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Z 3129

:2005

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本溶接協会(JWES)/財団法人日

本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調

査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 15792-2:2000,Welding consumables

−Test methods−Part 2 : Preparation of single-run and two-run technique test specimens in steel を基礎として用い

た。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS Z 3129

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表


Z 3129

:2005

(2)

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  試験板の準備  2

5.

  溶接条件

2

6.

  熱処理

2

7.

  試験片の作製及び試験方法 

2

8.

  再試験

2

9.

  試験報告

2

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

6

 


1

Z 3129

:2005

日本工業規格

JIS

 Z

3129

:2005

鋼の 1 ラン及び 2 ラン溶接継手の

作製方法及び試験方法

Test method and preparation of test specimens for single-run and two-run

welding technique in steel

序文  この規格は,2000 年に第 1 版として発行された ISO 15792-2: 2000,Welding consumables−Test methods

−Part 2 : Preparation of single-run and two-run technique test specimens in steel を翻訳し,技術的内容を変更し

て作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧

表をその説明を付けて,

附属書(参考)に示す。

1. 

適用範囲  この規格は,サブマージアーク溶接材料並びにガスシールドアーク溶接及びセルフシール

ドアーク溶接用フラックス入りワイヤを用いた鋼の 1 ラン(single-run,1 層 1 パス片面溶接)及び 2 ラン

(two-run

,1 層 1 パス両面溶接)溶接継手の作製方法及び試験方法について規定する。

  なお,

エレクトロスラグ溶接材料及びエレクトロガスアーク溶接材料を用いた溶接継手には適用しない。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 15792-2:2000

,Welding consumables−Test methods−Part 2 : Preparation of single-run and

two-run technique test specimens in steel (MOD)

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS Z 3001

  溶接用語

JIS Z 3121

  突合せ溶接継手の引張試験方法

JIS Z 3128

  溶接継手の衝撃試験方法

JIS Z 3703

  溶接−予熱温度,パス間温度及び予熱保持温度の測定方法の指針

備考 ISO 

13916:1996

,Welding−Guidance on the measurement of preheating temperature, interpass

temperature and preheating maintenance temperature

が,この規格と一致している。

3. 

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 3001 によるほか,次による。

a)

試験板  試験に使用する母材で,溶接の完了するまでのもの。

b)

試験材  溶接完了後,試験片を採取するまでのもの。

c)

試験片  試験材から切り取り,機械加工により規定の形状及び寸法に仕上げられたもの。


2

Z 3129

:2005

4. 

試験板の準備  試験板の準備は,次による。

a)

試験に用いる鋼材は,試験を行う溶接材料の日本工業規格(以下,JIS という。

)に規定された種類を

用いる。

b)

試験板の記号,板厚及び形状は,特に指定のない限り,

表 による。

c)

試験板は,溶接ひずみを考慮して,拘束するかあらかじめ逆ひずみを付け,試験片の採取のために機

械的なきょう(矯)正を行ってはならない。

d)  1

ラン及び 2 ラン溶接では,適当なタブ板を使用してもよい。

e) 

1

ラン溶接では,適当な裏当て材を使用してもよい。

5. 

溶接条件  溶接条件は,次による。

a)

試験に用いる溶接材料は,その製品(銘柄)を代表するものとする。

b)

溶接は,下向姿勢で行う。

c)

予熱温度は,室温又は試験を行う溶接材料の JIS で規定する温度とする。

d)

パス間温度は,試験を行う溶接材料の JIS で規定する温度とする。

e)

予熱温度及びパス間温度の測定方法は,JIS Z 3703 による。

f)

溶接電流,アーク電圧,溶接速度,ビード形状などは,製造業者の推奨範囲又は試験を行う溶接材料

の JIS で規定する範囲による。

6. 

熱処理  熱処理は,次による。

a) 

熱処理は,脱水素処理を除いて,溶接が完了した試験板又は加工代を残して切断した試験材で行う。

b)

熱処理条件は,試験を行う溶接材料の JIS の規定による。

c)

脱水素処理を行う場合は,加工した試験片又は加工前の試験材の状態で行い,250  ℃以下の温度で 16

時間以内とする。

7. 

試験片の作製及び試験方法  試験片の作製及び試験方法は,次による。

a)

試験板の寸法及び試験片の採取位置は,

図 による。また,衝撃試験片の採取位置は,図 による。

b)

試験材の切断は,機械切断又は熱切断とする。ただし,熱切断による場合は,生じた熱影響部を除去

するため,加工代は 10mm 以上とする。

c)

引張試験片の形状及び試験方法は,JIS Z 3121 による。

d)

衝撃試験片の形状及び試験方法は,JIS Z 3128 による。試験片は,10×10mm とし,

表 の試験板の

記号 2.1 及び 2.2 は板厚中央から,試験板の記号 2.5 は第 2 ビード側から採取する。試験板の記号 2.3

及び 2.4 については,衝撃試験は通常適用しないが,要求があれば,5×10mm の試験片を適用する。

なお、試験片加工前に溶接部の不完全部の有無を確認するために,放射線透過試験又は試験板の端

面のマクロ試験を行うのが望ましい。

8. 

再試験  試験で不合格となった場合の再試験は,試験を行う溶接材料の JIS の規定による。

9. 

試験報告  試験報告の項目は,次による。ただし,試験報告を行う場合は,当事者間の協定によって

その内容を省略することができる。

a)

試験板及び溶接材料


3

Z 3129

:2005

1)

試験板の記号

2)

試験板の材質及び必要な場合は,裏当て材の材質

3)

溶接材料の JIS 番号及び銘柄

4)

溶接フラックスの再乾燥条件

5)

溶接材料のヒート番号,ロット番号又は製造番号

6)

ワイヤ径

b)

溶接条件

1)

溶接方法

2)

電源の種類

3)

電流の種類及び極性

4)

溶接電流(及び/又はワイヤ送給速度)

,アーク電圧並びに溶接速度

5)

ワイヤ突出し長さ

6)

シールドガスの種類及び流量

7)

予熱温度

8)

パス間温度

c)

熱処理条件(脱水素処理を含む。

1)

温度

2)

保持時間

3)

冷却条件

d)

この規格との相違点

e)

試験結果

1)

試験温度

2)

放射線透過試験及び/又はマクロ試験結果

3)

引張強さ

4)

吸収エネルギー

5)

破断位置

6)

溶接部の不完全部の種類及び大きさ


4

Z 3129

:2005

  1  試験板の記号、板厚及び開先形状並びにワイヤ径

単位  mm

ワイヤ径(

1

)

試験板の

記号

板厚

(mm)

開先形状

サブマージ

アーク溶接ワイヤ

フラックス

入りワイヤ

2.1 12

1

ラン溶接 4.0

2.2 12

4.0

2.3 6

(

3

)

2.4 6

1

ラン溶接

− 1.6(

2

)

2.5 20

2

ラン溶接 4.8

又は

5.0(

2

)

(

1

)

これ以外のワイヤ径を使ってもよい。

(

2

)

製造業者が,1 ラン溶接に推奨する最大径でもよい。

(

3

)

試験を行う溶接材料の JIS で,規定するワイヤ径で行う。

60

°

3

≦1

2

ラン溶接

≦1

1

ラン溶接

≦1

60

°

3

≦1

3

70

°

≦1

3

70

°


5

Z 3129

:2005

単位  mm

  1  試験板の寸法及び試験片の採取位置

単位  mm

  2  衝撃試験片の採取位置

150

以上

引張試験片

150

以上

300

以上

衝撃試験片

10

t/2

t/2

10

2

a)

  試験板の記号 2.1 及び 2.2

b)

  試験板の記号 2.5


6

Z 3129

:2005

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS Z XXXX

:200X  鋼の 1 ラン及び 2 ラン溶接継手の作製方法及び試験方法

ISO 15792-2

:2000  溶接材料−鋼の 1 ラン及び 2 ラン溶接継手の作

成方法及び試験方法

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ) JIS と国際規格との技術的差異の項目ごとの

評価及びその内容

  表示箇所:本体 
  表示方法:点線の下線

項目

番号

内容

(

Ⅱ )  国 際

規格番号

項目

番号

内容

項目ごと

の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格

との技術的差異の理

由及び今後の対策

1.

適 用 範

サブマージアーク溶接材料及

びフラックス入りワイヤを用
いた鋼の 1 ラン(single-run,1
層 1 パス片面溶接)及び 2 ラン

(two-run

,1 層 1 パス両面溶接)

溶接継手の作製方法及び試験
方法について規定。

ISO 

15792-2 

1.

サブマージアーク溶接材料及び

フラックス入りワイヤを用いた
鋼の 1 ラン(single-run,1 層 1 パ
ス 片 面 溶 接 ) 及 び 2 ラ ン

(two-run

,1 層 1 パス両面溶接)

溶接継手の作製方法及び試験方
法について規定。

IDT

2.

引 用 規

JIS Z 3001

:溶接用語

JIS Z 3121

:引張試験方法

JIS Z 3128

:衝撃試験方法

JIS Z 3703

:予熱,パス間温度

の測定方法

2.

用語の記載なし。

ISO 4136

:溶接継手の引張試験

方法

ISO 9016

:溶接継手の衝撃試験

方法

ISO 13916

:予熱,パス間温度の

測定方法

MOD/

追加

MOD/

変更

MOD/

変更

IDT

溶接用語の JIS を追加した。

JIS Z 3121:1993

及び Z3128:1996

は,まだ,国際規格に整合してい
ない。

引用の追加であり
差異はない。

JIS Z 3121:1993

び Z3128:1996 の国
際規格に整合した

改 正 が 必 要 で あ
る。

3.

定義

こ の 規 格 で 用 い る 用 語 を 定

義。

定義の項目は無い。 MOD/追加

ISO 15792-2

に定義の項目がない

ため追加した。

定義の明確化のた

めに追加した。 

4.

試 験 板

の準備

試験に用いる鋼材,板厚,開

先形状等を規定。鋼材は溶接
材料の JIS による。

3.

4.

5.

試験に用いる鋼材,板厚,開先

形状等を規定。鋼材は溶接材料
の規格による。

MOD/

変更

構成を変更し,

溶接材料の規格を

JIS

とした。

実質的に差異はな

い。

6

Z 312

9


200

5

6

Z 312

9


200

5


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:2005

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ) JIS と国際規格との技術的差異の項目ごとの

評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線

項目

番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目

番号

内容

項目ごと

の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ) JIS と国際規格と

の技術的差異の理由
及び今後の対策

5.

溶 接 条

溶接を行う場合の溶接姿勢,予
熱温度,パス間温度及び溶接条

件を規定。溶接条件は,溶接材
料の JIS による。

6.

溶接を行う場合の溶接姿勢,予
熱温度,パス間温度及び溶接条

件を規定。溶接条件は,溶接材
料の規格による。

MOD/

変更

溶接材料の規格を JIS とした。

実 質 的 に 差 異 は な
い。

6.

熱処理

溶接試験板及び試験片に対す
る熱処理を規定。熱処理条件
は,溶接材料の JIS による。

7.

溶接試験板及び試験片に対す
る熱処理を規定。熱処理条件
は,溶接材料の規格による。

MOD/

変更

溶接材料の規格を JIS とした。

実 質 的 に 差 異 は な
い。

7.

試 験 片

の 作 製 及

び 試 験 方

試験片の採取位置、採取方法,
試験片形状及び試験方法を規

定。 
試験方法は,下記を用いる。 
①引張試験:JIS Z 3121

②衝撃試験:JIS Z 3128

8.

試験片の採取位置、採取方法,
試験片形状及び試験方法を規

定。 
試験方法は,下記を用いる。 
①引張試験:ISO 4136

②衝撃試験:ISO 9016

MOD/

変更

JIS Z 3121:1993

及び Z3128:1996

は,

まだ国際規格に整合していな

いので MOD とした。

JIS Z 3121:1993

び Z3128:1996 の国

際 規 格 に 整 合 し た
改正が必要である。

8.

再試験

再試験は,試験を行う溶接材料

の JIS によると規定。

9.

再試験は,試験を行う溶接材料

の規格によると規定。

MOD/

変更

溶接材料の規格を JIS とした。

実 質 的 に 差 異 は な

い。

9.

試 験 報

試験報告を必要とする項目を

規定。溶接材料は,JIS 番号を
報告する。

10.

試験報告を必要とする項目を

規定。溶接材料は,規格の表示
を報告する。

MOD/

変更

溶接材料の規格を JIS とした。

実 質 的 に 差 異 は な

い。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 
    ―  IDT………………技術的差異がない。

2. JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD…………… 国際規格を修正している。

7

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9


200

5

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