号;片面ろうクラッド

ブレージングシートを表す記号

5.

品質  品質は,次による。

a)

ろう及びブレージングシートは,仕上げ良好,品質均一で,使用上有害な欠陥があってはならない。

b)

ろう,心材及び犠牲陽極材の化学成分は,

表 及び表 に適合しなければならない。

  5  ろうの化学成分

単位  %

化学成分

その他(

6

)

合金 
番号

Si Fe  Cu Mn Mg Cr Zn Ti  Bi

個々

合計

Al

4343 6.8

8.2

0.8

以下 0.25 以下 0.10 以下

― 0.20 以下

― 0.05 以下 0.15 以下 残部

4045 9.0

11.0

0.8

以下 0.30 以下 0.05 以下 0.05 以下

― 0.10 以下 0.20 以下

― 0.05 以下 0.15 以下 残部

4004 9.0

10.5

0.8

以下 0.25 以下 0.10 以下 1.0∼

2.0

― 0.20 以下

― 0.05 以下 0.15 以下 残部

4005 9.5

11.0

0.8

以下 0.25 以下 0.10 以下 0.20∼

1.0

― 0.20 以下

― 0.05 以下 0.15 以下 残部

4N04 10.5

13.0

0.8

以下 0.25 以下 0.10 以下 1.0∼

2.0

― 0.20 以下

― 0.05 以下 0.15 以下 残部

4104 9.0

10.5

0.8

以下 0.25 以下 0.10 以下 1.0∼

2.0

― 0.20 以下

― 0.02∼

0.20

0.05

以下 0.15 以下 残部

4N43 6.8

8.2

0.8

以下 0.25 以下 0.10 以下

― 0.5∼

3.0

― 0.05 以下 0.15 以下 残部

4N45 9.0

11.0

0.8

以下 0.30 以下 0.05 以下 0.05 以下

― 0.5∼

3.0

― 0.05 以下 0.15 以下 残部

4145 9.3

10.7

0.8

以下 3.3∼

4.7

0.15

以下 0.15 以下 0.15 以下 0.20 以下

― 0.05 以下 0.15 以下 残部

4047 11.0

13.0

0.8

以下 0.30 以下 0.15 以下 0.10 以下

― 0.20 以下

― 0.05 以下 0.15 以下 残部

注(

6

)

その他の元素は,存在が予知される場合,又は通常の分析過程において規定範囲を超える徴候が見られる場合に
限り分析を行う。


5

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  6  心材及び犠牲陽極材の化学成分

単位  %

化学成分

その他(

5

)

合金 
番号

Si Fe Cu  Mn  Mg Cr  Zn  Ti

個々

合計

Al

3003 0.6

以下 0.7 以下 0.05∼

0.20

1.0

1.5

― 0.10 以下

― 0.05 以下 0.15 以下 残部

3N03 0.6

以下 0.7 以下 0.20 以下 1.0∼

1.5

― 0.5∼

2.5

― 0.05 以下 0.15 以下 残部

3N33 0.6

以下 0.7 以下 0.30∼

0.7

1.0

1.5

― 0.25 以下

― 0.05 以下 0.15 以下 残部

3005 0.6

以下 0.7 以下 0.30 以下 1.0∼

1.5

0.20

0.6

0.10

以下 0.25 以下 0.10 以下 0.05 以下 0.15 以下 残部

3N43 0.6

以下 0.7 以下 0.30∼

0.7

1.0

1.5

0.05

0.6

― 0.25 以下

― 0.05 以下 0.15 以下 残部

6951 0.20

0.50

0.8

以下 0.15∼

0.40

0.10

以下

0.40

0.8

― 0.20 以下

― 0.05 以下 0.15 以下 残部

7072 Si+Fe

0.7

以下 0.10 以下 0.10 以下 0.10 以下

― 0.8∼

1.3

― 0.05 以下 0.15 以下 残部

7N82 Si+Fe

0.7

以下 0.10 以下 0.10 以下

0.20

3.0

― 0.5∼

3.0

― 0.05 以下 0.15 以下 残部

c)

ブレージングシートの機械的性質は,

表 による。

d)

ブレージングシートの皮材のうち,ろうは心材の両面又は片面にクラッドする。犠牲陽極材(7072 又

は 7N82)を用いるときは片面にクラッドし,他の片面にはろうをクラッドする。


6

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  7  ブレージングシートの機械的性質

機械的性質(引張試験)

参考

ブレージングシートの
種類の記号

質別(

7

)

厚さ

mm

引張強さ

N/mm

2

耐力

N/mm

2

伸び

ろう付方法

0.1

以上 0.3 以下

10

以上

0.3

を超え 0.8 以下

18

以上

0.8

を超え 1.3 以下

20

以上

O

1.3

を超え 3.0 以下

95

以上 155 以下

35

以上

23

以上

0.07

以上 0.3 以下

1

以上

0.3

を超え 0.8 以下

3

以上

0.8

を超え 1.3 以下

4

以上

H12

H22(

8

)

1.3

を超え 3.0 以下

120

以上 185 以下

85

以上

6

以上

0.07

以上 0.3 以下

1

以上

0.3

を超え 0.8 以下

2

以上

0.8

を超え 1.3 以下

3

以上

BAS111P

  BAS282P

BAS121P

  BAS215P

BAS171P

  BAS311P

BAS115P

  BAS321P

BAS125P

  BAS371P

BAS211P

  BAS315P

BAS221P

  BAS325P

BAS271P

  BAS411P

BAS281P

  BAS415P

BAS212P

BAS222P

BAS272P

H14

H24(

8

)

1.3

を超え 3.0 以下

135

以上 205 以下

120

以上

5

以上

フラックスろう

0.1

以上 0.3 以下

10

以上

0.3

を超え 0.8 以下

18

以上

0.8

を超え 1.3 以下

20

以上

O

1.3

を超え 3.0 以下

 95

以上 165 以下

35

以上

23

以上

0.07

以上 0.3 以下

1

以上

0.3

を超え 0.8 以下

3

以上

0.8

を超え 1.3 以下

4

以上

H12

H22(

8

)

1.3

を超え 3.0 以下

125

以上 205 以下

85

以上

6

以上

0.07

以上 0.3 以下

1

以上

0.3

を超え 0.8 以下

2

以上

0.8

を超え 1.3 以下

3

以上

BAS131P

  BAS361P

BAS161P

  BAS335P

BAS136P

  BAS365P

BAS231P

  BAS431P

BAS251P

  BAS435P

BAS261P

BAS232P

BAS245P

BAS255P

BAS265P

BAS257P

BAS331P

H14

H24(

8

)

1.3

を超え 3.0 以下

145

以上 225 以下

120

以上

5

以上

真空ろう付

0.5

以上 0.8 以下

18

以上

0.8

を超え 1.3 以下

20

以上

O(

9

)

1.3

を超え 3.0 以下

 135

以下

23

以上

T42(

10

) 0.2

以上 0.5 以下

135

以上 75 以上

15

以上

フラックスろう

付及び真空ろう

 0.5

を超え 3.0 以下

17

以上

0.2

以上 0.5 以下

6

以上

BAS114P

BAS124P

BAS134P

BAS214P

BAS224P

BAS254P

T62(

11

)

0.5

を超え 3.0 以下

245

以上 205 以上

8

以上

注(

7

)

質別は,JIS H 0001 による。

(

8

)

質別 H22 及び H24 については,引張強さの上限及び耐力は適用しない。

(

9

)

質別 O の材料は,質別 T42 又は T62 の材料の基礎となるものであり,注文者の要求がある場合は,これら材料

の性能を保証しなければならない。

(

10

)

質別 T42 の機械的性質は,注文者が質別 O を溶体化処理後自然時効硬化処理した場合に得られるものである。
ただし,クラッド率が高くなった場合及び注文者において溶体化処理する前に,何らかの冷間加工又は熱間加

工をした場合には,規格値より低くなることがある。この機械的性質は,製造業者が性能を確認するため,試
験片を所定の溶体化処理後自然時効硬化処理した場合にも適用する。

(

11

)

質別 T62 の機械的性質は,注文者が質別 O を溶体化処理後人工時効硬化処理した場合に得られるものである。

ただし,クラッド率が高くなった場合及び注文者において溶体化処理する前に,何らかの冷間加工又は熱間加
工をした場合には,規格値より低くなることがある。この機械的性質は,製造業者が性能を確認するため,試
験片を所定の溶体化処理後人工時効硬化処理した場合にも適用する。

備考  規定範囲外の寸法のものの機械的性質は,受渡当事者間の協定による。


7

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6.

寸法及びその許容差

6.1

ろう  ろうの標準寸法及びその許容差は,次による。

a)

ろうの標準寸法は,

表 による。

  8  ろうの標準寸法

単位 mm

形状

径又は厚さ

長さ

1.2 1.6 2.0 2.4 3.2 4.0

1.6 2.0 2.4 3.2 4.0 5.0 1

000

板,条 0.15

0.2 0.3 0.5

b)

ろうの線及び棒の径の許容差は±0.1 mm,

板及び条の厚さの許容差は,

厚さ 0.3 mm 未満は±0.03 mm,

厚さ 0.3 mm 以上は±0.04 mm とする。

6.2

ブレージングシート  ブレージングシートの標準寸法及び皮材のクラッド率の許容差は,次による。

a)

ブレージングシートの標準寸法(厚さ)は,

表 による。

  9  ブレージングシートの標準寸法(厚さ)

単位 mm

形状

厚さ

板  0.8 0.9 1.0 1.2 1.5 1.6 2.0 2.5 3.0 4.0 5.0

条 0.10

0.13

0.16 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9

1.0 1.2 1.5 1.6 2.0 2.5

b)

ブレージングシートの皮材のクラッド率の許容差は,

表 10 による。

 10  ブレージングシートの皮材のクラッド率の許容差(

12

)

単位  %

クラッド率(片面につき)

許容差

  5

以上      6 以下

±1

  6

を超え    8 以下

±1.5

  8

を超え  13 以下

±2

13

を超え  18 以下

±3

注(

12

)

許容差とは,クラッド率からのずれの範囲を示す。例えば,ク

ラッド率 10  %のものの許容差は,8∼12  %[(10±2)  %]とす
る。

備考  表 10 で規定した範囲以外のものの許容差は,受渡当事者間の

協定による。

c)

ブレージングシートの厚さの許容差は,

表 11 による。


8

Z 3263

:2002

     

 11  ブレージングシートの厚さの許容差

単位 mm

許容差

厚さ

450

以下 450 を超え

900

以下

900

を超え

1 200

以下

1 200

を超え

1 400

以下

 0.25

以下

±0.03

±0.04

±0.06

±0.06

0.25

を超え 0.45 以下

±0.04

±0.04

±0.06

±0.09

0.45

を超え 0.70 以下

±0.04

±0.05

±0.06

±0.09

0.70

を超え 0.90 以下

±0.05

±0.05

±0.06

±0.10

0.90

を超え 1.1 以下

±0.05

±0.06

±0.08

±0.10

1.1

を超え 1.7 以下

±0.06

±0.08

±0.10

±0.13

1.7

を超え 1.9 以下

±0.08

±0.08

±0.10

±0.13

1.9

を超え 2.4 以下

±0.09

±0.09

±0.10

±0.13

2.4

を超え 2.7 以下

±0.10

±0.10

±0.13

±0.13

2.7

を超え 3.6 以下

±0.11

±0.11

±0.13

±0.13

3.6

を超え 4.5 以下

±0.15

±0.15

±0.20

±0.20

4.5

を超え 5.0 以下

±0.18

±0.18

±0.23

±0.23

備考1.  許容差を“+”又は“−”だけに指定する場合は,上記数値の 2 倍とする。

2.

規定範囲外の寸法のものの許容差は,受渡当事者間の協定による。

d)

ブレージングシートの幅の許容差は,

表 12 及び表 13 による。

 12  ブレージングシート(板)の幅の許容差

単位 mm

許容差

厚さ

150

以下 150 を超え

1 400

以下

 3.2

以下

±2

±3

3.2

を超え   5.0 以下

±3

±3

備考1.  許容差を“+”又は“−”だけに指定する場

合は,上記数値の 2 倍とする。

2.

規定範囲外の寸法のものの許容差は,受渡当
事者間の協定による。


9

Z 3263

:2002

     

 13  ブレージングシート(条)の幅の許容差

単位 mm

許容差

厚さ

150

以下 150 を超え

300

以下

300

を超え

600

以下

600

超え

1 200

以下

1 200

を超え

1 400

以下

3.0

以下

±0.3

±0.4

±0.8

±1.2

±1.6

備考1.  許容差を“+”又は“−”だけに指定する場合は,上記数値の 2 倍とする。

2.

規定範囲外の寸法のものの許容差は,受渡当事者間の協定による。

e)

ブレージングシート(板)の長さの許容差は,

表 14 による。

 14  ブレージングシート(板)の長さの許容差(

13

)

単位 mm

許容差

長さ

厚さ

750

以下 750 を超え

3 000

以下

3 000

を超え

6 000

以下

 3.2

以下

3.2

を超え 5.0 以下

±2 
±3

±3 
±3

±4 
±4

注(

13

)

長さは,切断時の室温で測定する。

長さは,10  ℃の温度差で 1 000 mm につき 0.23 mm の変化が許

容される。

備考1.  許容差を“+”又は“−”だけに指定する場合は,上記数値の

2

倍とする。

2.

規定範囲外の寸法のものの許容差は,受渡当事者間の協定によ
る。

f)

ブレージングシート(板)の直角度(

表 15 の図中の AA と BB との差)の最大値は,表 15 による。


10

Z 3263

:2002

     

 15  ブレージングシート(板)の直角度の最大値

単位 mm

最大値

長さ

900

以下 900 を超えるもの

3 700

以下

2.4

×

W(

14

)

300

2.0

×

W(

14

)

300

3 700

を超えるもの

3.6

×

W(

14

)

300

2.8

×

W(

14

)

300

注(

14

)

指定の幅が 300 mm の倍数にならない場合の最大値は,その次の大きいほうの倍数を用い
て決める。例えば,指定の幅が 1 400 mm,長さが 1 800 mm の場合の最大値は,2.0 mm×

5

(倍数)=10 mm になる。

g)

ブレージングシートの曲がりの最大値は,

表 16 及び表 17 による。

 16  ブレージングシート(板)の曲がり(

15

)

の最大値

単位 mm

厚さ

最大値

長さ

750

以下 750 を超え

1 500

以下

1 500

を超え

2 300

以下

2 300

を超え

3 000

以下

3 000

を超え

3 800

以下

3 800

を超え

4 500

以下

4 500

を超え

5 500

以下

5 500

を超え

6 000

以下

3.2

以下 100 以下

2

7 13 26 38 51 76 102

5.0

以下 100 を超え

900

以下

1 2

3

3

5

26  38  51

 900

を超え

1 400

以下

1 2

3

3

5

8

11  14

注(

15

)

曲がりは,弧の深さである。

備考  規定範囲外の寸法のものの最大値は,受渡当事者間の協定による。


11

Z 3263

:2002

     

 17  ブレージングシート(条)の曲がり(

16

)

の最大値

単位 mm

最大値

厚さ

15

以上

25

以下

25

を超え

50

以下

50

を超え

100

以下

100

を超え

250

以下

250

を超え

1 400

以下

1.6

以下 19

15

10

7

5

1.6

を超え 3.0 以下

― 10  7  5

注(

16

)

条の曲がりは,規定長さ(2 000 mm)に対する弧の深さである。

備考  規定範囲外の寸法のものの最大値は,受渡当事者間の協定による。

7.

試験  試験は,次による。

a)

化学成分の分析試験は,JIS H 0321JIS H 1305JIS H 1306JIS H 1351JIS H 1352JIS H 1353

JIS H 1354

JIS H1355JIS H 1356JIS H 1357JIS H 1358JIS H 1359JIS Z 2611 のいずれかに

よる。

アルミニウム合金中のその他の元素の分析試験は,受渡当事者間の協定による。

b)

ブレージングシートの皮材の厚さ測定試験は,ブレージングシートから約 20 mm 角の試験片を採取し,

試験片の板面に垂直な断面を顕微鏡で観察できるように研磨し,更に適切なエッチングを行った後,

倍率 100 倍の顕微鏡で試験片の断面の片側に沿って,約 3 mm 間隔ずつの五つの視野の皮材の最大及

び最小厚さを測定する。

c)

ブレージングシートの引張試験は,JIS Z 2241 による。この場合の試験片は,JIS Z 2201 の 5 号試験

片とし,試験片の採取方向は

表 18 による。


12

Z 3263

:2002

     

 18  試験片の採取方向

ブレージングシートの種類の記号

ブレージングシートの構成の呼び番号

1 2 3 4

採取方向

BAS111P

BAS121P

BAS171P

BAS115P

BAS125P

BAS211P

BAS221P

BAS271P

BAS281P

BAS212P

BAS222P

BAS272P

BAS282P

BAS215P

BAS311P

BAS321P

BAS371P

BAS315P

BAS325P

BAS411P

BAS415P

圧延の方向に平行の方向。

BAS131P

BAS161P

BAS136P

BAS231P

BAS251P

BAS261P

BAS232P

BAS245P

BAS255P

BAS265P

BAS257P

BAS331P

BAS361P

BAS335P

BAS365P

BAS431P

BAS435P

圧延の方向に平行の方向。

BAS114P

BAS124P

BAS134P

BAS214P

BAS224P

BAS254P

圧延の方向に直角の方向。ただし,幅が狭く採取できな

い場合は,平行の方向。

8.

検査  検査は,次による。

a)

ブレージングシートの皮材の厚さ測定試験及び引張試験は,種類,質別及び厚さが同じブレージング

シートから任意に 1 枚採取し,試験片を作る。

b)

ろう及びブレージングシートは,外観及び寸法を検査するとともに,7.  によって試験を行い,5.  及び

6. 

の規定に適合しなければならない。

c)

その他の一般事項は,JIS H 0321 による。

9.

製品の呼び方  ろう及びブレージングシートの呼び方は,次による。

1.  ろうの場合

ろうの記号

BA    4047    W

形状

合金番号

ろうを表す記号


13

Z 3263

:2002

     

2.  ブレージングシートの場合

ブレージングシートの記号

BAS    2  7  2    P−H14

質別

形状記号

心材

皮材

ブレージングシートの種類

クラッドの構成

ブ レ ー ジ ン グ シ ー ト

を表す記号

10.

表示  表示は,次による。

a)

ろう及びブレージングシートは,1 製品ごと,1 巻ごと,1 束ごと又は 1 包装ごとに適切な方法によっ

て,次の事項を表示しなければならない。

1)

種類又はその記号及び質別

2)

寸法

3)

製造番号

4)

製造年月又はその略号

5)

製造業者名又はその略号

b)

片面ブレージングシートの場合は心材側に,また,片面に犠牲陽極材をクラッドしたブレージングシ

ートの場合には,犠牲陽極材側に,判別できる表示を適切な方法で行わなければならない。

関連規格  JIS H 4000  アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条


日本工業標準調査会標準部会  溶接技術専門委員会  構成表

      氏名

所属

(委員会長)

宮  田  隆  司

名古屋大学大学院工学研究科

(委員)

藍  田      勲

株式会社神戸製鋼所

入  江  広  定

独立行政法人物質・材料研究機構材料研究所

牛  尾  誠  夫

大阪大学接合科学研究所

岡          實

財団法人日本海事協会

恩  澤  忠  男

東京工業大学大学院理工学研究科

小  林  秀  雄

独立行政法人産業技術総合研究所

酒  井  勝  之

社団法人日本アルミニウム協会

福  永      規

住友金属工業株式会社技術部

堀  川  浩  甫

大阪大学接合科学研究所

山  田  桑太郎

社団法人日本鉄道車輌工業会